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相続財産の評価P64~75

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Academic year: 2021

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通常の宅地の評価

1、路線価のついた 1 本の道路だけに面している土地 宅地は路線価をもとに評価しますが、奥行の長さで評価 が変わります。実務では面積に路線価と奥行の長さに応じ た奥行価格補正率を乗じて評価します。奥行きが浅すぎた り、長すぎたりする場合、宅地が利用しにくい事情などを んで減額するように補正しています。 正面路線価 200 千円 / ㎡ 普通住宅地区 他人の土地 他人の土地 奥行 14m 評価する宅地

200 ㎡

普通住宅地区で奥行が 14 mのこの事例の場合、補正は 実質ありません。 なります。 奥行距離 地区区分 ( メートル )  繁華街地区 普 通 商 業・ 併用住宅地 区  普通住宅 地区  4 未満 0.90 0.90 0.90  4 以上 6 未満 0.92 0.92 0.92  6 〃  8 〃 0.95 0.95 0.95  8 〃  10 〃 0.97 0.97 0.97  10 〃  12 〃 0.99 0.99 1.00  12 〃  14 〃 1.00 1.00  14 〃  16 〃  16 〃  20 〃  20 〃  24 〃  24 〃  28 〃 0.99  28 〃  32 〃 0.98 0.98  32 〃  36 〃 0.96 0.98 0.96  36 〃  40 〃 0.94 0.96 0.94  40 〃  44 〃 0.92 0.94 0.92  44 〃  48 〃 0.90 0.92 0.91  48 〃  52 〃 0.88 0.90 0.90  52 〃  56 〃 0.87 0.88 0.88  56 〃  60 〃 0.86 0.87 0.87  60 〃  64 〃 0.85 0.86 0.86  64 〃  68 〃 0.84 0.85 0.85  68 〃  72 〃 0.83 0.84 0.84  72 〃  76 〃 0.82 0.83 0.83  76 〃  80 〃 0.81 0.82  80 〃  84 〃 0.80 0.81 0.82  84 〃  88 〃 0.80  88 〃  92 〃 0.81  92 〃  96 〃  96 〃  100 〃 100 〃 0.80 他の地区のくわしい奥行価格補正率は国税庁のホームペ ージのこちらに掲載されています。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/ tsutatsu/kihon/sisan/hyoka/02/07.htm#a-hyou_01 1、相続財産の評価額は国税庁が決めた評価の仕方(財産 評価基本通達)で行う 相続財産の金銭価値を見積もる方法には、いろいろなや り方があります。でも、それでは多くの人の相続税の計算 に公平さが保てません。そこで、国税庁は相続財産の評価 の仕方を画一的に定めた評価方法(財産評価基本通達)を 公開しています。特殊な事情がなければ、この評価方法で 相続財産の金銭的価値を見積もることが適切です。       

宅地の評価はこうする

宅地は路線価をもとに評価する場合と、固定資産税評価 額に倍率を乗じて評価する場合があります。国税庁のホー ムページから路線価図のページを開いて、宅地の所在地を 探していくと、路線価で評価する地域か倍率方式で評価す る地域かが記載された地図が出てきます。これで路線価や 倍率が手軽に調べることができます。 アドレスはこちら。 http://www.rosenka.nta.go.jp/main_h25/index.htm  1、路線価方式とは? 路線価とは国税庁が道路に設定する 1㎡当たりの土地の 金額のことです。毎年 1 月 1 日時点で評価されている公 示地価の 80%水準で算定されています。土地は、この路 線価をもとにその形状・接道状況によって決められている 各種補正率と地積を乗じて評価します。 2、倍率方式とは? 「倍率方式」は固定資産税評価額と一定の倍率により土 地を評価します。一定の倍率は各国税局で公表されていま す。固定資産税評価額と倍率は、宅地・田・畑・山林・原 野等の地目別に定められています。この地目は土地登記簿 上ではなく、現況での地目の固定資産税評価額と倍率に よって評価します。 路線価図

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通常の宅地の評価

1、路線価のついた 1 本の道路だけに面している土地 宅地は路線価をもとに評価しますが、奥行の長さで評価 が変わります。実務では面積に路線価と奥行の長さに応じ た奥行価格補正率を乗じて評価します。奥行きが浅すぎた り、長すぎたりする場合、宅地が利用しにくい事情などを んで減額するように補正しています。 正面路線価 200 千円 / ㎡ 普通住宅地区 他人の土地 他人の土地 奥行 14m 評価する宅地

200 ㎡

普通住宅地区で奥行が 14 mのこの事例の場合、補正は 実質ありません。 なります。 奥行距離 地区区分 ( メートル )  繁華街地区 普 通 商 業・ 併用住宅地 区  普通住宅 地区  4 未満 0.90 0.90 0.90  4 以上 6 未満 0.92 0.92 0.92  6 〃  8 〃 0.95 0.95 0.95  8 〃  10 〃 0.97 0.97 0.97  10 〃  12 〃 0.99 0.99 1.00  12 〃  14 〃 1.00 1.00  14 〃  16 〃  16 〃  20 〃  20 〃  24 〃  24 〃  28 〃 0.99  28 〃  32 〃 0.98 0.98  32 〃  36 〃 0.96 0.98 0.96  36 〃  40 〃 0.94 0.96 0.94  40 〃  44 〃 0.92 0.94 0.92  44 〃  48 〃 0.90 0.92 0.91  48 〃  52 〃 0.88 0.90 0.90  52 〃  56 〃 0.87 0.88 0.88  56 〃  60 〃 0.86 0.87 0.87  60 〃  64 〃 0.85 0.86 0.86  64 〃  68 〃 0.84 0.85 0.85  68 〃  72 〃 0.83 0.84 0.84  72 〃  76 〃 0.82 0.83 0.83  76 〃  80 〃 0.81 0.82  80 〃  84 〃 0.80 0.81 0.82  84 〃  88 〃 0.80  88 〃  92 〃 0.81  92 〃  96 〃  96 〃  100 〃 100 〃 0.80 他の地区のくわしい奥行価格補正率は国税庁のホームペ ージのこちらに掲載されています。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/ tsutatsu/kihon/sisan/hyoka/02/07.htm#a-hyou_01 1、相続財産の評価額は国税庁が決めた評価の仕方(財産 評価基本通達)で行う 相続財産の金銭価値を見積もる方法には、いろいろなや り方があります。でも、それでは多くの人の相続税の計算 に公平さが保てません。そこで、国税庁は相続財産の評価 の仕方を画一的に定めた評価方法(財産評価基本通達)を 公開しています。特殊な事情がなければ、この評価方法で 相続財産の金銭的価値を見積もることが適切です。       

宅地の評価はこうする

宅地は路線価をもとに評価する場合と、固定資産税評価 額に倍率を乗じて評価する場合があります。国税庁のホー ムページから路線価図のページを開いて、宅地の所在地を 探していくと、路線価で評価する地域か倍率方式で評価す る地域かが記載された地図が出てきます。これで路線価や 倍率が手軽に調べることができます。 アドレスはこちら。 http://www.rosenka.nta.go.jp/main_h25/index.htm  1、路線価方式とは? 路線価とは国税庁が道路に設定する 1㎡当たりの土地の 金額のことです。毎年 1 月 1 日時点で評価されている公 示地価の 80%水準で算定されています。土地は、この路 線価をもとにその形状・接道状況によって決められている 各種補正率と地積を乗じて評価します。 2、倍率方式とは? 「倍率方式」は固定資産税評価額と一定の倍率により土 地を評価します。一定の倍率は各国税局で公表されていま す。固定資産税評価額と倍率は、宅地・田・畑・山林・原 野等の地目別に定められています。この地目は土地登記簿 上ではなく、現況での地目の固定資産税評価額と倍率に よって評価します。 路線価図

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3、間口が狭い宅地 逆に奥行きが長すぎる宅地も、低く評価されます。詳しくはこちら。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/si san/hyoka/02/07.htm#a-hyou_06 なお、道路に面していない土地も評価が低くなります。 2、角地の場合 角地は、原則として高い方の路線価を正面路線価として 計算した金額に、低い方の路線価を正面路線価と側方路線 影響加算率をかけた金額を加算し、それに地積を乗じます。 路線価 200 千円 普通商業・併用住宅地区 奥行 14m 14.29m

評価する宅地

価 線 路   円 千 0 5 1 事例の場合は、奥行価格補正は実質的にありません。そ 側方路線影響加算率はこちらを見てください。 地区区分 加算率 角地の場合 準角地の場合 ビル街地区 高度商業地区 0.07 0.03 繁華街地区 0.10 0.05 普通商業・併用住宅 地区 0.08 0.04 中小工場地区 0.03 0.02 大工場地区 0.02 0.01 宅地の正面と裏の両方の道路に面している場合やもっと 多くの道路に面している宅地の評価方法は適切な補正をす ることになっています。詳しくはこちら。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/ tsutatsu/kihon/sisan/hyoka/02/02.htm#a-18 4、形が悪い宅地 宅地の良くなくて使い勝手が悪い宅地は、原則として路 線価等をもとにして、不整形でないものとして計算した 1 ㎡当たりの価額に、その不整形の程度、位置や面積の大小 に応じる不整形地補正率を乗じて評価します。 地区区分 地積区分 普通住宅地区 A B C かげ地割合 10%以上 0.98 0.99 0.99 かげ地割合 15% 〃 0.96 0.98 0.99 かげ地割合 20% 〃 0.94 0.97 0.98 かげ地割合 25% 〃 0.92 0.95 0.97 かげ地割合 30% 〃 0.90 0.93 0.96 かげ地割合 35% 〃 0.88 0.91 0.94 かげ地割合 40% 〃 0.85 0.88 0.92 かげ地割合 45% 〃 0.82 0.85 0.90 かげ地割合 50% 〃 0.79 0.82 0.87 かげ地割合 55% 〃 0.75 0.78 0.83 かげ地割合 60% 〃 0.70 0.73 0.78 かげ地割合 65% 〃 0.60 0.65 0.70 詳しくはこちら。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/ tsutatsu/kihon/sisan/hyoka/02/07.htm#a-hyou_05

借地として貸している宅地

借地権などの権利がついている宅地は、権利のついてい ない所有者が自由に使える宅地(更地)としての評価額か ら借地権の権利の評価額を引いて求めます。 借地権の評価額は、借地権の目的となっている土地が自 用地(更地)であるとした場合の評価額に借地権割合を乗 じて求めます。この借地権割合は、地域ごとに定められて おり、路線価図や評価倍率表で確認する必要があります。 都心部の普通住宅地区ではおおむね 60% から 70%程度 です。 一般に都心部で借地権は、法律で存続期間が保証され、 借地期間が満了しても地主側に正当理由がなければ更新さ れます。このため貸宅地は低く評価されますが、実際第三 者間で取引される実勢価格は、もっと安くなる傾向があり ます。 借地権・貸宅地の評価の割合(例) 借地権(60%) 貸宅地(40%) 間口距地区 区分離   ( メートル )  ビル街地区 高度商業地区 繁華街地区 普通商業・ 併用住宅地区 普通住宅地区 中小工場地区 大工場地区  4 未満 - 0.85 0.90 0.90 0.90 0.80 0.80  4 以上 6 未満  - 0.94 1.00 0.97 0.94 0.85 0.85  6 〃  8 〃 - 0.97 1.00 0.97 0.90 0.90  8 〃  10 〃 0.95 1.00 1.00 0.95 0.95  10 〃  16 〃 0.97 1.00 0.97  16 〃  22 〃 0.98 0.98  22 〃  28 〃 0.99 0.99  28 〃 1.00 1.00

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3、間口が狭い宅地 逆に奥行きが長すぎる宅地も、低く評価されます。詳しくはこちら。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/si san/hyoka/02/07.htm#a-hyou_06 なお、道路に面していない土地も評価が低くなります。 2、角地の場合 角地は、原則として高い方の路線価を正面路線価として 計算した金額に、低い方の路線価を正面路線価と側方路線 影響加算率をかけた金額を加算し、それに地積を乗じます。 路線価 200 千円 普通商業・併用住宅地区 奥行 14m 14.29m

評価する宅地

価 線 路   円 千 0 5 1 事例の場合は、奥行価格補正は実質的にありません。そ 側方路線影響加算率はこちらを見てください。 地区区分 加算率 角地の場合 準角地の場合 ビル街地区 高度商業地区 0.07 0.03 繁華街地区 0.10 0.05 普通商業・併用住宅 地区 0.08 0.04 中小工場地区 0.03 0.02 大工場地区 0.02 0.01 宅地の正面と裏の両方の道路に面している場合やもっと 多くの道路に面している宅地の評価方法は適切な補正をす ることになっています。詳しくはこちら。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/ tsutatsu/kihon/sisan/hyoka/02/02.htm#a-18 4、形が悪い宅地 宅地の良くなくて使い勝手が悪い宅地は、原則として路 線価等をもとにして、不整形でないものとして計算した 1 ㎡当たりの価額に、その不整形の程度、位置や面積の大小 に応じる不整形地補正率を乗じて評価します。 地区区分 地積区分 普通住宅地区 A B C かげ地割合 10%以上 0.98 0.99 0.99 かげ地割合 15% 〃 0.96 0.98 0.99 かげ地割合 20% 〃 0.94 0.97 0.98 かげ地割合 25% 〃 0.92 0.95 0.97 かげ地割合 30% 〃 0.90 0.93 0.96 かげ地割合 35% 〃 0.88 0.91 0.94 かげ地割合 40% 〃 0.85 0.88 0.92 かげ地割合 45% 〃 0.82 0.85 0.90 かげ地割合 50% 〃 0.79 0.82 0.87 かげ地割合 55% 〃 0.75 0.78 0.83 かげ地割合 60% 〃 0.70 0.73 0.78 かげ地割合 65% 〃 0.60 0.65 0.70 詳しくはこちら。 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/ tsutatsu/kihon/sisan/hyoka/02/07.htm#a-hyou_05

借地として貸している宅地

借地権などの権利がついている宅地は、権利のついてい ない所有者が自由に使える宅地(更地)としての評価額か ら借地権の権利の評価額を引いて求めます。 借地権の評価額は、借地権の目的となっている土地が自 用地(更地)であるとした場合の評価額に借地権割合を乗 じて求めます。この借地権割合は、地域ごとに定められて おり、路線価図や評価倍率表で確認する必要があります。 都心部の普通住宅地区ではおおむね 60% から 70%程度 です。 一般に都心部で借地権は、法律で存続期間が保証され、 借地期間が満了しても地主側に正当理由がなければ更新さ れます。このため貸宅地は低く評価されますが、実際第三 者間で取引される実勢価格は、もっと安くなる傾向があり ます。 借地権・貸宅地の評価の割合(例) 借地権(60%) 貸宅地(40%) 間口距地区 区分離   ( メートル )  ビル街地区 高度商業地区 繁華街地区 普通商業・ 併用住宅地区 普通住宅地区 中小工場地区 大工場地区  4 未満 - 0.85 0.90 0.90 0.90 0.80 0.80  4 以上 6 未満  - 0.94 1.00 0.97 0.94 0.85 0.85  6 〃  8 〃 - 0.97 1.00 0.97 0.90 0.90  8 〃  10 〃 0.95 1.00 1.00 0.95 0.95  10 〃  16 〃 0.97 1.00 0.97  16 〃  22 〃 0.98 0.98  22 〃  28 〃 0.99 0.99  28 〃 1.00 1.00

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貸家の建っている宅地も評価 貸家の建っている宅地は次のように計算します。 このうち「借地権割合」及び「借家権割合」は、地域に より異なりますので、路線価図や評価倍率表により確認す る必要があります。概ね「借地権割合」は 30% ∼ 90%で、 「借家権割合」は 30%となります。 なお貸家が空いてしまい、その後賃借人を募集するなど 貸し付けていない場合は、その土地の利用を制限する借家 人はいなくなるため、通常どおり自用地(更地)評価とな ります。また貸家の一部に空室があり、その後賃借人等を 募集していない場合も、実際に賃貸している部分の割合の みを評価引き下げの対象とします。つまり、貸家建付地の 計算上、算式にある賃貸割合を乗じて評価を行います。た だし、一時的に空き家になったもので、貸付の業務を継続 しているものは、貸家建付地の扱いとなります。 たとえば借地権割合が 60%、借家権割合が 30%の地域 で、更地の評価額が 1 億円、アパート全 6 室(床面積は同一) のうち空きが 2 部屋あった場合。 計算は、        = 8,800 万円 となります。 ※賃貸割合= 賃貸されている床面積 建物の床面積の合計

広大地の評価

宅地の面積が、その地域で通常利用され、取引される大 きさよりも著しく大きい場合には、広大地として、その土 地に接する路線価に広大地補正率と地積を乗じて計算され ます。 広大地補正率 = 0.6 − 0.05 広大地地積 1,000㎡ 評価する宅地が、800㎡ですと広大地補正率は 0.56 となり通常の半分位になります。 ●広大地とは次の全てに当てはまるものです。 ①大規模工場用地に該当しないこと。 ②中高層の集合住宅等・マンション適地に該当しない こと。 具体的には ●中高層は、地上階数3以上のもの ●集合住宅とは、分譲マンション・賃貸マンション 等をいう。 ●容積率300%以上はマンション適地に該当 ③著しく地積が広大であること。  各自治体の開発許可を要する面積基準以上であれ ば、著しく地積が広大であると判断されます。    市街化区域  三大都市圏・・・・500㎡           それ以外地域・・・1, 000㎡ ④開発行為をした場合には、道路等の公共的施設の負 担が必要な土地であること。 この判断は専門的知識を必要とします。評価対象地が 500㎡以上の場合には、まず広大地に該当するか否かを、 不動産に精通する専門家等と相談することが必要となりま す。

利用価値が著しく低下している場合

宅地と道路の間に大きな段差があって、使いにくく取引 価格にも影響するような場合、国税庁の取扱いで 10%分 を引くことが許されます。この「10%評価減」の評価方 法は、前面道路と土地に大きな段差がある場合のほか、振 動、騒音などにより、付近の土地の利用状況と比較して著 しく利用価値が低下している土地の部分に適用できるもの とされています。ただし、こうしたマイナス要因がすでに その前面道路につけられた路線価に反映されている場合に は、重ねて減額が認められることはありません。 前面道路 たとえばこんな宅地 段差5m

評価する宅地

ただしこの道路に面する宅地に同じような段差があっ て、その路線価に段差に伴うマイナス要因が織り込み済み の場合には 10% 評価減はできません。周囲の宅地の状況 もよく観察することが必要です。 また、眺望をよくするために盛り土をしたような宅地に ついても、一見段差があると考えられますが、宅地の利用 価値等に与えるマイナス要因がなければ 10% の評価減は できません。

小規模宅地等の特例

父親や母親の名義の実家の敷地を親族が相続する場合、 税制上の特例で、更地としての評価額の最大 80% を減 額できます。この特例は小規模宅地等の特例と言います。 たとえば更地で 1 億円の実家の敷地を、要件を満たす相 続人が継ぐと相続税の課税対象額と 1 億円の 80% 減の 2,000 万円となります。 小規模宅地等の特例は、相続人が主に被相続人の事業を していた土地や、居住していた土地を一定の要件のもとで 相続した場合に、その土地の評価額の一定割合を減額する 特例です。この特例の対象となる宅地は、おおまかに次の ような土地です。 1 特定事業用宅地等 2 特定同族会社事業用宅地等 3 特定居住用宅地等 4 貸付事業用宅地等 減額が認められる上限面積と減額割合は、1,2の事業 系が 400㎡まで 80%、3の「特定居住用宅地等」が 330 ㎡まで 80%、4は 200㎡まで 50%となっています。 なお、共同相続した特定事業用宅地等・特定居住用宅地 等でも、事業に関係ない相続人や、そこに住まない相続人 の持分には、原則として評価減の適用ができません。 ただし特定居住用宅地等については配偶者が相続した場 合には居住や保有を継続していなくても小規模宅地等の評 価減の適用があります。 また、被相続人の配偶者、同居法定相続人がいない場合 で「家なき子」が取得した場合相続開始後の用途は問いま せんが、申告期限までの保有継続により小規模宅地等の評 価減が適用できます。家なき子とは、相続開始前3年以内 に取得者又は取得者の配偶者の所有する家屋に居住したこ とがない親族をいいます。 上限面積 軽減割合 事業用 事業継続 400㎡ 80% 不動産貸付 200㎡ 50% 居住用(配偶者以外) 居住継続 330㎡ 80% 平成 27 年 1 月 1 日からは、特定事業用宅地等(特定 同族会社事業用宅地等)と特定居住用宅地等の両方を限度 面積いっぱいまで小規模宅地等の特例を併用できるように なります。つまり最大 730㎡まで 80% 減額できるように なりました。

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貸家の建っている宅地も評価 貸家の建っている宅地は次のように計算します。 このうち「借地権割合」及び「借家権割合」は、地域に より異なりますので、路線価図や評価倍率表により確認す る必要があります。概ね「借地権割合」は 30% ∼ 90%で、 「借家権割合」は 30%となります。 なお貸家が空いてしまい、その後賃借人を募集するなど 貸し付けていない場合は、その土地の利用を制限する借家 人はいなくなるため、通常どおり自用地(更地)評価とな ります。また貸家の一部に空室があり、その後賃借人等を 募集していない場合も、実際に賃貸している部分の割合の みを評価引き下げの対象とします。つまり、貸家建付地の 計算上、算式にある賃貸割合を乗じて評価を行います。た だし、一時的に空き家になったもので、貸付の業務を継続 しているものは、貸家建付地の扱いとなります。 たとえば借地権割合が 60%、借家権割合が 30%の地域 で、更地の評価額が 1 億円、アパート全 6 室(床面積は同一) のうち空きが 2 部屋あった場合。 計算は、        = 8,800 万円 となります。 ※賃貸割合= 賃貸されている床面積 建物の床面積の合計

広大地の評価

宅地の面積が、その地域で通常利用され、取引される大 きさよりも著しく大きい場合には、広大地として、その土 地に接する路線価に広大地補正率と地積を乗じて計算され ます。 広大地補正率 = 0.6 − 0.05 広大地地積 1,000㎡ 評価する宅地が、800㎡ですと広大地補正率は 0.56 となり通常の半分位になります。 ●広大地とは次の全てに当てはまるものです。 ①大規模工場用地に該当しないこと。 ②中高層の集合住宅等・マンション適地に該当しない こと。 具体的には ●中高層は、地上階数3以上のもの ●集合住宅とは、分譲マンション・賃貸マンション 等をいう。 ●容積率300%以上はマンション適地に該当 ③著しく地積が広大であること。  各自治体の開発許可を要する面積基準以上であれ ば、著しく地積が広大であると判断されます。    市街化区域  三大都市圏・・・・500㎡           それ以外地域・・・1, 000㎡ ④開発行為をした場合には、道路等の公共的施設の負 担が必要な土地であること。 この判断は専門的知識を必要とします。評価対象地が 500㎡以上の場合には、まず広大地に該当するか否かを、 不動産に精通する専門家等と相談することが必要となりま す。

利用価値が著しく低下している場合

宅地と道路の間に大きな段差があって、使いにくく取引 価格にも影響するような場合、国税庁の取扱いで 10%分 を引くことが許されます。この「10%評価減」の評価方 法は、前面道路と土地に大きな段差がある場合のほか、振 動、騒音などにより、付近の土地の利用状況と比較して著 しく利用価値が低下している土地の部分に適用できるもの とされています。ただし、こうしたマイナス要因がすでに その前面道路につけられた路線価に反映されている場合に は、重ねて減額が認められることはありません。 前面道路 たとえばこんな宅地 段差5m

評価する宅地

ただしこの道路に面する宅地に同じような段差があっ て、その路線価に段差に伴うマイナス要因が織り込み済み の場合には 10% 評価減はできません。周囲の宅地の状況 もよく観察することが必要です。 また、眺望をよくするために盛り土をしたような宅地に ついても、一見段差があると考えられますが、宅地の利用 価値等に与えるマイナス要因がなければ 10% の評価減は できません。

小規模宅地等の特例

父親や母親の名義の実家の敷地を親族が相続する場合、 税制上の特例で、更地としての評価額の最大 80% を減 額できます。この特例は小規模宅地等の特例と言います。 たとえば更地で 1 億円の実家の敷地を、要件を満たす相 続人が継ぐと相続税の課税対象額と 1 億円の 80% 減の 2,000 万円となります。 小規模宅地等の特例は、相続人が主に被相続人の事業を していた土地や、居住していた土地を一定の要件のもとで 相続した場合に、その土地の評価額の一定割合を減額する 特例です。この特例の対象となる宅地は、おおまかに次の ような土地です。 1 特定事業用宅地等 2 特定同族会社事業用宅地等 3 特定居住用宅地等 4 貸付事業用宅地等 減額が認められる上限面積と減額割合は、1,2の事業 系が 400㎡まで 80%、3の「特定居住用宅地等」が 330 ㎡まで 80%、4は 200㎡まで 50%となっています。 なお、共同相続した特定事業用宅地等・特定居住用宅地 等でも、事業に関係ない相続人や、そこに住まない相続人 の持分には、原則として評価減の適用ができません。 ただし特定居住用宅地等については配偶者が相続した場 合には居住や保有を継続していなくても小規模宅地等の評 価減の適用があります。 また、被相続人の配偶者、同居法定相続人がいない場合 で「家なき子」が取得した場合相続開始後の用途は問いま せんが、申告期限までの保有継続により小規模宅地等の評 価減が適用できます。家なき子とは、相続開始前3年以内 に取得者又は取得者の配偶者の所有する家屋に居住したこ とがない親族をいいます。 上限面積 軽減割合 事業用 事業継続 400㎡ 80% 不動産貸付 200㎡ 50% 居住用(配偶者以外) 居住継続 330㎡ 80% 平成 27 年 1 月 1 日からは、特定事業用宅地等(特定 同族会社事業用宅地等)と特定居住用宅地等の両方を限度 面積いっぱいまで小規模宅地等の特例を併用できるように なります。つまり最大 730㎡まで 80% 減額できるように なりました。

(7)

有利になった二世帯住宅

従来、中で行き来できない「構造上区分」された二世帯 住宅の場合、被相続人と別々の独立部分に相続人が住んで いた場合には原則として「同居」とは認められませんでし た。 平成 26 年からは、内部が構造上区分された一棟の建物 のうち被相続人、当該被相続人の配偶者又は当該親族の居 住の用に供されていた部分として政令で定める部分に住ん でいた場合、「同居」と認められるようになりました。た だし、この一棟の建物の各住戸が区分所有登記されている 場合には、「同居」とは認められないことになっています。 顕著な例でいえば、同じマンションの 5 階部分と 2 階部 分に親子が住んでいるケースでは「同居」とはされないと いうことですので、注意が必要です。

老人ホーム等への入所の場合も特例適用

被相続人が老人ホーム入居後に空き家になった自宅の敷 地については小規模宅地等の評価減の特例の適用の前提と 居 「 、 に 」 等 地 宅 た い て れ さ 供 に 用 の 住 居 の 等 人 続 相 被 「 る な 住の用に供することができない事由として政令で定める事 由により相続の開始直前において当該被相続人の居住の用 に供されていなかった場合 (政令で定める用途に供され ている場合を除く。)における当該事由により居住の用に 供されなくなる直前の当該被相続人の居住の用を含む」こ ととされました。 居住の用に供することができない事由として政令で定め る事由は、被相続人が、次の認定を受けており、次の施設 等に入所等した場合です。 表1 政令で定める事由 被相続人の状況 指定された入居・入所先施設 介 護 保 険 法 19 条に規 定 する「 要 介 護 認 定 」 ま た は「 要 支 援 認 定 」 を受けていた場合 ①認知症対応型老人共同生活援助事業 の住居(老人福祉法 5 条の 2) ②養護老人ホーム(老人福祉法 20 条 の 4) ③ 特 別 養 護 老 人ホーム(老 人福 祉 法 20 条の 5) ④軽費老人ホーム(老人福祉法 20 条 の 6) ⑤有料老人ホーム(老人福祉法 29 条) ⑥介護老人保健施設(介護保険法 8 条) ⑦サービス付き高齢者向け住宅(高齢 者安定居住確保法 5 条)ただし④を 除く 障 害 者総合支 援 法 21 条 の「 障 害 支 援 区 分」 の認定を受けていた場 合 ①障害者支援施設(障害者総合支援法 5 条) ②共同生活援助を行う住居(障害者総 合支援法 5 条) 要介護等の認定は、施設入所時に必要ではなく、相続開 始時に認定があればよいこととされています。 なお、空き家になった住宅を相続開始後新たに以下のよ うな用途に供した場合には小規模宅地等の特例を適用でき ない場合があるので注意が必要です。 空き家となった被相続人の自宅の用途 被相続人の居住用宅地として特例の適用の有無 空き家のまま あり 被相続人と生計を一にしていた親族の 居住の用 あり 被相続人と生計を一にしていない親族 の居住の用 なし 親族でない者の居住の用 なし 被相続人の事業の用(商売) なし 貸付事業の用 なし ただし、相続開始前から同居していた相続人がそのまま 居住する場合には、適用があるとされています。

貸家の敷地に小規模宅地等の特例を適用する場合

被相続人のアパートなどの貸付不動産の敷地は小規模宅 地等の特例により、200㎡まで最大 50% 減額されます。 たとえば、アパートの建っている宅地 200㎡で、更地 としての評価額が 1 億円、貸家建付地としての評価額が 8,200 万円である場合、最大 50%の 4,100 万円を減額で きます。

実家の敷地とアパートの敷地があった場合

実家の敷地とアパートの敷地を相続した場合、2つ以上 の用途にまたがって小規模宅地等の特例を受ける場合には 限度面積の調整が必要となります。 平成 27 年 1 月 1 日以降の相続等からは、不動産貸付 の用途が入る場合に限って、限度面積を調整することにな りました。  下記① + ② + ③の合計地積 ≦ 200㎡ ① ② ③ 貸付事業用宅地等の適用面積 たとえば、次のような相続財産があった場合。 現行制度で、居住用を優先して小規模宅地等の特 例を利用する場合には、220㎡(4,000 万円)の 80 %= 3,200 万円が減額できます。また 220㎡は適用 上限面積 330㎡に達していないので、1 −(220㎡ ります。このプランで減額できるのは 3,200 万円+ 990 万円= 3,990 万円となります。 適用上限面積いっぱいまで特例を使ったので、これ以 上の減額はありません。  減額金額の多寡だけを考えるのであれば、居住用を 優先するほうがよい結果となります。

家屋の評価

家屋の相続税評価は固定資産税評価額をもとに評価しま す。自宅や商売で使っている建物の評価は、1棟の建物ご とに評価します。評価額は、固定資産税評価額そのままの 評価額となります。 固定資産税評価額は、固定資産税の納税通知書の記載金 額などで確認できます。固定資産税評価額は、構造にもよ りますが建築当初は建築金額の50%∼60%相当額で す。 アパート等の賃貸住宅は、貸家として評価され、建物と しての固定資産税評価額から借家権割合を差し引いた評価 となります。 貸家の相続税評価= 相続税評価額

4,000 万円

居住用 220 ㎡ 自宅 相続税評価額

6,000 万円

貸付用 200 ㎡ 賃貸住宅

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有利になった二世帯住宅

従来、中で行き来できない「構造上区分」された二世帯 住宅の場合、被相続人と別々の独立部分に相続人が住んで いた場合には原則として「同居」とは認められませんでし た。 平成 26 年からは、内部が構造上区分された一棟の建物 のうち被相続人、当該被相続人の配偶者又は当該親族の居 住の用に供されていた部分として政令で定める部分に住ん でいた場合、「同居」と認められるようになりました。た だし、この一棟の建物の各住戸が区分所有登記されている 場合には、「同居」とは認められないことになっています。 顕著な例でいえば、同じマンションの 5 階部分と 2 階部 分に親子が住んでいるケースでは「同居」とはされないと いうことですので、注意が必要です。

老人ホーム等への入所の場合も特例適用

被相続人が老人ホーム入居後に空き家になった自宅の敷 地については小規模宅地等の評価減の特例の適用の前提と 居 「 、 に 」 等 地 宅 た い て れ さ 供 に 用 の 住 居 の 等 人 続 相 被 「 る な 住の用に供することができない事由として政令で定める事 由により相続の開始直前において当該被相続人の居住の用 に供されていなかった場合 (政令で定める用途に供され ている場合を除く。)における当該事由により居住の用に 供されなくなる直前の当該被相続人の居住の用を含む」こ ととされました。 居住の用に供することができない事由として政令で定め る事由は、被相続人が、次の認定を受けており、次の施設 等に入所等した場合です。 表1 政令で定める事由 被相続人の状況 指定された入居・入所先施設 介 護 保 険 法 19 条に規 定 する「 要 介 護 認 定 」 ま た は「 要 支 援 認 定 」 を受けていた場合 ①認知症対応型老人共同生活援助事業 の住居(老人福祉法 5 条の 2) ②養護老人ホーム(老人福祉法 20 条 の 4) ③ 特 別 養 護 老 人ホーム(老 人福 祉 法 20 条の 5) ④軽費老人ホーム(老人福祉法 20 条 の 6) ⑤有料老人ホーム(老人福祉法 29 条) ⑥介護老人保健施設(介護保険法 8 条) ⑦サービス付き高齢者向け住宅(高齢 者安定居住確保法 5 条)ただし④を 除く 障 害 者総合支 援 法 21 条 の「 障 害 支 援 区 分」 の認定を受けていた場 合 ①障害者支援施設(障害者総合支援法 5 条) ②共同生活援助を行う住居(障害者総 合支援法 5 条) 要介護等の認定は、施設入所時に必要ではなく、相続開 始時に認定があればよいこととされています。 なお、空き家になった住宅を相続開始後新たに以下のよ うな用途に供した場合には小規模宅地等の特例を適用でき ない場合があるので注意が必要です。 空き家となった被相続人の自宅の用途 被相続人の居住用宅地として特例の適用の有無 空き家のまま あり 被相続人と生計を一にしていた親族の 居住の用 あり 被相続人と生計を一にしていない親族 の居住の用 なし 親族でない者の居住の用 なし 被相続人の事業の用(商売) なし 貸付事業の用 なし ただし、相続開始前から同居していた相続人がそのまま 居住する場合には、適用があるとされています。

貸家の敷地に小規模宅地等の特例を適用する場合

被相続人のアパートなどの貸付不動産の敷地は小規模宅 地等の特例により、200㎡まで最大 50% 減額されます。 たとえば、アパートの建っている宅地 200㎡で、更地 としての評価額が 1 億円、貸家建付地としての評価額が 8,200 万円である場合、最大 50%の 4,100 万円を減額で きます。

実家の敷地とアパートの敷地があった場合

実家の敷地とアパートの敷地を相続した場合、2つ以上 の用途にまたがって小規模宅地等の特例を受ける場合には 限度面積の調整が必要となります。 平成 27 年 1 月 1 日以降の相続等からは、不動産貸付 の用途が入る場合に限って、限度面積を調整することにな りました。  下記① + ② + ③の合計地積 ≦ 200㎡ ① ② ③ 貸付事業用宅地等の適用面積 たとえば、次のような相続財産があった場合。 現行制度で、居住用を優先して小規模宅地等の特 例を利用する場合には、220㎡(4,000 万円)の 80 %= 3,200 万円が減額できます。また 220㎡は適用 上限面積 330㎡に達していないので、1 −(220㎡ ります。このプランで減額できるのは 3,200 万円+ 990 万円= 3,990 万円となります。 適用上限面積いっぱいまで特例を使ったので、これ以 上の減額はありません。  減額金額の多寡だけを考えるのであれば、居住用を 優先するほうがよい結果となります。

家屋の評価

家屋の相続税評価は固定資産税評価額をもとに評価しま す。自宅や商売で使っている建物の評価は、1棟の建物ご とに評価します。評価額は、固定資産税評価額そのままの 評価額となります。 固定資産税評価額は、固定資産税の納税通知書の記載金 額などで確認できます。固定資産税評価額は、構造にもよ りますが建築当初は建築金額の50%∼60%相当額で す。 アパート等の賃貸住宅は、貸家として評価され、建物と しての固定資産税評価額から借家権割合を差し引いた評価 となります。 貸家の相続税評価= 相続税評価額

4,000 万円

居住用 220 ㎡ 自宅 相続税評価額

6,000 万円

貸付用 200 ㎡ 賃貸住宅

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預金・外貨預金の評価

〇預貯金 定期預金などの預貯金については、相続開始時点で仮に 解約するとした場合に、利子として受けとることができる 金額から源泉徴収税額分に相当する金額を引いた金額を預 入残高(元本)に加算して評価します。 普通預金などの利子が少ないため利子を加算しなくても 評価額に影響のない預貯金は、相続開始時点の預入してい る残高で、評価します。 〇外貨預金 外貨預金の評価は、相続開始時点で、取引金融機関が公 表している為替相場(対顧客直物電信買相場(TTB))に より、円に換算して評価することになります。 〇貸付金の評価 被相続人が人や会社にお金を貸している場合には、貸付 先が法律上破たんしていない限り、相続財産となります。 この場合の評価額は元本の価額と利息の価額との合計額に よって評価します。元本は、その返済されるべき金額こと で、利息は、相続開始時点で受け取れる金額です。 国内の財産と同様に、相続財産として相 続税の計算に加えます。 被相続人が所有していた国外の不動産も相続財産になり ます。この場合、相続税を計算するときの評価額が問題に なります。 基本的には、相続税を計算する場合の国内の財産の評価 方法と同じ「相続開始時点の時価」によることになってい ます。ですが、国税庁の定めた評価方法が適用できる場合 には、その評価方法によることができます。 しかしながら、たとえば国外の不動産が相続財産の場合、 その不動産の所在地に国税庁の路線価が設定されているこ とはありませんので、相続時点に近い売買実例価額や、そ の土地の価格事情に詳しい精通者の意見を基に金額を決め ることになります。 実務上は、財産を取得したときの価額を基に、同じ資産 の売買価格の動向を加味して時点修正した価額か、実際に 相続した財産を譲渡したときの金額を基に相続した時点ま での修正を加えた価額でよいこととされています。 評価額は当然、円換算の金額です。 年末に国外の財産の価額の合計金額が 5,000 万円を超え る場合、税務署に、財産の種類・数量・金額その他必要な 事項を記載した「国外財産調書」を提出することが必要で す。 適用は平成 25 年以降の年末時点からです。税務署への 調書の提出は、翌年 3 月 15 日(平成 26 年は 3 月 17 日) までです。 この調書を提出していると、仮に相続税で申告漏れが あった場合でも、調書に記載のあった財産にかかる過少申 告加算税などから 5%分を割り引くことになっています。 逆にこの調書の提出がなく、申告漏れをした場合には、過 少申告加算税が 5%分重くされることになりました(平成 27 年以降に提出する調書から適用)。

上場株式・非上場株式の評価

上場株式の評価

上場株式とは、総理大臣の免許を得ている金融商品取引 所に上場されている株式をいいます。上場株式は、相続時 の最終価格(終値)等の4つの価格のうち最も低い価格で 評価します。 ⑴ 相続日の最終価格(終値) ⑵ 相続日の属する月の最終価格の月平均額 ⑶ 相続日の属する月の前月の最終価格の月平均額 ⑷ 相続日の属する月の前々月の最終価格の月平均額

非上場株式の評価

非上場株式(取引相場のない株式)は、上場株式や公開 途上にある株式ではない株式のことです。ごく一般的にみ られる国内中小企業の株式会社が発行した株式がこれに該 当します。被相続人が株式会社を興して事業をしている人 であれば、会社の株式を持っています。この株式が相続財 産となった場合、相続税においてどのように評価するかが、 問題となります。 基本的な評価のポイントは、次の通りです。 ⑴非上場株式を相続した人が、株式の発行会社を支配 している同族株主に当たるか、それ以外の株主等に あたるかの区分をします。会社を支配している同族 株主に当たらない場合には、会社の配当をもとに株 式を評価する配当還元方式で評価することになりま す。 ⑵株式の発行会社について、従業員数、総資産価額や 売上高により「大会社」「中会社」「小会社」の3つ に区分します。 「大会社」は、原則として類似業種比準方式により評価 します。この評価方式は、上場株式の類似業種の株価など を基に、評価対象会社の一株当たりの配当、利益や簿価純 資産価額の3つを比較して評価する方法です。 「小会社」は純資産価額方式によって評価します。この 方式は、相続時の評価方法により会社の総資産や負債を評 価して、総資産の価額から負債や評価差額に対する法人税 額等相当額を差し引いて評価額を求める方法です。「中会 社」は「大会社」と「小会社」の折衷方式で株価を評価し ます。 参考:「同族株主のいる会社」における非上場会社の    評価方法 株主の態様による区分 評価方式 社 会 る い の 主 株 族 同 取得後の議決権割合が 5% 以上の株主 式 方 価 評 的 則 原 社 会 大 類 似 業 種 比 準方式(純資産価 額 方 式 の 選 択 可) 主 株 の 満 未 % 5 が 合 割 権 決 議 の 度 得 取 中心的な同族株主グ ル ープが ない 場合 の 株主 社会 中 類 似 業 種 比 準 方 式 と 純 資 産 価 額 方 式 と の 併用方式(純資 産 価 額 方 式 の 選択可) 主 株 の 合 場 る あ が プ 中 心 的 な 同 族株主グルー プに属する株 主 社 会 小 ( Lの 割 合純資産価額方式※ 0.5 とする併用 方式の選択可) 役員である株 主又は役員と なる株主 その他の株主 式 方 例 特 配当還元方式 同族株主以外のグループに属す る株主 ※Lの割合とは、取引相場の無い株式の相続税評価をする 場合、類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式で 評価する際の類似業種比準方式の評価額のウエートの割 合のこと。 ※「同族株主のいない会社」の評価方法は区分が上記と異 なります。

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預金・外貨預金の評価

〇預貯金 定期預金などの預貯金については、相続開始時点で仮に 解約するとした場合に、利子として受けとることができる 金額から源泉徴収税額分に相当する金額を引いた金額を預 入残高(元本)に加算して評価します。 普通預金などの利子が少ないため利子を加算しなくても 評価額に影響のない預貯金は、相続開始時点の預入してい る残高で、評価します。 〇外貨預金 外貨預金の評価は、相続開始時点で、取引金融機関が公 表している為替相場(対顧客直物電信買相場(TTB))に より、円に換算して評価することになります。 〇貸付金の評価 被相続人が人や会社にお金を貸している場合には、貸付 先が法律上破たんしていない限り、相続財産となります。 この場合の評価額は元本の価額と利息の価額との合計額に よって評価します。元本は、その返済されるべき金額こと で、利息は、相続開始時点で受け取れる金額です。 国内の財産と同様に、相続財産として相 続税の計算に加えます。 被相続人が所有していた国外の不動産も相続財産になり ます。この場合、相続税を計算するときの評価額が問題に なります。 基本的には、相続税を計算する場合の国内の財産の評価 方法と同じ「相続開始時点の時価」によることになってい ます。ですが、国税庁の定めた評価方法が適用できる場合 には、その評価方法によることができます。 しかしながら、たとえば国外の不動産が相続財産の場合、 その不動産の所在地に国税庁の路線価が設定されているこ とはありませんので、相続時点に近い売買実例価額や、そ の土地の価格事情に詳しい精通者の意見を基に金額を決め ることになります。 実務上は、財産を取得したときの価額を基に、同じ資産 の売買価格の動向を加味して時点修正した価額か、実際に 相続した財産を譲渡したときの金額を基に相続した時点ま での修正を加えた価額でよいこととされています。 評価額は当然、円換算の金額です。 年末に国外の財産の価額の合計金額が 5,000 万円を超え る場合、税務署に、財産の種類・数量・金額その他必要な 事項を記載した「国外財産調書」を提出することが必要で す。 適用は平成 25 年以降の年末時点からです。税務署への 調書の提出は、翌年 3 月 15 日(平成 26 年は 3 月 17 日) までです。 この調書を提出していると、仮に相続税で申告漏れが あった場合でも、調書に記載のあった財産にかかる過少申 告加算税などから 5%分を割り引くことになっています。 逆にこの調書の提出がなく、申告漏れをした場合には、過 少申告加算税が 5%分重くされることになりました(平成 27 年以降に提出する調書から適用)。

上場株式・非上場株式の評価

上場株式の評価

上場株式とは、総理大臣の免許を得ている金融商品取引 所に上場されている株式をいいます。上場株式は、相続時 の最終価格(終値)等の4つの価格のうち最も低い価格で 評価します。 ⑴ 相続日の最終価格(終値) ⑵ 相続日の属する月の最終価格の月平均額 ⑶ 相続日の属する月の前月の最終価格の月平均額 ⑷ 相続日の属する月の前々月の最終価格の月平均額

非上場株式の評価

非上場株式(取引相場のない株式)は、上場株式や公開 途上にある株式ではない株式のことです。ごく一般的にみ られる国内中小企業の株式会社が発行した株式がこれに該 当します。被相続人が株式会社を興して事業をしている人 であれば、会社の株式を持っています。この株式が相続財 産となった場合、相続税においてどのように評価するかが、 問題となります。 基本的な評価のポイントは、次の通りです。 ⑴非上場株式を相続した人が、株式の発行会社を支配 している同族株主に当たるか、それ以外の株主等に あたるかの区分をします。会社を支配している同族 株主に当たらない場合には、会社の配当をもとに株 式を評価する配当還元方式で評価することになりま す。 ⑵株式の発行会社について、従業員数、総資産価額や 売上高により「大会社」「中会社」「小会社」の3つ に区分します。 「大会社」は、原則として類似業種比準方式により評価 します。この評価方式は、上場株式の類似業種の株価など を基に、評価対象会社の一株当たりの配当、利益や簿価純 資産価額の3つを比較して評価する方法です。 「小会社」は純資産価額方式によって評価します。この 方式は、相続時の評価方法により会社の総資産や負債を評 価して、総資産の価額から負債や評価差額に対する法人税 額等相当額を差し引いて評価額を求める方法です。「中会 社」は「大会社」と「小会社」の折衷方式で株価を評価し ます。 参考:「同族株主のいる会社」における非上場会社の    評価方法 株主の態様による区分 評価方式 社 会 る い の 主 株 族 同 取得後の議決権割合が 5% 以上の株主 式 方 価 評 的 則 原 社 会 大 類 似 業 種 比 準方式(純資産価 額 方 式 の 選 択 可) 主 株 の 満 未 % 5 が 合 割 権 決 議 の 度 得 取 中心的な同族株主グ ル ープが ない 場合 の 株主 社会 中 類 似 業 種 比 準 方 式 と 純 資 産 価 額 方 式 と の 併用方式(純資 産 価 額 方 式 の 選択可) 主 株 の 合 場 る あ が プ 中 心 的 な 同 族株主グルー プに属する株 主 社 会 小 ( Lの 割 合純資産価額方式※ 0.5 とする併用 方式の選択可) 役員である株 主又は役員と なる株主 その他の株主 式 方 例 特 配当還元方式 同族株主以外のグループに属す る株主 ※Lの割合とは、取引相場の無い株式の相続税評価をする 場合、類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式で 評価する際の類似業種比準方式の評価額のウエートの割 合のこと。 ※「同族株主のいない会社」の評価方法は区分が上記と異 なります。

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ゴルフ・リゾート会員権の評価

被相続人が保有していたゴルフ会員権の評価方法は、取 引相場がある会員権の場合には、相続開始時点の取引価格 の 70%で評価します。ただし、取引価格に含まれない預 託金があるときは、次に掲げる金額との合計額によって評 価します。 1、取引相場がある会員権 (1) 相続開始時点において返還を受けることができる 預託金規約などに基づいて課税時期において返還 を受けることができる金額 (2) 相続開始時点から一定期間経過後に返還を受ける ことができる預託金規約などに基づいて返還を受 けることができる金額に相続開始時点から返還を 受けることができる日までの期間に応ずる基準年 利率による複利現価の金額 2、取引相場のない会員権 (1) 株式制のゴルフクラブ会員権  株式としての価額に相当する金額によって評価し ます。 (2) 預託金制の会員権  預託金は取引相場のある会員権と同様返還される 時期に応じて評価します。  (3) 株式制で、かつ預託金制の会員権  株式と預託金に区分して、それぞれ上記に掲げた 方法を適用して計算した金額で評価します。

リゾート会員権の評価

取引相場があるリゾート会員権は、取引相場のあるゴル フ会員権に準じて評価します。ただし、リゾート会員権に は、不動産の持ち分がついているものなど様々なタイプが あります。契約内容に沿った評価をする必要があります。

自動車・書画骨董の評価

〇自動車の相続税評価 被相続人の自動車の相続税評価額は、中古車買取販売業 者などの専門家に聞いた相続開始時期に近い時点の売買実 例価格や査定価格を参考に評価します。こうした売買実例 価格などの参考となる取引価格がわからない場合には、新 車時の小売価格から相続開始時点までの期間の減価償却費 を控除した金額で評価します。 〇書画骨董の評価 絵画は、画廊・美術商などの精通者意見価格を参考にし て評価します。貴金属は、相続時の小売価額が評価額とな ります。絵画等の美術品は、美術年鑑等に掲載されるよう な高額な美術品は、画廊・美術商などの精通者に依頼して 鑑定価格を出してもらいましょう。 費用はかかりますが、きちんと鑑定した価格であれば税 務署も文句は言えないでしょう。鑑定の結果、まったくの 贋作だったことがわかり、相続税の対象でなくなる場合も あります。高額な美術品をデパートの外商を通じて購入し ている場合には、税務署は情報を握っている可能性があり ます。

香典・墓地などの費用の扱い方

香典には相続税はかかりません。 葬儀に関して、気になるのが香典です。 結論からいうと、香典は相続税の対象とはなりませ ん。また、ごくふつうの場合なら、収入として申告す る必要もないのです。というのは、香典とはそもそも、 「故人の冥福を祈るお香のかわり」のお金です。香典 にまで税金がかかるとあってはたまりませんから、そ の分の税金は結構です、というわけなのです。 そのかわり、といっては何ですが、香典返しの費用 は葬儀費用とは違って、相続財産から差し引けないこ とになっています。 墓地や墓碑・仏壇などの購入費用は、 葬儀費用とは認められません。 葬儀に関してもうひとつ、墓地や墓碑、仏壇などの 購入費用についてもご説明しておきます。葬儀を機に これらを購入しなければならない場合も、とくに都会 ではあることと思います。けれど、これらの購入費用 は、残念ながら葬儀費用とは認められないのです。つ まり、相続財産からも差し引けないことになります。 しかし反対に、墓地や墓碑などを相続した場合でも、 これらは相続財産として評価する必要もなく、もちろ ん相続税もかかりません。要するに、先祖を祀るため に代々受け継ぐものは、相続税の範囲外、というわけ なのです。

保険金・保険の権利の評価

被相続人が保険料を負担していた生命保険や損害保険 で、被相続人の死亡により、受け取る保険金は、その金額 が相続税の課税対象になります。 相続人が死亡保険金の受取人である場合には、相続人1 人当たり 500 万円の非課税枠があります。その計算は次 の通りです。 法定相続人の数は、相続の放棄をした人がいても、放棄 がなかったものとして人数を数えます。 〇保険の権利の評価 相続開始の時に、まだ保険事故が発生していない生命保 険契約(一定の共済契約も含まれます)に関する権利の価 額は、相続開始の時に、契約を解約するとした場合に支払 われる解約返戻金の額によって評価します。 なお、解約返戻金のほか、支払われる保険料の前納分 の金額、剰余金の分配額等がある場合にはこれらの金額を 加算します。なお解約返戻金の額について所得税の源泉徴 収税額に相当する金額がある場合には、その金額を差し引 いた金額により生命保険契約に関する権利の価額を評価す ることとなります。 解約返戻金相当額がわからないときは、契約先の生命 保険会社などに照会して、確認しましょう。

コラム

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ゴルフ・リゾート会員権の評価

被相続人が保有していたゴルフ会員権の評価方法は、取 引相場がある会員権の場合には、相続開始時点の取引価格 の 70%で評価します。ただし、取引価格に含まれない預 託金があるときは、次に掲げる金額との合計額によって評 価します。 1、取引相場がある会員権 (1) 相続開始時点において返還を受けることができる 預託金規約などに基づいて課税時期において返還 を受けることができる金額 (2) 相続開始時点から一定期間経過後に返還を受ける ことができる預託金規約などに基づいて返還を受 けることができる金額に相続開始時点から返還を 受けることができる日までの期間に応ずる基準年 利率による複利現価の金額 2、取引相場のない会員権 (1) 株式制のゴルフクラブ会員権  株式としての価額に相当する金額によって評価し ます。 (2) 預託金制の会員権  預託金は取引相場のある会員権と同様返還される 時期に応じて評価します。  (3) 株式制で、かつ預託金制の会員権  株式と預託金に区分して、それぞれ上記に掲げた 方法を適用して計算した金額で評価します。

リゾート会員権の評価

取引相場があるリゾート会員権は、取引相場のあるゴル フ会員権に準じて評価します。ただし、リゾート会員権に は、不動産の持ち分がついているものなど様々なタイプが あります。契約内容に沿った評価をする必要があります。

自動車・書画骨董の評価

〇自動車の相続税評価 被相続人の自動車の相続税評価額は、中古車買取販売業 者などの専門家に聞いた相続開始時期に近い時点の売買実 例価格や査定価格を参考に評価します。こうした売買実例 価格などの参考となる取引価格がわからない場合には、新 車時の小売価格から相続開始時点までの期間の減価償却費 を控除した金額で評価します。 〇書画骨董の評価 絵画は、画廊・美術商などの精通者意見価格を参考にし て評価します。貴金属は、相続時の小売価額が評価額とな ります。絵画等の美術品は、美術年鑑等に掲載されるよう な高額な美術品は、画廊・美術商などの精通者に依頼して 鑑定価格を出してもらいましょう。 費用はかかりますが、きちんと鑑定した価格であれば税 務署も文句は言えないでしょう。鑑定の結果、まったくの 贋作だったことがわかり、相続税の対象でなくなる場合も あります。高額な美術品をデパートの外商を通じて購入し ている場合には、税務署は情報を握っている可能性があり ます。

香典・墓地などの費用の扱い方

香典には相続税はかかりません。 葬儀に関して、気になるのが香典です。 結論からいうと、香典は相続税の対象とはなりませ ん。また、ごくふつうの場合なら、収入として申告す る必要もないのです。というのは、香典とはそもそも、 「故人の冥福を祈るお香のかわり」のお金です。香典 にまで税金がかかるとあってはたまりませんから、そ の分の税金は結構です、というわけなのです。 そのかわり、といっては何ですが、香典返しの費用 は葬儀費用とは違って、相続財産から差し引けないこ とになっています。 墓地や墓碑・仏壇などの購入費用は、 葬儀費用とは認められません。 葬儀に関してもうひとつ、墓地や墓碑、仏壇などの 購入費用についてもご説明しておきます。葬儀を機に これらを購入しなければならない場合も、とくに都会 ではあることと思います。けれど、これらの購入費用 は、残念ながら葬儀費用とは認められないのです。つ まり、相続財産からも差し引けないことになります。 しかし反対に、墓地や墓碑などを相続した場合でも、 これらは相続財産として評価する必要もなく、もちろ ん相続税もかかりません。要するに、先祖を祀るため に代々受け継ぐものは、相続税の範囲外、というわけ なのです。

保険金・保険の権利の評価

被相続人が保険料を負担していた生命保険や損害保険 で、被相続人の死亡により、受け取る保険金は、その金額 が相続税の課税対象になります。 相続人が死亡保険金の受取人である場合には、相続人1 人当たり 500 万円の非課税枠があります。その計算は次 の通りです。 法定相続人の数は、相続の放棄をした人がいても、放棄 がなかったものとして人数を数えます。 〇保険の権利の評価 相続開始の時に、まだ保険事故が発生していない生命保 険契約(一定の共済契約も含まれます)に関する権利の価 額は、相続開始の時に、契約を解約するとした場合に支払 われる解約返戻金の額によって評価します。 なお、解約返戻金のほか、支払われる保険料の前納分 の金額、剰余金の分配額等がある場合にはこれらの金額を 加算します。なお解約返戻金の額について所得税の源泉徴 収税額に相当する金額がある場合には、その金額を差し引 いた金額により生命保険契約に関する権利の価額を評価す ることとなります。 解約返戻金相当額がわからないときは、契約先の生命 保険会社などに照会して、確認しましょう。

コラム

参照

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