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組織培養による熱帯果樹の苗生産: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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(1)

Title

組織培養による熱帯果樹の苗生産

Author(s)

柏原, 正人

Citation

南方資源利用技術研究会 ニュースレター(20): 10-13

Issue Date

1989-10-15

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/16975

Rights

南方資源利用技術研究会

(2)

『 組 織 培 養 に よ る 熱 帯 果 樹 の 苗 生 産

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積 水 化 成 品 工 業 株 式 会 社 中 央 研 究 所 ノfイ オ 研 究 室 沖 縄 分 室 柏 原 正 人 1 .はじめに 本県は我が国唯一の亜熱帯地域に属し、パインアップルを中心に熱帯果樹が 栽培されている。沖縄県果樹農業振興計画書によれば、 「ウリミパエ根絶後の 県外出荷を目標にマンゴ一、グワパ、ノてナナ、パパイヤ、ビワ等の組み合わせ により、果実の周年供給体制の確立をめざした団地形成を図る」としているが、 その前提条件のひとつとして、優良種苗の供給体制を確立することが非常に重 要になるものと考えられる。さて当社バイオ研究室では、沖縄県の地域農業の 振興と構造改善に協力するため、亜熱帯植物(果樹・薬草・香りの植物など) のバイオテクノロジー研究を行なっている。今般、その一環として沖縄存在の シマバナナ(小笠原種)のバイオ苗を開発することができたので報告する。 2 .ノてイオテクノロジー

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(生物工学・生命工学) (生物学) (技術工学) バイオテクノロジーという言葉が世の中の人々の話題にのぼり始めてから 10余年が過ぎた。その聞に植物バイオテクノロジーの分野では、花舟・観葉植 物のウイルスフリー株の作出はもちろんのこと、細胞融合による新品種開発や 耐性品種の開発、我々に有用な物質の生産や物質変換、さらには遺伝子の本体 である D N Aの直接改造と対象も広く深くなってきている。これら技術の開発 は日進月歩で進んでおり、やがて我々の生活に大きく貢献していくことが期待 できる

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1.植物組織培養の応用展開」参照)。 3. シマバナナ(小笠原種) 本県で俗に在来種と呼ばれているシマバナナは、 1888年に小笠原より導入さ れた小笠原種で、あるとされ、その後本県で栽培されている。小笠原種は、マレ ー原産で草丈は高く、長幹種の一種とされている。果房と果指は比較的小さく て、皮が薄く、収量は 8-....10kg程度であるが、食味は糖と酸が適度に調和して 最も良い。 4.組織培養を用いたシマバナナの苗生産 茎頂培養法によりクローン苗を生産する方法を採用した。材料として親株の 株元に生ずる吸芽を用いた。吸芽を顕微鏡下で解剖し、茎頂組織を摘出する。

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-10-摘出した茎頂は植物ホルモンを含んだ培地で培養すると細胞分裂を繰り返し、 多数の芽の集合体になる。この芽の集合体の分割を繰り返すことで、苗になる 数は飛躍的に増加する。それぞれの芽は生長すると葉と茎のしっかりとした苗 条 ( シ ュ ー り に な る 。 こ の シ ュ ー ト を 株 元 か ら 切 り 出 し 、 発 根 さ せ る と

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でバナナの小植物体

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ができあがる。 小植物体は培養容器から取り出し、流水下で寒天を除去した後、鉢上げする。 育 苗 約 3ヶ月で 30cm程度に成長し、定植可能な苗になる。 5.バイオ・バナナの特徴 バナナは通常親株から生ずる吸芽を何世代にもわたって育て実を収穫してい る口しかし、親株がゾウムシやウィルスに侵されている場合が多く、これが吸 芽にまで伝わり、収量の低下や品質(味、香り)の低下がおこっている。これ に対し、バイオ・バナナ苗は次のような特徴がある。 (1)健全な苗が得られる →収量のアップ、 品質の向上 (2)均一な苗が大量に得られる → 農 作 業 の 効 率 化 (3)台 風 を 避 け た 栽 培 形 態 が 組 め る → 確 実 な 生 産 性 (4)栽培及び収穫時期が選べる → 計 画 的 販 売 6. おわりに 現在、バイオ・バナナの生育特性を知るため、栽培試験を実施している。沖 縄の自然環境に適合したバイオ・バナナの栽培法を確立し、バナナ産業の見直 しをしていきたいと考えている。 -E E & -E Eゐ

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ig._j 植物組織培養の応用展開 一換 │ ← │ 外 来 遺 伝 子 │ 寸 病培養による による

個体の作成 の導入 半数体植物の

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倍数体の作成 →│育種の材料│ 育成 (ホモ体) 茎頂培養による マル

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→│不定匹形成 l lて-,;:E B I'.!! 91日 I-→ │液体培聾 山 │有用物質生産│← 優良細胞の │←│優良細胞の│ 大量増殖 選抜 │単細胞から 植物個体の作成

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. . :::::9 〆S:f=I n -d 1 A 7月16日 日 曜 日 (平成元年〉 1989年

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