態度-行動関係に及ぼす態度機能の調整効果 : 態度機能目録と計画的行動の理論
8
0
0
全文
(2) . 北海道教育大学紀要 (教育科学編) 第51巻 第2号. 平成 1 3 年2月. l i ;山doUni tyof Bduca錠on (Bduca恒on) Vo Jou1nalofHokk vers .2 ‐ 51, No. Feb ー r ua ! y, 2001. 態度‐行動関係に及ぼす態度機能の調整効果: 態度機能目録と計画的行動の理論1. 今. 城. 周. 造. 北海道教育大学函館校心理学研究室. fp lmnedbeha i キ ー ワー ド 態度 - 行動 関係,態 度 の機 能,meow o v or 態 度 と行 動 の相 関が 高 い か 低 いか は, そ の 態 度. するであろう. 致 する 致する差別的な行動を遂行. の 属 性 に依 存 する 場 合 が あ る‐ Kr aus (1995) の. 係と関係 この よ このように態度の機能は態度-行動関. レ ビ ュ ー によ れ ば, こ の 調 整 効果 が 大き いの は態. ミ深 い と と考 え ら れる‐ しか し, 態 度 の機 能 を測 定 が カ する 方 法 が確 立 さ れて いな力1つ たため, そ の 研究. 度 の 確 信度, 安定 性, アク セス ビリ テ ィ, 感情 - 認知の一貫性 直接経験の有 無 で あり, こ れらの. 程度が大きいほ ど態度-行動の相関も高くなる.. た. は遅 れ は遅れてい ) は10項 目 か ら 態 度 機 能 目 録 近年Herek (1987 態度機育. 例えば確信度の高い人では態度と行動の相関は大. 成る態度機能目録 ( 成る態 ammde mocuonsinvento坪). きく なる が,確信度 が低 け れ ば両者 の相 関 は低 い.. を開発 し, こ れによ っ て 経 験図式機能, 社会表出. 本研究では, 態度-行動関係の調整変数として,. 防衛機能, 価値表出機能を測定できると主 機能,巨. 態 度 の 機 能 に 注 目 し, 行 動 意 図 を 予 測 す る 際 の,. l- て い る‐ 経 験 図 式 機 能 (Exper ient ia 張 し てL. 態度 とそ の機 能の 交 互作 用 を検 討 する こと を 目的. Schema恒c mncdon) は, 過 去 経 験 を 統 合 し, 今. と す る. ま た 計 画 的 行 動 の 理 論 (theory of. 後の行 後の行動を導くもので , 適応機能と知識機能の性. 1 annedbehavi or ; 馬zen, pl - ,1988 ,1991) の 有 ,1985. を 併 持つ 防衛機 能 (De 質 を併せ f i ens vefmcロon) は ‐. 効性 につ いて も 併せ て 検 討 した‐ ひ と た び 形成 さ れ, 保 持 さ れて いる. 自らの 自らの望ましくない感情を外在化し , その対象を 嫌う こ 嫌うことで自我を防衛する ‐ また社会表出機能. 態度 は,何 らかの機 能 を果 して いると 考 え られる.. m-Express i (Soc im ve m nc観on) は重 要他 者 と の 関 r. ) は態度 の機 能 と して適 応機 能, 自 我 Kz -乾 (1960. l i 係 を維 持 ve ue-Express 、 し, 価 値 表 出機 能 (Va. 防 衛 機 能, 価 値 表 出機 能, 知 識 機 能 の4つ を 挙 げ. i f t on) は個 人 の 自尊 心 を高 め る の に 役 立つ で unc. ,. 態度 の機 能. た‐ こ れ らの機 能 はそ の態 度 を形成 ・ 保持 して い. あ ろう‐. る 理 由なの で, そ の 態度 を行 動 に移 す か どう か に. 本研 本研究では態度機能が態度-行動関係の調整変. も 関係 が深 い はず である‐ 例 え ば, 自 己評 価 が低 い人 は, 劣 等 感 に よ っ て 自我 が脅 威 を受 ける. こ. 数 になる 数になるという仮説を検討する . すなわち態度機 ミ高い場合には態度と行動の相関も高い 能 得 点力 能得点力. のとき他者を低く見る偏見的態度を形成すれば,. ミ 態度機能得点が低い場合には態度と行動の相 が カ ,態. 自分 より 劣 っ た 人 がいる と考 える こと で 自我へ の. は低し い であろう‐ 関 は低. 脅威は低減する‐自己評価が低いままである限り,. 計画的行動の理論 計画的キ. この 偏 見 的態度 は自我 防衛機 能 を果 し, 保 持 さ れ. ) は, 合理 的 行 為の 理 論 (勾zen 1985 ,1988 ,1991 ,. る で あ ろ う‐ さ ら に こ の 偏 見 的態 度 を正 当 化 し,. 1 jzen shbem, Mり1980;Fi shbem, Mっ & A ,1つ ,& Fi. ま た 斉合 性 を高め る ため に, 偏 見 の 対象 である 他. ) を拡張したものである‐ 合理的行為の理論 1 975 は, 行動意図を行動への態度と主観的規範の 行 2変. 者 や 集 団 が劣 っ て い る証 拠 を集 め たり, 偏 見 と 合. 計画的行動の理論 (馬zen 工 . , ,. ) で発表した。 ) および東北心理学会 ( ) 本研究の一部は日本社会心理学会 ( 9 9 9 9 7 1 7 1 1 45.
(3) . 今 城 周 造. Tabl el. 態度機 能 目 録の 因子 分析. アル バイ ト. No . 質 問項 目. FI. F2. 路. 共通性. 8 私にとって重要な人の意見を参考に自分の意見を決めた 9 尊敬する人の意見を参考に自分の意見を決めた. 92 .. 02 .. .13. .86. 92 .. ‐05. ‐10. ‐85. 7 他の人の主張を聞いたときの経験に基づいている. 72 .. 35 .. ‐19. .67. 11 もの ごと はこう ある べ き だ という 道徳 的信 念 に 基づ いて いる. 48 .. 32 .. .12. 34 .. 01 - ‐. 84 .. 02 .. ‐71. 2 私の身近な人に何らかの影響を及ぼしそうだから. 04 .. 80 .. 11 .. .65. 6. 25 .. 67 .. 21 - ‐. 56 ‐. 28 .. 63 .. 06 .. 48 .. 19 ‐. - .03. 82 .. 71 .. 3 この問題が非常に不愉快だから. 31 ‐. 19 ‐. 75 ‐. 70 .. 5 私の個人的経験に基づいている. 36 ‐. 39 .. 46 - .. 49 .. 累積寄与率. 25 8 .. 49 5 ‐. 64. 0. 1. 私自身に何らかの影響を及ぼしそうだから 自分の個人的経験に基づいている. 10 願う 私 の気 持ち に 基 づ いて いる 4. この 問 題 につ いて は、 でき る だ け考 え たく ない か ら. 数から予測するが, 意志の力で統制 ( )可 l c on官o. いて 「ま っ たく あて はま ら な い1-7非 常 にあ て は. 能 な 行 動 に しか 適 用 でき な い と いう 限 界 が あ る.. まる」 の7件 法 で評 定 を求 めた‐ ラ ベ ル は「ま っ た. そこで計画的行動の理論では, 第3の説明変数と. く」 「ほとんど」 「どちらかといえば」 「どちらで. し て 行 動 の 統 制 認 知 (perce i ved behavioral. もない」「どちらかといえば」「かなり」「非常に」 .. l ) を加 えた. 統制 認知 と は, 行動 遂 行の 前 con官o. 提となる機会や資源 (時間, 資金, 技能など) の 利用可能性に関する認知を指す. ある行動が統制 可能と認知されるほど, 行動意図は行動として表 出されやすい. またそれ以前に, 遂行不可能と認 知される行動は, 意図されることが少ないであろ. 計画的行動の理論の変数. 馬zen (1985 ,1988 ,. ) に基づき, 諸変数を測定した‐ 行動への態 1 991 度はSD法を用いた‐「私がアルバイ トをすること」 につ い て は, 「ばか な- 賢 い」 「役 に立つ 一役 に立. たない」 「報いのある-罰のある」「悪い-良い」 「損な一得な」 「責任感のある-無責任な」 「充実. . した-空虚な」「消極的な-積極的な」「楽しい-. 本研究では, 統制認知を説明変数に加えること により, 計画的行動の理論の妥当性を検討する‐. つらい」 「意欲的な-無気力な」 で, また 「私が ゴ ミ の 分 別 を す る こ と」 に つ い て は 「ばか な - ,. 賢い」「役に立たない-役に立つ」「罰のある一報 方. 法. いのある」 「悪い-良い」 「不愉快-愉快」 「嫌 い-好き」「正しくない-正しい」「消極的-積極. 被験者. 被験者は, 大学生男女129名. 心理学の 授業時間に集団実施した‐ 手続き. 「アルバイト」 と 「ゴミの分別収集」 に. 的」「無責任な-責任感のある」 「感じの悪い-感 じの良い」 「汚い-きれい」「不必要-必要」「面 倒だ-面倒でない」 で7段階評定させた‐. 関する質問紙調査を行っ た‐ 質問紙は, 関心度, 話題重要性, 意見, 確信度, 態度機能, 行動への. 主観的規範については, 父, 母, 友人, 「アル バイ ト先の人」 または 「近隣に住む人」 に関する. 態度, 主観的規範, 統制認知, 行動意図に関する 質問項目から成る‐. 規範信念と承諾動機を尋ねた (例: 「私の父は, 私に ゴミを分別することを期待している (ありそ. Herek (1987 ) のAFIに 基 づく11. うもない1-7ありそうだ)」「父が私に期待するこ. 項目 (質問項目はAppend i xを参照). 各項目につ. と を しよう と思う (あて はま ら な い1-7あて はま. 態 度機能目録. 46.
(4) . 態度-行動関係に及ぼす態度機能の調整効果 態度機能目録と計画的行動の理論 Tabl e2. 態度機能目録の因子分析. ゴミ分別 FI. F2. F3. F4. 共 通性. 95 ‐. - ‐02. 08 ‐. 05 .. 91 .. 94 .. 02 - ‐. 12 .. ‐02. 91 .. .74. 16 ‐. 13 .. 14 ‐. .61. 56 ‐. .55. 02 ‐. 21 ‐. .66. 1 0 環境保全を願う私の気持ちに基づいている. 19 .. .82. 20 ‐. 11 - .. .75. 11 も の ごと はこう あ る べき だ と いう 道徳 的信 念 に基 づ い て いる. - ‐02. .71. 26 .. 17 .. .60. No ‐ 質問項目. 9. 尊敬する人の意見を参考に自分の意見を決めた. 8 私にとって重要な人の意見を参考に自分の意見を決めた 7 他の人の主張を聞いたときの経験に基づいている 6. 自分の個人的経験に基づいている. 2. 私の身近な人に何らかの影響を及ぼしそう だから. 24 ‐. 12 ‐. 88 .. 04 ‐. 85 ‐. 1. 私自身に何らかの影響を及ぼしそうだから. 02 .. 31 ‐. ‐86. 05 .. 84 ‐. 3. この問題が非常に不愉快だから. -04. .04. 14 .. 86 ‐. .77. 4. この 問 題 につ いて は、 で きる だ け考 え たく な い か ら. ‐15. - .59. 14 - ‐. 59 ‐. .74. 5. ゴミ分別についての私の個人的経験に基づいている. 45 ‐. 37 ‐. 04 - ‐. 52 ‐. .60. 27 0 .. 46 0 ‐. 累積寄与率. 4 61 ‐. 74 ‐8. (Tabl ). 第1因子は社会表出機能の因子, 第2 e2. )- る)」 用 意 した‐ 「ゴ ミ の 分 別 を す る か どう か と いう こ. 因子は価値表出機能の因子, 第3因子は経験図式 機能の因子, 第4因子は防衛機能の因子と解釈さ. と は, あ なた にと っ て どれく らい思 い 通り になり. れた‐. ま す か」 に対 して 「思 い通 り に な らな い1-7思 い 通り に なる」, 「私 にと っ て, ゴ ミの 分別 をする こ. 計画的行動の理論の変数 行動への態度は, 逆転 項目の重みを逆にし, 部分-全体相関の低い項目. と は: 容 易 である7-1困難 である」, 「私 が しよう. を 除 い て か ら 加 算 した‐ ア ル バ イ トにつ いて は,. と思えば, 私は簡単にゴミの弁別をすることがで. ), 「役に立つ」1項目を除き (部分-全体相関は‐ 3 5. きる だろう」 につ い て 「あり そう も な い1-7あ り. ) 9項目を加算した (信頼性係数 α= 8 3 ‐ ‐ ゴミ分別. そう だ」 ‐. については, 「意欲的な」 を除き (部分-全体相. 行動意図はそれぞれ3項目で尋ねた‐ 「私は ゴ ミの分別をするつもりだ」 ということは 「あては. 関 は‐ ), 12項 目 を加算 した (α= 91 )‐ 34 .. ま ら な い1-7あ て はまる」, 「私が ゴ ミの 分別 をす. ごと に計算 し, 相 関の 高 いも の を加 算 した‐ アル. る こ と」 は 「あ り そ う も な い1-7あ り そ う だ」,. バイ トについては父と母に関する主観的規範を計. 「私は ゴミを分別するように努力するつもりだ」,. 算 した (α= 87 ). ゴ ミ 分別 につ いて は4つ を全 部 .. 「い い アル バ イ トがあ っ た ら やろう」.. 合 計 した (α= 85 ). .. 統制認知については, それぞれ3項目の質問を. 主観的規範は, 規範信念と承諾動機の積を人物. 統制認知は, アルバイ トについては逆転項目の 結. 態度機能目録. 果. 固有値1以上の基準で因子分析. 重 み を逆 に して か ら 加 算 した (α= )‐ ゴ ミ 分 71 .. 別については, 部分-全体相関の低い 「しようと 思えば」 を除き ( 37), 2項目を加算 した (α ‐. (主 成 分 解) し, バ リ マ ッ ク ス 回 転 を 行 っ た‐ ア. ; .68)‐. ル バ イ ト に つ い て は3因 子 解 が 得 ら れ た (Tabl e. 行動 意 図 は, アル バ イ トにつ いて は 「いいバイ ト. )‐ 第1因子は社会表出機能, 第2因子は経験図 l 式機能,第3因子は防衛機能の因子と解釈された‐. があれば」 を除き ( ),2項目を加算した (α 47 . ). ゴ ミ分別 で は3項 目 を加算 した (αコ ). 82 90 = ‐ .. ゴ ミ 分別 につ いて も 同様 に 因子 分 析 を行 っ た ,. 行動意図に及ぼす態度X機能の交互作用 交互作 47.
(5) . 今 城 周 造. Tabl e3. l Tab e5. 行動意図に及ぼす態度X経験図式機能の交互作用. 行動意図に及ぼす態度×防衛機能の交互作用. 説明変数. 標準 偏 回 帰係 数. 云. 態度. 35 ‐. ) 4 22”a ・. 機能. 24 ‐. 態 度> <機 能. )* a. 13. ** 2 ‐93 ) 1 68十b ‐ ・. );15 尺=. 52 F( 3 125 12 0l p<. . , 2 ) b <. ol to5<p〈‐ ,o. 説 明 変数. 標準 偏 回帰 係 数. 態度. 50 ・. 防 衛機 能. 06. <防 衛機 能 態 度>. 15 ・. Z ) 6 58**a - ○ 80 - ・. ) 91十b 1 ‐ ・. );20 尺;. 3 125 57 F( 52 0l p<. . , 2 )“ < oI b )十 < o6 a p . ぞ .. Tabl e4. Tab l e6. 「態度‐行動」 相関の経験図式機能による比較. 「態度‐行動」 相関の防衛機能による比較. 経 験 図式機 能. 防衛 機 能. 高群. 低群. ) 34**a .. 40** .. )** < 01 a p ‐. 高群. 低群. **a ) ‐66. 37** ‐. }** < 01 a p ‐. 用の分析は, 交互作用項として2変数の積を用い,. Table7. 階 層 的 重 回 帰 分 析 に よ り 行 っ た (Cohen, &. 計画的行動の理論による予測 (アルバイ ト). Cohen ,1983). す な わ ち, 態 度 (先 のSD法 得 点. 説 明変 数. を標準化したもの) と各態度機能因子得点の積を 計算し, 態度, 機能, 態度×機能 (交互作用) の 順に投入し, 各段階での重決定係数の増分が有意. 標準 偏 回帰係 数. r. 態度. 39 .. ) 4 89**a ‐. 主観的規範. 11 .. 統制認知. 20 ‐. 1 42 ‐ ) 2 43*b .. );14 0l 125 77 尺=. 51 F( 3 p<. . , 2. か どう か を検 定 した‐ ア ル バ イ トの 経 験 図 式 機 能 につ い て は10%水 準. )* < o5 )** < ol b a p . p ‐. で態度X機能の交互作用の傾向が見られた (Tabl ). この交互作用は経験図式機能の高低 e3. l Tab e8. によって, 態度-行動の相関が異なることを意味. 計画的行動の理論による予測 (ゴミ分別). している. 交互作用の内容を明らかにするために. 説 明 変数. 経験図式機能の因子得点による中央値分割を行 い, その高群と低群で態度-行動関係を比較した (Tabl ). その結果, 経験図式機能の両群につ e4. 標準 偏 回帰 係 数. f. 態度. 40 .. ) 5 0〆*a ‐. 主 観 的規 範. 16 ‐. ) 2 0ずb .. 統制認知. 25 .. 3 3gk* ‐. いて有意な正の相関が見られたが, 低群がより高 い相 関 を示 した.. 尺;. 22 0l 3 62 F( 125);26 p<. . , 2 ) a. ) <. ol b. <. o5. ま た, ゴ ミ 弁 別 の 防 衛機 能 につ い て は10%水 準. で態度 X機 能 の 交互 作 用 の 傾 向 が見 ら れた. 意な正の相関が見られたが, 高群がより高い相関. (Tabl )‐ この交互作用は防衛機能の高低によ e5. を示 した‐. って, 態度-行動の相関が異なることを意味して いる‐ 交互作用の内容を明らかにするために防衛 機能因子得点による中央値分割を行い, 防衛機能. これ以外では, 態度×機能の交互作用の傾向は 見 ら れなか っ た‐. の 高 群 と 低 群 で 態 度 - 行 動 関 係 を 比 較 した. 計画的行動の理論 行動意図を基準変数とし, 態 度, 主観的規範, 統制認知を説明変数として順に. (Tabl )‐ その結果, 防衛機能両群について有 e6. 投入する階層的重回帰分析を行った‐ アルバイト. 48.
(6) . 態度-行動関係に及ぼす態度機能の調整効果: 態度機能目録と計画的行動の理論. については, 態度を投入すると説明される分散は 有意に増大したが, 主観的規範では6%水準の増. さ れないこ と があ っ て も 不思 議 で はない.. 加に留まった‐ さらに統制認知の投入による増分. こ と を示 したこ とに ある が, そ の測 定の 妥 当性 ・. は, 有 意 で あ っ た. 説 明 さ れ る 分 散 は, 21% → l 23% →26% と 推 移 した. Tab e7は3変数を投入し. 信頼性を向上させるためには, 少なくとも項目数. た結果であるが, 主観的規範の標準偏回帰係数は 有意ではない‐行動意図を有意に予測できたのは,. ) の 功 績 は態 度 機 能 が測 定 でき る Herek ( 1987. を増やすなどの改善が必要である‐ 態度と機能の交互作用 行動意図の予測に及 ぼす 態度とその機能の交互作用が,10%水準ではある ). しか が見 ら れ た こ と は注 目 さ れる (Tabl 5 e3 ,. 態度と統制認知であった‐ ゴミ分別に関する階層的重回帰分析では,態度,. しそ の 意 味 する と ころ につ い て は検 討の 必要 があ. 主観的規範, 統制認知のいずれについても, それ を投入すると説明される分散 が有意に増大した. る.. l ( 30%→33%→39%)‐ Tab e8は3変数を投入した結. 果であるが, 標準偏回帰係数はいずれも正で, 有. が見られたが, その内容は予測とは逆に, 機能低 群で態度-行動の相関が高いという結果であった. 意 であ っ た.. (Ta l b )‐ 当初の予測は, 経験図式機能が低い 4 e3 , 考. 察. アル バイ トにつ いて は経 験図式機能の調整効果. 態度は, 経験に基づかない態度強度の低い態度で あり, その行動予測力は小さく, 一方, 経験図式 機能が高い態度は強度が高く, 行動予測力は大き. 行動意図の予測に関する態度X機能の交互作用. いと いう も の であ っ た. 確 か に, 経 験 の 結 果, 態. は, 10% 水 準 で は あ る が一 部 で 見 ら れ た (Tabl e. 度も行動意図もさらに両極化すれば, 両者の相関. ) 3 5 ‐ しかし, 機能高群で態度-行動関係が大き , か っ た の は, 1例 に 過 ぎな い (Tabl )‐ 態度機 e6. は強 まる であ ろう. しか し経 験の 結 果, 一 方, あ. るいは双方の変数の等質化すれば, 相関は弱まっ. 顕 著 と は言 え な か っ た. 計 能 に よる 交 互 作 用 は,、. て しまう‐ 本 研究 で は, ア ル バ イ ト経 験 があり 自. 画的行動の理論については, 統制認知の投入は有 意 で, 予測 通り であ っ た (Tab l 8)‐ e7 ,. 立志向の高い群は, 全般にアルバイ トを肯定しそ れに意欲的な傾向にあり, 経験の結果, アルバイ. ) と同様の因子が抽 態度機能目録 He 1987 r ek(. トに否定的かつ行動意図も低くなった人は少なか. 出 さ れ た が, ア ル バイ トにつ い て は3因 子 解 と な. った‐ すなわち経験図式機能高群は, 相対的に等 質な集団となっている‐ これは, 態度と行動意図. り, 価値表出機能が見出されなかった‐ 態度は複 数の機能を同時に果たし得るが, 必ずしもすべて. の分散が高群では低群より小さいことに表れてい. の機 能 を果 す と は限 らな い‐ アル バイ トに 関 する. )‐ この結 果 は, る (そ れ ぞれ66 9 0→28 5→5 4 . . . ‐ ,13. 態度は価値表出機能を果さないがゆえに, その因 子が抽出されなかった可能性は否定できない‐. 態度-行動関係に及ぼす態度機能の調整効果を検. しか し, より 可 能 性 が高 いの は, 態度 機 能 目 録. 討する場合には, 機能の高低が, 態度あるいは行 動意図そのものに与える影響を考慮する必要があ. の 項 目 数 の 問題 であ る‐ Her ) の研究 で ek (1987. る こ とが 示唆 する.. は, 4因子 を仮 定 しなが ら, 項 目数 は10で あ っ た.. ゴミ分別に関する結果は, 態度機能高群で態 度-行動の相関が相対的に強くなっており, 予測. すなわち1因子あたり2~3項目を割り当てている. 個 の 変量 が必 要 と する ゴ ム リ ー (1979 179) の . ,p. と合致する. ただしこれは, 防衛機能と ゴミ分別 遂行の対応を意味する結果ではなく, その逆であ. 指摘から言っ ても少ない. 仮に4因子を仮定する. る. すなわち, 「ゴミ分別を不愉快で, 考えたく. こと が 妥当 だと して も, こ の よう に少 な い項 目数. な い」 と思う 人 につ いて は, ゴ ミ分 別 に反 対 であ. では, 話題や標本の性質次第で, ある因子が抽出. る ほ ど ゴ ミ分別 を しない傾 向が顕 著 に なる. な お. こ と に な る‐ こ れ は1因 子 あ た り5個 以 上, 最 低3. 49.
(7) . 今 城 周 造. 環境問題と関連の深い 「ゴミの分別収集」 につい. えば自分にも ゴミ分別ができる」 という印象 (統. て, 価値表出機能や経験図式機能との交互作用が. 制認知) を与えることが重要であろう.. 見 ら れな か っ たこと は意外 であ っ た‐. 引用文献. このように一部の結果については態度機能が調 整効果を果す可能性が伺われるが,全体としては, 上記の2つの除いて交互作用が見られなかったこ とから, 態度機能の調整効果は, 顕著とは言えな い‐ しかしこれは, 態度機能の調整効果を考慮 、し なくても, 態度と行動意図の相関係数が比較的大 き か っ たこ と (アル バ イ トで r= 45, ゴ ミ 分別 で . 55) がそ の 原 因 で あ る 可 能 性 が高 い. 態 度 機 r= .. ions A ionsto act heo坪 of :At j zen ‐1985 From intent ,1. l紅縦J l ), i or amnedbehav p ‐lnj ‐Kuh .Beckman (Eds . l AC帳on-con官o : . Erom cog似 鰭ont de h l j b崩すSPr i j oge 11・ obeha〆○ 月 e r . .PP 39 . ・ A i : zen cago .1988A館Zudes ,Penめn誠 勿 細zdbeha凄o【 Chi ,1 The DorseyPress .. 能の調整効果は, 態度機能の高低によって態度- 行動の相関の傾向が異なり, 全体として相殺され. he化 l l i Z 199Ed fp A 1 zen v z遊z eo annedbeha or a筋na l yo . oz窓a ‐ ,1. ている場合に、 顕著になるからである. 態度機能の. A i i m j shbe zen r総帥 面智 頭力Z udes組頭 ,&F ,1 ,M.1980 Unde. 調整変数としての有効性を評価するためには, 態 度-行動の全体相関が低い場合に, 態度×機能の 交互作用が有意になるかなど, さらに検討を加え る必要がある‐. beha凄ori狐d. hu i リ ヒ ロandeds onp!ocesses . ,50 ,179一211. Zbehado【 NJ soda :Pr en甑ce H紙‐ Cohen ノ ess oA き 夢 r . ,j ,1983 Ap野五ed m m占pJere ,& Cohen,P. Z l hebeha巧o!a !sdences /come a衣on 狐a ys薦 めrz ‐ 2ndedり. H遡sda l i ba e :Er u i に n . ‐ ,NJ ゴムリー L ‐芝. 祐順 (訳) 1979 因子分析 入門. 計画的行動の理論 行動意図の重回帰分析の結果. サイ エ ンス 社 (Comewr tco艦se蛮燈ctor .1973A 愈s ,AL. を見る と, アル バ イ トと ゴ ミ分別 の どち ら につ い. :Academic an可輝雄 New York. ても統制認知は有意に行動意図を予測している. これは計画的行動理論の枠組みが有効であること を意味する‐ ゴミ分別について言えば, ゴミの分別収集を促 進したい場合には, ゴミ分別収集が環境保全に役. ) Press ‐. F i 巧amZ j shbem,Mり&A zen ude en#on .1975β雑e ,1 ,mt ,and ion to theory and research. behav ior ′Anjnなoduct. Read j 鴎g i VVes l … son ey . ,W聾主Adα Herek, G・ハ住.1987 Can funct ion be measured? soc / j a j Fsγcho u 「 t o ed駆 50 玉〃 Qua ‐ ,4 ,285303. 立ち (態度), 市民にそれが期待されている (主. laPProachtothestudy of iona Ka t z ,D‐1960The 和Lnct . jm 3 204 a噂er夢 24 ammd ‐ es onQu ‐凸坊互cop . ,16. 観的規範)ことを伝えるだけでは不十分であろう‐. 街r aus ‐J . 1995A姫nldesanddlepredic五onofbehaviorA ,S. それが分かっても, 「ゴミ分別はやり方が面倒だ」. l互 i teramre me娩- an証ys sof故eempmca ‐ Perso山蛇砂 and. と思われては実行に結びつきにくい. 具体的に ゴ ミ分別の方法を分かりやすく伝え, 「しようと思. IPS l soda i cho o y ーげBu亙級血,21 . ,58一75. 50. ,. (本学助 教授 函館校).
(8) . 態度-行動関係に及ぼす態度機能の調整効果 態度機能目録と計画的行動の理論. APPend主に 学生のアル バ イ ト (ゴミの分別) についてあなた が今 の意見を持つよう にな っ たの はなぜです か. なぜそう思うのですか. (経験図式) 1. 「この問題が, 私自身に何らかの影響 を及 ぼしそうだから」 ということ はあて はまります か.. (経験図式) 2 (防衛) 3. 「この問題が, 私の 身近な人に何らかの影響 を及 ぼしそうだから」 という こと は: 「学生のアルバイ ト (ゴミの分別) の問題が, 非 常に不愉快 だから」 ということ は:. (防衛) 4. 「学生のアルバイ ト (ゴミ分別) につ いて は, できる だけ考えたく ないから」 ということ は:. (経験図式) 5. 「私の意見 は, 学生のアルバイ ト (ゴミ分別) につ いての私の個人的経験に基 づ いている」 ということは:. (経験図式) 6. 「私の意見は, 経済的自立 (環境保全) に関する自分の個人的経験に基づいている」 ということは:. (社会表出) 7. 「私の意見 は, この問題 についての他の 人の主張 を聞いたときの経験に基 づいている」 という こと は:. (社会表出) 8. 「この問題につ いて は, 私 にとっ て重要 な人の 意見 を参考に自分の意見を決め た」 ということ は:. (社会表出) 9. 「この問題については, 私が尊敬する人物の意見を参考に自分の意見を決めた」 ということは:. (価値表出)1 0 「私の意見は, 経済的自立 (環境保全) を願う私の気持ちに基づいている」 ということは: (価値表出) 11. 「私の意見 は, もの ごと はこうあるべき だという 私の道徳的な信念 に基 づいている」 ということ は:. 51.
(9)
関連したドキュメント
うことが出来ると思う。それは解釈問題は,文の前後の文脈から判浙して何んとか解決出 来るが,
非難の本性理論はこのような現象と非難を区別するとともに,非難の様々な様態を説明
題護の象徴でありながら︑その人物に関する詳細はことごとく省か
日頃から製造室内で行っていることを一般衛生管理計画 ①~⑩と重点 管理計画
不変量 意味論 何らかの構造を保存する関手を与えること..
チューリング機械の原論文 [14]
脱型時期などの違いが強度発現に大きな差を及ぼすと
敷地と火山の 距離から,溶 岩流が発電所 に影響を及ぼ す可能性はな