異年齢保育実践理論構築に向けた一考察 : 保育形態の観点から
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(2) も含め)を一本の時間軸上におき,内容はもちろ. する事を原則とする。」を参考にr学年の初めの目. ん,どのような時代背景(社会情勢・法的環境等). の前日において異なる年齢にある幼児でクラス編. と必要感を持って実践されたのかを縦断的に把握. 成を行う保育形態」を「異年齢編制保育」,それ以. するということにある。一つ一つの異年齢保育実. 外の同年齢保育下において異年齢の関わりを促す. 践・理論は,それを取り巻く様々な要素が結晶化. 活動を「異年齢交流保育」と定義することから始. したものである。時代が変わり,環境が変わる中. める。. で表出した結晶を取り巻く要素には共通点・相違. 歴史的な経緯を概観したところによると,まず. 点が必ず存在し,それらを比較検討することは,. 明治期に2件「女子高等師範学校付属幼稚園分室」. 形態の持っ意味をより洗練することにつながると. と胴山師範学校付属幼稚園」,そして終戦直前の. 考えられるからだ。今大切なのは,概念を洗練す. 昭和期に1件「愛育会による疎開保育」が確認で. ることにより条件的・理念的に関わらず現場の保. きた。. 育者がそこにある条件を活用し実践を構築してい. さらに現代の異年齢編制保育を取り巻く諸状況,. くうえで必要かつ正確な知見を築くことであり,. 展開,実践例を挙げ,これらを総合的に考察した. その後の異年齢保育研究の確かな誰を築くことで. ところ,異年齢編制保育という保育形態を構成す. あるといえよう。. る要素として8点,中でも特に留意すべき事項を,. 以下が本論における章立てである。. 3点認めることができた。. ①異質性と等質性について 序章 問題の所在. ②グルーピング・ペアリングについて. 第1章異年齢保育の捉え方について. ③年齢幅について. 第2章明治期・昭和期の. これからの異年齢編制保育理論発展に際し,本 論で明らかになったこれらの事項がどれほど妥当. 日本異年齢編制保育実践. 性を持っているか,これからも引き続き,さまざ. 第1節クラス編制の歴史. まな視点からの検討が求められているといえよう。. 一同年齢と異年齢一. 参考文献. 第2節明治から戦中にかけての. ・谷田貝公昭監修 林邦雄責任編集(1999)異. 日本異年齢編制保育実践. 年齢保育.保育用語辞典.一塾杜. 第3章現代異年齢編制保育. ・坂本美智子・坂槙由美子(1971)年齢別・混合. 第1節現代異年齢編制保育を. 保育における遊びの相違一縫いぐるみ象を使って. 取り巻く諸条件の整理. 一.本保育学会大会研究論文集(24).81−82. 第2節現代異年齢編制保育の展開. ・永久欣也(2009)異年齢児集団の保育活動につ. 第3節現代異年齢編制保育実践例. 終章形態面から捉えた. いて一久留米地区における異年齢児保育活動の実. 異年齢編制保育理論の検討. 態調査より一.筑紫女学園大学・短期大学部人間 文化研究所年報(20)267−275. まず本論では,形態という観点から明確に差異 が認められるのは,異年齢によってクラス編制を 行うか否か,この一点のみであるとし,幼稚園設. 置基準(学級の編成)第4条「学級は,学卒の初 めの目の前日において同じ年齢にある幼児で編制. 8)吉岡行男(2010)異年齢生活小グループと子 どもの発達.日本保育学会大会発表要旨集(63). 421. 主任指導教員 横川和章教授 指導教員 横川和章教授. 一33一.
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