「能登里山マイスター養成プログラム」
実 施 予 定 期 間:平成 19 年度~平成 23 年度 総 括 責 任 者:中村 信一(金沢大学学長) 自然と共生した美しい能登半島の再構築を目指して、第一次 産業の若い担い手を能登に呼び込み、環境保全型の農林水産業 を実践し、一次産品に付加価値をつけると同時に、能登の自然 や文化資源を生かしたグリーンツーリズム型観光の拠点を創り 出す地域リーダーを養成する。トキを呼び戻す地域の実践活動 をカリキュラムに取り入れるなど、里山ルネサンス(復興)を 核とした地域再生を全国に発信していく。 1.地域の現状と地域再生に向けた取組状況 能登半島における過疎化・高齢化は全国平均より速いテンポで 進んでおり、2015 年には能登北部の人口は 2006 年の 2 割減、65 歳以上の割合が 44%を占めると予想される(石川県推計)。また それに伴う農林水産業の衰退も深刻化している。2005 年農林業 センサスによると、能登北部の農業経営体数は 4,892 経営体で あり、2000 年から 24.3%減少している(石川県分析)。 しかし、能登再生の可能性が全くないわけではない。能登半島 の美しい観光資源は健在であり、また、地場産業が風土の中で生 まれてきた。こうした地場産品は環境に過度の負荷を与えない製 品として近年見直されつつある。また食の安全と安心を求める消 費者の声は高まり、品質の確かな農林水産業への転換が求められ ている。第一次産業の新しい時代を担う人材、豊かな地域資源 を生かし、新しいアグリビジネスを創造する人材が定着すれば、 能登再生の展望はほのかに見えてくる。 金沢大学では平成 14 年から社会貢献事業の一環として、能登 半島を中心に 8 回のタウン・ミーティングを重ねてきた。地域か らの質問や要望を聞き取り、大学の「知的ストック」を地域に 還元することに努めてきた。このほかにも地域課題をテーマにし た市民に講座を届ける出前講座「地域活性化プロジェクト」(地 域経済塾、市民大学院など)を立ち上げている。とりわけ地域経 済塾では「奥能登流ビジネス講座」を平成 17 年度から能登で開 講し、自治体や企業、農林漁業者ら社会人が能登の木質バイオマ スエネルギーを活用したビジネスなどについて学んでいる。 地域の人たちを大学キャンパスに呼び込んで、キャンパス内の 自然をフィールドとして生物観察や森林の保全活動を共に行う 里山プロジェクト「角間の里山自然学校」もある。さらにこの里 山プロジェクトは能登半島にも活動の輪を広げている。平成 18 年に三井物産環境基金の支援を得て、半島の先端に研究交流の拠 点「能登半島 里山里海自然学校」を設立した。大学と住民参加 による生物多様性調査をベースにした「里山診断」を実施してい る。その調査研究の成果を活用して、環境に配慮した農林水産業 の振興について具体的な提言づくりを行う。本ユニットの着想は この「里山里海自然学校」が原点となっている。 2.地域再生人材創出構想の内容 a. 人材養成の目的 連携する地域自治体が過疎化対策に基づく新規参入者の受け 入れに積極的であることに対応し、本ユニットでの養成対象者 は、就農に意欲を燃やす概ね 45 歳以下のチャレンジ組(再チャ レンジや U ターン希望者)と地域の担い手(農林業の後継者、自 治体の職員)とする。とくに、都会で就職したものの、今後の人 生を考えて再チャレンジしたいという人材を広く募集する。 目標とするのは、三つのタイプを兼ね備えた人材像である。 (1)生物多様性など環境配慮と同時に、生産技術に工夫を凝ら す篤農的人材 (2)「作る・採る」だけでなく、消費者のニーズを取り入れ二 次(加工)、三次(サービス)の付加価値をつけるビジネス人材 (3)観光産業や食品産業、林業・水産業との連携により、地域 ぐるみで新事業を創造するリーダー人材 定員は一期 15 人という目標設定をしている。5 年間で修了者 は 60 人となる。カリキュラムは生物多様性など生態学と農業を 切り口としたものとする。農林水産業の基礎的な講義・実習を 行うのに最低 1 年かかり、これに講義をベースとした地域文化 やビジネス講座を組み入れた 2 年間のカリキュラムを実施する。 b. 人材養成の手法 人材養成の拠点を「能登学舎」とし、平成 18 年に金沢大学が 三井物産環境基金の支援を得て能登半島・珠洲市に開設した研究 交流の拠点「能登半島 里山里海自然学校」(旧・小学校の施設 活用)に併設する。常駐教員を置き、担任制で指導にあたる。授 業は金曜日の午後 6 時 20 分から午後 7 時 50 分を「地域づくり 支援講座」(隔週)の講義に充てる。メインの授業を、毎週土曜 日の午前 9 時から午後 4 時までとし、「地域づくり支援講座」、「自 然共生型能登再生論」、「ニューアグリビジネス創出論」、「新農 法特論」、「里山マイスター演・実習」等の講義・実習を行う。 カリキュラムには次の 4 つの特徴がある。 (1)能登の自然と文化の魅力を文理融合による学際的かつ科学 的な視点から解き明かし、地域づくりへの活用方策を学ぶ編成。 (2)能登独自の地域資源への着眼点や IT 等最先端の技術やブ ランド戦略など起業化に必要な具体的な発想、ノウハウを講義 と演習のセット方式で学べる内容。 (3)金沢大学独自の民間人材ネットワーク「里山駐村研究員」 制度(研究員 41 名)を活かして、現場で具体的な経営と技術の 内容を体験的に学び、かつ経営者スピリットの伝授を受けられ る実習。 (4)市長・町長、NPO・地元企業のトップから、これからの能 登を担う地域の若手リーダーとして何を考え、どのような行動 をして欲しいかという生の声を聞けるカリキュラム。能登の地 域づくりを展望するオリジナルのプログラムである。受講生には2年間の修了時に論文または就農計画の提出を求め る。修了者には「能登里山マイスター」の称号を与え、就農後も 共同研究の参加や情報提供などを通じてフォローアップする。就 農計画は行政の就農支援策と連動しており、審査のうえ「認定 就農者」の石川県知事認定を受ければ、県農業信用基金協会の 保証による無担保・無保証の就農支援資金(40 歳未満の場合、 3,700 万円限度・無利子)を得て、自立の道を歩むことができる。 プロジェクト期間の終了後も金沢大学と自治体は連携して「能登 学舎」を運営し、人材養成の拠点とするとともに、その成果を全 国に発信していく。 以下に人材養成のカリキュラムを示す。 カリキュラム構成 科 目 名 年次 単位数 コマ数 内 容 地域づくり支援講座 1~2 2 単位 19 コマ ・能登の里山・里海の特質と再生 ・能登の食文化の特質と地域再生への活用 ・農林水産業の情勢と地域産業のあり方 ・地域活性化を担うリーダー像 ・新しいアグリビジネス創出への挑戦 ・地域資源を活かす途 自然共生型能登再生 論 1~2 2 単位 15 コマ ・一次産業概論 ・環境配慮型農業の理論・技術論 ・里山・里海の自然,生物多様性 ・グリーン・エコツーリズム ・里山・里海を活かした環境教育 ニューアグリビジネ ス創出論 1~2 2 単位 15 コマ ・地域資源の活用(海藻,発酵と醸造等) ・付加価値創出・ブランディング戦略 ・農林水産物流通論 ・ICT 技術・メディア活用 A 1~2 20 コマ 2 単位 ・水田生物多様性調査実習 ・マツタケ山調査実習 新農法特論 B 1~2 15 コマ 2 単位 ・GIS,リモートセンシング概論・演習 ・経営計画演習 ・農林水産物加工技術 科 目 名 年次 単位数 コマ数 内 容 A 1~2 18 コマ 2 単位 ・作物栽培基礎技術実習(水稲,露地野菜, 施設野菜) ・その他栽培関連の実習(果樹,林業,水 産等) B 1~2 15 コマ 2 単位 ・農家調査 ・農林漁業技術現地研修 ・地域資源活用実習 里山マイスター 演・実習 C 1~2 2 単位 19 コマ ・環境配慮型農法の計画立案と評価 ・生産物販売 ・土壌分析・診断法 里山マイスター基礎 概論 1 2 単位 16 コマ ・能登の農林水産業概要 ・地域政策概論 ・能登巡検 ・卒業課題予備演習 ・その他 先進事例調査実習 2 2 単位 15 コマ ・ガイダンスおよび取材計画立案 ・現地調査 ・調査報告会 演 習 2 8 単位 16 コマ ・ガイダンスとテーマ相談 ・テーマ報告会 ・中間報告会 ・成果報告会 卒業課題 研 究 2 10 単位 論文・起業計画・就農計画・地域振興計画 等の作成 c. 人材養成の達成目標 人口の減少により、未利用あるいは低利用となっている資源が 能登には数多くある。後継者がいなくなり耕作放棄地となった農 地に農業人材が再び入ることにより、生き物も共存でき、里山の 田園風景の保全にも役立つ。また、能登の農産物の出荷だけでな く、空き家となった能登独特の大家屋を利用して農家レストラン や農家民宿へと事業を展開することで、グリーンツーリズムやワ ーキングホリデーなど都市との交流人口が拡大する。また、マツ タケなどキノコ類の栽培や、土壌改良剤としても注目されている 木質バイオマスエネルギー(木炭・木酢液)に事業の取り組みを 広げる、あるいは海に目を転じ、能登の地場産業である天然塩の 生産や魚醤など発酵食品などとジョイントすることで、農産物に 新たな付加価値を吹き込むことができる。こうした自然と調和し た能登半島の地場産業や、あるいは潜在的な資源を生かすビジネ スのアイデアこそ、本ユニットの目指す地域再生の萌芽である。 3.自治体との連携・地域再生の観点 本ユニットは、国の新農業政策である「農地・水・環境保全 向上対策」や平成 19 年度の石川県の地域再生計画である成長期 構想改正案等において求められる人材を養成する役割を積極的 に担い、国・地域の施策と歩調を合わせた組み立てとなっている。 また、連携する地元自治体(珠洲市・輪島市・能登町・穴水町) の役割は、1)行政広報による受講希望者の募集、2)自治体の若 手職員の本ユニットへの派遣、3)チャレンジ組への定住のケア の 3 点を主とする。民間からの協力では、「里山駐村研究員」制 度で委嘱している研究員メンバーを中心に能登の企業・農業法 人など約 15 社が養成された人材の雇用を、あるいは受講期間中 「働きながら学ぶ」ための就労の受け入れを表明している。 このように民間の協力を得ながら行う本ユニットの成果とし て見込まれるものは、短期的には、新規の第一次産業への参入者 が定住化することで新農業の機運が地域に醸成・定着し、循環型 社会への理解も進む。また、一次産品をベースに二次(加工)、 三次(サービス)に展開する新事業の創出も期待できる。中長 期的に展望すると、国定公園である能登半島の自然景観と、棚 田などの里山の景観、それに環境配慮型の農業や水産業から生み 出される付加価値の高い食品提供が、能登半島を国際レベルでの グリーンツーリズム型観光の拠点へと押し上げることにもなる。 このようなプロセスを経て、能登再生への道のりが形成されてい く。 この構想の詳細の最後にトキのことを記す。絶滅したトキの 本州最後の 1 羽は能登半島に生息していた。2008 年からトキの 試験放鳥が予定されることから、能登半島・珠洲市では民間グ ループがすでにトキやコウノトリが生息できる水田づくりに取 り組んでいる。トキやコウノトリが飛来し生息する農環境はま さに、本ユニットがテーマとする自然共生型の地域づくりでも ある。この実践運動をカリキュラムに生かすなど、「トキ」を 能登における環境再生のシンボルとして盛り立てていく。 また、金沢大学が能登半島で地域住民と協働して実施している 生物多様性調査に都市の消費者も加わってもらい、長期モニタリ ングにより農環境の「安全証明」を担保していく仕組みづくりに も取り組む。環境と農業、地域と都市の生活者が連携し、自然と 共生した能登型の環境再生モデルを実現する。
4.システム改革の実現性とその実施体制 実施体制を運営するに当たって、その役割を分類し、「人材養 成ユニット」と「人材支援ユニット」の二つで構成した。本ユ ニットは、養成拠点を金沢大学から距離にして 150km 離れた能 登半島の先端に置く。このため、学内の実験設備を使うとなる と時間的なロスが生じるため、能登地域にある県の研究機関の 協力を得ることになる。このため、大学と県行政とは密接な連 絡や意見調整が必要である。この点については金沢大学の学長、 研究担当理事、地域連携推進センター長で構成する意思決定体 と、石川県の知事部局との間での意見調整済みである。また、 地元自治体との実務面での意見調整はユニット運営委員会を組 織し、地元自治体と協働して受講生の募集業務や受け入れ態勢 を整えている。実施体制を次の図にまとめた。 氏 名 所 属 ・役職 実施内容 氏 名 所 属 ・役職 実施内容 氏 名 所 属 ・役職 実施内容 ◎中村 信一 金沢大学 学長 総括責任者 石下 哲雄 石川県健康の森 館長 委員:カリキュラム編成委員会/能登里山マイスター支援連絡会 浜野 重吉 (有)珠洲グリーン開発 委員:能登里山マイスター支援連絡会 櫻井 勝 金沢大学 理事(情報担当)・副学 長 業務主任者、運営連絡委員長 北風 八紘 (有)すえひろ 役員/金沢大学里 山駐村研究員 委員:カリキュラム編成委員会/能登里 山マイスター支援連絡会 宮崎 幸彦 認定農業者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 神谷 浩夫 金沢大学 人間社会研究域 教授・地域連携推進センター長 運営連絡委員、カリキュラム編成委員、認定会議委員 高市 範幸 (有)能登ワイン夢一輪館 役員 委員:カリキュラム編成委員会 小箱 政治 製炭業 委員:能登里山マイスター支援連絡会 中村 浩二 金沢大学 環日本海域環境研究 センター 教授・センター長 研究代表者、運営連絡委員、カリキュラ ム編成委員、認定会議委員、講義演習 山下 昌展 (有)げんてん 委員:カリキュラム編成委員会/能登里 山マイスター支援連絡会 堂前 助之新 中核農家 委員:能登里山マイスター支援連絡会 川畠 平一 金沢大学 地域連携推進センター 客員教授 運営連絡委員、カリキュラム編成委員、支援連絡 会委員、認定会議委員、能登学舎長、講義演習 多田 喜一郎 春蘭の里実行委員会 委員:カリキュラム編成委員会/能登里 山マイスター支援連絡会 上田 義正 認定農業者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 宇野 文夫 金沢大学 地域連携推進センター客員教授 運営連絡委員、カリキュラム編成委員、支援連絡会委員、認定会議委員、講義演習 皆口 和寛 (有)みなくち 委員:カリキュラム編成委員会/能登里 山マイスター支援連絡会 久成 俊作 認定農業者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 小路 晋作 金沢大学 地域連携推進センター 特任助教 受講生担任、実習地の環境調査、講義演習、協力者と の連絡調整等、運営連絡委員、カリキュラム編成委員、 支援連絡会委員、認定会議委員 泉谷 満寿裕 珠洲市 市長 委員:能登里山マイスター認定会議 西出 隆一 有機農業者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 北野 慎一 金沢大学 地域連携推進センター特任助教 受講生担任、実習地の環境調査、講義演習、協力者と の連絡調整等、運営連絡委員、カリキュラム編成委員、 支援連絡会委員、認定会議委員 大下 泰宏 輪島市 副市長 委員:能登里山マイスター認定会議 小川 浩 (有)能登ワイナリー 委員:能登里山マイスター支援連絡会 小柴 有理江 金沢大学 地域連携推進センター 特任助教 受講生担任、実習地の環境調査、講義演習、協力者と の連絡調整等、運営連絡委員、カリキュラム編成委員、 支援連絡会委員、認定会議委員 菅野 広士 奥能登農林総合事務所 所長 委員:能登里山マイスター認定会議 東 久男 (有)内浦アグリサービス 委員:能登里山マイスター支援連絡会 宇都宮 大輔 金沢大学 地域連携推進センター教務補佐員 支援連絡会委員、受講生担任・指導助言、講座運営管 理補助、連携団体・個人との連絡調整業務等 南 逸郎 JAすずし 組合長 委員:能登里山マイスター認定会議 松本 正一 中核農家 委員:能登里山マイスター支援連絡会 伊藤 浩二 金沢大学 地域連携推進センター 教務補佐員 支援連絡会委員、受講生担任・指導助言、実習地環境 調査補助、環境調査機器日常管理、広報・情報発信等 花畑 壽一 JA内浦町 組合長 委員:能登里山マイスター認定会議 川原 義正 (有)川原農産 委員:能登里山マイスター支援連絡会 沢野 哲郎 金沢大学 地域連携推進センター 技術補佐員 支援連絡会委員、農業実習に活用する日常的な圃場の 管理作業、実習に必要な作業機、農具などの調達・保全 点検、実習指導補佐 高野 皓 JA町野町 組合長 委員:能登里山マイスター認定会議 前野 美弥次 JFいしかわ すず支所 委員:能登里山マイスター支援連絡会 出村 龍彦 金沢大学 地域連携推進センター技術補佐員 支援連絡会委員、林業および漁業実習、里山保全活動に伴う林地管理作業、実習に必要な作業機、農具などの 調達・保全点検、実習指導補佐 北野 滋 (株)明和工業 社長 委員:能登里山マイスター認定会議 坂下 豊志 (農)サンビ 委員:能登里山マイスター支援連絡会 荒牧 豊 金沢大学 総務部総務課 運営連絡委員、経理関係担当者 高峰 博保 (株)グルーヴィ 取締役 委員:能登里山マイスター認定会議 古原 昭治 林業家 委員:能登里山マイスター支援連絡会 竹田 裕一郎 金沢大学 総務部総務課 実務実施担当者 三橋 俊一 石川県山林協会 専務 委員:能登里山マイスター認定会議 三橋 俊一 石川県山林協会 委員:能登里山マイスター支援連絡会 高橋 強 石川県立大学 環境科学科生物 資源環境学部・教授 委員:運営連絡会/カリキュラム編成委 員会/能登里山マイスター認定会議 草光 紀子 (株)環境公害研究センター 課長 委員:能登里山マイスター認定会議 谷 幸雄 林業家 委員:能登里山マイスター支援連絡会 菊沢 喜八郎 石川県立大学 生物資源環境学部・教授 委員:カリキュラム編成委員会/能登里山マイスター認定会議 谷内 豊治 吉ヶ池地区 区長 委員:能登里山マイスター認定会議 前浜 勇雄 認定農業者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 俵 幸嗣 石川県 企画振興部 次長 委員:運営連絡会 大下 勝義 石川県農業士 委員:能登里山マイスター支援連絡会/ 能登里山マイスター認定会議 井池 光夫 農業 委員:能登里山マイスター支援連絡会 才式 嘉明 珠洲市 企画財政課 係長 委員:運営連絡会 前田 忠男 (有)前田農園 委員:能登里山マイスター支援連絡会 池口 廣人 (有)池口農園 委員:能登里山マイスター支援連絡会 新谷 利彦 輪島市 総務部企画課 課長補佐 委員:運営連絡会 林 幸雄 エコ農業認定者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 上野 登起男 水産業/小泊地区 区長 委員:能登里山マイスター支援連絡会 八幡 美雪 能登町 ふるさと振興課 主査 委員:運営連絡会 谷内前 吉昭 認定農業者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 角目 鋭一 (農)きずな 委員:能登里山マイスター支援連絡会 新田 信明 穴水町 企画情報課 課長 委員:運営連絡会 山岸 勝 エコ農業認定者 委員:能登里山マイスター支援連絡会 荒野 政一 農業 委員:能登里山マイスター支援連絡会 宮野 幸雄 (農)サンビ 委員:能登里山マイスター支援連絡会
5.各年度の計画と実績 a.平成 19 年度 (1)計画 (a)人材養成の拠点となる「能登学舎」を開設する。 (b)養成対象者の募集と選考を行う。 (c)環境基礎調査や受講生生活・地域活動支援、営農予備実 習指導などを行う専任教員を公募により採用する。 (d)地域の農業法人、企業などの協力を得て、受講生が働き ながら学ぶシステムを整える。 (e)「地域づくり支援講座」、「自然共生型能登再生論」、「ニ ューアグリビジネス論」を開講し、「営農予備実習」を 行う。 (f)プログラムの運営管理およびカリキュラムの開発・調整 のために、運営連絡会およびカリキュラム編成委員会を 開催する。 (g)プログラムの成果を還流し、一層の支援を得るために、 「地域づくり支援講座」を公開で開講し、地域の NPO や 農林水産業従事者等との交流をはかる。 (2)実績 (a)人材養成拠点を石川県珠洲市三崎町の旧・市立小泊小学 校とし、金沢大学が民間基金を得て設けた「能登半島 里山里海自然学校」と併設した。本プログラムの開講に あたり、珠洲市の資金負担により教室や職員室等を改修 し、「講義室」、「演習室」、「研究室」、「教員スタッフ室」、 「情報・資料室」、「里山里海実習室 A・B」、「談論室」、 「大講義室」を整備してプログラムの運営に使用した。 (b)養成対象者として若手のチャレンジ組(再チャレンジや Uターン者)および地域担い手組(農林水産業後継者、 自治体職員)を想定した。輪島市(8 月 22 日)と金沢市 (8 月 23 日)で募集説明会を行い、定員を 15 人程度と して第一期受講生を募集したところ、合計 16 名の応募 者を得た。また、第二期生の募集にあたり、東京都渋谷 区(1 月 28 日)、金沢市(2 月 8 日)および輪島市(2 月 15 日)で説明会を行い公募したところ、合計 20 名の応 募者を得た。 (c)本プログラムの専任教員として特任助教を 2 名、公募に より採用し、担任制で指導にあたらせるとともに、併せ て教務補佐員を 1 名、技術補佐員を 2 名採用して授業、 実習、プロジェクト協力者への連絡調整等のサポートに 充てた。 (d)受講生が働きながら学べるシステムと、自立志望の修了 生が就農・起業できる受け皿を整えるため、地域の農業 法人・企業など 15 社余りの民間協力を得た。具体的に は、営農予備実習の受け入れ((株)スギヨ能登島農場、 JF いしかわ すず支所)、講師の派遣(JA おおぞら、JA すずし)といった協力の他に、各団体から今後の実習受 け入れや受講生のアルバイト雇用等について了承を得 た。 (e)カリキュラムは 2 年間で修了するものとし、平成 19 年 度は一年目のカリキュラムとして、「地域づくり支援講 座」を計 16 回、「自然共生型能登再生論」を 11 回、「ニ ューアグリビジネス創出論」を 7 回、「営農予備実習」 を 9 回実施した。 (f)本プログラムの運営管理及びカリキュラムの開発・調整 のために、運営連絡会およびカリキュラム編成委員会を 9 月 25 日と 3 月 25 日に 2 回ずつ開催した。 (g)プログラムの成果を地域に還流し一層の支援を得るため、 「地域づくり支援講座」を公開講座とした。地域の NPO や農林水産業従事者を中心とした一般聴講者が参加し、 毎回 30〜40 名程度の参加者を得た。 (h)地域住民の協力と理解が本プログラムの成否にとって重 要な要素であるため、マスメディアに対するニュースリ リースを積極的に行い、本プログラムの周知に努めた。 b.平成 20 年度 (1)計画 (a)養成対象者の募集と選考を行う。 (b)履修 1 年目の受講生に対し、「地域づくり支援講座」、「自 然共生型能登再生論」、「ニューアグリビジネス論」を開 講し、「営農予備実習」を行う。 (c)履修 2 年目の受講生に対し、「地域づくり支援講座」、「新 農法特論」および「営農実習」を実施する。 (d)プログラムの運営管理およびカリキュラムの開発・調整 のために、運営連絡会およびカリキュラム編成委員会を 開催する。 (e)プログラムの成果を還流し、一層の支援を得るために、 「地域づくり支援講座」を公開で開講し、地域の NPO や 農林水産業従事者等との交流をはかる。 (2)実績 (a)第三期生の募集にあたっては、「募集要項」を策定し、 連携機関に配布、ホームページ上での募集を実施した。 また、東京、金沢、能登で募集説明会を開催した。さら に全国ネットのラジオ番組「日本全国8時です」(TBS系、 08 年 10 月 30 日放送)で本プログラムを紹介するなど幅 広く募集業務に努めた。その結果、21 名の応募者を得た。 (b)履修 1~2 年次の受講生に対し、「地域づくり支援講座」 を 19 コマ、「里山マイスター演・実習」を 116 コマ実施 した。また履修 1 年目の受講生に対し、「自然共生型能 登再生論」を 25 コマ、「ニューアグリビジネス創出論」 を 16 コマ、「営農予備実習」を 7 コマ実施した。また履 修 2 年目の受講生に対し、「新農法特論」を 29 コマ実施 した。 (c)所定の課程を修了した第一期生 10 名を「能登里山マイ スター」に認定した。 (d)プログラムの運営管理およびカリキュラムの開発・調整 のために、運営連絡会およびカリキュラム編成委員会を 7 月 3 日、2 月 21 日に開催した。また地元の農林漁業者 らを中心とする「能登里山マイスター支援連絡会」を設 立し、7 月 3 日に同委員会、11 月 8 日に同世話人会を開 催した。
(e)プログラムの成果を地域に還流し一層の支援を得るため、 「地域づくり支援講座」を公開講座とした。地域の NPO や農林水産業従事者を中心とした一般聴講者が参加し、 毎回 30~40 名程度の参加者を得た。 c.平成 21 年度 (1)計画 (a)養成対象者の募集と選考を行う。 (b)履修 1 年目の受講生に対し、「地域づくり支援講座」、「自 然共生型能登再生論」、「ニューアグリビジネス論」を開 講し、「営農予備実習」を行う。 (c)履修 2 年目の受講生に対し、「地域づくり支援講座」、「新 農法特論」および「営農実習」を実施する。 (d)プログラムの運営管理およびカリキュラムの開発・調整 のために、運営連絡会およびカリキュラム編成委員会を 開催する。 (e)プログラムの成果を還流し、一層の支援を得るために、 「地域づくり支援講座」を公開で開講し、地域の NPO や 農林水産業従事者等との交流をはかる。 d.平成 22 年度 (1)計画 (a)養成対象者の募集と選考を行う。 (b)履修 1 年目の受講生に対し、「地域づくり支援講座」、「自 然共生型能登再生論」、「ニューアグリビジネス論」を開 講し、「営農予備実習」を行う。 (c)履修 2 年目の受講生に対し、「地域づくり支援講座」、「新 農法特論」および「営農実習」を実施する。 (d)プログラムの運営管理およびカリキュラムの開発・調整 のために、運営連絡会およびカリキュラム編成委員会を 開催する。 (e)プログラムの成果を還流し、一層の支援を得るために、 「地域づくり支援講座」を公開で開講し、地域の NPO や 農林水産業従事者等との交流をはかる。 e.平成 23 年度 (1)計画 (a)履修 2 年目の受講生に対し、「地域づくり支援講座」、「新 農法特論」および「営農実習」を実施する。 (b)プログラムの運営管理およびカリキュラムの開発・調整 のために、運営連絡会およびカリキュラム編成委員会を 開催する。 (c)プログラムの成果を還流し、一層の支援を得るために、 「地域づくり支援講座」を公開で開講し、地域の NPO や 農林水産業従事者等との交流をはかる。 6.年次計画 項目 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 a. 人材養成業務従事予定者の招聘等 体制の確立 b. 養成対象者の選考 c. 講義と演習・実習 (1) 地域づくり支援講座 (2)履修 1~2 年目;「自然共生型能 登再生論」、「ニューアグリビジネス創 出論」、「新農法特論」、「里山マイスタ ー演・実習」、履修1 年目;「里山マイ スター基礎概論」、履修2 年目;「先進 事例調査実習」、「卒業課題演習」 d. 新カリキュラム編成に要する調査 研究 ⑦⑨ ⑨ ⑫② ⑩ ③ ⑩ ③ ⑩ ⑫② ④ ③ ④ ③ ② ⑫② ④ ③ ④ ③ ⑫② ④ ③ ④ ③ ④ ③ ④ ③ 養成人数 (累計) 0 人 (0 人) 15 人 (15 人) 15 人 (30 人) 15 人 (45 人) 15 人 (60 人)