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高校生への認知再構成法による心理教育プログラムの効果

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Academic year: 2021

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(1)高校生への認知再構成法による心理教育プログラムの効果                人間発達教育専攻                臨床心理学コース.                学籍番号M11091A.                渡邊 元嗣          問題と目的.  プログラム内容と手続き 1回65分,計6回,選.  、思春期・青年期の先行研究を概観すると,高校生を. 択授業の時間に介入群(rこころすっきりプログラム」. 対象とした抑うつ予防のプログラム開発の取り組み. を選択した生徒)にプログラム(Tabユe1)を実施し,統. は少なく,ほとんど実践がな.されていない。また,先. 制群(他の選択授業を選択した生徒)と比較した. 行研究では様々な介入要素が含まれる予防プログラ.  事前に実施校での許可を得て,生徒と保護者には. ムが中心である。そのため抑うつと関連がある変数は. 文書で説明した介入前後(pre,post),及びプログ. 特定されておらず,どの介入要素に効果があるのか定. ラム終了3週間後(followup)に,①ATH短縮版(坂. かではない。したがって,高校生を対象とした抑うっ. 本地,2004),②認知的統制尺度(杉浦他,2003),③. 予防については,プログラム開発と予防プログラムに. 日本語版EQ(栗原他,2010),④GHQ30を実施した. おける特定の要素の効果を検討することの2点が課題. また,介入群のみ理解度・困難度の5段階評定と自. である。. 由記述を求めた。.  本研究では,高校生を亥橡に,第1に認知再構成法. プログラムの実施. の実施を中心に構成した心理教育プログラムを実施 することにより,抑うつ低減の効果,および認知行動. ■. ・抑うつの自動思考の頻度⇒低減. 療法で獲得されることが想定される認知的変数(否定. ’積翻狗鰍ご取り組むスキソレ{論囲宰扮椀⇒促進. 的自動、思考,認知的統制,脱中心化)の変化を検討す. E二百淀繍嘩離をおくスキソレく磯融勺霞鰯⑮⇒促進. る(研究1)。第2にプログラム中の、思考記録に書かれた. 内容を質的に分析し,高校生の認知スキルの内容を検. ^贈. 認嫡織沢度. ↓. ・自分の.思考や感青を客離旬こ捉える(脱申し他=…促進. 討する(研究2)。. 日本語楓. ↓. 研究1認知再構成法の実施を中心に構成した抑. ・ストレス反応魂減. うつ予防集団心理教育プログラムの効果 方法  実施対象・実施時期公立高校に在籍する3年生, 合計66名(介入群31名,統制群35名)を対象に,2011.       Figure1効果の仮説 結果と考察. 年10月∼2012年1月に実施した.  GHQ30合計直を除く従属変数の各尺度において,測.  Tabユe1プログラムのテーマの流れと介入要素. 定時期×群の交互作用効果が有意であった(Table2)。. セッション. 岬. 201!年10月第2週. 戸. 「ものの見方・考え右を変えてみよう」. 第1回. ゥ肋激は生じる感育も違ってくる色ス彩レ⑪ 「ものの見方・考え方を変えるときのポイント」. 第2回 第3回. 第5回. HW作成 口〕昌t. 比1王㎝岬. 増加,晩中心化の増加が認められたGHQ30合計直は. F知FEテル. 認脱デル. 時期の主効果のみあり,両群とも低減したコ理解度の. 平均値は4.09⑰:0.81),自由記述ではr悲しみや. 昧繊考え方をチェックしよっ」 ロ定的な考えを修ヨ]≡する《スキノ⑫}. ロ搬えを修正する《ス却⑳} 「ストレスブルな考嵌修正しよう」② ロ定的な考えから脱出する《スキゾ⑧…. 曜賎蹴繁祭劃てみよう」 第6回. 動思考の低減,肯定的自動思考の増加,論理的分析の. 導入. Xトレスの原因と反応嫡コ織ミある無スキ’⑳}. 「ストレスブルな考え方訓彦正しよう」①. 第4回. 結果から,プログラム実施により,介入群の否定的自. 介順素. ロ撒考えから脱出する《スキフ燭芽 S納帳り返り,二次予防の漣鐵育、. 繍 繍 繍 瀦HW. 怒りや不安などの感膚は,冷静に考え,気持ちを落ち. 着かせることでだんだんとおさまってくることがわ かりました」といった記述が見られ,本プログラムで 認知再構成の理解が深まり,実生活で応用可能である. と受け止められていると考えられた学校現場での介. 2011年11月第3週 偲考書繍乍戎・提出. 入であり両群が同質でない可能性があるが,高校生を.. 2011年12月第1週. 対象にした認知再構成法の実施を中心とする集団心. 2012年1月第3週. 理教育プログラムの有効性が示唆された 一1一.

(2) カテゴリー化し,出現頻度数を,カテゴリーの偏り. Table2効果指標の推定周辺平均と標準偏差. について,独立性の検定を行ったところ有意な差が.   効果托標     群            剛1㎜哩  分㈱課1.                  12。αヨ. 認められ(λ2(1,M→2)・11.52,ρ<.01),合理的思.  ⑪臓版                   酵,帯、.  否謝自動騎            1舳. 考における対処の方法については,r破局的、思考の緩.  (6項目)                仏師  群X畔. 和」よりも「論理的分析」が多く使われていること.                  20.騰.  ⑳臓叛          ②75) 陣,. がうかがえた。.  肯主的自動再考.  (6]≡貫目)                           18・77   ヨ羊X鴫ヂ.           総合考察.                  (3.鋤                  31.醐.  研究1では,高校生を対象に,認知再構成法を実.  ③日棚                ④16〕 群、時、. 生活で使えるようになることを目指した心理教育プ.  (lO項目)                π97.                     群×絆                  (403). ログラムを作成して実施した。各効果評価指標にお.                  ユ771  鰯鮮繍            ②27) 帯・. いては,概ね仮説を支持するような変化が認められ.  論麟蝪斤  (7…貫目)                            ユ6説   群X時’. た一方,ストレス反応は両群とも低下したこれ.                  (1.59). は参力暗が3年生であったことが影響している可能.                  12.髄.  ⑤識嚇樹            ②鋤 蹴. 性がある。つまり,介入直後は受験によるストレス.  破局約患醐欝ロ….  (5項則          皿囎 群×常. 反応が高まっていた時期であったが,その後受験に.                  ②ユφ. よるストレス反応が両群とも低下し,プログラムの.                  a35. 効果以上に影響を与えた可能性がある。.  ⑥測               (a85).                     絆   (訓項目)                5記.  研究2では,一思考記録表の中における自動思考,.                  ④犯)                   ’Pく砺 ’’P<.O1. 及び合理的一思考における対処の方法について,カテ. 研究2思考記録表にあらわれた高校生の認知の. ゴリーに分類整理し,GHQ高・低群別の出現頻度数. 特性及ぴ認知スキノレに関する質的検討. を分析したが,有意な差は認められなかった. 方法.  今後の課題として,まず,違う時期や他学年で実.  研究1で実施したプログラムで参力暗が作成した. 施した場合と比較検討する必要がある。またこうし. 思考記録表から自動一思考と合理的思考を抽出し,筆. たプログラムをさまざまな高校において実施してい くことを考慮すると,より短期間で実施可能なプロ. 者と現役教員(学校心理士)とで,6場面(学業/進路,. 音陥動,友人関係,塞生活,アルバイト,初値),. グラムの構成も必要である。また,多様な生徒が対. 1ユカテコリー(認知再構成法に関する先行研究を参. 象となりうるため,動機づけの違いなどを考慮する. 照して設定:自動一思考では,二分法一思考,過度の一. ことやプログラムの内容を分かり易くし,ホームワ. 般化,選択的抽携牝,先読みの誤りなど,合理的思. ークの負担を減らしていくことも課題である。最後. 考では,r独特の意味を理解する」など)に分類した. に,心理学の専門家以外が実施できるようプログラ ムのマニュアル作成も必要であると考える。. (一致しない場合は協議の上決定した)。次に,結果. をGHQ30合計直(13/ユ2)で2群に分けて,内容を比.          引用文献. 較したコ. 石川信一ほか(2006).児童青年に対する抑うつ予防プログ. 結果と考察. ラムー現状と課題L教育心理学研究54,572−584..  場面について 一思考記録表の内容は,学業・進路. 杉浦知子・杉浦義典(2003).認知的統制のストレス緩衝効. に関する場面の記述が最も多かった. 果十抑うつとの関連性格心理学研究12,1,32−33..  自動,思考について 40の自動思考を分類したと. 白石智子(2005)、大学生の抑うつ傾向に対する心理的介入. ころ,GHQ高・低群別自動一思考の出現頻度数には分. の実践研究教育心理学研究,53,252−262. 析の結果,有意な差は認められなかった(λ2(7,. 岡安孝弘(2009).高校生の対人関係場面における認知の歪み. M…40)=7.33,ρ>.05)。. とストレス反志明治大学し理社会研究,4,27−36..  合理的,思考について 46の合理的思考を分類し. 栗原愛ほか(2010).日本語版EQの作成と信頼性・妥当. たところ,GHQ高・低醐胎理的、思考の出現頻度数. 性の検討パーソナリティ研究,19(2),1字4−177.. にも分析の結果,有意な差は認められなかった(λ.            主任指導教員 中村菜々子. 2(8,M46)=9.05,ρ>.05)。合理的、思考の各項目を.              指導教員 中村菜々子. r論理的分析」と「破局的、思考の緩和」の.2群に再 一2一.

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