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ベイズ法を用いた鋼消費量の非定常回帰モデルと他国間比較への応用

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(1)

研究レポート

ベイズ法を用いた鋼消費量の

非定常回帰モデノレと多国間比較への応用

萎興起

11川11川11川11川111川川l川川|川川11川川11川11川11川11川11川11川川11川川11川川|川川|川川|川11川11川111川11川川11川川11川川|川11川11川11川11川11川11川111川川11川l川11川11川11川11川111川11川11川川|川川|川川|川川11川111111川川11川川l川川11川川11川川11川111川11川111川川11川11川川11川川|川川|川川11川山|川11川11川11川11川11川11川11川川11川川11川川|川11川川|川11川11川111川11川11川11川11川11川11川11川川11川11川11川11川111川11川11川11川11川11川川11川11川11川11川川lリ川11川11川11川11川11川11川11川111川11川11川l川11川11川11川11川11川11川11川11川11川111川1111川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川川11川11川11川11川11川11川11川11川11川111川11川11川川11川11川11川111川11川111川川11川川11川川|川11川11川11川11川11111川11川11川111川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川11川川11川11川11川11川11川11川11川11111川11川11川11川11川11川1111l

1

.

はじめに

鉄鋼は一国の経済システムにおいて重要な役割を演じ る.一方 GNP は,その国の経済システムの状態を表わ す主要な指標である.経済システムの構造は,技術発 展,流通機構などの緩やかな変化,あるいはオイルショ ックのような突然の外的環境の変化によって変り,また 構造変化を反映して鋼消費量と GNP の聞の関係も変化 する.したがって,鋼消費量と GNP の間の関係を解析 することによって,一国の経済システムの変化の一面を とらえることができる. このダイナミッタな関係を定量的にとらえることは, 過去の経済発展の評価と今後の経済発展の予測・制御に とって重要である.また,多国間の鋼消費量と経済指標 との関係の変化のパターンの比較も,意味深いことであ る.各国の技術・経済構造の特徴などをとらえて,経済 政策の策定の参考にすることができる.さらに,動的特 性に富む経済システムにおいて,経済指標聞の関係をう まく表現できる新しいモデんを開発し,また,多くのモ デルの中でよりよいモデルを選ぶ一般規準を示すことが できれば,信頼性の高いモデルを応用して,意思決定や 問題解決に活用することができる.これは OR の分野に おける理論と応用の両方に意義のある問題である. ここで取り上げる問題は,五十量経済学や統計学の分野 で構造変化 (structural change) の問題として研究さ れている.何永綿と美 [14J は中国の鋼消費量を予測す るために,鋼消費量と GNP の関係について,回帰係数 を時間変数の多項式とする非定常回帰モデルを導入し た. Dufour の論文 [5 J では回帰モデルにおける係数 の変化のいくつかのパターンを列挙し,またそれぞれの 検定法などを紹介している.文献 [4J では構造変化の きょう こうき 総合研究大学院大学統計科学専攻 干 106 港区南麻布 4-6ー7 受理平成 2 年 11 月 26 日再受理平成 3 年 5 月 24 日 1992 年 1 月号 問題における理論と実際の整理・紹介が行なわれている が,主としてベイズ法とその応用例が取り扱われてい る.赤池 [1-3J は AIC

(Akaike I

n

f

o

r

m

a

t

i

o

n

C

r

i

terion) の考え方をベイズ理論と結びつけることによっ て,

ABIC (

A

k

a

i

k

e

'

s

B

a

y

e

s

i

a

n

I

n

f

o

r

m

a

t

i

o

n

C

r

i

terion) というベイズ型情報量規準を提案している.こ れによってベイズモデルにもとづく統計的モデリングが 実用化された.近年,この情報量規準にもとづいたベイ ズ法を応用した事例が多数報告されている [6ー 15J. 本稿では,ベイズ法を用いた鋼消費量と GNP との閑 の非定常回帰モデル(ベイズ型回帰モデルとも呼ばれ る)の構成と推定法を論じまた 7 カ国のデータに対し て, ABIC によるモデルの適合性を評価する. その上 で各国間の鋼消費量と GNP との関係の変化過程とその 特徴の分析・比較を行なう.

2

.

毛デルと推定

2

.

1

基本モデル ここでは,鋼消費量と GNP と関係としづ具体的な問 題について分析する. めと引をそれぞれ t 年度 (t=

1

,

2

,… , n) の鋼消費量と GNP の値とする . Yt と Xt の 関係について線形で‘かっその構造が安定であるという仮 定を置けば,次のような線形回帰モデルによって表現さ れる. Yt= α +ßXt+et. ( - ) ただし , a と P は定数 , et は独立で同一の正規分布に したがうと仮定する.このモデルでは P は単位 GNP の 変化に対する鋼消費量の変化量を表わし,日は GNP の 変化に依存しない鋼消費量を表わしているものと解釈で きる.したがって a と P の数値によって鉄鋼の消費と いう観点から見た l つの国の経済構造の説明が得られ る. しかし,前述のように長期的に分析すると,経済構造 が変化しないという仮定は不自然であるので,モデル ( 1) と対比して, 次の 2 通りの非定常回帰モデル (本

3

3

© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

稿では,それらを「基本モテソレ j と呼ぶ)を考慮する. Yt=a+ßtXt+ εt. Yt=at+ßXt 十れ・

(

2

)

(

3

)

ただし a と P は定数 , et とんは時間とともに変化 するパラメータであり,以下ではこれらを確率変数とし て取り扱う . St と m をそれぞれ各 t について独立に N (0

,

/12) にしたがう確率変数とする. 基本モデル( 2 )は (1 )式の Xt の係数 P が時間とと もに変わるとし、う仮説に対応して考えたものであるのに 対して,基本モデル(3 )は( 1 )式の定数項 a が変わる と L 、う仮説に対応して考えたものである.当然, α と P の両方が時間とともに変化するモデルも考えられるが, 観測データが少ない場合では,パラメータの良い推定値 が得られず,きわめて不安定なモデルになる危険がある ので,本稿では除外した. 基本モデル(2 )と(3 )の中のんと at の時間によ る変化のパターンを表現するには多項式,三角関数やス プライン関数などいろいろ考えられる.しかし,これら の特定の関数族を採用するということは,システムの「構 造J に関しでかなり強い主観的判断を下したことになる. このようなパラメトリックなモデルはそれぞれ固有の偏 りをもっており,システムの構造を反映しない近似関数 の「くせ」が出てしまう [13J. したがって,本稿では, ベイズ法を使ってノンパラメトリックな係数表現をもっ 非定常回帰モデルの推定法を提案したい.

2

.

2

ベイズモデルと ABIC まず,基本モデル(2 )について議論を展開する n 個 の観測値仇 , Y2, … , Yn が得られた時, (2) 式をベクト ルで表現すれば,次のように書ける. Y= α l+Xß+s. ただし, X1 0 。

o

X2

x=

Xn-l

0

0 ・・・ ・・

o

yT= (Yh Y2

, "',

Y1o), W'= (゚h ßz

, …,

ßn)

εT=(ShSZ, … , Sπ) , lT=(

1

,

1

,…,

1)

(4 ) 基本モデル (2 )に関する仮定によって, επ -Nn(O , /12/

10

) , したがって,引の確率密度関数は, j(yIß, a, σ2)

=(っ手守 \10 叫( ---!-τlly-al-XßIl2~

\V~πσ‘ J \.t. σゐ/ ( 5 ) となる. ここで, 11 ・ 11 は, ユーグリッドノルムを表わ す. さらに,本稿では , ß に事前分布を導入することによ って , ß も確率変数として取り扱う.んが滑らかに変化 するということを期待して , ß に次のような確率的な制 約を置く. Dß=r+ ν(6 ) ただし, 2 -1 0

・・・ O -1 2 -1

o

-1 2 -1 D =

-1 2 -1 0

-1 2 -1 0 ・・・ ・・・

o

-1 2

rT=( ん, 0,… , 0, ß1O+l)' IJT=( νh 均… , IJ,,).

ここで川は各 t について独立に N(0, r2) にしたがう 確率変数とする. (6) 式はんの 2 階差分が各 t につい て独立に平均 0 分散 r2 の正規分布にしたがうことを意

味する.新たにパラメータ

d= .;五亨戸を導入し r と d を超パラメータとして取り扱う.この時 , ß の事前分 布の確率密度関数は次式で与えられる. π (ßlr, d) /〆J\ n / d2 ¥ =(っ子干す) IDlexp( 一子::.-llr-DßI12). (7) 、 vπσa・ J 、.t. σ ・/ したがって,データ X と g が与えられた時のパラメー タ α, σ, r と d の本度関数は次のように書き表わすことが できる.

L(a

, /1

2

,

r

,

d) =

~

"'V(Y Iß

,

a

,

/12)π(ßlr, d)dß

(

d い IDI

=切言言/マ芳首 )TW(d)1

XP(-n1_.llz(a

,

r

,

d)-W(d)ß*1l2). (8) \2σ2" ,--'.' "

I

ただし,

W(d)=(ふ), z(a, r, d)1'=(( 日l }T, dr

T

) ,

ß*=E(ß), 赤池 [1-3J はベイズ型情報量規準 AB/C( α,/12, r

,

d)= -210g L(a

, /1

2

,

r

,

d)+2k

1

.

2 πσ2\l W(d)TW(d)1 =n{lolZ一一← 1+

¥

l

o

lZ

d

2

J

'

-

-

IDI2

+去シ|陶れμ

d副)ト一 W

附(向仰仰

州州本叶吋桝

ß*

11

を最小にするように,パラメータ a,/12, r, d を推定する ことを提案している . k は自由パラメータの数で,今の

(3)

場合 k=5 となる. ABIC(a.σ2. r. d ) を最小にする a.(]2.r. d を â.â2.r. tÎ

とし,事前分布として

π

(ßlr.

) を用いることにすると,

ベイズの定理により . ß の事後分布は,

_L(yIß.â.â

2

)π (ßlr. tÎ)

f( 削 U)-L(a, dz, f, d)(10)

と表わされる.そこで(1 0) 式を最大にする員を P の推 定値として選ぶことにする.このような推定値は MAP

(maximum a

posteriori) 推定値といわれ,それは P の事後分布の期待値と一致している.

2

.

3

パラメータの推定と ABIC の計算 2.2 に示したように. (10) 式の最大化によって,戸の MAP 推定値が得られるが. (10) 式の分母は P を含ま ないので . ß の推定値はその分子 f(yI゚.

â

2

)π (ßlr.

) 民

x

p( -2

2~21附 r. tÎ)-W(tÎ)ßII2)

2"

, ",

, "-,,

J (11) の最大化によって求められる. 明らかに. (11) 式の最 大化は IIz(â.r. tÎ)- W( tÎ )ßII2 の最小化に帰着される. すなわち, 任意の与えられた a.r.d について最小二乗 法

IIz(a.r.d)-W(d)ßII2

min

(

1

2

)

によって,先の推定値長=員 (a.r.d) が得られ,それは σ2 と独立である. また,

f

1

0

x

0 ¥

V(d)=

,

Ó

ptd) dD q(d))' uT=(yTペ.0自07' p(d)T=( 一 d.O仏….日、.0) , q(d)T=(O仏、.0. 一 d)λ

,

。7' =(0.0,… .0).

8

1'= (a. ゚o. ゚T.ßn+d, と置くと. (12) 式は次のようになる. IIz(a. r.d)-W(d)゚II2=

I

l

u-V(d)811 2•

min (

1

3

)

これによって θ を推定することができる.すなわち .

a

.

r.ß をこの最小二乗問題を解くことによって同時に推定 し,それらが d だけに依存することになる.このような θ の推定値を θ (d) と書くことにしよう.このとき σZ の 推定値は

州)=士lI u-

V(d)ヤ(d)I12

(

1

4

)

となり. ABIC は次式のように d だけの関数となる.

1

.

.

, 2(d)¥

ABIC(d)=n

,

I+1og2

1l'

+log -

d

;

'

)

W(d)1'W(d)1

+log'"

'-I'nl'~ '-"+2k

(

1

5) ー IDI したがって. ABIC(d) の最小化によって d の推定値

d が求められる. しかし. (15) 式から . tÎ を解析的に

1992 年 1 月号

求めることができないので.d は数値的最適化法によっ

て求める. このように ö(d) から â.

.

r が決まり,最

小 ABIC の ABIC( tÎ)も自然に求められる.

3

.

異なる事前分布をもっベイズ宅デル

以上,基本モデル( 2 )と戸に関する制約 (6 )から得 られるベイズ型回帰モデルの推定法とその ABIC の計 算などについて述べた.同じ基本モデルに対しでも別の 制約を置くと,当然,対応するベイズモデルも変わる. いくつかの制約(事前分布)が想定される時. ABIC を 用いて最も「合理的」な制約を選択することができる. このように考えると , ß に関する制約もいくつかのも のが考えられる.たとえば, ß

,

=ß+Ot; t=I.2.

.n ん -ßt・ 1= ん ;t=I.2.

.n

(

1

6

)

( 1

7

)

などの確率的な制約をおいてもよい. ここで . 0, とん とも各 t ごとに独立で同ーの正規分布にしたがう確率変 数であると仮定している.すなわち. (16) 式はんの 0 階差分 (ßt と同じのもの)が正規分布であことを表わ し. (1 7)式はんの 1 階差分が正規分布であることを表 わしている. そこで 2 階差分の制約 (6 )と比較するために.

(

1

6

)

式と(17)式の制約についてもベイズ型回帰モデルの作 成・推定とその ABIC の計算を行なってみる.さらに 基本モデル(3 )に対しても,同じ考え方によって .

a

1'

=

=

(a

t, a2, … .an) に関する同じ形式の制約にもとづいた ベイズモデルの作成と推定を行な L 、. ABIC を計算する ことができる.以上により,表 1 のように 6 通りのベイ ズ型回帰モデルが作成される. 表 1 6 通りのベイズ型回帰モデルの構造

番号|基本モデル|定苧項|係。数|苧ィ二 Z

""t I't I /'一戸凱

AO

モデル(

3

)

0 階差分 定数

4

Al

モデル(

3)

1 階差分 定数

4

A2

モデル(

3)

2 階差分 定数 5

BO

モデル(

2)

定数 0 階差分

4

Bl

モデル(

2)

定数 l 階差分

4

B2

モデル(

2)

定数 2 階差分 5

5

.

結果と分析

4

.

1

最小 ABIC によるモデルの比較 分析の対象とする各国の 20年間(1 960-1979) のデー タに対して, それぞれの最小 ABIC を計算した. その

3

5

© 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(4)

表 2 最小 ABIC の値

園野ル I

AO

I

A1

I

A2

I

BO

I

B1

I

B2 中 国 -16 一29 -37** ー 1 "6 -20 一26ホ ソ 連 -12 -29 -48** ー 13 -36

-

4

0

*

アメリカ 45 33 24** 45 40 36ホ 日 本 35 23 23本 35 23 20** 西ドイツ 55 53 40*市 55 54 52* 英 国 64 60 52** 64 61 57* プランス 47 42 33** 47 39 35* 結果(基準化されたデータによる計算結果)が表 2 に示 されている.その中に, r紳j と r*J の印は,それぞれ 行の中の最小値と 2 番目の小さい値を示している. ABIC を規準としてモデルの良さを評価する時に,同 じデータに対する各種のモデルの(最小) ABIC の値の 小さいモデルがより良いモデルと判別される.この規準 によって表 2 の結果を分析すると,次のことがわかる. (a) 異なる事前分布をもっベイズモデル聞の比較では たとえば, モデル A2 が AO , A1 より良く, モデ ル B2 も BO, B1 より良いと判断される. すなわ ち , at とんに関する 2 階差分の制約がより良く at とんの変動を表現することができる. (b) 異なる基本モデルにもとづくベイズモデル聞の比 較では,同じ 2 階差分の制約に関してモデル A2 の ほうがモデル B2 よりよさそうである(日本だけ例 外).すなわち, ABIC によると , at の変動性がん より顕著であり,日本だけ他の国々と違って , ßt の αt 15000 10000 5000 。 -10000 -15000 -20000 -25000 アメリカ (β= 1. 67) -30000 59 61 03 65 67 69 {a} 的の変動 変動性がより大きいと判断される. 4.2 回帰係数の推定値の比較 at とんの 2 階差分の事前分布によるベイズ型回帰モ デルに関して 7 カ国のそれぞれの回帰係数を比較して みよう.各国の的は図 1 (附こ,んは図 1 (扮に示されて いる. まず,各国の at の変動を分析しよう . at の値から見 ると, ソ連,中国, 日本,フランス,英国,西ドイツと アメリカと L 、う 11頂序となる . at の変動から見ると,ソ速 では, GNP と独立に増加する鋼消費量が年々増加して いる. 中国では, GNP によらない鉄鋼の消費量の変化 がほとんどない.フランス,英国,西ドイツの各国では減 少する傾向がみえる.日本では, 70年代の初めごろから 経済構造が急に変わったことがわかる.次に,各国のん の変動を分析すると,中国では,低いレベルから少しず つ増加している.日本では,急激に減少する傾向が見え る.アメリカ,英国,西ドイツの各国では,低いレベル での緩やかな減少,フランスでは,低いレベルでの安定 の後に減少して, 1977年ごろからマイナスの数字も見え る. ソ連は特異な変化を示している. 以上の分析をまとめてみると,経済の発展段階からい えば,中国とソ連は発展途上にあり,その経済の発展が 強く鉄鋼に依存している.日本は高度成長期から成熟段 階に入り,アメリカやフランスなどの国々は高度成熟段 階に入ったといえる.経済構造からいえば, ソ連は重工 業を優先的に発展させたこと,アメリカやフランスなど の国々はサービス業が一段と発達したこと,日本はオイ 3.0 J九 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 ハリ ハU 0.5 59 61 63 65 67 69 71 7:) (b)βe の変動 図 1 モデル A2 と B2 による的と ßt の変動の推定値

(5)

16000E 3000 15000 ト +:データ

+~ヰノん

+:データ 14000 曲線:モデル A2 曲線:モデノレ A2 直線:線形回帰 2600 直線:線形回帰 13000 鋼 鏑 2400 i'12000

;E肖

2200

量T雪

11000 万 万 2000 ト 10000 ;;

)

1

/

#

~ 9000

醐r

lGOO 7000 1400 6000 1200 1500 2500 3500 4500 5500 2400 3400 4400 5400 6400 GNP (依ド Jレ) GNP (億ドル) (a) ソ jiß の場合 (b) フランスの場合 図 2 モデル A2 と線形回帰による当てはめの結果 ルショックなどの原因で 70年代の前半から経済構造が急 に変わったことに対応している. 4.3 ベイズ型回帰モデルと線形回帰モデルの比較 ここで,同じデータにベイス型回帰モデルと線形回帰 モデルを当てはめた結果の比較を示して置く.図 2 (110)に 示したのは,それぞれソ連のデータに対してベイズモデ ル A2 の曲線と,線形回帰モデルの比較およびオリジナ ルデータの散布図である.図 2 (b) では,フランスのデー タに対して同じ項目を示している.図 3 の (110) と (b)では, それぞれこの 2 国のデータに対するベイズモデル B2 と 線形回帰モデルを比較した. 図 2 と図 3 の結果によると,モデル A2 のデータへの 当てはめが,モデル B2 のデータへの当てはめより少し よいのに対して,両方とも線形回帰モデルよりデータへ の当てはめが明らかによいことがわかる.したがって, し, AB1C によるベイズ法の有用性を確かめることがで きた.観測データが少ないのが本稿の閣の難点である が,それでもこのような解析が可能であることはベイズ 法の大きな特長といえる.さらにここで扱った考え方 は,多次元のダイナミックな構造を推定する問題にも拡 張できると思われる. [謝辞] 経計数理研究所の田辺国土教授と北川源四郎 助教授のご指導の下で、完成したものであります.特に, ベイズモテ'ルの構成と 2.3 節のパラメータの同時推定の 部分に田辺教授の多くのご教示をいただきました.ま た,鈴木義一郎教授には日頃から暖かい励ましをいただ きました.土谷隆さんには日本語の推厳にお世話になり ました.ここで心よりお礼を申し上げます. 参芳文献

ベイズ型回帰モテ'ルがより正確に動的システムの構造を [ 1 ] Akaike, H. :

Li

kelihood and the Bayes Pro.

反映していると考えられ,経済の発展段階にともなっ cedure,

Bayesian Statistics

, Bernardo,

J

.

M.,

て,回帰係数の変化する傾向がわかれば,ベイズ型回帰 DeGroot, M. H., Lindley, D. V. and Smith, モデルによって,より正確な予測も可能となることもわ

カミる.

5 ,おわりに

以上,ベイズ裂回帰モデルによって,鋼消費量と GNP の数量関係におけるダイナミックな構造を推定す

A. F. M. (eds.), University Press, Valencia,

Spain

,

143-166 (1980).

[ 2 ] Akaike

,

H. : Likelihood of a Model and 1nュ

formation Criteria

,

Journal 01 Econometrics

,

Vo

l

.

16

,

3-14 (1981).

[3 ]

赤池弘次:モデルによってデータを測る,数理科

る問題について論じた.実例によって,このようなモデ 学, No. 213, 7-10 (1981).

ルが動的システムの構造分析や予測に役立つことを示 [4] Broemeling, L. D., Tsurumi, H. :

Econome-1992 年 1 月号

3

7

(6)

1

6

0

0

0

1

5

0

0

0

+デタ

I

l

I

J

*

Ji!:モデル 82 直線:線形同帰

3

0

0

0

JY41

十:データ 曲線:モデル 82

2

6

0

0

直線:線形回帰

1

4

0

0

0

1

3

0

0

0

n u n v n U A川 V 《 HvnHV AH 》ハ UV ハHU ワム噌 inu

l

-鋼消費量(万トン ! l

0

0

0

A U A U p h d つ臼

-f

-/い

υ

け」∞

0 0 0 5 n U A U n U T A n u A U n u 007 ・ RU

3

5

0

0

4

5

0

0

5

5

0

0

GNP (佑ドノレ) (a) ソ速の場合 鋼 2400 消 費 2200 量 芳 2000 ト と 1800

+

1

6

0

0

1

4

0

0

1

2

0

0

2

4

0

0

4

4

0

0

5

4

0

0

6

4

0

0

GNP (億ドル)

3

4

0

0

図 S モデル B2 と線形回帰による当てはめの結果 (b) フランスの場合

t

r

i

c

s

and Structural Change

,

Marcel Dekker

,

New York

(1

9

8

6

)

.

[ラ J

Dufour

,

J

.

M. :

Recursive S

t

a

b

i

l

i

t

y

Analysis

o

f

Linear Regression Relationships :

An Exュ

p

l

o

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a

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o

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y

Methodology

,

Journal of Econome.

trics

,

Vo

l

.

19

,

3

1

-

7

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(1

9

8

2

)

.

<

6J

石黒真木夫:ベイズ型季節調整モデル,数理科 学,

No. 213

,

5

7

-

6

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石黒真木夫,荒畑恵美子:ベイズ型スプライン 回帰,統計数理研究所餐報 30 巻号,

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北川源四郎:異常値観析ベイズモデル,数理科 学,

No. 213

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[IOJ 坂元慶行:カテゴリカルデータのモデル分析,共 立出版 (1985). [ IIJ 田辺国土:不適切問題への統計的アプローチ,数 理科学,

No. 153

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田辺国土:ベイズモデルと ABIC,オベレーショ ンズ・リサーチ, 30巻 3 号,

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田辺園土,田中輝雄:ベイズモデルによる曲線・ 曲面のあてはめ,地球, 5 巻, 3 号,

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何永綿,萎興起: 2000年的鋼材需求研究,中国未 来研究会誌,

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美興起:ベイズ法を用いた鋼消費量の動的分析モ デルとその多国間の比較への応用 Research

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No. 395.

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...・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・回固・・・・・ 会合記録 11 月 14 日(木) 研究普及委員会 12名 11 月 15 日(金) 庶務幹事会 7 名 11 月 18 日(月) 理事会 17名 11 月 19 日(火) 編集委員会 10名 第 4 回理事会蟻億 ( 3 ー 11 ー 18) 1. 平成 3 年度第 3 回理事会議事録の件

2

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入退会承認の件 3. 名誉会員推薦の件

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.

各委員会報告 秋季支部長会議終了報告の件 平成 4 年度事業計画(案)および予算(案)編成方針の件 CIM シンポジウム終了報告の件(] IMA 共催) 第26回シンポジウム・秋季研究発表会終了報告 およびシンポジウム収支決算の件 平成 3 年度定例講演会,セミナー開催の件 RAMP シンポジウム終了の件

表 2 最小 ABIC の値

参照

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