著者
湧田 宏昭
著者別名
Wakuta Hiroaki
雑誌名
経営論集
巻
28
ページ
87-105
発行年
1987-03-23
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00005769/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.jaシ ス テ ム の 維 持 と シ ス テ ム監 査
涌 田 宏 昭 一 目 次一 犬1. システムの管 理2. システム維持へ の対応3. システム監査へ のアプl==・−チ4. システム管理と二局面 アプロ ーチ 87 ’ 1. システムの管理 現代の社会は,多くのシステムが複合し て形成されてい る社会である。た とえば,物流システムと金融システ ム,生産シ ステムに在庫システ ム,あ る いは,^ スカレ ーター,こレペ ーターそし てそ の監視シ ステム, また,通信 シ ステムと情報処理システム等々の複合システムを指摘することができよう。 つ まり,このようにみれば, 現代はシステム化された社会とい うごとができ るのであ る。 \ システムといえば,先にあげたシステ ムは, ハードシステムといわれるも のに属し てい るといえ るのであるが, 詳細にみれば, いずれもソフトシステ∇ ムを伴ってい る。 ハードシ ステムの背後にはソフトシ ステムが存在する。こ の点から も現代社会は, 複雑なシ ステム構成となってい ると考えられるので ある。 犬 システムにはレ また,周知 のように単純なものから複雑なものがある。た とえば, 通常の玄関での出入システ ムは単純な ものであ るが,自動ドアをつ・ ければ多 少複雑なものとなる。さらに,遠隔制御とし, ドアホンをつければ より複雑な ものとなる。 また, 普通の水道の蛇 口は単純なシステ ムといえる が,湯と水○蛇口にシャワーを取 り付け れば,多少複雑 となる。これに電話 回 線を利用し て遠隔制御の操 作とし 自動風呂シ ステムとすれば一層複雑ならの とな る。 同様 の考え 方で, コンピ ュータや通信シ ステ ムの発 達を 考え, 行 の適用 例を 考え て ゆく と単 純シ ステ ムの利 用に複雑 シ ス テ ムが混 入し, 合 化し てい るシ ステ ム社会 が, 現代 であ る と理解す るこ とができ る。 現 複 ところ で, 単純・な シ ステ ムをそ れ ぞれ取 り上げ て み る と, 個 々のシ ステ ム は 単 純な も のであ るが, これらが 結合し て, 複合し たシ ステ ムを 構 成す ると 複 雑 なシ ステ ムとな り, 時 には 高度レ ベ ルなシ ステ ムと もな る。 ト ラン スフ ァ ーマシン 等はそ の例であ る。 そし て, こ の よ うなシ ステ ム化 の発 展は, シ ステ ムを 適 正に維 持し , 目的 に 応じ て より適合し た も のとし て改善し , あ るいは 開発し , 監 査す ることが 必要。とな る。つ まり, シ ステ ム管 理 とい う新し い 管理 領 域 が発生し , 一つ の 仕事 とし て確立 す る よ うに な るのであ る。 また, 対象 と す るシ ステ ムの如何 に よって は, 一人 の人間 では十 分対応し えなし 場 合 もあ り, グル ープに よる 専門 知識 集団型 管理シ ステ ムが必要 とさ れるこ ともあ る。 さらに , シ ステ ム 管 理を 担当 す るハ ード, ソフト のシ ステ ムも発達し, シ ステ ムの管 理は間 接 型 とな り, シ ステ ムに よるシ ステム管 理 の展開 ともな る。 とい うこ とは, シ ステ ム管 理 自体が 複雑 とな り, これ まで とは違う , 高度 で シ ステ ム的 な考え 方を 持つ, シ ステ ム管理 専門家 の必要 性を強 め ることに な るの であ るo 本稿 では, こ の点を 高度 情報シ ステ ムに 支え られた 組織シ ス テ ムの維持 とそ の監 査 とい う視点 で若 干 の考 察を 試 みてみ たい と思 う ○ 2。 システム維持への対応 現代は多くの企業や行政組織等の組織体の生存する社会 であ る。そし て人 人は,大なり小な りこれら組織体に依存し て, 日々の生活を営 んでいる。し たがって, これら組織システ ムの維持は重要不可欠のことであ る。 そこで, 維持につい てめ必要知識について列挙し ,これらポイントについて吟味し て み よう。下記の事項であ る。 ① マン・マシンシ ステムの把握 ② システ ム作動 パターン 犬 ③ システム開発と稼動 ④ システ ム維持パターン ⑤ シ ステムダウンの性質
システムの維持とシステム監査89 ⑥ シ ステ ム複雑 化へ の対 策 二 犬 ⑦ 論 理 バタ ーン の工夫 し ⑧ 集中 と分 散そし て ネ ット ワ ー ク化 。 ⑨ シ ステ ム環 境変 化 の測定 ニ ⑩ シ ステ ムに よるシ ステ ム管 理 以 上の諸点 では, シ ステ ムの 把握 より始 まり,シ ステ ム稼動 とシ ステ ムパ ターン の認 識に 及びそし てそ の操 作を 考え,シ ステム維 持へ め敷 石を 展開す る。 またそ のため に,巨 大化し 複 雑化 す るシ ス テム対応 へ の方 法 とし て,特 別 のシ ステ ム設 定 と運用 方 法を採 用す る。 そ の中 心的 手 段 の一 つ は,分 散・ 統 合そし てネ ット ワー クの方式 の活用 にあ ると指摘す る ことが でき る。 し かし , 如 何な る方法 ・方式 の導 入 より もさち に重要 な ポ イントは, シ ス テ ム環境変化 を読む こ とであ り, 迅 速にそ の変 化に対応し つ つ シ ステ ム展 開 を 計 るこ とに あ る。 また, 現 代 のシ ステ ムは, ともす れ ば,ヒ ュ ーマン ・ ス ケ ールを 越え て展開す る 傾向があ るが 故に , これに対応 するた めに, シ ステ ムに よる管理 方式 の開発が 必要 であ り, 組織的 に もこ のシステ ムに よ る管理 方 式が有効性を 持つ ように, シ ス テ ム環境 を整 備し , 組織上 の展 開を 計 るこ と も考え な くては なら ない。 つ ぎに, 関 係す るポ イこ/トを 検討し よ う。 (1) マン. マシンシ ス テ ムと イン タ ーフ ェ イス 今 日みら れ る現代的 組 織は, 多 くの場 合,機 械化シ ステ ムを ペ ースにし た 組織システ ムかあ るいは, 機械 を 導入し て,一 部に機 械 化シ ス テ ムを 持つ組 織丿 ステムであ る。 た とえ ば,EDP シ ステ ムを主 要用 具 とし て構 築し た 情 報 シ ステ ムを基 盤 とし て組 織運営 が行 わ れてい る企業 は, 前者 の例 であ る。 そし て今 日の巨 大企業 とい わ れてい るもの, また,巨 大企業 と までゆか な く と 乱 情報シ ステ ムを 戦 略展 開 の主 要用 具 とし てい る企業 は , この前者 の例 といえ るであろ う。 一 部に機 械化 シ ステ ムを 持つ 組織シ ス テ ムは,あ る事業部 が 高度情報 シ ス テ ムによっ て情報化 さ れてい る企業 とか, 一 部の工場 がFA 化 され てい る企 業 , または , 在庫シ ステ ム とか 経理シ ステ ムのみ コン ピ ュータ・ベ ースに よ る 情報処 理に 依存じ でい る企業 等, とい った ものをあげ るこ とがで き よ う。 い ずれにし て も,機 械化 シ ステ ムを 導 入し 活用し てい るが故 に, 人 と機械 シ ステムとが一 体 となっ て組織的 活動を 遂 行す る必要 があ る。 し たが って,
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「 一 一 一 一 一 一 一 一 一 コ1 −1111111111111111 I _ _ 」 図1 “Man-MachineSystem" の構図 人 と機械シ ステ ムが結合するマソ・・マシンシ ステムの構 図(図1 )を ま ず把 握し,そ の構図が,当該組織においてどのように具体化されてい るかを検討 し てみな くてはならない。 ここで特に重要なのは, イン ターフェイスの技術 であり√組織シ ステムの各部分相互でのイン ターフk イスの構築が,システ ム維持の第一歩の仕事となるとい うことであ る。(2) シ ステ ム作動のパターン 人 と機械システムとに よって成り立 つ組織システムを把握し たならば,そ の実態を前提とし で,この組織シ ステ ムがどのようなプ1=iセスを基盤として 作動し 七いるか,あ るいは作動し たならば, より有効性の高い組織的展開と なるかについ て考えてみなければならない。何故ならば,ここにおけ るシス テ ム維持は, ダイナミックなシステ ム作動 の継続のために行われ 右といって もよい からである 十 ト そのために,図2 におけ るような“システム作動へ のパターン が取り出 されることになる。この図は,シ ステムが入力を受け てこれを検出し識別を し ,判断し,指令し ,行動しそし て出力するとい う一 連のプロセスを描き, 出力が確認され入力 と対比されるフ ィード バックループの存在が必要なことシ ステ ムの維 持 と システ ム監 査91 一一 一 一一 行} ▽ 一一一一一一一 一一¬一 一∇ 」 図2 システム作動へのパターン を 示し てい る。 ㎜ ■ ㎜ すなわち, ここ から2 つ の点 が少 くと もシ ステ ム維 持に不 可 欠 のもの と理 解 され る。 第1 は, ここに は順 序を 前後 す るこ とので き ないヴ 連 の流 れ があ るとい うこ と, つ ま り論 理関 係があ り, 常に この流 れが 維持さ れ なけ ればシ ステムの安 定 と信頼 性を 保つ こ とは でき ない とい うこと であ る。 第2 の点は, フ ィード バ ッ クル ープ の設定 であ り, こ のル ープ の設 定 こそ が, シ ス テ ム作 動 の適正 値]を 実 現し , 維 持す ること ので き る決め手 ( の方 法) であ るとい う こ とであ る。 こ の第2 の点 につい ては, 組織サ イバネテ ィッ クスの 考え 方が そ の一つ の証左 を 提供し てい るといえ よう。 づ3 ) シ ス テ ム開発 と稼動 二組織シ ステ ムの多 くは, そし て今 日の 現代的 組織 は, マソ ・マシ ンシ ステ ムの形を 取 るシ ステ ムであ る。 この認識に 立ち, 当 該組 織 め合 理的 在 り方を 検討し , つい で,シ ステ ム作動 のプ│==,セ スの整合性を 求 め る。 つ ぎ の 課題 は, シス テ ムの具体花のため の開発からそ の実動に 至 る展 開に.つ い て計 画を 持 つこ とであ る。 図3 は , こ の点 に関し てシ ステ ムの コスト との絡 み合 い で, この展 開を 描 い た通常 行動 の展開図 であ る。 まずシ ステ ム開発 から始 ま る。 開発 は図に示 されたよ うに一 般的 に は, 凸 型の カ ーブを 描 く。 投資 も開発 よりあ る期間遅 れて,そ の 開発 の状 況に より開始さ れ, 同様の型 のカ ーブを 描い て実 行され。 さらに投 資 の開始後, シ ス テ ムは図 の よ うに稼動し 始め る。 そし て一 定 の期
コ ス ト 時間 図3 システムのコストと展開 間 の経過 後, 図 の ような カ ーブを 描け ば, 開発 か ら稼 動 へ の流 れは一 般的 な パ ターンの展 開とい え る。 コスト と時 間 の関 係に よ り, つ ぎ のシ ステ ム開発, あ るいは 再設 計が始 ま るこ とになろ ‰ 適 正な シ ステ ムの維 持に は,し た が って, 開発 から 稼動 まで の期間 の適正 化,そし てつ ぎ の開発 開始時 期 の選択 決定 とい った点 に そ の ポ イy ト があ る こ とが わか る。 さらに, コろ ト の低減や 開発=c スの回避 も重 要 な作業 の一つ であ る。し かし ここで注意し なけ れば なら ない のは,シ ス テ ムの投資回収に 気を とら れて, 開発着手 の時期を 誤ら ない とい うこ とであ る。 シ ステ ムの維 持 に は, そ の再公定 も含 れてい るこ とを 理 解し なけ れば 左ら な乱 (4) シ ステ ム維持 パ ターy シ ス テ ムの維持 は, 次期 の開 発 も含む とい うこ とに な れば, シ ステ ムリ ラ イフサ イ クルが問 題 とな る。 一 般に, 経済変 動や 組 織環 境 の変 化 が絶えず 起 る のが現代 社会 であ るから, これに対 応す るた めシ ステ ムも再 設 計し , 再整3) 備し そし て新陳代 謝し なけ れば なら ない だろ う。 ‥ とい うこ とから, シ ステ ム維持 のために は, 現時 点に おい て,そ のシ ステ ムが ど の ようなサ イ クル途上に あ る かを 知 る必要 があ る。 過 去 の履歴 も診断 に は 必要 であ り, 時間 と ともに 状況変 化 の過 程で生 ず る カオ スの増大, スト レ ス, エ ラーの増大に も 目を 向け なけ れば なら ない 。し かもこれらは,シ ス テ ムの空 間的 ・機 能的構 造を 複雑 なも のへ と誘導し , 管 理に とって きわめて 難し い 局面 へ と向 う傾向 があ る(図4 参照)。 こ の傾向は ,一 般に,シ ステ ム の 崩壊 とか, シ ステ ム中に 潜む カオ スの増 大 とし て 語ら れてい る。(5 ) シ ステ ムダ ウン の性 質
過去の履歴 対 象 に 対 す る エ ラ ー 、 ス ト レ ス 等 シ ステ ムの維 持 とシス テ ム監 査93 ライフサイクル 時 間 図4 シ ステ ム維持の局面 システ ム維 持に はi シ ステ ムダウン の性 質を知 ること も必要 なこ とである。 図5 に指摘し たこ とぱ, ご く普通 の性 質であ らて, 当該 シ ステ ム固有 の性質 や 特定化 さ れた場合に 起る性質等につい ては, 特別 の作 業や 調査に よらなけ れ ばなら ない ので ここ ではふ れてい ない。 十 \ ここで上げ でい る性 質は,シ ステ ムを 単 純な もの と複 雑 なも のとの二づに 分 けて, こ れら シ ステ ムが,短 い スパン で捕え た時 と長 い ス パン で捕え た時, ダウンが一 般に どの ように現 れ るかを 考え た ものであ る。 そし て ここではシ ス テ ムの= 般 論 とし て, つ ぎ の ような前 提をおい てい る。 ご ダ = ① 単 純 なも のは, 単純に エ ラーが発 生す る ダ
卜
所 要 時 間 ダ ウ ソ の 頻 度 原 因 の 明 確 性 単 純 性 短い スパソ 長い スパン 初期に発生する確率が 多い 次第に確率減少 ともにはっきりとした ものが多い 複 雑 性 短いスパン 長いスパン ある程度の確率 極小値の確率 お り合いはっきり すぐにわかりにくい < 備考 :高度 な ものは複 雑性を 有す る とい う前 提 > 図5 シ ステ ム の レ ベ ル と ダ ウ ン の 性 質② ③ ④ ⑤ エ・ラ ーは初期に 起 り, 直し 易い。 複雑 なも のは, エラ ーの発生に 時 間が かかる。 エ ラ ー原因 が潜在 化す る のは 複雑 なシ ステム 高度なシ ステ ムは, 複合的 な も のでレ エ ラーも複合 的な場 合 があ る。 こめよりな前提に立ってみると図5 のよう。な頻度と原因についての明確度 が考えられるのであるが,これに よって,複雑性の強いシ ステムに対する対 応策 が立てられるよう比なる。 とい うのは,つ単純性のものは,一応対策が立 て易い ということになるから,複雑なシステ みを 単純なシ ステムと同様に扱 うような工夫をすれば よい とい う考え方が成り立ちそ うである。システムと サブシステ ム関係にあ るいは解決策があると考えられるのである。 ‥(6) システム複雑化への対策 ユ さて,システムはその構成を 考え てみると,図6 の(6-1) のように,材料, 複 雑 性 ユ ニ ッ ト 部 品 材 料 6 −1 図 シ ス テ ム サ ブ シ ス テ ム コ ン ポ ネ ン ト 複 雑 性 コ ン ポ ネ ン ト 複 雑 性 / / 図6 複雑性への対処案 部 品, ユニット, コソ ポ ネソト, サ ブシ 不テ ムとい った レ ベルに 分け, これ らレ ベル の関 係の上 で一 つ のシ ステ ムが構 成 されてい る と もいえ る。 シ ステ ムを 適正 に維 持し よ うとす る場 合, こ の ようない くつ ものレベ ルに わた るエl /メソトを 同時 に考慮し つ つ対 応す ることは,把握 上困 難な ことが多い。 そ こで,6-2 図,6-3 図 の よ うな 展開を 計 ることを 考え る。つ まり, 材料・
システムの維持とシステム監査95 部 品・ユ ニ ットを一つ のブT3 ツクと考え, こ れら のレ ベル でシ ステ ムを捉え る。。 また, コ ンポネソト とサブシ ステ ムでシ ステ ムを捉 え, さら にサ ブシろ テ ムの集合 とし てのシ ステ ムを 捉え, 最後 に シ ステ ム全 体を 考え るとい うス テ ップ方式 でシ ステム維持対応策を 立 て る考 え 方であ る。 そ の場合, 複雑性 は ある程 度分 割 される とす れば, 図6 のご と く複雑性が 多 少緩和 され る。(7 ) 論理 パ ターン の工夫 システ ム作動 が全体的 に開始 され るため には ,シ ステ ムの下 位 から の行動 の 展開やサ ブ システ ムの一定 のプ=t セスを経 た 入力があ って初 め てシ ステ ム 作 動が行われ る。 そし て これら の展 開は,一 定 のル ール 下 で行 われ,論理的 構 造にし たが っ て実行 され る。 そこで) この展 開構造 に 条件 ゲ ートを 設け, こ の条件 ゲ ート の工夫に ょっ て, シ ステ ム作動 の適正 化 を実 現し てゆ こ うと 考 えた のが,図7 のよ うな工夫 であ る。 ここでは,7-1 図の よ うなA の条件 ゲ ートからB の条 件 ゲ ートを経た 入力 で 作動す る仕掛 と7-2 図 の ような併 列条 件 で作動 に入 る ものとを基本 パター 7 −1 図 7 −2 図 犬7 ―3 図 図7 行動の展開と条件ゲート
ソ とし て, これら条 件 ゲ ート を 区分けし て増加さ せ,個 々の条 件 ゲ ート のヴ ェ・イトを 減少 させ る ことに よっ て作動 開始過程 の管 理を 容易にし た。 上位ヘ・ の展 開の際 の順序づ け は一 応無視し た7-Q 図であ るが, 要点 は,条 件 ゲ ート の 負担を軽 くし た点 であ る。 し ニ (8) 集中 ・分散 そし て ネ ット ワー ク化 論 理 パターンを ブレ ッ クダウソし て, そ の組 み立て方 の工夫 に よって,シ ステ ム維持を 容 易にし よ うどす る考え 方に加え て, サブシ ステ ムを 集 中方式 で 組み立 てる仕 方 と分散 型 で運 用し , 必要なレ ベルで統 合す る とい う組 み立 て方があ る。 また 最近 では, コ ミ ュニケーシ ョン技術 の発 展に 依存し て, ネ ット ワー ク技術 を利 用し た型 も実用 化し てい る6 集中 型は, 明ら かに中 央 集中 処理を 目指し, 個 々の自主 性を 犠 牲にし てい る。。 分散型 はこれに 対し た方式 だが,全 体的 な行動力に 欠け る。 ネ ット ワー ク型 の方式 は, これら の欠点 を 補 うことが でき, また, 広範 囲に わた るシ ステ ム 展開に も強い。 図8 は 集中 とネ ット ワー クの場合を 表し た ものだ が√ この平 8-1図8-2 図 図8 集中型とネットワーク型 面的な展開を立体的に組み立ててシステム構図を描くこと力;必要である。 ついで,環境測定 の実施とシステ ムの垂直的多重構造 の工夫 もシ ステム維 持への方策であ ることは,すでに指摘した通りであ る。 尚
システムの維持とシステム監査973. シ ステ ム監査への アプ ロ ーチ 十 システ ムの維持へ の努力 が払 わ れる一 方 で, シ ステ ム管理に は,シ ステム 監jとが また蛍 要な研 究項 目に なる。 ここ では,シ ステ ム監査につい て, あら かじめ監査 への基盤づ くりとし て どの よ うな解 析作業 が 必要 か, そし てそれ ら は維持 に対 応し て, どの よ うな技術 体系 にあ る かを 検 討し てみた。 図9 は そ の概要 で, つぎに これらについ て 考察を すす め てみ よ う。 (1) 初 期解 析 監査には 内 部監査 と外部 監査 とが あ る。 ここ で取 り上 げ る監査は, 内部監 査 に属す るシ ステ ム監査であ り, シ ス テ ムズ ・アプa ーチO 基采で もあ る。 内部監査 とし てのシ ステ ム監査は, まず初期 解 析を ぽ どこし てお くことが 重 要であ る。 とい うのは,シ ステ ム設 定 の前後 関 係を は っき りと把 握し ,シ ステムに与 え られた 目的を よく理解し , シ ステ ムレ ベル を 明確に握 んでお く こ とが要 求 される から であ る ① 環境 解析 ニ ここ辻 い う環境 とは, シ ステ ム環 境とい うこと であ る。 い ずれ のシ ステ ム も, そのシ ス テ ムが設定 される組 織には, そ れ相応 の環 境 があ り, また 組織 の歴 史と背 景があ る。 情報シ ステ ムとか, 機械 シ ステ ムは,そ れ 自体, これ ら とは独立し たシステ ムとし てこれを 活用 す るこ とも で きるが, よ力 高い立 場 でみると 組織 のサブシ ス テムであ り, 組 織 と融合す る ため のシ ステム工夫 もまた必要 な 努力 とされ る。 ② 作図 っ ここに 採 り上げ るシ ス テ ムは, 組 織シ ス テ ムのサブシ ス テ ムであ り, 動態 的シ ステ みであ る。 通常, フ ロ ーがあ りスト ッ クが 考え られ る。 入力条 件, 出力 条件, 処 理 ル ールあ るい は プl;=Zグ ラ ムが 必要 であ る。し たが って , シス テ ムを用 意す るには, 概念 の形成 から 具体化 のステ ップ とし てチ ャートにこ れを表す こ とが, シ ステ ムの現実化 へ の有効 な手段 とい え る。 ③ 展 開 の時系 列 動態的なシステムは,時鴇とともにシステ ム行動を展 開する。つ まり,入 力を受け て処 理 活動 に入 り, 出力 す る。 先に 述べ た より に多 くのシ ステ ムは。 フ ィード バッ クル ープを伴 う。 時に は フ ィードフォ ワ ―ドル ープ の場合 もあ る。 いず れにし て も,時 間 とと もに特 定 の順序 に より, 作動し, 組織行 動 の
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一 部を形成し, また支援す る。 を 握か必要があ る。 ④ 機 械化レ ベル の解析 シ ステ ムの維 持 とシ ステ ム監 査99 こ の 時 系 列 的 な 展 開 の 視 点 で √ シ ス テ ム 特 性 システムは高度な ものとなると機械化システムそのもの,あ るいは一部に 機械化システムを含むものがあ る。 その機械化は当該組織の目的に応じたも のでなくてはならない。し たf≒ て,必要とされるレベル,将来,拡張を求 められるだろ う機能上 の条件,そし て今後の技術進歩の関係を計算し,シス テ ム開発計画に反映することが重要であ る。 この解析のポイントは,出力の 有 効度にある。 十 ⑤ 目的解析 システムの設計には,所与 の目的を理解することから始められる。 目的は さらにサブの目的に分けられ, また目標にも分けられる。 目的 の細分化は, シ ステムの細分化,あるいはプ= セスヘ の分化,ブレ ッ クダウンを示し てい る。下位のターゲットを集めて,上位シ ステムの目的 の全体を描くには不十 分であるが, 上位システ ムと下位システムの任務の関係を握むことができよ う。 し ⑥ ポイントの把握 特定の組織には,それなりの背 景,履歴があり,システムも同様であ る。 し/たがって, システムを解析する場合,一般的事情と特 定化し た事情 とを区 別し,し かる後,その相互の関連について検討すべきである。そし て特に, 業種,業務上の特性,特長を押えて,システ ム構造,十作動, 展開上にみられ るかもし れない固有のポイントを研究することは,初期解析とし て必要なこ とである。 ニ ⑦ 状態 の把握 初期解析では,概括的把握,傾向的把握,特長的把握 がもっとも求められ るところである。 これに より,つ ぎに行われる詳細解析の準備と基礎が整え ら れる。し たがって,これ まで果し てきた6 項目の解析を まどめて,システ ム監査のための現時点システ ム状態解析をし ておかなくてはならない。 ト (2) 詳冊解析 ニ 初期解析は,システム監査のお膳立てのような役目を 担ったものである。 これを基にし て,システ ムへの実態解明とシステム開発への旅立ちは,詳細
あ く ま で レ シ ス テ ム 監 査 を 実 施 す る に 際 し て の 詳 細 解 析 と い う こ と で あ っ て ,・ シ ス テ ム そ の も の を あ ら ゆ る 要 求 に も と づ い て 解 析 し よ う と す る も の で は な い 。 と も あ れ そ の 解 析 項 目 を 説 明 し よ う 。 ト ① パ タ ー ン 解 析 組 織 シ ス テ ム の も と に は , い く つ も の パ タ ー ン が 存 在 す る 。 組 織 シ ス テ ム の 行 動 は , ル ー チ ン の 統 合 さ れ た も の で も あ り , 繰 り 返 し の 型 で 構 成 さ れ て い る 場 合 も あ り , 要 素 の 特 定 化 し た 集 合 で あ る こ と 屯 あ る か ら で あ る 。 そ こ で シ ス テ ム の 能 率 的 ・ 効 率 的 管 理 の た め に は , ど の よ う な パ タ ー ン の 構 成 に よ っ て い る シ ス テ ム で あ る か を 考 察 し て お か な く て は な ち な い 。 ト ② フ1== ・ 一 解 析 動 態 的 に 展 開 す る シ ス テ ム に は , フp ー が あ る 。 シ ス テ ム が 複 合 し て い る と , 複 合 し て い る シ ス テ ム ご と の フ ロ ー が , 相 互 に 関 連 し 合 っ て 入 り 組 ん だ 複 雑 な ブ ロ ー を 描 く こ と に な る 。 た と え ば , 物 の 流 れ と 金 の 流 れ , そ し て 情 報 の 流 れ が , い く 重 に も 関 係 し て , 企 業 行 動 実 体 を 握 み に く い も の と し て い る の で あ る 。 そ こ で7 こ れ ら フ=t ― の 役 割 と 起 承 転 結 を 明 確 に 把 握 し , 理 想 シ ス テ ム へ の 接 近 を 計 ら な け れ ば な ら な い 。 ③ イ ン タ ー フ ェ イ ス 解 析7) シ ス テ ム の 進 化 は , 人 的 中 心 の シ ス テ ム と 機 械 化 シ ス テ ム と を 分 離 し , と も に 高 度 な シ ス テ ム 展 開 を 果 し な が ら , そ の 中 間 点 に イ ン タ ー フ ェ イ ス を 必 要 と し て い る 。 ま た , 複 合 シ ス テ ム は シ ス テ ム 相 互 間 に も そ の 技 術 を 使 い , 組 織 の 外 部 接 点 に も イ ン タ ー フ ェ イ ス の 工 夫 を ほ ど こ す よ う に な っ て い る ( 通 販 シ ス テ ム に 特 に み ら れ る )。 そ の 故 に , 必 要 な イ ン タ ー フ ェ イ ス の 解 析 が 行 わ れ な け れ ば な ら な い 。 し④ 情 報 媒 体 解 析OA 時 代 の 今 日 , 情 報 媒 体 は 多 様 化 し , 媒 体 の 適 合 性 ( 組 織 管 理 ・ 経 営 管 理 に 対 し て ) も 問 題 と し な け れ ば な ら な い 。 ま た , 媒 体 の 変 化 , ト ラ ン ス フ ァ ー も 注 目 さ れ る 。 媒 体 の 効 率 的 な 利 用 な ら び に 低 コ ス ト で の 媒 体 駆 使 が 工 夫 さ れ な け れ ば な ら な い 。 媒 体 の 選 択 決 定 が シ ス テ ム の 経 済 性 や 生 産 性 を 左 右 す る か ら で あ るOI ⑤ 処 理 技 術 解 析
システムの維持とシステム監査101 処 理技術 には, 集中 型, 分散 型, そし て これらに 関連し て ネ ット ワー ク型 があ るこ とはす でに 説明し た。 本技術 解析は さらに立 ち入 って, オン ラ イン。 オフ ライン, そ し て,0LRT 方式 の採用等を 当該 組織 の実態 に応じ て 検討 す る。情 報機 器 の開発 傾向, 社会的 風潮 も十 分考 慮し な く ては な らない。 ⑥ 危険要 素解 析 \ リスクの発生 パ ターン,= スの発生性 質等を 分 析検 討す ること が, ここで のポ イン トであ る。 シ 不テ ムに は, かか るこ とを 惹起す る ような要 素を 気づ かず に持 ち合せ てい る時 があ る。 こ の場合 の危険 要素 の分布 パ タ ーン, 発生 確 率を研究し , もっと も適合し た予 防策 の採用 もまた重 要 とされ る。 つ まり。 これらの検討に よりシ ステ ム設定にお け る予防方 法 の配慮 がほ どこ され,予 防に もとづ く結 果 のチェ ッ クで , 監査シ ス テ ムの構築 め足 掛り もえ ら れ る。 ⑦ シ ステ ム状 態解 析 以上に みてき九 詳細 解析 事項6 項 目にし たが って, 対象 とす るシ ステ ム状 態 を把握す るこ とが可 能 とな る。 この状態 解 析は, 監査実 行時に は,一 つ ひ 基 準とな るシ ステ ム評 価 のチ ェッ クリスト とし て の役 目を も担 う。 そ のため, に, システ ム監 査担当 者は, こ の6 項目 の作業 の意味 とそ の結 果を 十分 読み 取 ることができ なけ れ ば ならない。 これはつ ぎ の展 開とし て の監査 解 析へ と つ ながる。 (3) 監査解 析-監査アプ ロ ーチ の土 壌 を 築 くた めに行 われ る解析 であ り, また監 査そ のも, のを 実行す るた めに 採用 さ れ る解 析 であ る。 その解析 ポ イント は,6 項 目と し て構成し た。 すなわ ち, 手順 解析,シ ミ ュレ ータ,偶 然 性解析, デ ータペ ー ス解 析, リン ク解 析, 時 系 列解析 であ る。 こ れらを まとめ て, 監査 解析 のベ ースを作 り上げ るこ とが できる と考えら れ る。 各項 目につ い て説 明し よ う。 ① 手順 解析 ◇ シ ステ ムの活動に当 っ て, ど のよ うな手 順 でシ ステ ムの 挙動 が行 われた か を 解明す るため のも のであ る。 先に行 われ た初期 解析で作 図 に より要素 の関 連が 明確 となり, 挙動 の流れや 論 理,ル ール につ い て も概 略 明らか とな って い る。 ここでは, 設定 さ れてい る手順 の的 確性 と手 順の遵 守 につい てのチ ェ ッ クがポ イン トであ る。 機 械化 シ ステ ムでは, これを 機 械的 に 情報化 す るか ら , この情 報化 され た内 容を 読む 力 も備え ねばなら ない。
② ・シ ミ ュペレ ーダ 十 ノ 機 械化シ ステ ムの導 入に よって,シ ス テ ムの内部を 十 分チ ェッ クし 理解す るこ とは 難し い。 そ こで, 間接的に こ のブ ラッ クボッ クスに 接近す る方法が 採 用 され てい る。 シ ミュレ ータを使い 過 去におい て 発生し た 結果 と同一 の結 果 がえら れ るか ど うかのチ ェ ックは, これ まで もし ばし ば取 り上げら れてい る。 解 析 の際に シ ステ ム監査人 は, 自己 の任務に 相 応し い シ ミュレ ータを用 意し てお く必 要 があ る ○ ③ 偶然 性解 析 ト実際 の結果に は,予 想・予測し てい な かった よりな ものが含 まれ てい るこ と があ る。 そこで, 偶然性に よっ て起 る出力 上 の問 題, また 逆上 って, 入力 上 の間題, あ るい は プl==・グラ ム上 の問題, デ ー タ取扱 い 上 の問題, 通信上 の 雑 音 の発生 等 々につい て検 討す る必要 があ る。 シ ステ ムの環境や当該 システ ムの性質 に よっては, 偶然(雑音)の入 り込む余 地 の大 きい もの も あ る。原 因 の発見 に は, 監査人 のセン スの働 くところ であ る。 ④ デ ニ タベ ース解析 デ ータペ ース の特 性とそ の利用状 況につ い て検 討し , デ ータベ ースを扱う 技 術体系 等を 把握す る。 デ ータの保護, コン ピ ュ ータ 犯罪 等 の問題 もあるが, コン ピ ュータ犯罪や コンピ ュータで の事故,災 害に つい ては ,特別 に研究・ 検 討し な くては なら ない問 題で もあ る。 ここ では, 適 用さ れてい る技術の把 握 の指摘 に 止ま り, 他は別 の機会に 検討を 加え ることに す る。 ⑤ リン ク解 析 犬 シ ステ ムの結 合関係を 検討す るのが, こ のリン ク解析 であ る。 フ= −の一 貫 性, リン クの必要性, リン クに使 われ てい る技術 や考え 方, デ ータペ ース と の関係 等がそ の検討点 となる。 また, 図解し て みる と リン クに は, 各種の 型 があ る。 単純一 貫性 の ものから, 次第に 分散 型 とな る もの集 中型 となるも の, シ ス テ ムめ直列 型,並 列 型, また これら の併 用 型等 々であ る。 ⑥ 時 系列 解析 シ ステ ムや そ の下 位 のサ ブシ ステ ムが,あ る時 間 内に どの よ うな 作動を 遂 行し てい る のかを 検討 す る。 情報化 過程, 物 流 の過 程, 価値 の流れ 等が,時 系 列的 に追 求され, そ の もとで使用 され てい るシ ステ ムが吟 味され る。 (4) 論 理解 析 づ ー
システムの維持とシステム監査103 十シ ステ ムは , そ の 合 理 性 が 高い ほ ど 論 理 レ ベ ル も 高 く な り , そ の 展 開 は 複 雑 かつ 幅 広 い も の とな る。 し た が っ て, 論 理 構 造 の 把 握 とい っ た 観 点 より, シ ステ ム論 理 解 析を 試 み る のが , こ と で の役 割 であ る。 採 り上 げ た 点 は , 因 果 解 析, 手 順 ツ リ ー解 析, ネ ヅト ワ ー=-ク解 析 であ る。 つ ぎ に こ れ ら の 解 析に つ い て若 干 の 説 明 を 与 え で お こ う。 ① 因 果 解 析 ニ し 簿 記 は 時 に よ っ て 因 果 簿 記 と もいら れ る。 そ の シ ス テ ムに お け る 入 出 関 係 を 因 果 関 係 と 捉 え る か ら で あ る。 こ の よ うに , シ ス テ ム の作 動 に は , あ ら か じ め定 め て あ るル ール を 解 析し , モ の構 造 的 な 働 きを 分 析 ・ 検 討 す る こ とに よ っ て, こ れ を 論 理 的 に 把 握 す る こ とが で き る。 し た が っ て , 対 象 の シ ステ ムに 対 す る時 , そ の 働 き の 因 果 的 な 展 開 を 解 析 す る こ と は, 解 析 手 段 とし て の 一 つ の重 要 課 題 で あ る。 ニ ② 手 順 ッ リ ー解 析 意 思 決 定 過 程 を 調 べ る時 , デ シ ジ ョソ ・ ツi; ーが 使 用 さ れ る こ と があ る。 こ のツi; ー と 同 様 に , 仕 事 の手 順 を 追 い , そ の 合 理 性 を 整 え る た め に 手 順に 対 し て, ツ リ ー 解 析 を 行 う こ と が 可 能 で あ る。 こ の解 析 に よ り, ど の よ うな 論 理 パ タ ーン に し た が っ て, 手 順 の 組 み 合 せ が 採 用 さ れ てい る か が わ か る。 また , 現 手 順 上 の 問 題 も 明 確 に 浮 き ぼ り さ れ る こ と に な る。 ③ ネ ッ ト ワ ー クノの:解 析 シ ス テ ムの 中 で も, 工 程 の シ ス テ ム と か, 情 報 のシ ス テ ムに は , ネ ット ワ ー クを 構 成 し て い る も の が あ る。 特 に , 情報 の利 用 , そ し て 処 理 の方 式 を 効 率 の点 で 見 る と , ネ ッ ト ワ ー タを 組む こ とが 有 利 に 考 え ら れ る も のか お る。 ネ ット ワ ー ク も一 つ の論 理 を も っ て い る。 また 水 平 的 ネ ッ ト ワ ー ク もあ れば , 垂 直型 の も の も あ る。 当 該 組 織 のシ ス テ ム構 造 を , こ の 方 式 よ り み れ ば , ど の よ うな 適 用 が 考 え ら れ る かを 評 価 す る こ と も ま た 重 要 な 解 析 上 の 側 面 であ る。 4. シ ス テ ム管 理 と二局 面アプ ローチ システ ムの維持 と 監査に より, シ ステ ムの状態 は,当 該 組織の環境 に適合 し た形 ちで 持続す る。 この持続 機 能と適応機 能 のために シ ステ ム管 理 が実施 さ れる。し かし , シ ステ ムが常に 環境 への適合 のた め変 動し,\成長, また再
設 計さ れる ので,管 理 自体 もダ イナ ミッ クであ る。 また, シ ステ ムの設計 と 運 用 上, 組織シ ステ ムの よりシ ステ ム的機 能は,機 能 と人的 な側 面 と表 裏 ハ リ合 わせた形 式を 採用し てい る面 もあ るので,機 能化 と人 間 化 との調 整を 行 もヽ,一 つ の統一 あ る全体 とし て のシ ス テ ムを 確立し な け れば なら ない。 こ の 過 程を 描 くと図10 の よ うに 確認一 選択 評価一 確立 とい ったステ ップ 確 認 選 択 評価 確 立 の 繰 り返し をし て,シ ス テ ム調整 一統 合とい う管理活 動 の展開 とな る。 図10 すなわち,一 方は,システム化の追求の局面であり,他方は,仕事におけ る人間化の局面といえ る。 この両局面が,一つのシステム化の方策 とし て設 定 されなくてはならない。 そのためにシ ステムの維持の検討では,人間がシ
システムの維持とシステム監査105 ∧ス テ ムに 接 近 し 易 い 環 境 づ くり を 研 究し た 。 また 人 間 の 組 織 に 適 応し うるシ ス テ ムエ 夫 を 検 討し た。 一 方 シ ス テ ム の 監 査 で は , ヒ ュ ー マン ・ ス ケ ール で 丿 監 査 可能 であ る た め のシ ス テ ム 解 析技 術 に つ い て検 討し て きた 。 こ れ らを ま と め て考 え て み る と, シ ス テ ム管 理 の 課 題 とし て は , シ ステ ムに よ る管 理 思 考 とそ れ に 対 応 す る シ ス テ ム監 査 技 術 の発 達 が 強 く望 ま れ てい る とい うこ と へが で き る。 そ し て, 筆 者 は , シ ス テ ム開 発 の 際 , シ ス テ ム維 持 の方 法 , 方 式 を 考 え る の み な ら ず, シ ス テ ム 監 査 を 容 易 に す る シ ス テ ム で あ る こ と も また ,: 重 要 な 開 発 条 件 と 考 え てい る。 1) システ ム具体化については,た とえば ハウグッドは, 「シ ステ ム現実化 の過程 は, 概念 の形 成から出発し て,設計一 条件 の検討・具備 ― 利用,そし て現実 化へ到達, とい うプロセスを踏む」 ものとい う。J.Hawgood (ed.),Evolutio-naryInformationSystems,North-Holland,1981,p.58.2 ) 組織シ ステ ムの新陳代謝とい うことで もあ り,シ ステ ムの形態と機能上の発展 にづい ては,涌田宏昭著『OA とネオ・マネジ メV ト』白 桃書房 刊,昭和57年,p.32 を参 照されたし 。3 ) シ ステ ムライフサ イクルについ ての統制機 能を指摘した ものに, 秋山・山田共 編『シ ステ ム監査概論』 オゞ ム社,昭和61 年,p.71 があ る。 この箇所で 同書は, 「情報シ ステ ム全体 の構想を策定し ,そ れに基づき個 々o シ ステ ム活動 の起動・ 終了を 行わせる統制であ る」 とライフサ イクル統制を 規定し てい る。4 ) システム監査人については,下 記の論文を 参照さ れたし 。 涌田宏昭稿「シ ステ ム監査人 の条件」, 中央 経済社発行 『企業 会計jVol.38-No.12.5 』 シ ステムズ・アプ1==・−チについ ては,下記 の論文を参照されたし 。 涌田宏昭稿「y ステ ムズ・ アプ ローチ の意義 」オフ ィス・ オートメーション学 会発行『 オフ ィス・オ ートA −シ ョンjVol.7-No.3.-6 』 時 間についての考え方 とし て, つぎの ような見方 が参考 とな る。 「時 間は, イヴェン トに秩序を与え よ うとす る知的な発 明であ る。そ れに。よっ てイヴ31ソ トは,共存するもの, あるいは連 続す るものとし てア イデソ ティフ ア イされる。 瞬間は単独では存在し ない。 それは, イヴェン トの極小的な単位で, その中 では イヴェン トの前後関 係はとくに区 別されない。」 ケ ヴ ィレ・リン チ著 東大大谷研訳『時 間の中 の都市』鹿島出版 会,昭和51年,p.172.