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超高層ビル用エレベータについて

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Academic year: 2021

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■J-亡コl

ビル用エレベータ特集

超高層ビル用エレベータにつし、て……‥………‥…‥……‥…‥……‥…

97

超高層ビル用エレベータの計画‥‥‥・…・…‥…‥…・…‥…‥……‥…‥=……・99

超高層ビル用エレベータの輸送能力検討……‥‥‥‥………‥‥‥・・…‥108

高速ギャレスエレベータの速度制御…‥…‥…‥…………‥・‥……=‥…・‥…115

高速ギャレスエレベータ制御系の検討・………‥‥………‥‥‥・121

高速ギャレスエレベータ用新形直流機………‥‥‥‥‥・・・t・……‥…・……127

エレベータ用電動ドアの開閉機梼とその制御‥…‥……・………・………‥‥‥131

高速エレベータの振動と騒音…・…・…=・…・…‥………・・=…‥‥‥…・…‥……137

(2)

u.D.C.占9.02る.る:る21.87る.111

超高層ビル用エレベータについて

Elevators

for Multi-StOried

Buildings

建築物の高層化ほ世非的傾向である。わが国においてもその例に もれず,建築物の高さ制限撤廃に対する関係者の強い要望と,高層 建築物に対する学会ならびに権威者の研究成果による技術的裏付と によって,大都市の立体的開発の意味をもたせた過般の法令改正が なされた。 その内容はすでに各種の文献によっても紹介されているが,あえ て要点を述べると (1)従来のものが形態規制即容積規制,すなわち策1図に示す ように,絶対高さ制限(住居地域内20m,住居地域以外31m)や 道路幅による高さ制限(住居地域内は道路幅の1.25倍+8m,住 辟地域以外ほ道路幅の1.5倍+8m)であったのに対して (2)今回のものは,形態規制と容積規制とが分離された形とな り,容積地区制度の創設と呼応して,容積地区内においては建築 物の高さの限度の規定は適用せず,道路の幅員と建築物の高さと の関係の規定ほ適用を緩和され,弟2図に示すようなわく内にお いて,指定された容積率以下の建物の形を自「hに選べることとな った。 すなわち,高層制限に柔軟性をもたせ,土地の高度利用や,市街 地内のオープンスペースの確保など,市街地の合理的な土地利用計 画にそって,地区の実情に合うよう建築物の大きさが規制されたの である。したがって容積率が同じ地域でも,敷地面積が大きいと, 従来の制限高さをはるかに越える超高層建築物の出現が可能となっ たわけである。 すでに発表されたように,東京都では環状6号線と荒川放水路に 囲まれた全区域に,第十種から第二種までの容積地区の指定が行な われ,昭和40年1月21Rから発効することになっている。東京紀 尾井町に昨夏完成した地上17階のホテルニューオータニは,この 改正法令を適用した高層ビルの第1号であり,次いで富士銀行本店 ビル,霞ヶ関三井ビル,電通本社ビルなどが計両され,さらに数多 くの超高層ビルの計画が進められている。一応高さの制限が撤廃さ れたといっても,わが国の場合は,敷地面積の規模や,地震の影響, 経済性などのため,アメリカにみられるような数十階の樺天楼の出 現は望み薄く,20∼30階程度で,最高の場合で40階どまりであろ うといわれている。 これら超高層建築にとって,その設備の中枢を占めるものとして 第一番目にエレベータ設備があげられる。このエレベータは建築物 における縦の交通機関として不 ̄自∫欠の存在で,建物が高くなればな るほどその重要性は増加する。エレベータ設肺の良否が直接その建 築物の機能を左右するといっても過言ではない。 以 ̄Fこれら超高層ビル用エレベータと,従来の10階程度のビル 用エレベータとの相違点や問題点などにつき,そのおもなるものを あげてみよう。 (1)初めに,エレベータのサービス階は全階サービス方式とす ると停止階数の増加によって一周時間が極度に増大して非能率と なるため,各バンクごとに数台ずつのエレベータを低層階行,中 層階行,高層階行などにサービス階を分割した分割サービス力式 または急行運転方式をとる必要がある。 (2)エレベータの定格速度もこの急行運転l大間を有効に利用す るため従来の150m/minにとどまらず,210∼300皿/min扱が採 用される機運にある。アメリカでの最高速度は510m/minであ るがわが国では超高層建築といってもせいぜい30∼40階どまり が最高と予想されるため,300m/min級が最高と考えてよいであ ろう。巻上電動機の容量ははぼこの速度に比例して増大するた め,急行運転時にだけしか出せない定格速度をむやみに上げるこ とは得策でほない。 (3)エレベータの速度が速くなると従来のものと比較して複雑 な速度制御が要求される。加減速距離の増大による制御点の増加 はもちろんのこと,乗りごこち,着床精度,実効速度なども重視 しなければならない。このため巻上電動枚,制御装置の設計には 特別の注意を払わなければならない。 (4)エレベータの安全装置もまた高速用のものの開発が必要で ある。かご非常止め装置,緩衝器などは慣性がいちじるしく大き くなるので従来の構造のものはそのままでほ使えない。特に緩衝 器ほそのストロークが大きくなるので建岸としても昇降路のピッ トを相当深くする必要がある。 (イ)絶対.ミ1さ制限 31m (20m) (ロ)道剛副二よる高き削限 8m 1.5a (1.25a) 退路 敷 地 堵 界 (注)併記した数値において()l勺は住居地城内の場合をカこし ()のないものは住居地城外の=場合を′Jミす。 第1図【円 形態 規 制 / ノイ・ / / / / / / / / / / l l 2.5 、 l 1 (1.25) l l 1 l 31m

ま(20m

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提訟//′■/ノ

せ々 / /′′ /ノ/ノa (注)併記lノた数値において()内は住居地域内の場合を示L ()のないものは住居地域外の場介を示す。 第2国 政 正形態規制

(3)

-97-394 昭和胡年2月

第47巻 第2号 ノンストップ ノンストップ ノンストッJ7 従来のビル 超高層ビル 第3図 エレベータ昇降路占積率 (5)エレベータの配置も重要である。建物延面積に占める昇降 路所要面熟も 弟3図にみられるように超高層ビルとなるとノン ストップ区間のスペースをも必要とするため,従来のビルの場合 にくらべ増大する。この割合はビルが高くなればなるほど大きく なり,従来の占倍率の数倍にも達することになる。したがってエ レベータほ必要かつ十分の台数とするとともに,できるだけこの 面積を小さくしてレンタル比を増す配置とすることが必要であ る。同時にエレベータ利用者の便宜も考えなければならない。こ のため一般に高層ビルとなると複数バンクのエレベータでも建物 の中央一個所に集中させるコア形式をとることになる。おのおの のバンクは3∼4台を互いに向かい合わせに設置する対面形,あ るいほアルコブ形配置とすることが望ましい。 (6)また据付工事分野のレールの支持方法も新しい観点から検 討する必要がある。超高層建築では建築構造が従来の剛構造から 柔構造に変わり,強度を負担するのは鉄骨鉄筋コンクリートでほ なく鉄骨のみとなる。昇降路の壁に強度をもたせられない。パネ ルとかブロック積みとなるため,ガイドレールを従来のように2m 程度ピッチの任意の位置に固定することができず,階床ピッチで 固定しなければならなくなる。当然支持間隔は大きくなり,剛性 の大きい一クラス上の28kg/mレールが必要となる。 (7)柔構造方式,カーテンウォール工法の採用によって三方わ くの固定方法も変わってくる。従来のように昇降路の壁にアンカ ーをとることができないため,三方わく,ポストアングル,ポケ ットなどを固定するための形鋼材を建物の上下階のほりに渡して 第4図 超高層建築第1号 ホテルニューオオタニ おくような構造となってくる。 (8)高層ビル用エレベータの性能として振動,騒音対策もまた 重要な課題である。速度の増加とともに前記ガイドレールの取付 ピッチの問題からもケージの横振れ振動が増加する。起動,減速 時に発生する縦方向の振動や,機械室で発生する電動機関係の磁 気音やシープのハンマリング音など,超高層用エレベータとして の新しい諸問題を解決しなければならない。 (9)エレベータの運転方式の選択とともに綿密な交通計算によ り所要台数の決定を必要とする。運転方式としては最近の大建築 用エレベータには一般化した全自動群管理方式が最適である。超 高層建築の効率を最高度に発揮させるた捌こは時々刻々に変化す る交通需要に即応した運転系統を自動的に選択するこの方式が最 も適している。台数の決定にはサービス階凪 階間高さ,各階の 用途,居住人口とその分布,予想される外来者の数,外部交通機 関の状況,ピーク時の集中程度などの諸条件を十分吟味したうえ で交通計算に基づき決定する必要がある。 このほか超高層建築用エレベータとして考慮すべき事項は多くあ るが,これら各種事項に対して日立製作所はわが国初の240mノmin エレベータを納入した実績をもとに,総合技術と研究陣を動員して 日夜研さんを重ね,理想的超高層建築用エレベータ設備を生産納入 する体制を確立している。今後逐年伸びようとするわが国超高層ビ ル用の高速エレベータ設備の設計計跡こ当たり,関係各位の計画資 料として本稿がいくぷんでものご参考になり,どしどしご相談いた だければ誠に幸いである。 (日立製作所エレベータ技術部)

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