様式第25号
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課名 文化振興課 施設の名称 静岡市民文化会館 指定管理者名 静岡市文化振興財団共同事業体 1 履行状況 業務仕様書及び事業計画書に従って概ね適切に履行されている。 平成 27 年度は、公益財団法人静岡市文化振興財団、株式会社アス、株式会社NTTフ ァシリティーズの3者の共同事業体による指定管理期間の5年目を迎えた。 (1)維持管理業務 「一般廃棄物収集運搬業務」、「建築設備運転保守管理業務」など 15 件の施設管理業務、 「舞台機構設備保守点検業務」、「電話設備保守点検業務」など 16 件の保守点検業務につ いて指定管理者自ら又は第三者委託により、各業務とも事業計画に従って適切に実施し た。 また、大ホール男子トイレ小便器漏水修繕(4月)、大・中ホール舞台用マニラロープ 交換修繕(6月)、自動火災報知設備修繕(8月)など 76 件の修繕を指定管理者自ら又 は発注により実施した。 (2)施設利用者数 平成 27 年度の利用者数は 514,444 人、施設利用率は 65.6%であり、平成 26 年度(利 用者数 506,991 人、施設利用率 68.6%)と比較し、利用者数は 1.5%の増加、利用率は 3ポイントの減少となった。また、静岡市事務事業総点検表で設定した目標(利用者数 540,000 人、利用率 70%)をほぼ達成することが出来た。 利用者数の増加要因は、8月,9月に大ホールで実施した劇団四季のロングラン公演 「美女と野獣」で多くの集客を図れたことと考えられる。利用率の減少要因としては、 大ホールで劇団四季の長期公演が行われる場合、プロモーターによる中ホールの興行利 用が減少する傾向があり、それが一因であると考えられる。 【各施設利用者数、利用率】 ① 大ホール 259,764 人、77.9%(前年度 211,987 人、67.3%) ② 中ホール 122,951 人、71.1%(前年度 134,493 人、76.1%) ③ 大会議室 25,598 人、66.2%(前年度 30,588 人、75.5%) ④ 1~6会議室 27,387 人、62.4%(前年度 34,039 人、63.8%) ⑤ A~C展示室 71,883 人、58.2%(前年度 81,732 人、66.9%) ⑥ リハーサル室 6,861 人、88.3%(前年度 14,152 人、88.9%) (3)事業実施状況 主催事業は「徳川家康公顕彰四百年記念事業 中村勘九郎、中村七之助「新緑特別公演 2015」」、「リージョナルシアター事業」、「ロビーコンサート」、「<ダンス王国 Shizuoka >北村成美と踊るダンスワークショップ」、「高校生吹奏楽フェスティバル」、「<ダンス 王国 Shizuoka>コミュニティダンス・フェスティバル 2016」を中心に、概ね良好に実施された。 「徳川家康公顕彰四百年記念事業 中村勘九郎、中村七之助「新緑特別公演 2015」」は 静岡市総合計画(以下「総合計画」という。)の施策「芸術文化を通じた交流の推進と賑 わいの創出」に基づき、市民が伝統芸能である歌舞伎に触れることのできる機会の充実 に貢献した。静岡新聞社との共催で実施し、新聞での広報も奏功してか、チケットは一 般販売が即日完売の人気ぶりであった。結果、来場者は、目標 2,800 人に対し 3,885 人 (達成率 138.8%)と大きく目標を上回った。自主事業として、大ホールがほぼ満席とな る公演を昼夜連続で開催することは少ないが、入場の整理や座席の案内、トイレの混雑 対応など、スタッフが各場面でよく連携し、混乱なく運営することが出来たことは評価 できる。 「リージョナルシアター事業」は、(一財)地域創造が地方公共ホールの活動活性化の ために実施する事業の一環で、演劇のアーティストを公共ホールに派遣し、演劇の手法 を使ったワークショップを実施するもので、本施設では学校へのアウトリーチや地域の 演劇家のステップアップを目的に共催した。目標参加者 165 人に対し、267 人(達成率 161.8%)と大きく目標を上回った。アーティストと普及事業のあり方や意義について意 見を交わすことで、事業担当者が演劇の手法を活かしたワークショップの手法や成果設 定を深く考える良い機会となった。学校へのアウトリーチでは、演劇の劇作や創作活動 を簡易な形で取り入れたワークショップを行い、教員からプログラムの受入れに好意的 な評価を得られた。演劇家のステップアップについては、静岡の演劇活動家が講師に立 つことを見据え、受講者自身の活動意識を高めるプログラムを行い、自身の活動目的を 見直す良い機会になったと真摯に受け止められた。今後の継続的な取り組みにも多くの 参加希望が寄せられ、サークル的な活動として引継ぎ、演劇家らの新たなネットワーク 構築に寄与した事業であった。 「ロビーコンサート」は、気軽に本施設に来館してもらう、音楽に触れる機会の提供、 出演者同士の交流機会の提供・促進等を目的に、入場無料のロビー空間で全4回実施し た。低予算の事業であるが、一貫したビジュアルイメージの雰囲気あるチラシ制作や、 影響力や話題性のある出演者の選定など、様々な面で指定管理者の工夫が見られた。事 業実施3年目を迎え、本事業で知り合った出演者間で新たな交流が始まる等、出演者・ 聴き手双方に大きな収穫があったようだ。今後も鑑賞機会及び活動拠点の提供を通じ、 本施設の魅力向上に努めてほしい。平成 27 年度は全公演で来場者 604 人(目標 600 人、 達成率 100.7%)、満足度 85.3%と高評価を得たほか、3回以上来場している方も 35.6%に のぼり、回を追うごとにリピーターに定着してきた。 「<ダンス王国 Shizuoka>北村成美と踊るダンスワークショップ」は、2月のコミュ ニティダンス公演で発表する静岡オリジナル作品の制作に向けて、同作品への参加募集 と作品を監修する北村成美氏(ダンサー・振付家)のアーティストとしての魅力を紹介 することを目的に体験プログラムを実施した。参加者のタイプを分けて、親子、成人男 性、成人女性など、2日間で5種類のワークショップを行う濃密なスケジュールだった が、講師の熱意あるファシリテーションに導かれる形で、多くの参加者がそれぞれの身 体表現を満喫した。目標参加者 100 人に対し、92 人(達成率 92%)であったが、親子の
ダンスは募集対象を0歳からとしたこともあり、新規の親子層の開拓に成功した。ダン ス経験者や初めての参加者の満足度や、オリジナル作品への制作意欲も高く、本事業の 目的を達成することが出来た。 「高校生吹奏楽フェスティバル」は、静岡県高等学校吹奏楽連盟中部支部と共催し、 昨年に続く2回目の開催となった。県中部 11 校の高校吹奏楽部が出演し、フェスティバ ル形式で出演全校による合同演奏も交えて、互いの演奏を聴き合える交流機会を創出し た。各校とも曲に合わせた演出やダンスパフォーマンスを取り入れ、創意工夫に富んだ 演奏で 1,104 人(目標 1,000 人、達成率 110.4%)の来場者を惹きつけた。当日券の販売 は 300 枚に達し、アンケートにも「アイデアいっぱいの演奏が一度に聴けた」、「高校生 の若さと情熱にパワーをもらった」といった好評と次年度開催への期待が寄せられ、学 生だけでなく幅広い世代の市民が楽しめる音楽イベントとしての可能性が感じられた。 「<ダンス王国 Shizuoka>コミュニティダンス・フェスティバル 2016」は、市民約 50 人が出演するオリジナル作品「フジノソラノツヅレオリ」の上演のほか、全国で活動す る市民ダンサー・団体の招致により、150 人超の市民ダンサーが合計 13 作品を上演する、 本施設最大規模のダンスイベントとなった。会館内に4つのステージを設え、各団体の 作品発表のほか、ダンスに関する映画の上映、プロダンサーによるショートパフォーマ ンス、出演団体同士のコラボレーション企画などを盛り込み、目標 250 人を大きく上回 る 409 人の観客を集めた。市民や全国で活動するダンサーなど参加者同士の交流を図れ、 総合計画の施策「芸術文化を通じた交流の推進と賑わいの創出」を具現化したものであ り、その取組は大いに評価できる。 主な主催事業の来場者数は以下のとおり。 ① 徳川家康公顕彰四百年記念事業 中村勘九郎、中村七之助「新緑特別公演 2015」 (5/17 大ホール) 3,885 人(昼夜2回、目標値:2,800 人) ② リージョナルシアター事業 (5/13~15、8/28、10/14,15,21,22 大会議室ほか) 267 人(目標値:165 人) ③ ロビーコンサート Vol.9~12 (6/13,9/5,12/6,3/12 ロビー棟1階) 604 人(4回、目標値:600 人) ④ <ダンス王国 Shizuoka>北村成美と踊るダンスワークショップ (8/29,30 A展示室,中ホール舞台上) 92 人(目標値:100 人) ⑤ 高校生吹奏楽フェスティバル(10/17 大ホール) 1,104 人(目標値:1,000 人) ⑥ <ダンス王国 Shizuoka>コミュニティダンス・フェスティバル 2016 (2/13,14 中ホール) 409 人(目標値:250 人) 2 市民(利用者)からの意見・要望の内容とその対応状況の評価(クレーム対応 等) 利用者からの意見・要望に対しては概ね適切な対応がとられている。即時の対応が困 難である要望に対しても前向きに検討しており、良好な対応がなされているといえる。 [具体的な意見・要望と対応状況] 意見等:案内係がいない。チラシが終わったまま置いてある。公衆電話がない。 対 応:施設の構造上、正面口と事務所が離れていることから、案内係がいないと思 われてしまうところがあることは否めない。それでも、施設内で迷っている と思わしき方には声掛けするなど、丁寧な来館者対応に取り組んでいる。チ
ラシについては頻繁に更新しているものの、稀に終了したチラシが混ざって しまっていることもある。より細心の注意を払いたい。館内の公衆電話につ いては、利用率が低かったことから、NTTの判断により2年前に撤去され た。人工台地の公衆電話は今も存続しているため、要望があった場合そちら に誘導している。入場者には一度屋外に出てもらう形になるが、理解を得ら れるよう説明に努めたい。 3 市民(利用者)へのアンケートや満足度調査の状況評価 (1)利用者満足度調査 主催事業の内容に対する満足度調査を実施した結果、全事業を通じ「よかった」以上 の回答率は89.7%(22事業のアンケート結果平均値)であり、目標とする85.0%を上回 る結果となり、良好な評価を得ることが出来た。 主な主催事業の満足度は以下のとおり ① 徳川家康公顕彰四百年記念事業 中村勘九郎、中村七之助「新緑特別公演2015」 81.6% ② リージョナルシアター事業(ファシリテーター養成講座) 100% ③ ロビーコンサート 85.3% ④ <ダンス王国Shizuoka>北村成美と踊るダンスワークショップ 97.6% ⑤ 高校生吹奏楽フェスティバル 94.1% ⑥ <ダンス王国Shizuoka>コミュニティダンス・フェスティバル2016 92.3% (2)市民アンケート (公財)静岡市文化振興財団が指定管理を受託する文化施設等で実施している市民ア ンケートによると、静岡市民文化会館の認知度は78.1%、利用度は66.0%であり、他の 文化施設等と比較した結果、認知度、利用度ともに最も高かった。 (3)その他の調査 施設内に投書形式の「利用者の声」を設置し、施設利用者に随時、意見・要望や施設 満足度について調査している。また、一部主催事業においても同様の項目についてアン ケートを実施している。各項目の「満足」「やや満足」の回答率は下記のとおり。 ① 職員の応対 80.4%(前年度 68.0%) ② 清掃、整理整頓 81.4%(前年度 70.9%) ③ 案内表示、掲示版 74.5%(前年度 65.0%) ④ 開館日、開館時間 72.6%(前年度 61.7%) ⑤ 空調、音響、照明等 69.1%(前年度 60.1%) 平成 27 年度は全項目、前年度数値より向上した。継続して実施している職員の応対力 向上研修の成果がうかがえると共に施設の老朽化が進む中、清掃や施設に関しての満足 度が向上したのは、日頃の維持管理業務によるところが大きいと考える。しかし、満足 度の向上に若干の余地が残されていることから、現状に甘んじることなく利用者からの 声に耳を傾け、検証及び取組を引き続き行って欲しい。 また、市民文化会館運営協議会を設置し、外部からの意見・要望を積極的に取り入れ る態勢が整えられている。平成 27 年度は1回開催し、本施設の方向性や平成 28 年度事 業計画について意見を聴取した。
4 指定管理者の経理状況の評価 指定管理業務の収支状況については、1,200 万円超の支出超過が見られた。 この主な原因としては、施設・設備の老朽化に伴い、各所で不具合が頻出しているた め、当初予算計上していた修繕費よりも、1,000万円以上の支出超過が生じたためである。 その他の支出については概ね良好に処理されているため、修繕費については市と協議の 上、計画的な施設管理を図り、過剰な支出超過にならぬよう限られた予算の中で安定的 な運営に努めてほしい。 5 総括的な評価(課題事項・指摘事項及びそれらの改善状況 など) 保守点検及び修繕などの維持管理業務は適切に行われているが、開館から 37 年が経過 し経年劣化による要修繕箇所が多数みられるため、今後も引き続き計画的な小破修繕の 実施及び問題発生時における市への迅速な報告に努めてほしい。特に、3者の共同事業 体による施設運営であることを踏まえ、事業者間の情報交換を密に行い、課題の共有に 努めることを強く希望する。 平成 27 年度は、施設利用者数 514,444 人(目標値 540,000 人:達成率 95.3%)、施設 利用率 65.6%(目標値 70%:達成率 93.7%)となり、概ね目標を達成することが出来た。 引き続き目標達成に向けて努力して欲しい。このためにも、平成 25 年 10 月に運用を開 始した Twitter、平成 26 年1月に運用を開始した Facebook の積極的活用や、既存の広報 誌や館内案内掲示等、これまで実施してきた広報の検証と更なる活用など、十分に検討 を重ね、効果的な広報を実施して欲しい。 主催事業は概ね総合計画の施策「芸術文化を通じた交流の推進と賑わいの創出」に沿 った企画内容が展開されていると評価しているが、「市民の芸術文化の向上を図る」とい う施設の設置目的、地域の文化拠点としての施設の役割、市民のニーズなど多角的な視 点を踏まえ、事業の効果検証を確実に行い、多様な事業が企画及び実施されることを期 待する。 ※事務事故が発生したとき及びモニタリングにおいて改善の指導があったときは、必ず改 善状況を記載すること。