安全で楽しい狩猟をするため、次のことを守りましょう。
1.狩猟者の責務
① ② 常に狩猟に関する知識や技能の向上を図ること。 ③ 関係法令の規定に従い、狩猟に関するマナーを遵守すること。 ④ 捕獲した鳥獣の有効利用に努めること。 ⑤ 自然環境の保全に関する各種調査に協力し、必要な情報や資料を提供すること。 ⑥ 鳥獣による各種被害の防止対策に対して、誠意をもって積極的に協力すること。2.狩猟事故の防止
① 使用前に銃を点検し、機能の健全なものを使用しましょう。 ② 銃を手にしたときや、銃を手から離すときは、装填の有無を必ず確認しましょう。 ③ ④ 安全装置をかけたからといって安心したり、過信しないようにしましょう。 ⑤ 実包を装填していないときでも、銃口を人や建物などに向けないようにしましょう。 ⑥ 使用する銃に適合した火薬や実包を使用しましょう。 ⑦ みだりに他人の銃を手にしたり、自分の銃を他人にさわらせないようにしましょう。 ⑧ 絶対に酒気を帯びて銃を手にしないようにしましょう。 ⑨ 銃口への異物の侵入に注意しましょう。 ⑩ 疲れたときは猟を中止しましょう。 ⑪ 狩猟者以外の者を、狩猟する場所に同行させないようにしましょう。3.狩猟の道徳
① 農耕地や造林地に踏み込んで、農作物や造林木に被害を与えないようにしましょう。 ② 山火事を起こさないよう、タバコなど火の元に注意しましょう。 ③ 地域住民に無用の不安を与えたり、嫌な感じを与えるような行為は厳に慎みましょう。 ④ いつも、他人の土地で狩猟をさせてもらっているとの感謝の気持ちで狩猟をしましょう。 ⑤ ⑥ 他人が狙っている獲物には銃口を向けないようにしましょう。 ⑦ 他人のワナに掛かっている獲物には絶対に手を触れないようにしましょう。 ⑧ 猟犬の取扱について、以下のことに注意し、猟犬による事故を起こさないようにしましょう。 ・猟場付近に住宅や一般道路がある場合、猟犬にツナを付け、猟犬管理者の元から放さないこと。 ・不慣れな猟犬の使用は行わないこと。 ・安易な猟犬の貸し借りはしないこと。 自然環境の保全に協力すること。特に地域の自然環境に精通し、環境のモニターとして地 域社会に貢献すること。狩猟者の責務及び遵守事項
発砲の必要がおこる直前まで装填しないとともに、発射の機会がなくなったら必ず脱包する ようにしましょう。 農作物や造林木などに被害を与えているシカやイノシシ、カワウ、カラス等をできるだけ多く 捕獲しましょう。(規則第3条) ● 鳥類(28種) ● 獣類(20種) ● 備考 捕獲禁止 捕獲禁止 捕獲禁止 (規則第10条第1項) ● (規則第10条第2項) (法律第2条第9項、法律第11条第2項、規則第9条、法律第14条第2項 ) ●
狩猟のルール
狩猟を行う際には守らなければならないルールがあります。違反すると鳥獣の保護及び管理並
びに狩猟の適正化に関する法律(以下、法律)及び法律施行規則(以下、規則)の規定により、
罰則が課せられる場合があります。
ゴイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キ ンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ヤマドリ(亜種のコシジロヤマドリを除く)、キジ(亜種 のコウライキジを含む)、コジュケイ、バン、ヤマシギ(別種のアマミヤマシギは含まない)、タシギ、キジ バト、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カワウ ヤマドリ(コシジロヤマドリを除く)、キジ(コウライキジ含む) 狩猟鳥獣名 1日当たりの羽数又は頭数 次の狩猟鳥獣は、1日当たりの捕獲制限を越えて捕獲することができません。 タヌキ、キツネ、ノイヌ、ノネコ、テン(亜種のツシマテンを除く)、イタチ(オスに限る)、チョウセンイタチ (オスに限る)、ミンク、アナグマ、アライグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ハクビシン、イノシシ(注:雑種のイ ノブタを含む)、ニホンジカ、タイワンリス、シマリス、ヌ−トリア、ユキウサギ、ノウサギ 禁止期間 平成24年9月15日から平成29年9月14日まで ただし、狩猟鳥獣の保護の見地から、特に保護を図る必要があると認められる次の鳥獣は、環境 大臣により奈良県内での捕獲が禁止されています。 平成24年9月15日から平成29年9月14日まで 狩猟鳥獣名 メスキジ メスヤマドリ ツキノワグマ 平成24年9月15日から平成29年9月14日まで 合計して2羽まで エゾライチョウ 5羽まで コジュケイ 2羽まで バン ヤマシギ及びタシギ キジバト 網猟の場合は狩猟期間中ごとに200羽まで 3羽まで 合計して5羽まで マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、 ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ 合計して5羽まで 奈良県ではイノシシ、ニホンジカの農林業被害の低減を図るため、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟 の適正化に関する法律に基づく第二種特定鳥獣管理計画を策定し、イノシシ、ニホンジカに限り狩猟 期間の1ヶ月延長、ニホンジカの1日当たり捕獲制限の緩和等を実施しています。 ニホンジカ(県による捕獲制限の緩和) 銃猟の場合、オスジカは1頭まで 10羽まで 狩猟鳥獣名 11月15日から翌年2月15日まで 11月15日から翌年3月15日まで 狩猟期間 イノシシ、ニホンジカ以外の狩猟鳥獣 イノシシ、ニホンジカ 狩猟期間はイノシシ、ニホンジカと、その他の狩猟鳥獣とで異なります。1.狩猟が認められる鳥獣
2.狩猟期間
(法律第11条第1項) 次の場所では狩猟が禁止されています。 ① 鳥獣保護区(地図記載の通り) ② 休猟区(奈良県では現在指定地域はありません) ③ 公道(農道や林道も含む) ④ 自然公園法第21条第1項の「特別保護地区」 ⑤ ⑥ 自然環境保全法第14条第1項 の原生自然環境保全地域 ⑦ 寺社境内、墓地 (法律第35条、第38条) 銃猟は危険防止のため、次のように禁止されています。 ① 禁止場所 ア:特定猟具使用禁止区域(銃) イ:住居が集合している地域若しくは広場、駅、その他多数の者が集合する場所 ② 禁止時間 日没から翌日の日の出まで ③ 禁止の方向 (法律第36条、規則第10条第3項) 危険防止や、狩猟鳥獣の保護等のため、以下の猟法は禁止されています。 ① ② ③ 口径の長さが10番の銃器又はこれより口径の長い銃器を使用する方法 ④ ⑤ 構造の一部として3発以上の実包を充てんすることができる弾倉のある散弾銃を使用する方法 ⑥ ⑦ 空気散弾銃を使用する方法 ⑧ 同時に31以上のわなを使用する方法 ⑨ 鳥類並びにヒグマ及びツキノワグマの捕獲等をするため、わなを使用する方法 ⑩ おし又はとらばさみを使用する方法 ⑪ つりばり又はとりもちを使用する方法 ⑫ 弓矢を使用する方法 ⑬ 飛行中の飛行機若しくは運行中の自動車又は5ノット以上の速力で航行中のモーターボートの上 から銃器を使用する方法 装薬銃であるライフル銃(ヒグマ、ツキノワグマ、イノシシ及びニホンジカにあっては、口径の長さが 5.9ミリメートル以下のライフル銃に限る。)を使用する方法(=ライフル銃は5.9mm以上の口径 のものでクマ・イノシシ・ニホンジカを狙う時のみ使用可能) 犬に咬みつかせることのみにより捕獲等をする方法又は犬に咬みつかせて狩猟鳥獣の動きを止 め若しくは鈍らせ、法定猟法以外の方法により捕獲等をする方法 都市計画法第4条第6項の都市計画施設である公共空地その他公衆慰楽の目的で設けた園地 であって、囲い又は標識によりその区域を明示したもの 住居が集合している地域若しくは広場、駅その他の多数の者の集合する場所において、又は弾 丸の到達するおそれのある人、飼養若しくは保管されている動物、建物若しくは電車、自動車、船 舶その他の乗物に向かって、銃猟をしてはならない。 爆発物、劇薬、毒薬、据銃、落とし穴や、シカ、イノシシ等の大型獣をつり上げて捕獲する構造を 有するくくりわな(人の生命又は身体に重大な危害を及ぼすおそれがあるわな:規則45条) ユキウサギ及びノウサギ以外の対象狩猟鳥獣の捕獲等をするため、はり網を使用する方法(人が 操作することによってはり網を動かして捕獲等をする方法を除く。)
3.狩猟が禁止されている場所
4.銃猟の禁止
5.禁止されている猟法
弾丸が禁止区域の上を通過する場合や、わ なにかかった獲物が禁止区域にはみ出す場 合なども禁止区域での狩猟と見なされます のでご注意ください。 実際の明暗でなく暦による日の入・日の出の 時刻です。⑭ キジ笛を使用する方法 ⑮ ヤマドリ及びキジの捕獲等をするため、テープレコーダー等電気音響機器を使用する方法 ⑯ 次に示すくくりわな イノシシ、ニホンジカ以外の狩猟獣を捕獲する場合 ・締め付け防止金具が装着されていないもの ・輪の直径が12cmを超えるもの イノシシ、ニホンジカを捕獲する場合 ・締め付け防止金具が装着されていないもの ・よりもどしが装着されていないもの ・ワイヤーの直径が4mm未満のもの ・輪の直径が12cmを超えるもの(下図の制限解除地域を除く) * 奈良市 安堵町 大和高田市 川西町 大和郡山市 三宅町 天理市 田原本町 橿原市 曽爾村 桜井市 御杖村 御所市 高取町 生駒市 明日香村 香芝市 上牧町 葛城市 王寺町 宇陀市 広陵町 山添村 河合町 平群町 大淀町 三郷町 東吉野村 斑鳩町 奈良県ではイノシシ、ニホンジカの農林業被害の低減を図るため、第二種特定鳥獣管理計画を策定し、 イノシシ、ニホンジカに限り以下の地域においてくくりわなの12cm未満の制限を解除しています。 五條市(吉野川より北の地域) 吉野町(吉野川より北の地域) くくりわなの12cm未満の制限解除地域 全域で解除している市町村 一部地域で解除している市町村 五條市 五條市 五條市五條市五條市五條市五條市五條市五條市 (吉野川以北) (吉野川以北) (吉野川以北)(吉野川以北)(吉野川以北)(吉野川以北)(吉野川以北)(吉野川以北)(吉野川以北) 五條市 五條市 五條市 五條市 五條市五條市五條市五條市 五條市 黒滝村 黒滝村 黒滝村黒滝村黒滝村黒滝村黒滝村黒滝村黒滝村 下市町 下市町 下市町下市町下市町下市町下市町下市町下市町 吉野町 吉野町 吉野町吉野町吉野町吉野町吉野町吉野町吉野町 (吉野川以北) (吉野川以北) (吉野川以北) (吉野川以北) (吉野川以北)(吉野川以北)(吉野川以北)(吉野川以北) (吉野川以北) 上北山村 上北山村 上北山村上北山村上北山村上北山村上北山村上北山村上北山村 下北山村 下北山村 下北山村下北山村下北山村下北山村下北山村下北山村下北山村 河合町 河合町 河合町 河合町 河合町河合町河合町河合町 河合町 王寺町 王寺町 王寺町王寺町王寺町王寺町王寺町王寺町王寺町 三郷町 三郷町 三郷町三郷町三郷町三郷町三郷町三郷町三郷町 上牧町 上牧町 上牧町上牧町上牧町上牧町上牧町上牧町上牧町 大和郡山市 大和郡山市 大和郡山市大和郡山市大和郡山市大和郡山市大和郡山市大和郡山市大和郡山市 香芝市 香芝市 香芝市香芝市香芝市香芝市香芝市香芝市香芝市 広陵町 広陵町 広陵町広陵町広陵町広陵町広陵町広陵町広陵町 平群町 平群町 平群町平群町平群町平群町平群町平群町平群町 大和高田市 大和高田市 大和高田市大和高田市大和高田市大和高田市大和高田市大和高田市大和高田市 葛城市 葛城市 葛城市葛城市葛城市葛城市葛城市葛城市葛城市 橿原市 橿原市 橿原市橿原市橿原市橿原市橿原市橿原市橿原市 天理市 天理市 天理市天理市天理市天理市天理市天理市天理市 桜井市 桜井市 桜井市桜井市桜井市桜井市桜井市桜井市桜井市 御所市 御所市 御所市 御所市 御所市御所市御所市御所市 御所市 生駒市 生駒市 生駒市 生駒市 生駒市生駒市生駒市生駒市 生駒市 山添村 山添村 山添村山添村山添村山添村山添村山添村山添村 斑鳩町 斑鳩町 斑鳩町斑鳩町斑鳩町斑鳩町斑鳩町斑鳩町斑鳩町 安堵町 安堵町 安堵町安堵町安堵町安堵町安堵町安堵町安堵町 川西町 川西町 川西町 川西町 川西町川西町川西町川西町 川西町 三宅町 三宅町 三宅町三宅町三宅町三宅町三宅町三宅町三宅町 田原本町 田原本町 田原本町 田原本町 田原本町田原本町田原本町田原本町 田原本町 曽爾村 曽爾村 曽爾村曽爾村曽爾村曽爾村曽爾村曽爾村曽爾村 御杖村 御杖村 御杖村御杖村御杖村御杖村御杖村御杖村御杖村 高取町 高取町 高取町高取町高取町高取町高取町高取町高取町 明日香村 明日香村 明日香村明日香村明日香村明日香村明日香村明日香村明日香村 大淀町 大淀町 大淀町 大淀町 大淀町大淀町大淀町大淀町 大淀町 天川村 天川村 天川村天川村天川村天川村天川村天川村天川村 野迫川村 野迫川村 野迫川村野迫川村野迫川村野迫川村野迫川村野迫川村野迫川村 十津川村 十津川村 十津川村十津川村十津川村十津川村十津川村十津川村十津川村 川上村 川上村 川上村川上村川上村川上村川上村川上村川上村 東吉野村 東吉野村 東吉野村東吉野村東吉野村東吉野村東吉野村東吉野村東吉野村 宇陀市 宇陀市 宇陀市宇陀市宇陀市宇陀市宇陀市宇陀市宇陀市 奈良市 奈良市 奈良市奈良市奈良市奈良市奈良市奈良市奈良市 制限解除地 (*1)輪の直径は、架設した状態で内径の最大長 の直線に直角に交わる内径を計測する。 【くくりわな解説】
奈良県では次の場所で鉛散弾を使用した銃猟は禁止されています。 ① 坂本ダム鉛散弾規制地域:吉野郡上北山村の坂本ダム周辺 次の場所で狩猟をしようとする場合は、予め土地所有者(占有者)の承諾が必要です。 ① 垣、柵、その他これに類するもので囲まれた土地。作物のある土地 わな(箱わな・くくりわな)及び網には標識を添付しなければなりません。