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脳とAI―バックプロパゲーションからディープラーニングへ―

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Vol.2018-SPT-31 No.6 Vol.2018-EIP-82 No.6 2018/11/2. 〔招待講演〕. 脳と AI ―バックプロパゲーションからディープラーニングへー 岩田 彰† 概要:ニューラルネットワーク(人工神経回路網)の手本としての“脳”の基本機能について解説し,ニューラルネ ットワークの起源を探るとともに,バックプロパゲーションからディープラーニングに至る経緯を振り返る.そして, 現在の AI 時代になった要因を議論する.. Brain and AI -From Back Propagation to Deep LearningAKIRA IWATA† 1. 講演概要 昨今,AI(人工知能,Artificial Intelligence)という言葉を聞かない日 はない.そのブレークスルーは,2012 年,コンピューターによる物体認識 の精度を競う国際コンテスト 「 ImageNet. Large. Scale. Visual. Recognition Challenge ( ILSVRC ) 2012」において,トロント大学のチー ムがディープラーニングによって, 他のチームよりも10%高い認識率 を得たことに始まる.また,同年,米 Google がディープラーニングで構成 された“猫を認識する AI”を発表し たのも大きい. ディープラーニングは従来の3層 ニューラルネットワークを多層化 (深層化)したものであり,原理的に. 大規模ニューラルネット CombNet や計算アクセレータ. はニューラルネットワークである.ニューラルネットワー. Neuro-Turbo を発表しており,それなりにニューラルネット. クは人工神経回路網であり,その研究の起源は 1958年に. ワーク研究に貢献していたと自負している.. 発表されたパーセプトロンに遡ることになる.. 現在は第 3 次ニューロブームであるが,今回はブームに. ニューラルネットワークがディープラーニングとして. 終わらず,様々は社会実装が行われており,AI 産業が勃興. 脚光を浴びるまでに 60 年が経過している.我が国のニュ. し,ビッグデータ,IoT と並んで,AI によって第 4 次産業. ーラルネットワークは甘利俊一先生による脳計算論(19. 革命が進められている.. 70年),福島邦彦先生によるネオコグニトロン(197 9年)を中核に研究が進められていた.. 講演では,ニューラルネットワーク(人工神経回路網) の手本としての“脳”の基本機能について解説し,ニュー. 第 1 次ニューロブームはパーセプトロン時代 1958 年頃. ラルネットワークの起源を探るとともに,バックプロパゲ. であったが,第 2 次ニューロブームを作ったのは,1986 年. ーションからディープラーニングに至る経緯を振り返る.. に発表されたバックプロパゲーションである.私はこの頃. そして,現在の AI 時代になった要因を議論する.. からニューラルネットワーク研究に没頭することとなり, †名古屋工業大学 Nagoya Institute of Technology. ⓒ 2018 Information Processing Society of Japan. 1.

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