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「JENESYS2.0」 2015 年度中国青年メディア関係者代表団第 1 陣 訪問日程 平成 27 年 7 月 26 日(日)~8 月 2 日(日) 1 プログラム概要 中国国務院新聞弁公室が派遣した 2015 年度中国青年メディア関係者代表団第 1 陣計 92 名が、7 月 26 日から 8 月 2 日までの 7 泊 8 日の日程で来日しました。(団長:陳大為(チン・ ダイイ)中国国務院新聞弁公室 国際連絡局 副局長) 本事業は「JENESYS2.0」の一環として行われ、訪日団は東京都をはじめ、神奈川県、山 口県、徳島県、福岡県を訪問し、分団ごとのテーマである「シニア・シルバー世代(第 1 分団)」、「都市と地方(第 2 分団)」、「環境・省エネ(第 3 分団)」を中心に、関連企業や施 設の訪問・視察を行うとともに、日本のメディアへの訪問・交流や、街頭での自由取材、 クールジャパンやテーマに関するブリーフ・視察を行いました。また、地方都市や歴史的 建造物などの参観、温泉体験など、さまざまなプログラムを通じて包括的な対日理解を深 めました。 2 日程 7 月 26 日(日)成田・羽田空港より入国 7 月 27 日(月)第 1 分団:朝日新聞社訪問・交流、(株)立花屋訪問・交流 第 2 分団:日本テレビ訪問・交流、浅草・東京タワー見学 第 3 分団:TBS テレビ訪問・交流、浅草・東京タワー見学 共通:歓迎会 7 月 28 日(火)第 1 分団:杉並区シルバー人材センター訪問・交流、東京タワー見学 第 2 分団:警視庁交通管制センター視察、皇居・二重橋、印刷博物館見学 第 3 分団:(株)ユーズ TOKYO 油田 2017 訪問・交流、TEPIA 先端技術館見学 共通:クールジャパンに関する自由取材 7 月 29 日(水)第 1 分団:皇居・二重橋・浅草見学、山口県へ移動 第 2 分団:横浜市による講義、東京ガス横浜ショールーム視察、 香川県へ移動 第 3 分団:福岡県へ移動、西日本新聞社訪問・交流 7 月 30 日(木)第 1 分団:NHK 山口放送局訪問・交流、山口県庁による講義、瑠璃光寺見学 第 2 分団:徳島県へ移動、徳島県庁による講義、徳島新聞社訪問・交流、 阿波踊り会館・眉山見学 第 3 分団:太宰府天満宮・九州国立博物館見学、シャボン玉石けん㈱視察、 小倉城・門司港レトロ地区見学

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7 月 31 日(金)第 1 分団:特別養護老人ホーム「小郡・山手一番館」訪問・交流、秋芳洞・ 秋吉台カルスト展望台見学 第 2 分団:鳴門渦潮見学、NPO 法人グリーンバレー・神山町訪問・視察 第 3 分団:北九州副市長表敬、北九州市講義、東田スマートコミュニティ・ 北九州エコタウン視察、北九州市環境ミュージアム見学 8 月 1 日(土)東京都へ移動、商業施設視察、歓送報告会 8 月 2 日(日)成田・羽田空港から帰国 3 写真 <共通> 7 月 27 日 歓迎会 江田五月公益財団法人 日中友好会館会長の挨拶 (東京都) 7 月 28 日 巣鴨でクールジャパンに関する 自由取材(東京都) 7 月 27 日 在欢迎会上公益财团法人日中 友好会馆江田五月会长致辞(东京都) 7 月 28 日 在巢鸭地区“酷日本”主题街头 自由采访(东京都) 7 月 28 日 渋谷でクールジャパンに関する 自由取材(東京都) 8 月 1 日歓送報告会で自由取材の成果を発表 (東京都) 7 月 28 日 在涩谷地区“酷日本”主题街 头自由采访(东京都) 8 月 1 日 在欢送会上发表街头采访的成果 (东京都)

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<第 1 分団> 7 月 27 日朝日新聞社訪問・交流(東京都) 7 月 27 日 (株)立花屋訪問・交流 (神奈川県) 7 月 27 日 访问朝日新闻社进行交流 (东京都) 7 月 27 日 访问株式会社立花屋进行交流 (神奈川县) 7 月 28 日 杉並区シルバー人材センター 訪問・交流(東京都) 7 月 28 日 東京タワー見学(東京都) 7 月 28 日 访问东京都杉并区老年人才 中心进行交流(东京都) 7 月 28 日 参观东京塔(东京都) 7 月 29 日 浅草見学(東京都) 7 月 29 日 皇居・二重橋見学(東京都) 7 月 29 日 参观浅草(东京都) 7 月 29 日 参观皇居·二重桥(东京都)

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7 月 30 日 NHK 山口放送局訪問・交流 (山口県) 7 月 30 日 山口県庁による講義(山口県) 7 月 30 日 访问 NHK 山口电视台进行交流 (山口县) 7 月 30 日 由山口县政府讲座(山口县) 7 月 30 日 瑠璃光寺見学(山口県) 7 月 31 日 特別養護老人ホーム「小郡・山手 一番館」訪問・交流(山口県) 7 月 30 日 参观琉璃光寺(山口县) 7 月 31 日 访问特別护理老年公寓“小郡・山 手一番馆” 进行交流(山口县) 7 月 31 日 秋吉台カルスト展望台見学 (山口県) 7 月 31 日 秋芳洞見学(山口県) 7 月 31 日 参观秋吉台卡斯特展望台 (山口县) 7 月 31 日 参观秋芳洞(山口县)

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<第 2 分団> 7 月 27 日 日本テレビ訪問・交流(東京都) 7月28日警視庁交通管制センター視察(東京都) 7 月 27 日访问日本电视台进行交流(东京都) 7 月 28 日 考察警视厅交通管制中心(东京都) 7 月 28 日 印刷博物館見学(東京都) 7 月 29 日 横浜市による講義(神奈川県) 7 月 28 日 参观印刷博物馆(东京都) 7 月 29 日 由横浜市政府的讲座(神奈川县) 7 月 29 日 東京ガス横浜ショールーム 視察(神奈川県) 7 月 30 日 徳島県庁による講義(徳島県) 7 月 29 日 参观东京煤气公司横滨展馆 (神奈川县) 7 月 30 日 由徳岛县政府的讲座 (徳岛县)

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7 月 30 日 徳島新聞社訪問・交流(徳島県) 7 月 30 日 阿波踊り会館見学(徳島県) 7 月 30 日 访问徳岛新闻社进行交流 (徳岛县) 7 月 30 日 参观阿波舞会馆(徳岛县) 7 月 31 日 鳴門渦潮見学(徳島県) 7 月 31 日 NPO 法人グリーンバレー、 神山町訪問・視察(徳島県) 7 月 31 日 参观鸣门涡潮(徳岛县) 7 月 31 日 访问 NPO 法人绿色山谷及神山町 (徳岛县) <第 3 分団> 7 月 27 日 TBS テレビ訪問・交流(東京都) 7 月 27 日 東京タワー見学(東京都) 7 月 27 日 访问 TBS 电视台进行交流 (东京都) 7 月 27 日 参观东京塔(东京都)

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7 月 28 日 (株)ユーズ TOKYO 油田 2017 訪問・交流(東京都) 7 月 28 日 TEPIA 先端技術館見学(東京都) 7 月 28 日 访问株式会社 U'S TOKYO 油田 2017 相关考察(东京都) 7 月 28 日 参观 TEPIA 尖端技术馆(东京都) 7 月 29 日 西日本新聞社訪問・交流(福岡 県) 7 月 30 日 太宰府天満宮見学(福岡県) 7 月 29 日 访问西日本新闻社进行交流 (福冈县) 7 月 30 日 参观太宰府天满宫(福冈县) 7 月 30 日 九州国立博物館見学(福岡県) 7 月 30 日 シャボン玉石けん㈱視察 (福岡県) 7 月 30 日 参观九州国立博物馆(福冈县) 7 月 30 日 参观无添加泡泡肥皂工厂 (福冈县)

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7 月 30 日 小倉城見学(福岡県) 7 月 31 日門司港レトロ地区見学(福岡県) 7 月 30 日 参观小仓城(福冈县) 7 月 31 日 参观门司港怀旧地区(福冈县) 7 月 31 日 北九州副市長表敬(福岡県) 7 月 31 日 北九州市講義(福岡県) 7 月 31 日 拜访北九州副市长(福冈县) 7 月 31 日 北九州市讲座(福冈县) 7 月 31 日 北九州エコタウン視察 (福岡県) 7 月 31 日 北九州エコタウン視察 (福岡県) 7 月 31 日 考察北九州环保城(福冈县) 7 月 31 日 考察北九州环保城(福冈县)

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7 月 31 日東田スマートコミュニティ視察 (福岡県) 7 月 31 日北九州市環境ミュージアム見学 (福岡県) 7 月 31 日 考察东田智慧社区(福冈县) 7 月 31 日 参观北九州市环境博物馆 (福冈县) 4 参加者の感想(抜粋) 【第 1 分団】 〇 世界各国の従来メディアがニューメディアの挑戦に立ち向かっている現在、日本の新 聞業界は依然として相当の発行部数を維持し、発展を遂げている。その原因として小中学 生の時期から新聞を読む習慣を養っていることが挙げられ、大いに啓発された。 どの国でも新聞業界が苦戦している中、日本では揺るぎない地位を保っていた。しかし 常に危機意識を忘れず、ニューメディアとの融合を試みていた。百年の歴史をもつ朝日新 聞社も、デジタル化を取り入れた新しいシステムの構築を進めていた。 また、日本は高齢化社会に向けても完璧な体制を整えており、高齢者が社会に参画し、 自身の価値を見出していた。同時に医療や介護の面でも我々が学ぶべき多くの貴重な経験 を積み上げていた。 〇 訪日するまで、日本の高齢化に関して特別な知識は無かったが、立花屋の訪問を通し、 日本の高齢化が相当進んでいるのを知った。しかし、日本の高齢者の方々はとても元気だ った。また、国家に迷惑をかけてはいけないと 60 歳、70 歳になっても意欲的に仕事に励み、 かくしゃくとしていた。これには驚くとともに、深い感銘を受けた。いつの間にか自分が 老いることに恐怖を感じなくなり、自身の老後に希望さえ見出した。 記者のキャリアも 13 年となり、高齢者をテーマにした取材も手掛けてきた。しかし特別 老人ホームの訪問を通して、こんなにも至れり尽くせりのホームがあるのかと感動した。 中国も高齢化に向かっている。メディアに携わる者として、日本での情報を祖国に伝え、 今後の高齢化の一助となりたい。 〇 メディアに携わる者として、朝日新聞社の仕事場では、各部門に間仕切りを設けない レイアウトが印象的だった。これはニュースをリアルタイムに完璧に伝えるのに大変有効 だと思った。そして、NHK 山口放送局は立地面積が広くないものの、実用的な設備機材を完 備し、質の高いニュースを多数制作していた。ここでも空間の有効利用について学んだ。

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また、スタジオのアナウンス台では気象庁からの緊急通報を即座にキャッチできる仕組み になっており、非常に興味を持った。私は中国でも地質災害が頻発する地域出身なので、 突発災害が発生した際の報道について、日本から学ぶべきところが多かった。そして NHK 放送センターでは不定期に夜間緊急演習をしているそうだ。 テーマ別視察では高齢化事業に関連する施設を訪問した。東京都杉並区シルバー人材セ ンターでの視察では、高齢者の皆さんの手作り品のショップを訪問し、幾つか心のこもっ た製品を購入した。また 7 月 31 日は特別養護老人ホーム「小郡・山手一番館」を訪問し、 日本の公益社団法人の老人介護分野での成果を見せてもらった。ご老人の皆さんとフラワ ーアレンジメントを行うプログラムに参加し、元華道講師だった 93 歳のお婆さんと活動を 共にした。お婆さんの指導のもと完成させた作品をお別れの時に差し上げ、通訳を通して お婆さんの健康と長寿を祈念する気持ちを伝えた。お婆さんは涙を流してくれた。高齢者 の介護には、身体的な介護はもちろんのこと、心の介護が欠かせないと身を以って知った。 私はお婆さんと記念写真を撮ってお別れした。今回の訪日活動で親しく触れ合った皆さん を通し、日本のイメージがはっきり浮かび上がってきた。また機会があったら、是非日本 の更なる側面を覗いてみたいと切望する。 〇 日本の皆さんの謙虚で仕事熱心なところ、おもてなしの心、きめ細かい思いやり、徹 底した仕事ぶりには敬服する。時間を順守し、細かい点にも注意を怠らない皆さんのおか げで、行程は非常にスムーズに、内容豊富で、気持ちよく過ごすことができた。㈱立花屋 を訪問した際、日本における終身雇用制度、社員の会社に対する帰属感の強さを学んだ。 また一つの事業を成し遂げることに誇りを持ち、自身の満足感に繋げているのは非常に見 習うところだ。社会の事業を発展、進歩させるには、各個人が自分の仕事に真摯に取り組 むことが大事だと感じた。また、食品の衛生管理の高さには驚いた。今回の旅程では、日々 豊富な料理が用意され、肉や魚など腐り易い食品も少なくなかった。中には生ものも多く、 通常なら胃腸を悪くしたり、下痢をしたりする。しかし、日本では安心して生もの、冷た い食品を食べることができ、体調に支障をきたすようなことは無かった。それから買い物 時には日本製品の精巧で美しいことに驚嘆し、人に優しいデザインに、購買欲は更に掻き 立てられた。大きなモールも小さいショップでも、店員さんの対応は丁寧で、買物客は心 地よく時を過ごすことができる。言葉の問題からコミュニケーションが取れないこともあ ったが、嫌な気持ちには陥らなかった。 【第 2 分団】 〇 今回の日本訪問は発見、交流、模索の旅だった。最も印象深いことは街中の「二つの 少ないもの」だ。一つは街で交通警察官の姿を見ることが本当に少なかった。中国では都 市の大小に関わらず、朝昼晩の交通量が多い時間帯には、警察官が交通整理を行う。しか し日本での 7 日間、交差点に立つ警官の姿を一度も見なかったが、秩序は守られ、事故や 渋滞にほとんど遭遇しなかった。警視庁交通管制センターの見学を通し、東京では早期か ら IT 化とスマート化が取り入れられ、警察官による交通整理に取って代わられていた。同 時に狭い道でも運転手や通行者が自主的に交通規則を守り、秩序が保たれていた。もう一 つはゴミ箱が少なかったことだ。街頭はもちろん、観光地のトイレ、ホテル、レストラン

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にもゴミ箱が非常に少なかった。そこでゴミをどこに捨てたらよいのか戸惑うことも多か った。時にゴミ箱を見つけても、分類回収スタイルで、日本人はきちんと分類して捨てて いた。これが日本の美しい街並みの大きな理由であると思った。限られた時間の中で日本 の全てを深く理解するのは難しいが、今回の訪問で多くの成果を得た。それを回りの人々 に伝えると共に、私の携わるメディアを通し大衆に日本を理解してもらうよう情報を発信 していきたい。 〇 今回の日本訪問で多くを学んだ。一番心に残っているのは文明的な日本社会、教養あ る人々である。日本に到着すると間もなく、活動内容が網羅された手帳を渡された。一読 すると、その内容の濃さ、詳細にわたる記載に驚いた。仕事に厳しく、細やかで、責任感 が強い日本人に対する第一印象が残った。テレビ局の訪問で、24 時間生放送のため記者や 編集者が夜勤で制作に当たっていることを知り、なんて一生懸命に職務に当たるのだろう と感嘆した。銀座の取材で、100 年の歴史ある老舗にお邪魔した。「『クールジャパン』を代 表するのは何ですか?」と質問すると、「Made in Japan」と答えが返って来た。日本製品 はデザイン、素材、技術のあらゆる面で日本文化と広く融合しているので、国内外の皆さ んから愛されると説明して下さった。このことから、日本人は自国の文化を高く評価し、 心から自信を持っていることが分かった。また迷路のように複雑な地下鉄の乗り換えで迷 子になった時、2 人の青年が私たちを十数分も歩いて案内してくれた。言葉が通じず、会話 は出来なかったが、私達が無事に駅構内に入るまで黙々と案内してくれた。日本人に対す る新しい感覚が芽生えた。優しく友好的で文明的な日本人達が、私の日本に対するイメー ジをどんどん変えていったのだった。 〇 徳島新聞社を見学し、約 73 万人の人口の徳島県で 25 万部の発行量、カバー率 80%の 数字は私の予想を超えるものだった。中国国内の従来メディアが厳しい岐路に立っている 状況で、日本の新聞の影響力の大きさは素晴らしいと感じた。 新聞社での社員育成、社会活動、省エネ活動などは人々の生活に根差し、サービス性が あり、楽しいばかりでなく、メディアが社会に負う責任を仕事によって表現していること に感動した。そして社会にさまざまな奉仕を行い、公益性と利益のバランスを取っていた。 帰国後、日本テレビや徳島新聞社などメディア施設の訪問で得たことを中国の同僚に伝え、 報告レポートとして残し、同業者の皆にも参考、学習してもらいたいと思う。 また警視庁交通管制センターの見学で、良好な交通秩序を維持するためには、完全なイ ンフラ建設だけでなく、交通規則の執行と順守の気持ちが大切であることを深く学んだ。 両国の技術的条件には大差がない中、教育や指導を更にレベルアップさせ、思考体系や方 法を徹底し、交通状況の改善につなげていくべきであり、決して強制的な行政手段に頼ら ないことだ。 〇 日本の都市建築や衛生面は非常に優れていると聞いていたが、今回の訪問でその印象 は更に深まった。また訪日前にはあまり興味を感じなかった日本人の秩序や時間を守る姿 勢、謙虚で礼儀正しい面にも触れ、理解を深めた。 今回は「都市と地方」をテーマに活動を行い、日本の先進的な交通、進んだ農村、メデ

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ィア運営方面などに関して理解と認識を深めた。東京は 50 年の時間をかけて現行の交通シ ステムを構築し、物流や大量のデータベースなどを応用し、都市の交通渋滞を緩和してき た。また市民は積極的に公共交通を利用し、障碍者にも優しい配慮がされており、多くの 都市が学ぶべき点があった。日本テレビ、徳島新聞社の訪問を通し、日本最大の民営テレ ビ局、発行部数最多の地方新聞社の運営方法を見学し、同業者の方々の熱心な仕事ぶりも 拝見し、大変啓発された。中国の同僚や上司に是非、伝えたいと思っている。 〇 NPO 法人グリーンバレーの訪問が印象深く残っている。営利のためだけでなく、夢を追 い、故郷を美しくするために頑張っている人々、彼らは一般人が想像もできないような困 難を克服していた。人間の一生はそれぞれが異なり、誰もが困難にぶつかりながら頑張っ ている。彼らは生きる価値を見出しながら、世界を変えるために奔走していた。彼らの信 念である「できない理由を考えるのではなく、困難を解決する方法を考える」には大きな 感銘を受けた。今回、訪問した全ての場所、テレビ局、新聞社、政府部門、ガス会社など 皆さんが自分の職場で惜しみない努力をしていた。日本は活力と希望にあふれた国である に違いない。 【第 3 分団】 〇 日本の環境保全における成果は誰もが認めるところだ。こうした成果の背後には資金 と財政支援、そして多くの時間が投じられており、そこから経験と技術が生まれた。その 経験と技術を学ぶ中で、政府・民間・企業の協力協働の姿勢に大きな感銘を受けた。北九 州市の関係者の講座で、環境保護関連の資金のほとんどが民間から寄せられ、なおかつ民 間が旗振り役となって環境保護活動を推進していると知った。市民の環境保護に対する共 鳴という基礎があるからこそ、一連の活動の実施が環境保護システムの構築につながり、 目に見えぬ形で企業の査察効果が生まれている。都市の発展には、市民の社会に対する責 任意識が必要不可欠であることを学んだ。 ではこうした意識は如何にして向上するのか。学校教育はその一部に過ぎない。今回見 学した 2 つの企業はいずれも教育、市民の社会責任意識の向上に対する機能を果たしてい たし、博物館も大きな貢献をしていた。また教育は机上で教えるのではなく、体験を通し ている点が素晴らしい。一般市民、特に子供たちは体験参加を通して詳細を学んでいき、 それが教育成果として現れる。結果を見ると、これは非常に効果的である。 〇 第 3 分団は「環境・省エネ」をテーマに、日本の努力と成果を視察した。㈱ユーズの TOKYO 油田 2017 視察では、「愚公山を移す」の故事を連想した。この会社は親子三代の努力 の末、やっと今日の成果を築きあげた。特許取得プロジェクトの研究開発から、廃油回収、 新規ディーゼル燃料使用への試みまで、世代をまたいでの努力の賜物である。惜しむらく はこのプロジェクトがまだ広範に応用されておらず、更に幾つかの世代の努力によって偉 大なプロジェクトは完成を見ることだろう。ここに日本人の粘り強い精神が現れている。 九州はかつて深刻な汚染都市であり、工業化の黎明期この都市は死海と化した。しかし市 民はこの都市を放棄せず、経験も基礎もない手探りの状態から、山や緑を取り戻すための 模索を始めた。正に「愚公山を移す」であった。そして九州の人々は成功した。その対価

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は大きかったが、それも財産であると私は思う。環境保全のために自主的に研究開発され た各プロジェクトは、多くの国家や地域の環境問題の改善に福音をもたらした。決してあ きらめない不屈の精神も財産だろう。真剣に取り組めば、必ずや結果が付いてくる。記者 を生業にする私は、人々に日本が環境保護に費やした努力と成果を伝えていく。日本に対 し、無私の心でその経験を発展途上国に提供してもらいたいと希望する。青い地球のため に、人類の未来のために、共に努力していきたい。 〇 メディアに携わる者として、今回最も関心があったのは、ニューメディアへの転換期 における日本の見解や具体的な実践方法だった。TBS テレビ、西日本新聞などメディア関係 者との交流を通し、日本では新しい潮流を追い求めたり、大々的にニューメディアの開拓 に力を注いだりしているわけでなく、ある意味では我国より遅れているとさえ感じた。ニ ューメディアに固執しない背後には、日本メディアの新聞に対する強い情熱と、その価値 を守り続けたい信念があると感じた。彼らは取材調査を愛し、真剣にニュースを書き、熱 意をもって編集に当たっていた。潮流に踊らされず、自分の専門を貫くことは、新聞の価 値を守ると同時に、明らかな経済的効果をも生み出した。こうした「最高の報道を読者に 届ける」ための情熱と奮励に感動し、大いに啓発された。 滞在中もう一つ印象深いのは市民、企業の環境保護に対する認識と不断の努力である。 「東京油田」の夢を追い続ける染谷さん、「完全なる無添加の石鹸」を目指す企業家たちが、 「地球をもっと美しく」の偉大な理想のもと、怯むことなく前進し自己責任を果たしなが ら、環境保護の種を世界に撒き続けていた。こうした一人一人の小さな努力が集積し、巨 大なエネルギーと化し、今日の「環境立国」を標榜する日本があるのだろう。多種多様な 環境保護活動を学び、世界の環境保護に比類なき貢献を果たす経験を得るため、海外から も多くの人々が集まっている。 〇 渋谷で行ったクールジャパンに関するインタビューで、ある日本人学生に出会った。 彼女はリクルートスーツ姿で、これから企業面接に行くところだった。台湾での留学経験 があり中国語が話せ、中国文化にも造詣があった。彼女はとても協力的で、自身のクール ジャパンを紹介してくれた。中国や中国人に好印象を持つ彼女は、中国との交流に積極的 だった。オープンな心で異なる地域の人を受け入れること、日本に来る外国人に心地よい 体験をしてもらうこと、これがクールジャパンだと語っていた。彼女へのインタビューで 日本国民への印象が更に深まった。ほとんどの日本人は中国に対して友好的だった。

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