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平成

19 年度

広報研究会 活動報告

平成

20 年 3 月

社団法人コンピュータソフトウェア協会

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目次··· 1 広報研究会 活動··· 2 メンバー(敬称略、社名50 音順) ··· 2 主査挨拶··· 2 活動概要··· 3 参加メンバーからのコメント ∼広報研究会参加所感∼··· 4 広報研究会 企画・協力講座(平成 19 年 7 月実施) 平成 19 年度 広報研修講座 実施報告··· 7 第 3 回広報研究会(平成 19 年 10 月実施) 「景品表示法で留意すべき点」に関する実施報告··· 10 広報研究会 主催セミナー(平成 19 年 11 月実施) 危機管理広報 ∼個人情報漏洩・インサイダー取引事件への対応∼実施報告···11 広報研究会 企画・協力講座(平成 19 年 11 月実施) 平成 19 年度 広報活動実践講座 実施報告··· 12 第 4 回広報研究会(平成 19 年 12 月実施) 「大塚商会本社ショールーム視察および模擬記者会見」に関する実施報告··· 15 ■目次

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広報業務に役立つ知識やヒントを獲得できる広報講座の開催に企画・協力。有識者を招聘し た会員向けのセミナーや講演を企画・実施した。また、広報研究会メンバーと会員各社の広 報担当者の交流、情報共有を図るため、セミナーや講座受講者との交流・懇親会等を行った。 ○外部有識者を招聘し、会員向けセミナー、講演を開催 ○広報研究会企画・協力による広報担当者講座を開催 ○セミナー、広報講座受講者との交流会や記者会見シミュレーション等を実施 主査 石井 朋生 株式会社インテリジェント ウェイブ メンバー 板東 直樹 アップデート テクノロジー株式会社 〃 小野 聡 株式会社大塚商会 〃 坂内 祐之 株式会社大塚商会 〃 上田 岳弘 株式会社サスライト 〃 高田 和幸 トレンドマイクロ株式会社 〃 荒木 美和子 富士通コミュニケーションサービス株式会社 〃 馬場 正規 株式会社富士通ビジネスシステム 〃 小島 行博 株式会社富士通ビジネスシステム 〃 磯部 元志 株式会社メディア・ソリューション 事務局 戸島 拓生 社団法人コンピュータソフトウェア協会 広報研究会 主査 石井 朋生 株式会社インテリジェント ウェイブ 管理本部経営企画グループ 課長 広報研究会は、2004 年に試験的に開催された「広報担当責任者懇親会」を発展的に解 消し、2005 年から「広報研究会」としてあらためて発足、ソフトウェア業界における実 践的な広報活動のための事例調査研究、セミナーの開催、また、情報交換の場として活動 して参りました。 平成18 年度のリスクマネジメントの研究、平成 19 年度の研究会メンバー自社事例に 基づいた個別具体的なケースの研究に続き、本年度は研究会メンバーと会員企業広報担当 者との情報共有、交流を図るべく、広報の役割を認識し、業務につながる広報研修講座へ の企画・協力、関係法令や他社危機管理事例などのセミナー、講演や会見模擬シミュレー ション等を開催致しました。研究会メンバー各位のご協力により貴重な情報や場を共有さ せていただくことができましたことを、厚くお礼申し上げます。 広報活動は、事業規模・領域や商品特性などにより抱える課題も異なりますが、多くの 具体例や考えに学び、触発されることでより有益な広報活動が実践できるものと思いま す。今後も、会員企業の皆様に研究会をはじめセミナー等へ積極的に参加頂けますようお 願い申し上げます。 ■広報研究会 活動 ■メンバー(敬称略、社名50 音順) ■主査挨拶

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・広報研修講座(広報研究会企画・協力講座 第1 回) 日時:平成19 年 7 月 19 日(木)・20 日(金) 14:00∼18:00 場所:CSAJ 会議室 講師:磯部 元志 氏(株式会社メディア・ソリューション 代表取締役) 佐藤 宏之 氏(株式会社メディア・ソリューション 取締役) 第1 回広報研究会 日時:平成19 年 8 月 3 日(金)17:00∼18:30 場所:CSAJ 会議室 内容:研究会活動概要検討 第2 回広報研究会 日時:平成19 年 9 月 4 日(火)17:00∼19:30 場所:CSAJ 会議室 内容:研究会活動概要確認および広報研修講座受講者との交流・懇親 第3 回広報研究会 日時:平成19 年 10 月 24 日(水)16:00∼17:30 場所:CSAJ 会議室 内容:景品表示法で留意すべき点 説明:平野 高志 氏(ブレークモア法律事務所 弁護士) ・広報研究会 主催セミナー 「危機管理広報 個人情報漏洩・インサイダー取引事件への対応」 日時:平成19 年 11 月 28 日(水) 16:00∼17:30 場所:CSAJ 会議室 講師:福岡 正洋 氏(株式会社アイネス 管理本部 法務広報部長) ・広報研修講座(広報研究会企画・協力講座第2 回) 日時:平成19 年 11 月 30 日(金) 10:00∼17:00 場所:CSAJ 会議室 講師:磯部 元志 氏(株式会社メディア・ソリューション 代表取締役) 佐藤 宏之 氏(株式会社メディア・ソリューション 取締役) 第4 回広報研究会 日時:平成19 年 12 月 19 日(水)17:00∼20:00 場所:大塚商会 内容:大塚商会本社ショールーム視察および模擬記者会見 記者会見を行う際の留意点(レイアウトや人員配置、誘導線の確保やプレスへの対応など) ■活動概要

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小野委員(株式会社大塚商会) 当研究会には 3 年目の参加となりました。 本年も活発な議論が行われると共に、新規メンバーや若手メンバーの参加により、前年 度とは一味違った議論ができました。また、実践的なテーマを日常の広報業務と対比させ ることで、参加企業毎にそれぞれの立場で学ぶことができたと思います。Web メディアの 隆盛にともなう業界紙誌の減少などターゲット媒体の変化は、他の業界よりも当 IT 業界 で身近に感じることができます。IT 業界で広報を担当する一員として、最新動向やノウ ハウを共有できたことは大変に有意義なことでした。 今後も、IT 業界として広報業務の必要性の再認識と、本研究会で共有できたノウハウ がさらに IT 業界全体に水平展開できればと考えています。 石井主査はじめ事務局の皆様に改めてお礼申し上げます。 坂内委員(株式会社大塚商会) 日々の作業の中ではつい忘れてしまいがちな危機管理に関連するテーマなど、本研究会 に参加することで、あらためて広報活動の重要性を認識いたしました。業界各社の広報活 動の事例など大変参考になることが多かったです。引き続き各社広報の事例研究などをテ ーマにしていただけると勉強になります。ただ、参考にはなりますが、同じ業界でもやは り各社固有の事情など広報活動において全く同じやり方は通じないということも感じま した。取材などのマスコミ対応、ニュースリリース作成、社内広報などの幅広い広報活動 について自社にあてはめて考え、よりよい広報を目指し、今後の活動に活かしていければ と思います。また、個人的にはもう少し積極的に発言、意見交換など、交流をして知識を 深めなければと反省しております。今後ともよろしくお願いいたします。 上田委員(株式会社サスライト) 広報担当者の情報共有の場として期待し、参加させていただきました。普段記者の方々 と接することはあっても、他社の広報担当の方々にお会いする機会がない私にとっては、 非常に貴重な経験となりました。IT企業の広報であるという立場上、通常の新聞メディ アだけではなく、WEB メディアとの付き合い方など、業種に則した生きたノウハウを、こ れまでの経験の中で培われた諸先輩方のお話は、大変勉強になるとともに、非常に楽しく 聞かせていただきました。 企業の認知度を高めるのみならず、同時に企業の信頼性を構築する業務でもある広報 の、継続的な活動の重要性と責任を、改めて感じるいい機会になりました。 ■参加メンバーからのコメント ∼広報研究会参加所感∼

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高田委員(トレンドマイクロ株式会社) 平成 19 年度の活動については、スケジュールの関係から十分に参加することができな かったが、18 年度までの事例研究を中心とした活動を踏まえ新しい方向性を打ち出せた ものであると思います。具体的には「非広報スペシャリスト(広報初心者・プロダクトマ ネージャーなど)の教育活動の提供」ならびに「スペシャリストとして学ぶべき広報関連 知識の学習機会の創出」の2つになります。 本年度は「大塚商会本社ショールーム視察および模擬記者会見」への参加のみとなった が、こちらで体験したエレベーターなどの複数の入退出導線、仮想シナリオに基づく模擬 記者会見シミュレーションは協会加盟企業の協力無しには行えないプログラムであり、広 報における危機管理について文献もしくは座学での理解しかない広報担当者にとって、事 業規模に関わらず、有益な学習機会となりえるものであったと考えます。 20 年度に向けては本年度にて実施した活動の継続を基本路線とし、IT 企業を中心とし た構成である本協会として、ネットを活用した先進の広報スタイルについての意見交換・ 提言などもぜひ検討していければと思います。 荒木委員(富士通コミュニケーションサービス株式会社) 本年度初めて本研究会に参加させていただきました。これまで、小職は知名度向上をミ ッションとして、広報をマスメディアと当社との窓口として位置づけて、諸活動を実施し てまいりました。しかし、その活動を行いながらも、「広報とは何か」との確固たる信念を 持ちきれずにおりましたため、本研究会に参加させていただきました。 研究会への参加結果、広報としてのミッションは、マスメディアを通じて市場に信頼性 の高い記事を掲載いただくことと、再認識させていただくとともに、そのために必要な広 報の心得を学ぶことができ大変感謝しております。 一方、Web3.0 の呼び声も出始めた現在、当社では、当社における現在の様々な活動に ついて、少しずつではありますがホームページへの情報掲載を開始いたしました。今後は、 マスメディアも含めた市場と当社との架け橋として、複数のコミュニケーションツールを 用いた情報の受け渡しの中で、双方のニーズならびに意見を傾聴し、機動力のある企業活 動を推進していく、「コーポレートコミュニケーション」を広報のミッションとしてはどう かと、当社としての広報のあり方がわずかながらに見えてまいりました。 このように考えを深めることができましたのも、本研究会に参加させていただきたきま した賜物です。今後も見識者であられる諸先輩方の貴重なご意見などをおうかがいしなが ら、自分自身を成長させると共に、今後の広報のあり方をさらに模索してまいりたいと考 えております。

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小島委員(株式会社富士通ビジネスシステム) 平成 19 年度より、広報研究会に初めて参加させていただきました。本研究会を通じ、 様々な経験を積まれた先輩方々の貴重なお話を伺え、また、有益な人脈を築かせていただ きましたことに、まずは感謝申し上げます。 私は、広報業務に携わり 2 年が経過しておりますが、今回本研究会に参加して広報マン としての必要な経験や知識の不足を感じ、毎回広報業務の奥深さを痛感しておりました。 研究会では、臨場感溢れる実際の事例を元に、メディア等対外的な対応の常識やノウハウ の習得に加え、経営陣の意向を反映したスピーディな対応を想定した実習を経験できたこ とは、自分自身の糧となりました。 さらに、同業他社で同じ悩みを抱える広報担当の方々と会話をすることで、企業の枠を 超えた交流が図れ、舞台裏の経験談や、他社での広報の位置付けなど様々な意見交換がで きたことは、今後の広報活動にとって心強い支えとなりそうです。 今後は、今回得られた貴重な経験や知識を踏まえることで、広報 IR 担当としてバラン ス感を持ち業務に活かしていきたいと思います。また、その経験を本広報研究会の皆様と 共有させていただき、活動の一助を担えれば幸いです。 磯部委員(株式会社メディア・ソリューション) 分かりやすいニュースリリースを作成するには、どんな点に注意したらよいのか。新聞 記者や雑誌編集者と良好な関係を構築するには?不祥事が発生した場合の広報対応は? 広報担当者は、新商品や新サービス、新技術といった発表モノ以外に、企業活動にかか わる広範な問題に直面します。CSAJ の広報研究会では、コンピューター業界ならではの 様々な広報案件について、IT 用語の使い方といった初歩的な問題から危機管理などの高 度な広報課題までを取り上げ、情報交換しているのが特徴です。 参加メンバーは同業他社の本音が聞ける絶好の機会として広報研究会を捉え、活発なデ ィスカッションが行われています。 2回にわたって開催した新任広報担当者向けセミナーでは、取材活動の実態から編集デス クの視点について、また、実際にお題を与えてニュースリリースを作成してもらう内容も 盛り込みました。 広報担当者には、幅広い知識と人脈が必要だとよく言われますが、広報研究会は、その 両方を身に付けられる活動の場だと思います。門戸はいつでも開放していますので、ぜひ ご参加ください。 IT 広報の先輩のディスカッション内容をじっと聞いているだけでも、タメになると思 います。

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○講座概要 1.講座目的 新任広報担当者、これから広報実務を担当する者、広報の基礎知識を復 習・確認したい者、を対象に、企業広報全般に関する基礎知識の習得を 行い、広報担当者の育成を図る。 2.講座内容 ・1 日目 (前半)「広報基礎概論」 広報の基礎/広報担当者の心構え/広報の成功例、失敗例広報媒体の 現状と今後/多様化するメディアとマーケット(新しいメディアの登 場/WEB、モバイル、フリーマガジン等) (後半)マスコミの編集活動/記者からみた企業広報について ・2 日目 「リリース」 実践講義 − リ リ ー ス 概 論 / リ リ ー ス 作 成 に 際 し て 気 を つ け る ポ イ ン ト (5W1H) − 良いリリース・悪いリリース/リリースの書き方(実践編)/総括 − 研修内容および、広報業務全般に関するQ&A 3.開催日時 平成19 年 7 月 19 日(木) 14:00∼18:00 平成19 年 7 月 20 日(金) 14:00∼18:00 4.会 場 CSAJ 会議室 5.受 講 者 13 名(内訳:CSAJ 会員 12 社 12 名、一般 1社 1 名) 6.特 典 書籍進呈/「記者ハンドブック〔第 10 版〕新聞用字用語集」(共同通 信社) ○講座内容 ◇1 日目 ・広報基礎概論 広報担当者が、広報基礎知識として把握しておくべき事項等について説明を行った。主な 内容(項目)は以下の通り。 − 広報PR とは − 広報の役割(広報と広聴の違い) − 広報の使命 − 広報担当者の一日(事例紹介/行うべき業務・活動について) − 広報担当者のスタンス − 広報担当者に求められるスキル、センス ■広報研究会 企画・協力講座(平成 19 年 7 月実施) 平成 19 年度 広報研修講座 実施報告

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− メディアの変貌 − 消費者の信用媒体について − メディアの位置づけ ・マスコミの編集活動/記者からみた企業広報について 新聞社の組織体制や編集局の活動など、記者の視点からみた広報について説明を行った。 主な内容(項目)は以下の通り。 − 新聞社 編集局の組織体制について − 新聞が出来上がるまでの流れ − 新聞の種類 − 記者クラブとは − 新聞以外のメディアについて(雑誌・テレビ・WEB・モバイル) − メディアの組織について − 編集局の一日(事例紹介/編集局の動きについて) − 雑誌編集部内のニュースの流れ − デスクの視点 − 記者の取材の視点 − 編集部・記者からみた良い企業広報 ・WEB サイト閲覧者に関する事例紹介 ・事前課題に関する質疑応答 ・名刺交換・受講者交流 ◇2 日目 ・リリース 実践講義 ニュースリリース作成に関する視点・意図などについて説明を行った。主な内容(項目) は以下の通り。 − 記事について − 記者の視点 − 演習1 〔ニュースリリースをもとに、記事を作成 ⇒ その場で添削〕 − ニュースリリースとは − ニュースリリースの作成 − ニュースリリースのポイント − 演習2 〔参考データをもとに、リリースを作成 ⇒ その場で添削〕 − リリース発信する内容 − 嫌われるリリース ・1 日目演習課題のニュースリリース添削 ・名刺交換・受講者交流

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○受講者からの所感(総括) ◇講座全体について ・全体的に実際の新聞などを使って講座が進んだため、実践的で分かりやすかった。 ・講師の説明・話し方も分かりやすく、これから広報業務を行っていく上で、参考になるも のばかりだった。 ・広報基礎概論からリリース作成に至るまで、2 日間で幅広く学べたため、大変充実した内 容だった。 ・参加者の方々とも話をすることができ、とても学びやすい環境だった。 ◇講座内容について ・新聞を作る立場の情報など、分かりやすかった。 ・経験談を多く話していただいたので、イメージしやすかった。 ・基本的な内容から、リリースの書き方の実践など大変参考になった。 ・リリースに直接赤入れしていただくなど、リリース作成において非常に参考になった。 ◇講座受講による効果・成果について ・記者との付き合い方は、会社では教えてもらえないことだったので、ぜひ身に付けたい。 ・これから広報担当者として活動するための心構え、コツ、マスコミへの対応方法等とても 勉強になった。 ・リリースや原稿を実際に書いた際、すぐにフィードバックがあったので、自分は何ができ ていないのかが明確に分かった。 ・受講者全員、プラス講師の方々と名刺交換を行え、今後のリレーションも期待できる。 ○講師所感 ・磯部 元志 氏(CSAJ 広報研究会 メンバー) 〔株式会社メディア・ソリューション 代表取締役〕 広報研究会では、平成16 年から、企業広報のあり方についての勉強会を開催しています。 広報活動の評価方法から、危機管理、社内広報など、テーマは様々です。広報活動は、企 業にとって欠かすことができないものになっていますが、バイブルのようなものはありま せん。その時々の情勢に沿って臨機応変に対応せざるを得ないのが広報です。広報研究会 では、そうした情勢変化を敏感に捉え、今後も、魅力ある企画を立案していきたいと考え ておりますので、宜しくお願いします。 ・佐藤 宏之 氏〔株式会社メディア・ソリューション 取締役〕 IT 業界の広報活動は特別ではありませんし、B to B だから記事にならないこともありま せん。他業界同様、広報に関する基礎を理解した担当者を育成し、積極的な活動をしてい く必要があります。指導者も社内にいない事情もあり、企業単位のみならず、業界をあげ て広報への取り組みを強化しなくてはならないと感じております。

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平成19 年 10 月 24 日(水)、第 3 回広報研究会において、ブレークモア法律事務所 弁護 士の平野 高志 氏を招聘して、景品表示法で留意すべき点について、ご説明をいただきまし た。 まず、景品表示法の概要について、以下の説明がありました。 景品表示法とは、一般消費者の利益の確保と公正な競争の確保を目的とし、不当な顧客誘 引の禁止(不当な表示の禁止、過大な景品類の提供の禁止)を定めています。 違反した場合には、調査に基づき、公正取引委員会より、注意や警告、排除命令が行われ ます。ただし、いきなり注意や警告、排除命令が行われるのではなく、その前に事業者に一 定期間、書面による弁明や証拠の提出の機会が、弁明の機会の付与として与えられます。 注意や警告、排除処分にあたって、「注意」は会社名が公表されませんが、「警告」は会社 名が公表されます。「排除処分」は、会社名が公表の上、処分となります。 景品表示法の執行は、公正取引委員会の取引部が担当しています。平成18 年度のデータ によると、表示については、排除命令32 件、警告 7 件、注意 596 件となっており、消費者 保護の観点から、景品表示法の遵守について事業者へ注意喚起を行っている状況がうかがえ ます。 不当な表示の禁止として、「優良誤認表示」「有利誤認表示」「その他誤認されるおそれの ある表示」の3 つがあり、主に IT 業界に関係するのは「優良誤認表示」「有利誤認表示」。 「優良誤認表示」とは、内容について、実際のものよりも著しく優良である、もしくは事 実に相違して競争業者に係るものよりも著しく優良である、と一般消費者に示す表示です。 「有利誤認表示」とは、取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利で ある、もしくは競争業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利である、と一般消費者 に誤認される表示のことです。 また、優良誤認表示や有利誤認表示に関わり、同一ではない商品の価格を比較対照価格に 用いて表示を行うなどの二重価格表示や、主張する内容が客観的に実証されていることが必 要な比較広告についても、具体例を交えながら説明がありました。 景品表示法の適用について参加者の関心は非常に高く、一般消費者が事業を行っていた場 合の対象有無や、ホームページが店舗にあたるかどうか、購入前の試用ソフト無料ダウンロ ードを条件としたソフト購入時の値引きが対象となる取引にあたるかなど、活発な質疑応答 が行われました。 〔参考〕公正取引委員会の以下URL に、景品表示法に関する Q&A が掲載されていますので、商品・サー ビスの表示内容を検討する場合や、景品提供企画を立案する場合の参考にしてください。 http://www.jftc.go.jp/keihyo/qa/index.html ■第 3 回広報研究会(平成 19 年 10 月実施) 「景品表示法で留意すべき点」に関する実施報告

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平成19 年 11 月 28 日(水)、広報研究会主催セミナー「危機管理広報 ∼ 個人情報漏洩・ インサイダー取引事件への対応 ∼」が、CSAJ 会議室で開催されました。(参加 24 名) 本セミナーでは、株式会社アイネス 管理本部 法務広報部長の福岡 正洋 氏を招聘して、 個人情報廃棄に関する問題と、インサイダー取引違反 に関する問題について、自社事例にもとづいたご説明 をいただきました。 まず、個人情報廃棄事故の事例では、どのように事 故が発生したのか、事故発生からの危機対応方法、被 害を受けた相手やマスメディアへの対応、社内におけ る情報伝達や窓口の整備・対応、などについて、福岡 氏が実際に現場で対応した実体験をもとに、話題が進 みました。 さらに、事故後の自社への影響や、投資家・アナリストへの対応、自社内の個人情報保護 強化策の導入など、個人情報廃棄事故をきっかけとした取り組みについても、実際に設けた 取り組みの例をあげるなど、具体的な説明が行われました。 特に、事故が発生してから、マスメディアへの対応 が後手後手になりネガティブ報道が続いていた中で、 逆に記者会見を積極的に行い情報開示をしていくこ とや、中期的な抜本策の提示を行うことなど、ディフ ェンシブ広報からオフェンシブ広報への切り替えに よって、報道のトーンが変化したことなどは、聴講者 の関心の高い要素の一つでした。 また、インサイダー取引違反の事例では、事件発生の状況や経緯の説明があり、そこから 証券取引等監視委員会によるインサイダー取引違反に関する捜査や、課徴金勧告への対応、 公表されたあとの取材対応や、インサイダー取引規制遵守のための自社規程改訂等、図や具 体例を交えて、非常に分かりやすい説明が行われました。 その後の質疑応答では、聴講者から実際の対応等についての活発な質問がありました。 参加した各社も危機管理対策は行っているものの、実際に事故が発生した場合の現場対応 等の状況説明は非常に貴重な情報であり、皆さん熱心に福岡氏の講演を聴講されていました。 ■広報研究会 主催セミナー(平成 19 年 11 月実施) 危機管理広報 ∼個人情報漏洩・インサイダー取引事件への対応∼実施報告

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○講座概要 1.講座目的 広報担当者、広報実務を担当する者を対象に、企業広報活動に関する実 践的なノウハウ・知識の習得を行い、広報担当者の育成を図る。 2.講座内容 ・社内情報の集め方 ・リリースの書き方 ・取材対応、メディアとの関わり方 3.開催日時 平成19 年 11 月 30 日(金) 10:00∼17:00 4.会 場 CSAJ 会議室 5.受 講 者 11 名(内訳:CSAJ 会員 7 社 9 名、一般 2 社 2 名) ○講座内容 ◇社内情報の集め方 自社内における情報収集の仕方について、説明を行った。 主な内容(項目)は、以下の通り。 − 広報の課題 − 情報流通経路 − 情報の一元化 − 情報の流動化 − 何を集めるか − どう集めるか − 何を伝えるか − どう伝えるか − 手段・ツール − 広報担当者とは − 外からみた広報担当者 − 対外広報のターゲット − 広報活動の基礎 ◇リリースの書き方 リリースを作成する際の留意点やリリース作成方法等について、説明を行った。また、講 義内容を踏まえて、課題を与えて、実際にリリースを作成する実践演習(演習後、その場 で添削)を行った。 主な内容(項目)は、以下の通り。 − リリース作成・・・その前に − ニュースリリースとは ■広報研究会 企画・協力講座(平成 19 年 11 月実施) 平成 19 年度 広報活動実践講座 実施報告

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− リリースが埋もれる! − ニュースリリースの作成 − ニュースリリースの構成 − 必須項目 − 見出し − リード − ニュースリリースのポイント − プレスリリースを発信する内容 − 嫌われるリリース ◇取材対応、メディアとの関わり方 メディアからの取材対応の仕方や、広報担当者としてのメディアへの関わり方について説 明を行った。 主な内容(項目)は、以下の通り。 − ターゲットとするメディア − 価値のあるネタ − 準備できていますか? − 取材の導き方 − メディアから取材の申し込みが来たら − 断り方 − 取材時の注意事項 − 取材後の対応 ・名刺交換・受講者交流 ○受講者の所感 ◇講座全体について ・とても話が分かりやすく、吸収が早くできた。 ◇講座内容について ・記者が何を考え、どう動くのか、意外に人間くさい(温かい)手が有効であったり、ため になるエピソードを沢山聞けた。資料以外の話(体験談・質問の時間など)も面白かった。 ・アポイントのコツなど、非常に参考になった。 ◇講座受講による効果・成果について ・広報初心者なので、仕事の全体像が掴めていなかったが、今回の講座を受講して具体的に イメージすることができた。 ・実践的でとても勉強になった。特にリリースの書き方は、今まで自己流だったので、赤字 を入れていただきとても新鮮だった。

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○講師所感 ・磯部 元志 氏(CSAJ 広報研究会 メンバー) 〔株式会社メディア・ソリューション 代表取締役〕 企業の広報活動には、事業戦略の広報、危機管理広報、製品広報など様々なジャンルが 存在します。いずれも、社内、社外のコミュニケーション活動がその下地になるのは言う までもありません。 今回の広報セミナーでは、広報経験がそれほど豊富ではない方々を対象に、社内外のコ ミュニケーションがいかに重要かをはじめとする「広報の基礎」を学んでいただくこと、 また、5W2H の情報をもとに、会見風に様々な質問をしていただき、それをもとにリリ ースを作成してもらう実践メニューを経験してもらいました。 Q&A では、予想していた以上に活発な質問が交わされたのが印象的でしたが、限られ た時間内でのリリース執筆には、やや四苦八苦する姿もみられました。 その中で、不特定多数の人に、読んでもらうには、5W2H をすべて網羅するとともに、 短く的確な文章、自己満足に陥らない企業リリース作成がいかに難しいかを学んで頂けた かと思っております。 今後、CSAJ の広報セミナーでは、要望があれば、高度な危機管理広報などについても 企画する用意がありますので、積極的なご意見をいただければと存じます。 ・佐藤 宏之 氏〔株式会社メディア・ソリューション 取締役〕 広報は営業です。フットワーク軽く、社内を縦横無尽に飛び回り、メディアの懐に飛び 込み、売り込まねばなりません。 広報はクリエイティブな仕事です。社外の人に理解してもらうために頭をひねって、豊 かな発想で会社を魅せていかねばなりません。 広報を支えるのは社内外の人脈です。社内への根回し、説得、相談、そして社外にも相 談役が必要です。 黒子に徹して満身創痍で日々自社をPR している大手企業の広報担当者が、その会社の 将来を担うエリート社員であるという理由がそこにあります。 今回はできる限り実践に即した話をさせていただきましたが、受講された皆さんが体を 動かして初めて実践されたことになります。また、会社がその行動を理解することを望ん でおります。

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平成19 年 12 月 19 日(水)、第 4 回広報研究会では、大塚商会本社スペースをお借りし て、大会議室(セミナールーム)での想定事例(課題)に基づいたグループディスカッショ ン、プレス対応スペース等の見学などを行いました。 広報研究会メンバーのアップデート テクノロジー株式会社 代表取締役社長 板東 直樹 氏より、今回課題として想定する「緊急事態での記者会見会場の設営」資料が配付され、検 討を行うにあたっての前提条件、状況および課題について具体的な説明が行われました。 今回の想定事例は、ソフトウェア受託開発会社の納入先官庁において大規模なアクシデン トが発生した場合の記者会見場の設営でした。 板東氏からの検討課題要件を踏まえて、大塚商会本社大会議室(セミナールーム)を記者 会見場に使用するレンタルスペースと仮定しながら、参加者全員で動線を確認するための建 物全体の見学を行いました。 会場見学後は、実際の見取り図をもとに、まずは各人が記者会見会場設営図の作成、受付・ 控室・カメラの位置、スタッフの配置と人数、司会者・出席者の席次と動線、記者会見時に 配布すべき資料などについて検討を行いました。 その後、参加者を 2 グループに分けてディスカッションを実施しましたが、各社各人に より考察ポイントが異なり、各グループとも白熱した議論が繰り広げられました。 2 グループでまとめた検討結果についてもそれぞれ発表を行いましたが、記者会見場の設 営の仕方(会場レイアウト)や、受付・控室の位置、出席者の席次や動線など、会見対応の 経験や発生したインシデントについての社会的認識の差などにより、検討結果が大きく異な りました。正解のない難しい判断を短時間で結論づけたことにもよると思われます。 グループでの検討結果の発表が終わったあと、参加メンバー全員で、あらためて 2 つの 検討結果をもとに討議を行いました。 最後に、板東氏より、記者会見会場の設営方法や、人員配置などについて、一例を説明い ただきました。この中で、記者会見が週末土曜日だった場合の出席者は誰が適任か、自社過 失ではなく外部からの悪意による障害等の場合の対応適任者は誰か、駐車場や正面玄関での 対応はPR 代理店要員と社員のいずれが適任か、どこに社員を厚く配置すべきか、TV 局も 参加する場合のカメラの位置はどこが適当か、記者会見会場への移動中や退席時にも取材・ 撮影の機会があることを踏まえた出席者の動線確保はどのように行えばよいかなど、豊富な 経験に基づいて具体的な事例をあげ、会場内スペースを指し示しながら記者会見場の設営の イメージにつながる解説をいただきました。 緊急事態の状況や会社規模、時期、記者会見場などによって優先すべき事項や要件は異な りますが、参加メンバー間でも活発な意見交換が行われ、緊急時の判断・対応の一助となる 模擬記者会見となりました。 ■第 4 回広報研究会(平成 19 年 12 月実施) 「大塚商会本社ショールーム視察および模擬記者会見」に関する実施報告

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平成 19 年度 広報研究会 活動報告書

平成20 年 3 月 発行 発行 社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ) 〒100-0014 東京都千代田区永田町 2-4-2 秀和溜池ビル 4 階 TEL:03-5157-0780 FAX:03-5157-0781 URL:http://www.csaj.jp/

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