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西ドイツ共同決定法の成立とその背景--共同決定権の歴史の一断面,1948年-51年-2- 利用統計を見る

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(1)

西ドイツ共同決定法の成立とその背景--共同決定権

の歴史の一断面,1948年-51年-2-著者

門田 信男

雑誌名

東洋法学

9

2

ページ

65-93

発行年

1966-04

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00007841/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

西

││共同決定権の歴史の一断面、 七 六 五 四 三 二 一 目 次 は じ め に 対独政策転換による西側陣営への組みいれ 石炭鉄鋼業の新秩序をめぐる思惑 シ ュ l マン・プランの構想のもとでの石炭鉄鋼業 DGB が要求する共同決定権法(以上前号﹀ DGB の共同決定権防衛と反権力闘争 共同決定法の成立 共同決定法をめぐる闘争の評価 西ドイツの共同決定法の成立とその背景 一九四八││五一年 1 1

(二)

同 叶J ロ ド l

六 五

(3)

東 ? 羊 法 学 六 六

DGB

の共同決定権防衛と反権力闘争

朝鮮戦争の勃発は、国際政治における西ドイツの自由陣営における地位を確立し、国内的には﹁奇蹟﹂をもた らす資本主義体制を定着さした。戦争はそれまでの需給関係を逆転し売手市場を再現し、生産制限は事実上くずされ てコンツェルンの拾顕にみちをひらき、再軍備促進の気運はヨーロッパ防衛共同体における西ドイツの地位を決定的 なものにした。戦争は西ドイツの資本と政治権力のあしがための礎となった。こうした政治的・経済的状況は、共同 決定をめぐる組合の闘争になにからなにまで不利に作用せざるをえない。五

O

年の数度にわたる労使中央交渉とその 中途にわってはいる連邦政府の介入には、なにほどかの﹁経済新秩序﹂をもみることはできない。すでに九巻一号で のベたように、連邦政府法案、 CDU/CSU いわゆるシュレーダー法案にしても、使用者団体案にしても、共通す る考えは一九二

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年法の再現にすぎない。しかも交渉は日とともに組合を不利な立場においこんだ。しかも不利な状 況にたたされた組合を、二

O

年にわたりかつてみないほどの巨大なストにかりたてたのは、鉱工業の共同決定という 組合の既得権を完全に否定する連邦政府のあらわな挑戦であった。組合がその有する唯一の武器をとらざるをえなか っ た の は 、 たしかに一面では﹁ドイツ経済新秩序﹂の突現にあったが、その中味はまさに鉱工業における体制をまも る防衛の闘争であった。 一 九 五

O

年末のスト威嚇の直接の機縁となったのは、 川西ドイツの石炭鉄鋼業の集中排除と非カルテル化に関する

(4)

連合国高等弁務官会議法第二七号 μ の施行規則をめぐって生じた。同法は、集中のはなはだしい石炭栄と鉄鋼業の独占 体を解体し、前者については二三の単位会社に、後者については二四の単位会社に分断することを目的としている。 そして再編成の実現はドイツ国内法によってなさるべきものとした。そこでその実施はあたり、同法の施行が連邦政 府 ν 手にゆだねられた。政府は一一月三日付の高等弁務官会議宛に覚書を送り、さらに同月二

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日ボンでの組合との 会 談 の 席 上 、 エアハルト経済相は組合の主張にこたえ、新会社の設立は現行ドイツ法によるべきであり、法二七号に なんら矛盾するところはないし、 かつ組合の主張する共同決定はドイツ法に抵触する故に、 ドイツ機関の手になる 同法施行規則において考慮することはできないと、 の O 者 2E 与 え E n y g Z E ︼ 2 2 E l J o ヨ ロ ロ 問 的 円 。 の } ︼ 戸 間 α F H o g -m -見 。 ロ ・ ﹂ 会談前によ一月初旬といわれる

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連邦経済省の作成になる法二七号施行規則案

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一日内需品一対 l)0 規則案に流れる一貫した考え方は、政治的にも経済的にも完全にその地位を回復した政治権力と資本家陣営の組合攻 法実施についてつよい態度を表明する(民

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撃とあらわな挑戦であった。それは新会社はドイツ法にしたがって設立されるものとする。ドイツ法が被用者の監査 役会参加と労働担当取締役の規定を欠いていることは周知のことである。しかも、一一月一六日、連邦議会に政府案と して上捉した経営組織法案は二九二

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年法の系列にある協議段階の参加にとどまる。ということは二九四七年以来、 鉱工業においてすでに実現し・確立している組合の共同決定権を否認し、労資対等監査役と労働担当取締役制度をド イツ法に親しまず、ドイツ法に抵触するということになる。 エアハルト経済相はまた同月に ︿ O 円 } ) ロ ロ 己 項 目 同 門 ω の } H m w 同 作 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 六 七

(5)

法 学 に関する発言(浮勾 1刊誌なにおいて、鉱工業における共同決定制度は、 場から廃止し、現に存する組合代表はとりのぞかなければならないという。 東 洋 六八 法二七号の実施にあたり、 ドイツの立 その理由とするところは、共同決定制度 がドイツ法に抵触するからだというにある。その後においてもこのことを表明している(同 γ か取縦約郎防端技代打げ行 と の あ い だ に と り か わ さ れ た 住 良 市 世 間 、 ロ

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巳 広 三 ・ υ -P ・O ・ - ω ・ 見 。 ロ ・ 口 同 町 m n y l 司 与 。 ァ υ -P ・O ・ -mHUH ロ ・ 参 照 。 な お 、 フ ラ イ タ ー ク 宛 円 前 で は 、 結 局 は 連 邦 議 会 が き め る こ と で あ る と し 、 解 体 の 技 術 上 の 側 面 を 表 明 し た も の で 、 所 有 桔 と 共 同 決 定 松 の 法 規 制 に つ い て 、 所 位 以 伴 氏 ⋮ 一 一 側 一 川 一 紙 一 μ 協 同 制 冗 ) o これが組合をして唯一の武器をとってたちあがらせる直接の機縁である。これが対政府と の き び し い 対 決 の 蜂 火 と な っ た ( 手 出 品 川 誤 認 お 皆 野 町 険 制

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誌 花 月 当 一 一 一 町 民 主 昭 封 印 / O 。 ∞ . ¥ 組合は、最初の単位会社の設立前にすでに、 連合国の指令ないしドイツ側の立法措置により、 組合の要求する共同 決定の法的な基礎づけをかちとることを目標としていた。それがつぎの組合の活動の踏台のためにも必要であった

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日刊誌誌詩句寝間軒、語手)。こうした対決の状況のもとにおいても、組合は述邦政府を説い て組合の主張する目標を貫くよう努めた(円立.日記ロ持拡持培日間吋叫一一同⋮りのわ詑 u m h h

ロ 河 野

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江 口 一 一 一 同 月 時 一 日 一 一 参 昭 一 。 な お 、 先 の ユ ア ハ ル ト と の 往 復 書 簡 に み る ベ ツ ク ラ 1 、 フ ラ イ タ ー ク の 書 簡 で は 、 経 J o 済 民 主 主 義 を な い が し ろ に す る と こ ろ に 真 の 民 主 主 義 は な い こ と を 強 く 訴 え 、 説 い て い る 。 ¥ 連邦政府としては、かりに法二七号の実施に反対勢力の影響によりある程度の限界をかくされたとしても、 こ と に シ ュ l マン・プランとの関連において、 いかにしても現行法を維持する必要があった。 政府にとり都合の良いこと に、共同決定の法規制は連邦議会点門委川会に付託されており、政府として立法審議に介入することはできず、現行 法ならびに立法府に先ばしることはできないと主張する(川げけれい⋮肌恥ァ )0 そ し て 、 エアハルト経済相のご一月

(6)

一日付ベツクラ l 宛書簡は、新秩序開始までに経営組織法が成立しない場合、鉱工業の分野に経過措置をなすべきか 否か、経営組織法の効力発生したさいに同法でかかる措置を失効させるかは、 ひとえに連邦議会の決定によらねばな らないことを強調する。こうした政府の頑固な態度は、 おのずから組合を対極におしゃることになる。 ベツクラ!の一二月一一日付アデナウア l 首相宛の書簡は、組合の要求趣旨を簡潔につたえるとともに、 つ よ い 決 立を披歴している。 ﹁共同決定によりドイツの民主体制に決定的に血がかよえるのでありまして、それはたんに政治 の領域にかぎられるものではなく、経済の指導と形成についても民主制原理を導入するきわめて意味深い補充となり ます。こうしたドイツ労働組合の主張は、過去における経済力の政治目的への活用の事実に、この活用の悲しむべき 結末、戦争と破壊をみつめたことにあります。ドイツ労働組合はくりかえし連那議会、連邦政府ならびに世論にたい し、経済民主主義とこれについての期待を周知するために訴えつづけます。この実現こそが民主主義の唯一の保障で わが国の未来の発展の安全と考えるからです。﹂この考えはあらゆる機会の組合の決議や行動に示されている。 ここでは、五

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年九月二六日の

DGB

デユツセルドルフ集会での

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・アガルツの基調報告を指摘しておく(日戸川

r . )

。ドイツの状況はその今後の存立のうえで社会諸集団の新秩序を必要としている故に、共同決定の問題はま さにこの理由からして不可欠である。組合は j i --あらゆる手段を用いて新秩序のために闘う用意がある。この闘い あ り 、 は資本と労働の同権の問題にとどまらず、それは将来のドイツ人の生活秩序の問題であり、 かっ政治、経済および社 会的な民主主義椛築の問題にかかわっている﹂ため、政府の基本政策と正面から対立し、法二七号施行規則突は対決 の直接の発火点になった。 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 六 九

(7)

東 洋 法 学 七

金属労組と鉱山労組の単産委員長

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・フライタークと A ・ シ ュ ミ ッ ト は

DGB

議長

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・ベックラ!との度重な る交渉において、鉄鋼および炭鉱労働者の投票にもとめることで一致した。五

O

年一一月二五日、鉄鋼業全工場の経 営協議会、単位会社の労働担当取締役の参加した金属労組主催の合同会議がエツセンにて閃かれた。同会議は、総同 盟中執委と金属労組中執委の決定を支持し、 必要があれば金属労組中執委にスト指令を一任すること、および一一月 二九日

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一 一 一

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日に全組合員の投票にとうことを決議した(見・思ザ出佐川話江見山市計四日目冷時⋮町民間河庁内何 回 引 ) o 投票にさいし、組合の労働者にたいする呼びかけの一部を記録としてあげておく(認諾ロぺ沌{紅)。 ﹁一九四五年以降の労働者に有利と思われるすべてのものをとりのぞかないではおかない。彼らは、イギリスが 工場を﹁不当に﹂差押え、 ﹁不当な﹂法律を制定し、そして﹁不当に﹂労働者に有利な経営組織をもちこんだと、 今日いっています。しかしなぜそうだつたのでしょうか。古い権力の下で、皆さんが働きたくないがために、工場 の労働者と職員に共同決定権を与えるのが占領軍に課されたとみるべきです。 コ ン ツ ェ ル γ は解体されて、新しい 会社に労働者のながいあいだ志向した共同決定権を承認したのでありまして、対等な、すなわち監査役会の構成 は、労働者・職員の代表者と他の資本所有者とで半々にすることになったのです。そのうえ、三名の取締役制度が 企てられました。技術と営業担当取締役とならんで、働く人たちの世話をするために労働担当取締役がおかれまし た 。 こうした新しい秩序に立脚してはじめて、比較的に短期間のうちに鉄鋼業の新しい構築がなされて、今日みるよ うな現在の生産能力の向上をもたらすことが可能となりました。

(8)

述邦政府はいまこれらの全領域の権能を自己の手に収めんとしています。連邦政府は事態を一九四五年前の状態 にひきもどそうと努めています。連邦政府は、 ドイツ株式法からして対等性に立脚する監査役会の構成が不可能で あることを、その理由としています。政府は将来労働担当取締役を承認することを考えていません。この点もドイ ツ法からして不可能だというのです。連邦政府が、われわれのいう趣旨に完全にのっとって、鉄鋼業の将来に関す る決定をドイツの手に帰せしめようとするなら、前以って鉄鋼業における労働者と職員の諸権利を完全にみとめて おく保障をしなければなりません。連邦政府が、今日になって、監査役会の対等な椛成と労働担当取締役の任命に 関する労働者大衆の﹁共同決定﹂が現行ドイツ法に矛盾するというのであれば、連邦政府はそれに先だってドイツ 法を適応せしめるにふさわしい義務を負っているといえるでしょう。 この点を看過するとすれば、連邦政府が旧コンツェルンと株主の利益のためだけに活動しているとの嫌疑をたか めることになりましょう。さもないとすれば、何が共同決定権を論ずる目的となっているのか。しかもすでに存在 す る も の を 、 ﹁ドイツ法の欠依﹂を理由に、この共同決定権を労働者から冷酷に再び奪いとろうとするのか。 わたしたちはこれらの事項についてきびしく警告する。 鉄鋼労働者 わ た し た ち は 、 いま金属労組中執委に一九五

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年一一月二九日と三

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日に全権を附興し、与えられ た時期にストの準備を講ずる決定を委ねます。 鉄鋼労働者 経営に働く皆さんの運命と皆さんの諸権利の未来が問題です。ですから決断をもって、 一 九 五

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年 一一月二九日と三

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日の投票では H 賛成票を μ 投じてください。 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 七

(9)

東 洋 法 学 七 ドイツ連邦共和国、金属労組中央執行委員会 フ ラ イ タ ー ク ﹂ 投票の結果は、投票総数二

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一 、 五二一票のうち賛成一九三、 一八三票(九五・八七%)、反対六、三一二票(三 -一 四 % ﹀ 、 無 効 二 、

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・九九%﹀であった。九六%という圧倒的多数でもってスト権が確立する。鉱山労 組もひきつづき、一一月二九日から一二月二日にかけてのハノ l バ l で の 大 会 に お い て 、 ヘ ︿ n y u o ロ 円 m n y o 印 同 ロ 門 H Z m 円 H -- m 山 口 日 己 門 戸 f ロロ o m ・ 。 0 ・ 一 句 ﹄ ユ ハ l J o ている f 円 PP ・O- m5 叶 ・ 一 2 5 5 F N ロ 円 b o r n E S F m ・ 色 町 ・ ﹂ て、同年一月一七日より一九日にかけておこなわれた。 同じ趣旨の議決をおこなっ 投票は五一年一月五日の同労組中執委の決定にもとづい そ の さ い 、 組合員にたいする組合の呼びかけがなされてい る 。 ﹁同志の皆さん。皆さんは DGB のいう被用者と組合の完全な共同決定権に賛成しますか。皆さんはこの要求を 実現するために、鉱山労組中執委にそれにふさわしいと思える闘争手段のすべての全権を与えますか﹂。そこでおこ なわれた投票結果は、投票総数回八五、二七三票のうち賛成四五

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、三二八票(九二・八%)、反対二六、二九一票 (五・四%﹀、無効八、六五四票(一・八%﹀ に よ り 、 ス ト 権 が 確 立 し 、 スト指令権が鉱山労組中執委に一任される こ と に な っ た 。 年もあけた一月三日、さきにスト指令粧を一任された金属労組中執委は、組合が要求する共同決定権法規制が一月 末日までに実現しないかぎり、二月一日以降ストに突入すること、そのために組合只はそれぞれ労働契約の解約告知 をなすことを決定した(日一

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労働契約の解約告知はストライキの場合に 予想される損出十一日賠償詰求訴訟に先手をうち、契約関係を解消することでそうした危険を回避しようとするにあった。

(10)

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DGB

の議長や鉱山労組委員長も参加したポッフュムで開かれていた代表者会議 F O E F ド ) に 伝えられるにおよんで、矛盾にでくわした。ベツクラーはこの決定を

DGB

中執委にかけ、その決定にまつこととし、 こ の 決 定 が 、 同 日 、 それまで金属労組の決定は留保されることになった。後にいたり、

DGB

中執委は・右の決定を了承し、労働停止にと もなう

DGB

の財政支出をみとめた

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)0 この段階で、組合は何故ストをしなければならないのかということは、これまでの叙述から理解されよう。それで もなおここで二・三の問題を指摘しておかなければならない。第一は、組合は誰にたいしてその剣をむけているのか ということである。 スト宣言はこの点をあきらかにしない。あきらかにしえなかった。使用者が相手方であることは 否定できない。使用者との協定を立法の基礎におく方向である。シュミットは最後まで協定の成立につとめた。しか し状況はそうした風土でなかった。独立下とはいえ、使用者はなお完全に自由とはいえない。とすれば、法二七号の 実施の責にある連邦政府であり、共同決定は危険であるとの感情を喚起したのはその一閣僚である。しかし、立法制 定権は連邦議会である。組合の相手は三程の桜関である。したがって、組合は名宛の問題を未解決にしたまま、解約 告知をなし、鉱工業共同決定権をストライキで防衛しようと考える。第二に、共同決定権の実現は経済新秩序の根幹 をなすが、このストはどう位置づけられるのかということである。 スト権確立の主体からもあきらかなように、 つ は、ドイツ労働組合の年来の主張にそった西ドイツ経済の新秩序そのものを目標とするのではなく、四七年来の鉱工 栄部門で獲得した共同決定権制度の防衛にある。 フライタークのいうように﹁現状維持﹂にある。こうしたやむをえ ない防衛ストさも、 ア デ ナ ウ ア l 首相の再度にわたるベツクラ l 宛書簡にみられるように、 ス ト ( 政 治 ス ト ) の合法 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 七

(11)

東 洋 法 ρ"4 二f -七 四 性 の 問 題 を め ぐ る 基 本 法 上 の 問 題 が 提 起 さ れ ( 吋 腕 協 調 、 引 い ) 、 った。新聞やブルジョア政党の代弁者は、﹁法治国の民主体制にたいする破壊的な打撃﹂、﹁はなはだしい政治責任喪失 組合の連邦共和国の憲法秩序における地位が問題にな の証左﹂と断ずる。 ストにはなにほどかの政治性をおのずから帯有するが、共同決定権防衛ストは当時の状況下から して必然的に政治的性格をもたざるをえない。ここに、 たんに鉱工業における共同決定の問題にとどまらない性質を このストはもっている。第三は、このスト宣言はたんなる防衛ストの意識にとどまらず、 一九一八年後の革命によっ てかちとった労働者の共有財産が自のまえで纂奪されたし、その後にナチスの拾頭を許した、そうした過去の暗い歴 史が組合員の心のなかにしっかりだきしめられていた、 ということである。ブレンナ i は、金属労組第三回大会の 報告のなかで、ストにたちあがった組合の意識を語っている(符

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紅 白 巧 び 訴 え 誠 一 ) o しかも組合員の意識を

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は使用者の挑発行為であった(鉱掛川弘、 畑 一 給 崎 市 川 崎 沈 げ れ り ﹂ ) 。 ベ ツ ク ラ l は 、 な か で も 組 合 と 組 合 員 を 誹 誘 す る ポ ス タ ー の 流 布 活 動 と 、 全 ド イ ツ 工 業 連 盟 定 例 総 ( 註 1 ) 会における副総裁 0 ・フォゲルの組合攻撃が、﹁愚かなる多弁﹂に﹁喝釆のどよめき﹂をもってむえられたことを、 二つの面での暗雲とのベ(何時話。込山同時点、 1 ) 、労使協定は理想にすぎないという。 した連邦政府をまじえての三者交渉の経過をみることにする。 そ こ で 、 スト権を背景と ( 1 ﹁ 組 合 は も は や わ れ わ れ に た い し 社 会 的 共 同 者 と し て た ち あ ら わ れ る 権 利 を 有 し な い 。 彼 ら は 共 座 主 義 の 政 策 、 し た が っ て 階 級 斗 争 を 忘 れ る 能 力 さ え も 欠 除 し て い る 。 彼 ら は 有 効 な 労 働 の 管 理 者 と な り 、 ま た わ れ わ れ の 受 託 者 と な り え な い 。 彼 ら は 、 全 国 民 │ 使 用 者 と 被 用 者 ー を 抑 圧 す る す べ て の 権 力 の 掌 侶 を 望 ん で い る ﹂ 守 也 ・

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(12)

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共同決定法の成立

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年間かつてみない巨大なストライキが西ドイツ全土におそいかかろうとしている。基幹産業のストは、西 側陣営の一員となり、戦前の水準をこえた H 奇蹟の復興 μ のレ!ルを曲げることになる。西ドイツの進路に大きくた ちふさがるストの脅威は、あらゆる階層の人たちを多かれ少かれ、 よかれあしかれ共同決定権の問題にまきこみ、こ れへの参加をしうることになった。とりわけ反組合勢力のあらわな攻撃のふかさは、 かえって連邦政府の政策推進の うえで異常なまでにきびしい担保となった。連邦首相アデナウア l はかぎりある期間のなかで、解決打解のためにそ の精力を傾ける。連邦政府と首相の解決をひきだすよう努めた強行の姿勢は、共同決定法審議における議会答弁から も十分にうかがいしることができる(見

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品 川 九 時 問 一 10)0 ゼネストの様相をおびた脅威のまえに、その屈折と挫折を背負うだけの負載力をな 復興の緒にある若いドイツは、 おもちあわせていなかった。そのためにはどうしてもすべての側に、関係者を最後の土壇場で一つの机のまえにつか せる行動力が要求される。連邦首相アデナウア!と DGB 議長ベックラ!の話合いだけがこの状態を打解しうるであ ろうし、ここでは使用者の地位は二義的なものになりさがらざるをえないのは一月吋

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) o 五一年一月一一日、首相 からの提案によりベツクラ!との交渉がボンでもたれた

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N 自 ; l ) 0 会談は一時間半を費したが、 西ドイツの共同決定法の成立とその背景 その共同コミユニケは早急に満足のいく解決をうるよう 七 五

(13)

七 六 ( 1 ) 努めるというだけで、これといった収獲もなくおわっている。 DGB はこの会議についての声明をだしていない。 東

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法 学 ペ〉 いで二二日の金属労組、鉱山労組の代表と政府との交渉においても、なんの成果をみずにたもとをわかっている。交渉 の主たる対象は法二七号とその施行規則である。こうした状態のもとで、首相の政治的、外交的手腕が発揮される。 組合からつきつけられたゼネストを回避するためには、どうしても労使の交渉にさきだって、政府、与党と組合との まずくなった障害物をとりのぞく必要がある。そこで、首相はウエストファレン・ラントの CDU 党 大 会 に お い て 、 ア

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5

綱 領 説 話 配 向 昭 一 議 設 義 組 合 ) 、 す な わ ち 労 働 者 の 共 同 決 定 権 を 承 認 す る 必 要 の あ る こ と を 説 き、ひきつづいて労働大臣は、内閣の見解として、石炭鉄鋼業経営組織法の政府案をてがけ、当該産栄について特別 の規制をなす必要にせまられていることを訴えている(区山内科認日

22

⋮。許認諒三。 そうした作業のうえで、首相は DGB 代表と首相の指名になる企業主の代表とのあいだで、いくたびかにわたる個 別の折街や労使合同交渉をとおして、問題の打解につとめる(一時謀略百一伊丹刊刊誌長時見出詰

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首相は一月一七日に労使それぞれの代表と個別に交 渉し、一九日に労使合同の第一回交渉を首相の主催のもとでもった。交渉では一連の問題について労使の争点があき らかにされた。第二回目の交渉は二二日に関かれている。その聞に、鉱山労組のスト権が圧倒的多数の賛成をえたこ と、鉄鋼業七

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の企業主は共同決定権制度に絶対反対であるとの電報を連邦首相に表明し、全ドイツ工業連盟総裁 F ・ベルクも述盟を代表して首相に電報で伝えている。いずれも企業主側の交渉参加者を苦境におとしいれた。組合代 表 は DGB の正式な交渉担当者であるのに反し、企業主の代表は団体の正式な代表でなく、首相の指名によっていた

(14)

からである。そのため、二二日の交渉はきびしい状態で終始し、 一九日の雰囲気は破れ、とくに一一括目の監査役の 選出手続で決裂した。

DGB

の各単産委員長は交渉がかかる状況にあるかぎりなんの価値もないと戸切を発し、 金 属、鉱山労組は予定のスト準備を計画的にすすめること、

DGB

と鉱山労組は臨時大会をひらくことを定めてさえい る 。 完全な決裂状態におちいったなかで、連邦首相は二三日にあらためて両グループと個別に会談する。この個別的な 折街がのちの合同交渉への道をひらき、終点にいたる端緒となった。すなわち、二五日の第三回目の合同交渉が首相 を議長としてひらかれ、この交渉で根本的な諸問題について一致した。組合は要求がすべて簡単にうけいられたこと に 、 み ず か ら 奇 異 の 観 を い だ い た ( 拐 焼 却 住 民 話 芸 匂 ) の も 無 理 は な い o 共同コミュニケはいう。﹁一九五 ひきつづき連邦首相を議長とする石炭鉄綱業の共同決定権の規制に関する交渉がもたれ、基本的 一 年 一 月 二 五 日 に 、 諸点において一致をみるにいたった。即刻ひらかれる閣議では、連邦参議院と連邦議会に右に応じた法案をただちに 上捉することを決定する﹂。二七日、起草委員により﹁基準書﹂が作成され、二八日政府に答申されている。それまで の政府法案はこのかぎりで拘束をうけることを明記する。同日、首相は、基準書が法案の基礎をなすことおよび三

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日の悶議で立法機関への上提の決議をなすことを、両交渉当事者に通報している。三

O

日に法案は閣議の承認をえて いる。法案には理白書を附すことなく、連邦参議院に二月二目提出され、二月九日に一七点の附帯勧告を附して法案 に 同 意 す る 。 ついで、連邦議会は二月一四日の第一読会の審議に付すことで、社会的共同者の手をはなれた。しか し、立法審議の過程においても組合は依然としてストの圧力をとくことはしない。 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 七 七

(15)

A H M 洋 法 学 七 八 ( 1 ) 当時の状況は D G B の

3

・ 88E 巳﹃の記録﹁一二時一分前﹂からうかがうことができる(五一年一月一六日の古含忠ユ? W C ユ

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の転載から﹀。﹁いま一二時一分前にある。ベツクラ l 博士との会談ののち、連邦首相アデナウア l 博士は、近日中に 指導的な経済界の人々と組合との聞の一致点を調整する試みをなすことであろう。連邦首相は首相としての優位な地位にある にしても、残された期間は限られている。首相の役割は、ある種の企業主にみられる反動的な反社会的な態度からして、はな はだ苦しい立場にある。しかしながら、そうした企業主のごまかしゃひきのばし策が用いられたとしても、組合のつきつけた 期日との関係で、もはや彼らの思惑を陽の目にさらすことが不可能であることはあきらかである﹂という。 ( 2 ) 合同交渉に当初参加したものは、組合側では図。。 E o p E 芯 ﹃ O 同 g z p 回 忌 ユ p g s z o 戸 司 B X ω ∞ ・ 回 忌 ロ ロ ぬ 円 ・ 。 8 8 0 ・H g f ・であり、企業主側としては宅 g N o -m o E 噂 NS ∞ o p 可 O E P E g -0 ・ H 4 0 E B g m o P E w g n r ・ -ハ 0 2 ・であ る。その後の交渉担当者は、組合側では、 DGB 議 長 田 ・ 由 。 。 E o p D G B 中執委員 g s z o

戸金属労組委員長宅・明﹃巳-g m

-鉱山労組副委員長国・回目釘・鉄鋼業受託者協議会委員出・ロ巳 ω 円であり、企業主からは、ドイツ石炭鉱業協会総裁 Z ・ 問 。 ω F ゲルゼンキルヘン鉱山会社取締役﹀ -z g n w -合同製鋼株式会社監査役会長田・司 g N O -クレックナ!会社。 -z g -0 ・ オッベンハイム銀行問・司 P E E S m g ・の労資各五人である。一月二五日以降の基準書起草委員はさ自国 o 口 巳 ω Y 同 o m Y E S -o の労資各二人が指名されている。 ( 3 ) ロ の 回 山 口 向 。 円 B E -o g E g ω F Z 円 ・

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印 H a ω ・岳民・は、﹁組合代表は、企業側の代表が週末にいたり反動的企業主の圧力に さらされていることを知らねばならない。どのようなものであれ、交渉当事者間でなされる協定を阻止するために、あらゆる 手段を用いて展開されているのは明白な事実である﹂と報じている。 (4﹀この点について、ロ o E F P 州 W ・O ・ -︿

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0 2 ・は、﹁共同決定法は、組織的な不断になしとげられた立法作業の成果では なく、困難なる事情のもとでの政治的重圧の雰囲気のうちに短期間に制定せざるをえなかったのである。政府案の起草にごく 僅かの日時しか都合できなかったにせよ、法案に理由書を添付すべきであるという議会の慣例および法治国家の伝統に反する ことは、いまだかつて行われたことはなかった﹂ということからしても、共同決定法が特異な状況のもとで誕生し、いかに緊 急状態のもとで法案ができあがったかを、適切に示しているといえよう。

(16)

予定された二・一ゼネストは中止されたが、即刻に法案が議会で修正なく可決されないかぎり、 いつにでもス トライキに入る態勢をといていない。 て い る ( 話 口 印 日 日 目

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は一月二九日に﹁基準書﹂に同意する声明をだし は連邦議会と連邦参議院が上挺される法案を即刻に可 交渉の結果がたんに特定産業部門の規制にすぎないことは認めるが、公務を含む経営内外の全経済に該る共同決定権 の即時規制を希求する。﹂同日、この声明を補足してベックラ l は、﹁組合にした確約を履行しないとき、二月一日予 定の行動をなんの賠路することなく行使する﹂と表明し(一言問ロ誌説話 I ) 、マンチェスタ l ・ガーディアン 紙とのインタビューでは、法案審議をまえにして、ルール工業家を再度の反動政府の支持者にして、第二次大戦の挑 発者、煽勤者としてあらゆる手段を用いる利潤製造者と、きびしくきめつけている(言語刊誌

5 3

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そうした一述の声明ないし表明からうかがえる組合の行動からも、組合の武器を背景とした法案にたいする当時の 姿勢│特定の産業部門に限定する妥協の結果、今日までも尾をひく共同決定権拡張の斗争を惹起する組合運動の欠陥 ーをうかがレしることができる。そうした背景のもとでなりたった、妥協としての、しかも共同決定法そのものであ る、立法制定過程においてきわめて特異な様相を示す﹁基準書﹂、 んたんに検討しておくことにする。 ﹁答申案﹂から﹁法案﹂への推移を、内容の面でか 、 ‘ lf 唱i , , l

一月二七日の基準書 労使四人の起草委員の作成になる二七日の﹁基準書﹂は、連邦法の基礎となり、石炭 鉄鋼業の企業を究極的に規制することになる。これにより当該産業における共同決定は、法二七号にもとずく単位会 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 七 九

(17)

東 洋 法 学 八

社の規制にとって代る別の解決としての新秩序を意味する。基準書から確定しうることは、労働者の共同決定権の問 題が当該産業における企業を最終的に規制することになり、それにひきかえて特別規制なるがゆえにその他の経済領 域におよばないということである。 まず基準書は、監査役会について規定し、その法形態により監査役会を有しない場合にはその設置を義務づけ、株 式法の諸規定を適用する。監査役会は一一人の構成とし、出資者側四人と一人の自主的な人

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-- 目 。 F r o g 、労働者側四人と一人の自主的な人、および一一番目の監査役からなる。出資者側の監査役は株主総会の自 由な選任による。労働者側の監査役は、 DGB から株主総会に選任の提案がなされ、 ﹂の提案に株主総会は拘束さ れる。そのうちは二人はその経営に雇用される労働者と職員それぞれ一人があてられ、経営協議会がそのものを推薦 す る 。 DGB が経営協議会の提案を拒否するについては、そのものがその経営と全国民経済の福祉のために監査役会 において責任をもって協力する保障がえられないとの根拠ある疑念の存することを要する。 一一番目の監査役はその 他の監査役全員の過半数をえ、かっすくなくとも両グループのそれぞれ三人以上の同意をえなければならない。構成 は四+-と四+一による対等構成に、 一一番目の監査役をおくことで和解がなった。組合はもとから五対五の比率を 要求し、企業主側は真向からこれを拒否して対立した。 一一番目の監査役は、それまでのながいあいだの懸案と紛糾 から生れた接点に位置する意味深いものといえる。なお、監査役会は一一人以上で構成することもできるが、 し か し 総数は奇数にして、その構成と比率を変えることはできない。そのほか、監査役はいかなる指示および指令に拘束さ れることなく、株式法の規定に服する、と明文の定めがなされている。

(18)

基準書は、取締役に関し、取締役の任命およびその取消は監査役会がおこなうと規定する。さらに共同決定権の思 想を貫くことから、基準書は労働担当取締役の制度をうけついでいる。このポストには、被用者の人間のヰ肢をまも るにふさわしい人であり、全関与者を考慮して経営における協働と利益を活気あらしめ、その迎行と諸関係を十分に みとおせる人でなければならぬとする。労働担当取締役は他の│営業、技術担当

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取締役と同じ地位および権利義 務を有し、監査役会から選任されるが、 しかしそのさい任命およびその取消は労働者側監査役の過半数に反して行う こ と は で き な い 。 労働担当取締役は他の取締役と緊密に協力してその任務を遂行しなければならない。 その細目に ついては、業務規則で規定することができる。 さいごに、共同決定法の生成の過程で一つの構想として注目すべき制度として、基準書が石炭鉄鋼業の企業毎に設 置する評議会

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﹀の規定をおいている、 ということである。 法案審議の段階で削除されたが、 評議会の任務は 生産の促進、経営の合理化、人事管理および一般的な企業の経済的な発展について、関係機関と協力して労使聞の紛 争を調整し、適切に助言をなすにある。評議会は労使対等で構成する六人からなり、-評議員は五

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才以上にして経済 および社会問題について豊かな識見を有するものでなけねばならない。評議員は労使それぞれから推薦され、連邦政 府の任命によるとされている。 つ 白 一月二八日の答申案 基準書にもとずいて二八日、政府に共同決定に関する法律の答申がされている。それ によれば、法律は、三百人をこえる被用者を使用するかまたは準備金を含む基本金が百万

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を こ 与 え る す べ て の 企 業 に適用する。そのさい、監査役会を有しない会社には、強制的に監査役会の設置を義務づける。社員契約または定款 西ドイツの共同決定法の成立とその背景 八

(19)

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4': 法 学 八 による監査役の権利の制限は無効となる。監査役会の桔成、比率、選任手続については、基準告の定めによってい る。ただし、用語として H Z E E b ロ包宮司

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と な っ て い る 。 そ し て 、 監査役会の対 等性を維持するために、監査役会が三カ月をこえて被用者側監査役が五人にみたない場合には、労働裁判所が、取締 役、監査役ないし関係の組合中央組織体の提訴により役員を任命し、ラント労働裁判所が最終的に決定すると定め る 。 取締役については、監査役全員の三分の二以上の過半数の賛成をえて、任命およびその取消がおこなわれること、 および侯補者名簿より一年前に一応の確定をなし、その地位にふさわしいと考えられた場合に、 一年の経過後に最終 的に任命する、と規定する。労働担当取締役その他については、基準書の定めるところによっている。評議会も基準 書の考えをそのままうけいれる。評議員の任期は三年とする。 (3) 一 月 三

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日の政府案 政府案は根本において答申案にそっている。主要なちがいは法適用企栄の範囲にあ る。すなわち答申案とことなり、政府案では、常時千人をこえる被用者を使用するかまたは準備金にかかわりなく額 面資本百万

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をこえる企業に、法律が適用されるとする。労働担当取締役については、基準誌の類型化と相違し、 ﹁労働担当取締役は、経営に一医侃されるすべての人の人間の尊厳を擁護することに尽力し、全閃係者と協力して経営 の協働と利益を喚起しかっ促進することを要する﹂と、政府案は規定する、第三は、 五番目の監五役につき、再び基 準書にいうミ

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、 円 山 門 ぬ ご め を の 用 語 に か え っ て い る 。 な お すべて監査役は株主総会や社只総会に出席す る松刺を有すると規定する。さいごに、評議会の枯想は完全に政府案にひきつがれているが、評議只の退任手続とし

(20)

て、企業の出資者側監査役と組合の中央組織体からそれぞれ提案され、そのうちから述邦政府が任命する方法がとら れ て い る 。 ( 1 ) 同旨。すでに金属労組の中執委は一月二六日に同じ趣旨の戸明を発している(同労組の校関誌

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二 月 七 日 号 ) 。 なお同枝閃誌にベツクラ!の寄稿がある。﹁かくして、石炭鉄鋼栄において‘ドイツ経済新秩序への第一歩が踏みだされた。 これら分野の規制にしても、もっとも決定的にして最主要分野で共同決定椛をかちとる近歩とはなったが、それは問符にして、 経済の一部にすぎない。しかしついに、戸は開かれ、道は自由となる。当而の日原は他の経済の全部門と公務における経岱の 新秩序でなけねばならない﹂と、組合本来の目標をこの段階で抑えざるをえないところに、組合のおかれた当時の妥協の性格 がある。それだけに、一月二七日のポッフュムにおける金民労組の活動家九

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人を前にして、﹁金属労組が今日の成果をも たらす発火の降火をあげた。闘争が未来をきりひらく。われわれはいつにあっても闘争の用意をととのえておかねばならぬ﹂ ( 同 校 関 誌 二 月 一 一 一 日 号 ) と い う こ と に な る 。 ( 2 ) 基準者および政府法案の原文は‘回♀ t h -m ・

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・ロ位向・を参照、なお、内容の分析では回 o E y p m H ・C ・ -∞ ・ ロ ロ ・ に 負 う と こ ろ が お お 会 ﹂ い 。 石炭鉄鋼業企業を規制する共同決定法案は、二月二日に連邦参議院に提出され、二月九日には一七点におよぶ 附時勧告を附して、これに同意している。 ついで法案は、辺邦参議院から送付されて、二月一四日に述邦議会の第一 読会にかけられ、四月四日の第二読会を経て、四月一

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日の第三読会において政府案修正案を採択し(ば悶吋眼目即探 知伽)、述邦宏議院は四月一九日に全ム三致で右修正案に賛成し、ここに共同決定法が成立した。共同決定法が公布さ 西ドイツの共同決定法の成立とその背景 八

(21)

東 洋 法 学 八 四 れ た の は 五 月 一 一 一 日 で あ る 。 連邦議会における法案の審議は、 たえず組合のストの圧力と脅威のもとにさられた。組合は、政府案が連邦議会を通 過しないかぎり、いつにでもストによる実力行使に入るという審議にたいするスト体制をひいている。ことに緊迫した のは、第一読会にて定める三月一四日に予定された第二読会とそこで審議される専門委員会の提案がなされるまでの 時期である。第二師会では、野党が政府案に賛成し、与党がこれに反対する現象を呈した。予定された第二読会は、 委員会提案にみる後退から社民党と組合の反撃にあい、延期せざるをえなかった。そこで、連邦首相はいま一度組合 と鉱工業企業の代表をまねき、調整に努めている。そしてこの成果をもって、議会対策を好転させようとする、まさ に首相の政治的手腕がみられた。こうしてむかえた四月四日の第二読会では、

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中執委員である

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・ ホ ッ フ は 、 ﹁ 今日おかれている状況は、社会的緊張を緩和する役になんらなっていない。いな、そうではない。それはまさにきわ めて巨大な緊張を生みだしているだけである o 二・一の行動がいまや考えられるだけである﹂(小河口一一民有)と、組 合のスト体制における立法審議にたいする監視のつよさを物語っている。 かくして、四月一

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日の第三読会において、共同決定法の審議は劇的な蒜をとじる。五

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年一一月一六日に政府法 案たるいわゆる﹁経営組織法案﹂が連邦議会に提出されながらも、その中途にして﹁共同決定法﹂として政府案の捉 出を余儀なくした。しかも、 一月における辿邦首相の介入は、述邦議会の審議の過程でも再び政治的介入の必要をせ まられている。政府案の二度にわたる中断と首相の再度におよぶ介入という、しかも組合の尖鋭なストの圧力のもと で、議会の審議がおこなわれたのは、議会史をいろどるまさに特異な事件といえよう。それゆえに、バイエルン党ゼ

(22)

ーロス議長は、議会の威厳をそこなうことになったが、その責任は議会にはないとし、 ﹁それはむしろ、この程の革 命的性格を帯びた法案が、政治ストの圧力のもと、議会を舞台に演じた推察しがたい状況から生じたものである。最 終の段階においてさえ、議会はなおストの威圧のもとにおかれていた﹂

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J U R 3 0 5 ) と、感情的な非難をた CDU と SPD の賛成、共産党の楽権、その他の諸政党の反対五

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票で、共同決定法は述 たきつけている。終幕は、 邦議会を通過した。 そうした緊迫した状況を背景として、議会はきびしい対立した雰囲気のもとで共同決定法案の審議をかさねるわけ である。そこで、述邦参議院と連邦議会における審議の主たる争点を、すでに二でふれた法案制定過程との関連で、 か ん た ん に ふ れ て お く こ と に す る 容 器 広 忠 告 ら 回 以 下 ・ 会 話

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巳 )0 連邦参議院は、二月九日、一七点の附帯決議を付して政府案に同意する。そのうちの主たるものをあげておく。法 適用領域について、政府案 ( f r J 2 4 ) によれば石炭、褐炭または鉄鉱石の採掘を主たる経営目的とする企業とあるが、 石炭、褐炭または鉄鉱石の乾溜ないし練炭化を主たる経営目的とする企業をも対象とすべきである、とする。適用企 業の範囲は、常時使用する被用者が三百人をこえもしくは準備金をふくむ額面資本が百万 D M をこえる企業として、 答申案にかえている。子会社は、右の条件を備える場合のみ、法律の適用をうける。政府案三条三項は、監査役会に 委員会をおくさいには、労資監査役の同数で構成することを要する、と規定するが、監査役会対等構成の原理は委只 会に転用されないとして、三条三項は削除さるべきだとする。六条の労働者側監査役が三カ月をこえて五人にみたな い場合の労働裁判所の選任の規定は、株式法八九条の規定を準用することでたりるとし、共同決定理念の実現をみと 西ドイツの共同決定法の成立とその背景 八 五

(23)

五1 洋 法 戸 時 -J -八 六 め な い 。 = ロ ロ p z b ロ m k g z z m z z = は = 者 巳 B B ω 玄 広 己 目 立 = と か き か え る 。 ﹂れが現行法の用語となる。さいごに、 労的担当取締役の任務を規定する一

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条 三 項 に 若 干 の 一 一 一 口 実 を 加 え て い る 。 連邦議会の審議は、各政党の思惑と主張がいりみだれで活溌な論争が展開されたが、その主たる争点ともいえる五 つの問題をみておくことにする。 、 ‘ . . , , Jt , , ‘ 也 、 法適用領域について、鉱業では連邦参議院の修正意見が大体においてうけいれられている。鉄鋼栄では、社民 党の提案になる加工業への適用の動議、 および株式会社、有限会社もしくは鉱業法上の組合以外のいかなる法律上の 企業形態をとる企業にも適用するとの動議は、いずれも否決されている(何日・げ -d r J H M 昨 日 誌 や が 円 αl)0 制適用企業の範囲では、被用者と資本金の規模がこれまでの論争の対象であった。

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は千人を主張し(諸一ニ藤嘉吟一)、結局長終的には千人以下の企業は適用を除外されかの妥協案と して提案する

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問問緒川崎明討る)は、否決にあっているお

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・ 日 ・ N ・ ) o 資本金に関 する規定は削除された(河町民 -P ) 。コンツェルン企業への適用に関する

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の動議、すなわち一条一項 b と し て 、 ﹁ 右

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に掲げる企業への参加を主たる営業目的とする企業﹂にも適用する動議は、同じく第三説会で否決さ れている

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市 4)o その理由は、現実に問題とならないとするが、この否決が翌年からのコンツェルン拾顕と 五五年修正法の事件をひきおこすことになる。 (!~ 議会の審議でもっともはげしい論争をよんだのが、 労働者側監託役の提案手続と選任機関がこれに拘束される という問題である o 原案はいずれも中央組織体である

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紅 謙 信 項 ) と 規 定 す る o 議会の論議もこの点に集中する。 すなわち、抗安松者は、原案のように組合だけとするかあるいはこれに経営協議会をも加えるべきかどうか、 そして その退任は株主総会、社員総会とするかあるいは特別な選任版関の託立をもってするか、が論議された。委只会は特 別の選任機関の設置を決議している。第三読会は、提案権については中央組織体に経営協議会を加え、選任機関とし ¥ 図 。 ︼ 仏 門 ては株主総会、社員総会とすることで、前者では原案を修正し、後者では原案によることで結末をつけている fm ・

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-m ・52 ・ 0 0 ﹀ ロ S ・ M -一 円 2 Z P J o P ・υ0 ・ ・ m m ﹀ ロ ロ fu ・ c -M ・ ﹂ 付監査役会の総成において、 労働者側監査役とならんで論争の対象となったのが、 ご一番目の監査役﹂ で あ る。監査役のなかでも﹁一一番目の監査役﹂は、共同決定権規制の中核をなし、 ( 山 門 戸 川 氏

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、公共の利益を代表し(汗一一月れ。戸時片付)て、監査役会における労資の意見の対立を調整する任務を 負う(知町議七)だけに、労使のあいだで当初から対立していた o 政 府 案 七 条 二 項 ( 間 館 地 一 報 紙 伽 肝 抗 日 仏 、 以 内 ゆ 刊 以 前 町 白 一 縫 い川槌任)は問題になっていない。論議が集中したのは、提案がなされないかもしくはなしえない場合には、評議会が三 鉱工業の運命を決する地位にあり 人を捉案し、そのうちから選任機関が選任する、と規定する政府案七条三項である。評議会の関与は国家権力の干渉 をまねき、その時の支配政党への従属の危険がある(詑凶 r 日

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との危倶から、あらたに調停委只会を設置し、中 立性の維持の観点から、現行法八条三項にみるような複雑な手続規定となった(立たお

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r f 町 PP ・O -m ∞ J0 ﹀ E E -的評議会は、協定書から政府案一一条および一二条の共同決定権に関する注目すべき構想が、 一 一 肌 だ も さ れ ず 葬 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 八 七

(25)

京 洋 法 学 八 八 ら れ た 。 労 使 の 協 定 を 土 台 と し て 成 立 し た 、 対 等 で 構 成 す る 評 議 会 は 、 共 同 決 定 の 領 域 で 生 じ た 対 立 を 調 整 す る に あ る 。 し か も そ の 重 要 な 意 義 は 、 超 経 営 的 機 能 を 営 む と こ ろ に あ る 。 連 邦 議 会 は 、 経 営 を こ え た 共 同 決 定 権 の 一 般 的 法 規 制 に は 手 を つ け な い こ と を 理 由 に 、 こ の 制 度 の う け い れ を 拒 否 し た ( 臼 認 作 h t o l ) o し り ぞ け ら れ は し た も の の 、 共 同 決 定 権 の 法 制 定 過 程 に お け る 輝 し い 一 つ の 足 跡 と し て 、 な が く と ど め ら れ る こ と で あ ろ う 。 ハ 1 ﹀ DGB は、五一年三月二三日の=毛色付

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﹀号巳てにおいて、つぎのよう記している。﹁二月一四日‘連邦首相は連邦 議会に鉄鋼業企業における共同決定の規制に関する政府案を提出した。議会では、パラドックスな状態が現出した。というの は、野党が政府案に賛成したのに反し、同じそのときに与党からは、連邦首相と政府による拘束をうけるとの確約は、与党の 活動にとってなんの権威も有しない、との多くの戸がでている:::組合は、こうした状況のもとにあって、一月末に争議行 為をとりあげた条件が依然として存在しているか、いま一度その必要性を検討する要のあることは、いささかの疑問もな い ! 。 ﹂ ( 2 ) 企業主の立場から、=E を 巳 ユ oEZR=は五一年三月一五日の状況をつぎのように報じている。﹁いま、述邦首相は、 最近において与党のみならず友党である他の二党にたいしても、改善案と考えられる専門委員会の共同決定に関する捉案を、 故意に机上のものとして拭いさり、旧政府案条項︿ことに組合代表の派近松の問題﹀を再びもちだすというのであれば、アデ ナウァ l 博士は DGB に与えた一一一口質にしばりつけられているように思える。それも辿邦首相が、ストの圧力を避けるために介 入したことであることは、一般に知っている。しかし、それにしても政府誌に反対する真面目な疑惑が消えるどころか、かえ っ て 強 ま る の で あ る 。 ﹂ 守 巳 ・ ロ

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・ -∞ ・ 吋 C ・ ) ( 3 ) 首相が労資代表を招いての会淡のな r お な 、 SPD はつぎのように汗仰す司令﹁ここに再び、述邦首相が社会的共同者に協 力をよびかけるのは、困難な圧力状態をもみけし、これにより専門会只会での共同決定に関する政府案の引きのばしと水ま し鈍から、与党と友党の結合をつよめるうえで必要であった。ここに読会人をいま一度かたわらにおくのも、新しい会談とそ の成見でもって原案を埋め、談会に提出した原案の素材にすると、いわざるをえない。そうしたないがしろにより、好ましい

(26)

結 川 氏 を ひ き だ す よ う 、 努 力 を 重 ね ざ る を え な か っ た O i -: : これが解釈の糸口になるなら、ほんの住かの期間で終るだろう し、反対に原理上の問題に足をふみいれることになれば、長期にわたることになろう﹂(印巴)勺 B ω お ︻

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・)と、談会内および労使の対立と思惑をひめた微妙な様相を伝えている。 ( 4 ) 四月四日の第二読会の直前に、同 V ロ 21 ロ 博 士 が = 一 F H E と-=に寄稿している。﹁組合は協定した基準書にそう政府案がう けいれられることに、いささかの懸念もいだいていない。それだけに、連邦首相がいま一度労働者に与えた言葉を想いおこ し、政府の提出した法案をとおすようつよく働きかけることを期待する。組合は連邦議会の行動の如何によって態度を決定す るであろうし、またより以上の前進は共同決定法の其なる価値にかかっている。﹂(ロ

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ハ 5 ) S P D がこの点で譲歩したのは、被用者数の千人を限度としても、西ドイツの石炭全企業七五のうち四四の企業に適用され ることになり、しかも石炭全生産高では九九%を占めることになること、鉄鋼業においても、その適用をまぬがれるのは同 法施行時一企業を免れるにすぎないことから、この点で譲歩しても、事実上 DGB の要求にそうことができるからであった ( 司 z r o p F P U O 。 。 ι E R E 吉弘吉ロ古の R E S F ω o 巳己同

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・ 怠 Hgz 口・久保前拘害九五瓦) 七 共同決定法をめぐる闘争の評価 共同決定法はその百年の歴史を劃する輝しい開かれた世界へ第一歩をふみだした。所有権という名により、犠牲と 苦難をしいられた労働者に、新しい共同決定という未来図がおぼろげながらも聞けた。三権分立の原理を擬制化した ﹁資本の民主主義﹂ でかためるとりでが、 ほんの一握りだがほりくずされようとしている。労働者につめたく門をと ざす資本会社と会社法は、 ¥ ﹀ E -o D 円 。 一 円 } 二 日 円 一 門 川 町 O 円 ヨ ロ ロ 門 H Z ご σ σ 由 巳 55 ロ i 組合のたかまる運動のまえに反省をしいられている

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きない。いまや、問、された社会のなかで、労働者のみえない世界で、もてるものが勝手にその分前にあずかることは 許されない。労働者も労働者たるの地位において、すぎし日の閉ざされた社会に正義の名において参加する権利が、 ここに突現をみた。企業における計画と決定への関与により、企業が全体社会の利益に反して運営されてはならな いし、またそれが可能になったところに、共同決定権の意義がある(炉問訴訟手詰

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出 向 一 九 )0 共同決定適用企業における労働者側監査役と労働担当取締役の一

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年の成果が、詳細な突体調査で実証され ているが、しかしすべてにわたってよい結果がでているわけではない(日誌特許信{長時凶器守片目待。 l

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法案の第一読会での同議員の法案 趣旨の説明信託詳お花常山川市ロ婚器主主封一混同町釘時四目的

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、ァデナウア!書簡、ゼ l ロス議員の表明 (獄肥)は、その二・三の事例にすぎない。実際にニ・一ストは中止されたため、それが窓法秩序の抵触となるかは、 法律上未解決のまま残されている。これが具体化するのは、五二年の経営組織法をめぐって生じた新聞ストの政治ス ト 論 争 に ま た ね ば な ら な い ( 知 弘 宮 山 崎 似 品 刊 誌 本 当 当 ト 夜 間 伝 語 辞

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議 。 ﹁ 西 )0 この問題についてあらた ここでの権利闘争の評価は、それ以前の運動とその後の││ことに五二年法をめぐる斗争を め て 考 察 す る 。 し か し 、 ふくめた

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一連の行動をふんまえてはじめて可能である。にもかかわらず、それらを一応きりはなして限定的に、

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本稿のしめくくりの意味で二・三の問題を検討することにする。 共同決定権に関する権利闘争の評価は三点にまたがるといえよう。第一は、労働者はなにゆえに共同決定権を要求 するのか。組合は戦後の運動目椋の焦点をなぜ共同決定松においたのか。第二は、組合はなんで共同決定松を手中に するために争議行為という唯一の武器をもってたちあがり、それに生命をかけたのか。さいごに、それに生命をかけ た闘争の価値はいかに評価さるべきか、ということである。 第一および第二の点については、すでにこれまでに考察をしているので重複する(服隣諸註腕ト河一仏純一号、)のをさ げるが、ここではベツクラーが死の直前に鉱山労組の五一年一月三

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日の臨時大会で、最後の公式の号一一一口(時鍔 l M 一 昨 0 ・ ) を し て い る こ と に ふ れ て お き た い 。 か た く 手 を と ﹁われわれは経済全体を改革し、新しく完全に創りなおし、 りあって前進しよう﹂と。かくして彼は苦難にみちた組合運動の歴史をとじ、共同決定権の斗争のなかで去っていく

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ベツクラ l と共同決定権は一体であり、﹁ベツクラiの活動がなかったなら、この ような(理器、)成果をかちとりえなかったであろう﹂(均一注怯お既製諮問許可 o m で報告し)といわれるのも当 然 で あ る 。 組合が五

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年末から五一年初頭にかけて、共同決定法規制のために争議に訴える決断をなすが、 やる気をおこした その底にひそむものはなんなのであろうか。連邦共和国は発足して僅か一年を経過するにすぎない。西ドイツは再興 の絡についた。そして早くも西ドイツは、 労働者階級の怠に反した方向にすすみだし、 失望と哀切を心の奥にとめ た。朝鮮戦争が勃発し、 シ ュ lマン・プランの構想が陽の目をみ、 コンツェルンとその指導者が労働者の歩くまえに 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 九

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京 洋 法 学 九 立ちふさがった。労働者は、第一次大戦後の血であがなった共有財産を一年を経ないあいだに奪いとられた、陪い想 い出にとらわれた。歴史の針を逆戻しするあらゆる試みに身をもって立ちむかう必要を決意した。好むと好まざると にかかわらず、現に生きている労働者のっとめである。右の第三の闘争の評価もこうした認識からうけとめられる。 す な わ ち 、 一 つ の 側 面 は 、 ワイマiル共和国の出発が同時に終点をも示したことからして、組合は連邦共和国の発足 に暗雲をなげかけるルlルの宿命的な柄とナチズムの復活を除去しなければならないということである。いま一つの 側面は、反動的な傾向から防衛することをこ与えて、若い民主体制を経済民主主義で基礎がためするために意識的に行 動せざるをえない点であが o この二つのメルクマールが権利斗争を評価する基準と考える o か く 解 す る と 、 ストの威嚇が議会の自由な決定を阻害したとの主張はとおらない。国民の代表者が、自己の良心の みにしたがい、何人の指図や指示にも服さず、議会外からの影響から自由であるとの古典的観念は、独占化の段階で プレッシャー・グループの圧力から自由ではない。しがも政治資金 注 目 門 町 内 町 l 巧 号 。 円 ロ ロ 仏 関 ・ 印 門

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ー をにぎる資本所有者から自由に、政党は行動決定をなしうるのだろうか

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)0 かような方法による政党ないし議員の行動拘束とストの威嚇の本質のちがいはなんなの だろうか。体制を維持する権力的地位にあるものが、 は通じない 0 ・ 政 党 に 属 し 、 組織集団にのっかり、 そのうちに所有する合法性から流出する直接的な力により、反 体制の抵抗ないし反抗を正当でないとすることに、 そのちがいがあるというのであろうか。 A ・ ウ ェ パ l は、共同決 定権の防衛闘争を抵抗権にもとずく行動と主張する(日告

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山 訪 問 ・ 0 ・ ) o 事実また、組合は実体的民主体制を擁護するための権利闘争と規定している(於 ν 和 加 担 問 J 。わが国で

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安保反対闘争から抵抗権理論が問題祝されたのにたいし、西ドイツではこの権利闘争を抵抗権の理論から積枢的に行 定しようとする見解が生まれたのは訂作月吋浮い討

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・)、特筆すべきことといえよう o しかしながら、共同決定権の法規制が石炭、鉄鋼業企業に限定されたということは、共同決定権の歴史において D

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の運動に大きな足かせとなった。

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と傘下両単産が、争議行為を背景に労使の協定になる﹁基準書﹂を共同 決定法案 H 政府案にしたかぎりで、闘争の成果は大きい。にもかかわらず、この時点において両産業に適用領域を限 定せざるをえなかったこと、本来の公務をふくむ経済全体において共同決定法をかちとる闘争が組みえなかったの は、この闘争における決定的な欠陥である。体制をたてなおした資本と政治権力の攻撃が、法案通過後ただもに、 D

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の運動に盤石のおもみをもってのしかかることになる。特別法としての地位しか有しない共同決定法の悲哀は、 一五年後の今日の

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をもとらえではなさない。 ( 1 ﹀ 吋 ・ 開 ω のげ

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ロ 円 P E O R m o F P 民営吋︿ 0 5 m g t y m E R m P 2 5 印 T ω ・ 広 u ・ が ﹁ わ れ わ れ は き わ め て 若 い 民 主 体 制 の も と に あ り 、 か つ わ れ わ れ 自 身 鈍 重 な ま で に 活 動 に 規 制 さ れ て 住 み つ い て い る ゆ え に 、 わ れ わ れ は 最 初 の 時 に あ た り 、 基 準 的 な 活 動 規 制 を の り こ え て 進 む べ き か 否 か が 問 題 で あ る ﹂ と い う の も 、 同 じ 趣 旨 の も の と 解 し て よ い で あ ろ う 。 ま た 、 金 属 労 組 第 三 回 大 会 に お け る 0 ・ ブ レ ン ナ l の 報 告 ( 五 二 本 文 参 照 ) は は っ き り と 労 働 者 に 大 衆 の 心 か ら の 憤 り を 語 っ て い る 。 ( 本 学 助 教 授 ) 西 ド イ ツ の 共 同 決 定 法 の 成 立 と そ の 背 景 九

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