アメリカ合衆国における子ども・若者を対象としたシステム・オブ・ケア
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(2) スを使ったりするフィロソフィー. 事 者 の ニ ー ズ に 合 わ せ て、 サ ー ビ. め て、 一 つ の 支 援 計 画 に も と づ き、. 人のファシリテーターが取りまと. さ れ て い た 複 数 の シ ス テ ム を、 一. ド は、 そ れ ま で 別 々 に 支 援 が 提 供. チェンジつまり哲学を変換すると. 押 し 込 め る と い う 考 え 方 か ら、 当. 形 づ く ら れ て い る。. い う 点 に あ る。 ま た、 こ の フ ィ ロ. さ れ、 州 ベ ー ス で そ の シ ス テ ム が システム・オブ・ケアの具体的 な方法としてのラップアラウンド ソフィーこそが、システム・オブ・. な ら な い と い う こ と を 州 も 同 意 し、. ビスを市民の方々に与えなければ. イレベルのメンタルヘルスのサー. だ っ た。 そ し て、 二 〇 一 三 年、 ハ. 域で受けられなかったという内容. の サ ー ビ ス が、 自 ら が 居 住 す る 地. 等、 ハ イ レ ベ ル の メ ン タ ル ヘ ル ス. れば治療が受けることができない. た ち と 家 族 が、 長 い 時 間 待 た な け. ンタルヘルスの課題がある子ども. ケ ア で は、 若 者 と 家 族 の 支 援 内 容. し て い た。 こ の 伝 統 的 / 分 類 型 の. 子ども・若者と家族の支援を提供. を 作 成 し、 そ れ ぞ れ が 別 々 に そ の. る子ども・若者と家族の支援計画. シ ス テ ム そ れ ぞ れ が、 課 題 を 抱 え. の対象者/問題ごとに設定された. 祉、 少 年 司 法、 プ ラ イ マ リ ケ ア 等. の ケ ア の も と で は、 子 ど も 家 庭 福. もち込まれる前の伝統的/分類型. れ た い。 シ ス テ ム ・ オ ブ ・ ケ ア が. 指 す。 具 体 的 に は、 図 一 を 参 照 さ. こ れ に 対 し て、 ラ ッ プ ア ラ ウ ン. リ カ で は、 家 族 単 位 で シ ス テ ム の. こうした施設・病院に入ること でのケアに金銭的負担があるアメ. 加 し て い る。. 子 ど も た ち の 数 は 増 え、 二 四 % 増. 年 の 四 年 の 間 に、 病 院 に 入 院 す る. カ で は、 二 〇 〇 七 年 か ら 二 〇 一 〇. 含 ま れ て い る。 た と え ば、 ア メ リ. ン ド に は、 コ ス ト カ ッ ト の 効 果 も. あ る。 し た が っ て、 ラ ッ プ ア ラ ウ. 期治療施設に入所していたためで. 子 ど も た ち は、 い つ も 入 院 し、 長. か る こ と が 課 題 に 含 ま れ て い た。. える子どもには金銭的な負担もか. 重篤なメンタルヘルスの問題を抱. テム・オブ・ケアの若者の中でも. ラ ウ ン ド の 実 践 の 背 景 に は、 シ ス. こ と が で き る。 こ う し た ラ ッ プ ア. 若者・家族の支援に自由に用いる. る 金 銭 的 な 資 源 を 取 り ま と め て、. は、 複 数 の シ ス テ ム か ら 提 供 さ れ. 含 ま れ て い る。 フ ァ シ リ テ ー タ ー. はリソースという金銭的な資源も. ラップアラウンドのファシリ テーターが運んでくるものの中に. 調 整 的 / 協 働 型 の ケ ア で あ る。. も の で あ る。 そ れ を 図 二 に 示 し た. 家族と子どもたちが進行していく. は、 子 ど も ・ 若 者 の 権 利 を 保 障 ケ ア で あ る。 ラ ッ プ ア ラ ウ ン ド は、 縦 割 り の 行政がそれぞれのサービスを勝手. す る 性 格 を 強 く も つ。 た と え ば、 Wraparound with Intensive. 同年一二月に州の決済契約によっ. が 重 複 し て い る こ と に よ っ て、 当. に 提 供 す る の で は な く、 子 ど も ・. て 原 告 側 と 被 告 側( ワ シ ン ト ン. 事 者 ら に 困 難 を 招 く こ と に な る。. 若者とその家族のためにサービス. 州) が 同 意 し て、 ラ ッ プ ア ラ ウ ン. 同 時 に、 コ ス ト の 面 で も 一 か 所 が. ( 通 称 WISe )が導入さ Services れ て い る が、 導 入 の き っ か け は. ドのプログラムを作って州全体に. が、 重 複 し て 行 わ れ る こ と に よ っ. 二〇〇九年に起きた当事者からの. 広 げ て い く 取 り 組 み が 始 ま っ た。. て行政機関に負担が生じてしまう. を、 コ ー デ ィ ネ ー ト す る こ と を 目. こうした子ども・若者の権利保 障の性格をもつラップアラウンド. . 提供すれば十分であるはずのケア. の 最 大 の 特 徴 は、 支 援 が 若 者 の. こ と に な る の で あ る。. も・若者やその家族をサービスに. ニ ー ズ を 聞 く こ と よ り も、 子 ど. 訴 訟 事 件 で あ る。 そ の 訴 訟 は、 メ. に. ワ シ ン ト ン 州 で は、 二 〇 一 三 年. 図1 伝統的/分類型のケア 図2 調整的/協働型のケア. 82.
(3) つ病のお母さんは自殺行為をほの. 削 減 に も つ な が る。 た と え ば、 う. 再編成をすることによってコスト. 合 に は、 そ の 相 談 を 断 ら な け れ ば. た め、 相 談 内 容 に 対 処 で き な い 場. なサービス内容が限定されている. き た。 制 度 の 縦 割 り は、 対 応 可 能. タ ー ケ ア・ ア ラ イ ア ン ス(. 本 視 察 は イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル・ フ ィ ス. 〈謝 辞〉. ). め か し て い る 病 状 に あ り、 そ し て. を犯して刑務所に入れられたこと. 事 を 続 け る こ と が で き ず、 兄 は 罪. お 父 さ ん は、 ア ル コ ー ル 中 毒 で 仕. 躍 プ ラ ン 」( 平 成 二 八 年 6 月 2. 実 現 を 掲 げ、「 ニ ッ ポ ン 一 億 総 活. 厚 生 労 働 省 は 「地 域 共 生 社 会」 の. な い。 こ う し た 問 題 点 を 認 識 し、. を は じ め、. グゼクティブディレクター粟津美穂氏. し た。 多 大 な ご 協 力 を い た だ い た、 エ. のコーディネーションにより実施しま. の皆様にお礼申し. が あ り、 そ の 下 の 双 子 の 子 ど も た. I F C A. ラウンドはコスト削減に説得性を. と に な る。 こ の よ う に、 ラ ッ プ ア. と め る と、 コ ス ト が 削 減 さ れ る こ. ンドのファシリテーターがとりま. ム か ら の コ ス ト を、 ラ ッ プ ア ラ ウ. イ ド )、 メ ン タ ル ヘ ル ス の シ ス テ. シ ス テ ム (代 表 例 と し て メ デ ィ ケ. 少 年 司 法 の シ ス テ ム、 公 的 扶 助 の. 場 合、 子 ど も 家 庭 福 祉 の シ ス テ ム、. ズ が あ る 家 庭 が い た と す る。 こ の. 引き取られている等の様々なニー. ち は 今、 子 ど も 家 庭 福 祉 に 身 柄 を. がどのような理念のもとで行うこ. 論 が 進 め ら れ て い る も の の、 そ れ. ステムを用いるのかについては議. 一 方 で、 こ う し た 包 括 的 な 体 制 の 構 築 に お い て は、 ど の よ う な シ. て い る。. 制による新たな制度設計がなされ. 対象者・問題を超えた包括的な体. 共 生 社 会 実 現 本 部 決 定) に 基 づ き、. 程 )」( 平 成 二 九 年 2 月 7 日 厚 生 労 働 省 「我 が 事 ・ 丸 ご と」 地 域. の 実 現 に 向 け て( 当 面 の 改 革 工. 日閣議決定)や、「『地域共生社会』. 事 業( 科 学 研 究 費 補 助 金:. 技術研究開発)および科学研究費助成. 興 機 構 戦 略 的 創 造 研 究 推 進 事 業( 社 会. [付 記]. テム・オブ・ケアが示しているよ. て い く た め に は、 ア メ リ カ の シ ス. ) 18H05730 に よ る 研 究 の 成 果 の 一 部 で あ る。. 本 稿 は、 国 立 研 究 開 発 法 人 科 学 技 術 振. 上 げ ま す。. も つ 支 援 シ ス テ ム で も あ る。. とが望まれるのかの議論は不十分 で あ る。 こ う し た 制 度 を 現 実 と し、. 日本における社会保障制度およ び 社 会 福 祉 政 策 は、 高 齢 者、 障 が. うな理念について深く議論するこ. 子ども・若者とその家族の権利を. い 者、 子 ど も と い っ た 対 象 者 ご と、. と も 求 め ら れ る の で は な か ろ う か。. ・日本への示唆. あるいは生活に必要な機能に区別. 保 障 し つ つ、 持 続 可 能 な も の に し. さ れ る こ と で 形 作 ら れ て い る。 こ のような制度体系に対して社会福 祉の実践においてはしばしば制度 の縦割りの問題として指摘されて. 83. I F C A.
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