第 68 回税理士試験
解答速報
消費税法
本解答は平成 30 年 8 月 9 日 16 時に学校法人大原学園が独自に作成したもので、予告なしに内容を変更する場合があ ります。また、本解答は学校法人大原学園が独自の見解で作成/提供しており、試験機関による本試験の結果等について 保証するものではありません。 本解答の著作権は学校法人大原学園に帰属します。無断転用・転載を禁じます。(1) 資格の大原 本文中無断転載禁 〔第一問〕 -50 点- 問1 (25 点) (1)について (15 点) 〔概 要〕 次の規定の適用を受ける場合には、納税義務が課されることとなる。 1.課税事業者の選択 2.特定期間における課税売上高による納税義務の免除の特例 3.新設法人の納税義務の免除の特例 4.特定新規設立法人の納税義務の免除の特例 5.高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例 〔納税義務が課される課税期間〕 1.について (3 点) 小規模事業者に係る納税義務の免除が適用される事業者が、その納税地の所轄税務署長に課税事業者選択届出書を提出 した場合には、その提出した日の属する課税期間の翌課税期間以後の課税期間 ただし、その提出した日の属する課税期間が事業を開始した日の属する課税期間その他の一定の課税期間である場合に は、その提出した日の属する課税期間以後の課税期間 2.について (3 点) 個人事業者のその年又は法人のその事業年度において、次の要件を満たすときは、個人事業者のその年又は法人のその 事業年度 〔1〕 特定期間における課税売上高>1千万円 3.について 〔1〕 内 容 (2点) 新設法人の基準期間がない事業年度に含まれる各課税期間 〔2〕 調整対象固定資産の仕入れ等を行った場合 (1 点) 新設法人が、その基準期間がない事業年度に含まれる各課税期間(簡易課税制度の適用を受ける課税期間を除く。) 中に調整対象固定資産の仕入れ等を行った場合には、その仕入れ等の日の属する課税期間からその課税期間の初日以 後3年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間
(1)
(2) 資格の大原 本文中無断転載禁 問1(続き) 4.について 〔1〕 内 容 (2点) 特定新規設立法人の基準期間がない事業年度に含まれる各課税期間 〔2〕 調整対象固定資産の仕入れ等を行った場合 (1 点) 特定新規設立法人が、その基準期間がない事業年度に含まれる各課税期間(簡易課税制度の適用を受ける課税期間 を除く。)中に調整対象固定資産の仕入れ等を行った場合には、その仕入れ等の日の属する課税期間からその課税期 間の初日以後3年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 5.について (3点) 事業者(免税事業者を除く。)が、簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に高額特定資産の仕入れ等を行った 場合には、その高額特定資産の仕入れ等の日の属する課税期間の翌課税期間からその高額特定資産の仕入れ等の日 (自己建設高額特定資産にあっては、建設等が完了した日)の属する課税期間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税 期間までの各課税期間 〔1〕 高額特定資産の仕入れ等 ① 自己建設高額特定資産以外の高額特定資産 高額特定資産の課税仕入れ等をいう。 ② 自己建設高額特定資産 自己建設高額特定資産の建設等に要した費用の額が1千万円以上となった場合をいう。
(3) 資格の大原 本文中無断転載禁 問1(続き) (2)について (10 点) 〔1〕 原 則 (2点) 課税期間ごとに、その課税期間の末日の翌日から2月以内 〔2〕 個人事業者の特例 (2点) 個人事業者のその年の12月31日の属する課税期間の確定申告書の提出期限は、その年の翌年3月31日 〔3〕 提出期限までに死亡した場合 確定申告書を提出すべき個人事業者が、その提出期限までの間に確定申告書を提出しないで死亡した場合には、その相 続人は、その相続の開始があったことを知った日の翌日から4月以内 〔4〕 課税期間の中途に死亡した場合 個人事業者が課税期間の中途に死亡した場合において、その課税期間分の消費税について確定申告書を提出しなければ ならないときは、その相続人は、その相続の開始があったことを知った日の翌日から4月以内 〔5〕 清算中の法人の場合 (2点) 清算中の法人の残余財産が確定した場合には、その残余財産の確定した日の属する課税期間の末日の翌日から1月以内 なお、確定した日の属する課税期間の末日の翌日から1月以内に残余財産の最後の分配又は引渡しが行われる場合には、 その行われる日の前日まで 〔6〕 国等の特例 (1点) 国・地方公共団体の特別会計又は法別表第三に掲げる法人のうち一定のものは、その課税期間の末日の翌日から、次の ① ④に定める期間内とする。 ① 国…… 5月以内 ② 地方公共団体(③を除く。)…… 6月以内 ③ 地方公共団体の経営する企業で一定のもの…… 3月以内 ④ 法別表第三に掲げる法人のうち一定のもの…… 6月以内でその納税地の所轄税務署長が承認する期間内 3点
(3)
(4) 資格の大原 本文中無断転載禁 問2 (25 点) (1)について (6 点) 〔1〕 輸出物品販売場の許可に係る手続き クルーズ船が寄港する日に港湾施設内に臨時で輸出物品販売場を開設するためには、輸出物品販売場の許可が必要であ る①☆。 したがって、Aの店舗につき、輸出物品販売場許可申請書に一定の書類を添付して、その納税地の所轄税務署長 に提出しなければならない①★。 〔2〕 事前承認港湾施設の承認に係る手続き 事前承認港湾施設の承認が必要である①★。 したがって、事前承認港湾施設承認申請書に一定の書類を添付して、その納税地の所轄税務署長に提出しなければなら ない①★。 〔3〕 臨時の輸出物品販売場の開設に係る手続き 臨時販売場を輸出物品販売場とする届出が必要である①☆。 したがって、事前承認港湾施設内に臨時販売場を設置しようとする輸出物品販売場を経営する事業者が、設置する日の 前日までに、事前承認港湾施設に係る臨時販売場設置届出書をその納税地の所轄税務署長に提出しなければならない①☆。
(5) 資格の大原 本文中無断転載禁 問2(続き) (2)について (7 点) 〔1〕 登録国外事業者の登録に係る手続き Bの提供するサービスは、事業者向け電気通信利用役務の提供以外の電気通信利用役務の提供に該当するため、サービ スを受ける日本国内の課税事業者が仕入れに係る消費税額の控除を受けることができるようにするには、国税庁長官の登 録を受ける必要がある①。 したがって、登録国外事業者の登録申請書に一定の書類を添付して、その納税地の所轄税務署長を経由して、国税庁長 官に提出しなければならない②★。 〔2〕 課税事業者の選択に係る手続き 〔1〕の登録は、課税事業者であることが要件であるが、Bは基準期間がなく、特定期間における課税売上高もない。 また、その事業年度開始の日における資本金額が1千万円未満(100万円)であることから当課税期間は免税事業者に該当 する①★ため、課税事業者を選択する必要がある。 したがって、その納税地の所轄税務署長に課税事業者選択届出書を提出しなければならない①★。 なお、提出時期は、国内において課税資産の譲渡等に係る事業を開始した日の属する課税期間に該当するため、当課税 期間の末日(平成30年12月31日)まで①★である。 〔3〕 納税管理人に係る手続き 〔1〕の登録は、国内に支店、事務所等を有していないため、納税管理人及び税務代理人を定める必要がある①★。
(5)
(6) 資格の大原 本文中無断転載禁 問2(続き) (3)について (6 点) 〔1〕 納税を行うための手続き 30万円のうち消費税部分をもとに計算した6月分の金額が24万円以下であることから中間申告書の提出を要しない事 業者に該当するため①☆、納税を行うには任意の中間申告を行う必要がある。 したがって、その納税地の所轄税務署長に任意の中間申告書を提出する旨の届出書①を六月中間申告対象期間の末日(今 年の6月30日)までに提出しなければならない①☆。 〔2〕 取引金額等に応じた納税を行うための手続き 半年分の期間の売上げ、仕入れ等、取引金額に応じた納税を行うためには、六月中間申告対象期間の末日の翌日から2 月(今年の 8 月 31 日)以内①☆に仮決算による中間申告を行う必要がある①。 したがって、中間申告対象期間を課税期間とみなしてその中間申告対象期間に係る課税標準額その他の金額を計算し、 その提出する中間申告書にそれらの金額を記載しなければならない①☆。
(7) 資格の大原 本文中無断転載禁 問2(続き) (4)について (6 点) 〔1〕 還付を受けるための手続き 還付申告を提出するためには、簡易課税制度をやめる必要がある。 したがって、災害等による簡易課税制度選択(不適用)届出に係る特例承認申請書①及び簡易課税制度選択不適用届出 書①を、災害等のやんだ日から2月以内に、納税地の所轄税務署長に提出し、申請書については、承認を受けなければな らない②。 〔2〕 簡易課税制度を適用するための手続き 改めて簡易課税制度を適用して申告を行うためには、簡易課税制度を選択する必要がある。 したがって、納税地の所轄税務署長に簡易課税制度選択届出書①を当課税期間の末日までに提出しなければならない①。
(7)
資格の大原 本文中無断転載禁 〔第二問〕-50 点-( 箇所各2点、 箇所各1点) 問1(15 点) Ⅰ 納税義務の有無の判定及び簡易課税制度の適用の有無の判定 区 分 金 額 計 算 過 程 基準期間の課税売 上高 46,063,776円 [納税義務の有無の判定] (1)課税 35,659,101-4,678,450+4,787,221-(3,533,996-25,064)=32,258,940 32,258,940×100108=29,869,388 (2)免税 4,678,450 (3) (1)+(2)9 ×12= 46,063,776>10,000,000 ∴納税義務あり 簡易課税制度の適 用の有無 有・無 いずれかに○をつけること [簡易課税制度の適用の有無の判定] (1) 届出書の提出あり (2) 46,063,776≦50,000,000 ∴適用あり なお、特定課税仕入れはなかったものとする 簡易課税制度の適用「有」に○があって配点 Ⅱ 課税標準額に対する消費税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 課 税 標 準 額 46,237,000 円 [課税標準額の計算](千円未満切捨) 900,000+9,007,400+(45,934,251-7,740,700)+1,800,000+36,000=49,936,951 49,936,951×100 108=46,237,917→46,237,000 課税標準額に対す る消費税額 2,912,931 円 [課税標準額に対する消費税額の計算] 46,237,000×6.3%=2,912,931 Ⅲ 仕入れに係る消費税額の計算等 区 分 金 額 計 算 過 程 課 税 売 上 割 合 簡 易 課 税 制 度 の 適 用 有 を 選 択 し た 場 合 に は 記 載 の 必 要 はない 円 [課税仕入れ等の税額の計算] (1)売上割合 ①一種(19.8%) 900,000+9,007,400= 9,907,400 9,907,400×100 108=9,173,518 控除対象仕入税額 2,381,281円 原則計算で計算した場合は、売上割合から 控除対象仕入税額まで配点なし
資格の大原 本文中無断転載禁 Ⅲ 仕入れに係る消費税額の計算等(続き) 区 分 金 額 計 算 過 程 ②二種(76.4%) (イ) 45,934,251-7,740,700 =38,193,551 38,193,551×100 108=35,364,399 (ロ)146,880×100108=136,000 (ハ)(イ)-(ロ)=35,228,399 ③六種(3.6%) 1,800,000+36,000= 1,836,000 1,836,000×100 108=1,700,000 ④①+②+③=46,101,917 (2)消費税額 ①一種 9,907,400×6.3 108=577,931 ②二種 (イ)38,193,551×6.3 108=2,227,957 (ロ)146,880×6.3 108=8,568 (ハ)(イ)-(ロ)=2,219,389 ③六種 1,836,000×6.3 108=107,100 ④①+②+③=2,904,420 (3)仕入れに係る消費税額 ①基礎 2,912,931-8,568=2,904,363 ②原則 2,904,363×577,931×90%+2,219,389×80%+107,100×40% 2,904,420 方法が合って配点 =2,338,442 ③特例 (イ) 二種(76.4%≧75% ∴適用あり) 方法が合って配点 2,904,363×80%=2,323,490 (ロ) 一種と二種(19.8%+76.4%=96.2%≧75% ∴適用あり) 2,904,363×577,931×90%+(2,904,420-577,931)×80% 2,904,420 方法が合って配点 =2,381,281 (ハ) 二種と六種(76.4%+3.6%=80.0%≧75% ∴適用あり) 2,904,363×2,219,389×80%+(2,904,420-2,219,389)×40% 2,904,420 方法が合って配点 =2,049,482 ④最大 ∴2,381,281 方法が合って配点は、 判定、算式、金額を示して配点 (金額が合っているかは問わな い) 原則計算で計算した場合は、売上割合から 控除対象仕入税額まで配点なし
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資格の大原 本文中無断転載禁 Ⅲ 仕入れに係る消費税額の計算等(続き) 区 分 金 額 計 算 過 程 売上げの返還等対 価 に 係 る税 額 8,568 円 [売上げの返還等対価に係る消費税額の計算] 146,880×6.3108=8,568 控 除 税 額 小 計 2,389,849 円 [控除税額小計の計算] 2,381,281+8,568=2,389,849 Ⅳ 差引税額又は控除不足還付税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 差 引 税 額 523,000 円 [差引税額又は控除不足還付税額の計算](百円未満切捨) 2,912,931-2,389,849=523,082 → 523,000 控除不足還付税額 円 Ⅴ 中間納付税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 中 間 納 付 税 額 260,100 円 [中間納付税額の計算] (百円未満切捨) (1)一月 520,200 12 =43,350≦4,000,000 ∴適用なし (2)三月 520,200 12 ×3=130,050≦1,000,000 ∴適用なし (3)六月 520,200 12 ×6=260,100>240,000 ∴260,100 (4)(1)+(2)+(3)=260,100 Ⅵ 納付税額又は中間納付還付税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 納 付 税 額 262,900 円 [納付税額又は中間納付還付税額の計算] 523,000-260,100=262,900 中間納付還付税額 円
資格の大原 本文中無断転載禁 問2(35 点) Ⅰ 納税義務の有無の判定 区 分 金 額 計 算 過 程 基準期間の課税売 上高 2,388,882,125 円 [納税義務の有無の判定] (1)課税 ①2,733,132,984-155,375,174-34,299,970=2,543,457,840 2,543,457,840×100 108 =2,355,053,555 ②509,112×100 108 =471,400 ③①-②=2,354,582,155 (2)免税 34,299,970 (3)(1)+(2)= 2,388,882,125>10,000,000 ∴納税義務あり Ⅱ 課税標準額に対する消費税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 課 税 標 準 額 2,196,444,000 円 [課税標準額の計算] (千円未満切捨) (1)2,340,952,000+30,000,000=2,370,952,000 2,370,952,000×100 108 =2,195,325,925 (2)特定 1,118,800 (3)(1)+(2)=2,196,444,725 → 2,196,444,000 課税標準額に対す る消費税額 138,375,972 円 [課税標準額に対する消費税額の計算] 2,196,444,000×6.3%=138,375,972 Ⅲ 仕入れに係る消費税額の計算等 区 分 金 額 計 算 過 程 課 税 売 上 割 合 円 2,247,105,925 2,374,339,905 [課税仕入れ等の税額の計算] (1)課税売上割合 ①課税 (イ) 2,195,325,925 方法が合って配点 (ロ)487,404×100 108 =451,300 (ハ)(イ)-(ロ)=2,194,874,625 ②免税 11,353,100+40,859,900= 52,213,000 ③法 31 18,300 ④非課税 142,530+900,000+750,000+ (20,000,000+800,000)×5% +4,699,200 控除対象仕入税額 105,647,151 円 課税標準額の 6.3%売上の税抜金額を 持ってくること
(11)
資格の大原 本文中無断転載禁 Ⅲ 仕入れに係る消費税額の計算等(続き) 区 分 金 額 計 算 過 程 +2,250 -(30,300,000-30,000,000) +120,000,000=127,233,980 ⑤ ①+②+③ ①+②+③+④= 2,247,105,925 2,374,339,905 ≒94.6%<95% 方法が合って配点 (2)個別 ①課のみ (イ)国内 1,080,262,000+26,880,000+864,000+400,000+1,296,000+2,673,000 + (21,713,000-604,800) + 7,358,000+410,000+300,000 +9,806,000+25,716,000+ 506,000,000+19,440,000 + (25,800,000-10,000,000) +3,358,800+2,150,000 + 972,000+950,000 +24,876,000=1,750,620,000 1,750,620,000×6.3 108 =102,119,500 (ロ)特定 1,118,800×6.3 100 = 70,484 (ハ)輸入 787,500 (ニ)仕返 969,192×6.3 108 =56,536 (ホ)(イ)+(ロ)+(ハ)-(ニ)=102,920,948 ②非のみ 388,800×6.3 108 =22,680 ③共通 3,360,000+50,000+108,000 +1,188,000+(7,332,000-18,000) +5,577,000+714,000+1,032,000+10,368,000+1,134,000+ 504,360 + (8,500,000-38,000) +2,201,200+2,366,000+5,002,560=49,381,120 49,381,120×6.3 108 =2,880,565 ④仕入れに係る消費税額 102,920,948+2,880,565×2,247,105,925 2,374,339,905 =105,647,151 方法が合って配点 (3)一括 ①課税仕入れ等 (イ)国内 1,750,620,000+388,800+49,381,120=1,800,389,920 1,800,389,920×6.3108 =105,022,745
資格の大原 本文中無断転載禁 Ⅲ 仕入れに係る消費税額の計算等(続き) 区 分 金 額 計 算 過 程 (ロ)特定 70,484 (ハ)輸入 787,500 (ニ)仕返 56,536 (ホ)(イ)+(ロ)+(ハ)-(ニ)=105,824,193 ②仕入れに係る消費税額 105,824,193×2,247,105,925 2,374,339,905 =100,153,381 方法が合って配点 (4)(2)>(3) ∴105,647,151 売上げの返還等対 価 に 係 る税 額 28,431 円 [売上げの返還等対価に係る消費税額の計算] 487,404×6.3 108 =28,431 控 除 税 額 小 計 105,675,582 円 [控除税額小計の計算] 105,647,151+28,431=105,675,582 Ⅳ 差引税額又は控除不足還付税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 差 引 税 額 32,700,300 円 [差引税額又は控除不足還付税額の計算] (百円未満切捨) 138,375,972-105,675,582=32,700,390 → 32,700,300 控除不足還付税額 円 Ⅴ 中間納付税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 中 間 納 付 税 額 25,042,500 円 [中間納付税額の計算] (百円未満切捨) (1)一月 33,390,000 12 =2,782,500≦4,000,000 ∴適用なし (2)三月 33,390,000 12 ×3=8,347,500>1,000,000 ∴8,347,500 8,347,500×3 回=25,042,500 (3)六月 適用なし (4)(1)+(2)+(3)=25,042,500 Ⅵ 納付税額又は中間納付還付税額の計算 区 分 金 額 計 算 過 程 納 付 税 額 7,657,800 円 [納付税額又は中間納付還付税額の計算] 32,700,300-25,042,500=7,657,800 中間納付還付税額 円
(13)
□合格ラインの読み□ 今年度の理論は、問1(1)については、納税義務の免除の特例に関する個別複合問題、問1(2)については、確定申告書の提出 期限に関する個別複合問題、問2については、消費税法上の手続きに関する事例問題が出題されました。 計算については、簡易課税制度による計算及び原則計算が出題されました。 以下、各問の合格ラインについて簡単に触れることにします。 〔第一問〕 問1(1)については、難易度はそれほど高くはありませんでしたが、解答量が多かったため、解答範囲を万遍なく述べる必 要がありました。課税事業者の選択の一定の課税期間、新設法人及び特定新規設立法人の調整対象固定資産の仕入れ等を行っ た場合、高額特定資産の仕入れ等の意義について解答できれば有利になると思われます。 問1(2)についても、難易度はそれほど高くはありませんでしたが、国等の特例については、正解が出せなくても合否への 影響はないものと思われます。 以上を勘案すると、19 点がボーダーライン、21 点が合格確実ラインになると思われます。 問2(1)については、難易度が高く、臨時販売場の開設に関する手続きについて述べられていれば合格答案になると思われ ます。 問2(2)については、難易度が高く、登録国外事業者の登録が必要である旨を述べられていれば合格答案になると思われま す。 問2(3)については、難易度が高くなかったため、任意の中間申告に係る手続きを行う理由、仮決算による中間申告の内容、 各手続きの期限について解答できれば有利になると思われます。 問2(4)については、難易度が高くなかったため、確実に正答したいところです。 以上を勘案すると、12 点がボーダーライン、15 点が合格確実ラインになると思われます。 〔第二問〕 問1については鞄と雑貨のセレクトショップを経営する法人による簡易課税制度、問2については衣料品の販売を行う法人 による原則計算が出題されました。 問1については、全体的に難易度はそれほど高くはありませんでしたが、問題文の読み間違いにより外国人旅行者への商品 売上高(輸出免税売上げ)を店舗における一般消費者への商品売上高からマイナスしなかった間違いが想定されます。 なお、簡易課税制度の計算を正確に行い、納付税額まで正解することができれば有利になると思われます。 以上を勘案すると、13 点がボーダーライン、15 点が合格確実ラインになると思われます。 問2についても、全体的に難易度はそれほど高くはありませんでしたが、社債の償還差損は難易度の高い項目であるため、 正解が出せなくても合否への影響はないものと思われます。 なお、特定課税仕入れに係る計算過程、有価証券の売却、ロゴ入りエコバッグの購入費用、ショッピングサイトへの商品出 品料、役員用車両のリース料については、正解を導き出すことができれば有利になると思われます。 以上を勘案すると、27 点がボーダーライン、30 点が合格確実ラインになると思われます。 総合してボーダーラインは理論 31 点、計算 40 点、合計 71 点前後になると予想され、合格確実ラインは理論 36 点、計算 45 点、合計 81 点以上になると予想されます。