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金城次郎氏の日記に見るペルー移民の生活の断面について: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

金城次郎氏の日記に見るペルー移民の生活の断面につい

Author(s)

金城, 功

Citation

沖縄史料編集所紀要(11): 47-69

Issue Date

1986-03-31

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/7563

Rights

沖縄県沖縄史料編集所

(2)

金城 次 郎 氏 の 日記 に見 るペ ルー移民 の生活 の断 面 につ いて ( 史 料 紹 介 ) ・'1:.LP. i:...=L.:I ; , .. , :II .'!L'th . 川 : ,.f' .'・;: . .I.: , i, .二

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本 ﹃ 紀 要 ﹄ 第 1

0

号 ( 一 九 八 五 年 刊 ) に 、 「 金 城 次 郎 氏 の 日 記 に み る 移 民 の 転 餅 な ど に つ い て 」 を 書 い て 、 金 城 次 郎 氏 が 大 正 三 年 ( 1 九 1 四 ) 沖 縄 か ら ペ ル ー に 渡 航 L p 耕 地 を 転 じ な が ら 大 正 四 年 二 九 一 五 ) に 、 タ ム ボ レ ア ル 耕 地 に 落 着 く ま で の こ と を 紹 介 し た 。 条 件 が 良 い と い う 噂 に お ど ら さ れ て 耕 地 か ら 耕 地 に 転 ず る 移 民 の 状 態 を 主 に 次 郎 氏 の 日 記 を 通 し て み た 積 り で あ る 。 今 回 は 大 正 六 年 ( 山 九 7 七 ) の 日 記 の 1 部 を 紹 介 す る こ と に す る 。 前 の 年 の 大 正 五 年 の 日 記 は 記 さ な か っ た 旨 の こ と が 大 正 六 年 の 日 記 の 表 紙 に か き こ ま れ て い る 。 日 記

を つ け な か っ た 理 由 を 「 大 正 五 年 は 日 記 帳 求 め ら れ ず 記 事 な し 」 と 、 後 年 に な っ て 注 記 し て い る 。 金 城 氏 の 日 記 の ほ と ん ど は 、 日 本 で 発 行 さ れ て い る 日 記 帳 を 利 周 し て い る の で 、 注 記 か ら す る と 、 日 本 製 の 日 記 帳 の 入 手 が で き な か っ た た め で あ る 。 大 正 六 年 ( 7 九 7 七 ) の 日 記 は p 鐘 芙 堂 発 行 の 「 大 正 五 年 嘗 周 日 記 」 帳

(

18

cm

X 13 cm ) に 縦 書 き で か か れ て お り 1 日 分 1 ペ ー ジ と な っ て い る 。 大 正 五 年 の 日 記 帳 を 年 末 に 入 手 し た た め か 、 大 正 五 年 の 「 五 」 を 「 六 」 に 訂 正 し て p 大 正 六 年 の 日 記 を 一 月 一 日 か ら 記 入 し て い る 。 大 正 六 年 の 日 記 帳 は 、 大 正 三 年 ◎ 大 正 四 年 の 日 記 帳 と 1 緒 に 製 本 さ れ p 褐 色 の 皮 製 の 表 紙 が つ い て い る 。 縦 二 ---一.47 -

(3)

-三 セ ン チ p 横 1 八 セ ン チ p 厚 さ 六 ⑳ 五 セ ン チ の 日 記 帳 の 綴 り と な っ て い る . 本 の 背 に は 「J fR O K A N A S 器 R O i) 軸 A Eu O 1 9 1 4 ⑳ 1 9 i 5 ⑳ 1 9 1 7 」 と う だ れ て い る 0 大 正 六 年 の 日 記 は も ダ ム ボ レ ア ル 耕 地 の 製 糖 工 場 に 勤 め て い る 状 況 の も と で 書 か れ て い る の で p 金 城 次 郎 氏 が 製 糖 工 場 に 分 析 の 係 員 と し て 採 用 さ れ た の は 大 正 五 年 の こ と で あ っ た こ と に な る o 後 年 p 金 城 民 は 大 正 五 年 の こ と を 自 分 で ま と め た 年 譜 に 次 の よ う に 記 し て い る 。 十 二 月 十 日 p ア イ ン シ ュ タ イ ン 博 士 p 相 対 性 原 理 を 発 表 ヒノ エ 大 正 五 年 二 三 才 丙 辰 コ ノ 年 日 記 帳 求 め ら れ ず 記 事 少 し 新 移 民 苦 斗 の 時 代 で あ っ た キ ビ 切 り と 太 潅 水 の 掃 除 マ ラ -ア と 赤 痢 ? 移 民 を 襲 い ? 独 身 男 子 死 者 多 し 大 味 久 五 郎 県 知 事 p 大 正 三 年 六 月 よ り p 五 年 四 月 迄 憲 政 会 知 事 と し て 政 党 に忠 誠 の あ ま り 反 対 派 を 圧 迫 す 。 普 照 晃 も 高 嶺 工 場 売 却 で 大 味 の 要 求 を 断 り P 後 目 痛 烈 の 仕 返 し を う げ だ 。 金 城 氏 は 勺 大 正 三 年 に 渡 航 し 耕 地 を 転 じ な が ら 大 正 五 年 に は 製 糖 工 場 に 職 場 を 求 め 比 較 的 め ¢ 潰 れ た 条 件 の も と で ペ ル ー で の 生 活 を 送 っ て い る 。 た め に 、 金 城 氏 は ペ ル ー に お け る こ と だ け で な く 日 本 の こ と p 郷 里 の こ と を も 日 記 に か い て い る 。 兄 普 照 氏 と の 文 通 に よ り 沖 縄 の 情 報 を つ か み 、 新 聞 の 購 読 に よ り 日 本 の 動 き に つ い て 情 報 を 得 て い た 。 金 城 氏 は 製 糖 工 場 に つ と め 比 較 的 安 定 し た 生 活 を 送 っ て お り P か か れ た 随 想 を 読 む と p 宗 教 信 仰 へ の 傾 斜 を よ み と る こ と が で き る 。 比 較 的 安 定 し た 生 活 の 日 記 の 中 に タ ム ボ レ ア ル 耕 地 に お け る 移 民 の 生 活 の 一 断 面 を み る こ と に す る 。 次 に 月 日 を お っ て 日 記 を 紹 介 す る 。 2 日

( 大 正 六 年 ) I .-.〟 . : [... :..=... .

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金城 次 郎 氏 の 日記 に見 るペ ルー移民 の生活 の断 面 につ いて 天 晴 れ て 気 清 く こ ゝ に 大 正 六 年 の 春 は ア ン デ ス 山 の 頂 よ り 明 け た 。 五 時 半 起 き 出 で 見 れ ば 平 常 と 変 り た る 景 気 は 更 に な し 。 門 松 な く し め な わ も な い 。 更 に 気 候 の 暑 き 点 に 至 り て は 強 て 正 月 の 気 分 を 呼 び 度 く も 起 ら な い 。 斯 る 平 凡 否 寂 漠 た る 正 月 を 過 る 事 正 に 三 回 滝 今 迄 は 何 の あ て な く 送 り 遇 だ が p 今 年 は 心 か ら 覇 す る 所 あ っ て 此 の 新 春 に 臨 ん だ 事 を 愉 快 と す る ? 今 や 快 心 の 事 業 に 手 を 着 け た 。 倒 る 長 ま で 進 む べ き だ 。 よ し 事 中 途 に し て 倒 る ゝ も 平 素 の 向 上 主 義 に 反 せ ぬ 様 活 動 し て 居 れ ば く 煙 る 所 は な い 寧 ろ 男 子 の 花 々 し き 討 死 を 貰 し て 慰 め 得 る 、 い ざ こ れ よ り 我 腕 の 続 く 限 り 揮 ひ 見 ん 。 7 月 八 日 ( 月 ) 朝 来 吹 く 風 い と 寒 さ を 感 ず 。 夏 の 最 中 に 寒 い と は 健 の 具 合 悪 き か 又 暑 さ に な れ て 寒 さ に 抵 抗 す る 力 弱 り た る に や 。 此 の 有 様 で は 今 野 本 に 帰 れ ば 寒 気 に 堰 へ ざ る べ L と 思 い ぬ 。 工 場 に 出 で て も 定 ま り し 仕 事 な け れ ば 原 書 ポ ケ ッ ト ブ ッ ク よ り 勉 強 せ り 。 夕 刻 兄 来 る 。 移 民 は ず る け 便 ひ に く し 、 上 役 と も 面 倒 多 L と こ ぼ す 。 我 の 仕 事 の 伸 気 な る 幸 か 不 幸 か 。 エ ン ジ ニ -ア 来 り て 新 し き グ -ユ -ス 定 量 薬 を 持 参 せ り 。 妻 子 等 -ン コ ナ ダ に 行 く 早 く 夕 食 も 終 ひ 国 民 掌 典 を 友 と し て 八 時 に は 己 に 夢 路 を た ど り 口 。 一 月 九 日 ( 火 ) 今 日 は 始 め て 転 化 糖 の 分 析 を し て 見 た p l ⑳ 二 二 % ミ ス タ コ ッ ク ラ ン に 見 せ た ら p 里 馬 に 送 っ て 分 析 し て 成 績 と 比 較 し て 喜 ん だ 。 其 成 績 表 は p 一 見 工 場 の 能 力 と 作 業 成 績 を 知 ら る ゝ 有 益 な も の で p 夜 分 其 7 部 分 を 筆 記 し た 而 し て 台 湾 の も の と 比 較 す 。 庶 塘 率 の 多 い 事 は 台 湾 の も の の 及 ぶ 所 で な い 。 国 民 掌 典 よ り 心 学 通 話 を 聞 く 。 其 理 論 の 高 遠 に し て 説 明 平 易 p 部 近 な る 例 解 を し た 所 国 民 を 導 く よ き 教 な り と 思 日.ノ L J 。 一 月 山 七 日 ( 水 ) 妻 子 来 る 。 子 供 は 山 殻 的 伝 染 性 の 頭 の 出 来 物 で 少 し 弱 っ た 気 味 で あ る 。 今 週 は 静 養 す べ し 。 兄 も 来 る 。 余 の 仕 事 い よ / \ 発 展 し 行 く を 見 て 安 心 し て 帰 れ り 。 明 日 助 手 を 送 る 事 を 相 談 決 定 せ り 。 1 月 二 六 日 ( 金 ) -

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49-移 民 五 十 名 乗 る 。 宮 坂 様 引 率 せ ら れ た り 。 二

銭 牛 肉 。 7 月 二 七 日 ( 土 ) 日 本 移 民 又 々 乱 暴 せ し 由 、 悲 し き も の は 之 の 向 う 見 す の お れ か / \ の 心 な り 。 早 く 自 覚 し て ほ し き も の 。 C a n e

S

u g a r B y N a d B e e r よ り 得 る 所 多 L p 重 要 の 所 は 筆 記 せ り 。 午 後 五 時 許 可 を 得 て -ン コ ナ ダ に 行 く 。 宮 坂 様 に 面 会 。 分 析 室 に て 種 々 説 明 す 。 時 計 も 立 派 の も の 買 ひ 給 へ り 。 ビ ス コ 7 円 p セ ル ベ サ 二

銭 p パ ル タ 二

銭 。 7 月 三

日 ( 火 ) 子 供 腸 を わ ず ら い 下 痢 に 少 し 熱 あ り 。 宮 坂 様 度 々 工 場 に 来 ら れ 、 僅 々 の 調 査 や 有 益 の 説 明 あ り 。 ミ ス タ コ ッ ク ラ ン に 昇 給 の 相 談 を な さ れ し 由 。 御 厚 意 は 有 難 き も 未 だ 白 浅 く 技 術 の み と め ら れ ぬ 内 は 却 っ て 意 し 。 二 月 i

日 ( 土 ) 妻 子 リ ン コ ナ ダ に 遣 る 。 兄 と 話 す べ く 余 も 行 く つ も り な り L も 仕 事 の た め 意 を 果 さ ず 。 夜 は 書 見 。 給 料 は 意 列 に も 九 円 十 八 銭 を 支 払 い あ り き 、 未 だ 其 理 は 知 ら ず 時 間 増 か は た 昇 給 か 。 宮 坂 さ ま 来 り ホ ン ダ に て 馳 走 に な っ た 。 二 月 一 1 日 ( 冒 ) 今 日 は 佳 節 p 身 は 南 米 の 荒 野 に あ り て も 日 本 人 た る も の 祝 せ ざ る ぺ け ん や 。 然 れ ど も あ ゝ 遂 に 南 米 化 し て 日 本 の 祝 日 を 忘 れ ん と す 。 日 本 人 何 れ も 気 付 か す 平 凡 な る 日 曜 と し て 過 す の み 。 金 子 先 生 訳 の ノ ー エ ル デ -ア 民 甘 庶 糖 を 見 る 。 二 月 〓 ハ 日 ( 金 ) 別 に な す 仕 事 も な し 、 読 書 の か た わ ら 近 松 の 戯 曲 を 見 る 。 何 と 云 う て も 名 作 だ 。 馬 琴 の 八 犬 伝 も よ し 。 独 逸 の サ ブ マ リ ン 政 策 に 対 し 米 国 大 い に 怒 り 国 交 断 絶 せ り 。 幾 分 連 合 国 に 艮 結 果 を 与 ふ な ら ん も p あ の 兵 力 に て は 講 和 を 早 む る に 大 な る 力 は な か ら ん 。 二 月 一 八 日 宮 城 徳 次 郎 君 来 る 。 工 場 入 社 希 望 な り . 工 場 を 案 内 し ? イ ン へ ニ エ ロ に 面 談 す 。 夕 刻 よ り -ン コ ナ ダ 行 き 。 三 月 山 五 日 ( 木 ) 当 耕 地 の 現 状 p 工 場 の 成 績 等 目 に 付 き 事 及 其 欠 点 と 改 良 す べ き 点 等 詳 細 な る 感 想 を 下 書 し 宮 坂 様 に 送 っ た 。 三 月 二 四 日 ( 土 ) - 50 -

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-金城 次 郎 氏 の 日記 に見 るペ ルー移 民 の生活 の断 面 につ いて m Te G に い と ま を も ら っ て 六 時 の 汽 車 で リ ン コ ナ ダ に 行 っ た 。 宮 坂 民 に つ れ ら れ て 阿 部 民 墓 表 を 見 た 。 未 だ 完 成 で は な か っ た が p 実 に 立 派 な も の で 其 場 所 も 阿 部 民 が 生 前 に 好 ま れ た -ン コ ナ ダ が 蒜 葛 の も と に 見 え る 所 で あ っ た 。 夜 は 弔 辞 を 書 い た 。 三 月 二 八 日 ( 衣 ) 症 会 社 へ の 報 告 書 も 今 完 成 し た 。 宮 坂 様 と 面 会 し て 渡 し た 。 民 も 非 常 に 喜 ば れ た 。 今 日 出 立 せ ら る ゝ の で あ る 。 注 会 社 と は 東 洋 移 民 会 社 の こ と 。 四 月 八 日 ( 冒 ) 本 日 や ゝ 乎 快 p 頭 及 腰 の 痛 み な し p 腹 の 力 も な い 。 本 週 (症 -) ( 注 2 ) 六 円 p 御 祭 り の 休 日 を 利 周 し て 三 日 の テ レ シ ア と は ど -も 弱 る . 村 上 へ 壱 円 p 比 嘉 p 知 念 ? 伊 礼 出 桝 に 付 き p 各 三 十 銭 の 菓 子 代 。 賀 数 も 本 週 よ り 間 食 せ り 。 兄 は 昨 日 サ マ ン コ に 移 民 引 戻 し に 行 く P 拾 円 を 持 た せ り 。 野 菜 代 二 ⑳ 四 四 銭 其 他 雑 費 壱 円 九 拾 銭 残 金 二 二 二 六

円 へ 後 略 ) 四 月 1 四 日 ( 土 ) 昨 日 よ り 兄 も 来 た 。 体 の 具 合 も 惑 い が 大 体 仕 事 が 手 に つ か ぬ ら し い 。 ビ ン ソ ス 行 を 希 望 し て 居 た 。 而 し て 己 に 決 心 せ る 如 し 。 子 供 の 名 付 祝 と し て 、 知 己 十 数 名 を 招 き 分 相 当 の 事 を や っ て 祝 う て も ら っ た 。 皆 喜 ん で お そ く ま で 歓 を つ く し た 。 会 す る も の カ サ プ ラ ン テ 五 名 p 病 院 p サ -ア シ ベ p 吉 田 p 小 棒 ∼ 白 石 p 青 柳 等 だ っ た 。 最 初 静 代 と つ け る 考 へ だ っ た が 、 兄 の 意 に 従 っ て 其 云 ひ 易 い の と 内 の 兄 の 静 と 間 違 ぬ た め p 且 巳 の 年 生 れ の 縁 を 以 て 美 代 と 名 付 け た 。 七 円 五 拾 弐 銭 入 。 月 曜 欠 。 四 月 1 五 日 ( 冒 ) 昨 日 の 片 付 を 終 り て 休 憩 す 。 未 だ 体 が だ る く て 元 気 に な ら ぬ 。 佐 藤 君 に 断 髪 し て も ら っ て 湯 を あ び ・Lj 。 夜 兄 と 意 見 の 交 換 す 。 吾 は あ く ま で ビ ン ソ ス 行 を 不 賛 成 し た 。 吾 等 が モ ー ロ ー に て 矢 販 せ し 原 因 を 知 ら ば 充 分 に 熟 慮 の 上 決 行 す べ き で あ る 。 彼 時 と 此 時 と は 内 の 事 業 が 大 い に 異 る 故 少 し の 差 て つ も 大 事 と な る 今 日 故 返 す -1 も 熟 考 を す ゝ め た 。 四 月 〓 ハ 日 ( 月 ) 兄 は 約 束 と ち が っ て す ぐ 妻 を 携 へ て ビ ン ソ ス 行 と 決 定 せ り 、 驚 い て 強 抗 な る 忠 告 の 手 紙 を 三 時 の 汽 車 □ 姉 に た の

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む 。 先 づ 具 体 的 七 ヶ 条 の 欠 点 を 指 示 し 、 若 し 聞 か ざ る 時 は 各 自 由 行 動 な り と 申 送 る 。 い さ さ か 不 礼 な る も 我 1 家 の 立 場 あ り 正 当 な り と 見 た る を 以 て 敢 て 書 き た り 。 義 経 の 腰 越 状 に あ ら ざ る も 気 持 よ か ら ず p 只 だ 父 兄 の た め 信 ず る 所 を 行 ふ 。 四 月 1 七 日 宮 坂 様 よ り 来 信 。 返 事 に は 出 生 届 と 当 地 の 風 紀 問 題 に つ き 詳 細 な る 意 見 の 陳 述 を な す 。 姉 一 番 の 汽 車 に て 来 る 。 聞 け ば 兄 も 余 の 意 見 を 周 ひ て 意 を 翻 し 、 ビ ン ソ ス 行 を 止 め 出 勤 せ し 由 。 吾 一 家 の た め 大 賀 な り p 斯 く て こ そ 大 事 も 成 し 得 べ し 。 軽 挙 は 失 敗 の 原 因 な り 昼 食 は 喜 ん で 取 っ た 。 四 月 二 三 日 ( 月 ) 父 上 に 五 拾 円 送 金 の 通 知 を な す 。 青 柳 君 よ り 内 に 送 っ て 頂 っ て 余 は 青 柳 に 支 払 ふ 約 束 な り 其 方 便 利 な り 。 宮 坂 様 に 風 紀 問 題 其 他 に 付 き 発 信 。 鹿 児 島 へ も 出 す 。 米 一 俵 二 十 山 円 p バ ス ケ ス よ り 買 う 。 残 高 拾 円 八 拾 銭 (内 七 円 は 他 の も の あ づ か り ) ( 略 ) 四 月 二 四 日 兄 は 東 洋 移 民 会 社 よ り 三 百 円 借 用 を 願 ひ 置 き し 由 。 本 日 送 金 票 来 る 。 ( 略 ) 賀 数 は い よ / -逃 亡 せ る 事 確 知 す 。 見 込 み の な い 奴 薮 へ仕 ) 方 な し 。 四 月 二 八 日 ( 土 ) 例 の 如 ク ニ 仕 事 終 る 。 青 柳 君 と 夜 カ ン ポ に 薪 物 取 り モ ッ コ か つ い で 白 服 着 、 月 色 を 祢 し て 他 日 の 事 を 談 し た 所 は 1 場 の 芝 居 の 様 で あ っ た 。 青 柳 君 が し き り に 他 日 成 功 の 時 の 話 の 種 子 と 力 ん で 居 る 。 勘 定 日

( 略 ) 五 月 二 一日 ( 土 ) 総 支 出 二 円 弐 拾 五 銭 也 。 収 入 九 円 也 。 前 週 残 高 拾 円 八 拾 八 銭 也 。 ( 略 ) 五 週 間 の 平 均 食 費 1 日 四 十 七 銭 p 一 週 間 三 円 三 十 銭 也 。 五 月 1 三 日 ( 冒 ) 水 桶 の 池 抜 清 浄 p 平 田 君 と 午 前 中 は そ れ だ け p 午 後 は 昼 ね 。 理 髪 入 浴 、 夜 は 就 職 者 の 新 移 民 及 語 学 け い こ 者 等 大 繁 昌 の 来 客 也 。 五 月 7 四 日 ( 月 ) 二 名 の 新 移 民 に 仕 事 を 与 へ た 。 7 人 は 余 の 手 伝 青 柳 の 代 り P l 名 は 三 階 に や る 。 -

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52-金城 次 郎 氏 の 日記 に見 るペ ルー移民 の生活 の断面 につ いて 五 月 1 五 日 ( 火 ) 平 田 君 夜 学 に 来 る 。 西 語 発 音 法 を 教 授 せ り 、 熱 心 に 聴 講 す 。 五 月 二 三 日 ( 水 ) 日 本 新 聞 方 朝 報 1 ヶ 年 拾 弐 円 也 ア ン デ ス 時 報 実 業 之 日 本 一 ヶ 年 参 円 六 拾 銭 山 ヶ 年 七 円 也 計 毎 日 の 食 費 人 員 弐 拾 弐 円 六 拾 銭 也 拾 銭 也 二

名 グ ム ボ レ ア ル 在 留 の 日 本 人 三 十 八 名 、 内 工 場 二 十 三 名 。 五 月 二 四 日 ( 木 ) 他 日 グ ム ボ レ ア ル に 堅 実 な る 日 本 人 増 加 す る と き は 、 衛 互 に 知 識 の 交 換 及 娯 楽 用 と し て 1 つ の 倶 楽 部 を 設 立 す べ し 。 当 国 に あ る 人 々 は あ ま り 自 由 な る た め p 7 つ の 道 義 的 観 念 を 失 ひ 、 且 つ 軽 卒 事 を あ や 語 り 適 当 の 娯 楽 機 関 な き た め 独 り 引 き 込 ん で 淋 し く 暮 す か 或 は い む べ き 低 級 の 娯 楽 、 酒 、 バ ク チ 等 に て 其 う つ を 散 じ 慰 安 を 得 ん と す 。 又 嘉 に は 日 本 人 の 団 結 力 な く 自 重 心 も な し 。 (翻 ㌻ 同 胞 間 に 争 相 を 生 じ 海 列 に 恥 を さ ら す も の あ り 、 之 等 を 救 ふ は 一 朝 1 夕 の 事 に あ ら ざ る も 7 つ の 団 結 を 作 り 山 致 せ ば 他 日 成 功 の 見 込 あ り 。 倶 楽 部 に は 内 外 の 新 聞 雑 誌 p 碁 、 将 棋 等 其 他 娯 楽 機 関 を 備 ふ べ し 。 五 月 二 七 日 ( 冒 ) へ 略 ) 収 入 六 円 也 p 前 週 九 円 也 給 料 計 拾 五 円 也 。 支 出 参 円 八 拾 銭 也 p 週 間 の 支 出 p ク ツ 代 及 パ ン 参 円 四 銭 也 。 差 引 残 高 拾 円 也 。 六 月 三 日 ( 冒 ) 早 朝 家 内 子 供 等 を つ れ て チ ャ カ ラ に 向 う 。 整 地 を 終 り て 水 を か け 播 種 せ ん と 思 ひ し に 水 来 ら ず 、 畦 を 立 て ゝ 十 二 時 帰 宅 。 平 田 君 の 送 金 を な し

p

馬 の さ い と 様 ∼ 家 兄 、 馬 渡 界 雷 等 に 発 信 。 夕 方 チ ャ カ ラ 候 補 地 を 土 人 と 共 に さ が す 。 六 月 五 日 ( 火 ) へ略 ) チ ャ カ ラ に 行 け ど 水 な し p 病 院 に 青 柳 を 見 舞 ふ . 十 五 日 の 月 光 清 く 丸 く 盆 の 如 く 我 カ イ エ の 中 央 よ り 昇 り 来 る 。 杜 歓 な り き 恰 も 我 中 秋 也 。 月 見 れ ば 愚 ひ 出 す 故 里 の 秋 の 最 中 の 十 五 夜 の 月 -

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53-故 郷 の 如 く な り せ ば 今 宵 こ そ 月 見 な ぞ と て 遊 ぶ な る べ し 細 々 と 歌 ふ 土 人 の 声 き け ば 淋 し き 愚 ひ 心 に 満 ち ぬ 六 月 九 日 ( 土 ) 石 灰 の 定 量 に 就 き 忙 し か り き 。 倶 楽 部 設 立 を 各 人 に 勧 告 す 。 先 に コ ツ -ラ ン に 請 求 せ し チ ャ カ ラ は 排 水 不 備 の た め 不 可 能 と な り 新 に 別 地 を メ ラ ン ダ に 就 き も ら う 約 束 せ り ○ 収 入 九 円 也 。 給 料 拾 六 円 六 拾 銭 也 。 計 弐 拾 五 円 六 拾 銭 也 支 出 参 円 弐 拾 五 銭 也 p 壱 円 弐 拾 銭 也 p 誓 ア リ ア 差 引 残 高 弐 拾 弐 円 五 拾 銭 也 六 月 一

(

冒 ) 朝 食 早 々 チ ャ カ ラ に 行 く 水 少 し 。 帰 り て 西 谷 君 の 所 に て ベ ル -国 民 性 の 語 あ り 。 当 国 人 は 西 碇 牙 の 後 硬 に し て 尤 も 残 忍 性 に 富 み 公 衆 の 娯 楽 に も ト -ロ -革 ナ イ フ を 附 け た 闘 鶏 等 血 眼 に な っ て 賭 を 争 ふ 。 当 国 を 取 っ た も の が 己 に 残 忍 悲 劇 で 遂 に 同 志 打 迄 も し た 。 然 し 残 忍 の 国 は 神 の 御 加 護 が な い 。 早 く 亡 び る の は 当 然 で ス ペ イ ( ン ) の 剣 を 以 て 国 を 拡 張 し た の も 一 瞬 間 で 分 裂 し p 其 子 孫 た る 当 国 人 も 己 に 独 立 の 資 格 を 矢 ひ つ つ あ る 。 愛 の 力 に よ り て 国 を 広 げ る の が 世 界 の 永 久 の 覇 者 と な る で あ ら う 。 二 週 間 前 の 素 志 始 め て 出 来 て 充 分 に 濯 概 し た 土 の 復 活 の 喜 び が 目 に 見 え 耳 に 聞 珍 る 様 で あ っ た 。 午 後 妻 子 を つ れ て 大 根 菜 、 豆 、 茄 、 セ ボ ヤ 等 の 播 種 、 四 時 帰 宅 。 鍬 を 握 っ て 詩 趣 を 養 ひ 1 号 お つ な 気 分 に な っ た の で 出 た ら 目 を 補 遺 に 書 き の こ し て 置 く 。 ( 補 遺 は 略 す ) 六 月 一 五 日 ( 金 ) 壁 馬 斎 藤 氏 よ り 書 籍 到 着 。 東 京 朝 日 新 聞 を 見 て 世 界 大 変 動 の 起 れ る に 驚 く 、 な る ほ ど 新 聞 は 我 々 の 食 糧 な り 。 二 露 国 革 命 p 労 働 者 の 共 和 国 と な る 。 二 p 米 国 対 独 宣 戦 大 い に 振 ふ 。 三 p ア ル 、セ ン チ ,Y ブ ラ ジ ル p 支 那 p 何 れ も 対 独 国 際 断 (S ). 四 p 寺 内 内 閣 議 会 の 不 信 認 を う げ 解 散 し p 政 友 会 〓 ハ

O

p 中 立 賛 成 四

p

政 会 二 二

p 国 民 三 六 p 中 立 不 賛

p

沖 縄 護 得 久 、 我 如 古 。 五 p 極 東 オ リ ン ピ ッ ク 大 会 p 東 京 芝 浦 に 関 か る 。 1 5 4

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-金城 次 郎 氏 の 日記 に見 るベ ル-移 民 の生活 の断 面 につ い て 六 、 愛 国 婦 人 会 、 赤 十 字 社 総 会 東 京 に 関 か る 。 七 、 三 十 五 円 払 込 、 新 高 株 百 拾 参 と は 内 地 の 景 気 知 ら る 。 六 月 一 七 日 ( 冒 ) (斎 藤 ) 新 聞 よ み p チ ャ カ ラ 行 。 さ い と ー 様 ◎ 第 二 中 の 賀 数 へ 発 信 。 万 朝 報 注 文 送 金 す み 。 超 然 内 閣 を 標 ほ う せ る 寺 内 内 閣 を 信 認 し 之 れ に 大 多 数 の 議 員 を 送 り た る 国 民 は 明 か に 憲 政 の 退 逆 を 示 す 。 今 回 の 選 挙 に は 甚 だ 戸 別 訪 問 行 は れ 、 人 情 の 弱 点 を 利 用 す る 者 多 く 、 又 費 用 は 少 三 千 円 よ り 大 十 三 万 円 位 の 由 。 又 言 論 の 力 も 多 け れ ど も 聴 衆 に 其 き ゝ わ け る 力 な き た め あ ま り 有 力 な ら ず 。 之 れ 国 民 に 政 事 的 教 育 の 必 要 と す る 所 以 な り 〇 六 月 二 三 日 ( 土 ) ∧ こ の 記 事 は p 日 記 帳 の 六 月 1 九 日 の ペ -'rh か ら は じ ま り 、 六 月 二 三 日 の ペ ー ジ に ま た が っ て い る 。 末 尾 に 九 円 拾 五 銭 也 の 給 料 額 が 記 入 さ れ て い る の で 、 二 三 日 の 土 曜 日 に 記 し た も の と 判 断 し 、 二 三 日 の 日 記 と し て 処 理 す る こ と に し た 。 > チ ャ カ ラ 、 メ ラ ン ダ に も ら っ た 。 土 地 甚 だ 良 好 な る 。 お し む べ し 只 だ 遠 く し て 不 便 な る を 。 欧 州 戦 争 開 始 以 来 物 価 の 騰 貴 甚 だ し く 大 抵 の 品 二 倍 の 価 と な る 。 十 七 円 山 俵 の 栄 二 十 三 円 と な り 、 1 斤 十 五 銭 の ソ ー メ ン 三 十 銭 ? 拾 銭 の 砂 糖 弐 拾 銭 p 八 銭 の ア -ナ 二 十 銭 p l 枚 二 十 五 銭 の 唐 米 砂 糖 砂 糖 袋 1 円 五 十 銭 は 驚 く 外 な く 其 他 凡 て の 日 周 生 活 品 数 割 の 高 価 に あ り 。 日 給 は 依 然 と し て 旧 の 如 く 土 人 7 般 労 働 者 の 苦 痛 も 甚 だ し く 而 も 施 す 術 な し 。 吾 々 は 何 処 に 行 き て 此 の 不 幸 を う っ た へ ん と す る か p 餅 主 の 罪 で も な い p 勿 論 餅 主 は 戦 争 の た め 一 ( l o b ) 俵 十 四 円 の 白 糖 二 十 七 円 に 騰 貴 し た 其 利 益 を 労 働 者 に 当 へ ぬ の は 1 つ の 罪 で は あ る 。 然 し 根 本 の 原 因 は 、 独 逸 の サ ブ マ -ン 政 策 の 効 を 奏 し た る に よ る も の で 、 彼 は 非 道 に も 交 戦 中 立 の 差 別 な く 見 当 り 次 第 に 攻 撃 し た た め 大 い (荏 ) に 船 腹 を 減 じ 、 然 っ て 我 申 立 の 南 米 は 欧 洲 の 物 価 を 得 ず し て 交 戦 国 と 同 様 の 困 難 を 独 逸 の た め に 受 け た 。 人 道 を 以 て 建 国 の 国 是 と す る 合 衆 国 は 、 い よ / 1 人 類 共 通 の 敵 人 道 の 敵 た る 独 ( 過 ) の 罪 を 数 へ □ □ 堂 々 宣 戦 に 立 っ た 。 宣 な る か な 南 米 の 無 関 係 の 様 な 国 で も 、 ブ ラ ジ ル を 先 頭 に ア ル 、セ ン チ ン の 諸 共 和 国 も 共 同 の 敵 に 当 る 事 -

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55-と な り p こ ゝ に 韓 国 球 上 狛 へ 逸 ) の 罪 を 認 め ぬ 者 な く P 又 堂 々 た る 独 立 国 と し て 彼 に 宣 戦 せ ぬ は な く 有 史 以 来 の (劇 ) 大 惨 激 な る 世 界 戦 争 と な っ た 。 支 那 で さ え サ ブ マ -ン の 見 舞 う け る 船 な く て も 今 の 時 勢 に 乗 し て 独 ( 逸 ) に 戦 を 宣 し た 。 今 後 の 世 界 は 果 し て 如 何 に 変 化 し て 行 く も の で あ る か p 吾 日 本 国 民 と し て 此 の 大 変 屈 に 処 す る 方 針 を 今 よ り 研 究 す る は 名 誉 あ る 祖 国 の 国 史 と 祖 先 の 遺 業 に 対 し て p 当 然 の 義 務 で あ る 。 余 は 将 来 の 国 家 の 興 亡 が 実 に 其 力 広 く 云 へ ば 軍 国 主 義 の 充 実 ? 個 人 的 に 云 へ ば 完 全 な る 自 己 個 性 p 或 は 充 実 せ る 幅 の 広 き 生 活 を ( 生 活 の 質 量 の 多 き ) 営 む と 否 と に よ り て 大 な る 変 化 が あ る と 考 ふ る 。 我 々 の 日 常 生 活 は 常 に 力 に よ る 生 活 で あ る 。 何 事 も 力 な き 努 力 は 空 で あ る 。 人 類 の 歴 史 は 力 の 消 長 の 歴 史 で は な い が p 国 家 に 於 て 尤 も 然 り ? 国 家 は 個 人 の 力 に 待 つ 故 に 戦 後 の 我 国 民 は 個 人 の 力 を 養 成 し 比 の 養 生 し た 個 々 の 力 を 1 乗 し て 国 家 を な し p 列 敵 に 当 れ ば 我 神 国 の 名 誉 は 勺 不 朽 で あ る 。 力 を 養 生 せ ず に 只 だ 古 来 の 我 列 交 p 国 状 を 見 て 、 我 国 は 世 界 の 神 国 也 p 皇 統 連 綿 な り p 列 辱 を う げ し 事 な し p i F 後 も 決 し 変 事 な し と 安 心 す れ ば 大 な る 誤 で あ る 。 力 の 上 に 始 め て 神 国 も 立 つ 。 吉 は 知 へ ら ) ず 今 後 は 科 学 の 進 歩 と 共 に 東 西 相 接 し 益 々 利 害 の 関 係 切 と な り P 武 器 の 力 は い よ / 1 発 達 し p 力 な き 神 国 神 様 に 向 っ て 発 砲 を 轟 培 す る 馬 鹿 は な い 。 然 し 惨 酷 な る 国 民 は 必 ず 滅 亡 の 悲 運 を 免 れ ぬ 。 我 国 民 の 力 は 必 ず 正 義 の 上 の 力 で あ ら ぬ は な ら ぬ 。 我 軍 国 主 義 は 独 ( 過 ) の 進 入 主 義 を 意 味 せ ず 、 正 義 を 守 る 城 壁 で あ ら ね ば な ら ぬ 。 い た ず ら に 侵 略 乃 至 征 服 を 名 誉 と 考 ふ る 時 は 末 の 罪 が 恐 ろ し い 。 世 界 は せ ま く な っ た 。 正 義 の 力 を 養 う も の は 此 の 小 さ き 世 界 の 仮 の 主 権 者 と な る を 神 か ら 許 さ れ て あ る 。 工 場 に て 入 浴 報 告 書 を 作 る 間 に 支 払 は す ん で 事 務 所 に 一 人 も な し 。 青 柳 君 が 受 け て 呉 れ た 。 九 円 拾 五 銭 也 。 六 月 二 四 日 ( 冒 ) ( 哀 ) 起 き ぬ け に チ ャ カ ラ に 行 っ て 見 た 可 憐 相 に 大 根 や 其 他 の 野 菜 は 二 週 間 の 早 魅 の た め 赤 く な っ て 死 を 待 つ 有 様 。 水 の 不 便 に は 困 る 。 妻 子 を つ れ て 新 チ ャ ラ の 除 草 p ク ツ は い て 砂 道 を 子 供 せ お い p 頭 に 行 李 p ダ ム ペ を の せ て 来 る 妻 の す が だ を 見 て は 不 ぴ ん で あ っ た 。 何 の た め に p 余 は - 56-

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-金城 次郎氏 の 日記 に見 るペ ルー移民の生活 の断面 につ いて 好 ん で こ ん な 難 儀 を す る か 。 他 人 が 日 曜 で 酒 の ん で 赤 い 顔 し て 居 る 間 に 終 日 野 に 出 て 何 を す る 考 へ か 。 然 し 余 は ヒ タ イ に 汗 し て 身 を 労 し p 少 し な り と も 其 自 然 的 の 趣 味 ( 与 ) を 掘 り 出 せ ば よ い 。 土 地 p 自 然 の 力 の 当 へ て 呉 れ る 報 酬 は 何 よ り も 有 難 い の だ 。 夕 方 頻 死 の 野 菜 に 水 を か け て 喜 ぶ 色 を 見 つ ゝ 平 田 君 新 チ ャ ラ に 行 く 。 夕 陽 西 山 に 傾 き

涼 風 剥 s, p 前 途 の 遠 を 雪 か う 旅 人 は し き ( り ) 短

)

ロ の 下 腹 を グ ロ ッ 、 通 っ た 。 し ば ら く 其 景 に 見 と れ つ つ 帰 宅 す 。 夜 は 新 聞 購 読 者 集 合 十 二 名 。 六 月 二 六 日 ( 火 ) ∧ 二 六 日 の ペ J ',7) か ら 書 き だ し て い る 移 民 地 で の 状 況 は 二 八 日 の ペ -ジ に 及 ん で い る > (守 ) 今 朝 青 柳 君 よ り い や な 話 を 聞 い た 。 日 本 人 二 名 が 留 主 を う か が っ て ? 寝 食 を 忘 れ ん ば か り に し て 貯 え た 汗 の 結 晶 の 様 な 大 切 な 金 を 二 百 円 余 を 奪 っ て 行 っ た 。 世 に は 実 に 不 運 な 人 も あ る も の 哉 。 賭 博 者 の 金 な ら 更 に お し く も な い が 三 度 の 食 事 を 引 き し め 他 日 独 立 自 営 の 根 を 作 り つ ゝ ( 哀 ) あ る 者 を 根 本 か ら ひ っ く り か へ す の は 実 に 可 憐 相 で あ る 。 夜 に 入 り て 尚 は 痛 心 す べ き 事 を 聞 か さ れ た 。 犯 人 は 日 本 人 ( 当 ) で あ る と の 大 方 の 冒 宛 が つ い た 。 白 石 等 と 共 に 山 崎 の 家 (授 ) 宅 掃 索 を や っ だ が 何 も 出 ぬ 。 彼 は 前 科 二 犯 の 曲 者 で あ る 。 1 週 間 の 食 糧 も な く て バ ク チ に 熱 注 し 而 し て 支 那 人 に 生 血 を し ぼ ら れ て 居 る 。 彼 の 住 家 を 見 る と 実 に 涙 が 出 る 。 彼 と て も 日 本 を 出 る と き は 青 雲 の 志 が あ っ た の だ 。 誰 が 斯 る 人 間 に し た の か 。 家 に は 竹 造 り の 小 さ な 寝 台 と 破 れ 毛 布 の 列 に は 何 も な い 。 あ ゝ 之 れ 矢 張 日 本 人 だ 。 彼 は 秘 露 否 植 民 地 に 多 く 発 生 す る 怠 惰 病 バ ク チ 病 と 云 う 恐 ろ し い 伝 染 病 の バ チ ル ス の 為 め に 良 心 は 食 い つ く さ れ て 今 は 彼 自 分 が 己 に バ チ ル ス と な り 、 新 し き 移 民 に バ ク チ を 教 へ 病 を 伝 播 せ し め て 居 る 。 日 本 に 居 れ ば 彼 は 早 く 社 会 よ り カ ク 離 せ ら る べ き で あ る が 植 民 地 の 悲 し さ は 、 其 病 害 を 駆 除 す る 良 法 が な い 。 人 間 は 其 環 境 に よ っ て 人 格 が 変 位 し 、 国 家 も 同 様 で あ る と の 学 説 は 彼 の 生 涯 を 見 て も わ か る 。 秘 露 在 留 の 日 本 人 の 腐 敗 及 秘 露 在 留 の 日 本 人 の 腐 敗 及 秘 露 の 国 の 不 振 に よ り て も 知 ら る 。 然 し 吾 人 は 、 只 だ ( 伝 ) 染 病 を 恐 る ゝ の み で な ら ぬ 。 少 く と も 之 を 駆 除 し 、 カ ク 離 す る 方 法 に 向 っ て 出 来 る だ け の 事 を す る 。 而 し て 新 し い 環 境 を 作 る 考 へ だ 。 今 を 機 会 - 5

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7-と し て 既 の バ チ ル ス 1 時 の 徒 を 根 か ら 切 り す て る 考 へ な し ? 文 節 し き 環 境 を 作 り 度 い 。 (而 ) 入 閣 の 人 格 は 環 境 に よ り て 即 ち 周 囲 の 形 帯 下 的 の 衝 動 自 然 の 力 に よ り て 変 位 は 免 れ ぬ 。 然 し 強 き 意 志 p 霊 魂 を 有 す る 吾 々 は 虎 の 環 境 を 吾 々 の 人 格 作 成 に 有 利 な る 方 面 に 作 り か へ p 叉 は 創 造 す る 事 が 出 来 る . 昨 夜 の 夢 は 正 し く 適 申 し た 。 余 の 家 内 は 子 の 伝 染 病 を 蔭 ぺ い し た た め 随 に 入 れ ら る と の 夢 を 見 て 悲 ん だ が 、 今 日 は 他 人 の 身 の 上 に 事 実 と な っ た 。 六 月 二 九 日 ( 金 ) 東 洋 移 民 会 社 よ り 来 信 あ り 。 即 ち p 兄 の 北 行 に 就 き て 移 民 は 七 月 中 旬 静 洋 丸 硬 に て 来 る 由 な り 。 兄 の 意 向 は 如 何 な ら ん 。 六 月 三

日 ( 土 ) 夕 刻 児 見 え だ り p い よ / -出 里 の 決 心 を な し た る な り 。 自 己 生 活 の 充 実 ? 環 境 改 造 の た め に は 句 情 実 を 廃 し て 進 む 。 万 里 余 の 異 郷 に あ り て 兄 弟 別 れ て 働 く は 情 に 於 て し の び ざ る あ り P 然 も 将 来 の 発 展 を 愚 は ゞ 7 時 の 別 れ 何 か あ ら ん 。 只 だ 家 郷 困 難 に し て 当 分 財 政 の 苦 み あ り 。 兄 の 出 塁 に 対 し て 思 う 程 の 旅 賃 も 整 へ 得 ざ り L は 残 念 な り 。 二 人 頭 を よ せ て 四 十 五 円 余 の 金 を 詞 だ つ す 。 其 光 景 あ わ れ に も い じ ら し く 断 腸 の 思 ひ あ り 。 後 日 の 笑 草 と な れ ば 事 の み 。 馬 に よ り 兄 は 帰 宅 せ り 。 ∧ 入 植 地 で う ま く い か な か っ た ら し く 、 次 郎 氏 の 兄 は 多 く の 移 民 が た ど っ た よ う に p -マ に 行 く こ と を 決 意 し て い る > 七 月 7 日 ( 冒 ) 朝 は チ カ ラ 慧 。 ( 部 が 岩 赤 く な り し 大 根 を 見 る 。 菜 大 根 の 播 種 。 パ ロ セ コ の チ カ ラ を ナ ラ ン ダ に も ろ う た 。 カ ハ に て 出 船 を 聞 く 。 火 曜 日 と 確 定 せ り 。 夕 刻 兄 、 久 松 君 来 る 。 出 船 延 期 の た め ? ㊥ っ く り 話 す 事 と し た 。 深 夜 ま (担 ) で 話 す 。 い よ / ト 別 れ る 時 が 来 た 。 互 に 手 を 捲 り て 将 来 の 大 成 を 期 し て 兄 は 馬 上 に 乗 っ た 。 妻 も 涙 を 流 し て 別 れ を 慣 ん だ 。 十 日 の オ ポ ロ 月 は 、 物 か な し く 思 っ た 。 サ ラ バ 馬 上 の 二 人 は 砂 塵 を 飛 し て や が て 姿 を か く し た 。 悲 し き 人 間 の 情 よ 、 此 れ を 持 つ 吾 々 は 別 る ゝ と き に 何 と な く 悲 哀 、 淋 し さ を 感 じ た 。 七 月 二 日 ( 月 ) -- 58-

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-金城 次郎氏 の 日記 に見 るペ ルー移民の生活 の断面 につ いて 新 移 民 新 木 ⑳ 村 上 二 A に 仕 事 を 蔓 う

に 仕 事 を 大 半 片 相 打 て 9 年 后 い と 富 を 戴 き 汽 車 に

テ ン ポ テ 線 止 に あ る 晃 と 面 会 す べ V 四 時 に 立 っ た 。 折 り L も よ し p 交 叉 点 で 両 客 車 は 出 会 ひ 晃 と 又 面 談 す る を 得 た 。 固 く に ぎ り し 辛 に は 云 う に 云 は れ ぬ 憶 と 決 心 と が 互 に 流 通 す る を 感 じ た 。 汽 車 は 出 た 。 万 冒 荒 身 た る 砂 漠 外 国 の 旅 路 に 於 て 別 れ の 悲 哀 を あ く 雷 で 感 ぜ し め ら れ た 。 忽 ち 晃 の 汽 車 は テ ン ポ テ 山 側 に か V れ た 。

帰 途 に 付 く 少 し 淋 ・/ \ I Q ∼ き し pb ーノ 腎 一・二 ∴ 十 二 二

・'

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用 綱 田 は 北 米 合 衆 国 の 独 立 記 念 祭 で 新 の 国 で は 人 知 の 及 ぶ 限 り 盛 大 な る 衛 察 さ わ ざ を な し て 鹿 を 祝 す る そ -だ 。 当 園 の 独 立 察 ベ ン テ オ チ ョ -も 近 ず い た 。 或 1 部 分 の 人 恵 は 淘 今 よ 噂 其 時 の 余 興 其 他 の 準 備 に 工 夫 を 凝 し て 居 る 。 毎 年 起 る 此 の 国 の 大 祭 田 は 此 国 の お め や み を う け て 居 る 哉 同 胞 も 心 か ら 祝 し 且 将 来 の発 展 を 祈 る べ き で あ る 。 此 れ 英 謝 恩 の 1 端 と も な り ? 親 日 感 情 を 作 る 上 に 大 な る 力 あ る 事 と 患 う 。 故 に 淘 余 は 本 年 よ り 好 例 を 作 り て 大 々 的 に 及 ぶ 限 り 祝 意 を 表 し 度 い と 思 う 。 独 立 条 の 賑 か な る を 見 る に つ け て 常 に 当 国 の 国 状 将 来 を 愚 は ぬ 事 は な い 。 今 盛 ん に 祝 し て 居 る 国 民 は 果 し て 如 何 程 の 感 謝 と 此 れ に 報 粉 る 謝 恩 の 覚 悟 が あ る か 。 或 1 部 の 識 者 は 別 と し て 当 国 の 大 部 分 の 人 民 は 泡 皆 此 の 記 念 祭 を 無 意 識 に 遊 ん で ア ひ は ぜ ぬ か 。 祖 先 の 偉 功 を 記 念 し 祝 す る に は 、 そ れ に 対 す る 国 民 の 熱 烈 な る 報 恩 の 義 務 を 感 ぜ ね ば 無 意 義 で あ る 。 久 し く ス ペ イ ン の 副 王 政 事 に 国 民 の 根 本 た る 大 多 数 の 農 家 は 勺 奴 隷 と な り て 意 気 消 沈 何 等 の 国 民 的 資 格 を も な く な っ た 。 此 れ に 反 し て 立 っ た サ ン マ ル チ ン 将 軍 以 下 祖 先 の 偉 業 は 実 に 千 古 に 美 し く 装 る べ き 国 民 の 宝 で あ る 。 然 る に 無 意 味 に 祝 し 賑 か に さ わ や の み に て は 此 の 宝 を 永 久 に 守 る 事 は 出 来 ぬ 。 当 国 の 独 立 は 第 1 歩 で あ る 。 進 ん で ? 商 権 p 資 本 あ ら ゆ る 産 業 あ り 、 臥 郭 〟 教 育 迄 独 立 し て 始 め て 先 輩 の 愚 に 報 ひ 且 つ 其 ‰ 撃 冨 完 成 す る の だ 。 目 下 の 国 状 は ズ ペ イ ( 治 ) ン の 副 王 政 事 よ り 自 由 に 独 立 し 得 だ が 、 財 政 経 済 、 学 問 宗 教 産 業 は 皆 列 国 の 権 限 の 如 き で あ る 。 此 れ を 独 立 す る - 5 9

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-の 覚 悟 と 努 力 を 胸 中 に お い て 七 月 二 十 八 日 を 祝 す る は 実 に 国 民 の 義 務 で あ る 諾 い か 。 七 月 〓 ハ 日 い よ / -独 立 祭 の 準 備 が い そ が し い 。 ち ょ -ち ん 行 列 の 準 備 、 運 動 会 の 番 組 皆 余 の 手 が 入 る 。 午 後 五 時 よ り 工 場 と カ ン ポ と 1 致 し て p ス ト ラ イ キ を 起 す と の 噂 さ 各 部 に 起 る 。 七 月 一 七 日 未 明 に 戸 外 で 騒 し い 声 を 聞 い て 飛 び 起 て 見 る と p 前 日 釆 余 程 緊 張 し て 見 え た ス ト ラ イ キ の 空 気 が い よ / -爆 発 し た の だ 。 見 る / \ 人 数 は 集 ま り 、 市 前 の 広 場 は 労 働 者 で 満 ち p 時 々 ビ -バ / \ と 賊 声 を あ げ p 口 々 に ナ -ゲ ー ト ラ バ ハ -ル と 云 ひ 仕 事 に 出 る 者 を お さ え て 居 た 。 私 等 日 本 人 は 多 く 別 道 を 通 っ て 工 場 に 行 っ た が 、 誰 れ も 土 人 は 見 え ぬ 。 後 の さ わ ざ は ビ ー な っ た か 。 ヘ レ ン テ p イ ン へ ニ エ ロ の 寛 大 な る 取 さ ば き に よ っ て p 強 固 な 労 働 者 も 皆 仕 事 に 行 っ た 。 工 場 も 二 時 間 後 れ て 開 始 し た 。 労 働 者 は 勝 っ た 。 斯 く 成 功 す る と は 誰 も 思 は な ん だ 。 之 れ 労 働 者 に 正 当 の 理 由 が あ り P 7 寸 も 無 理 が な か っ た か ら で あ る 。 以 後 耕 地 側 も 下 級 労 働 者 の 生 活 に 注 意 す る 事 と な る だ ろ -。 ( 略 ) 八 月 五 日 ( 冒 ) 土 人 や と わ れ ず 。 比 嘉 を つ れ て ス ル コ 取 り 、 濯 概 而 し て 大 根 、 白 菜 、 唐 菜 、 ユ ー カ 、 ネ ギ 、 茄 子 、 カ ブ ラ 、 其 他 播 種 終 り 、 午 后 五 時 頃 帰 宅 。 子 供 も 畑 に ひ っ ぼ り 廻 し 、 趣 味 の 養 成 と は あ ま り に 矛 盾 し た 事 と 自 ら 笑 ひ 度 く も な る が p 先 の 楽 を 思 っ て 辛 抱 第 1 主 義 を 取 っ て 居 る 。 八 月 三 一 日 無 事 平 穏 の 天 長 節 、 あ ま り 平 穏 す ぎ て 我 国 第 一 の 祝 日 た る 此 の 目 出 度 き 佳 節 を 忘 れ が ち で あ る 。 我 々 は 環 境 の 色 彩 に 目 と 心 を う は わ れ て 故 郷 の 賑 か な 日 を 忘 る ゝ を 恐 る 。 心 ば か り の 祝 を な す 。 九 月 二 二 日 最 近 各 地 と も 米 不 足 L p l 度 に 二 斤 以 上 を 買 ふ 能 ず 。 代 価 正 に 十 七 銭 乃 至 二 十 銭 此 有 様 に て は ア ゴ の 干 上 る 時 も 近 き た り 。 政 府 の 調 節 策 如 何 。 入 院 中 の 岡 山 県 人 頼 ノ 尾 君 死 去 せ り と 。 前 途 に 光 明 を 期 し て 此 の 困 苦 の 内 に 異 郷 の 土 と な る 悲 惨 の 極 み な り 、 さ れ ど 死 す る ま で 奮 闘 し て -

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60--金城 次 郎氏 の 日記 に見 るペ ルー移民 の生活 の断面 につ いて 倒 れ た る は 正 に 人 間 の 義 務 を 果 せ し も の 、 業 の 成 不 成 は 時 の 運 、 被 れ や 瞬 す べ き で あ る 。 岡 山 県 人 三 名 ( 昨 年 7 人 今 年 二 名 ) の 犠 牲 者 を 出 し た 。 葬 式 に 出 ら れ ぬ た め 五 十 銭 の 香 典 を 友 人 に 託 し た 。 九 月 二 1 日 ( 金 ) 新 移 民 十 三 名 p 宮 坂 氏 引 率 下 に 入 耕 せ り 。 岡 山 県 と 福 島 県 。 九 月 二 二 日 ( 土 ) 御 昼 に 宮 坂 氏 来 訪 あ り 、 例 の 如 く 活 気 横 溢 気 炎 万 丈 。 夜 は 拙 宅 に て 宮 坂 氏 よ り 五 百 ク レ ア の 賞 与 金 渡 さ る 。 六 名 也 。 余 も 今 迄 は 他 人 を 羨 む の み な り し か 今 や う / 1 此 の 恩 賞 に 浴 す 。 そ れ で も 金 は 1 晩 の そ え 寝 p 又 宮 坂 氏 を 経 て 東 洋 移 民 会 社 へ 支 払 ふ 。 1 日 欠 勤 し て 七 円 五 十 銭 。 九 月 二 四 日 ( 冒 ) 宮 坂 帰 途 に つ か れ た 。 何 の 饗 応 も な し 得 ざ り L p 大 根 の 漬 物 を 賞 味 さ れ し の み 、 新 聞 の 原 稿 を 民 に 見 せ た 。 1

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月 1 日 ∧ こ の 記 事 は 、 九 月 二 四 日 の ペ ー ジ か ら 二 八 日 に ま た が っ て い る が 、 最 后 に 「 十 月 1 日 記 」 と あ る た め p こ こ に 掲 載 し た > 同 航 海 な り し 松 隈 、 秋 岡 及 中 村 の 三 氏 い よ / 1 北 米 行 を 実 行 せ ん と て 来 る 。 紀 洋 腹 航 に て メ キ シ コ に 向 ふ べ し 。 其 送 別 に 呈 せ る 悪 詩 へ ナ ブ リ 次 の 如 し 。 1 p 恋 し き ゃ 友 去 り に け り 北 の 方 待 つ ぞ 楽 し き 又 会 は ん 日 を 。 1 、 我 友 は 北 に 旅 立 つ 願 は く ぼ 神 守 り ま せ 北 米 の 空 。 二 君 と 今 日 慣 む 別 れ は 涙 な れ 共 に 錦 で 又 会 は ん 哉 . 1 、 忘 れ じ な 共 に 眺 め し ア ン デ ス の 月 を ロ ッ キ ー 山 に 見 る と も 。 二 夏 去 り て 南 に 帰 る か り が ね に 文 こ と づ け よ 北 の 我 友 . - 61-送 別 会 に 招 く \..ノ 1.( 山 紫 水 明 の 故 郷 を 著 し 所 は 秘 露 国 身 を 繋 が れ し 寵 の 鳥 送 る 月 日 は 五 百 日 五 百 ク レ ア の 賞 与 金 ( 新 詩 ) 希 望 の 波 に 送 ら れ て 1 ヶ 年 余 り の 契 約 に 不 遇 に 堰 へ つ 忍 び つ ゝ 今 し も 自 由 の 身 と な り て 辛 苦 万 苦 に 打 ち 勝 っ た

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名 誉 の 金 鴎 勲 章 ぞ ヽ、'ノ に 今 又 君 は 向 上 の 危 険 を 胃 し 黄 金 の 志 望 負 ひ て 目 前 の 花 咲 き 実 る 北 米 へ 腕 の 力 を 輝 は ん と 旅

備 な り と 聞 く @ 思 ひ 出 せ ほ お と 曳 せ の 末 に 君 等 と 相 識 り て コ ル テ ? パ パ 出 し デ ス エ ル バ チ ャ ン バ の ム -チ ョ ク レ ア に は 共 に 不 平 を 監 ぼ し っ ゝ 健 を 榔 ち L も 幾 度 ぞ 今 は と 見 れ ば フ ァ ブ リ カ の 一 つ 家 に て 蕃

袖 義 時 会 品 も 他 生 の 縁 ま し て 天 涯 万 里 な る ヽ-ノ 五( 去 り に し 事 の 追 憶 に 話 し て 楽 し く 別 れ せ ん ア ン デ ス 山 に 溶 々 の 記 憶 の 底 に 入 り は て ゝ 目 的 と げ て ロ ッ キ ー の あ ゝ な つ か し の 此 月 や 来 れ や 友 よ 我 宿 に 又 行 先 の 光 明 に 来 れ や 友 よ 我 宿 に 光 を 放 つ 明 月 も 又 も 挑 む る 其 時 は 山 の 端 に 出 る さ や か 月 共 に 眺 め て 別 れ せ ん 異 郷 に 結 ぶ 交 堕 は EiiiZl 四∫-\ 君 遠 征 の 門 出 を ば 他 人 な り と も 思 ほ れ ず 祈 ら ん も の と 今 宵 を ば 我 山 海 の 珍 味 な し 雷 し て 今 宵 は 中 秋 の 君 の 来 る の を 得 つ が ぞ と 祝 し て 共 に 健 康 を 君 を 得 た な ん 宿 の 戸 に さ れ ど 心 に 甘 味 あ り 望 月 空 に 冴 え 渡 り 以 上 十 月 一 日 記 ∧ 以 下 は 十 月 7 日 の ペ ー ジ に か か れ た 記 事 > 我 家 の 富 p 富 と は 単 に 物 質 的 金 銭 の 豊 富 の み に は 限 ら ず p 金 銭 は 我 生 活 内 容 の 充 実 即 ち 精 神 的 富 を 助 く る の 、 主 な る も の 若 し 金 銭 以 外 に p 精 神 の 富 を 得 て 足 ら ば p 金 力 を 崇 拝 す る の 要 も な か る べ し 。 我 に 飽 食 暖 衣 以 て 倦 修 を 極 む る 財 は な し 。 さ れ ど 日 々 愉 快 に 暮 し 得 る は 金 銭 以 外 の 富 の 力 な り 。 朝 起 き て は 子 女 歓 毒 し て 向 ひ 、 昼 は 職 務 の 楽 み あ り P 内 に 帰 れ ば 自 然 に 対 す る 無 限 の 快 を 自 由 に う く べ し 。 二 反 歩 余 の チ ャ カ ラ に は 大 根 菜 ウ リ 芋 マ イ ス 、 生 々 営 々 と し て 日 々 に 繁 茂 し . 一 日 見 ざ れ ば 隔 月 の 感 あ 一一一一一62--一・一一

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金城 次郎氏 の 日記 に見 るペ ルー移民の生活 の断面 につ いて り 。 新 鮮 な る 野 菜 は 我 に 滋 養 の 生 命 を 与 へ 、 大 な る 自 然 の 作 周 唱 時 の 力 は 余 の 小 さ き 胸 に 敬 度 の 念 を 禁 ぜ ざ ら し む 。 名 の 知 ら ぬ 野 花 の 赤 き 咲 き た る に 、 緑 の 柳 川 に た れ た る も 面 白 し 。 夕 も や 寵 然 と し て 四 隣 を 包 む 頃 帰 路 に つ け J.jy 門 口 に は 猪 の 尾 を 立 て ゝ 迎 へ に 出 づ る も 可 憐 ら し 。 ア ン デ ス 山 上 容 々 た る 月 の 光 は 水 の 如 く 下 界 を 包 み 、 四 山 寂 と し て 声 な く 、 書 斎 に 入 り て 静 座 読 書 最 も よ し 。 叫

月 二 日 北 栄

志 望 者 ? 秋 岡 、 松 隈 p 中 村 ? 相 伴 の 青 柳 竹 石 来 り p 快 談 縦 横 時 の う つ る を 知 ら ず 。 北 米 の 話 し あ り 、 台 湾 の 話 し あ り ? 成 功 談 あ り p 茶 を の み 菓 子 を 食 ひ 主 客 歓 を つ ≪ し て 十 時 散 ず 。 叫

月 六 日 ( 土 ) 全 部

十 1 人 の 給 料 二 百 円 余 を う げ 取 る 。 明 日 販 売 す べ き 野

の 準 備 。 観 閲 p 松 隈 ? 中 村 三 名 送 別 の た め 彼 等 の 内 に て p 大 い に 呑 み 食 ひ す 。 頗 る 。 歌 う 。 近 来 ま れ な る 盛 会 、 九 時 全 部 の 新 移 民 及 旧 移 民 各 方 面 よ り 来 る 。

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七 日 朝 未 明 に オ キ て p プ ラ サ に 野 菜 を 売 る 。 一 円 十 五 銭 也 . 土 人 を 雇 ひ 年 研 せ り 。 成 績 よ ろ し 、 大 野 菜 類 最 も 成 長 す 。 午 后 北 栄 行 三 名 前 を 通 り て 行 く 。 別 れ に 一 杯 傾 け る 。 人 夫 賃 壱 円 総 計 七 円 也 。 1

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月 二 二 日 ( 土 ) 明 日 の 周 意 に と 、 メ ラ ン ダ か ら 鋤 を 借 り て 内 に 運 ぶ 。 夜 は パ ー コ が な い た め 珍 っ く り だ 。 チ ャ カ ラ の 大 根 と シ ャ ク シ 菜 を 引 い て 来 て p 7 乗 7 束 に 五 銭 宛 の だ ぼ と し た . 三 十 二 乗 ? 7 円 六 十 銭 p 四 ケ 月 間 の 苦 み を こ れ で 慰 む の か と 思 う と 心 細 い 。 然 し チ ャ カ ラ の 目 的 は 僅 少 の 野 菜 の う り 上 げ で な い 。 毎 日 う け る 慰 楽 と 趣 味 、 新 鮮 の 青 物 、 其 代 価 は 見 積 が 出 来 ぬ 。 1

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月 二 二 日 ( 冒 ) 間 宮 様 、 江 見 様 に 発 信 。 滝 本 君 よ り は 新 高 製 糖 の 成 績 表 と 、 明 年 当 地 に 釆 度 き 旨 の 手 紙 あ り 。 返 信 に は 熟 考 の 上 事 を 行 う べ き 事 と 当 地 の 事 情 、 渡 航 の 方 法 等 記 入 せ り 。 兄 上 よ り プ リ ン セ ン ダ -リ ッ ヒ 氏 の 化 学 管 理 な る 害 到 着 し p 大 い に 硬 を 得 た り 。 万 朝 報 九 月 一 日 よ り 三 日 分 来 る 。 - 63-

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-山

月 二 四 日 ( 衣 ) 今 日 五 十 銭 程 の 青 物 を 妻 が プ ラ サ に て 売 り た り 。 計 七 円 程 に て 入 夫 賃 も 未 だ 回 収 せ ず 。

月 三

日 白 石 久 松 等 よ く 尽 力 し て 不 平 者 を し つ め p 全 員 1 致 し て 明 日 の 佳 節 を 祝 し 奉 る の 議 大 方 な れ り 。 会 場 も 借 り 幻 燈 を な し 静 粛 に 式 を 挙 や べ く 準 備 す 。 式 服 7 p 開 会 の 辞 四 、 御 影 開 扉 ...I.・' :.' 祝 詞 1

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p 開 会 の 辞 二 p 勅 語 奉 読 三 p 君 が 世 五 、 一 同 最 敬 礼 六 、 御 影 開 扉 八 p 会 計 報 告 二 p 酒 肴 分 配 九 、 万 歳 三 唱 ( 以 上 終 り )

月 三 一 日 朝 来 の 天 皇 日 和 は 、 一 点 の 曇 り な く う ら ら か に 照 り 渡 れ り 。 此 日 は 工 場 の 忙 き た る 為 め 日 本 人 高 の 暇 を 頚 □ ら れ ず 午 后 七 時 半 よ り 始 む る 事 と せ り 。 昼 は 久 松 、 白 石 の 両 氏 式 場 の 準 備 あ り 。 八 時 1 同 会 場 た る 劇 場 に 満 っ た 。 先 づ p 余 は 幻 燈 を 以 て 万 場 を 拍 手 せ し め ? 追 々 蓄 音 機 も 来 り P 益 を 賑 ふ 。 親 切 に も ミ ス タ コ ッ ク ラ ン 来 り て 助 く 。 九 時 式 を 挙 行 す 。 開 会 ノ 辞 p 先 づ 余 勅 語 を 奉 読 L p 君 が 世 を 三 唱 し 、 御 真 影 を 拝 賀 し 、 万 歳 を 三 唱 し て 会 計 報 告 に 次 き 閉 式 し 、 酒 肴 を 分 配 す 。 会 す る 者 四 十 二 名 。 1 一 月 1 六 日 ( 金 ) 本 日 宮 坂 氏 引 率 の 下 に 移 民 七 十 名 乗 る 由 な り 。 我 沖 縄 よ り 三 十 五 名 優 勢 な り 。 逃 亡 せ ず は 幸 な り 。 1 1 月 1 九 日 ( 冒 ) 宮 坂 氏 午 后 に 見 え ら れ た り 、 活 気 溌 測 た る 風 貌 大 い に 我 日 本 人 の 意 を 強 う す る を 得 た り 。 ( 略 ) 夕 方 も 内 に て 久 し く 話 し て あ り 。 将 来 の 有 望 な る ワ ヌ コ 方 面 の 開 拓 は 我 日 本 人 の 手 を ま つ 。 当 耕 地 も い よ / -増 資 改 革 の 気 運 に 向 へ り 。 有 望 な る 哉 我 前 途 準 備 を と ゝ の へ て 機 会 の 到 ら ば 大 い に 之 れ を 利 用 せ ん 。 夜 は 宮 坂 様 の 語 間 く べ く 数 名 の 移 民 集 ま り 深 更 ま で 遊 ぶ 。 一 一 月 二 四 日 ( 土 ) 万 里 の 波 涛 を 踏 み 破 り て は る ぐ 渡 来 せ し 同 県 の 新 移 民 を 慰 め む と て 、 ロ ン に パ ン を 携 へ 午 后 五 時 よ り 独 歩 、 リ ン コ ナ ダ に 向 う 。 途 中 ミ カ ン 売 り の 土 人 に 会 う 。 ロ ン と 代 え て 食 う 内 に 新 本 も 追 ひ 付 き た り 。 七 時 頃 着 。 夜 は 四 - 6

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4-金城 次 郎 氏 の 日記 に見 るペ ルー移民 の生活 の断 面 につ いて 十 二 名 の 同 県 八 人 V f 同 を 集 め て 渡 来 以 後 の 注 意 、 逃 亡 の 不 可 を 説 き p 酒 菓 子 等 す ゝ め て 深 更 迄 会 談 L p あ わ せ て 故 郷 の 有 様 も 知 り 得 た り 。 比 嘉 義 光 の 内 に 1 泊 。 7 1 月 二 五 日 ( 冒 ) 今 日 は 日 曜 仕 事 も あ る べ L と て p 皆 々 勇 ん で 早 起 す 。 余 も 好 奇 心 と 移 民 慰 撫 の 目 的 に て 山 ヶ 年 半 振 り に p ダ ム パ を 取 り て 1 ク レ ア を な す べ く 出 た 。 昨 年 草 取 り し た ブ エ ノ ス ア イ レ ス の 煩 だ 。 畑 も き び も 変 ら ぬ が 草 取 る 人 は 大 部 代 っ て 今 三 名 の 旧 移 民 が あ る の み 。 三 名 で 四 本 を 取 っ て 十 山 時 過 に 終 了 . や ゝ ム ー チ ョ な り き 。 食 後 p 新 移 民 よ り ク ツ 下 p 石 ケ ン p ボ -シ p ユ カ タ 等 十 三 円 余 の 買 物 せ り 。 六 時 よ り 比 嘉 p 伊 堀 と 共 に つ か れ た 足 に て ト ボ -\ と 帰 っ た の が 八 時 、 内 に て は ス ペ イ ン 語 、 夜 学 者 が 数 名 帰 り を 待 っ て 居 た 。 1 1 月 二 九 日 夕 方 沖 縄 の 新 移 民 釆 須 な る 者 村 上 の 後 に 仕 事 を 見 つ け て 来 た 。 一 所 に 後 山 に 昇 っ て 薪 を 取 て 帰 り 、 夕 食 し て 被 れ を 石 井 君 の 内 ま で つ れ て 行 っ た 。 夜 は 夜 学 で あ る 。 ( 略 ) 1 二 月 三 日 ( 月 ) 昨 日 リ ン コ ナ ダ に て ク レ ア の 件 よ り p 沖 縄 県 人 叫 同 × × を 包 囲 し て 打 撲 傷 を 負 は せ し 事 あ り 。 × × を 病 院 に 訪 ふ た 。 あ ま り 重 傷 で は な い が p ゲ ン 骨 で や ら れ た 所 が ほ れ て 居 た 。 彼 は 最 初 に 移 民 を 上 官 に 不 服 と 云 フ 名 の 下 に 土 足 で 蹴 っ た の だ 。 今 回 事 件 の 起 り は 被 れ が 悪 い 。 移 民 は 正 当 の 権 利 の 下 に ? 又 慈 愛 の 下 に 円 満 で あ る が 決 し て 暴 力 で は 統 讐 き な い 。 沖 縄 県 人 が 軽 蔑 さ 艶 が 鷲 ㌣ に 団 体 し て 人 を 打 っ た の は 勿 論 惑 い 。 其 ヒ ガ ミ 根 性 と 協 力 し た 意 行 為 は 此 処 の 欠 点 を 暴 露 し て 居 る 。 二 一月 四 日 ( 火 ) 稲 平 も 来 た 。 昨 日 の 事 の 原 因 を 聞 い た が p 動 機 は 先 方 が 悪 い 。 然 し 彼 等 は p 有 名 徳 丸 な る バ ガ ボ ン ド を つ れ て 来 て 捲 土 重 来 意 策 を 計 っ て 居 る 由 。 リ ン コ ナ ダ に 行 っ て 見 た 。 果 し て 彼 等 は 暴 行 者 十 五 名 を あ ''b て p 生 命 の ガ ラ ン テ ィ サ ウ せ よ と 要 求 し た 。 そ れ は 不 可 能 の 事 で あ る 。 金 で す ま せ よ と 云 う た ら 喜 ん で う げ だ が p 全 額 は 最 初 六 百 円 と の 事 p 午 前 四 時 迄 数 回 交 渉 の 結 果 p 百 二 十 円 を 渡 す 事 と し て 落 着 し た 。 是 非 曲 直 は 判 明 し て 居 る が p 彼 の 様 な や く 病 神 に 向 う は る 程 の 人 も な い の で 止 む 得 ず 収 止 し -

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65-た の だ 。 二 一月 五 日 ( 水 ) 科 料 と し て 百 二 十 円 出 さ し め ら れ た る 県 人 は 皆 不 穏 に し て 、 逃 亡 を 計 画 せ り と 聞 き へ レ ン テ の 取 さ ば き を 乞 ひ た り 。 ヘ レ ン テ の 命 に よ り 五 十 円 以 上 は 返 却 す る 事 と な り た る も 被 等 放 浪 者 に 返 金 を せ 語 る は 喧 嘩 を 買 う と 同 じ き な り 。 不 止 得 田 村 民 半 額 を 出 し て 残 半 額 を 稲 平 に 出 さ し む る 事 と な り 皆 納 得 せ り 。 ( 略 ) 二 一月 八 日 ( 土 ) 釆 価 十 六 銭 に 騰 貴 L p 日 本 人 一 般 の 生 活 甚 だ 苦 痛 を お ぼ え た り 。 工 場 長 は 新 年 迄 昇 給 を 見 合 す べ L と 八 の ) 事 。 二 一月 一 六 日 ( 冒 ) 朝 プ ラ サ に て 忽 ち 一 円 七 十 銭 の大 根 ニ ン ジ ン を 売 却 せ り 。 午 前 六 時 よ り 残 れ る 日 本 人 十 名 を 引 率 、 カ ン ポ マ ヨ の キ ビ 除 草 に 行 っ た 。 十 7 時 で 終 る 。 長 閑 な る 日 に 圧 す る 者 も な く ノ ビ / L と 成 長 す る 若 菜 の 気 持 で 皆 喜 ん で 仕 事 を 終 へ た 。 午 后 は セ キ ヤ 掃 除 及 濯 概 せ り 。 夜 半 夢 を 破 ぶ り て p 次 郎 々 々 と 呼 ぶ 声 p た し か 兄 の 声 だ 。 ガ バ と は ね 起 き ハ ダ シ デ 飛 び 出 し ? 戸 を 開 け る と 兄 夫 婦 と 子 供 を つ れ て 居 る 。 -,,p ロ グ 胸 を お さ へ て わ け を 聞 い た ら p 「 ク ズ レ テ 了 っ た 」 と 姉 が 投 げ だ す 様 に 云 う 。 い よ / -新 主 側 の 虐 待 に 堪 へ ず 移 民 は 北 口 -マ 耕 地 へ 行 き p 兄 は 当 地 に 来 れ り 。 当 時 p 主 人 の 無 法 な る 取 扱 を 聞 い て 切 歯 思 は ず 身 振 ひ し て 打 ち 殺 し て や り 度 い 程 で あ っ た . 二 一月 1 七 日 早 朝 荷 物 を 運 び 入 れ て 晃 夫 婦 は 棒 っ く り 休 ま し た o プ ロ -五 匹 p 馬 山 匹 p ピ ア -ラ 山 人 で 二 十 五 円 も か か っ て 居 る 。 財 政 の 変 調 が 来 た 。 致 ( 仕 ) 方 が な い 。 (与 ) エ ホ バ 当 へ エ ホ バ 取 り 給 う の だ 。 二 一月 二 七 日 兄 休 業 中 に チ ャ カ ラ 太 イ に 整 頓 せ り 。 マ イ ス の 土 か げ p ユ -カ の 除 草 ? カ モ テ の 土 カ ケ p 野 菜 畑 の 整 理 等 大 な り き 。 二 一月 二 代 目 ( 金 ) 久 し く 待 ち た り 東 洋 移 民 会 社 よ り の 手 紙 あ り 。 兄 に 対 し て は 出 塁 を 要 求 し p い よ / -1 行 く 事 に 決 定 せ り . 宮 坂 民 は 二 〇 7 番 送 金 問 題 よ り 太 い 八 に ) 立 腹 の 書 あ り 。 又 p 兄 を 斯 る 意 き 耕 地 に 契 約 せ し 貴 社 も 共 に 責 任 あ り と の 余 ∼

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-66-金城 次 郎 氏 の 日記 に見 るペ ルー移民 の生活 の断面 につ いて の 忠 言 に 鴨 勿 論 あ り と 皮 肉 的 の 謝 辞 が 来 た 。 契 約 に 先 八 だ ) ち て 両 方 立 派 に 理 解 せ し め ざ り し た め 何 れ も 過 大 の 要 求 を な し ? 斯 く 突 放 せ し な り 。 そ れ を 思 へ ば 初 契 約 当 局 の 責 任 重 大 な り と す 。 家 郷 の 兄 よ り 来 信 泡 風 害 の 事 及 兼 職 の 事 。 二 一月 二 九 日 ( 土 ) 比 嘉 栄 善 7 行 は 今 船 に て 出 発 の た め 来 宅 せ り 。 明 日 ブ 一 口 に て 行 く

に 決 す 。 夜 は 共 に 食 し 飲 む 。 二 一月 三

日 ( 冒 ) 昨 日 の 疲 労 に て 起 床 の 時 力 な く 不 快 な り き 。 勤 め に 出 で (注 後 ) 十 一 名 を 引 率 し て p マ ンタ の 首 庶 草 除 き に 行 く 。 タ 汐 ア 重 く し て 何 れ も 終 ら ず . 正 午 帰 宅 。 比 嘉 の 山 行 テ ン ポ テ ( 角 か ) に 去 る 。 ミ ヨ 子 は 寝 台 よ り こ ろ び 落 ち レ ン ガ の 正 に 頭 を 打 ち し た め 一 時 間 位 め ま い の 気 に て 顔 色 青 ざ め た り ? 然 し 忽 ち 回 復 せ り 。 年 后 四 時 晃 は 徒 歩 に て テ ン ポ テ に 向 ひ た り 。 チ ャ カ ラ 迄 見 送 る 。 家 の ス 、 は き p す ゝ は は け ど も 食 う べ き も ち な し 。 物 足 ら ぬ 年 の 蕃 か な 。 二 一月 三 山 日 朝 の 汽 車 に て 晃 帰 り 来 る 。 船 の 出 発 不 定 の た め な り 。 午 后 よ り 文 明 冒 出 船 と 判 明 。 ウ ド ン を 打 ち て 親 し く 共 に 食 し 四 時 の 汽 車 に て 去 る 。 カ ン ビ m ウ 迄 見 送 り た り 。 明 日 の 祝 賀 会 の 周 意 と し て 会 員 を 集 め た 。 田 中 い や に 暑 く 氷 ( な ) の 清 良 を 愚 は す る 。 年 の 碁 は 何 と な く 変 の 気 が す る 。 平 凡 に し て 無 事 に 暮 し 安 慰 過 ぎ た る 1 ヶ 年 ? 思 へ ば 長 く 又 短 し 。 ベ ル 藤 窓 前 に 紫 色 を 引 き 、 柳 の 新 緑 い よ / \ 加 わ り p 自 然 の 活 溌 な る 夏 は 乗 に げ 吟 。 我 も 此 時 に 新 し き 希 望 に 満 ち た る 年 を 迎 へ ん 。 大 正 六 年 歳 暮 之 感 ∧ 季 節 の こ と 敵 前 略 す > 思 想 上 よ り 云 へ ば 何 等 の 変 化 な し 。 書 は 常 に 読 め ど も 何 等 組 織 立 た ず 。 言 語 も 未 熟 な り 。 精 神 生 活 に 生 き ん 事 を 願 ふ と 同 時 Ly 又 物 質 欲 の 向 上 も 否 む べ か ら ず 。 之

悪 影 響 た る 物 価 騰 貴 よ り 来 る 生 活 上 の 圧 迫 が な

。 文 学 勺 哲 学 の 如 き 或 は 歴 史 等 を 購 読 し 度 き

/-強 く p 和 歌 p 長 詩 p か 説 の 如 き を 作 ら ん と せ る

さ れ ど 無 駄 な り き 。 健 康 も あ ま り す B ,れ ず 風 邪 ? テ レ シ ア ? 胃 腸 等 二 p 三 度 そ こ ね し 事 あ り 。 こ ゝ に 感 し て 万 事 の 根 元 的 エ ネ ル ギ 増 進 --

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67-の た め 年 末 よ り 冷 水 摩 擦 を実 行 せ り 。 四月 に は 女 子 の 出 産 あ り P 我 生 命 の 発 展 な り 。 喜 ぶ べ き な り ? さ れ ど は こ る 事 も な し 。 要 す る に 余 は 本 年 中 イ ン ヨ エ ロ の 蔭 に あ り て 社 会 の 暴 風 雨 に 打 た る ゝ 事 な く 頗 る 安 穏 な る 生 活 を な し た り 。 之 れ 将 来 の た め に な る や 否 や。 我 一 個 は 斯 く の 如 く 平 凡 に 過 ぎ た れ ども 我 関 連 父 兄 弟 に は幾 多 の 疲 ら ん あ り 。普 照 殿 は 六 月 に 自 由 潔 白 の 身 と な り た れ ども 奉 職 し て 反 対 者 を 威 圧 す る に 到 ら ず 。 自 宅 に 農 を な し 。 幡 竜 の雲 を よ ば ん と す る に 似 た り 。 肇 さ ん は 七月 ブ エ ナ ビ ス タ に 日 本 人 を 植 付 け ん と の 抱 負 に て 行 け る 。 主 人 の頑 迷 な る 、 多 数 の 日本 人 を 苦 め 遂 に 年 末 に 至 り て 悲 惨 な る 解 散 を な さ し め た り 。 不 運 の 年 た る を 免 れ ず 。 年 を 馬 に 乗 り か へ る た め 正 月 元 員 テ ン ポ テ (向 ) を 出 て 里 馬 に 迎 ふ 。 顧 は く は 事 あ れ。 我 国 内 の 状 況 を見 よ 。 物 質 的 一 時 の 健 棒 に よ り て 多 く の 成 金 を 生 べ し 。 社 会 に 意 き 思 潮 を 起 さ し め た る は 遺 憾 な り 。 今 や 人 間 の 価 値 は下 落 し て ? 金 銭 物 質 の み 尊 重 せ ら る ゝ 時 にな る 。 之 れ寺 内 伯 の 閥 族 内 閣 一 ヶ 年 以 上 に 善 政 なき 故 な り 。 物 価 騰 貴 に つき 船 、綿 、 鉱 山 、 其 他 大 小 の 成 金 あ り 。 下 ⑳ 中 流 の 大 い に 苦 し む。 中 流 社 会 亡 び て 国 家 の 安 泰 な る 能 はず 。 十 月 に は 全 国 に 大 風 雨 害 あ り 。 殊 に 東 京 の被 害 多 し 。 世 界 を 見 よ 。 ( 以 下 略 ) ハ 次 郎 民 は p 製 糖 工 場 に 分 析 の 係 と し て 勤 め る よ う に な り 安 定 し た 生 活 を 送 っ て い る 。 入 植 地 か ら の 移 動 p 逃 亡 の 多 い中 で わ り か し 恵 ま れ た 日 々 を送 っ て い る こ と が 理 解 で き る 。 万 朝 報 等 を 購 読 L P

本 国 内 の 動 き や 世 界 に 目 を 向 け て い た こ と を か ん ず る 。 入 植 地 の中 心 的 人 物 で あ り ? 入 植 地 の 状 況 を 東 洋 移 民 会 社 に 報 告 し て お り 、 会 社 か ら も 目 を か け ら れ て い た の を か ん ず る。 移 民 と し て p ペ ル

へ の 奉 仕 の 精 神 と 母 国 へ の 想 い を いだ い て い た こ と が 日 記 を み ると わ か る 。 勤 め の か た わ ら乾 燥 し た 暦 で の 野 菜 づ く り を お こ な ってお り 、 そ れ を 通 し て 濯 概 の 必 要 を 痛 感 し た よ う で あ る 。 そ の こと が ≠ 後 年 に な っ て p 破 壊 さ れ た 濯 慨 周 水 路 を改 修 し て p 不 毛 の 土 地 を よ み が え ら せ る こ と に つ な が っ た も の と 推 量 し て い る 。 入 植 地 を後 に す る者 p 新 し く 移 民 と し て 入 植 し て く る 者 p 日 本 人 同 志 の 争 い 等 次 郎 民 の 周 わ り に は 勺 い ろ -\ -

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68-な こ と が お こ っ て い る が 、 次 郎 民 個 人 的 に は 平 隠 な 大 正 六年 で あ っ た こ と を 日 記 は語 っ て い る 。 >

︺ ( エ 衡 祭 り 四 月 六 日 は ペ ル ー 国 の大 祭 日 。 そ の 日 は

業 は 休 み に な っ て い た 。

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テ 汐 シ ア 三 日 熱 の こ と 。 (3 ) ブ -ロー ラバ の こと 。 甘 ) グ レ ア 一 日 の 仕 事 の こ と 。 乾 隆 五 十 九 年 二 七 九 四 ) 朝 鮮 人 が 国 頭 間 切 安 田 村 に 漂 着 し た 隙 p 作 製 方 を 指 示 し た 文 書 に 登 場 す る ( 旧 琉 球 藩 評 定 所 記 録 八

号 ) 。 頭 高 7 尺 三 寸 五 分 ? 左 右 高 山 尺 二 寸 八 分 @ 上 境 一 尺 玉 寸 三 分 袖 下 横 山 尺 五 寸 八 分 、 厚 さ 六 分 勺 札 串 長 札 下 端 よ り 土 産 ま で 七 尺 玉 等 ? 轟 大 き さ 二 寸 角 。 上 記 の 寸 法 に も と づ き 作 図 し た 。 ( 金 城 功 ) - 6 9-(読 史 余 滴 ) 高 札 に つ い て

参照

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