語学研修修了報告書
工学院機械系 3 年
ハノーバー大学
コース名:Studying in Germany, Exam Preparation for DSH and TestDaF
今回の留学先はドイツのハノーバー大学(Leibniz Universität Hannover)であり、そこで行わ れる外国人向けの夏の語学コース(Sommer Akademie Kurs:
https://www.uni-hannover.de/en/studium/im-studium/international/incoming/kurzzeitprogramme/sommerakademie/)に一ヶ月通った。この コースはハノーバー大学の語学課が主催するものであり、後述する自由参加の課外活動費込み で 600 ユーロ程度であった。奨学金を受ける機会もあり、私は授業料免除と 400 ユーロの支給 を受けた。コースにはレベル別にいくつかのクラスが用意されていた。基本的には応募時に申 請したレベルのコースに配属になるが、初日のレベル分わけテストで十分な結果を出さない と、希望したクラスに入れないこともある。もちろんその逆も然り。私は TestDaF というドイ ツ留学に必要な資格の準備コースを受講したかったが、応募が遅く、申し込み時は B2 という 1つ下のクラスとなっていた。しかし、留学直前にドイツ語 C1 の試験に合格しており、レベ ル分けテストでも好成績を出せたので、TestDaF コースに入ることができた。TestDaF(または DSH)はドイツの大学に“入学(交換留学はこの限りでない)“するのに必須の資格である。 コースでの授業内容は TestDaF と DSH の対策が全てであり、頻出の文法問題との解説や各 大問の解法などのレクチャー、そしてそれぞれ4回分程度の模試を行った。各週で授業内容は 以下の通りである。
・1週目:接続法、冠飾詞、受け身と能動態の変換等の高度な文法のおさらい ・2週目:TestDaF と DSH の四技能それぞれの大問の傾向とその解法のレクチャー ・3、4周目:毎日どちらかのテストの模試を行う(途中 DSH を用いた期末試験あり) 授業は合計90時間であり、週5日間午前8時半に始まり、午後1時に終了した。 私はこの報告書を帰国後9月12日の TestDaF 直後に書いているが、今回のコースによって 十分に準備ができたと思う。詳しくは添付するコースの先生あてに書いたテストレポートを参 照してほしい。リスニングは単語を拾って、文章を再構成して回答しないといけないため、書 いた回答があっているか現時点ではわからないが、それ以外の三技能では十分な実力を発揮で きたと思う。 授業が13時に終了し、土日には授業がないため、毎日十分な課外活動をする時間があっ た。課外活動の選択肢として、自由参加の課外活動が用意されており、これはプログラム参加 費に含まれていた。活動内容の詳細は添付の写真を参考にしてほしいが、ハンブルクへの遠足 やドイツ語での映画鑑賞、ビール工場見学など多種多様にわたった。遠足などでは、参加の際 にあらかじめアンケートで参加意思の表明が必要であったが、基本的には集合場所に行くだけ でよく、お金もかからないので気軽に参加できた。もちろん個人的な趣味などを優先する人も いた。留学生は総勢60人ほどおり、この課外活動を通して他クラスの学生と仲良くなれた。 学生の中にはまだドイツが苦手な人もいたが、基本的に学生同士の会話はドイツ語であった。 この自由参加の課外活動以外にも週に一度のペースで友達とボルダリングにいったり、土日に 観光に行ったりした。後述するが、十分早くチケットを予約すると電車もバスも安いので、都 市間移動はなかなかリーズナブルであった。(〜③1260 語)
④留学から得たものとして、自分自身の目標の再確認ができたことが大きいと思う。高校時代 に留学を決意して、運命の導きでオーストリアに滞在し、そこで現地の生活を目の当たりにし た。もともと現代社会が好きだった新聞少年だったため、日本にある根本的な問題がここでは 解決されているように感じた。帰国後オーストリアで就職したいと考えた。ドイツ語圏で就職 するためにはドイツ語圏の大学の修了が必須であり、そのため、もともと東工大を中退して学 士から留学する予定であった。しかし、大学の環境に流されてここまで学士を続けてきた。東 工大という想像よりよい大学に入学して、環境が大きく変わったことにより、毎日が新鮮に感 じたのが大きいと思う。しかし、日本で感じる社会的な倦怠感と疎外感はやはり時が経つにつ れて再び感じるようになってきていた。今回の留学で、再び現地の文化に触れ、自らに適合す るのはやはりドイツ語圏であると感じた。よって、留学前では踏切りがつききれていなかっ た、ドイツ(またはオーストリア)で博士課程をするという目標が明白になった。 また、今回の留学で明白になったのは目標だけではない。課題も多く浮かび上がってきた。 それは特に語学力の低さだ。ドイツ語と英語が同じ語学的な分類にあるため、1月から本腰を 入れて始めたドイツ語の学習で英語の会話力が大幅に下落したことは自覚していた。一方で TOEFL ITP のために一時期英語を学習しており、スコアも 570 点となかなか良かったので、 パッシブな英語力に関しては問題ないと思っていた。しかし、留学生同士(英語が母国語)の 会話には全くついていけず、今後の授業が英語でも行われることを考えると英語力の強化が必 須だとわかった。また、C1 を獲得し、かなり専門的な内容まで話せるようにはなったもの の、ドイツ語力にも大きな改善の余地があることは話すたびに感じている。複雑な文法と単語 力が伸びしろである。これらをアウトプットでも用いることができれば、より自然な会話がで きるようになると感じる。タンデムパートナーとの会話だけでなく、毎日ドイツ語のニュース を聞いて、読んで、毎日ドイツ語に触れていきたい。また、先述した英語の会話力の改善のた めに、これらの二言語を同時に話すトレーニングを行い、英語を話す際にドイツ語が混じる現 象を解決したいと思う。(④:961 語)
報告事項(⑤〜⑨)
ここに記入する内容は私自身にあてた備忘録を兼ねているので、思いついたことをつらつら と書いていこうと思う。そのため箇条書きを多用する予定である。もし今後この内容を参考に する人がいたら必要な情報だけを抜き出してほしい。 ⑤留学前の準備 出国前にやること 1. 医療関係 母子手帳で予防接種の確認 歯医者に行っておく 常用している薬を 40 日分もらう 2. 確認しておくこと 外務省の海外安全 HP と大使館(結果論:ドイツは安全だった) 保険の内容の確認(提携病院の Google Map への保存) 旅レジの登録 3. 調べておくもの ・Prepaid の sim カードの入手方法(まずスマホがキャリアフリーであることが前提。キ ャリアフリーについては自分で調べてほしい。ローミングはお金が飛んでくのでやめたほ うがいい。結局 O_2(下付)というお店で 5GB とかけ放題で 25 ユーロで買えた。パスポー トがあれば帰る。Saturn というお店では身分証に居住地が書かれていないとダメで買えな かった。中国の留学生はかなりお得な sim を中国で購入しており、もしかしたら出国前に 日本でも購入できるのかもしれない(要確認)。ネットに関しては大学では使い放題(東工 大より安定しており高速)なので、sim がなくてもなんとかなる。) ・クレジットカードの送金・キャッシング(現地でのキャッシングがどのような支払いに なるか確認(そもそも外国で使えるか確認)。自分はヤフーカードとソニー銀行(デビッ ト)を持っていった。クレジットカードのユーロ払いが一番手数料的に得なので、基本そ れを使った。キャッシングすると自動的にリボ払いになるようだった。しかし奨学金によ り十分な現金を最初に得たので、キャッシングとは無縁だった。カードに関しての注意点 は、日本のカード会社のセキュリティーは海外では誤作動を起こすことが多々あり、実際 DB という日本でいう JR みないな鉄道会社のネットでチケットを買うときには何回もセキ ュリティーに引っかかり買えなかった(なんどもトライすると買えたりする)。日本で DB のチケットをまとめ買いしてた時はカード会社から電話が来たりする。そのときにセキュ リティーを外してもらうとちゃんと買える。この時に不安になったので、これこれの期間 どこどのに留学します、と会社に伝えておいた。)
4. もっていくもの ・パスポート・身分証明証のコピー*2(財布にパスポートのコピーを入れといた。パスポー トは普段はスーツケース) ・予備の証明写真(実際トラムの定期を買う際必要だった)*2 ・クレジットカードのコピー(無くした時用) ・アイラック緊急相談窓口のコピー ・服(気温があまりに読めなかったので色々持っていった。結果として、朝は 10 度前後、 昼は最高 32 度であった。空気は乾燥しており、32 度とはいえ快適。ただし、7 月は熱波 により 38 度まで上がっているので、薄着は必須(ドイツにクーラーはない)。 以下持っていった服のメモ(長ズボン*1 七分丈ズボン*2 半ズボン*1 半袖*3 Y シャツ*2 パーカー*2 ニット*1 要は温度調整できる服装 下着は 5 セット(洗濯は寮に備え付けの コインランドイリーを用いる。一回2ユーロ)水着はあってもいいかも(泳げる 課外活 動のリスト参照)) ・洗面用具(歯ブラシ、シャンプーとかは日本製万歳!とか教えられるけど、現地で買う のも楽しい。とくに歯ブラシは先端が大きくなかなか使い勝手が良いように思われる) ・薬(風邪薬、お腹の薬(胃腸薬と便秘下痢用の成分は違うので、体質に合うものを)) ・小物(コンセント変換プラグ、圧縮袋、ポケットティッシュ等(隙間に詰めて緩衝材、 あとドイツのと比べて薄くて使いやすい(日本製万歳!)) ・メガネの予備(コンタクト使わない人は) 5.これが欲しかった(後悔) ・旅するなら小型のチェーンキー(スーツケースを預ける時にくくれたりと便利 ・室内用のサンダル(スポーツシューズ一足しかなく雨降ったりすると最悪+毎回の脱ぎ 履きが面倒) ・国際学生証(東工大の学生証が日本語で書かれているせいで博物館とかでの割引を受け る際に毎回説明する羽目に。向こうはドイツ語話せるとおもって聞いてくるので、説明す る自信ない人、面倒な人はあらかじめ入手しておくと良いと思う。ちなみにハノーバー大 学からは(正式な)身分証明証は発行されない(学食で使えるものはあった)。 ・皿、フォーク、フライパン等調理用具(共用キッチンには共用の皿等はない。そのため各 自購入の必要あり。フライパンは小さくても最低 15 ユーロから。皿もコップも高いから持 っていくことをお勧めする。) 6.航空券 できるだけ早く買いましょう(今回は4月に買って往復 16 万円だった。時期が悪すぎる。)
まとめサイトで買う際は手荷物に注意。重量は各航空会社の HP で確認する必要あり。 7.ビザは必要なし(日本のパスポート強し) 8.語学はいつも通りに。ドイツ語やるような人はそもそも東工大にそこまでいないと思うの で、必然的にそんな人は学習方法を熟知していると思う。もし初心者で話聞きたい人は留 学情報館を通して連絡ください。 9. ⑥留学費用 ・プログラム参加費(600 ユーロ→免除) ・航空券 16 万円(オーバーブッキングの振替輸送に同意したら 300 ユーロもらった) ・生活費(学食は 3~4 ユーロあれば男子でも十分食べられる。それ以外は共用キッチンで自 炊。スーパーを選べばかなり安く済む。自分の場合は学食込みで 1 日 10 ユーロ程度(日本 での自炊と比べると高いが、調味料を揃える必要がったため、それが高かった)。ただし、 頻繁に飲みに連れてかれたので、外食費はそれなりにかかった。日本並みの安さの定食屋 さんはケバブ以外にないので、外食するとかなりかかる(一食 18 ユーロから)。 ・寮(260 ユーロ+リネン代 35 ユーロ) ・保険料(親にとりあえず一番いいやつ入っとけ、と言われて 2 万円のに入った。完全に掛け 捨てだった。クレジットカードの保険等と比べて、物損等の内容が重複しないように選べ ば安くなったと思う) ・奨学金(ハノーバー大学から 400 ユーロと JASSO から 8 万円) 留学期間だけでいえば、結局 10 万円かからなかった(その後に旅行したのでそれに結構かか った。多くのコース受講生は DAAD からの奨学金を受けている人も多く、大学の審査に落 ちた人はこちらを試すのも良いと思った。) ・都市間(国家間)の電車とバスのチケット 電車は DB という国鉄みたいなところが管理しており、国家間の移動でもそこを通してチケ ットを購入できる。スマホには DB Navigator というアプリを入れるとオンラインチケット が簡単に見せられる。バスは Flixbus がめちゃくちゃ安いので時間と金額を DB と比べて安 い方を選択するとよい。 ⑦住居 寮住み。個室と共用のトイレとキッチン等。意識しないと他の留学生との交流はない。夏 休みのため、こちらも意識して声かけないと隣人との交流もない。申し込みはコース申し 込みと同時。調理用具等は持っていくべし(隣人が親切なら貸してくれる)
⑧困ったこと 自分自身に特に困ったことはなし。別件として、コース長の Markus に言われたことだが、日 本人は日本人で固まって他と交流を持とうとしないことが多いらしい。実際他にいた3人の 日本人もそうであり、非常にもったいない時間の使い方をしていた。また、彼らは日本人の 癖で、わからなくてもとりあえず頷く、愛想笑いでごまかす、ということが多く誤解による 問題を起こしていた(集合時間を理解せず遅れる等)。 ⑨後輩へのアドバイス 東工大でドイツ語やりたい人はそれなりに理由とモチベーションがあると思うので、やりた いようにやってください。わからないことあったらいつでも相談受け付けます(留学情報 館通して連絡)。