國際資本トランスフアー機構に於ける價格の役割(一)-香川大学学術情報リポジトリ

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仙、、序 説 二、所謂古典埋給Ⅰ血股物憶墜動祝 三、国際貨幣唐機に於ける毘解脱と欽愚詭 以上本訟 四,山股物慣燈軌と部分慣格建軌 以下次蟹 玉、所謂近代増給 − 部分債格廼動殻 一岩 六、結 て序 説 先づ閥際琴不至アンスファー機構の嬰飼を概改して筐く寄が、行論上便宜であらう。 国際間に於て資本甲移動といふ場合は、貨幣的乃至資本的購買力の国際的移縛むいふのであ㌢換言すれば生 ︵ l︶ 産財に封する有効福要の、閣僚的新分配敵意昧するので一める。 元乗資本は、投資され具鰭的財の形牢とる事に依つてその械能を果す笥のである。従つ七国際間に於ける購買 ︵2︶ ヵの移峠は、有効掛買の場所め新分蘭で空事がら、直撃言笠れと同方向の財貨力漕螢警移動む伴ふもの 輯際森本トランスファー樟構に於ける慣格の役甲 一

矩、 国際資本ヤランスファー機構に於げる

優勝′の役割∴こ

永 作

丸 田

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こ 第〓十二昏 やある。蓋し貨幣約購川月力の移転ば財貨の移撼に依って基づけら・紆ない限り、閻民経済的には資本移擁がその適 程を完了した馬のとは富止れないからである。されば小節しかりに、如何なる財貨力寅努汲も、全然国際間を移動 L得ないとすれば、資本の﹁雀物的引渡ヒは不可能となる。かくの如き場合に喧貨幣的購買力の移動のみが行 はれ、r固から他磁への資本移帖の企団は、常に前者に於ける通貨の牧満と、後者に於ける通貨の膨脹に経る瓜 ︵3︶ 過ぎぬであらう。貸樽的安定均衡に.落する番には財貨側の均衡が鋭意する寄を要し、それは貸付囲に於七は購買 力移転の魚正必妥なる外観為替の需宴に相等するだけ、財貨の輸出超過に依つてその供給が増加するに至る時で ︵4︶ 奉り、女借入園に於ては、借入に依て佐相する購買力が∵財貨の輸入超過に依って使用される時である。此の様 に鴎際資本移輯の過程は、貨幣的借景カの移植と貨物的璧月力の移纏とむ囁別する事が出来る。併し是は概念 上分ち得ると云ぶ溺であつてー鋭箕毘此や石の過程は密接なる関係にあ㌢し或は同時的に或竪肌後して−是 ︵ 5し を直別して考慮するのは、全く分析の便宜上より田づ孔に他ならない。そこで資本移動Q松林に於て問題となる 茹は、蒐づ﹁貨幣的引渡L﹂が如何灯して行はれるかと云ふ寄である。貸付観の貨幣掠貸付鱒に於てのみ購買力 を持りに過ぎないのであるから、資本の移抽に峰、かかる購買力を他の囲に於ける購買力に換へ放げればならな い。具協約には麿付園忙於ける外観為替に封する需要が増加するのであるが、此品要軋如何にLて満たされる ︵6︶ かと‡間警告。 次には此の貨幣的トランスファーが如何にして賂尚に於ける驚物的トランスファーを惹起せしむるか、即ち資 本的トランスファーは如何なる過程む経て完了せしめられるか 樋理論に於ける焦鮎むなし、我々の諌越も亦ここにある、のである。 此の横柄に就いては、撃説的に二つの詭が対立してゐ亀妄の︵こは終局的財貨の引渡,∵痙行せしむる焉に

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は琴不鱒付撃と借入囲とに於ける一般物低水準の相封的鸞動が必要で・診り、桐図に於ける財貨の交換比率即ち交 易條件の攣動む必隠するものであると云ふのである。 是に勤して三︶は交易條件の奨励教組祓するのみならす、関係国の相封的一般物碕攣動の必要性を全く否定し ︵ 7︶ むしろ部分慣格の欒動分析に進むものである。 小柄の課題は資本移劫磯嘩に於ける慣格の役割む巡る両説歓展開し相封立する因由をたづねんとするにある。 此の二祝の封止ほ古くほソーソ‘ンと〃カードり諭軍に迄さかのぽる挙が出来る。ソーントンわ立場はその攣,、ル、ヤタウ シツグ、グア√ナー、更にほ猫逸の㌍慣問題をめぐるケインズ等に依り温承され、他方所覿近代哩諭がリカードにその覇芽を 見出し、︵魔井茂教授ほリカード妃就てソーントンも︰、、ル等の祝を相封光する就と見る欝を疑問視し、むしろリカードはその言 論に於てほミルと同じ方故に於て国際貨幣横柄を説明してゐると述べて居られる︶。︵図際貿易論佃界便所撃講踵十四巷一重二 盟参照︶パステーブル、ニコルソン、更にドイツ賠償金支鈍間題をめぐるオーリソ及びオーリソの琴芝層展開したイヴエル セン等ほ後常に屈する。︵イヴエルセン鮒掲書丁九七貫︶ 松井費仙助報授は此のイヴエルセンの所謂古典理論と近代理論の硲呼は、次の二つの理由か・ト故切では無いと言つて居られ る。即ち先づ駕二に蓑に新調苗仇︵理論は、苗胤︵攣派理論と混同さるる怖れがある事、更に古典撃泥に隠するリカードほ琵に言 ふ所謂古典望論に包含せざる事を端的に琴ポし得ざる撃、罫二kは学説史的にほここに所謂近代的理論は少くとも︵古典的分 析にまでさかのぼり撮るものであるとすれば︶、是等の用語によつて両説の特徴的封立を間藤這誰某する輩が出来ないとされ、 むしろ両説の内容的侍徴妃従つて﹁慣楕駆動敦L=﹁需要推汐詮﹂の封立としで埋解せんとされてゐる是に封し鬼顕教授は同じ く両説の内容的特徴に経つて﹁供給撃=﹁篤蜃蒜巴として封立せしめられる。︵鬼質仁三郎闊際資本移動論壷○讐、叉松井 清毅腰は、方慧肌上から﹁短期現察方法﹂と姦期間薬方法﹂の射光、或揉﹁物の伽﹂を記成する丑場と﹁質幣﹂の側を謁硯す る立場の封廠として表現して居られる。品等の用語は何れもこの繭詭の特徴の一戦を表現したもので、その何れが最もよく 三 団際資本トランスファー摸構にぬける慣楕の役剤

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田 第二サニ筍姫⋮牧 革質的特融をとらへたものであるか、今それを論謝すa地位にない。筆者は標題の丑婁から遠二股物撤墜勤野=﹁部虜憶 格建勧説﹂との封丑として父朗額の方法より﹁甜攣栂観誓と﹁動撃高槻蜃﹂の別語として猥現しょうと思ふ。最近小ぬ清畠 J毎 は﹁自由貿易理論の研究相和二十三年﹂環七牽︵輯際貿易の動磁︶に於て﹁部分憤格水準軽劫説﹂なる用語を以て近代理論を 表現してほられる。啓鼓されるところが多い。 莞1︶ 摘際抽に紗劫する蕎本を解して蕾本財又は中間生産物の組憾︵べ︰ム◎バグ完ク︶と同山潤することほ遮㍍でほ むい。イヴエルセン総資本を解し、て﹁資本彊分﹂.﹀Ca笠P−d訂り琵︸3となし、間際農本移助とほ二甜凶に於ける待望又は 資本最分三澤が 飽鱒に於ける人々砂田議定分に壕ねられること亨ふ。︵C∴竃S彗㌃し昔p箆s。ご訂爵e。りy。叫i露呈 + atiO琵ご首1a−mO言ヨ訂sこ諾∽・PN∽、︶ ヌルクセは﹁蕾本移動﹂にあつては点本財の痛撃ではなく竃由なる﹂又は ﹁琉勒的なる﹂な本即も﹁台本的膳盟力﹂。﹀欝p象d百計t至の揚折的拶輔といふことが問題なのである。 R壱焉kseint告atiO邑¢詳p鼓b箋蔓虚昌届∽︼S。声増井光政、傍畠省三鹿、闘際資本移動諭﹁四眉 ︵2︶桑本の質物的引技にして﹁閣際﹂蹄品乃栄藤諭首よつて行ほれねぼならない革は昌明であつてもそれが消費財の形に 於て行はれるか、それとも狭義の意味に於ける倉本財の形態に於て行ほかるかを蔑め論断する革は出来ない。それほ南 関の金殿格構造k依存する。i克rS已ナウP●Ci∴吋・畠 ︵3︶ Ⅰ諾読e草笛鼓.吋.彗00 ︵4︶ 鬼斑仁王欝国際芭苓移動諭四六頁参照 ︵5︶ P P.芦1d訂berg芋In−e邑tiO邑s訂号替ゴ宗pi邑mO諾me諒﹂苫ヅ巧・ひ∽・∽瓜 於井栗山罪、キンドゥルバーガー㌧開襟短期資本紗勤諭、昭和十四年七八−九賀参照 ︵6︶ 鬼折仁王錯節拐四凹﹂五貫参照 ︵7︶ <g1.da声G.‖㌻訂計rV冒ニnt¢ヨati昌a訂声an計−こ¢∽∽︸S●か∽

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二、所謂古典理論〃﹂般物倍額勧説 イヴエんセンはその大藩観際資本移動論に放て、彼の折謂古典理論︵T訂c−assica=he名ユを究づミルを以 ︵1︶ て始めTミルは古典的教義に戯て簡罫且明瞭なを誼菅輿へた救初の人であつた。﹂と述べ更にソーントンを発駆穿 として、リカ7∴ドと封立せしめてゐる。我々も亦玄に、イゥエルセンに従つてミルの所詮にはり、石碑理論の骨子 ︵2︶ をうかがふ事にする。ミル挽他の玉品︵単著と同棟、直接周際東本移動横縞を問題にしてゐるのでは翠い。彼れの 取扱ふのは園際文殊磯藤であつて幽際敏文が何らかの原周︵、㍑.湧外的︶によつて撹乱された場合に、閥際的均衡 が如何なる過程によつて回復されるかを考察する。彼はその著、経済塾原理の第二十聾﹁外聞雷替﹂に於て園際 貿易収支乃室外商為替の撹乱恕偶然的且つ小なる場合と永続的且つ大なる場合とに隈別して諭する。前者の場合 は正貨の準付む孝せす、焉替相場の欒勧によつて、貿易軋文、従つて為替相場がその均簡をとり戻す凋換言すれ ぼ小額の文雄の矯めには冶金む要しない。縫って貨幣歌登の攣動←物償¢攣動の過睦を必痙としない、と云ふの で■ある。これに反して後者の場合貿易収支の均衡乃室薔菅相場の均衡回復の馬には現金叉埠憎用を流通外に追出 ︵3︶ し、嚢解磐粗壁勤←物憤攣動の娘程に依らなげれぼ均衡が圃紋し待なぃと云ふあである。我々の問題とし廿ゐる ︵4︶ 場合は後者即ち貿易収支の撹乱が大であ・リ、見つか挙り永続的な原因に基づく場合である寄は云ふまでもない。此 の場合の均輔回復説辞についてミルは同書攣耳二番に於て詳論してゐる。′それに入る前に筑¢辞解観について 二百する必要がある?此の斯こそ後に述べる按に彼の所説及び所謂古典理論敬して特徴づけえ∴〓罪因と見られる からで遜る。日く、﹁我々のすでに知つてゐる如く、交易忙貨幣及びその代用物の介人するも、況隣地にあては まる慣倍法則哲簑為に何等改挺するものではないQ﹁︰従て国際慣棺息痴物々交換の制度の下に於けると貨幣 及び手形の制度の下笹於けるとを間はず耐叫の原因によつ七定まり、貨幣は偶恰此故に便なる造兵たる外、此の 五 国際倉本トランスファー塀構に於ける慣宿の役剤

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/ ・■ 六 竺十二怨讐銃 ︵5︶ 場合殆ど何の役割も演じない。﹂ といつて貨幣ヴェール観むとつてゐる。かふる見解忙従って、彼は仙閲の輸入 超過に基づく貿易敏文力垂国際収支の均衡が撹乱され、貫筍合、如何にしてその均街が回復されるかを、物々交換 の場合と貨幣歓想定した場合とに分けて考察するのであるが、彼の貸循鋭から雷魚その間に本質的柏琴堅不さな や。即ち丑づ物え交換制の下に於ては﹁仙囲の輪損にしてそ/︺愴入を慣ふに足らざる時はその牧人差額計回復す ︵ 8し るに必嘉な追加的嶽撃乞喚攣する経忙ヰ量低靡にをの輸出品を提供する寄によつて均衡が回復される。﹂ 換ざ︰タ れば彼は輯際収支の回︰視の為には貿易倣件む⋮琴化を必粧するもので1申り輸入超過l武力寅文雄拗にとりその條件掟 不利となるといふこと・敬言外鱒論及してゐるのである。而庵此の場合﹁図捺品偵侭﹂は摘際問の交易俵件により ︵9︶ ︵9︶ て先皇る。然らば此の仮称は何檻よつて革慧る、か。ミル∴は艶際需婁の 幣調の下忙放ても物・ペ交換制の下に於ても崗際貿あ、里殉撤するもので一め莞此の両制度の何れがとられるかを間 はず各園の翰椛品及び檎入品の檀華や分畢曜全く同山である。物々交換制度の下に於ては貿易は翰入拓と醸出高 と正確に交換さるる鮎にひきつけられる。而して同叫の物件に等Lい∴物件は相等しいから貸衛償格上相等しい ︵ 10︶ 輸出品と、稔入品とほ、若し貨幣が登用されなかつ牢としても正しぐ相交換されるであらう。 以上竺椴的に貿易収支の均衡の波乱の場合に関する針ので一あつたがミルは更竺方的低価移粗︵例へば買新

政府の海外女流︶に基づく露警完像謹告蔓還してゐる。併しその原理夜前藩ぎゑく同株であ

って、是以上窪入る必学生見ないであらう。 以上む碁逢して次の如く定式化する寄が出来る。 国際収支め撹乱1金移如1貨幣整数の相射的攣勤1物低水準の相封的攣勤1貿易攣勤←金回流←均衡回復の二 連・の自動的佃際灼緑園投機誠で↓哲る。而して貿易収支の攣勤は貿易條件の欒動を必隠すると云ふのである。石仏 ′

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シューマより察知し得る如く自動的観際敏文均衡回復撥構の中軸をなすもめは一般物低水準の婁勤である。此の 尊ば先に引用し琴、、ルの牽偏に明隊に表現されてゐる。文辞々の説勉も薯に此の憤椿の機能に焦鮎が向けられる のであ、る。 以下憤格撃砕を中心に、て貨幣磯毎に於ける幾層観と黎華聖二、一般物憤と部分債格︵観察の方法︶の二 つに分けて分析するっ 訂貿易理論の研究、劃九九1二〇五毘参照 ︵3︶ J.S.岩小︼−∵Pユ家首−es O叫pOlit仰cP−eeOヨmy﹀ed.首AssE¢y︸−空やPP.巴やあ・ −p 戸田正雄課ミル経済笹原理昭和十四年三二〇⋮一劇貰 ︵4︶ 松井清蹄掲↓六祖頁参照 ︵5︶ Mきibid.P.巴¢邦詳細瑞雲則四罵 ︵6︶ 岩i−√ibid.P.ひNO邦詳三−荒買 ︵7︶/買−−﹀LOC.Cit.邦詳三こハ買 ハ8︶ 買−L置戸噌P.かN?N−邦謬≡劇七京 ︵9︶ Mi苧鞋声P.給l邦讃l三入貢 ︵10し MiごこbidP.∽富邦諾〓五〇貫 ︵11︶ Mき山訂d.ワか巴邦悪ニニ叫入貢 拭際蒼本トランスファー機構に於ける慣格の役割 ︵2︶ 詳謂kついては松井柴山国際戎本移動諭序説国民㌍群雄琴六七の三、七八−入○貢、腰井茂前掲劃五四買及び松井清喝 ︵1︶ C.1諾rSen︸OP.¢ir喝.忘戸

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三、観際貨幣磯癖に於ける貸解散と数急談

ミルーを含めた古典迦論に於て磯梢の中心をなす物傾は関係術蛸の相醗的表物慣水準で−讐て、国際商品封国

内軌品の相封的箪輯喜ふの首監。かかる物慧準の構成芸富貨幣瞬構は、ミルにあつては如何なる理 〇

静的根接着するかと‡に、その三は貨幣ヴェール親であり他は数量訟であるC彼の数量詭涙周知の如く菜 ・朴なる比例敷革誓ある、即ち﹁此の貨幣侶偲の下落の割合拭、正確に貨幣数量の増加の割合なること之であ ︵ 1︶ る。若し流通せる貸循の全鰭が二倍となれぼ、物煩も亦二倍となるであらう。﹂か.かる数螢訟は彼の貨幣ヴデ

ル観と結びつ等ゐる。既に指摘した祓に彼は貨幣を以て賢物の交換を容易にする造兵と見てゐるに過ぎない。

警す■れば貨幣は財蘭の相封餞雷欝慣格化する乗数因警考へてゐる造言い。従って貨警冨ふヴェー

ルを軍雪て考へると、財と財とが交換せられてゐるに過ぎない。貨幣は単なる枝雀に過ぎな㌫ら、その数蚤 へ

2︶

がどれだ行ネあらうと濁、財粕霊関係には何の欒化も典へ票。それ故ミルに於ては物低水準の楯勤的欒動は

とりもなほさす†財と財との交換此率たる貿易傑件の欒勤であつて、此の二つは相照應㌻ろ事となるCであるー ﹁︵闘際需要の平均︶こ志貨幣制度品ても物還換制度に於ても国際貿易の法智慧。繭制度のいづれが採 らるるヰ品はす、急の輸出品及び輸入品の種類及び分雷重く何十である:⋮由して同意物件に等し竺物 件荒等しい故貨幣嘩警で相等し遠出品と輸入品とは、もし貨幣が民られ禁つ苦しても、重しく相 ・︵3︶り壬← 姦されるであらう。﹂貨幣恕以て此の如意昧纂瞥被碧讐ないとする見解は古典派叫般に採用苦れ ︵4︶ た所と革首ひ得るであらう。而して此の見解竺方に於て貨幣僧侶に関する数嘉的見解と結ぶの芸る。かく 第二サニ巻 鹿竺取 ︵ほ︶ 写〓﹀ibid︰PP.霜プ認ニ≡八−≡ニ・〇貫 l 入

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して比例数藍誼と結合する事によつて所謂正貨の自動的調撃作用を基礎づけて居る。 此の鮎に於て踵所謂近代理論の先駈者と云はれてゐるザカーずも例外で′はない。′彼は﹁金及び銀が流通の叫標 的媒介物に掻ぽれて居るので患等金威は盛栄上の競争に依つて斯る金脇が全く存在せずして評闘問の貿易が純然 ・ たる物ヱ父挽であつた場合に行はれる管の自然的交易に漁礁する祓な割合に放て世界各図の開拓分配せらるるも ︵ 5︶ のである。﹂ 併し乍ら地方ソーントンとの論辞に於て、ソーントンノが凶作の如き経済外的原田に依り貿易敏文が撹乱され輸 入超過の結盟、金が流出するといふ時刻L、リカード抵金の流出は喩入超過の結塊では−孜く、むしろ原因である ︵6︶ となすのである。即ち貸鹿が過剰となり金が流出するといふのである。右の簡置なる詮明に依ても察せられる厳 に、ソ・・シトンが凶作貿易収支の均衡の破壊と云ふ財貨側の番情・恕重税し貨幣側を塵硯して診る。換言すれぼ物 の.函の均衡が本鰹であつて、貨幣は暴に財貨に追随するに過ぎないと見てゐる。此の鮎侍統的な流−を汲むケイン ズに於ても見られる﹁塵取的に見て封外投資の蚤がーi少︿とも或程度迄1貿易敏文の数盈に自己を適合せし ︵ 7︶ むるものであり、その反討と言ふことは挙り得ない。﹂ 要するにソーントン.ミル、或はケインズの如く所謂官輿理論、の一つの特質は貨幣の作用を拘梅的乃至塵紙す る酎に見られる。然るにリカードに於ては登簡白憶の硬柊的移動む主張する。此の鮎に放て純貿易論上古典笹沢 に嵐するリカードが薗際資本移動塾訟東上所謂近代埋論の究駈者と云はれる所以である、古典理論が支沸機構上 皿蚊物嘩氷準の奨励作用即ち貨髄数畢説を盈申する所以もその貸解脱に基づくと見られ待よう。貨幣む療極性を 諏め財と相互依存の関係に於て把挺するならば自ら個別憤格の分析に進む筈であ告蓋し﹁貨幣璧単に財貨の相 封憤絡む興へられたものとして、それを抱封憤格化するのみでなく、臆笹積極的に財貨の相封慣格にまで干渉す 国際資本±フンスファー掛橋k於ける倍格の役割 九

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以上主としてミルを甲心にしたものであるがハここにタウシツクについて解れて置く必要がある。蓋し彼はミ ルの所詮む山替精細に展開して居るのであるが‘二つ軍部に於てミルむ修正補説してゐるからである。Lらはこ こに問題にしてゐる貨幣ヴェール観に関する軋ので、他の血は部分憤終に儲するものせ萄る。部分債格について は後に護る串灯して\ここ鱒は主として前者の親船に立ってクウシツクを設を展開せよう。ミルの朗読を轡訳す るクウシツクは金本位制下の貸囁鍵碑について述べると共に紙略本佗制下の貨幣樽柿について詳論してゐる今そ の概要を述べて放くことは便利である。彼は﹁⋮⋮金貨流出入の椒巌は金貨移動の焉に鳴落する貨幣所得の椒梢 若しくは各貿易園に放ける新しい物慣及び貨幣所得の水準を通じて行ぼれる調碁機構−等すべては貨幣捌度が ︵9︶ 異なる基底の上に泣かれて﹁ある場合に於ては作用L得ない。或は少くとも、同叫方向転作用し得なととなLて 金本位制と紀下幣束位制下とは区別して考察する必聾を説き﹁彼等︵古い単著︶望百ふ所に依れば、紙幣閣は金 本位制下に教げる場合よりも物慣は拓いであらう。・::・紙館団に封する外因璃替の正常的又は通常の相場も亦そ 抄 いと富ふだけでは、琵棍的傲引に封L南等の影攣乾及ぼすものではないであらう。囲際聞の輸出入貨物は丙闘が ︵ 10︶ 同一金本位基底にある時と同じ数盈む動かすであらうと。﹂基本位についてヴェール親をとるクウシツクは紙幣 本位下に於ては園際取引高¢貸醍が†渉を受けると考へ、ヴェール親.む排除してゐる。 それでは紙幣木位下に於ける貨館磯癖は如何なるもQであるか。クウシツクは先づ若干の暇先から拇饗する。 即ち ︵こ二園が何れ港不換紙幣恕搾用する。︵二︶何れの通貨も他聞の流通貨幣に入り琴芝はい。︵≡繭闘に於 ける貨幣状態が安足してゐる。▼︵四︶財貨のみが二開聞の交塊把菖てられる。 第二十二巷 第血耽 ︵8︶ る。﹂からである。

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今かく簡揖化された状勢に新しき要素即ち二大貸付が生じ元とする。例へぼ米国が英国より年々多額の借入りを 行ひ、その蕎に年々ロンドンから三−ヨークへの支梯ひが血豆%増加し、毎年紀行するものとする。ロンドン に於ては弟環沓の相場は下落する。今便宜上二期の取引が▲ニューヨ﹂クに放て行はれると慣定すれば、ニ7ヨ ークでは嘩軍沓の供給が二五%増加する。ところが番薦番の廃要は増加しない。何んとなればロンドJ宛の文雄 乾増す必漕がないからである。かくて弗貸璃替相場︰粗密電替の増加率だけ此例的に臨潰する。即ち他閣の通貨で 表むた自幽通貨の瞥見力は叫定時鮎に於て各々の真珠額によつて決定せられることとなる。 タウシツクは金本位下に於ける取引と紙幣本位下に於蛛る取引との明らかに異なる鮎は為替相場の攣動の大小 にあり紙幣本位下に放てはその欒勤が大・となる可能性があ は、金輸送鮎の狭い範囲内匿留写り、それを超えると金が流出い1物慣1財貨の〓過の日動調整運動が始まる。 ところが紙幣本統制の下に於ては、馬替が動橋し文殊額の増減に伴ひ、騒く勤務し、その落着く所はその時に於 ける二種顆の手持高によつて決定される。 次に観際貿易の賓醍的審路である貨物の移動、終局的物慣状態、貿易條件等が如何にして轡動やるか。 ︵一︶ 先つ文彿蜘︵英圃︶より受取観︵米観︶への財貨の移動が別戟ぎれる。即ち米国に財貨敦賀る英関南人 は彼等の提供する弗鶴巻に勤し、以前よりもより多くの英貸を受取り、英闊の輸出品に封して剛毅の奨励金の如 ■− きものが教生し、輸出を促逸する撃となる。反寓に受取園︵米鴎︶から文殊観︵英囲︶への輸出は為替相場のハ ンディキャップから、抑制せられる。かくて紙飽本位制の下正於けると同祓、財貨の移動が生するのである。 次把︵二︶物慣及び貨幣所得はどうであらケか。クウシツクは園内物惜を免づ考へる。金本創の下に於ては園内 物傾水準は欒動するが紙幣本位制十紅姶て梅園内物債は爾幽共に何等欒劫しない。紙幣本位割下灯於ては、団円 仙一 閲除夜本トランスファー控構に於ける慣格の役鞘

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攣手二番 蔚山翫 叫二 物慣は開観共に何等欒勤しない。それ聖図の貨幣が他国の貸傍流遍に入り込恵ないから金貨愕所得は固定して ゐるためである。 次に輸入財貸は永久に米幽に於て廉くなり英幽に於て高くなる。輸出財貸も叫時反対に攣動するが終局に於て は国内品偵格の推移に従ふ。併し叫時的佐は輸出財貸揉典薗把於て以蹄よりは多少高く、米観に於七以前より多 少康い。永続的に欒動するものは輸入財貸の憫格のみである。かくの如くクウシツクは閣内品、輸出品、輸入品 とに分ち、各部門の慣格が資本移動によつて如何なる影響恕及ぼすかを研究する。 ︵三︶ 票質所得にづいてはぎうであらうか心金森位御の下に於ては禰摘属の親貨幣所得は不欒ではなく、正貨 の移動と共に増減する。国内物慎も同校に劫掃する。然るに紙幣下に於ては貨幣所得按同州であり㌧硯丙物偏も 同一である。唯心の差違は輸入品標格の攣勤のみである。即ち借入園︵英機︺0輸入財貸が高くなつただけで・あ る。此の結果、一般物債指数誓升る。此の場合忙於ても金本位渕の場合と同校貸付固︵英鴎︶の消費者は以前よ り不利となる。何となれぼ同忘各特例得を以て、奴等は借入閥︵木簡︶の財貨に勤し、より多くを支梯挨ねぼ ならぬからである。かくして琵質的所得の難から見みと、金本位制と向山の結英となる。 ︵四︶ 最後に貿易條件老っいて、クウシツクの見好を見ようっ 前記の例詮に依て見られる様に、以前よりは多くの財償が貸付因︵英樹︶より借入観︵米商︶に動く。英国民 は前より少い激発の英闊財貨を、米観属は多愈の共闘財貨を持つ事に怒る。′換言すれぼ、貿易儀件は借入闘に有 利に、貸付闘に不利となる。 かくしてタクシツクは、紙常本位下に於ても貿易條件の欒動は、金本位下に於けると本質的には何ら攣らな い。ただそれが賓規の横縞が異なるだげである。即ち貨幣所得が紙幣東位制下に於てほ関係図共に不攣であるに

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︵11︶ 放しJ金本位制下町於ては∵をれが胡互忙相反する方向鱒動く断が異なるだけであるといふの.である。

以上に於てタウシツクの紙幣本位轡卜の交換機栴買要を考察した。畠ハ珪論拭純粋貿易坦論に於け㌢と同様

過度なる韻純化の仮定より漸次抽象化過礫を取り除くことによつて修正改造せられ近代理論に接近しっつある。

ここ√に考察した紙幣本位下に於けるトランスフナl横棒も亦はじめて、クウシツグによ・り金本位制の條件が一つ ︵12︶ 政除かれて現琵に叫歩接近せしめられた様相なのである?

それでは我々の碍︼の関心事たる貨幣観と数盆訟は如何なる容に改められたであらうか。タウシツグほ﹁古い

聾者連が薗際貿易の、蓋潮流は金貨が不換紙鮪に伐つ七代用されても、又は貿易幽が同山金属本位を有しない状態

に於ても、全く影響されることはないと推定し、貿易観間の貨幣制度の差異犠単にその各々の親に筏什りる為替の

へ13︶

封象を異ならしめるに過ぎ琴いと云ふのであつた。﹂から金本位制下に於ても紙魔本位制下に於てもただそこに名

目上の偵桟差ハ絶封慣格差︶があるといふだげで登場的交換た何らの影響む及ぼすものと考へない。縫って﹁こ れ等の撰者には、岩L紙髄下平於て現状が撹乱された場合如何なる事態が後生するかは考へられなかつた枝であ

へ目し

る。かかる態度夜明かに古い▲蜂督のヴエ†ル親・なついたもので彼れ目身金本位とは別に紙幣本位の下に貸付の如

き観際収支撹乱事項が塾生した場合その均衡回慮過程を金本位の場合と此敬考究するのであるっ

彼れはぇ紙幣本位下に於ては金本位下に於いて中心的役割を演する貨幣︵金︶流出1貨幣数曳壁動土般物憤 欒勧の擁能を這否定する。紙幣本位の場合に貨幣数鼓−物憤欒勤に代位するものは、為替相場の攣動であ

る。此の間の事情を㌘クセは攻め如く指摘してゐる。馬替相場の欒鋤蘭金移劫と全く弊ずる恥のがある。金移

動の慧還雪て華貿易條件が庶付幽佐不利と慧。此の結果完さしむるものは、貨幣数霊相封的欒勤で ︵ 15︶ あ藩。ところが舵機羞位下に於ては、此の磯巽南諾の墓相場の冨に讐瞥せられる。悉臥所品

︼三

闊際資本トランスファー標構妃於ける慣柊の役割

\こ

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第二十二者、第仙牧 山四 詮に於て次の較陀述べてゐる。紙幣本位下に於ては、物嘩的に見る限・り繭幽共に墳解放温の廃却が憩ぢないので 、 軋℃ 他W あかが︵鮮園落その貨幣敷革竪定に保つものと暇定して︶威意味に於ては焉沓相場の攣動の結果としてかか蒐 貨幣教蒐の異動の起薮蟄式ふまで軒ない。例へば借入閣の貨幣激鼠は王貸付固の貨幣単位に換算すればー1増 加して屠り、鳶付図のそれは減少してゐる、と。かくの如く解するならば、素面的には貨幣数量が焉替変動の蔭 にかくされてゐるに過ぎないのであつて理論的癖造反於ては矢張り数量説的原理がうちに食草れてゐるとみられ ないではないだらう。かくLて丈貸付幽はその財貨につき生じた福箪城の結果として、よ・り少い物理的輸入数畳 と交換に日商財皆の、より大なる割前歓借入国に提供しなけれぽならないのである。この様に機銃的な﹁緑園が 守される所以の、ものは、概念的に賓物的移捧に兜がげる購買力移韓を謎めす従って叉購買力移袖に基づぐ綜要の 推移並びに′それ鱒通應せんとする螢産輯換過程が充分に分析きれてゐないからである。近代憩論拡五つイヴエル センはタウシングを許して次の如く云ふ。、﹁タウシツグによれぼ紙幣圃問に於て金本位園間に於ける正貨移動に 代位する唯心のものは為替相場の静動である。彼れは繭園問の貨幣流通蟄を叫発と恨足し、それは∵闇から他国 への長期貸付と無関係でーあると。併し紙幣本位幽問の購買力移辟に閲するこのクウシツグの所説は正貨釘みなら ハ16︶ す短斯資金一の移動を排除すするものである。﹁古典理論の批判さるべき第“?重要鮎は⋮⋮平衡的短期資本移動 ︵17︶ の可能性が全く考慮外に鱒かれてゐることである。﹂ となし購眉力移梅が短期資本の移動によつて行はれ、ること が考察外鱒置かれる新教指摘する。貨幣的購眉力の移動が謎められるならば”そこに所得効果、代用故果等従っ て債格攣動過程の分析への途が展開され.る。これは我々の次の課題である ︵つづく︶ ︵1︶ Mil√ib乙.P.亀N邦謂仙○ニ貢 ︵2︶ 高田保応博士、新利子諭研究、昭和サ五年﹁三二工芸空夢照 、汐

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︵5︶ P Rinp巧dヴ︶Pコ莞ip訂Or増〇一首cal完0≡3y a鼓taHatiOプP・−−㌣ リカード原著、か泉信三澤∵経繹撃及誤配之尿哩、昭和十二年、−叫二買 ︵6︶ 腰井澤耐電二間嘉丁二大二見に嘩る。 ハ7︶ J.、琵.K00y崇S−Thmg誓∋aロtra莞訂↓p3−︶−em﹀P.か松井措踊撮劇入五菜に掠る。 h8︶ 高田博士拍褐山七入賞 八9︶ ﹃.W.Ta宏i筆Jllte2atiOn已雷ede︸−諾可﹀P.∽篭・ 人y タウシツグ博士−告川貞〓別懇、闘際緒葦原埋、昭和五年、四恵一貫 ︵10︶ つa仁菅野i㌢d.℃.∽∽00邦諮問五三Ⅰ囲頁 ︵11︶へ↓a宏Sigこib乙.勺吋.∽豊t∽∽部課四五∵ト四八七寛参照 ハ12︶ i完rS宅﹀OP.cチP.∽ON. ︵13︶ ゴ岩SSi撃︵竃.c叶−.P.∽∽∞邦評四五三巽 ハ14︶ Ta宏Sigニー。C.Ci−.邦諾四五四冤 パ15︶ ヤZ息崖A A.〇●S●−∽︼邦諾二二四京 ︵16︶ Ⅰ完崇昌﹀Op.9t.P.誓忘. ︵叩︶ ′rOC.Cit・ ︵4︶ 高田博士前掲二二八頁参照 ︵3︶ 富聖こb皐“用.悪寧 国際東本トランスファー機構に於ける慣祷の役割 ﹁菰

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参照

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