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「在宅医療廃棄物の適正処理のための効率的な回収、処理に関する研究会」

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(1)報. 告 書. テーマ:. 2013 年度後期 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業 在宅医療廃棄物の適正処理のための効率的な回収、処理に関する研究会. 申請者: 岡 重男 所属機関・職名: 公益社団法人福岡県産業廃棄物協会・課長 所在地:福岡市博多区吉塚本町13-47. 福岡県国保会館2階. 電話:092-651-0171 助成年度:2013年度後期 提出年月日:平成27年3月27日.

(2) 2013 年度後期. 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業. 在宅医療廃棄物の適正処理のための効率的な回収、処理に関する研究会. 座. 長 池田. 委. 行宏. 近畿大学医学部附属病院安全衛生管理センター 講師. 員 阿部久美子. 福岡県訪問看護ステーション連絡協議会 役員. 梅田. 佳暉. 公益社団法人福岡県産業廃棄物協会 会長. 熊本. 浩二. 久留米市役所廃棄物指導課 課長. 濱. 良一. 公益社団法人福岡県薬剤師会 副会長. 山家. 滋. 公益社団法人福岡県医師会 理事. 吉留. 総. 福岡県環境部廃棄物対策課 課長 (敬称略、五十音順). 事 務 局 古賀 宗次. 公益社団法人福岡県産業廃棄物協会 専務理事. 岡. 公益社団法人福岡県産業廃棄物協会 課長. 重男.

(3) 平 成 2 6年 8 月2 5日 於 ハイアットリージェンシー福岡 アゼレア. 2013 年度後期 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業. 在宅医療廃棄物の適正処理ための効率的な回収、処理に関する研究会 第 1 回研究会次第. 1.開. 会. 2.あいさつ. 3.議. 題. (1)訪問看護における在宅医療廃棄物の適正処理(話題提供). (2)在宅医療廃棄物の適正処理に関する既存研究の紹介(話題提供). (3)意見交換等. 4.閉. 会.

(4) 本研究は、循環型社会形成推進科学研究費 「訪問看護における在宅医療廃棄物の適正処理 (K2014),(K2149),(K22074)」(研究代表者 池田 行宏)の助成を受けたものである。.

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(24) 1.第 1 回研究会報告 (1)日. 時. 平成26年8月25日(月)15:00 ~. (2)場. 所. ハイアットリージェンシー福岡 2F アゼリア. (3)出席者. 17:00. 池田座長、阿部委員、梅田委員、熊本委員、濱委員、山家委員、 吉留委員(事務局:古賀、岡). (4)あいさつ 池田座長が挨拶し、以後、池田座長により、研究会を進行した。 (5)委員自己紹介 (6)議題:訪問看護における在宅医療廃棄物の適正処理(情報提供) ①報告内容(項目) ・在宅医療とは、在宅医療廃棄物処理の問題点、訪問看護ステーションの現状、研究 デザイン、アンケート調査の結果、現地調査の結果、まとめ、今後の課題 ②報告の要点 ・各調査結果からの在宅医療に関する現状: 患者統計(厚生労働省) 、介護サービス施設利用調査結果(厚生労働省) 、介護サー ビス施設利用調査結果(厚生労働省)のデータを用いた在宅医療に関する現状説明 があった。これらの調査結果から、 →訪問看護ステーション利用者数の増加に伴い、訪問看護ステーションも増加し ている。また訪問看護ステーションの設置主体(医療法人、営利法人)の割合 について説明があり、民間の参入が多くなっている。 →本調査では、営利法人の廃棄物の問題意識について明らかすることに赴きをお いて調査した。 ・研究内容に関する説明 →予備調査(200 事業所)→本調査(2,000 事業所)の根拠の説明 (6 割の回収を目指す、営利法人のステーション 200 カ所アンケート回収したい) ・アンケート結果について ・行政担当者へのインタビュー結果について →患者側の心情として、 「病気であることを知られたくない」という理由で、訪問 看護師に在宅医療廃棄物の処理お願いすることもある。 →医療廃棄物はまったく受けいれをしないという市町村も多くあった。 →本来、 「在宅医療廃棄物」は一般廃棄物として位置づけており、一般廃棄物処理 計画に入れる必要がある。 →実際の在宅医療廃棄物の処理の方法については、日本医師会の取扱いガイドを 活用する。 ・訪問看護ステーションにおける在宅医療廃棄物の処理について.

(25) →設置主体間(医療機関、営利法人等)で違いがある。 →主治医に積極的にお願いする。 →地元医師会と連携がとれている行政機関は、在宅医療廃棄物の処理も上手くい っている。 →主治医による回収状況についても、都市部と地方では意識の格差がある。 ・新たな課題について →においや腐敗について →においの測定はむずかしい(機器によって感知できる感度が違う) →いいにおい、わるいにおいも同じように扱う。 →現在も人の鼻を基準に評価している ③意見交換 池田座長からの情報提供の後、 意見交換を行った。 意見交換の内容について下記に示す。 ・本日情報提供頂いた内容は、廃棄物収集運搬業者として、私たちが感じている感覚 的なものとだいたい合っている。私としては、収集運搬時の工夫、効率化、たとえ ば車内に搭載する回収 BOX の工夫(コカコーラボトラーズの自動車みたいな、 「製 品を運んで空き缶を回収する仕組み」) 、いわゆる使うモノと使わないモノを上手く 運べる仕組みを考えてみてはどうか? ・車内に搭載する BOX に関して、実際の訪問看護の現場では、公用車だけでなく、 自家用車を使うことも非常に多い。自家用車を使って、直行直帰の訪問看護ステー ションもかなりある。家族が使う車に回収 Box を乗せるのは抵抗がある。 (汚物の 入っている箱を積んだまま、家族の送迎を行うことに抵抗を感じる) ・腹膜透析のバックの処理について、患者が自立している間はいいが、認知症、老化 現象がすすむとバックの液をトイレに流すことも難しくなる。実際、1 週間分の使 用済腹膜透析のパックを洗濯機のタンクに保管していた事例もあった。これらの処 理に関して基本的に看護師は、新聞紙で包んで、ビニールにいれて捨てることをし ている。ただ最近は、家に新聞紙がない家庭も多くなってきている。 ・実際、在宅医療廃棄物の処理については、家族と看護師さんと話し合って、そこで できることをやるということが多い。 ・私の市では、針刺し事故があってからは、注射針は医療機関等への持ち込みをお願 いしている。ただ、鋭利な廃棄物の取扱いについては、自治体によって取り組みの 温度差があって、これらの守備の範囲の設定が難しい。 ・最近では、家庭におけるクスリ(期限切れ等)の処理も話題になっておりますが、 実際どうでしょうか? →自宅で捨てることは何も問題ないのですが、薬局にもってこられると「もって 帰って捨てて下さい」と言えないが現状です。一般のクスリについては間違いな.

(26) く問題ないのですが、問題があるのは末期の患者さんが使っている麻薬です。こ れは確実に処理する必要があります。麻薬の使用を家族が知っていることで、悪 い使われ方をされることもあるからです。 ・在宅医療廃棄物を運搬する行為は、廃棄物の収集運搬業の許可が必要となるのでは? →使ったものをもってかえるという「自社運搬」となる(?)。 →回収までが「指導管理」の範囲まで入っている(?)。 →医療行為の一環、介護サービスの一環、廃掃法の考えは入らないという考えでよ い(?) 。 →法律の解釈は難しい ・医薬分業が進化している今日、医療機関と調剤薬局と訪問看護ステーションの役割 も近年変わりつつある。その中で、注射針や麻薬の適正管理、適正処理というのは 重要となってくる。 ・介護保険の判定基準によっては、訪問回数が少なくなることがあり、患者が自分で 治療できているか、注射針の数を数えて確認する。その注射針は訪問看護師が持っ て帰る。 ・インシュリンの注射針に関する現状に関する情報交換を行った。 ・感染性廃棄物の処理(料金等)に関する情報交換を行った。 →回収が少ないと処理料金が割高になる。小口の排出事業者の対応策(組合方式) の紹介 →様々なケースにおける廃棄物処理法上の問題について(→排出事業者責任が原則) ・在宅医療廃棄物の処理について、講習会、周知の方法について関係者間で情報交換 を行った。 ・地域包括ケアの中心となる在宅かかりつけ医(近所の開業医)をもっと活かすこと ができないか? →最初の三角関係(病院、患者、ステーション)だけでない、在宅かかりつけ医 も加わった新たな連携のカタチの実現。 →在宅かかりつけ医と連携することで、注射針の回収等もうまくいくのでは。ま た患者の QOL も向上するのではないか? ・麻薬の処理については、医師が持っていく場合、薬剤師が持っていくなどいくつか パターンがある。患者さんが亡くなられた時は、医師と薬剤師と訪問看護師の連絡 関係はとても重要となってくる。 ・営利法人運営の訪問看護ステーションへの情報の周知、指導が必要となる。 ・以前の出席した会議で、訪問看護における駐車場問題が話題になったが、駐車場で 廃棄物保管するような仕組みを作ることできないか。 ・市町村によって受入れのルールが違うので、それによって持って帰る廃棄物の量が 変わってくる。県の訪問看護連絡協議会があるので、そこで在宅医療廃棄物処理に.

(27) 関する実態調査するなど、営利法人運営の訪問看護ステーションも含めた新しいシ ステム導入への基盤作りを行ってみてはどうか。 (7)まとめ 池田座長の情報提供、その後の意見交換より、在宅医療廃棄物の適正処理に関して、 現場に即した提案(①においを封じ込める回収 Box の開発、②在宅かかりつけ医とネッ トワーク構築及び周知説明、③駐車場等を活用した廃棄物保管施設の検討)があった。 以上をもって第1回研究会を終了した。. 写真1. 写真2. 第 1 回研究会開催状況写真(1). 第 1 回研究会開催状況写真(2).

(28) 平成26年10月24日 於 ハイアットリージェンシー福岡 アゼレア. 2013 年度後期 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業. 在宅医療廃棄物の適正処理ための効率的な回収、処理に関する研究会 第2回研究会次第. 1.開. 会. 2.あいさつ. 3.議. 題. (1)第 1 回研究会の議事内容の確認. (2)在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯及び調査研究(情報提供). (3)福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の取組について(情報提供). (4)意見交換等. 4.閉. 会.

(29) 第2回研究会. 2014年10月24日. 報告内容 ・在宅医療廃棄物の適正処理に関する 検討 経緯及び調査研究(情報提供). ・福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の. 取り組みについて(情報提供).

(30) 在宅医療廃棄物処理に関する 検討経緯 及び調査研究. 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 及び調査研究 1.1998年通知 ・在宅医療に伴う廃棄物 → 一般廃棄物 ・注射針 → 堅牢な容器に入れて排出 →焼却処理が望ましい(衛生的観点から). 2. 2003年度~2004年度 在宅医療廃棄物の処理のあり方検討会 →在宅医療廃棄物取扱い方法検討調査報告書 (2005年3月:環境省).

(31) 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 及び調査研究 3.2005年9月通知(2005年通知) 現段階で最も望ましい方法として (1)注射針等の鋭利な物は医療関係者あるいは 患者・家族が医療機関に持ち込み、感染性廃棄物 として処理する、 (2)その他の非鋭利な物は、市町村が一般廃棄物 として処理するという方法が考えられるとしています。. 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 及び調査研究 3.2005年9月通知(2005年通知) 在宅医療廃棄物の処理に当たっては、市町村は 関係者と連携を図りつつ、本報告書を参考に地域 の状況に応じた処理方法を検討し、一般廃棄物処 理計画の中に位置づける等の所用の手続きを取ら れるようお願いします。. 感染性 or 非感染性. 鋭利 or 非鋭利.

(32) 在宅医療廃棄物処理に関する検討経緯及び 調査研究 4.2007年2月全国市町村アンケート調査実施(環境省) (1)注射針以外の在宅医療廃棄物をすべて市町村で回収 しているあるいはそのための医療機関と協議している. →. 全体の51.5%. (2)2005年通知で示した望ましい方法で回収している 市町村の割合 → 全体の31%. 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 及び調査研究 5.2008年3月 在宅医療廃棄物の処理に取り組み推進のための手 引きを作成(環境省) 市町村向け内容: →関係者の役割・協働のほか、在宅医療廃棄物の処理に関する 基礎情報として、その種類や性状、安全な収集運搬方法などに ついて紹介している。. ※2008年2月、3月(上記と同時期) ・在宅医療廃棄物の適正処理ガイドライン(日本医師会) ・在宅医療廃棄物の取扱いガイド(日本医師会).

(33) 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 及び調査研究 6.在宅医療廃棄物の取扱いガイド(日本医師会) 在宅医療廃棄物の種類を次の3つに分類 (1)鋭利でないもの(注射針以外) (2)鋭利であるが安全な仕組みを持っているもの (ペン型自己注射針) (3)鋭利なもの(医療用注射針、点滴針). 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 及び調査研究 6.在宅医療廃棄物の取扱いガイド(日本医師会) 廃棄物からの感染予防の考え方 →標準予防策(スタンダードプレコーション)として、 CDC(米国疾病予防管理センター)で提唱された 医療における感染予防の原則を掲載.

(34) 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 及び調査研究 7.2009年度、2010年度 (社)日本医師会と(公財)日本産業廃棄物処理振興 センター「在宅医療廃棄物の適正処理に関する研究」. 8.2013年度 東京都環境局 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討会. 東京都環境局. 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討会.

(35) 東京都環境局: 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討会. ・使用済み注射針回収事業の検証. ・使用済み注射針以外の在宅医療廃棄物 (非鋭利な在宅医療廃棄物)の適正処理. 福岡市の取組みについて.

(36) 福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の取組み. 福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の取組み. 市 民. 〔福 岡 保市 管 薬 施剤 設 師 〕会. 回 収 拠 点 薬 局 賃貸契約書. 収 集産 運業 搬廃 業棄 者物 委託契約書. 委任状 マニフェスト.

(37) 2.第2回研究会報告 (1)日. 時. 平成26年10月24日(金)16:00 ~. (2)場. 所. ハイアットリージェンシー福岡 2F. (3)出席者. 18:00. アゼリア. 池田座長、阿部委員、梅田委員、熊本委員、濱委員、山家委員、 吉留委員(前原氏代理出席)、 (事務局:古賀、岡). (4)あいさつ 池田座長が挨拶し、以後、池田座長よ、研究会を進行した。 ) (5)自己紹介 福岡県環境部前原氏(吉留委員代理)より自己紹介頂いた。 (6)議題 ①第 1 回研究会の議事内容の確認 資料1を用いて、事務局より第 1 回研究会の議事概要を説明した。池田座長より、 1 ページ目の行政担当者へのインタビュー結果内容について、「患者側の心情・・・」 については訪問看護士から得た意見であった報告があり、議事概要の修正を事務局に 指示した。また池田座長より、第 1 回研究会で各委員のおかれている立場から貴重な 意見や課題が多く出されたことへの謝辞及び今後、 「これらの課題についてどう解決し ていくかということ」について、第 2 回、第 3 回で議論して頂きたい、また何かしら 研究会の着地点を設けたいと申し添えした。 ②在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯及び調査研究(情報提供) スライド資料を用いて、事務局より在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯及 び調査研究に関して説明した。報告の要点は下記の通りである。 ・1998 年通知 ・在宅医療に伴う廃棄物 → ・注射針 →. 一般廃棄物. 堅牢な容器に入れて排出 →焼却処理が望ましい(衛生的観点から). ・2003 年度~2004 年度. 在宅医療廃棄物の処理のあり方検討会. →在宅医療廃棄物取扱い方法検討調査報告書(2005 年 3 月:環境省) ・2005 年 9 月通知(2005 年通知) 在宅医療廃棄物の処理に当たっては、市町村は関係者と連携を図りつつ、本報告書 を参考に地域の状況に応じた処理方法を検討し、一般廃棄物処理計画の中に位置づ ける等の所用の手続きを取ることに関する通知があった。また感染性 or 非感染性、 鋭利 or 非鋭利といったふたつの切り口から議論するようになった。 ・2007 年 2 月全国市町村アンケート調査実施(環境省) (ⅰ)注射針以外の在宅医療廃棄物をすべて市町村で回収しているあるいはそのた めの医療機関と協議している →. 全体の 51.5%(ⅱ)2005 年通知で示した望ま. しい方法で回収している。市町村の割合→全体の 31%であった。.

(38) ・2008 年 3 月在宅医療廃棄物の処理に関する取り組み推進のための手引きを作成(環 境省) ・2008 年 2 月、3 月(上記と同時期)在宅医療廃棄物の適正処理ガイドライン(日本 医師会) 、在宅医療廃棄物の取扱いガイド(日本医師会)の説明。宅医療廃棄物の取 扱いガイドでは在宅医療廃棄物の種類を(ⅰ)鋭利でないもの(注射針以外)、 (ⅱ) 鋭利であるが安全な仕組みを持っているもの(ペン型自己注射針)、(ⅲ)鋭利なも の(医療用注射針、点滴針)3つに分類している。また廃棄物からの感染予防の考 え方として、→標準予防策(スタンダードプレコーション)、CDC(米国疾病予防 管理センター)で提唱された医療における感染予防の原則を掲載している。 ・2009 年度、2010 年度(社)日本医師会と(公財)日本産業廃棄物処理振興センタ ー「在宅医療廃棄物の適正処理に関する研究」の概要を説明した。 ・2013 年度 東京都環境局 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討会内容について、 (ⅰ)使用済み注射針回収事業の検証、 (ⅱ)使用済み注射針以外の在宅医療廃棄物 (非鋭利な在宅医療廃棄物)の適正処理について報告した。 その後、各委員より下記の意見が出された。 ・池田座長より 1998 年通知が出た時代は、大学病院では焼却炉を持っており、その 焼却施設で感染性廃棄物、実験動物等を処理していた。ダイオキシン類の問題で、 小さな焼却炉が使用できなくなり、大学の施設も廃止され、大学病院の廃棄物も外 部委託して処理するようになった。 ・1998 年当時から、在宅医療廃棄物は家から排出されるので、一般廃棄物であるとい う考え方であるが、その考え方に未だ行政機関が追いついていない。現在、大都市で は、在宅医療廃棄物の処理について、廃棄物処理計画の中に盛り込んでいくことが進 んでいるが、中小の自治体では在宅医療廃棄物(家庭から出る)の受入ができていな い。池田座長の地元自治体でも大きく「医療廃棄物受け入れません」という看板があ るところもある。今後、自治体では在宅医療廃棄物の処理について、廃棄物処理基本 計画に盛り込んでいく必要がある。 ・2007 年の自治体へのアンケートについて、50%しか対応していないことについて、 その理由として、①注射針(鋭利なもの)について医療機関と協議しているか、②市 町村の施設で受け入れられない、という2つの視点があると思っている。当時は後者 の方が多かったと思うが、東京都が廃プラスチックを埋立処理していたのも、プラス チックを焼却施設にいれるとカロリーが高くなり、焼却炉が痛むといった話であった が、埋立しても菌は消滅しない。また事務組合等の関係の中で、処理ができないとい うこともある。 このようなことから大都市からできているということだと考えている。 ・感染を防御し、衛生的に処理をするという面では、焼却するということが望ましい。 いまはプラスチックの分別が進んで、リサイクルが進み、プラスチックごみが焼却炉 に入らなくなって、焼却炉のカロリーが落ちているという話もあり、その焼却炉のカ.

(39) ロリーをあげるために、在宅医療廃棄物を受け入れるといった話があっている自治体 もある。 ・ 「感染性」という言葉ですが、 「感染性というものがない」という証明は極めて難しく、 およそすべての廃棄物は感染性廃棄物であろうと思います。そうするとすべて焼却処 理するということになるのですが、それが可能なのかどうか。老人ホームなどで、疥 癬(かいせん)が感染した場合、どう除染するか。飲み薬を服用したりして、感染、 施設内感染の対応等をしますが、アレルギー反応で皮膚の湿疹が残ることもあり、菌 がいつなくなったのかもわからない。そこで、すべてが感染性廃棄物という考えにな り、何が感染性で非感染性であるかということを議論することは難しい。 ・感染性、非感染性ということは、ナンセンスであると思っている。いま日本で定義さ れている感染性廃棄物(3ステップ:①形状、②排出場所、③感染症種類) 、家から出 ている一般廃棄物でも生ごみでも腐敗したらどんな菌がでてくるかわからない、おむ つの中でも大腸菌とかもあるものもありますし、普通、感染はあるものだと前提でい くと、現場で鋭利、非鋭利という判断は妥当と思いますが、感染性、非感染性という のは難しいことで、その中で医師が判断することとなっているのですが、すべて感染 性として処理し、リスクを考慮して考えていくことになる。 ・以前、県内の感染性廃棄物を取扱う従事者に 5 年間に渡って毎年 B 型、C 型肝炎の検 査を行っていた。これは、産業廃棄物処理業に従事して B 型、C 型肝炎になると会社 としての補償問題になることもあったので、検査をしていましたが、従事者は 60 人 ぐらいいて、産廃処理に従事して肝炎になったという事例はなかった。 ・容器と針を外さないで処理をすることが望ましいが、そうなると廃棄物がかさばるの で容量が大きくなり、コスト高となる。自分の注射針を自分で外して事故があっても 特に問題は無い(自分だから) 、ただ他人がすると問題があるということになる。自分 で取るようにするなど、自己完結型の処理を進めることはできないか。 ・昔は三角の容器で突き刺して針だけ取るという容器があったが、どういう分別方法が 望ましいか検討した際、コスト面、ボリューム面から処理を考えたとき、病院におい ては、そのまま廃棄する方がよいというところもあった。 ・点滴を終えた後など、針のカバーをリキャップするときに指に刺してしまう事故がよ く起きる。以前、突き刺して抜く容器を使っていたのですが、コストが高く、在宅医 療ステーションでは不向きであった。看護師から持って行くのが手間という意見があ り、またコストが高いということで不向きでした。いま出てきている医療器具には、 「逆刺し防止」機能がついたものもあるが、これもコストが高いため、良心的な先生 はだされるが(笑) 、開業医のほとんどの先生が使用していないのが現状である。 ・現在の対応としては、針を抜いたらその場で、はさみで切ってそのまま捨てるという 行程で処理している。その捨てる容器も最初はジャム瓶を使用していたが、看護師よ り重いとの意見があり、現在はガムの容器を使っている。この容器はにおいも漏れな.

(40) いし、 カチッとしまる。 針もリキャップもしないでよい(はさみで切って入れるので)。 ・池田委員の病院ではその種類の廃棄物は多量に出るので、リキャップしないようにと いうのが感染性廃棄物処理のルールとなっている。ですので、リキャップしないで、 そのまま感染性の容器に廃棄している。ただ在宅医療の現場では、今いわれたような 工夫が必要となる。 ・安全とコスト、これを両立させないといけない。 ・ガムの容器は、患者の家に置くことはせず、看護師がカバンの中にいれて持って歩い ている。最終的には、それはステーションに持って帰って、ステーションが処分する。 ・この流れはとてもいい流れですが、そうなるとすべての負担が訪問看護ステーション に係ってくることとなる。ここを問題視していく必要がある。 ・この流れが一番いいのはわかっているが、やはりお金の担保が必要となる。地域の調 査をしても、病院つきの法人と営利法人では、状況は違ってくる。将来的には「こう いう事実があるのだ」ということを知ってもらい、針の処理のための点数をつけて頂 くことが望ましい。 ・お金のことを考えるなら、できるだけ一般廃棄物処理施設で処理して欲しい。 ・やはり最後どうしても針だけは残ってくると思う。感染性廃棄物というと産業廃棄物 としかならないので、平成 11 年のとりまとめも平成 20 年のとりまとめも、その観点 で、鋭利なもの、非鋭利なものということで線を引いているのではないか、鋭利なも のは刺したら危ないのでそういうルート(病院などに持っていって専門業者にお願い する)をつくりましょう、鋭利以外のものは市町村でやるということになっている。 ・以前、現場(事務組合)から何とかしてくれという相談が保健所にあった。医療系と いったら全て感染性と思っている。彼らがいうには一般廃棄物というのは何が入って いるかわからないという、危機感は強い。産業廃棄物は事前に出てくるものが想定で きる。一般廃棄物の従事者は少しでもリスクを下げたい。 ・鋭利でない感染性廃棄物の所在というのは、次なる感染源にはならないだろうとか、 針刺しは次なる感染源になるとか混乱?しているのではないか。感染性廃棄物の再定 義などを検討することで、話がとおりやすくなるのではないか。 ・法的には、家庭から出るのは普通の一般廃棄物となっており、ホントに感染性の疑い がある廃棄物と、法律の感染性廃棄物のとらえ方が異なっている現状がある。 ・池田座長が実施した 2009 年の全国調査の時より、状況が進んでいると思われる。そ こで、勇美財団の助成を受けて、現在、南河内地域の訪問看護ステーションを対象に 再度アンケート調査を行っている。その中で品目毎にこの廃棄物はどこに出していま すか?と聞いたところ、実際すべての市町村で受け入れないといっているのに、既に 排出者は一般廃棄物として出していることがわかった(だまって?)。行政側もそれで 事故が起こらないので、集めているのが現状である。感染性一般廃棄物というイメー ジでなんとなく怖いと思っているが、現状はもう受け入れていて、後は「やってます」.

(41) というだけだと思うのですが、いえない事情がある。実際集めているので、分別のガ イドに載せるだけでいいかもと考えていますが・・ ・福岡県内で家庭系の在宅医療廃棄物を「受け入れない」といっているところは実際あ るか?(→おそらく、そんなにないのではないか) 。事業系一般廃棄物で、「感染性」 というのは受け入れていないというのはあると思われる。ただ自治体が明確に家庭系 の在宅医療廃棄物を「受け入れる」というのも抵抗があるのではないか。実際に明確 に聞かれると困る。 ・最近は抗がん剤の化学療法について、曝露するもの、曝露しにくいものとかがあるの ですが、いま私の地域で 2 名在宅化学療法をはじめました。そこで、「これは曝露し にくいものですけど、トイレ 2 回流す、便器をふくとか注意して下さいね」といいこ とだと思って説明すると、すると看護師から勉強会をしてくれということになり、勉 強会を開催した。それから看護師は、特殊な手袋、マスクをつけるようになると、今 度は家族の方から、 「看護師さんは、いつもしないマスクと手袋をつかって点滴を行っ ている。そうすると同じ家に住んでいる私たちはどうなのですか」と聞かれる。また 妊婦さんがいるご家庭では「これから赤ちゃんが産まれてくるのに、いくら祖母のた めとはいえ、そんな危険なことをするのですか」と。また外来でずっとやってきたこ とでありますが、それでも2日間は曝露しているのか?といった疑問など・・・。化 学療法のクスリが次から次に出てきて、国が在宅化学療法を推進していく中で、この ような事例はこれからの課題として出てくると思われる。 ・池田座長の病院では、病院に返してもらうようにしている。化学療法に使う抗がん剤 における曝露の評価は難しい。抗がん剤は、特に新しいものの曝露評価はできていな い。私も薬剤部から聞かれたこともありますが、 「これ大丈夫ですか」と聞かれても大 丈夫と言えない。家族なんか特にそう思うと思います。不安だと思います。これから 在宅化学療法が拡がっていく中で、どういうのがいいのか。QOL〔生活の質〕をあげ るために在宅医療を選択している中で、このような抗がん剤の心配がでてきて、ホン トに何がいいのか?ということになる。矛盾している。 ・無菌調整室、安全キャビネット、クリーンベンチ(これはつくる物の中に菌が入らな いようにするもの) で、 抗がん剤をつくるときは空気を吸い込む形になっているので、 実際に自分たちのところに菌はこないということになっている。まだこれらの抗がん 剤の安全性が明らかになっていない中、不安を抱えてやっている状況でもあるので、 今後検討していく必要がある。 ・抗がん剤について、私のところでは、在宅医療で使うのは 2 種類程度である。病院で はもっとリスクの高いクスリが使われている。私の持論としては、在宅医療(化学療 法適用等)に関するガイドラインを出して欲しいと思っている。 ・抗がん剤についてはわからないだけに何とも言えない。鋭利なもの、非鋭利なものは 物理的にわかるが、化学物質というのはなかなかわからない。.

(42) ・労働者の立場をまもるという点から、新しいものは、安全キャビネットを使って個別 にやっている。 ・先ほどの話で、化学療法について、妊婦さんが不安となることもわかるし、そういう 心配を思うことだけでも、妊婦さんはナーバスになる。 ・また病院で治療して、病院を出て帰宅した後も。粘膜感染等のリスクがある。病院は そこまで説明をしているかどうか。 ・在宅医療からでる感染性廃棄物は別の形の問題がある。在宅医療を選択する人 QOL が下がらない、2025 年問題で医療従事者が大変になる、こんな問題が多くなると在宅 医療の看護師さんが少なくなる。 ・厚労省は高度急性期医療に力を注ぎすぎたこともあり、ベッドの数 48 万→30 万に減 らして行く中で、病院で働く場がなくなった看護師さんは、在宅医療の現場で働きま しょうという流れもある。 ・患者さんのペースメーカー等の取り扱いについて、情報交換を行った。 →火葬前に取り出しているか、取り出していないか? →火葬場によっては、取り出して欲しい、取り出さなくていい? →主治医が、内科と外科の違いがある? →市町村の炉の性能によってちがう? →医療関係者の中でこういう情報を共有する必要がある ③福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の取組について(情報提供) 福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の取組みについて、資料3-1、3-2を用 いて事務局より説明した。 その後、各委員より下記の意見が出された。 ・この取組は、うまく考えた取組である。ビルの管理会社がまとめてやった場合はど うすればいいかというのが通知で出されていたが、それを応用したものである。 ・産業廃棄物の保管、移動、運搬に関する考え方の情報交換 (訪問看護ステーション→医師会病院の例を中心に) →薬剤師、患者がもっていく感覚. 回収拠点が排出事業者、自ら運搬ということ. になる →自分のところから自分のところに運んでいる。 →行政に聞きながら、正しいやり方を考えることが必要 ・このような組織的な流れはおもしろい。コストと法律の関係がクリアできている。 ・色んな人の理解があって、いい方向に向かわせようという流れで進めていけている と思う。.

(43) ④意見交換等 ・1 回目の研究会の後に医療容器メーカーに小さい容器に関する試作について相談した が、コストはそれほど変わらないとのことでした。回収コスト(運搬コスト)は、容 器が大きくても小さくても変わらない。拠点をつくって、小さい容器がたまったら処 理をするという流れをつくる必要がある。 ・在宅医療拠点事業というのが進められている。地域包括支援センター、行政機関も入 って、在宅医療廃棄物に関する適正な回収、マッチング事業がうまくできればいい。 医師協同組合で契約するというのは想定にあったが、回収に関わるマッチングができ たら、コスト面、環境面における負荷を軽減できるのではないか。 ・今回の研究のテーマは適正処理のための効率的な回収、処理、拠点はできそうなので、 何か新しい形が構築できるのではないか。 ・海外では、空港に堅牢な容器でできている医療廃棄物回収のポストみたいなものがあ る。 ・岐阜県、静岡県、京都府の取組では、各県医師会と契約して電子マニフェスト、医師 会、医師協同組合が連携して医療廃棄物の処理を行っているが、この仕組みを在宅医 療に応用することも検討したい。 ・各関係機関が連携して進めていく場合に、市町村が鋭利なもの以外は受け入れる体制 ができないと実現できないため、この点については、福岡県から指導、周知して頂き たい。 ・市町村の受入は大きなネックである。鋭利と非鋭利と分けるのでは無く、在宅医療廃 棄物のリスク等を踏まえて、すべての在宅医療廃棄物を専門業者に流れる仕組みを検 討していいのではないか。 ・ 「法律では非鋭利の廃棄物は市町村が受けいれることになっているので、 お願いします。」 という流れには、簡単にはいかないと思う。 ・在宅医療廃棄物について出す側からいくと、感染性、非感染性とも家庭からでるから 一般廃棄物でしょうとなる。ある部分これを産業廃棄物で扱うとなったときに、処理 責任は誰で、お金はどこからでるのか。 ・そういう意味では、しわ寄せが訪問看護ステーションに来ている。せめて、処理費の デポジット制、点数制みたいなのを整備する必要がある。 ・つくるところ、つかうところ、販売するところでみんなが負担する仕組みも検討して ほしい 以上をもって第 2 回研究会を終了した。.

(44) 写真 3 第 2 回研究会開催状況写真(1). 写真 4 第 2 回研究会開催状況写真(2).

(45) 平 成 2 7年 2 月2 7日 於 ハイアットリージェンシー福岡 アゼレア. 2013 年度後期 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 助成事業. 在宅医療廃棄物の適正処理ための効率的な回収、処理に関する研究会 第3回研究会次第. 1.開. 会. 2.あいさつ. 3.議. 題. (1)本研究会の取りまとめについて. (2)在宅医療廃棄物の適正処理に関する意見交換. (3)その他. 4.閉. 会.

(46) 第3回研究会 本研究会の取りまとめについて 2015年2月27日. QOLの向上(生活の質的向上). 2025年問題. 研究会の議論を踏まえた 3つのアクションプラン(案).

(47) 第1回及び第2回委員会での 意見をまとめてみました. 今回の研究会における議論のポイント 事業者・行政機関における情報共有. 在宅医療廃棄物の適正処理に関する 県民への周知. 効率的な収集運搬システムのしくみ.

(48) 1.事業者・行政機関における情報共有. 現場視点での情報共有. 福岡県在宅医療推進協議会との連携. 2.在宅医療廃棄物の適正処理に関する県民への周知. 福岡県より市町村担当者へ情報提供. 在宅医療廃棄物の分別表、広報資料等の作成 (やさしい・わかりやすい・デザインのよいもの).

(49) 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 2005年9月通知 現段階で最も望ましい方法として (1)注射針等の鋭利な物は医療関係者あるいは 患者・家族が医療機関に持ち込み、感染性廃棄物 として処理する、 (2)その他の非鋭利な物は、市町村が一般廃棄物 として処理するという方法が考えられるとしています。. 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 2005年9月通知 在宅医療廃棄物の処理に当たっては、市町村は 関係者と連携を図りつつ、本報告書を参考に地域 の状況に応じた処理方法を検討し、一般廃棄物処 理計画の中に位置づける等の所用の手続きを取ら れるようお願いします。. 感染性 or 非感染性. 鋭利 or 非鋭利.

(50) 2.在宅医療廃棄物の適正処理に関する県民への周知. 福岡県より市町村担当者へ情報提供. 在宅医療廃棄物の分別表、広報資料等の作成 (やさしい・わかりやすい・デザインのよいもの). 在宅医療廃棄物の分別表、広報資料等の作成 (やさしい・わかりやすい・デザインのよいもの). QOLの向上につながる 効果的な 広報 効果的な 周知. 出典サイト:http://homesickdesign.com/.

(51) 3.効率的な収集運搬システムのしくみ 行政機関・団体・専門業者との連携 収集運搬容器の開発 法律(廃棄物処理法等)との関係 費用コストの算出. 福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の取組み.

(52) 福岡市と一般社団法人福岡市薬剤師会の取組み (注射針 → 鋭利な物). 市 民. 〔福 保岡 管市 施薬 設剤 〕師 会. 回 収 拠 点 薬 局. 収産 集業 運廃 搬棄 業物 者. 賃貸契約書. 委託契約書. 委任状 マニフェスト. 効率的収集運搬システム (A案:鋭利なもの) 各団体 指定の場所. 薬拠回 局点収. 患 者. 組合?. (共在 鋭同宅 利保医 な管療 も施廃 の 棄 )設物. つか けか 医り 訪 シス問 ョテ看 ンー護. 賃貸契約書. 収 (集産 組運業 合搬廃 ?業棄 )者物. 中産 間業 処廃 理棄 業物 者. 委託契約書 (各団体と処理業者). 委任状. マニフェスト.

(53) 3.効率的な収集運搬システムのしくみ 行政機関・団体・専門業者との連携 収集運搬容器の開発 法律(廃棄物処理法等)との関係 費用コストの算出. 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 2005年9月通知 現段階で最も望ましい方法として (1)注射針等の鋭利な物は医療関係者あるいは 患者・家族が医療機関に持ち込み、感染性廃棄物 として処理する (2)その他の非鋭利な物は、市町村が一般廃棄物 として処理するという方法が考えられるとしています。.

(54) 効率的な収集運搬システム(現状) (非鋭利なもの) 薬 局. 患. ( 病 院 ・ 医 院 ). つか けか 医り. 者. 訪 シス問 ョテ看 ンー護. (鋭利なもの). 収産 集業 運廃 搬棄 業物 者. 委託契約書. 収一 集般 運廃 搬棄 業物 者. 処一市 理般 施廃町 村 設棄 物. 中産 間業 処廃 理棄 業物 者 委託契約書. マニフェスト. 在宅医療廃棄物処理に関する検討経緯 2007年2月全国市町村アンケート調査実施(環境省) (1)注射針以外の在宅医療廃棄物をすべて市町村で回収 しているあるいはそのための医療機関と協議している. →. 全体の51.5%. (2)2005年通知で示した望ましい方法で回収している 市町村の割合. →. 全体の31%.

(55) 在宅医療廃棄物の適正処理に関する検討経緯 2005年9月通知 在宅医療廃棄物の処理に当たっては、市町村は 関係者と連携を図りつつ、本報告書を参考に地域 の状況に応じた処理方法を検討し、一般廃棄物処 理計画の中に位置づける等の所用の手続きを取ら れるようお願いします。. 感染性 or 非感染性. 鋭利 or 非鋭利. 効率的な収集運搬システム (現状:一部の地域?) 収一 集般 運廃 搬棄 業 者物. (非鋭利なもの). 患. 薬 局. 者. つか けか 医り. ( 病 院 ・ 医 院 ). 訪 シス問 ョテ看 ンー護. (鋭利なもの). 収産 集業 運廃 搬 業棄 物 者. 委託契約書. 一 処般市 理廃町 施棄村 設物. 中産 間業 処廃 理棄 業物 者 委託契約書. マニフェスト. 搬入禁止.

(56) 在宅医療廃棄物処理の今後の課題 在宅医療患者の増加 → 在宅医療廃棄物の量も増加 「在宅医療廃棄物」 ∈ 「一般廃棄物」 → 「自治体の責任により処理」(ですが・・) →在宅医療廃棄物の行き先がない???. 組合?. 効率的収集運搬システム (B案:鋭利・非鋭利なもの) 各団体 指定ヶ所. 薬拠回 局点収. 患 者. ( 非共在 鋭同宅 利保医 ・管療 鋭施廃 利設棄 物 ). つか けか 医り 訪 シス問 ョテ看 ンー護. (収一 限集般 定運廃 許搬棄 可業物 )者. 収産 集業 運廃 搬棄 業物 者. 賃貸契約書. 委託契約書. 委任状 マニフェスト. 一 処般市 理廃町 施棄村 設物. 中産 間 処業 廃 理 業棄 物 者.

(57) 効率的な収集運搬システム B案のポイント 一般廃棄物処理業許可(品目限定許可) → 一般廃棄物処理業許可 〔在宅医療廃棄物(非鋭利・鋭利)に限る〕. 想定される課題: → 一般廃棄物と産業廃棄物の同一車輌の 登録はできない?.

(58) 3.第3回研究会報告 (1)日. 時. 平成27年2月27日(金)16:00 ~. (2)場. 所. ハイアットリージェンシー福岡 2F アゼリア. (3)出席者. 18:00. 池田座長、阿部委員、梅田委員、熊本委員、濱委員、山家委員、 吉留委員、 (事務局:岡). (4)あいさつ 池田座長が挨拶し以後、池田座長により、研究会を進行した。) (5)議題 ①第2回研究会の議事内容の確認 参考資料を用いて、池田座長より第2回研究会の議事概要を説明した。池田座長か ら、第2回の研究会では、非鋭利、鋭利の区分だけで無く、在宅医療で使われる抗が ん剤に関して、どれくらい危険かということを評価するに至っていないという新しい 課題が出てきたとの報告があった。また最終的にこの研究会の着地点をどこにするか ということにについて、これまでの研究会で議論したことにおいて、特に、何からす るかという優先順位等を検討したいと申し添えした。 ②研究会の取りまとめについて スライド資料、資料1を用いて、事務局より在宅医療廃棄物の適正処理のための効 率的な回収、処理に関する研究会の取りまとめについて、これまでの研究会の議論を 踏まえて説明した。説明の概要は以下の通りである。 ・今回の研究会における議論のポイントは、 (ⅰ)事業者・行政機関における情報共 有、 (ⅱ)在宅医療廃棄物の適正処理に関する県民への周知、(ⅲ)効率的な収集 運搬システムのしくみ、の3つであった。 ・事業者・行政機関における情報共有については、在宅医療廃棄物の処理だけでな く、在宅医療の現状について、情報交換することが重要である。 ・在宅医療廃棄物の適正処理に関する県民への周知については、市町村の在宅医療 廃棄物の適正処理に関する理解と意識向上が大事になってくる。 ・効率的な収集運搬システムについては、拠点回収による収集、またコスト採算性 とスケールメリットのある収集運搬システムでないと実現は難しい。 研究会の取りまとめ(案)について事務局からの説明の後、各委員より下記の意見 が出された。 ・在宅医療廃棄物の処理コストを誰が負担するのか、これが明確になることができな いと適正処理は進まないのではないか。例えば鋭利の廃棄物の容器をつくって、そ れを回収するといっても最低 500 円はかかると思われる。患者さんにとってコーヒ ーの缶ぐらいのサイズのごみを出すことで 500 円の費用負担することについて、抵.

(59) 抗が出てくるであろう。 他の自治体においては容器代を負担している(1/3程度) ところなどもあるが、それでも残りの金額を負担する必要があり、処理費 0 円とい うことは難しいと思われる。1軒1軒回収するのは無理で、集荷の方法(拠点回収) 等の工夫が必要である。 ・お金がかかるということであり、誰かが負担する必要があるが、それを患者さんが 負担することは本末転倒である。費用は誰が負担するのか、お金をかけない方法が あるのか、悩ましいところではある。 ・持続可能な処理については、保険等の費用で負担ができないか。拠点回収場所への 報酬とかでまかなうことができないか。 ・在宅医療は病院と違って処理のための点数がない。提案するときには点数を含めて 提案するということが大事になってくる。 ・費用負担の関係については、かかりつけ医とひと言でいっても、様々な規模がある。 その組織形態によっても、負担感は異なってくるので、その調整というのが難しいだ ろう。共同的な取組みならまだしも、個別バラバラでは難しいと考える。 ・法律上は家庭から出るので一般廃棄物ではあるが、これと同じ廃棄物が病院から出 ると産業廃棄物となる。産業廃棄物の業者は実際に病院で感染性廃棄物を集めてい るので、その取扱い方や危険性がわかっている。しかしながら一般廃棄物の業者は 感染性廃棄物を特化して扱ったことが無いので、 取扱い方がわからない。 そのため、 見えないものの怖さがあり、在宅医療廃棄物の処理はなかなか受け入れられない。 ・市町村においても、法律では一般廃棄物とはわかっていても、実際に受け入れられ ないというところもある。そうなると、全部、産業廃棄物処理で処理すればいいと いう意見も最近出てきている。その産業廃棄物処理費を行政が負担するという形も あるのではないか? ・一般廃棄物の「処理困難物」ということで、 「委託する」という考え方がある。 ・実際の現場では、注射針等の鋭利なものは容器に入れて持ち帰るが、チューブ等は 袋や新聞紙にくるんで家庭ごみに廃棄する(もちろん市町村のルールに則っている)。 ・どこか回収の拠点になるような場所は必要となってくる。1 軒 1 軒廻るのは現実的 ではない。 ・医療機器、医療材料が複雑になってきている今日、在宅医療の現場では、廃棄物が 出てきたときに、それを家庭ごみに捨てていいかどうか判断が難しい物は、袋に入 れて持ち帰る事例も多い。このように看護師はその場その場で判断している状況で ある。廃棄物はどこかに一ヶ所に集めて、回収して頂けるのはいい考えである。 ・これから 2025 年までに病院でやっていたことが、どんどん在宅医療で実施してい くことになる。今後、今困っている以上にもっと在宅医療廃棄物の課題が出てくる ことは間違いなく、これから家庭が本格的な医療の現場になって行く中、それこそ 小手先の対応では間に合わなくなってくる。これは家庭ごみでは出せないだろうと.

(60) いうのは持ち帰って、産業廃棄物として処理することが現実的で、継続可能なやり 方であると思っているのですが、その時の費用の負担をどうするかというのが出て くる。その時の費用負担がどれかがすべて負うことのない、いい仕組みができない かと考えている。 ・薬局でも、在宅医療が伸びていく中、在宅医療廃棄物の問題はさけて、最後まで責任 を持つものであると思っております。国がもっと強く言ってくれれば、業界全体とし ても真剣に考えていくと思います。 ・麻薬の残薬の処理について、麻薬の運搬についての法律的な解釈もあり、取扱いが難 しいことがある。良心で行っていることが、法律に抵触する恐れもある。 ・医療材料や薬について、製造した段階で、最後の処理の仕方まで明示されていてほし い(例えばマークなど) 。 ・薬(特に麻薬等)の適正処理については、薬剤師と看護師さんとの連携が大事になっ てくる。 「これは薬剤師さんへ」というジップを作成したり、薬剤師さんが回収拠点に もっていくなどの形を検討できたらいい。 ・規模の大きい市の施設では、在宅医療廃棄物の処理を受けいれている。環境省のガイ ドラインもまだ在宅医療が伸びる前のガイドラインであり、今後これが逆転現象にな るようなことがあると、 これをまかなうのは市町村であると考える。今まででいうと、 乾電池等と同じように危険物扱いとして収集し、もしそれができなければ、市町村が 専門業者に委託するという形もできるので、現時点ではそれが望ましい。この形式だ と費用負担のことを考える必要なく、県民に対して分別と出し方を指導すればよいこ とである。 それが最後の姿ではないだろうか。それができる大都市からやっていって、 中小規模の自治体にも拡がるという流れではないか。 ・自治体の担当者の理解が大事になってくるが、これが一番難しい。 ・職種を超えた勉強会や情報共有の機会を定期的に設けて、在宅医療の現場の最前線か ら学び続けるという場が必要である。 ・地域包括ケアシステムは、医療と介護の連携、また、生活支援、介護、予防を含めた 取組みであり、この制度の強化と市町村の地域包括支援センターが増設することが決 まっている。今回議論それに伴いしている「在宅医療廃棄物の処理」の部分もこの中 に入れ込むことはできないか ・地域包括支援センターは、中学校区に一つできることとなっており、今後、介護予防、 コミュニティーを含めた拠点となり、住民との接点が増える場所となる。ここを「拠点 回収」という形にしてシステムを考えるのもいいのではないか。 ・地域包括支援センターである講座や体操などに参加して、在宅医療廃棄物をもってく るというセルフサービスでの形による、廃棄物のステーション回収のモデルができる。 とてもいい形である。どこかの地域でモデル事業ができないだろうか? ・地域包括支援センターが強化されていく中、地域の全体を把握できるのは、地域包括.

(61) 支援センターである。 「仕事が増えて忙しくなると思いますが、在宅医療廃棄物の処理を 担って下さい」 というのがいいかもしれません。これまでここに目が向いていなかった。 ・民生委員、地域包括支援センターが連携して適正処理を進める。地域住民に在宅医療 廃棄物の適正処理の理解を深めて頂くことができる。 ・提案したら受け入れざるを得ないであろう。 ・あくまで、一般廃棄物として、拠点回収するということで、直営で収集する、または、 委託して収集すれば、許可の問題等もない。コストの問題も無い。大きな流れで行け ばこれが一番いい。 (6)各委員からの感想: ・廃棄物だけでなく、どういう過程で出てくるかなど、今回の研究会の議論でよくわか った。我々業界に情報をしっかり伝えていきます。 ・病院の廃棄物マニュアルというのは、形ができていて、それにそって処理することも スムーズであるが、在宅医療廃棄物というのはそれぞれ違っていて、例外だらけで、 そのあたりでルールをつくっていくのはホント大変です。逆にそれができると地域の 幸せに繋がると思いました。 ・県としては廃棄物の量というのを抑えるのが、質がかわっているというのを知った。 そいうのが廃棄物処理の課題であることがわかった。 ・病院の先生の話はきいて対応していきたが、このようなグループ、システムで話をし ていなかった。今回は非常に参考になった。在宅医療廃棄物の処理は難しいが、適正 処理に向けて頑張りたい。 ・地域包括支援センターを活用した一般廃棄物の流れは良いと思いますが、市町村はな かなか腰が上がらないと思います。ただ、地域包括支援センターを巻きこむこと、そ うして欲しいといっていくこと、そして協力するということを言っていかないといけ ない。今後、在宅医療は、多職種で連携してやっていかなければいけないが、この研 究会は有意義な議論ができた場でした。 ・市町村、医師会、その下で動いていく私たち、市町村の焼却施設の活用も声を大きく していっていくのも良いと思っている。 ・在宅医療をはじめるひとが多くなる。第6病棟が町の中にあるという中で、その病棟 から、廃棄物が出ることは当然であるが、在宅医療廃棄物の処理の考え方一つをとっ ても、色んな意味での「地域循環型」という点で大事な要素であるということがわか った。 ・廃棄物というのは人間が生きている中でてくる。新しいことをすると新しいごみが出 てくる。誰かが考えて、誰かが処理をする。社会の問題として考えないといけないと いうタイミングに来ている。 ・ (前回の宿題)火葬場でのペースメーカーの取り外しに関する件.

(62) →K 市ではいまはそのままでいいことになっている。以前は外してもらっていた。 理由として、過去に電池が爆発することがあり、業務に支障があったため。 →M 市では葬儀社にペースメーカーを外して下さいという話になっている。 (→葬儀社に通知して効果があるのか?) 以上をもって第3回研究会を終了した。. 写真 5 第 3 回研究会開催状況写真(1). 写真 6 第 3 回研究会開催状況写真(2). 公益財団法人 在宅医療助成勇美記念財団の助成による.

(63)

参照

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