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建売分譲住宅ニーズ層の分析(その1) : 札幌市における住宅生協の供給住宅事例

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Academic year: 2021

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(1)Title. 建売分譲住宅ニーズ層の分析(その1) : 札幌市における住宅生協の供給 住宅事例. Author(s). 関谷, 嵐子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 31(1): 33-48. Issue Date. 1980-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4437. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 建売分譲 住宅ニー ズ層の分析 (その1) --札幌市における住宅生協の供給住宅事例 --. 関. 谷. 嵐. 子. はしがき 工. 札幌市内における建売分譲住宅. 公的 o 民間. 1 1 住宅生協による建売分譲住宅 ( 1 ) 勤労住協. A団地 (高層ア パー ト・住宅金融公庫融資付). 2 ( ) 勤労住協. B・C・D団地 (土地付1戸建・住宅金融公庫 融資付). (以上, 本号). ( 3 )勤労住協E・F団地 (土地付1戸建o厚生年金還元融資付) 1 1 1 むす び. はしがき 戦後日本の住宅生協運動は, 1 960年代後半にはじまり, 主として分譲住宅組合のかたちを とりつ 1 ) 全国各地 で展開してきた 。 都道府県別の単位住宅生協の大半は,「全国住宅生活協同組合連合会」 つ (全住連) に加盟 している. これら単位生協の多くは 「労働金庫」(労金) の資金援助によっ て組織. の基礎を作り, 「日本勤労者住宅協会」(勤住協。 1 967年の 「日本勤労者住宅協会法」 により設立さ. れた団体で住宅金融公庫から, 民間・個人よりも高額の融資をうける) から委託をうけて, 住宅の 建設と供給にあたるのを業務の大半 (約8 0%) としている。 こうした全住連加盟の, 勤住協の委託. 業務にたずさわる住宅生協 が,1979年までに全国 で建設o供給 してきた住宅戸数は,約10万戸に達 ) すると推定される2 。 札幌市 では, 全住連に加盟する 「北海道勤労者住宅生活協同組合」(以下, 本稿 では勤労住協と称 する) の札幌支部が, 1 9 60年に設立された。 札幌市内にはこの他に, 1 97 8年には3つの, 1979年に. は2つの, 上部組織に加入していない単独の住宅生協 が存在している (1つは1 978年暮に倒産) . 住宅生協による建売分譲住宅 の大半は, いずれかの公的融資付 で建設供給される。 勤労住協 では. その8 0%が前述のように住宅金融公庫融資によるものであり, 残りが厚生年金還元融資と財形融資 とである. 労金委託の建設も若干存在する。 )(以下 T生協と称する) では全戸が厚生年金還元融資 これに対し, 上述の, 単独の住宅生協T3 。. によるものであり, もう1つのS生協も同様 である (両者については本稿 では扱わない) 。 これら住宅生協 による建売分譲住宅のニー ズ層 は, 購入申込みの段階 で, あるいは生協加入順に. 購入資格が得られる内規があるの で1, 2年以前から(T生協の場合) , 住宅生協組合員となっ て出 資する。 分譲方法は原則として公募 である。 売出される住宅について購入資格を得た組合員は, 諸 .

(3) . 関. 谷. 嵐. 子. 住宅融資の手続き を各住宅生協に依頼する。. その住宅に元来付帯している融資額 (物件にたいする権利関係が第1順位になるもの) のみでは. 資金が不足の場合は, 厚生年金転貸融資 (民間雇用者のみ) の上のせ利用 が可能 であり, 大体, 両 者をあわせて価格の8 0%程度ま でのローンが利用 できる. 勤労住協の場合は, これらに併せて労金. の住宅貨付の利用も勤労住協扱いで可能 であり, T生協 では 生保 の住宅ローンが併用されている.. これらの結果, いずれの場合も住宅融資の総額は往々85%にも達することとになる. これらの複数 融資の利用 は一般の民間建売の場合も同様 であるが, 住宅生協の分譲住宅の場合は, 金利の低い公. 的融資額が民間建売の場合よりかなり大きいウエイ トをもつ, というのが主なメリ ッ トとなっ てい る.. が, いずれの場合も住宅購入者は高率の民間金利に依存する前に, それぞれの勤務先に存在する 企業内住宅貸付や共済組合住宅貸付を利用する可能性をもっ ている. これら貸付は通常, 公的融資. と同程度かときにはより低い金利のものもあるので, 実際にはこれに依 存しそれでも足りない場合 に民間金融機関の融資を利用するのが順序となる. ただし, この企業内貸付は, 住宅の融資限度で. ある8 0~85%の枠外におかれることもあるため, これらを頭金に充当する事例や, 総融資比率 が 90%を越える事例もみられることになる. また, 労金貸付も8 0~85%の限度額の枠外での利用が可 能 である. 公務員や大企業従業員 に, かかる勤務先貸付をふくめた高額および高率の融資利用の可 能性が多い.. 本稿は, 札幌市内において1 979年に公募され建設分譲された, 勤労住協供給住宅の, 入居決定世 帯の申込票の集計をとおして, 住宅生協の建売分譲住宅ニーズ層の特徴の一端を分析するものであ る. なお, 本稿は, 拙稿 「日本の住宅問題」(本学紀要3 0巻2号, 1 980年3月) の内容上の続編の かたちをとるものであり. 住宅生協運動の詳細についてはすでに触れて いるので, くり返さない.. 1. 札幌市内における建売分譲*住宅 --公的 o 民間 *. 本稿 では, 建売分譲と いうとき, 文字通り 「建てて分譲する」 かたちの住宅供給の全 a b てをいう. すなわちそこ では, ( )1戸建庭付きと( )耐火造中高層集合住宅 (いわゆるア パ ー ト ・ マ ン シ ョ ン な ど) と の 2 大 群 の ほ か, 木 造 ・ 耐 火 造 の 2 戸 建 や 連 続 住 宅 (い わ. ゆ る タ ウ ン ハ ウ ス) や と き に は 民 間 木 造 ア パ ー ト 分 譲 な ども ふ く め て用 い ら れる. た だ し本 稿 では, 上 記 の( a b )と( )の 形 態 の み であ る.. 札幌市内における, 住宅の建売分譲は, 他の大中都市におけると同様に, ほぼ高度経済成長期以 降に開始され, 1 970年代に入るととくに多様な展開をたどっ てきた. 当初, 建売分譲は, 北海道住宅供給公社による公的供給が先行した. そ れは, 庭付き の1戸建ブ ロ ッ ク造 (簡易耐火構造) という典型的な行政指導型の住宅であり, 住宅金融公庫 融資と住宅供給 } これらの多くは 戸数的にまとまっ ていわば「団地」 を形成 公社割賦金貸付によるものであっ た5 , . したり, あるいは大規模な公営団地の-劃に 「公社住宅」 エリアを形成するかたちをとり, 集団的 に建設される規格住宅として供給されてきた. かかる形の供給は, 19 60年 ごろからはじまり, 元町 団地, 麻生団地, 真駒内団地の-劃, などの建設をはしりとして, 札幌市の都市圏の拡大につれあ. るいは拡大化の積極的な一翼を担っ て, 1 96 0年代の後半になると, 周辺のベッ ドタウン域にも誕生 し て い っ た. 34.

(4) . 建売分譲住宅ニーズ層の分析. 一方,19 70年代前半から, 市街地再開発がすすめられ,「公社分譲マンショ ン」 の供給もさかんに. な る。. これらに対し,民間企業による建売分譲住宅の供給は,1 97 0年代に入っ てからようやく本格化し, 供給量がいちじるしく増大してくる. 民間供給の場合も久 しく庭付き1戸建が先行しており 19 , 70 年代後半以降によう やく中高層アパートの分譲 が活発化してくる いわゆる 「マンショ ン」 の大量 . の供給は, 東京圏にくらべて約10年ほどおくれて着手されたわけ である この民間建売のうち 土 。 , 地付きの1戸建建売分譲は零細な地 縁業者の手による供給が主流 であり なかには地元大手業者や , 本州業者による比較的大規 模な団地造成分譲もいりまじっ ている 近年の民間建売 の概念には い . , }とよばれる密集した1戸建からい高級建売″ に い た る ま での 規 格 的 では あ る が か わゆるミニ開発6 ,. なり多様な内容がふくまれている。耐火造集合住宅の場合はさ らに, いわゆる1ルーム(20m2前後) の も の か ら loo m2前後のものま で多様である このマンション供給業者は木造業住宅者にくらべ資 , 本規模が大きく, かつ本州業者が相当数あるのを特色とする . さて, 近年になると民間建売の生産量が激増してくるが, 住宅生産における建売分譲の割合を , ) こ 建築確認申請な どから集計した調査によると, 札幌市 では近年とみにそれが上昇 してきている7 . の, 建売分譲の比率の急上昇は, 道内の他の地域よりさらに顕著に札幌市内とその近効に特徴的に みられる傾向である。 ところで, いうま でもなく, 建売分譲住宅は規格住宅のかたちをとるものが大半 である すなわ . ち, 建売とは既成商品の供給であっ て, 分譲とは電化製品の月賦買いと同様に価格の後払いの形式 のことである, これは, 従来の, 住宅の完成引渡 し時に全額支払いの形式をとる 「個別注文住宅」. とはことなっ た形式の商品である. この建売分譲 では, 個別的な注文性をもつ内容や 「世帯の生活 , の特性や社会的階層 にあわせた住宅の個性」 などは一切捨象されてしまう 。. さて, 持家を求める場合の, ニーズの内容は多様 であるが, 大別して, 注文住宅か建売住宅か , 庭付き1戸建か集合住宅 (アパート・マンショ ン) か, 新築住宅か中古住宅か といっ た選択肢を , くみ合せて行動 が決定される。 このうち, 需要者が本来これらの何れを期待するかといえば 多く , ) それ の調査において, 圧倒的な多数意見は, 注文住宅 --とくに庭付き新築1戸建 -- である8 . にもかかわらず, 上述のように近年, 建売の1戸建およびマンショ ンが増加 してきたのは, 主とし て住宅用地の個人的入手 が困難になり, 土地 と住宅″ のパッケージで供給される商品しか市場に大 量に存在しなくなりつつあるからである . すなわち, すでに土地を保有している世帯 では, 注文住宅志向 が実現される場合が多い 一方 , 。 建売住宅 を求める層には多くの場合, 土地を所有 していない・分譲に付随 して制度化されている金. 融レールを利用す るのが持家実現の必須条件 である・建築施工過程の個人的 わずらわしさを避けた. い, などの点で建売住宅への選択 を余儀なくされる, という分化の存在を指摘 することができよう. (注文住宅の場合も, 個別注文か プレハ ブかなどの選択があるが, さしあたり本稿 ではふれない ) . この建売住宅の選択において, 当然のことながら, 平面, 規模, 構造, 外観, インテリア 建具 , および家族構成の特徴やその他の大半にわたっ て 「注文性」 は存在しない 提供される諸条件につ . いて相対的な満足に達すれば, 購入決定がお こなわれることになる , \満 足 度″ は相対的に低く 狭い o こ の 結 果,\ 安普請であるといっ た不満が入居当初から蓄積さ れ ,. てゆくことになる. この層の一部は, 何年後かに持家再取得にむかい行動化する ライフ・サイク 。 ルが進行し所得水準が上昇 した段階 で, 現有土地の売却代金をバネの一部として, より広い o また は日常生活により適合的な住宅へと移行するのである. 近年, この持家間移動 (持家の再取得化) ) このなかには老朽持家居住者のほかに 小規模な建売1戸建住 はとみに活発化してきているが9 , , 35.

(5) . 関. 谷. 嵐. 子. 宅や民間分譲の狭小マンショ ンや公団住宅スタイ ルの公的分譲マンショ ンの居住者など持家所有後 の年数の比較的み じかい層も多くふくまれている. これらは往々, より郊外へとス プロール化した. 移動 をするが, なかには, 郊外の遠距離地域に入手した1戸建住宅(とくに建売購入の場合が多い) を手離して都心部のマンショ ンに移る 再流入型″ も存在する. 全体として, 持家の新規取得と 並 ん でこの持家間移動 が, 近年の住宅市場の活発な動向の要因 であるが, 安価な建売分譲住宅の供給. の増大は持家間移動の予備軍の増大として機能 している, といっても過言 ではない. 札幌市における, 以上のような動向については, すでにいくつかの調査が集積されている(注4). 参照) . これらの示すところによると, 注文住宅の方が土地規模も住平面規模もともに大きく質的に. す ぐれていること, 注文住宅の場合は土地取得が数年先行していることが多いため住宅建築費のみ の支出 であること, これに対し建売住宅は 土地 と住宅を同時に購入するため 必要金額 が大きく し たがっ て分譲方式 が不可避 となり,また土地も住平面も広さよりも経済性がつよく要求されること, 0 ) な ど が あ げ ら れ て いる1 .. 近年, 住宅融資の諸制度が大衆化するにつれて, 持家入手者の世帯主年齢およ び家族のライフ・ サイ クル段階の若年化が進行しており, とくに建売分譲住宅についてこの傾向がいちじるしい. 30. 歳台から20歳台へとその若年化は拡大しており,本稿 でとりあげる住宅生協住宅のニーズ層も例外 ではない. これら若年期持家化は, 当然のことながら, 低質持家化や高額のローン負担を多くふく ん でいるわけ で, こう した持家化が必ずしも住 生活の安定に プラス効果をもっと-ばかりは いえな. い であろう. 持家への定着化の可能性は, 集合住宅より1戸建の方に, また土地面積は広いほど, 大きいと推定してよいよう であるが, この点 で札幌地域 では公的供給による 1戸建建売住宅には 300 m2前後の土地 がついておりまた住宅 生協による1戸建建売は民間供給のやや上位にちかい程 度の土地 区画をもつことが指摘されるよう である (この点については拙稿, 前掲本学紀要参照) .. 1 1 住宅生協による建売分譲住宅 束 97 9年発売の6種 (高層マンショ ン1不 本稿は, 勤労住協札幌支部の1 , 土地付分譲5団地) の入 居申込 (決定者) カー ド計2 57枚について 分析をおこなっ た. 本稿の執筆段階 では, 各住宅とも入 ‐足状況や家計状況, 定着状況などについては, 今後の追 居直前か入居直後 であるの で, ニー ズの充. 跡調査にまたなければならない. なお, 公的融資の場合 (とくに住宅金融公庫 融資の場合) , 家族と 同居する世帯 のみがこの対象となるが, 実際の居住状況とは必ずしも一 致しないことが予想される がこの点についても実態はまだ不明 である.. 対象となる各団地の, 分譲概要をとりまとめたのが, 表1 である. 住宅生協の扱う分譲住宅の特. 徴 は, 前 述 の よ う に 公 的 融 資 額 が民 間 の も の よ り 大 き い こ と で あ る. た と え ばマ ン シ ョ ン に つ い て. 10万円程 97 9年の札幌市 では最高額は850万円程 度 (住宅金融公庫の場合) は1 , 土地付木造では7 2 度 (同. 土 地 165~19o m の場合) が民間分譲の際の公的融資額 であっ た. ) ( 1 ) 勤労住協A団地 (高層ア パー ト, 住宅金融公庫融資付, 分譲戸数111 , 調査対象107 a) ライフ・サイクル上の特徴 (表2)(以下, 本稿における百分比は, いずれも, 不明数をの. ぞい た も の に つ い て であ る.). 2% (うち30 2% (最少年齢24歳4人) ・年齢. 入居申込者の年齢は, 20歳台21, , 30歳台44. 0歳1人) 2%, 5 3.4% (最高年齢6 歳台前半30. 8%) 0歳以上1 , である. うち女子名義 , 40歳台21. 36.

(6) . 建売分譲住宅ニーズ層の分析. 表i 調査対象の概要 名 称 勤労住協 A 団地 B. 〃. 造. 構. 立. 地. 分譲 価 格. 土地面積. 住 平 面 面 積. 万円. RC 造 8 階 建. 市街近接地. 1385~1690. 35~ 48. 土地付木造1戸建. 郊外 南部. 1280~1521. 189~221. (ノぐノレコニ ニ- -を隊 宍く) 82~96 83~92. ′ ′. C. 〃. 〃. 1331~1740. 193~266. ′ ′. D. 〃. 西部. 1229~1435. 195~203. 72~96. ′ ′. E. 〃. 東部. 1212~1407. 152~196. 83~94. 〃. F. 〃. 北部. 1208~1446. 155~232. 69~96. 参T生協. G. 〃. 南部. 1227~1726. 185~339. 71~85. H. 〃. 南部. 1168~1425. 163~185. 62~95. ぎ ′ ′. 名 称 勤労住協 A 団地. 融 資 種 類 と 融 資 額. 調査対象. 住宅金融公庫融資9 50~9 7 0. 107. 万円. ( 下 に つ づ く. 戸数. ″. B. ″. 670~690. ′ ′. C. ′ ′. 840~960. 24. ′ ′. D. ′ ′. 770~860. 50. ″. E. ″. F. ′ ′. 760. 15. 参T生協 G ぎ 〃 H. ′ ′. 746. 27. ″. 785. 26. 30. 厚生年金還元融資 8 70. 31. 表2 入居申込者の年代別家族構成 (A団地) 家. 族. 構. 成. 夫婦(婚約者をふくむ) 夫婦と. 子1人. ′ ′. 2人. 〃. 3人. ′ ′. ?. 夫 婦と 〃 ′ ′ 父親 と 不. 親1 人 親1 人十 子 1 人 ′ ′. + 子 2人. 0歳台 人 数 2. ~34歳 6. ヘ { U5. 14. に リ. ★ 八 丁1 1. 7. ハ 。. ハ h VQ U. ・ ←. 1 1. ▲ 4. 4. に U Q U. 5. 子2 人. 3. 明. 3 4. 明. 1 棟における 総 人口. リハム。 n / ム. I. I. I. 2. I. 3. 4 I. I. 2. 3. I. 6. I. 2. 2. 6. I. I. ハ( d V. ー 1. 3 4. . 1. 1. 6 不. ~39歳 4 0歳台 50歳~ 不 明 計(世帯数) ( 乙 . ▲ ハ 0 . ← つ(ム。. n ア ム10. I. I. I. I. I. 341人 十α. 計. 22. 32. (1). (3). 14. 22. 14. (4). (2). 3. 107. (10). ( ) 内は内数で女子名義購入. 37.

(7) . 関. 谷. 嵐. 子. 0件 である (9.3%) の購入申込は 1 . 4%, 系譜家族 (申込者夫婦世帯と親) は7.5%, 父親と子世帯 ・家族構成. 核家族形態は91. 1. 1% であり, 大半が核家族世帯 である. なかにすくなくとも4世帯が, 入居に伴う世帯形 成(結婚) である.不明の大半も核家族世帯 であると推定して大過ない であろう.後述の1戸建住宅とくに E・ F団地にく らべ, 年齢段階は若く, かつ, 老人をふくまない世帯が若干多い, というマンション・ ニー ズの特徴が指摘される. ・子どもの年齢段階. 子どもの年齢区分の未記入カー ドが多いため不明確 であるが, 申込者の 年齢段階から推して, 学齢前乳幼児や小学児童が多いと考えられる. 40歳台になると, 中学生や高 校生の存在が指摘され, 50歳台には大学 生, 就業中の子女の同 居が見出される. したがっ て, A団地入居者のライフ・サイ クル段階の特徴として, 世帯形成段階や育児教育段階 0歳以上の, 夫婦のみの世帯も6例あり, 子どもの独 前期の世帯が多いことが指摘される. 一方, 5 立後の住様式としてこのマンショ ンが求められた傾向も見出される. b) 収入水準 19% である. 合算による ・前年度総収入(表3) . 申込に際して家族収入の合算のある世帯は2 .. ~200. 万円. 24~29歳. 30~34歳. ~250. ~300. ~350. 6 (6). 8 (5). 7 (1). 6 (4) 12. 1 (1). 1 (1). 2. ~500. 1 (1). 1 (1). (合1). (合3). 9. 3. (合7). 6 (1). I. (合2). 収入水準 別世帯数. 1 1(2). I. I. 2. (合2) 1 1(1). 5. 2. (合1). (合1) I. 2. 2. I. 明. 世帯合計. 1 4(2). (合2) 1( 1). 4 (4). 1 0) 22(1) 21(1) 8 (8) 1 7( (合2) (合2) (合2) 9. 23. 22. 3 2(5) (合5). I. 4. 4. 2. 2. 計. (合12). (合1) (合3). (合1). 計. 明. 2 2(12). 2 (2). 55歳~. 不. 501~. (合1). 50~54歳. 38. ~450. I. (合1). 45~49歳. 不. ~400. (合) は 合算 したラ ン ク. (合2). 35~39歳. 40~44歳. ( ) 内は合算者のある人数. 前年度総収入 (A団地). 表3. 15. 3. 4. 9. 3. 5 (2). (合1). (合2). I. I. 15. 2 107(24). (合4). (合9). (合5). 19. 12. 20. 3. 4) (合2 2. 107.

(8) . 建売分譲住宅ニーズ層の分析. 世帯 の収 入 水 準 は, 251~300 万円 8,6%, 301~350 万 円 21 9% 351~400 万 円 21 0% 401~450 . , . ,. 万円1 1%,451~500万円11, 8. 4%,500.1万円以上が1 9. 0%である.3 00万円と4 00万円台に集中 的 であることが知られる. 因みに, 総理府 『家計調査年報』 によると 1978年の全国勤労世帯の年 ,. 間収入は第1分位1 94万円, 第1 1分位272万円, 第1 1 1分位337万円, 第W分位4 21万円, 第V分位 639万円であるから, 表3の対象はほぼ第1 1 1分位層に属することが推定される。 なかで, 40歳台後 半以降層に高収入が集中的である一方,55歳以上に年収200万円未満層(最低96万円 女子) の存 , 在が指摘されよう。 ・就業状況。 世帯の多就業状況は上述のように 22.4% の世帯 に み ら れ る が 20 歳台 では と くむこ , 半数以上 が家族の就業をともなっ ている. a) の家族構成の状況からみて大半が配偶者の収入 で あると推定さ れ, また家族収入の金額は2 00万円前後の場合が多い(妻 最高8 00万円などの例外があ る) 。. --最低30万円, 父 --. c) 職 業. ・申込者の職業 と勤続年数 (表4) . 申込者の全員が勤労者 である。 勤務先は, 公務員。公社員 が3 9. 3%, 労働団体 o 労働福祉団体が1 3.1%, 中小企業が3 4%である. 過去の勤労住協住宅の入 7. 1 ) A団地については公的職業従事者 の比重 居者実績によると公務員 o 公社員 が2 0. 8% であるから1 , がかなり大きい。 なかで札幌市役所(区役所をふくむ)の1 6人, 国鉄の1 2人がまとまっ て大きい. 職種や地位の記入はあまりないので若干の例をあげるにとどめるが 米屋配送係 タクシー会社 , , 修理員, 百貨店店員, 会計主任, 営業, スー パー店係長, 労働組合書記 大学助手 個人医院看護 , , 婦, 大学病院看護婦, 大学病院栄養士主任 (女) , 高校教員, 国鉄講師, 弘済会次長, 国鉄資材部次 席, 労金理事な どがある (若い方から年齢順) . 勤続年数の記入例もすくなく表4のよう に1 6例余 であるが,公務員のほか民間企業においても年 齢に沿っ た永年勤続層 がみられる一方, 中小企業を中心に年齢に比してみじかい勤続年数 グルー プ 表4 申込者の職業と勤続年数 (A団地) 勤. 務. 郵. 政. 省. 衛. 隊. 幌. 市. 北. 大. 自 道. 庁. 札. 小 道. 人. 先. 中. 校. 教. 国. 員 鉄. 電. 々. 公. 社. 住. 宅. 生. 協. 労. 働. 金. 庫. 消. 費. 生. 協. 労. 働. 組. 合. 共 済 組 合 等 大中企業(大手スーパーを含む) 中 小 企 業 ・ 商 店 新. 聞. 計. 社. 数. っ U A T. 勤 続 中央郵便局31年. 年. 数. 事. 例. I I . ←. 道庁33年 市役所1 5年, 7年, 1 4年. 1ハ←h Uハ エ 1 1 1( 1ソ ” 1 1. 国鉄30年. . ← ( { U n ムr o Q U 9 40 2. 全日空3年( 鱒, ヤマサ醤油9年, 田辺製薬1 0年. △業4年 呉州脚古16年 三 固人医 院8年 … ,イ , 中 ・企 19 女 ; 年( ). 3年 三 三 , 8年 ,. 107. 39.

(9) . 関. 嵐. 谷. 子. の存在が指摘できる. なお, 厚 生年金掛金の期間 は後述する. (表9参照) . ・家族員の職業. 住宅購入に必要な給与 合算. 表5 申込者と給与合算者の職業 (A団 地). 申. 者の大半は妻または婚約者 であり, 家族員の職 業 につ いてはこの 給与 合算者 の分 しか明 らか でな い. なかで, 申込者と同一勤務先の場合が9例あ り, また類似事業所での 共働き″ が多い(表5) . d). 従前住宅. ・ 従 前 住 宅 の 所 有 関 係 (表 6) . 生協 住 宅 に 申. 給与合算者(妻) (婚約者を含む) 所 役 所--市 鉄--北 大 保 育 所. 者. 込 役. 市 国 電. 々. 公. 労 東急デパー 米 中 小 企 印 刷. 全. 社. 電. 金--労 ト--東 急 デ パ ー 屋--同 一 米 業--同 一 中 小 企 所--同 一 印 刷. 世 帯. ^ ソ ム. ー 上 . ▲. 通. 金 ト 屋 業 所. . ▲ . ム ー l n 7 u. 2 l ふ 1. デザイ 建材中 中 小 中 小. ありこの層の 再持家化行動は年齢の高い層に 顕著 に 多 い.公 共 借 家 は 20.4%,民 間 借 家 は 40.8%(う. ン会 小企 企 企. (父も ー し ょ). 社--他のデザイン会社 業--他の建材中小企業 業--信 用 組 合 業-‐‐他 の 中 小 企 業. ー ふ ー 1 1 1. 1. ハ .. 4. 3%,間 7. ち木造 Ap .と明記29.6%) ,給与住宅は1 パー トとは, 記入してある以上の判別は不可能 であるが, 借家と木造ア % 1 借1 . である. .0%, 同居6 札幌市における民間 借家の実情からいえば木 造の集合住宅が大半 であると推定される. 公共借家, 民間借家, 給与住宅はともに 持家の平均にくらべて住面積がせまいのが一般的であり (とりわけ, 2 2 } この調査例も 4 0m2程度の従前住宅 であっ 設備共用のア パー ト で狭い)1 , 0m から広くても5 , た と 推 定 さ れる. A 団地 では 80~89 m2 の面積 があるので , ニー ズの内容はまず交通便利ととも. に 「広さ」 の点 での選択が成立したといえる. A団地 では木造アパートからの一挙の持家化移動は, とくに若年層に著しい. 公共借家からの移動はそれよりやや年齢層が上 である. また, 従前住宅の 地理的分布は, 大半が札幌市内および大麻・広島団地などであるが, 市内に拡散しており, 後述の 1戸建分譲が地理的な生活圏のつながりをかなりもっ ているのに対し, 対照的 である. ・家賃・居住年数. 家賃と居住年数の記入例は, 表7のように少数 であるが, 民間借家の高家 賃と, 公共借家の比較的長い居住年数が指摘される. 移動理由は明 記されていないが, 表7からみ れば, 高家賃よりもむしろ,「大きい融資を利用 して持家が入手出来る機会」 を契機としてニーズが 表6 従前住宅の所有関係 (A団地). (歳) ~29 越せ \年 従前傍宅 家. I. 公団公社アパート. 2. 持. 公. 住. 営. 2 2. 家. 2. 6. 木造アパート. 11. 10. 2. 5. 借. 給. 与. 住. 宅. 間. 借. 同. 居. 不. 明. 計. 40. 宅. 不 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~ . ← n ソ Un / ”^ / ムハ O 4. 1 1. つ ム. . ふ. 1 1. 1 1. 1 1 1 1 1 l r o. I ←. 14 n ノ ム 12 n / ム 8 11. ー ←. ( ソ U★ 月 Q U. 計. 明. 29. 1 1. 17 I. I 4. 2 4. 22. 32. n / ”^ 乙 14. 11. ー 十 ・. 1 1 1 11. 9. 5. 3. 6 9. 107.

(10) . 建売分譲住宅ニーズ層の分析. 実現に移されたという感じがある. 家賃と住宅融資返済との関係をみると, かえっ て家賃より低額 の場合, 住平面の拡大と高額化 がほぼ平行している場合, がすくなからず指摘される.. 表7. 年 齢(歳) 所. 家賃と居住年数例 (A団地) 有. 関. 係. 特 家 公 団(上 江 別). 25. 紅 総 溺 48 紡. 営. 32, 00. 市 営(下 野 幌) 借. 綿. 〃. 31. 〃. 25 器. 雅 和. e). 24 ~ 29. 13,O. 25,394 44,5 99. 47,036 46,698. 2,O 2,O. 45,393. 表8 融資の利用状況 (A団地) 住宅 金融 公庫のみ 2. 住金と転貸 7. 30 ~ 34. 11. 9. 35 ~ 39. 4. 2. 40 ~ 44. 6. 50 ~ 54. 8. 55 ~. 4 明. 住金と転貸 と 労 金 6. 6. 住金と労金 I. 住 金 と 勤 務 先 6. 32. 5. 3. 14. I. 3. I. 11 11. 勤務先貸付内訳 市 役 所 5 労. 金. 1. 市 役 所 2 電々公社 1 地 区 労 1 市 役 所 2 新 聞 社 1 市 役 所 1 NHK. I. 国. 1. 道. 2. 9 I. 3 47. 22. 4. 2 I. 計. 2. 9. 45 ~ 49. 計. 8,220 25,000. 59,095. 住宅価格と自己資金およ び融資利用状況. 忘際. 不. 34,000. 6,O 1,5. 33,000. 給 与 住 宅. 37,868. 不明. 15,000. 30. 48,248 36,240. 5,O 4,O. 38,000. 29. 33,528. 不明. 不明. 木造 ア パ ー ト. 46,002 25,393. 2,5 9,O. 8,200 43,000 40,000. 家. 43,782 50,679 25,393*. 7,O 5,9. 19,700. 〃. 29. 2.5 4,O. 26,900 28,000. 〃. 道. *印 この他に勤務先借入のある者. 家賃・使用料(円) 居 住 年 数(年) 住宅融資月返済額(円). 5. 市 役 所 1. 3 19. 12. 10. 19. 107. 41.

(11) . 関. 谷. 嵐. 子. ・ 融 資 の 種 類. こ の マ ン シ ョ ン は, 全 戸 に 住. 宅金融公庫融資がついており, その金額は一つの. 表9. は詳細には数通りに分れているが, 大別して, 80 m2強と8 9m2強の グルー プがあり, 前者の金融公. 年齢(歳. 建物タイ プについては一 定額 である. 建物タイ プ. 転貸融資利用者例(A団地). (被保険者期間の判明している者). 厚生年金被 転 貸 融 資 f 呆険者期間 利 用 容頁 (年). 24. (万円). 180. 25. 7.11 5.I. 27. 160. 生年金転貸融資(民間雇用者) と労働金庫住宅貸. 4,7. 28 〃 〃. 5, 9 8.5 10.I. 100. 付があり, この三者については勤労住協 が手続を 代行する. この他に個人的に, 勤務先貸付や共済 組合貸付も利用されるわけ であるが, これについ. 29. 5,5. 200. 〃. 9.I. 220. 30. 8.I 12.I 6. 7. 270. 300. 〃. 8,I 7.8. 32. 10.I. 270. 〃. 300. 〃. 7.9 14.9 13.I. 34. 16.I. 380. 35. 12.I. 150. 〃. 16.O. 230. 48. 15,6. 290. 50万円,後者は97 0万円の一律である. 庫融資は9 入居申込者が利用出来る融資には, この他に, 厚. てもカー ドに記入されている (但 し記入もれもあ るかもしれない) .これら融資の複数的な利用状況 は表8のよう であり, 住宅金融公庫のみの利用者. 註 転貸融資貸 付限度額は、 下の通りであ. 4 3.9%, 転貸融資をあわせた者1 7.8%, 転貸融資 のほかに労金貸付もあわせ三者利用の者1 1. 2%,. 労金貸付のみをあわせたもの9.3%, 勤務先貸付. (共済貸付をふくむ)のみをあわせた者1 7.8% で. ′ ′ 31. る。. 〃. 被保険者期間 3 ~ 5年未満 200万 円. 5~10年未満. 33. 400万 円. ある. 融資の複数的利用 が5 6.1%も存在するわけ 15年以上 である. なかで勤務先貸付利用者は住宅金融公庫 と勤務先貸付のみ であり労金は利用していない.. 500万円. 勤務先貸付利用者の大半は公務員 である.. 9, 厚 生年金転貸利用 は2 0% であり, 表9による. と大半の者が限度よりかなり低い金額を借入れて. 210. 260 190. 370 230 150. 180 260. い る こ と が明 ら か で あ る.. 聯歌 24~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~. 不. 明. 計 備. 42. 表lo 融資比率 (A団地) (融資額合計/住宅価格) ~60. ~70 Q u. ~75 n 乙. ~80 6. ~85 4. 85.1~ 6. n ノ ム. Q U. n X U. n ‘. 8. 2. 7. ー . ←. Q U. 1 1. っ ム. 4. 4. ハ h U. っ ム. n ノ ム. Q U. n ア ム. ー . ▲. 一 2. 一 1. 1 1. ハ d. っ U( / Q UU. 1. l l. . 十. 1. l l. n ア ム. 10. 考. ~65 1 I. (勤務先借入をふくむ). 20. 22. 計 22 32 14 11 11 9 5 3. 7. 20. 7. 21 ふ f96,2% ” ー97 9% . 43才 92.2% 50才 87.6% 56才 96.5%. 107.

(12) . 建売分譲住宅ニーズ層の分析. また, 2 0歳台層に融資の複数的な利用者が多く, 高年齢層ほ ど住宅金融公庫の単独利用者が多く. な っ て い る.. ・融資の比率。住宅価格に対する融資額合計を表1 0でみると,90 .7%の世帯が60%以上の借金 を背負っ ていることが指摘される. 住宅金融公庫融資のみでほぼ60%に達しているの であるから, それに他の融資を加えると各人の負担比率はかなり高率になるわけ である. 一般の民間建売の融資 限度である8 0%ちかくにある者が1 8, 7%, 85%限度ちかくにある者が6,5% であり, 8 5%以上にあ. る者が1 9,6%も存在する. この高額借入者の多く が前掲の表8における勤務先貸付利用者 であり,. な か で36 歳 で96,2%, 97.9%, 43 歳 で92,2%, 50 歳 で87,6%, 56 歳 で96.5% な どのロ ー ン 依 存. 例が存在する. ・自己資金額 (表1 6 ) 。 以上のように, 高額の融資を利用すれば, 自己資金は少なくて済む. 表. 11によれ ば200万円未満の自己資金層 は20. 6% (う ち給与合算者5.6%) 1, , 300万円未満層は1. 愚. 表目 ~50. 自己資金額 (A団地). 客⑤. 4. 2. ~34. 7. I. 2. I. *①. I. ~44. *① 3. *①. 3. *① 7. *① I. I. I. I. 3. 2. I. 2. I. *① 6. 2. I. 17. 5. 7. 13. 6. ~56. ~60 12*⑤. 20*⑥. ~34. 3. 4. 11. I. I. 3. 2. 11. I. I. 3. 3. 9. I. 2. I. 5. 8. ~39 I. 11*③. ~49 ~54. 7. 55~. 5. 不明. 2. 計. I. 74◎1. ワ ム. 13. 19. IZ. I. 3. 2. 107. *はこの他に勤務先借入のある者. ~70 ~75 ~80 ~85 ~90 1 1 n / ムn / ムQ U I 1 ← ハ ‘ ヘ d n ‘ 1 ←. 14. I. ~65. 8*③ 9*②. *③. I. 2 2. 轟④. I. I. I. ~29. ~44. I. 3. 表ー2 年間返済額 (A団地) 年齢(歳). *⑨. 22. *①. 不明. 計. 曹① 音②. *①. I. I. I. ~54 55~. 2. 2. I. ~49. 計. ~100 ~150 ~200 ~250 ~300 ~350 ~400 ~450 ~500 ~600 ~700 ~800. ~29才. ~39. *印は収入合算者のある場合. ~95. ~100. 不 明 1 1. n ノ ムn ‘. n ‘. 14 11. 1 l. 11. ー ←. 9 1 1. 3. 7. 3. 22 32. 1 l. ー ←. 3. 計. 7. I. 3. 3. 2. 5 3 107. 43.

(13) . 関. 谷. 嵐. 子. 2 %,400万 円 未 満 層17.8%,500万 円 未 満 層19.6%,600万 円 未 満 層17,8%,700万 円 未 満 層11.2% で あ. 9%(最底は36万円) あり, これらは勤務先貸 9%, 50万円未満層が1. る. なかに100万円 未満層が1, 付利用者である. この層 では自 己資金をほとんど持たず 「家を建てる」 のである. f). 収入水準と融資の返済. 0.5% 7~6 0万円の年間返済 義務をもつものが7 ・返済額と比率.表12は, 年間返済額 である.5 である. これは住宅金融公庫の年間返済額のみの場合が多い. このうちの約 %はこの他に, 勤務先 貸付を併用 しており, これは若年層に 多い.60.1万円以上の返済者は,28 .6%あり, なか で80.1万. 50万円の 0万円, 計1 00万円, 労金18 0万円, 転貸3 3. 3%(最高98万円. 公庫97 円以上の者は1 ,4 1歳) である. 勤務先からも借入れている場合は, 20万円程度が上記に プラスされると考 借入れ.3 2よりかなり右方に移行する. えられるから,とくに57~60万円未満層の実際の負担の大きさは表1 3はこれを年齢別に負担比率 でみたものであり, 表14は, 前年総収入と年 返済額との関係をみ 表1. た も の で あ る. 返 済 比 率 が 10% ま での 者 は 8.7%, 11~15% の 者 33.7%, 16~20% の 者 38.5%, 21. ~25% の 者 15.4%, 26~30% の 者 3.8% であ り,11~20% の 場 合 が 多数 を 占 め て いる. こ の 場 合 も,. 勤務先借入のある者については,負担率がたかまるわけ である. 前掲の表10でみたように90%以上 50万円と 7. 9%, 公庫9 の 融資総額に依 存して, 住宅を購入した世帯もあるわけ であるから (最高9 3.1%にラ 共済430万円借入. 収入431万円. このケースは表13 では年 返済額58万円層, 返済率1. ンクされている) , 実際の家計緊張はこの分析よりはるかに大きい場合も存在するわけ である. 表1 4によれば, 返済の負担比率の大きさはかなり具体的に推定できる. 最も集中的な57~60万 00万円未満 7%程度, 4 円返済層についてみると, たとえば350万円未満の収入層 では年負担が約 1. 5%程度 である (これに勤務先借入 の返済がつけ加るわけである) 層 では1 . 3.8%) 00円 未満層 が一 つの大きな山を作っ ており (4 表1 5は, 月間返済額の分布 である. 26.0 ,. もう一 つの山は5万円未満層 である(22.9%) . 金融公庫借入れのみ でかつ毎月払と手当払(年2回) 表13 総収 入にたいする年 返済額の比 (A団地) *印はこの他に勤務先借入のある者 ( ) 内は合算収入. \ 年返済(%) 年齢(歳) \. ~10. ~29. ) 終圭. ) 呈(き. ~20. 1 1(1) *. 3. ~25 3 * 2. 3. 15(1). 9. ~39. 5 (2). 5 (1). 3. ~44. ) 条? ぞt. ~34. *. ~49 ~54. 3. 4. I. 55~. 3. I. I. I. 計. 9. 最低6. 6%. 8 *. 2. 3. ~30 1 1 n 乙. 不 明 1 1 1 ←. I. I. 35. 40. 計 2 2(5) * 11. 32(2) *. . ←. 5. 14(3) 11(2) *. 2. I *. 不 明. 44. ~15. 2. 11 * 3 9. I. 5 1 ← 16. 4. 3. 3 107 ..

(14) . 建売分譲住宅ニーズ層の分析. 減速. 表14 前年 総収入と年 返済額 (A団地) ~56. 万円. 万円. ~60 5*4 16*I. ~300 ~350. ~65. ~450. ~75. 1 ← 1 ←. 14*2 12*l. ~400. ~70. ~80. ~85. ~90. *印はこの他に勤務先借入のある者 ~95. ~100. 不 明. n / ム1 1. 9. n ′ ム”. 1 ←. ー .. n / ム. n 乙. n / ム1 ←. ー ←. 1 1. ー ▲. n ソ レ ー 上. っ ム. 計. I. 23 22 19. ~550. 8*3 7*3. ~600. 6. 6. ~650. I. I. ~700. 3. 3. ~500. I. ~750. 12 7. 1 1. ~800. I. ~850 ~900. I. 不 明. 計. I. ー 十 ・. 900,1~. 1 1. I I. 74. 3. 3. 7. 3. 7. I. 3. 3. 2. I 2 107. とを併用 している場合には2 ,6万円未満層とその前後への集中が生ま れ, 公庫を毎月払のみ で返済 する場合や, 年金や労金の返済も加 わる場合には5 ,0万円未満層とその前後への集中がみられる.. なお, 公庫と年金の返済回数 は, A団地はRC造なの でいずれも3 5年(420回, 手当時70回また は3 5回) で算定されており, 労金の返済は1年から2 5年間であるが表16のようにかなり長期の返 済型が多い. これらの結果, 住宅融資の返済は, 月単位にみれば, 表7 でみたようにそれま での家賃ないしは 通常の家賃程度の金額 であることが多いが, しかし, 35年という長年月にわたり続けられてゆくこ. とになる。 抵当が解かれて, 実質的な 「わが家」 になるのははるかに先の話 であり集合住宅の場合 はこれを財産形成手段として どのように評価するのか, をめぐる課題が問われる であろう.. なお, 以上の返済金額はいず れも, このA団地発売当初の年金利による計算である(公庫5,0 5%, 年金転貸5 5%. 労金には8.40%と8,52%の2通りの計算があっ た) .5 . これらは近年の金融市場に おける最低金利 であり, 1 9 80年にはこれらは5, 5 5% (公庫) .65% (転貸) に上昇しているから ,6. 返済額の変動もありうるであろう. したがっ て, 実際の負担金額も, 収入に占める返済比率も大き くなりうるわけ である. 但し, 収入水準の上昇との相殺も考慮に入れる必要があるから, 比重につ い て 簡 単 に は か る こ と は でき な い。. また, 公庫返済額は, ステッ プ償還の場合 (3例) はは じめの金額について集計しているもので あり, 数年後にはこの分の返済金額も上昇する。 これらの点をあわせて考えると, 月返済額もその 負担実感もときには上掲表より大きいことが推定されるであろう.. 45.

(15) . 関. 谷. 嵐. 子. 表1 5 月返済額 (A団地). 「\. \ 全額(円) \. 年齢(歳). ~29. ~34 ~39 ~44 ~49 ~54 55~. 26,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 55,000 60,000 60,001 n ソ Uに り 1 ← 4 9 *5 4 A T 1 ← 1 1 15 6 I *4 n / ” ^ / ”I I I 2 6 *3 2 . ▲ 4 4 *I *I 2 7 2 1 *I *I 1 2 6 3. 不 明. I. 計. 46. 壷耐. *は、 こ の 他に 勤務 先 借 入の ある 者. 1. 1 ←. 14 * 31 11 *2 11 *3 9 5 1 ←. 3. 8. 7. 24. 計 22 * 5 32 *4. I. 1 11. 不 明. I. 2. I. 2. 3 107. 表i 6 労金融資返済例 (収入水準の低い順). 済 回 数 返 済 回 数 毎月返済額 手 当 払 年合計返済 年 総 合 計 総 収 入 に 借 入 額 返 回 額(労 金) 返 済 額 対する比率 (毎月払) (手当払) 1 ヶ 月 1. 40. 200万円. 286 回. 25. 200. 249. 35. 100. 271. 46 40. 31. 50. 38. 210. 244. 32. 120. 263. 41. 33. 120. 173. 35. 240. 33. 380. 30. 回. 9,000 17,000 5,000 5,000. 円. 45,000円 21,000. 9 198,oooP. 778,018円. 26.3 %. 204,000. 784,018. 26.3. 102,000. 831,718 737,638. 27.8. 737,736. 22.5. 60,000 216,000. 18,000. 23.8. 31,000 38,000. 122,000. 806,154. 23,5. 27. 5,000 6,000. 148,000. 903,326. 25.8. 263. 43. 10,000. 61,000. 242,000. 822,030. 23.O. 372,000. 952,018. 26.4. 150. 231. 37. 160,000. 915,734. 23,8. 29. 120. 211. 132,000. 678 835,. 21.3. 31. 180. 223. 39. 360. 29. 150. 39 32. 31,000. 36. 231. 37. 170. 278. 45. 130. 173. 27. 50. 310. 211,. 35. 24. 100. 263. 40. 27. 110. 173. 28. 25. 70. 173. 46. 7,000 11,000. 38,000. 8,000 16,000. 49,000. 194,000. 981,450. 24.7. 98,000. 388,000. 974,328. 7,000 9,000. 38,000. 160,000. 889,500. 24.I 21.I. 30,0 00. 168,000. 748,030. 17.7. 7,000 20,000. 38,000. 160,000. 19.3. 50,000 21,000. 340,000. 825,562 920,018. 102,000. 799,162. 31,000. 134,000. 818,154. 17.4 17.6. 84,000. 800, 686. 16.3. 5,000 6,000 7,000. 20.9.

(16) . 建売分譲住宅ニーズ層の分析 g). 小. 括. 住宅金融公庫付高層 マンションのニーズ層の性格は, 次のように要約されよう. あとにのべる( 2 ) 以下との対比をあらかじめ念頭において述べれば, .世帯主年齢は1戸建入居者より若い傾向 にある. すなわち, ライフ・サイクル上の, より若. い段 階の世帯群が集中的である。. ・収入水準については, 後述する年金融資住宅ニー ズ層と比較するとやや上位にある, ・職業的には公務員等がA団地 ではとくに多かっ た, o 住宅融資利用状況 では融資依 存度の極端にたかい層がみられる一方 (これは勤務先借入のあ る世帯に特徴的にみ出される) , 公庫のみの依存者もかなり多数存在する,. ・月間融資返済額 では公庫のみの融資依 存者のうち毎月払と手当払併用者の金額が最もすくな く, 複数制度利用者 の場合の金額が多い. ・公庫融資の返済期間の当初 とりきめは, 35年 (4 20月) の長期にわたるものが全数 である, な ど であ る.. これらの結果, 今後追跡すべきさま ざまの問題点が指摘される であろう。 た と え ば,. ・融資の返済をふくむ家計構造は, 収入水準別に, あるいはライフサイ クルの段階別に, どの ような特質をもっ てくるか, o 住ニー ズの経済的および物理的 (住平面 規模 立地な ど) 満足性はどのようなものか , , ,. ・今後の再持家取得の行動化は どのように発生してくるか , ・とく に中高年齢世帯にお いて長期の融資返済は どういう問題を生み出すか , などがそれ である. これらはいずれも次号 の( 2 )以下についても同様であり, 今後の再調査の課題 となろう.. なお, 記入不備により, 実際にはまだ他の融資にも依 存しているケースで見落◆ されているものや, 民間企業の 「住宅貸付」 がカー ド上殆んど見当らないことなどが指摘される であろうが 本稿の段 , 階ではこれらを把握することは出来なかっ た .. )王. 1) 拙稿 「日本の住宅問題」(本学紀要3 0巻2号, 1 9 8 0年3月) , 拙稿 「持家志向と住宅生協運動」(日本労働者福 祉研究会 『労働者福祉研究』1 6号, 1 97 9年1 2月) . 2) 同上. 3) T生協は19 67年に設立され,1 9 7 8年までに1 01 8戸の建売分譲をおこなっている. 全てが厚生年金還元融資付 1戸建住宅である (T生協パンフレットによる札幌市内建設分) . 4) 建売分譲住宅についての調査分析は多数あるが, 札幌市内におけるものを扱った研究として, 真嶋二郎他 「札 幌市の住宅需要構造」(日本住宅協会 『住宅』24巻1, 2号) , 持田容子・舟越宏 「寒地住宅の設計計画に関する 研究・その1」(北海道立寒地建築研究所 『昭和5 3年度調査研究報告集』 所収) などがある, 5)1 1年まで, 北海道の住宅政策を規制していたのは, 住宅金融公庫融資住宅は簡易耐火造(ブロック造) 以上 9 7 の構造であることを規定していた「北海道防寒住宅建設等促進法」(1 95 3 . いわゆる寒住法)の条項である. この ため,1 1年以前には, 北海道においては公庫の個人利用が相対的に低く, 多くが公的分譲住宅に付帯するもの 97. であっ た, 6) 1.00om2未満の宅地開発は行政指導の対象とならず 近年ここに 宅地を細分化するミニ開発が多発している , , . 47.

(17) . 関. 谷. 嵐 子. 97 7 om2以下の分譲区画も生まれてきた(『北海道新聞』1 札幌市内における第二種住宅専用地域では,l o . 9. 5 2前後に9om2前後の木造2階建 一種住 地域 建売は一区劃1 3 2m 1 付) また 9 7 8年に第 宅専用 に完成した9戸の , . 2 を建 て たも の であ っ た (同紙, 1979 , , 10 , 1, 11付) . さ らに は, 66m の宅 地 の建売 もあ ら わ れた (同紙, 1979. 1 2付) . 7) 前掲持田・舟越論文p 27より, 持家のみについて計算してみると, 札幌市における持家の供給方法はつぎのよ . うである.. 1971年. 1976年. 持家のうち 注 文 住 宅 建 売 住 宅 分譲マンション 建 設戸 数 に お け る 持 家. 70.5%. 2 9 5 % gg}2 . 33.9%. 52.6%. 4 % 盟}4 7 . 47.0%. 3 また, 若林健一 目ヒ海道の消費構造に関する調査研究 --持家の取得と消費構造」(北海道『北海道労働研究』12 975年までは注文住宅が90%台であり, 1 9 号) によると,1 76 , 7年になると建売住宅(1戸建) が半数を占める ほどに増加した, という調査結果が出ている. 8) 北海道の労働組合員に対するアンケート(回答者6 4 3%あり 56 7名)によると, マイホーム計画をもつ者は7 . , %の多くはすでに持家所有者である ) 希望する住宅は (残りの25 として処理されている 7 そのうち , , , 注文住 . , 4. 5%, 建売1戸建17. 宅7 8%, マンション5.1%, 中古住宅2. 6%である (労働者福祉北海道協議会 『労働者福 97 9年3月, p 18 ) 祉の実態と意識調査』1 . . 9) 国民生活センター 『大都市圏周辺部における住宅取得 --持家間移動をめぐって --』(国民生活センター一 般研究報告書, 1 979年3月) . 1 ) 前掲持田・舟越論文のほか, 北海道銀行 『マイホームづくり調査の概要』(1 9 0 78年9月) など. 11 ) 勤労住協調べ. 19 78年をさかのぼる1 0年間の, 同組合扱いの分譲住宅入居者について. 1 ) 拙稿「賃労働者世帯の住生活をめぐる諸問題」(隅谷三喜男編著『日本労働問題研究』(東大出版会,19 9 ) 341 2 7 . ,p . (本学教 授・ 札 幌 分校). 48.

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