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はじめに私は スピリチュアルな内容の本やオラクルカードの製作者として知られています 長い間心理学を勉強し 仕事としてきましたが さらに長い時間を費やして真剣に取り組んできたのがスピリチュアリティです この本は スピリチュアリティについて論じるものではありません でも 驚くべき 内なるメッセージ をも

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Academic year: 2021

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私は、スピリチュアルな内容の本やオラクルカードの製作者として知られています。長い間心理 学を勉強し、仕事としてきましたが、さらに長い時間を費やして真剣に取り組んできたのがスピリ チュアリティです。 こ の 本は、スピリチュアリティに つ い て 論じ る も の で は あ り ま せ ん。で も、驚く べ き〝内な る メッ セージ〟をもたらしてくれた私自身のスピリチュアル体験から生まれたものであることを明言して おきます。 内なるメッセージがもたらされたのは、新しい本のプロモーションで訪れていたサンフランシス コです。本が出るたびにプロモーションのため旅行に出る生活を 25年も続けていた当時の私は、身 も心も燃え尽きたようになっていました。スピリチュアリティについて教え、たくさんの人たちと 会うことは大好きでしたが、絶え間なく続く移動は大変です。空港のセキュリティ・チェック、大

〝ドラマ・デトックス〟とは?

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都市の交通や雑音、汚れた空気、常に急がなければならないスケジュール……。すべてに対して過 敏になっていました。それに加え、旅行中はセルフケアのための決めごとも自分の思い通りにはこ なせません。 プロモーションはしたくなかったのですが、新作を知らせる方法はほかにはありません。仕事に は欠かせないプロモーションですが、移動で疲れ切ってしまうため、かなりの重荷になっていたの が事実です。 そして、ついに来るべきときが来ました。ストレスレベルが最高に達してしまったのです。雪の トロントでワークショップを終えた後、サンフランシスコに向かうために空港にいた私の体は、寒 さと疲れにさいなまれていました。 トロント空港のカウンターでチケットを受け取るとき、ランダムに選び出される厳重チェックの 対象になったとことを知らされました。保安員が直接手で行うボディーチェック方式の検査に加え、 さらに綿密なX線検査を受けなければなりません。チケットには、厳重チェックの対象を意味する SSSSという文字列が印刷されていました。 フラストレーションが頂点に達し、思わず涙を流してしまいました。いつもの私なら、祈りを捧 げたり、係員とおしゃべりをしたりして、自分が余分なチェックを受けることでほかの乗客の安全 が確保されると信じ、ポジティブな思いを固めることができます。でもこのときは、自分でも気づ

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かないさまざまな要素に影響を与えられていたようです。食生活やストレス、そして解決していな い過去のトラウマが一つになって押し寄せる中、本来の自分であるはずのポジティブな姿とはほど 遠い状態にありました。 さらに厳重なボディーチェックを強いられる。そう思っただけで心が折れ、涙があふれてしまい ま し た。文章を 書い た り、も の ご と を 教え た り す る の は 大好き で し た。で も、絶え 間な い 移動に よ っ て、永遠に回り続けるランニングマシンから降りられないような感覚に襲われてしまったのです。 翌日、私はサンフランシスコのユニオン・スクエアに面したポスト・ストリートを歩いていまし た。このときもたらされた内なるメッセージが、この本の基盤になりました。一つの文章に込めら れたメッセージはあまりにも深く、大きく心に響く真実だったので、私はティファニーの前で立ち 止まり、そのまま書き留めました。 〝あなた自身、そしてそのほかの多くの人たちがドラマ的な状況を体験する原因は、ヒスタミン中 毒です〟 メッセージは、まるで目の前の人から伝えられるように、はっきりと耳に届きました(子どもの 頃か ら、スピリチュアルな メッセージが も た ら さ れ る と き は そ う で し た) 。幻聴だ と 思う 人が い る と

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いけないので断っておきますが、チャップマン大学でカウンセリング心理学の修士課程を終えた私 は、かなり多くの心理テストを受けています。それでも問題が発見されたことはありません。 D ・ J ・ ウ ェ ス ト 博 士 は 、 幻 覚 と ス ピ リ チ ュ ア ル 体 験 の 違 い を 以 下 の よ う な 言 葉 で 定 義 し て い ま す 。 病理的な意味で言う幻覚は、病状が明らかになる際に繰り返し起きる傾向があり、ほかの状況で は起きない。また、周囲の正常な状況に対する意識障害や認識力の喪失をはじめとするほかの症状 と同時に発生することが多い。これに対し、自然発生的なスピリチュアル体験は病気や既知の障害 とは無関係に起きる現象であり、周囲の正常な状況に対する認識が失われることはない。 メッセージを受け取ったときの私は、自分を取り囲む状況をすべて認識できる状態にありました。 2003年以来アルコールとも薬物とも無縁だったので、意識も酩酊していませんでした。 幻聴はエゴから生まれ、本物のスピリチュアル体験がポジティブな内容であるという事実は専門 分野の 研究に よ って 明ら か に さ れ て い ま す。私が 受け 取った の は、間違い な く ポジティブな メッセー ジでした。 メ ッ セ ー ジ を 受 け 取 っ た 私 に は、 思 い 当 た る こ と が あ り ま し た。 い わ ゆ る〝 ア ハ・ モ ー メ ン ト

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(ひらめきの瞬間) 〟を体験したのですが、まだ本当の意味はわかりませんでした。ヒスタミンにつ いてはそれなりの知識がありました。メッセージは、日々のドラマ(ショッキングな出来事)やス トレスによって生まれるヒスタミンにさらされる私が抱える中毒症状を指摘していると直感したの です。 伝えられたままの形でメッセージを書き留めておいて、フェイスブックのページにもアップして おきました。そこまでやっておいてすっかり忘れていたのですが、ある日まったくの偶然(これは 聖なるものが介在して起きたと思っています)によって、自分でも忘れていた書き込みを思い出す ことになったのです。 この出来事をきっかけに、ヒスタミン中毒について詳しく調べてみようという気持ちになりまし た。やがて、自分でも驚くような事実を知りました。トロント空港での一件の原因は、高ヒスタミ ン系の食品を体に取り込んだ結果生まれた影響でした。ストレスに圧倒されながら(これが体内の ヒスタミン値を 上昇さ せ ま す) 、あ ま り に も 忙し か った 私は 過去の トラウマと き ち ん と 向き 合う 時間 も作れないまま日々を過ごしていたのです。 中毒症状・摂食障害セラピストとして、長い間トラウマについて学び、治療にかかわってきた私 が、そういう状況に置かれたことは皮肉としか言いようがありません。博士論文のテーマは、ずっ と 後に 書い た『 Losing Y our P ounds of P ain 』と い う 本の ベースに な った 幼児虐待と 中毒症状の 発生

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の因果関係です。ピーター・リヴァイン博士やベセル・ヴァン・デア・コルク博士など、トラウマ 研究のさきがけとなった研究者たちのワークショップにもさかんに参加しました。 リ ヴ ァ イ ン 博 士 に よ る ト ラ ウ マ の 説 明 は 私 自 身 の 傷 の よ う だ、 と 同 僚 に 話 し た こ と が あ り ま す。 すると同僚は怒った口調で、戦争も虐待も体験していないのにトラウマを語るなんてとんでもない、 と言いました(いわゆるPTSD、心的外傷後ストレス障害の一番大きな原因は、戦争や虐待の体 験なのです) 。トラウマという言葉を簡単に使うな、ということだったのでしょう。 そ し て 私は、考え つ く 限り の 言葉で 謝り(お そ ら く 私が 体験し た トラウマは 種類が 違った の で し ょ う) 、相手の 言葉が 正し い と 思う こ と に し ま し た。私が トラウマと 感じ た 体験は、幼児虐待も 戦闘も 関係ありません。正直言って、私自身との直接のかかわりはまったく意識していませんでした。 この本を書くにあたってリサーチを重ねる過程で明らかになったのは、トラウマの定義がかなり 広く、恐れや失望、生命の危機を感じる体験すべてを含めるべきであるという事実です。こう考え れば、私の体験もトラウマと呼ぶことができ、その影響が肉体や脳内化学成分に作用して、さらに 心理的な傷を残したと解釈できます。自分では、トラウマという言葉を軽んじていたつもりはまっ たくありません。私が体験したのも、定義通りの意味合いで使うトラウマに違いなかったのです。 自分の感情を意図的に無視するような姿勢によって、トラウマからの回復過程が遅れてしまう可 能性がありました。回復過程を自ら否定する気持ちの強さ、と表現することもできるでしょう。私

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は臨床医学の分野での経験が豊富ですが、自分自身のPTSD的症状には気づかないまま、耐えな ければならないものの影響を最小に抑えたのです。私を怒った同僚も、彼自身のトラウマを直視し たくなかったのでしょう。 自分で調べて理解できたことを基に、私は自分に働きかけてみることにしました。ありとあらゆ るトラウマ治療の本を読んで集めた情報を実践し、すべてがとても役立つことを確認しました。 数多くのトラウマ体験者と同じく、私も最初は気持ちに余裕がなく、すぐに結果を求めてばかり でした。こうした自分の姿を省みて、繰り返し起きる悪しきパターンを癒す気持ちを絶やさないこ とが大切であると知りました。そして3〜4カ月経った頃、自分の中でポジティブな方向の大きな 変化が起きるのを実感することができました。思いもよらないまったく新しいレベルの幸福感と充 足感で満たされている自分に気づいたのです。そのとき、私はやっと理解しました。過去のトラウ マによって、今の私が意図的にドラマ的要素(ショッキングな出来事)を惹き寄せるよう仕向けら れていたのです。こうした仕組みがわかり、私は〝ドラマ・デトックス〟を常に意識するようにな りました。そして悪しきパターンは消えました。 嬉しいことに、気持ちのデトックスは肉体も癒してくれました。長い間悩まされていた皮膚のか ゆみやむくみがすっかり消えたのです。頬骨が見えるようになって、外見も若返り、仕事もスムー ズに進むようになりました。多くの友だちから、見違えるように若くなったと何回も言われました。

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そ し て 自分で も、気持ち も 肉体も 若返った こ と を 実感で き た の で す。ご く 普通の も の と な って し ま っ ていたストレスが消え、温かい安らぎで心が満たされるようになりました。 この本を通じ、私が見つけたものをみなさんと共有できることに心が躍ります。私は、この本で 示す方法が、みなさんの人生にポジティブな変化をもたらすことがわかっているのです。        愛を込めて ドリーン

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あなたがもし… ● ストレスが溜まり、疲れ切っている ● 自分でもおどろくほど感受性が高い ● 自分という人間に満足できない ● ついつい自分を急がせてしまう ● もの忘れが多く、集中力がない ● 自分の人生にはドラマ的要素(ショッキングな出来事)やネガティブなものが多す ぎる ● 難しい人間関係に身を置いている

きらめきを取り戻す

PART

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への イントロダクション

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● 体が思うように動かない ● ストレスがかかる仕事をしている …と思っているなら、今こそきらめきを取り戻すときです。 この本では、ネガティブなエネルギーやドラマ的要素、そしてトラウマが感受性の 高い人たちに与える影響のメカニズムをくわしく検証していきます。みなさんに学び 取っていただきたいのは、脳内バランスやホルモン化学物質のバランスが日々の出来 事によって変わる事実、そしてそれが起きる過程です。また、自分を急がせ、より多 くをこなすよう追い込むことが悪い理由にも気づいていただけると思います。 こ の 本は、 〝き ら め き〟の 科学に つ い て 記し た も の で す。き ら め き ―喜び や 内な る 平 穏、心身共に健やかであること、集中力、やる気、そして幸せ―がくすんでしまう理 由、そしてくすんでしまったきらめきを再び輝かせるための方法について記された科 学的文献も多数紹介していきます。より楽しく、より読みやすい本にするため、こう した分野の研究をまとめました。ストレスに対する細胞レベルの反応の話に留めるこ ともできたでしょうが、それでは読者のみなさんのストレスばかりが募ってしまいま

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す。この本は客観性より、みなさんに語りかけていく姿勢を大切にしました。 専門の文献によれば、集中力の持続が困難な状態はドラマ的要素やストレス、そし てトラウマといった要因に関係しています。そこでこの本では、数多い文献を示すた めの脚注は使わないことにしました。どのページにも大切な情報があるので、最初か ら最後まですべて読んでいただくことを願っています。だからこそ、楽しく読める本 にできるよう努力しました。 この本に書かれていることで、みなさんの今の人生のあり方を説明することができ るはずです。悪しきパターンの背景にある理由を知れば、安堵を感じる瞬間も多くな るでしょう。自分という存在、そして自分の内側で起きるプロセスについて気づくの はすばらしいことです。この世の道理がわかり、自分という存在を理解する瞬間は何 の前触れもなく訪れます。 自分自身で体験した、あるいは目の当たりにしたトラウマが脳の構造や体内の化学 反応をいかに変えたか、すべてをつまびらかにしていきましょう。ただ、私自身、あ るいはほかの人たちが体験したトラウマについての詳しい部分にはまったく触れてい ま せ ん。い く ら 他人の 体験で あ って も、 、話を 聞く こ と で、そ の 人の トラウマを 追体験 してしまうからです。私の体験の話で、みなさんのトラウマの記憶を厚くしたくない

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のです。内容が安全であることがわかっていれば、リラックスした状態で読み進んで いただくことができるでしょう。 私は、みなさん―私たちすべて―が内なる光を宿して生まれてきたことを信じてい ます。それは、柔らかい感じの輝きです。みなさんは、まだきらめきを発する力を宿 したまま、埃をかぶった電球のような状態にあるかもしれません。今の人生に幸せを 感じられなかったり、ワクワクできなかったりするのなら、あなたのきらめきは何か に覆い隠されてしまっていることになります。 幸いにして、答えも解決策もあります。最初の一歩は、自分特有のパターンを認識 す る こ と で す。こ の 本は、そ う い う パターンの 見つ け 方に つ い て も 触れ て い き ま す。目 的は、幸せを感じ、夢中に生きようと思ってもらうことにほかなりません。        *   *   *   アメリカ心理学会(APA)によれば、今の時代は、子どもから大人まで、ストレ スを溜め込みながら生きている人の絶対数が増えています。大人のストレスは、お金 や仕事、そして経済状態が原因となって生まれます。そして大多数が、抱えているス

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トレスを軽減するセルフケアを実現するための十分な時間も前向きな気持ちもないと 考えています。子どもたちは、おそらくはストレスが原因で起きる過食症状による太 りすぎに悩んでいます。 こうしたパターンには、生物学的要因によって起きるものもあるでしょう。たとえ ば、いかなる形であれ、虐待―肉体的なもの、感情的なもの、育児放棄、いじめなど ―や、トラウマを体験したら、脳内化学物質とホルモン分泌のパターンが心と体の健 やかさやエネルギーレベル、そして性格にまで悪影響が及ぶ可能性が否めません。極 度の恐怖感や絶望感が伴うものなら、なおさらです。 ト ラ ウ マ を 受 け た 後 の 脳 と 副 腎 で 起 き る 変 化 が、 ド ラ マ( シ ョ ッ キ ン グ な 出 来 事 ) とネガティブな出来事に対する中毒症状を生み出したのかもしれません。肉体と脳が 体内環境の 安定性を 過ぎ た と こ ろ に あ る〝アロスタシス〟 (動的適応能)と い う 状態に 達し、体内の化学的組成と神経のつながりの物理的な組み換えが起き、トラウマ後の 特定の行動を生むようになったのです。 この本には、みなさんが驚かれるかもしれない事実が示されています。それは、ネ ガティブなエネルギーとドラマ的要素に満ちた体験が中毒症状のようにパターン化す ることです。そうなのです。脳と肉体がストレスに満ちた体験に釘づけにされ、それ

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があなたのきらめきをくすませてしまいます。ネガティブな状態に留まっている人を 非難するつもりはまったくありません。大きなダメージをもたらすパターンに、一刻 も早く気づいてほしいだけです。 ドラマやストレスに加え、限界を超える形で自分を追い込むことはきわめて危険で す。悪影響は肉体、精神、そして感情という三つの面で必ず出ます。 さらには、体重のコントロールが効かない状態に陥りかねません。古代から連綿と 続く本能が、ストレスに対抗するため脂肪を蓄えるよう仕向けます。ドラマ的体験の 直 後 は、 飢 餓 状 態 に 対 す る 無 意 識 の 恐 怖 が 生 ま れ る 可 能 性 が あ り ま す。 そ れ に 加 え、 ジャンクフードに対する食欲が高まります。ストレスにさらされていると、人間は体 内の水分量を増やし、むくみの原因となるような食べ物を欲するようになります。 パート1では、健やかさや体重、食欲、そして安心感を含める意味での肉体がスト レスによってどのような悪影響を受けるのかを見ていきましょう。臨床的な資料も紹 介していきますが、内容をひと通り把握しておくことは無駄ではありません。自分が 見せる特定の反応の理由を理解できたと感じる人がいるかもしれません。ストレスと ショッキングな出来事に関する解決策は、パート2とパート3で紹介しています。

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こ こ で、み な さ ん に 打ち 明け て お か な け れ ば な ら な い こ と が あ り ま す。こ の 本を 書く た め の リサー チ作業をはじめる前の私は、ドラマ(ショッキングな出来事)に次ぐドラマに見舞われながら生き ている人たちに偏見めいた気持ちを抱く瞬間がありました。 で も、 こ の 本 を 書 き 上 げ た 今 は、 か つ て 自 分 が〝 ド ラ マ の ヒ ロ イ ン 〟 と 表 現 し て い た 人 た ち に、 〝アルコール中毒〟や〝過食症患者〟あ る い は〝薬物中毒者〟と い った 言葉と ま った く 同じ ニュアン スで同情を感じています。この本を書いた後、私は誰に対しても広い心で接することができるよう になりました。ほとんどの人(すべて、ではなくても)は、個人レベルあるいは地球レベルのトラ ウマと対峙せざるを得ない状況に置かれていることがわかったからです。 ショッキングな出来事に対する中毒症状には、生理的根拠があるのです。 第     章

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ドラマのヒロインを演じる人は誰もが、解決されていないトラウマを抱えていると考えてよいで しょう。ショッキングな出来事を前面に押し出すことで愛を勝ち取ろうとする人、助けや理解を求 めようとする人は、男女を問わずたくさんいます。 この本のためのリサーチ作業と執筆作業を通じて、学んだことがあります。それは、私たち人間 が自らドラマを求め、引き寄せるよう仕向けられてしまう〝集団トラウマ症〟とでも呼ぶべきもの に蝕まれているという事実です。 地球で暮らす人間は、誰もが多かれ少なかれトラウマ的な体験をしているはずです。恐怖と悲劇 で占められたニュースがあまりにも多いため、二次的トラウマに触れる機会は確実に増えているで しょう。リアリティTVやセレブのゴシップ、恐ろしい内容の映画、そして嘆き悲しんでばかりい る友だちに惹かれる原因もまた、トラウマにほかなりません。健康や体重、中毒症状、不眠、そし て人間関係の問題の背景には、癒されないまま残っているトラウマがあるのです。

参照

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