第4学年1組道徳学習指導案 指導者 ○○ ○○ 主 題 大切にしたいふるさと大石 (資料名 ○○さんとすもう大会(自作) 中学年4-(5)郷土愛) 指導観 ○ 本主題の指導内容は、郷土の伝統や文化を大切に思い、受け継がれてきた伝統や文化を自分も受け継 ぎ、伝えようとする人の生き方を通して、ふるさとにある伝統や文化を受け継ぐことは価値あることと して受けとめ、ふるさとの伝統や文化と自分とのかかわりを理解し、自分達もふるさとの伝統や文化を 受け継ぎ、未来へ伝えるために、自分にできることで積極的に関わっていこうとする意欲や態度を育て ることをねらいとしている。本主題は、中学年4-(5)の内容である。 人は、生まれた時から地域の山、川、野原などの自然環境と地域や家庭の生活習慣やしきたり、地域 独特の祭りなど長年、人々が受け継ぎ、大事にしてきた伝統・文化などの社会的環境、さらに、その中 で出会う人的環境の中で暮らしている。現在、生活し、活動している空間は、そこに暮らしてきた人々 の習慣や文化の積み重ねによって育まれたものであり、未来へとつながっていくのである。このような 、 、 、 。 、 時間的な流れの中で 人は 身の周りにあるものにかかわりながら生活し 愛着を抱いている そして 成長するにつれて、かかわる対象も広がっていき(空間的広がり 、生まれ育っている土地に自分との) 親密なかかわりを感じるようになり、そこが「郷土」となっていくのである。郷土は、人格形成の基盤と なるところであり、生涯を通して心のよりどころとなるものである。また、「ふるさと」とは 「郷土」よ、 りも更に、深く自分とのかかわりを感じる所であり、自分の生き方に影響を与え、生涯にわたり精神的 な支えとなる経験を積み重ねた所である。 、 、 。 、 、 さらに 「郷土を愛する」ようになるためには 次のような三つの段階を経ていく まず 郷土の自然 長い間、受け継がれてきた文化遺産や行事、住んでいる人々にふれ合いながら郷土に住む楽しさ、郷土 の美しさや素晴らしさを肌で感じ、郷土に親しみながら郷土に愛着をもつようになる段階。次に、郷土 の自然、受け継がれてきた伝統や文化、郷土に携わる人々の価値を理解し、郷土の全てを受け入れ、そ れらに対して誇りや感謝の気持ちをもち、大切にしようとする段階。最後に、自分を育んでくれた郷土 と自分とのかかわりを理解することにより、郷土を大切にしようとする気持ちがさらに高まり、自分も 積極的にふるさとにかかわりながら、郷土の伝統や文化を受け継ぎ、未来へ向けて守り、伝えていこう とする意欲や態度をもつようになる段階である。 「郷土を愛する心をもつ」とは、郷土にある自然、伝統や文化、すばらしい人の生き方を自分も受け 継ぎ、よりよいものにしていきながら、未来へ伝えていこうとする実践意欲をもつことである。 この郷土に関する本主題においては、次のような主題構成を行う。社会科の時間において、郷土のた めに地域を開発した5人の庄屋と大石堰づくりについて調べたりまとめたりして、地域に誇りと愛情を もつ学習活動を行う。次に、大石堰、大石水道の流れと自分たちの生活を見つめることによって生まれ てくる疑問をもとに、総合的な学習の時間において、自分たちの校区に水を送る袋野隧道についての問 題解決学習を行う。そして、道徳1において、郷土のために命と財産をかけて袋野隧道を造り上げた田 代重栄の生き方を通して、郷土のよさを実感させ、郷土を大切にする心情を育てる。更に 「今のふる、 さと大石には、ふるさとのために尽くしている人はいないのだろうか」という新たな疑問をもとに、調 。 、 、 査活動を行う そこで ふるさとあげての伝統行事である相撲大会に携わっていた人の生き方を通して 伝統や文化を受け継いできた人の素晴らしさを理解し、自分たちも受け継がれてきた伝統や文化とかか わりがあることを自覚し、これからは積極的にかかわっていこうとする自分の生き方を考えていく活動 と関連させながら、ふるさとの伝統や文化を守り、伝えようとする意欲と態度を育てたい。 本主題の具体的な内容としては、①○○さんが、相撲大会の世話をしている思いをとらえ、受け継が れてきた伝統や文化を自分も受け継ぎ、守っていこうとする生き方の素晴らしさをとらえること、②伝
統や文化を受け継いでいくことの素晴らしさをとらえた上で、自分も受け継がれてきた伝統や文化にか かわっていることに気付き、これからは、ふるさとの伝統や文化に積極的にかかわりながら守り、伝え ようとする道徳的実践意欲や態度を高めることなどである。 本主題に関しては、低学年で、郷土の文化や生活に親しみ、愛着をもつことを学習している。第3学 年では、ふるさとにある事物を大切にする心について学習した。そこで、本学年では、行事の裏にある 人々の郷土をよりよくしていこうとする思いや生きる姿に焦点をあて、受け継がれている伝統や文化は これまでの人々の努力や工夫のおかげであることに気付き、ふるさとを思う心情を育て、大切にしてい 、 、 、 こうとする意欲を高めることは 高学年での郷土や我が国の伝統と文化を大切にし 先人の努力を知り 郷土や国を愛する心をもつ学習に発展し、ふるさとを愛する子どもを育てる上からも意義深い。 ○ 本学級の子どもたちは、社会科「まちをひらく」の学習において、隣町の5人の庄屋が村人を救うた めに命をかけて大石堰や大石長野水道を考え、人々も協力しながら造っていった努力や苦労があったこ とを理解し、校区にある大石堰や大石・長野水道めぐりをして、当時の人々の努力や苦労を思いやるこ とができている。しかし、その水の流れは、地元大石校区には流れていかないことに気付き、総合的な 学習の時間において、自分たちの校区の水はどこから流れてきているのかの疑問のもとに問題解決学習 を行っている。そして、調査活動の中で、袋野隧道と袋野隧道をつくった田代重栄の存在に気付き、隧 道探検では、手作業で岩を掘り大きなトンネルにしたり、暗がりで作業をしたりしたことを想像するこ とができ、その工事の大変さや当時の人の努力に驚きや疑問をもっていた。 そこで、道徳1を行い、ふるさとを心から思う重栄の思いをとらえ、自分たちもふるさとを大切にし ていきたいという心情を育てた。さらに、今、ふるさとのために尽くしている人はいないのかという新 たな疑問のもと、追究活動を行い、ふるさとの行事は、多くの人が関わっていることに気付き、どうし てこんなにも長い年月受け継がれているのだろうという疑問を感じている。 一方、毎年、行われる神社での相撲大会は地域あげての行事であり、各地区ごとに練習が行われ、男 子児童全員が参加し、優勝を目指してがんばっている。また、女子児童も応援に駆けつけて大会を盛り 上げている。さらに、大石放水路でのたこ揚げ大会など自然に触れながら地域の文化や伝統にも親しん でいる。しかし、これらは子どもにとって楽しみのイベントとしての意識が強く、その裏で参加者のた めに企画運営して、世話をしている人がいることに気付くまでには至っていない。それは、行事の楽し さや勝負に夢中になり、世話をする人の姿や働きにまでは目を向けることができないからだと考える。 また、地域探検や地域での遊びを通して、神社で遊んだり近くの川で魚釣りをしたりして郷土に触れ 、「 」「 」 。 あいながら あの川にカニがたくさんいた もう田植えがあってたよ など郷土のよさを感じている しかし、子ども会で行われる空き缶拾いには、自分たちがかかわっている地域をきれいにしようという 意識をもって行っている子もいるが、積極的には参加していないようなところもある。これは、自分と 地域とのかかわり、今豊かに生活できる背景に十分気付いていないからだと考える。 そこで、社会的な活動能力が広がり、地域の行事などに興味を示し、自然への関心も増してくるよう になり、社会科で地域の人のために尽くした5人の庄屋の働き、努力や苦労などを学び、地域に対する 誇りをもち、さらに、総合的な学習の時間において、地域の生活のために尽くした田代重栄の学習から 現在、地域のために働いている人を調べているこの期に本主題を取り上げ、ふるさとの伝統や文化を受 け継いでいくことの価値を明確にし、ふるさとの伝統や文化を代々、受け継いでいる人がいることに気 付き、今後は、ふるさとの伝統や文化に積極的にかかわり、自分もそれらを守り、伝えていこうとする 意欲や態度を育むことは、ふるさとを愛する心を育てる上でも意義深い。 ○ 本主題の指導にあたっては、幼い頃より親しんできた郷土の伝統や文化を大切に思い、受け継がれて きた伝統や文化を自分も受け継ぎ、伝えようとする人の生き方を通して、ふるさとにある伝統や文化の 価値をとらえ、自分もそれに関わっていることを自覚し、これからは、自分たちもふるさとの伝統や文
化を受け継ぎ、未来へ伝えるために、積極的にかかわっていこうとする意欲や態度を育てたい。 資料「○○さんとすもう大会」を共感的に活用する。この資料は、弓立神社の相撲大会にいつも負け てばかりで消極的な主人公に対して○○さんが、相撲大会の意味や受け継がれている内容を話して聞か せ、積極的な気持ちへと変わっていくという話である。この資料を通して、○○さんが子どもの頃に親 しんだ相撲大会を、お世話役としてかかわっていくのは、自分を育ててくれたことに対する感謝の気持 ちと長い間人が受け継いできたことを未来へ伝える責任からであることを主人公の相撲大会に対する気 持ちの変化からとらえさせたい。そして、○○さんには、ふるさと大石のよさを大切に思い、伝えたい という郷土を愛する心があったことをとらえ、自分たちもその伝統や文化にかかわっていることを自覚 し、今後は自分もふるさとの伝統や文化を未来へ向けて守り、伝えようとする意欲や態度を育みたい。 そのために、まず「つかむ段階」では、これまでのふるさとの地域発見の活動を振り返り、心に残って いることや現在受け継がれている行事を調べての感想を出し合い 「ふるさとを大切にするとはどんな、 ことだろう」という疑問のもと、めあてをつくらせる。次に 「求める段階」では、資料を読み、主人、 公の相撲大会に対する気持ちについて、自分の経験を生かして考え、全体交流によって自他の考えを深 めたり広げたりしながら価値の追求を行い、さらに、相撲大会の世話役をしたGTの話を仕組み、相撲大 。 、「 」 会に価値をみつけた主人公の気持ちを友達との対話活動によって理解させる さらに みつめる段階 では、ふるさとの伝統や文化にかかわっていることを自覚させ、「生かす段階」では、GTからのメッセ ージや教師の説話を聞き、これからふるさとに対しての自分のかかわり方をまとめさせる。 単元単元の構成と計画 総合的な学習の時間 道徳の時間 その他 1 大石・長野水道探検をして、学習の課 題を設定する。 ○ 大石マップを基に、大石・長野水道探 検の計画を立てる。 、 。 ・大石堰から川に沿って 歩いてみようか ○ 川の流れがどのように広がっているか に気をつけながら大石・長野水道探検を 行う。 ・水道の水はどんどん西の方に流れていく よ。 ・横の方に流れは広がって行かないんだ。 ○ 探検して分かったことを確認し、近く の川の流れとのつながりを考え、学習の 課題をつくる。 ・大石水道は田より低いところを流れてい るよ。 大石の水は、どこから流れてくるのか 調べてみよう 2 自分達の地域の水はどこからやってく るのか調べる方法を考える。 ○ 既習の学習の方法を生かして、調査方 法を決定する。 ・地域の地図を使って逆に川の流れをたど ればわかるんじゃないかな。 ・実際に流れを歩いていってみたい。 ○ グループを作り、実際に調べる。 【地図で】 ・山春の山の方に行って筑後川に戻る よ。 【歩いて】 ・どんどん筑後川からはなれていった よ。 【聞き取り】
・袋野隧道を通って流れてきているそう だ。 ・袋野隧道は田代重栄が造っていた。 ↓ 課外〈隧道探検〉 田代重栄と袋野隧道について調べよう 実際の袋野隧道を通り、当 時の掘った後やなたね油の灯 3 資料使ったり近所の詳しい人に聞いた の明るさなど隧道の中の様子 りして田代重栄が行ってきたこと、今の を体験する。 袋の隧道の働きを調べ、まとめる。 ○ 資料を使って、田代重栄が袋野隧道を 造ったことを調べる。 ・こんな岩をくり抜いて造っ ・大石堰ができてすぐにつくられているん 道徳1 た重栄さんはすごい。 だな。 「ふるさと大石をおもう」 ・よくこんなこと思いついた ・大石堰を造るより大変だったみたい。 4-(5) な。 ・機械のない時代に手で掘り ~ふるさと大石のために~ ・村人のために何年も考えたり命を 続けるのはきつかっただろ かけて工事をしたりした重栄さん うな。 はやっぱりすごいな。 ・ぼくも重栄さんのように人 ・失敗してもあきらめなかったのは、 のために何かしたいな。 それだけ村人のことを思っていた 。 、 。 んだ 重栄さんは 僕らの自慢だ ・お米が育ったり果物を作ったり、川 遊びができる大石は、やっぱり誇 りに思うよ。 。 今はどうだろう。大石のために努力し ・私にできることを1つでもしたい ている人はいないのかな。 5 現在、地域のために尽くしている人に ついて調べる ○ 長く続いている行事について誰がどん なことをしているのか調べる。 ・ぼくたちの所の夏祭りは獅子舞で大人の 人が毎年、家を回るよ。 ・弓立神社の相撲大会はお父さんも子ども の頃にもあって、お世話する人はいろい ろな仕事があるよ。 ・祭りの随分前から準備をしていたよ。 道徳2 ・すもう大会はずっと昔から続いている んだな。 「大切にしたいふるさと大石」 4-(5) ・どの行事も、たくさんの人が世話をし ているよ。 ~○○さんとすもう大会~ ・こんな思いで働いてくれている人 ・他の行事もたくさん仕事があるね。 がいるなんて知らなかった。 6 調べたことを交流し、自他の考えを深 ・お祭りや相撲大会を続けることを める。 大事に思っている人がいたんだ。 ○ まとめたことを交流し、自分の在り方 ・こんなに長く続いているのは、そ 生き方についてまとめる。 れだけ大石のために働いてくれた ・近くのお祭りの準備も手伝いたい。 人がいたんだ。次は、自分達の番 ・僕も大人になったらお世話役をしたい。 だ。 主題のねらい 1 地域発見の活動を生かした道徳の時間を展開し、資料「ふるさと 大石のために」「○○さんとすもう大 会」を通して、人の生き方の視点からふるさとを見つめ、ふるさとにある自然、伝統や文化、人々のすば らしさを明確にし、ふるさとを大切に思う心情を育て、これからは受け継がれてきた伝統や文化、自然に対 して積極的にかかわり、未来へ向けて守り、伝えていく大切さをとらえることができるようにする。 積極的かかわり 驚 き よさのとらえ漠 然 と し た ふるさとのよさの気付き かかわりの欲求
2 地域発見の活動での調査活動や隧道探検で思ったことや感じたことをつぶやきノートにまとめたことを 主人公の気持ちを推し量り、その根拠となることを考えるときに活用して地域発見の活動を道徳の時間に 生かし、自分もふるさととかかわりがあることに気付くことができるようにする。 総合主題の計画(全2時間) 第1次 第2次(本時) 総合的な学習の時間 道徳の時間Ⅰ 郷土愛( ) 総合的な学習の時観 総合的な学習の時観 道徳の時間Ⅱ(郷土愛) 総合的な学習の時間 水の流れをた 主題名 袋 野 隧 道 現在ふるさと 主題名 ふ る さ と に どったり隧道 「ふるさと大石をおもう」 に 詳 し く のために尽く 「大切にしたいふるさと大石」 対 し て 自 分 探検をしたり 資料名 い 方 に 話 している人に 資料名 の 在 り 方 を する。 「ふるさと大石のために」 を聞く。 ついて調べる 「○○さんとすもう大会」 まとめる。 本 時 平成○○年○月○日(○曜日) ○校時 4年生教室において 本時のねらい 1 長年受け継がれてきた相撲大会の世話をする○○さんの生き方を通して、子どもの頃から親しんでき た相撲大会を大切に思い、なつかしい思い出のある行事に対して自分にできることでふるさとに恩返し をしようとする思いと受け継がれてきた行事をつないでいく責任を感じ取り、これからはふるさとのよ 、 、 、 さを未来につなげるために自分にできることを考え 積極的にかかわり ふるさとの伝統や文化を守り 伝えようとする意欲や態度を育てることができるようにする。 2 ふるさとの伝統や文化を受け継いでいく責任とその重みを、○○さんの思いを知ることによって気付 いた主人公の気持ちの変化を心情円で表し、それをもとに友達と対話したり、GTの話を聞いたりして、 ふるさとのよさを実感することができるようにする。 本時指導の考え方 、 「 」 、 、 本時指導にあたっては 資料 ○○さんとすもう大会 を共感的に活用し 郷土の伝統や文化を大事にし 受け継いでいこうとする○○さんの生き方を通して、ふるさとに伝わる伝統や文化を大切に思い、受け継ぎ 伝えることの価値を理解し、自分も伝統や文化にかかわりながら生きていることに気付きながら、これから はふるさとに積極的にかかわりながら、未来へ向けて守り、伝えようとする意欲や態度を育てたい。 そのために、まず、つかむ段階において、ふるさとについての学習全体を振り返り、心に残っていること や現在行われている伝統や行事、そのために働いている人などを取材しての感想を出し合い、「このふるさ とを大切にして行きたい」という思いに焦点をあて、「大切にするとはどんなことかな」という疑問から、課 題意識をもたせる。次に、求める段階において、資料「○○さんとすもう大会」を共感的に活用する。主人公 ひろしが、厳しくけいこをつけられる時の気持ちを自分の経験をもとに考える。そして、○○さんに直接、 子どもの頃の思い出や世話をした経験を聞く。その後、○○さんの話を聞いた主人公が土俵を踏みしめて上 がる気持ちについて自分の考えをもつ。それをもとに、友達と対話し、長く受け継がれてきた伝統や文化に ついての見方・考え方・感じ方を広げる。さらに、みつめる段階において、伝統や文化を受け継いでいくこ 、 。 、 、 との責任を感じ 自分たちもその継承にかかわってきたことに気付かせる 最後に まとめる段階において 大坪さんから自分達へのメッセージや教師の説話を聞き、長い時をかけて人から人へと受け継がれてきたふ るさとの伝統や文化に対して、これから自分たちも積極的にかかわっていこうとする思いをまとめ、ふるさ との伝統や文化を守り、伝えていこうとする意欲や態度を育てる。 準 備 教 師:地域発見の活動の感想 読み物資料の流れ図 道徳ノート 道徳1の感想 子ども:つぶやきノート
学習指導の過程 学 習 活 動 と 内 容 指 導 上 の 留 意 点 段階 つ 1 これまでの地域発見での昔の道具体験の感想や 1 これまでの「地域発見の活動」を振り返 か 隧道探険で感じたことをもとにふるさとについ らせ、ふるさとについての学習のまとめの む ての考えたことを出し合う。 時間としての意識をもたせ、価値の方向性 (1) これまでの五庄屋の大石堰作りや袋野隧道体 をつかませる。 験、道徳1での田代重栄の生き方に対する感想更 (1) これまでの五庄屋から隧道探検、田代重 に、ふるさとの行事について調べながら感じた 栄の生き方についての感想を出させ、昔の ことを出し合い、ふるさとについてまとめの時 人の思いを想起させたり現在ふるさとのた 間となることを意識する。 めに働いている人々を調べて思ったことを ・昔の人はふるさとのことを思って頑張ってくれ 出し合い、学習する価値への気がかりをも ていたね。 たせる。 ・袋野隧道造りには、田代さんが努力してくれて ※ 学習の振り返りができるように昔の道具 いたよ。 体験や隧道探検の様子、隧道物語、道徳1 の感想を掲示しておく。 ・大石を大切にしていきたいと思った。 ※ つぶやきノートや地域発見の活動のノー ・不便のない生活にしてくれたんだなと思うと何 トを参考に感想を出させ、「大切にしたい」 かしたいと思った。 の感想から「大切にする」ことについて気が ・ぼくも引き継いでいきたいと思った。 かりをもたせる。 ・大切にするってどんなことだろう。 ・引き継いでいくってどんなことだろう。 (2) 学習のめあてについて話し合う。 (2) めあてをつくらせるために、感想から疑 ふるさとを大切にするとはどんなことなのか、 問へと矢印を伸ばし、学習する価値につい みんなで話し合ってみつけよう。 てとらえやすいようにする。 「 」 、 も 2 資料「○○さんとすもう大会」をもとに、主人 2 資料 ○○さんとすもう大会 を範読し と 公ひろしの気持ちの変化について話し合う。 主人公の気持ちに共感させながら道徳的価 め (1) 厳しく稽古をつけられる主人公の気持ちにつ 値を追求していく。 る いて話し合う。 (1) 周りの熱心な姿とは違って相撲大会にど ○ 主人公の置かれている状況を把握し、厳しく 消極的な主人公の気持ちをとらえさせる。 言われるときの気持ちを考える。 ※ 話の流れを確認した後、相撲の稽古で何 ・負けてばかりで相撲は嫌だな。 度も投げられて、強く指導をうける主人公 ・おじさん達はどうして毎日 練習に来るのかな、 。 の場面絵を出し、この時の気持ちを心情円 ・本当は、毎日、来たくないけど、来なくちゃい で操作した後、理由をノートに書かせる。 けない気がして。 ピンク色・・すもう大会をいいなと思う ※毎年のことであること・おじさん達が先生であ 水色…そんなにいいなと思わない 、 ること・負けてばかりいることなどを把握させ 。 心情円に気持ちのゆれを表出させるようにする (2) 一歩一歩踏みしめて土俵に上がる主人公は、 (2) おじさんの話を聞いた後、土俵に一歩一 どんな気持ちなのか、話し合う。 歩踏みしめながら上がる時の気持ちを考え ○ 実際の○○さんに登場して頂き、自分の経験 させ、相撲大会に対する主人公の気持ちの
や相撲大会への思いを話して頂く。 変化に気付かせる ○ 主人公の相撲大会に対する気持ちを心情円で ○ 実際に○○さんに子どもの頃の思い出と 示し、土表に上がる主人公の気持ちを考える。 相撲大会への思いを写真を見せながら話し ・200年も続いている相撲大会だから自分の精一 て頂き、主人公になって聞き、実際の思い 杯の力でとるぞ。 を受け止められるようにする。 ・負けたっていい。勝つことばかりが大事ではな ○ ○○さんの話を聞いた後、主人公は相撲 い みんなが大事にしているすもう大会なんだ。 。 大会についてどのように感じているのか、 (3) ○○さんの話を聞いた主人公の気持ちが変化 心情円で表し、その理由をまとめることが した理由について考え、話し合う。 できるようにする。 ○ 「なぜ、このように気持ちが変わったのか」に ※ 土俵に上がる時の相撲大会に対する気持 ついて自分の考えをまとめ、交流し、自他の考 ちを心情円で表し、その理由をノートにま えを深める。 とめさせる。 (3)心情円の変化からこのように変わるきっ 〈○○さんの思い〉 かけとなった○○さんが話した相撲大会の 《自分をつくってくれる》 《受け継がれてきたもの》 ・・・【感謝】 ・・・ 伝統を伝える責任【 】 意味、しきたりを受け継いでいくことの責 ・厳しくしてくれ 〔200年も続いている〕 任や思い出への感謝に気付かせる。 たから強くなれ ○弓、矢、おにぎり ※ 隣の人と対話して、受け継がれてきた行 た。 →色・形・大きさを同じに 事の重さとかかわる人の思いについて自他 ・応援してくれた ○願い の考えを深めさせる。 から、やる気が →みんながずっと幸せに ※ 気持ちの変化のきっかけがわかるよう 出た。 →今の子どもたちのために に、○○さんの話のキーワードを板書中央 にまとめておく。 ふるさと(大石)のすばらしさ (大切) 世話役として伝えたい ・200年も続いているこの相撲大会を伝えたい気 持ちがわかった。 ・みんなにこのよさを知ってほしいという思いが 伝わった。 見 3 ふるさと大石を大切にしている自分に気付き、 3 ふるさとを大事に思い、大切にしていこ つ これからの在り方についてまとめる。 うとしている自分に気付き、これからも自分 め (1) ふるさとの素晴らしさを知り、自分も大切にし にできることふるさとにかかわっていこうと る ていることに気付く。 する実践への意欲を高めさせる。 ・ ・全校に伝えようとすることはふるさとを大切に (1) ふるさとの素晴らしさを感じ取り、伝え 生 していることなんだ。 ようとする姿を紹介し、価値の自覚を図る か (2) ○○さんからのメッセージ、ふるさとの伝統や ことができるようにする。 す 素晴らしさを自分達に伝えようとする人の姿にふ (2) 子ども達へのふるさとのよさを伝えよう れ、ふるさとに対する思いを深める。 としている人の姿をプレゼンテーションで ・こんなにたくさんの人がぼく達に、ふるさとの 紹介する。 素晴らしさを教えてくれているんだ。 ・夏祭りのしめ縄飾りをするおじさん達 (3) 教師の説話を聞き、感得した価値の実現を目指 ・飾り作りをするおばさん ・公民館の人 そうとする実践への意欲を高める。 (3) 教師のふるさとを思う気持ちを話し、ふ
・ぼくは、これからろいろなことにもっと自分か るさとを自分なりに大切にしていこうとす ら参加していきたい。 る気持ちを高めさせる。 発問計画 教師の発問 児童の反応 T1 これまでに、このふるさと大石について調べたり探検 C1 田代重栄さんは村人のことを思って したりしてきました。今も、ふるさとのために働いてい お金も命もかけて水を引いたのですご る人を調べていますね。そして、道徳の時間には、田代 い人だと思った。 重栄さんのふるさとを思う気持ちについても学習してき C2 昔の人のおかげで今私たちは、困る ました。一番心に残っていることは何ですか。 ことがないで生活できるのでありがた いと思った。 T2 みんな「すごい」「すばらしい」という感想をもっていま C3 大石には、昔からずっと続いてきた したが、その中に「このすばらしい大石を大切にしたい」 行事がたくさんあるなと思いました。 と思った人がいました。みなさんはどうですか。 C4 ずっと続いてきているのがすごいと 発問1 では、大切にするってどんなことですか。 思いました。これもみんなに自慢でき 今日は、その思いをみんなで見つけていきたいと思い るなと思った。 ます。 ふるさとを大切にするとは、どんなことなのかみんなで話し合って見つけよう。 T4 資料の「○○さんと相撲大会」の話をどんなお話だっ C5 弓立神社の相撲大会のお話で、はじ たのか、みんなで振り返っておきましょう。 めは負けてばっかりで、おじさん達に 厳しく言われるから「どうして」って 発問2 相撲の練習で見事に投げられ、おじさん達に注 思っている。そして、○○さんの話を 意されるひろし君はどんな気持ちでしょうか。 聞いて、なんか好きになりそうなの。 T5 ひろし君は、相撲大会に出てがんばろう、やるぞとい 、 。 、 う気持ちがどのくらいあると思いますか。ピンク色は前 C6 わたしは 嫌いが多いです それは 向きにやるぞという気持ち、水色はそうでもない気持ち 練習し頑張っているのに負けちゃう です。どんな色なのか表して見ましょう。では、その時 し、厳しく言われたりすると、もし自 の気持ちと理由を書きましょう。 分だったらもうしないと思う。 C7 ぼくも水色が多いです。負けでばか T6 では、どのような気持ちなのか、心情円をみんなに見 りだったらおもしろくないし、ぼくも せながら理由を発表してください。 したくないと思うから。 、 。 C8 ぼくは ちょっとピンクが多いです T7 ひろし君は相撲大会に「出て、がんばるぞ」という気持 それは、これまで練習して勝つことも ちはあまりないようですね。 あってその時はとっても嬉しいから。 T8 でも、相撲大会の日に出番が来たときのひろし君は、 C9 ううん。 こんなやる気のない気持ちでしたか。 やるぞという気持ちに変わっていた。 T9 気持ちが変わったのは何かあったのでしょうか。 C10 ○○のおじさんに会って、おじさん T10 ○○のおじさんはどんな話をしてくれたのですか。 の話を聞いたから。
T11 それでは、○○さんの思いはもっとあるのかもしれな C11 おじさんも子どもの頃よく負けて、 いので実際に○○さんのお話を聞いてみましょう。みん よくおじさん達に注意されていた。 なは、ひろし君になって聞きますよ。ひろしくん、どん C12 相撲大会は200年も続いてきたと。 なことを思うのでしょうか。 ※ GTに、子どもの頃の一番の思い出とそのことが今の C13 本当に○○さんは、負けてばかりだ 自分をつくってくれている感謝の気持ち、長く受け継が ったけれど感謝しているんだ 。 れている伝統や文化を守り伝えていこうとする思いを話 C14 200年続くってやっぱりすごいこと しもらう。 なんだな。 発問3 ○○さんはいろいろな話を聞かせてくれました ね。どんな気持ちになりましたか。どんなことを 思っていますか。 C15 200年以上続くのをやめさせたらい T12 みんな、「相撲をとるぞ。がんばるぞ」という気持ちは けない。ぼくは、相撲を取ることで続 増えましたか。まず、心の色を表してみましょう。 くことに関係しているんだ。 では、そのような色になった時の気持ちをノートに書 C14 みんなが応援しているんだ。僕が一 いてみましょう。 生懸命取ることでみんなが元気になる T13 それでは、心の色を見せながらどんなことを思ってい んだ。 るのか発表してください。 C15 ずっと続いてきた相撲大会だから、 僕は元気に取る必要がある。 T14 ひろし君は、ずいぶん気持ちが変わってしまったので C16 子どもたちのことを一生懸命考えて すね。 くれいる人がいるんだ。 発問4 なぜ、こんなにひろし君の気持ちは変わったの ですか。 C17 相撲大会は勝ち負けだけではなく て、みんなが元気でいることを願って いて、自分の頑張る姿がみんなを元気 T15 ひろし君は、○○さんが伝えたいことを受けとめるこ づけることになるから。 とができたのですね。きっと来年も、負けることがあっ C18 200年も続いてきたことを知って、 ても相撲を頑張っているでしょうね。 頑張らないとと思った。 T16 今日は相撲大会のお世話をする○○さんの気持ちを中 C19 たくさんの人が支えてくれているこ 心に学習してきましたが、皆さんが調べてきた他の行事 とがわかった。 にも大坪さんのように、そのすばらしさをみんなに伝え ようとしている人ばかりだと思いますよ。 発問5 それでは、○○さんのようにふるさとのよさを C17 自分も相撲を取ったり夏祭りで獅子 大事に思って何かをしようとする心が皆さんの中 舞をしていたのは、続いてきた行事に にもありませんか。 自分もつながっていたんだ。 T17 相撲大会に参加して、いっしょうけんめい相撲をとる C18 ○○さんが頑張ってきたことをこれ ことでもふるさとを大切にすることでしたね。 からも続けないといけないな。今でき 、 。 ることは 相撲を一生懸命とることだ T18 これは、大石のすばらしい地域の行事をみんなに伝え C19 こんなにたくさんの人が大石のすば ようと模造紙にきれいに書いている○○さんです。 らしさを僕たちに伝えようとしている んだ。ぼくもまとめていることをしっ
T19 それでは、○○さんに大好きな大石の小学校に通う皆 かりみんなに伝えたいと思います。 さんへメッセージ(お願い)を話して頂き、たくさんの 人が皆さんに大石のよさを伝えようとしています。その 人達をスクリーンで紹介します。 T20 最後に、わたしにとってのふるさとをお話ししたいと 思います。 T21 さて、みなさんは、社会科で五人の庄屋さんと大石堰・ 長野水道について、それからキラリ学習の中で袋野隧道 探検をしました。ごつごつした隧道を見て驚きました。 そして、道徳の時間に村のことを思い大石に水を送って くれた重栄さんの生き方を勉強して、さらに、今、昔か ら続く行事を調べ、今日の○○さんの思いを勉強するこ とで長いこと受け継がれてきていることを自分もかかわ りながら伝えようとする人の思いについて学習していき ました。これらの学習、全てを通してみなさんは、これ からどのようにこのふるさと大石にかかわっていこうと 思いますか。 板書計画 写真 写真 大 切 に し た い ふ る さ と 大 石 ○ や め た い な 。 負 け る し 注 意 さ れ る し ○ い か な く ち ゃ 、 い け な い 。 め あ て ふ る さ と を 大 切 に す る と は ど ん な こ と な の か 、 み ん な で 話 し 合 っ て み つ け よ う 。 ・ い い 所 だ 。 す ご い 人 が い る ・ 川 と か 大 事 に し た い 。 ・ 大 石 を 大 切 に し た い 。 大 切 に す る と は ? ふるさと(大石)のすばらしさ (感謝) (伝統) 200年続いている 自分をつくってくれ た ○願い ・きびしいしどう →みんながずっと → 強い自分に →今の子どもたちのため ・応援 ○弓・矢・おにぎり →やる気が出た →色・形・大きさ い っ し ょ う け ん め い と る ○ 二 百 年 の 続 き 願 い が か な う み ん な の 気 持 ち に こ た え る ふるさと大石をうけつぎたい 伝えたい 今 は ・ ・ こ れ か ら は ・ ・ 続いてきた れきし 人々の思い な げ と ば さ れ る 一 歩 一 歩 ふ み し め て