フィデリティ投信株式会社
四半期レポート
米国リートの投資環境と見通し
2016年4月 販売用資料 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 販売用資料2016年の米国リートと米ドル円の推移と要因分析
米国リート相場は、2月上旬までは中国景気後退懸念や原油安が投資家心理を冷やしたことから軟調な展開となり ましたが、その後は米国リートの割安感に注目が集まったことなどから反発し、上昇傾向となりました(2016年3月末 時点)。2016年の3月末までの年初来騰落率は、米ドルベースで+6.0%、円ベースで-1.0%となりました。 内訳を見ると、配当収入要因が+0.9%、価格変動要因が+5.1 %、為替変動要因が- 6.6 %となりました。 (注)BloombergおよびRIMESよりフィデリティ投信作成。 2015年12月末~2016年3月末。米国リートはFTSE NAREIT Equity REITsインデックス。左グラフの米国リー トは期間初を100として指数化。米ドル円は実数値。要因 分析は各々算出しているため、数値間で整合しない場合 があります。【米国リート相場の動向】
2月中旬の底入れ後、上昇傾向
当資料のポイント 米国リート相場は、2月中旬の底入れ後、上昇傾向 各指標が示唆する米国リートの割安感。低水準のNAVプレミアムから期待される今後の反発 堅調な業績が予想される米国リート【今後の米国リートの見通し】
ポートフォリオ・マネージャーのコメント
今後の米国リートでは良好なパフォーマンスが期待できると考えています。 商業用不動産のファンダメンタルズは良好です。米国において持続的な経済成長と雇用 改善が見られる中、過去平均を下回る商業用不動産供給のもとで、米国リートの利益増 加と増配が引き続き見込まれます。 米国政策金利の引き上げは、小幅かつ慎重なペースとなるものと見込まれます。 配当利回り、NAVプレミアム、株価キャッシュフロー倍率などの尺度から見た米国リート は割安です。 一部のリートでは、足元の価格下落を活用した自社株買いが見られます。また、リートの 合併等が増加すると予想しています。適切な企業行動は米国リートへの追い風になると 考えています。 特に、オフィス需要の増加や内需拡大を追い風に今後の成長が期待できる、オフィス・物 流セクターおよび住宅セクター等の銘柄に注目しています。 ※当資料作成時点の見方です。今後予告なく変更されることがあります。 ポートフォリオ・マネージャー スティーブ・ビューラー ‐6.6% 5.1% 0.9% ‐1.0% -8% -6% -4% -2% 0% 2% 4% 6% 8% 配当収入要因 (米ドルベース) 価格変動要因 (米ドルベース) 為替変動要因 円ベース騰落率 110 115 120 125 130 135 140 80 85 90 95 100 105 110 15年12月31日 16年1月31日 16年2月29日 16年3月31日 米国リート(円ベース)(左軸) 米国リート(米ドルベース)(左軸) 米ドル円(右軸) (米ドル円) 99.0 112.4 106.0 120.3フィデリティ投信株式会社
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米国リートの投資環境と見通し
2016年4月 販売用資料 2 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 *1 株価キャッシュフロー倍率は、株価をキャッシュフロー(一株当たり利益に減価償却費用を足し戻したもの)で割ったもの。 *2 株価収益率(PER)は、株価を一株当たり利益で割ったもの。 販売用資料 (注)BloombergおよびFMR Coよりフィデリティ投信作成。期間:2005年9月 末~2016年3月末。米国リートはFTSE NAREIT Equity REITsインデックス。 期間初を100として指数化(対数軸)。米ドルベース。NAVプレミアムと米国リートの推移
(注)Bloombergなどよりフィデリティ投信作成。2013年3月末~2016年3月 末。米国リートはFTSE NAREIT Equity REITsインデックス。米国株式は S&P500種指数。
各資産の利回りの推移
1口当たり リート取引価格 1口当たり NAV NAV プレミアム NAVは、純資産価値(資産-負債)を意 味します。 リートの価格と1口当たりNAVの差が NAVプレミアムです。 (注)RIMESよりフィデリティ投信作成。MSCI IMI各指数。2016年3月末時点。各国リートの株価キャッシュフロー倍率
【今後の注目ポイント】
各指標が示唆する米国リートの割安感
以下の通り、複数の指標が米国リートの割安感を示唆しており、今後の好パフォーマンスが期待されます。配当利回り
株価キャッシュフロー
倍率
*1 • 米国リートの配当利回り は3.8%と魅力的な水準 で推移(2016年3月末時 点)。 • 米国株式の配当利回りや 米国10年国債利回りより も1%以上高い利回り。 • 株価キャッシュフロー倍率 は、リートの収益力と価格 の関係を表し、一般の株 式の株価収益率(PER)*2 に相当する指標。 • 米国リートは他国のリート よりも総じて割安な水準。Net Asset Value(NAV)
プレミアム
• NAVプレミアムは、リート 価格の割高/割安度合い を測る指標の1つ。 • 米国リートのNAVプレミア ムは-0.4%とマイナスで、 期間平均(+3.8%)を下 回る(2016年3月末時点)。 15.0 12.2 21.9 25.0 0 5 10 15 20 25 30 米国リート 豪州リート 日本リート 英国リート (倍) ‐50% ‐25% 0% 25% 50% 25 50 100 200 400 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 米国リート(左軸) NAVプレミアム(右軸) NAVプレミアム平均(右軸) 3.8% -0.4% 220 0.0% 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% 2.5% 3.0% 3.5% 4.0% 4.5% 13年3月 14年3月 15年3月 16年3月 米国リート配当利回り 米国株式配当利回り 米国10年国債利回り 3.8% 2.2% 1.8%フィデリティ投信株式会社
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米国リートの投資環境と見通し
2016年4月 販売用資料 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 販売用資料【今後の注目ポイント】
低水準のNAVプレミアムから期待される今後の反発
米国リートが割安な水準で放置され、NAVプレミアムが低水準となっている局面では、その後の反発が期待されます。 過去の米国リート相場では、NAVプレミアムが0%未満の時に投資を開始すると、その後大きく上昇する傾向が見られ ました。投資開始時のNAVプレミアムと、その後の米国リートの騰落率
(注)Bloomberg、FMR Co等よりフィデリティ投信作成。騰落率は単純平均。1990年1月末~2016年3月末のデータを使用。 米国リートはFTSE NAREIT Equity REITsインデックス。米ドルベース。32.0% 27.5% 50.8% 41.2% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50% 55% NAVプレミアムが 0%未満の時に 投資を開始した場合の その後の騰落率 NAVプレミアムが 0%以上の時に 投資を開始した場合の その後の騰落率 2年間騰落率 3年間騰落率
【今後の注目ポイント】
堅調な業績が予想される米国リート
米国商業用不動産の賃料や入居率は、2016年以降も上昇すると見込まれており、米国リートの堅調な利益増加予想 につながっています。 リートの業績成長や、前述した足元の割安感を背景に、今後の米国リート相場では、良好なパフォーマンスが期待さ れます。 (注)BloombergおよびCiti Researchよりフィデリティ投信作成。左グラフ:2004年~2017年。2016年以降は将来予想値。賃料上昇率、入居率は小 売施設、オフィス、物流施設、住宅の平均を算出。米国都市部。右グラフ:米国リートの業績予想は調整後キャッシュフロー増加予想。米国商業用不動産の賃料と入居率の推移と米国リートの業績予想
3.5% 3.5% -10% 0% 10% 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (年) 賃料 90.4%90.7% 86% 88% 90% 92% 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (年) 入居率 +6.7% +8.0% 0% 2% 4% 6% 8% 10% 2016年 2017年 業績予想フィデリティ投信株式会社
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米国リートの投資環境と見通し
2016年4月 販売用資料 4 上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。 最終ページを必ずご確認ください。 【米国商業用不動産の状況】 米国商業用不動産の新規供給は過去の平均を下回る水準にあり、需給の面から米国リートの収益にプラス要因 となっています。 (注)Bloombergおよびグリーン・ストリート・アドバイザーズよりフィデリティ投信作成。 左グラフ期間:1997年12月~2016年2月(戸建住宅価格指数は2016年1月まで)。右グラフ期間:1995年12月~2015年12月。 商業用不動産価格指数はグリーン・ストリート・アドバイザーズ商業用不動産価格指数。戸建住宅価格指数は主要10都市圏の住宅価格動向を示すS&P/ケース・シ ラー住宅価格指数(コンポジット10)。米国の不動産価格指数の推移
米国の住宅所有率と賃貸物件空室率の推移
米国商業用不動産の新規供給
【米国住宅市場の状況】 米国における持家志向の低下などを反映し、戸建住宅価格は底入れしたものの、その回復は緩慢なペースにと どまっています。 住宅所有率の低下と雇用の増加は、住宅リート所有物件の賃料や入居率の上昇要因となります。 (注) FMR Coよりフィデリティ投信作成。 期間:1984年3月~2015年11月。 0.0% 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% 2.5% 3.0% 3.5% 4.0% 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 84年 87年 90年 93年 96年 99年 02年 05年 08年 11年 14年 (億平方フィート) 着工物件面積(右軸) 着工物件面積増加率(左軸) 着工物件面積増加率 (期間中平均1.72%、左軸) 50 100 150 200 250 300 0 20 40 60 80 100 120 140 97年 99年 01年 03年 05年 07年 09年 11年 13年 15年 商業用不動産価格指数(左軸) 戸建住宅価格指数(右軸) 0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 62% 63% 64% 65% 66% 67% 68% 69% 70% 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 米国住宅所有率(左軸) 賃貸物件空室率(右軸) (年)【今後の注目ポイント】
堅調な米国不動産市況
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