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あとがき
2016 年 12 月 3 日(土)、立命館大学人間科学研究所 2016 年度年次総会とし て行われた共催シンポジウム「対人援助の新展開:理論・方法・制度の視点か ら」は、盛況のうちに幕を閉じた。当日は実務家を始め多くの方にご参加いた だき、アンケートの結果も概ね好評であった。シンポジウムの趣旨や具体的な 報告内容に関しては各報告者の論稿に委ねるとして、あとがきでは第 1 部の企 画者として感じたところを率直に述べたいと思う。 第 1 部では、犯罪行為に及んだ人々の社会復帰に必要なものを、現在行われ ている対人援助の実践と諸外国の法制度の視点から検討した。日本政府は 2020 年国連犯罪防止・刑事司法会議を見据え、犯罪(再犯)対策に力を入れ ており、この領域への関心は高まっている。私の所属する立命館大学立命館グ ローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)「修復的司法観による少子高齢 化社会に寄り添う法・社会システムの再構築」(若林プロジェクト)は、犯罪 をきっかけに生じた社会の破れ(breach)を、民事・刑事・ 罪救済という それぞれの視点から修復・回復するシステムの構築を目指すものである。本年 度新たに採択されたプロジェクトであるが、前身となるものを含めれば第 3 期 という位置付けになる。 私は本年度 8 月に R-GIRO 専門研究員を拝命し、今回のシンポジウム企画が 初の大きな仕事であった。右も左も分からない状態でのスタートであったが、 同研究グループの森久智江准教授(立命館大学法学部)には企画の準備段階で 種々の相談に乗っていただき、また同じく中村正教授(立命館大学産業社会学 部)には急な依頼にもかかわらず快く登壇を引き受けていただいた。さらに片 山詩朗氏をはじめとしたリサーチオフィスのスタッフには、学外者の招聘手続 きから当日の受付に至るまで、あらゆる面で強力なサポートをしていただいた。 こうした研究・成果公表に、分野や所属を超えて一丸となって取り組むことが できるところに、立命館大学の強さの由縁があるように感じられた。今年度か らは私自身もその一員として、本プロジェクト発展の一助となれるよう研究に 邁進したいと考えている。122 *本冊子に収録された研究は、いずれも立命館大学立命館グローバル・イノベー ション研究機構第 3 期拠点形成型 R-GIRO 研究プログラムの助成を受けて行わ れたものである。 立命館グローバル・イノベーション研究機構 専門研究員 相澤 育郎