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小豆の加熱に関する研究 第5報 : 小豆熱水抽出物の薄属クロマトグラフィーと赤外吸収スペクトル

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(1)Title. 小豆の加熱に関する研究 第5報 : 小豆熱水抽出物の薄属クロマトグラフ ィーと赤外吸収スペクトル. Author(s). 伊藤, 裕三; 川原, 範之; 村上, 知子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. A, 数学・物理学・化学・工学編, 35(1) : 53-59. Issue Date. 1984-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6100. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部A) 第3 5巻 第1号. 昭和5 9年9月 S … t f embe r 84 p ,19. lo fHokka i do Un i i i i t t l IA)Vo Jou rna r onl c ve s on(Se yofEducat ,35 .1 ,No. 小豆の加熱に関する研究 (第5報) -- 小豆熱水抽出物の薄層ク ロマ ト グラフィ ーと赤外吸収 ス ペ クトル --. 伊. 藤. 格. 三 づ=. 原. 範. 之 9村. 上. 知. 子*. 北海道教育大学釧路分校化学教室. *北海道教育大学釧路分校家庭科研究室. A Study on a Cooking Method of Az隙省 Beans(Part5 ) h -- Thin layer Chro d l f t d i ユ ーa ograP y an n rare spectrum of F1avanol tannin---- 率 Yasuzo IT0 No i r yuki KAWA日ARA and T0moko MURAKAMI , Chemi 1Laborato i 1 1 i i i ca ty ofEducat ro Co ege 1γ, Kush ver s on ,Hokkaido Un , *Home &;onomi 1 1 do Un i i ion ty ofEducat cs Laborato ro Co ege vers 1w,Kushi ,Hokkai , Kushi ro085. Abstract. F1aVano ltanninsfrom theseed‐coatofazukibeansextracted withhot water wereanalyzed bythinlayer chromatography(TLC)andinf IR) raredspect rum ( , l t was obviousfrom theresu1ts obtai nedby TLc andIRthattheso1ution extracted Wi th hot watercontained no catechingal late epi locatechingal late gal late lecocyanidin ‐catechingal , , ,. ,. l din or proanthocyanidin. ecoanthocyani F1avanoltannin containedi nthe solution was only a free catechin form.. 緒. 言. )において 赤飯用小豆煮汁の赤飯の風味に及 ぼす種々の影響を報告した 第2報2 )以下第 第1報1 , 。 } 第4報4 )においては赤飯用小豆煮汁の赤飯の風味に及ぼす影響を種々の条件 で検討するとと 3報3 , もに, 小豆の加熱過程において渋切り時に捨てるゆで汁 (以下, 熱水抽出液と表現する) に含まれ るタンニン類をペーパークロ マト グラフィ ー, 紫外部吸収スペクトル, および高速液体クロ マ トグ ラフィ ー等 で検索した。 その結果, 小豆熱水抽出液にはフラ バノール型タンニンが存在することを )においては小豆熱水抽出液に含まれる フラバノール型タンニンの分別 明らかにした. 特に第4報4 方法を報告した. 小豆は古くから日本 でも栽培され, 製菓原料として, また慶事に赤飯として欠くことのできない ) ( 53.

(3) . 54. 一. ・ 範之・村上 .、 知子 伊藤 格三・川原. 8 ) 9 ) ) 6 ) 〉さ ら に ま た 民 間 薬 と し て も 広 く 用 い ら れ て き た 7 食 品 で あ る.5 .. 植物中に含ま れるタンニン類については多くの研究者達によって研究さ れてきた. 特に, 緑茶に 2 )が詳しく研究しフラバノール型タンニン類の存在を明 1 0 ) および広瀬等1 ) 阿南等1 ついて, 中川等1 , , 4 3 )が 同 じよ う に フ ラ バ ノ ー ル 型 タ ン ニ ン 類 の ) お よ び 滝 野1 ら か に した. ま た, 紅 茶 に つ い て, 滝 沢1 ,. 存在を明らかにした.. 5 )は ロ イ コ ア ン ト シ ア ニ )に 報 告 した ペ ー パ ー ク ロ マ ト グラ フ ィ ー の 結 果 か ら 小 沢1 一 方, 第 4 報4 , 6 ) th1 ジ ン 類 の 存 在 を 示 唆 し た. 植 物 中 に 含 ま れ る ロ イ コ シ ア ニ ジ ン 類 に つ い て は Bate-Smi , 2 0 )等 が そ れ ぞ れ 報 告 し た ま た サイ ダ ー 内 に 含 ま 9 1 8 ) お よ び Gupta 7 } Foodl ) F1 h Thompson1 t e r e c . , , , 2 )が ソ ラ 1 ) が 報 告 し た さ ら に ま た 豆 類 に つ い て Ma in- Tanき副y 等2 t r れ る シ ア ニ ジ ン 類 を Lea2 , , , . 4 3 2 )は 小 豆 黒 豆 大 豆 お よ びリ ョ ク ト ウ 等 か ら そ れ ぞ れ 含 有 量に 大 き 〉 iga 等2 マ メ の 表 皮 か ら, Ar , , ,. な差が認められるが, プロアントシアニジン 類の存在を報告した. )の方法に従って )で調製した小豆熱水抽出液の濃縮-凍結乾燥物を試料として,前報4 今回は前報4 フラ バノール型タンニンを分別した. 得られた酢酸エチル層1, および2にロイ コシアニジン類が 含ま れて いるか どう かの検討 を含め薄層 クロマ ト グラフィ ーを行っ た. ま た薄層 クロマ ト グラ フィ ーから分取したカテキン区分を赤外吸収ス ペクトル測定用 試料とした. 赤外吸収スペクトルの 結果から, 小豆熱水抽出液には 遊離のカテキンのみが存在し, エステル型のカテキンガレート類は 存在しないことを確かめたの で報告する.. 試料およ び実験方法 i 6年北海道産) の熱水抽出液-凍結乾燥物を用 試料;小豆 (湾g 7 nago I 2 α αれg銘彰肉 Da L 昭和5 い た. 薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー ; TLC プ レ ー ト シ リ カ ゲ ル 60 F2 5 4(5 ×20cm) 〆 ル ク ジ ャ パ ン 製 を 用. いた. 展開溶媒は酢酸エチルー ギ酸系, ベ ンゼンーギ酸エチル系, フォ レスタル溶媒, およびブタ ノールー酢酸系を用い, 検出は バニリン-塩酸, および紫外部吸収を併用 した. 赤外吸収スペク トル;島津製赤外分光光度計IR-440を用い KBr デスク法により測定した. )に 報 告 した 小 試 薬 ; D - カ テ キ ン, D - エ ビカ テ キ ン はメ ル ク 製 特 級, エ ビ ガロ カ テ キ ン は 前 報4. 沢により恵与されたもの, エビガロカテキンガレートは市販の緑茶から調製したもの, その他の試 薬類はすべて和光純薬製特級を用いた. )記載の方法に従ってフラバノール )から, 前報4 実験方法;ノ j 200mg ・豆熱水抽出液-凍結乾燥物( 型タンニンの分別を行っ た。 即ち, 凍結乾燥物2 00 mg を 30ml の 60% ア セ ト ン 溶 液 でと か し, 食 塩 0mlの蒸留水 を加えアセトン層を分離した.次いでアセトン層を減圧濃縮乾固した.乾固物を10~2 でとかし, 不溶性物質を遠心分離( 400or .p .m lo 分 間) し 除 去 し た. 水 溶 液 を 1omlの エ ー テ ル で 洗浄した. 洗浄後, 水層に1 omlの酢酸エチルを加えフラバノール型タンニンを抽出した. この抽出 操作を3回繰り返し, 得られた酢酸エチル層を濃縮乾固し, 酢酸エチル層1とした. 水層に再び食 塩を加えた後,1 omlの酢酸エチルを加え残 っ ているフラバノール型タンニンを抽出した. この操作 もまた3回繰り返し, 得られた酢酸エチル層を濃縮乾固し, 酢酸エチル層2とした. 残った水層に 少量のアセトンを加え, 分液ロートで両層を分離し, アセトン層2とした. 2 }の方法に従っ て緑茶 ( log) から調製した. 即ち, 緑茶のエビガロカテキンガレートは広瀬等1 緑茶logに10倍量の熱湯を加え15分間浸出し,ガーゼでろ過した後,抽出液を o.45” の ミ リ ポア 4 ) ( 5.

(4) . . 小豆の加熱に関する研究 (第5報). 55. フィ ルターでろ過 した。 ろ液を減圧濃縮した。 濃縮物を一定量の蒸留水 でとかし, 不溶性物質を除 き, エ ビ ガロ カ テ キ ン ガレ ー ト を 含 む ろ 液 を 得 た. こ の ろ 液 を 薄 層 ク ロ マ ト グラ フ ィ ー に 供 し, エ. ビガロカテキンガレート区分を薄層から分取し, 蒸留水で再抽出, 濃縮乾固し試料とした。 薄層クロマト グラフィ ーは上記酢酸エチル層1, 2, および各標準品を60%アセトン溶液で溶か し, 表1に示した展開溶媒を用いて室温, 遮光下 で展開 した。 展開後風乾し, 紫外線ランプでスポッ トを 確 認 後, バ ニ リ ン - 塩 酸 を 噴 霧 し た。. 赤外部吸収ス ペ クトル測定用試料は酢酸エチル 層1を薄層クロマト グラフィ ー で分離しカテキン 区分のみを分取し 60% ア セ ト ン 溶 液 で 溶 出 し, 溶. 薄層 クロマト グラフィ ーの展開 溶液. 表1. 溶 媒ー. 組. A. 成. 酢酸エチルーギ酸-水 (8:1:lv/v). : 元 竪 語 二 ; ; ; 朱鷺窪み) 露 士 そぎ諺 ず8。 嘉 嚢 せ饗豪暴 談豊二 農 幸 言 露 D*. はそのまま試料とした.. 水-酢酸-濃塩 酸 (10:30:3v/v). *フォレスタル溶媒. 実験結果およ び考察 小豆熱水抽出液-凍結乾燥物からのフラバノール型タンニン分別結果は表2に示した。 )に比し28 5%の高い収率であっ た 酢酸エチル層2は 表2に示した様に酢酸エチル層1は前報4 . 。 )と同一条件で高速液体クロマトグラフィ ーを行っ た そ 1 0%の収率であった。これらの試料は前報4 。 )と類似のピークを示した の結果, それぞれ前報4 。 薄層クロマト グラフィ ーの結果は図1, およ び図2に示した。 また, 展開溶媒は表1に示した。 表 動こ示した展開溶媒のうちA, およびBの溶媒で展開した結果は標準品を含め供したすべ ての試 料は原点から移動しなかっ た。 図1は溶媒Cで展開した結果で, 酢酸エチル層1は紫外部吸収で2 つ の ス ポ ッ ト が 検 出 さ れた。 し か し, バ ニ リ ン 一. 表2. 塩 酸 では Rfo.90 の ス ポ ッ ト の み が 検 出 さ れ た. 酢 酸 エ チ ル層 2 では Rfo.89 の ス ポ ッ ト の み が 検. 出されたが, 呈色は淡かっ た。 緑茶 (エビガロカ テキ ン ガレ ー ト) では Rfo.90 と o.55 の 2 つ の ス f の o.55 の ス ポ ッ ト は エ ビ ポ ッ ト が検 出 さ れ, R ‐. フラ バノー ル型タ ンニ ン分別 結果 凍結乾燥物 20 0mg. 区. 分. L収. 量1耳 又. 57mg 20. 28 .5% , o .o. 3mg 57. アセ トン. 30. 15.0. 17. 2. ガ ロ カ テ キ ン ガ レ ー ト と 考 え る。 図 2 は 溶媒D 表3 媒. 溶. 標. 準. 薄層 クロマ ト グラフィ ーの結果 C. I Rf. 試. 率 席回の収言 ). 酢酸エチル層1 酢酸エチル層2. 料. 溶 I Rf. 標. 準. 媒. I Rf. D. 試. 料. D - カ テ キ ン 0,89 酢 酸 エ チ ル 層 1 0.98* カ テ キ ン 0,95 酢 酸 エ チ ル 層 1 D-エ ビ カ テ キ ン 0.85 0.90 エ ビ カ テ キ ン 0,94 酢 酸 エ チ ル層 2 エ ビ ガロカ テ キ ン 0,80 酢 酸 エ チ ル層 2 0.89 エ ビ ガロ カ テ キ ン 0.90 緑 茶 0,85 緑. 茶 0,90 0.55. *紫外線ランプによる. ( ) 55. I Rf 0,95 0.95 0.90 0.88.

(5) . 伊藤 格三・川原 範之・村上 知子. 56. 聾*. ◎◎ 巻. ◎◎◎. ◎☆. 鯵◎. ◎ ◎◎. ◎◎電. ◎◎◎. ◎. ◎. て; ; 図1. ) ) ) 1 4 5. ) 1. ) ▽ ) 4 5 6. ) 4. ) 5. ) 6. 薄層 クロマ ト グラム (溶媒D). 図2. 薄層クロマ ト グラム (溶媒C). ) ) 4 5. 1. D - カ テ キ ン 2. D - エ ビ カ テ キ ン 3. エ ビ ガ ロ カ テ キ ン 4. 酢 酸 エ チ ル 層 1. 1. D - カ テ キ ン 2. D - エ ビ カ テ キ ン 3. エ ビ ガ ロ カ テ キ ン. 5. 酢酸エ チ ル層 2. 4. 酢酸エチ ル層 1 5. 酢酸エチ ル層 2 6. 緑茶 *紫外線ラン プによる. 6. 緑茶. (フォ レスタル溶媒) で展開した結果である. この溶媒はロイコシアニジン類の存在を同定する為 に 用 い た. 結 果 は 図 2 に 示 し た 様 に 酢 酸 エ チ ル層 1, 2 と も, 標 準 の D - カ テ キ ン, D - エ ビカ テ キ ン, お よ び エ ビ ガ ロ カ テ キ ン と ほ ぼ 同 じ位 置 に ス ポ ッ ト が 現 わ れ, Rfo.5 以 下 に ス ポ ッ ト も ま た. ティ ーリン グも現われなかっ たので, 小豆熱水抽出液にはロイ コシアニジン類は存在しないと考え る. 図1, および図2の結果から Rf値を求めた. 各々の Rf値は表3に示した. 赤外吸収ス ペクトルの為の試料として, 薄層ク ロマト グラフィ ーの結果から, 酢酸エチル層1, および2のカテキン区分を常法により薄層クロマ ト グラ ム 上 か ら 分 取 し, 含 水 エ チ ルア ル コ ー ル を. 加えカテキンを溶出した. 溶出液を凍結乾燥し, 得られた凍結乾燥物を赤外吸収ス ペ クトルの測定 に 用 い た.さ ら に, 緑 茶 の エ ビ ガ ロ カ テ キ ン ガ レ ー. トは酢酸エチル層1と同様の操作後試料として用 いた. 赤外吸収ス ペクトルは図3, およ び図 “こ 示 した. 図 3 は 酢 酸 エ チ ル層 1, お よ び 2 の 赤 外 吸収 ス ペ ク ト ル で あ り,図 4 は 標 準 D - カ テ キ ン, D - エ ビカ テ キ ン, お よ び エ ビ ガ ロ カ テ キ ン の 赤. 外吸収ス ペ クトルである.表4に酢酸エチル層1, ) ( 5 6. 表4 赤外線吸収スペクトルの結果 主 な 波 数 cm‐1 標 準 カ テ キ ン 酢酸エチル層1 緑 1 6 2 0 ~ 1640 1 6 2 0. 1600 ~ 1630. 1680 ~ 1700 1620 ~ 1640. 1600 ~ 1610 ,520 1 1 o 5 0~1 , 1 5 o. 1 5 2 0 1 5 2 o. 1460 1 3 6 0~ 1 3 6 0. 茶. 14 40 ~ 1460. 1440. 1380. 1360. 1340 ~ 1360. 1280 ~ 1290. 1280. 128o 0. 1240. 1200. 1220 ~ 1240. 1 1 0 , , 8o 1 1 50 1030. 0 1 14o 10 30. 1 l 140 10 20 ~ 1040.

(6) . 小豆の加熱に関する研究 (第5報) こ --”. .. 57. ,.i ‐ ムー:三 ; ; ;↑…. ヨメ. ミニ T 三 二 I 千 ミ 1i ÷ ニ. :」 い =↑ : ↓ ↓” /・三 ‐L , . : - ‐ ‐匡. r▲ … - ;. 昌宏iE 三 ;・・て 一樹上 誓 書 ↑ 1三三ri 三三 …. 三洋キー 号. ー → i ま: 二;〒 一 三, 三I 三三; …三; .- キ ← + ー ー ÷…L コ ‐ キミ三 ÷ もじ . ネ E ‐ ” - ▲ - - ニ川r : . ← 5 こ ) 三 0 04 〇 〇3 C O O2 0 つく 0 0コ 5 コ 8 コ コ2 0 0 oi 9 つ 01 0 01 ・ 5 7 G つ1 6 コ OT 0 01 0 01 4 3 0 2 0T O ol l o o o ol o? o O. 図3. 赤外吸収スペクトル a 酢酸エチ ル層 2 .. b。 酢 酸エチ ル層 1. 緑茶のエビガロカテキンガレート, および標準D-カテキンの赤外吸収ス ペクトルから主なピーク の波数を示した。 図3, 図4, および表4から酢酸エチ ル層1の赤外吸収ス ペクトルは標 準のD- カテキンの赤外吸収 スペクトルに類似し た 0 )の 研 究 に よ れ ば エ ビ ガロ カ テ キ ン ガ レ ー ト カ テ キ ン ガ レ ー ト お よ び エ ビカ テ 一 方, 中川 等1 , , キ ン ガ レ ー ト 等 の エ ス テ ル 型 カ テ キ ン 類 の 赤 外 吸 収 ス ペ ク ト ル では 波 数 1690 1220~1250 に 特 徴 あ ,. る吸収を示すことが明らか である。 表4に示した様に緑茶エビガロカテキンガレートは波数1 69 0 , および12 20~1 240に吸収を示した. しかし, 酢酸エチル層1, および2の赤外吸収ス ペ クトルでは. 図. お よ び表 4 か ら波 数 1690 , お よ び1220~1250 に 吸 収 を 認 め な か っ た.. 以上の結果,小豆熱水抽出液中に含まれるフラバノール型タンニンは遊離型のカテキンと考える . 2 3 2 4 〉 ) 或は Mart 小豆水浸漬-凍結乾燥物についてはまだ検討を行っ ていない また,Ar in- i a等 g 。 , 2 )の研究の様に豆全体から有機溶 媒を使ってロイ コシアニジン等が含まれ ているか否 Tanguy 等2 7 )の 植 物 プ ロ ア ン ト シ ア ニ ジ ン 或 は 植 物 プ tcher 等地キ お よ び Thompson 等1 か. さ らに ま た, F1 e ,. ロシアニジン等の存在の検討等, 今後更に検討すべき事柄が多く残っている。 これらの事柄につい ては一部検討を始めているので, その結果は他日報告する。. ) ( 5 7.

(7) . . 伊藤 格三・川原 範之・村上 知子. 58. ’ o ,. ●. .●. -. 0 7. -. -. 二……- ;-- : -…‐ -- …÷ r÷★ :. … ”,岬 …←ーa. - --…-- - - --- -÷… 旧 “- 一. r ▲ ▲ ・◆ ◆ ◆ ー ー ー . ◆ー . ▼ .▼ - - - - --+ ◆ ー ▲ ー ー ー 1 ▼ー - ・◆ ● ▲“ - ◆-- ◆- 『- ◆ . ◆ ・ ▲ ▲ ◆ .ー ▲.◆ ▲ー ▲ ー ” ▼ ・ ‐ ▲ - ’ - ▲ : ▲ ◆ ー ー ー. 十 . ー ー. ▲ - - - .- -+ - - - - ◆ーー ・ ◆ ●. . ・ ◆ ’ . ◆ - - . - - +- - ▲ -● - . - . ・十 . ー ー ー ◆ + ◆ +◆ ー▼ ▼ ‐ ・▼ - ▼ -▲ -- - - - .・ 」- ● ◆- . ・▼ - ー { - - - - 十 ▼ , + ー ー - ’ + . 一 ・ - M… ● + ’- - - - - 十 ● ◆▲ -. 幼 …. 曲r‐. ・ … H…+. 」;* “ + 十:- +. . + + 十 十. ・ . . ” ,,. ・ 十 ・ 十 十 ▲ ’ ▲ ▲÷ =“ 二 . :- ;「 ;; : ・ ー ー ー ー - - ▲ に := キ: 二 - 一 ニ‐ --〆‘幸 + +… ‐ ◆ {; 三 十 三 ′-…-: 十 一十一三…: ”▽三 ” ー … ” ” ー ” . ー ー ” 一 十 = 情 . “ ” 輔 十 ー ー ー r 十 ◆ - - . r t ” + ◆ - r て ャ ; 船 ;; 「 : : ご 言. ≦ o . ÷-カ -- 罰 一. - - ー ‐‐ r ” + . ー- - - - 柚 ”- ‐ ” ++ - ▼- ・ ; 十 ‐ - ▼ - ▲ 十 , ‐ ”-弾 ‐ ‐ ‐ 十r- “ +: +” - 十 =-- - 【 ”M▼. 十 + r一 三 :・ : 締▲ - 十 十 ・ “ ; : : γ↑. ▼. ▲ . ▼ - : +. -. . ◆. ▼ - + -. - ◆ 十 ー. 0 g o. ”-’▲. . ・. 長÷. ・ ー ▼: ▲ r- 1 ・◆ -+ ・ ▼. - ▼ - ● . ー - - , . ▼ - ▼. - ー ニ ‐ - ;+ ー r: ▲ 一. } .. + 二 : ;. . .ー▲脚““‘ 十 ”ぎ ‐ ヴ o・ ; &唯獅十 艶 or飼 冗 6… T - 苅 o o.… - [ さも窪三一 棚虹塾L…三*-ぞ』2り” ? z - :扉 -. 赤 外吸収 ス ペクト ル. 図4 a. エ ビ ガロ カ テ キ ン. b. D - エ ビ カ テ キ ン. C. D - カ テ. キン. 要. 約. 赤飯の調理過程における渋切り操作で得られる, 小豆熱水抽出液中に含まれるフラ バノール型タ )に引き続き検討し 以下の結果を得た ンニンについて前報4 , . 1) 薄層クロマト グラフィ ーの結果, 酢酸エチル層1の主成分の Rf値は標準D‐カテキンの Rf 値と一致した. 2) 酢酸エチル層2は標準D-カテキン相当のス ポッ トのみが検出された. 3) フ ォ レ ス タ ル 溶 媒 を 用 い て 展 開 し た 結 果, 酢 酸 エ チ ル層 1, お よ び 2 に は ロイ コ シ ア ニ ジ ン. 類は存在しなかった. 4) 赤外吸収スペ クトルの結果, 酢酸エチル層1の主成分, および酢 酸エチル層2の赤外吸収ス ペ クトルはほぼ標準D-カテ キンの赤外吸収ス ペ クトルと 一致した. ) ( 5 8.

(8) . 小豆の加熱に関する研究 (第5報). 59. 5) 赤外吸収ス ペクトルの結果, 小豆熱水抽出液に含まれるカテキンは遊離型 であって エステ , ル型では存在しなかっ た.. 謝. 辞. 本研究を行うに当り 貴重な且つまた, ご懇切な助言を賜った筑波大学応用生物化学系 小沢哲夫 , 氏に深謝する.. 文. 献. 1) 村上知子, 北教大紀要 (第1 1部C)25 1974 ) , 47( . 2) 村上知子, 同上, 28 ) 1 9 7 8 , 31( . 3) 村上知子, 武井美智子, 中村一十三, 伊藤格三, 同上 (第1 1部A)31 ) 5( 1 9 80 ,5 . 4) 村上知子, 伊藤格三, 同上 (第1 1部C)33 ) 198 3 , 33( . 5) 川村信一郎, 明善短大研究紀要, 11 1 98 0 ) , 35( . i ‘ 6) T,Yasu 1980 o ) , C膨 粥, , Agγた, β! ,2253( , ,44. 7) 西村古徳, 化学と薬学の教室, 7 3 198 ) 1 , 35( . 8) 奥田拓男, 同上, 8 0 ) 1 9 83 , 12( . 9) 奥田拓男, 同上, 81 2( 1 ) 9 8 3 ,2 . ) 中川致之, 鳥井秀一, 茶業技術研究, 29 1 0 ) 196 4 , 67( . ) 阿南豊正, 天野いね, 中川致之, 日本食品工業学会誌 28 7 1 1 4( 19 ) 81 . ) 広瀬真一, 玉田重吉, 茶業技術研究, 50 5 1 2 1( 1 ) 9 9 7 , . ) 滝沢靖臣, 化学教育, 2 1 3 9 1 ) 9 81 , 37( . 1 4 ) 滝野慶則, 化学と生物, 4 9 ) 5 5( 1 9 6 7 , . ・ ) 小沢哲夫, 私信 ( 1 5 1 ) 9 83 .. teSmi 16 ) E.C.Ba th 1954 ) ,βの物8粥.ヱ,58 . ,122( 17 ) R.S.Thompson,D.jacque E H l d R. N,Tanner メ Cたの切.Soc s a s am a n 1972 ) , . . Pe液初 rmれs l,1387( , . L 18 ) A.C P E t H l t J d R K G e cher 紡 ぎ o r r 1 2 e t 6 8( 1 9 a s am a n 7 7 ) 4 u a ,F1 , .. , . . . P , 19 ) L.Y.Foodand L.J 1978 ) ・Po【er ・ ,奮励d1186( lam,Z あす d1148( 20 ) R.K.GuPtaand E,Has 1981 ) . 21 ) A.G.H.Lea 1978 ) ,ノ Sd 方は Ag“c , , ,471( ,29 M i T 22 )J t l l る Zd 28 a r ル an外iy,1 1977 aumeand A. KO肥a ) . .Gui ,す ,757( . 23 ) T, Ariga,Y, Asao,日,Sugimotoand T,Yokotsuka,Ag“c 1981 ) , β命′ , Cた8伽, ,2705( , ,45 igaand Y, Asao,す 24 ) T・ Ar るば4 45 2 0 7 9( 1 9 8 1 ) , .. ) ( 9 5.

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