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[講演要旨] 東南海地震・南海地震の関東での揺れの再現

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Academic year: 2021

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[講演要旨] 東南海地震・南海地震の関東での揺れの再現

中村 操・古村孝志,早川俊彦・馬場俊孝 (防災情報サービス)(地震研究所)(海洋研究開発機構) 1944 年東南海地震(12 月 7 日,Mj7.9)および 1946 年南海地震(12 月 21 日,Mj8.0) は戦争中, あるいは戦後まもなくという事情から,明瞭な地震計記録が残されていないこともあり,十分解 析がなされているとはいえない.ここでは,地震研究所に残されていた千葉県東金市の記録を元 に,気象庁の大手町,横浜の記録の再現を行った.その結果,東南海地震の東金では12 秒,大手 町では9 秒そして横浜では 11 秒の周期の波が卓越することを確認できた. 東金の今村式 2 倍強震計は幸いにも,ほとんど振り切れることなく,二つの大地震を記録して いた.大手町(中央気象台型1 倍強震計)および横浜(今村式強震計)の記録は一部振り切れて いるが,後続の波形は忠実に地動を記録していた.これら3 地点の記録を相互に補完しながら, さらに近年の強震観測記録も利用して地震計の特性を推定し,地震動の再現を行った.図1 に東 金の東南海地震のオリジナル波形を示す.読み取った値に円弧,傾き,および倍率の補正をおこ なったものである.成分を1ch,2ch(水平動であることは確認できる)と示してあるのは,記録 に成分名が明記されていないことによる.二つの成分はともにおよそ5 cm の変位振幅を記録して いる.同様に,南海地震の記録は,共に1cm の変位を記録している.二地震の振幅の差は,震源 距離の差に加えて,震源過程の差によるものと考えている.前者は熊野灘で発生し,破壊は静岡 に向かって破壊が進行したが,これは東金に対して接近する方向である.後者の地震は紀伊半島 沖で発生,四国に向かって破壊が進行した.東金に対しては遠ざかる方向である.このちがいが, 振幅の差を生み出したと考えている. 図1 東金市における1944 年東南海地震の波形.今村式強震計(オリジナル) 歴史地震 第 22 号(2007) 208 頁

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