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第二病院脳神経外科の現況

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Academic year: 2021

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48 の破綻を原因とするものは,その患者群の背景・病因・ 病態に特殊性がみられ,一つの独立疾患としての可能 性が考えられ,文献的考察を含めて報告した. 23.脳卒中急性期における不整脈 (至誠会第2病院脳神経外科) 今永 浩寿,杉浦 誠,河西 徹 われわれは脳卒中急性期の患者に連続心電図モニタ リングを行なっているが,今回は不整脈が見られた症 例について検討した, 対象は過去2年間に中等度以上の意識障害を呈し ICUに収容された165例である, 症例の内訳および不整脈の頻度は次の通りである. 脳動脈瘤65例中不整脈症例は10例(15.3%).高血圧性 脳出血79例中7例(8.8%).脳梗塞16例中1例(6.3%). 動静脈奇形3例,もやもや病2例には認められなかっ た.不整脈の種類としては上室性期外収縮・心室性期 外収縮が17例,洞不整脈が5例,心房細動が5例,発 作性頻拍が2例,房室ブロックが2例であった. これらの不整脈の多くは一過性のものであるが,発 症後早期から不整脈の見られるくも膜下出血の大多数 は死亡しており,予後不良の徴候と考えられた.不整 脈による死亡例もあり,脳卒中,特にくも膜下出血急 性期には心電図モニタリングは必須のものと考える. 24.狭心症に対するPTCA(経皮的冠動脈形成術) (心臓血管外科)城間 賢二 狭心症に対する治療は,近年めざましい進歩をとげ ている.手術療法としてバイパス手術はすでに確立し たものとして,広く内外に普及しているが,最近は, カテーテルによる治療が急速に進歩した.教室でも昭 和58年より,・ミルーンカテーテルを用いた冠動脈形成 術を行ない,良い成績をあげたので報告する.症例は 1!例で,男9人,女2人,平均年齢55歳であった.前 下行枝が10本,右冠動脈が2本で,多枝病変が1例で あった.20%以上拡大例が8例で,成功率は73%であ る.合併症は1例もなかった.最近は多くの施設で PTCAが行なわれるようになり,成績も安定してきた が,多枝病変に対する適応や,再狭窄の問題もあり今 後の課題である. 25.川崎病外科治療の現況 (心臓血管外科)竹内 靖夫 川崎病の急性期には約半数の症例が冠状動脈の拡大 性病変を来たし,10∼20%は慢性期にも冠状動脈瘤を 残すとされている.これらの症例の中には,閉塞病を つくり外科手術の対象となるものも存在する, 一282 我々は現在迄に11例の川崎病A−Cバイパスを経験 した.年齢は5∼13歳で,9例目までは自己大伏在静 脈を,最近の2例では左内胸動脈をバイパスの材料と して使用した, 手術成績は全例良好で,術後1ヵ月でのバイパスグラ フト開存率は88%であった.術後2∼3年では開存率 55%(n=7)と低下したが,5∼9年では55%(n= 7)と前回と同じ開存率であった.今後,内胸動脈の 使用も併用することにより,長期の愚存率を向上さす 努力が必要と思われる. 26.第二病院外科における乳癌治療の現況と将来 (外科)梶原 哲郎 乳癌の治療法はいろいろな工夫が加えられ,著しく 進歩して来た.手術方法は今でも定型的乳房切断術が 一般に行なわれているが,Ohrの横の皮膚切開が多く 用いられ,皮膚壊死が少なくなった.拡大手術が減少 し,PateyやAuchinclossの縮小手術の数が増加して いる.当科では再発防止を目的として独自に縮小手術 の適応を決定している.術後の補助免疫化学療法は, われわれは,細胞性免疫能の動態を詳しく検討しなが

ら行なっている.乳癌ではstage II, stage IIIでその 延命効果が高い.また,ホルモン療法はEstrogen Receptorの測定で陽性別にその効果が期待できる. 疫学的統計によると乳癌の発生率はこの5年間で胃 癌に取ってかわるが,Riskfactorの検討から同じ女性 でも乳癌になりやすい人が予想できる.また,同じ大 きさの乳癌でも縮小手術だけで良い症例や拡大手術後 に免疫化学療法やホルモン療法が必要になる例もあ る.このように乳癌のいろいろな性格が解明され,そ れに応じたきめ細かい治療が行なわれるものと予想さ れる。 27.第二病院脳神経外科の現況 (脳神経外科)神保 実 昭和60年3月をもって当科は開設5周年を迎えた. 開設時外来患老数は月間延べ200名程度であったが,現 在は600名に及んでいる.この5年間(55年4月置60年 3月)の入院患者総数は1,181名である,入院患老の疾 患のうち主なものは,脳腫瘍95例(8%),脳血管障害 331例(29%),頭部外傷507例(43%)などである.こ れらの症例に対して行なった手術総数は480件である. 手術内容の主なものを列記すると,脳・脊髄腫瘍摘出 76件,脳動脈瘤根治手術66件,高血圧性脳内血腫除去 術31件,外傷性頭蓋内血腫除去術28件,慢性硬膜下血 腫洗浄術44件などとなっている.当科を受診する患者

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49 の多くは荒川区居住者であるが,それについで足立区 が多く,その他の荒川区隣接区も増えつつある,今後 とも患者の増加が予想される. 28.最近の欧米の心臓血管外科事情 (心臓血管外科)須磨 幸蔵 8月にモナコで開催された第17回世界心臓血管外科 学会に出席する機会を利用して,アメリカ,フランス の心臓血管外科の施設6ヵ所(Texas Heart lnstitute, Methodist Hospital, Univ. of Alabama, Johns HoP− kins Hospital, H6pital Broussais, Pitie・Salpetriere) を見学した.それぞれ世界的に有名な施設であるので 手術症例数も多く,夏休み期間でチーフが不在でも手 術は行なっていた.いずれも虚血性心疾患に対する ACバイパス術の症例が多かった.大伏在静脈グラフ トの末梢側吻合の手順は各施設で異っていたが,プロ リーン系1本を用いて連続縫合で吻合を行なう点では 各施設で共通であった.前下行枝に対しては内胸動脈 が積極的に用いられていた. わが国では非常に多くの施設(約250施設)で少数例 を扱うが,欧米では割合少ない施設で多数の症例を扱 う.この点で彼我の差が表れるものと考えられる. 29.第二病院外科の現況と展望 (外科)榊原 宣 本年も中山恒明先生,長尾房大先生,矢沢知海先生 をはじめ,多数の先生方の御出席をえまして,女子医 大第二病院外科臨床研究会の例会を開催することが出 来ました.あつく御礼申し上げます. ここで,われわれ外科の1年間の研究成果をあげて みますと,胃癌・大腸癌の腫瘍所属リンパ節に関する 研究(免疫反応や免疫賦活剤のこれに及ぼす影響な ど),消化器癌・乳癌における腫瘍マーカーの臨床的有 用性の研究,消化管内視鏡診断へのビデオ・エンドス コープの導入,さらにその有用性に関する研究,閉塞 性黄疸時の循環動態の研究,食道静脈瘤に対する内視 鏡的硬化剤注入療法の臨床的研究などがあります.こ のように研究態勢は徐々にではあるが整備されつつあ り,また,臨床面でも手術症例数は著るしく増加して おります.今後とも諸先生方の格別の御指導お願い申 し上げます. 30.抄録なし 一283一

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