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在宅医療への住民意識改善プログラムの探求

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Academic year: 2021

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(1)公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 2017年度(後期) 一般公募「在宅医療研究への助成」完了報告書. 在宅医療への住民意識改善プログラムの探求 書. 研究代表. 丸田宏幸(有限責任事業組合チーム香春藩). 共同研究者. 神谷英二(福岡県立大学教授). 共同研究者. 渡邉智子(福岡県立大学准教授). 有限責任事業組合チーム香春藩. 2019 年 4 月 30 日.

(2) 目 次. 1. はじめに . ................................... 3. 2. 目 的 . ................................... 4. 3. 手 法 . ................................... 5. (1). 現状の把握と分析. ................................... 6. (2). シンポジウムの開催 . ................................... 6. (3). 先進地視察 . ................................... 6. (ア) RESASアプリコンテスト優秀作品立指数分析システム . ................................... 6. (イ). ................................... 7. 長野県小布施町 . ①. 小布施町における在宅医療 . ................................... 7. ②. 特定医療法人新生病院 . ................................... 7. (ウ) 滋賀県竜王町 医療法人社団弓削メディカルクリニック「滋賀家庭医学センター」 . ................................... 8. ①. ................................... 9. 近隣自治体の支援 . (a) 竜王町 . ................................... 9. (b) 東近江市 . ................................... 9. ②. 弓削メディカルクリニック . ................................... 10. ③. 滋賀家庭医学センター . ................................... 11. 住民への意識調査 . ................................... 12. (4) (5). 意見交換会(ワークショップ形式) . ................................... 13. (ア) 第1回ワークショップ . ................................... 13. (イ). ................................... 13. 第2回ワークショップ. 4. 意識調査の結果 . ................................... 14. (1). 生活環境調査(問1~問17) . ................................... 14. (2). 健康及び在宅医療調査(問18~問28) . ................................... 18. (3). 高齢者のソーシャルネットワークサービスの実態(問29~問37) . ................................... 23. (4). 社会貢献について(問38). ................................... 27. 5. まとめ . ................................... 28. (1). 香春町の状況 . ................................... 28. (2). 在宅医療の現状 . ................................... 28. (3). 人生の終末をどこで向えるか . ................................... 28. (4). 小規模多機能居宅介護施設の設置場所 . ................................... 29. (5). 情報通信機器の活用 . ................................... 29. (6). 社会貢献のあり方 . ................................... 32. 1.

(3) 6. 考察 . ................................... 34. (1). 在宅医療の啓発と主体的能動的活動. ................................... 34. (2). 高齢者の社会貢献. ................................... 34. (3). 高齢者へのIoTの活用 . ................................... 34. (ア) 見守りの機能. ................................... 35. (イ) 相談相手、話し相手のマッチング. ................................... 35. (ウ) 生活支援機能. ................................... 35. (4). 医師不足の解消について . ................................... 36. (5). 看護師・薬剤師の処方権の緩和 . ................................... 36. (ア) これまでの取り組み. ................................... 36. (イ) 現在の状況. ................................... 37. (ウ) これからの展望. ................................... 37. (エ) 地域との関わり. ................................... 37. 7. プログラムの提案 . ................................... 38. (1). 地域コミュニティのネットワーク強化. ................................... 38. (2). 交通弱者の対策. ................................... 39. (3). 医療施設の充実(看護小規模多機能型居宅介護施設と医療機関の誘致). ................................... 39. (4). 在宅医療における規制緩和(看護師・薬剤師への処方権の一部移行等). ................................... 39. プログラム・スケジュール表. ................................... 39. 8. 報告会. ................................... 40. (1). 住民への報告. ................................... 40. (2). 今後の展開について. ................................... 40. 9. おわりに. ................................... 41. (1). 謝辞. ................................... 41. (2). 参考文献 . ................................... 41. (3). 用語の解説. ................................... 41. 10. 資料. ................................... 42. シンポジウムの報告 別添資料1 . ................................... 43. 「香春町の高齢者の生活環境・在宅医療に関する意識調査」質問票 別添資料2 . ................................... 47. 意見交換会(ワークショップ)まとめ 別添資料3 . ................................... 51. 2.

(4) 1 はじめに 私たちの地域は旧産炭地域という過去の特性から、自治体や住民が自主自立という意識に乏しく、地方が自 立を目指すという流れから乗り遅れている。そのなかでも香春町は、2018 年 8 月末の人口 11,054 人、県下でも3 番目に高い高齢化率(39.6%)、基幹産業や商業施設の撤退(就業者数 4,061 人)、財政規模(一般会計)歳入歳 出とも 56 億 321 万円、医療機関 2 診療所、公共交通の便数大幅減など、北九州市にも近く田川地区の交通の要 所にもかかわらず過疎化が進行し、安心して住むための環境が、加速度的に低下している。. 図1は、福岡県における香春町の位置を表示 参考までに利用した図1は、2014 年の在宅医療 支援施設市町村分布図で、赤い色ほど県民 1000 人 当たりの数値が高い。白地は施設がない町村、ただ し篠栗町は福岡市に隣接しているにもかかわらず 医療機関が多いが白地となっているのは、届け出が ないことによる。したがって、香春町と隣接する赤 村が白地となっている。 香春町. 図1. 福岡県在宅医療支援(病院&診療所)分布図(2014 年). そこで、住民の有志が、住みやすく元気な町になるための課題について、行政や関係団体等に町の状況を知 るための勉強会を開催し、町に課題点の取り組みなどの提言を行ってきた。しかし、行政の反応は芳しくなく、課 題の解決への動きは見受けることが出来なかった。課題を何もせずにこのまま放置しておくと、負の連鎖はさらに 進むこととなることは明らかなことから、自らが行動を起こし、解決の手立ての実現への取り組みを始めることとした。 これを実行できる組織として、住民が主体となった協働の活動の場を広げるために、新たなまちづくり組織として 有限責任事業組合チーム香春藩(以下、LLP 香春藩という。)を発足した。有限責任事業組合(LLP)は、組合員 それぞれが事業を起こすものが代表となって事業が行えるシステムになっている。 これまで LLP 香春藩では、歴史を知る陶芸の企画展や、教育環境の底上げを目指すための小中一貫校への 取り組みへの提言、居場所のいない子どもたちの子ども食堂の開催、まちづくりの課題となる住民へのシンポジウ ム、福岡県立大学の健康生活研究の支援、新たな企業化を目指すコミュニティ FM 事業の可能性調査の報告書 を取りまとめるなどの事業を展開してきた。 なかでも、安心して住める町の課題解決の必須となる医療機関の確保の必要性を訴えてきた。香春町には医 療機関が2診療所、医師2名と人口 1000 人あたり 0.18‰という現状にあって、国が進める在宅医療への対応が進 まないと予測される。そこで、これからの医療面での安心を確保することが、町の住みやすさの魅力度を上げるた めの方策の鍵であると考えた。このことから 2017 年 2 月に LLP 香春藩主催による医療を核としたスモール・ヴィレ ッジ構想のまちづくりシンポジウム第 1 回(写真 1)を香春町・福岡県立大学・田川医師会等の協力を得て開催し た。その後も健康研究の調査などに関わってきたが、住民の関心は薄く、限られた手応えしかなく進展性が乏し いと感じた。. 写真1. 第 1 回シンポジウムの状況(医療を核としたスモール・ヴィレッジ構想). 3.

(5) 以上の経過を踏まえて町の課題は、今後さらに進む高齢化と自らの健康をどう捉えていくのか、どうすれば住 民が安心して暮らせ、住み続けることが出来るのか、医療機関が充実していなくても、在宅医療を地域全体で支 え合える手法が考えられないのか等、様々な観点から、住民で出来ることを探り、活用できる資源はなにがあるの か様々な角度から考えていくことにした。そこで、住みやすい町を目指す方法として、住民のコミュティ力を高める ことによって、高齢化する過疎の町でも、住民同士の横の連携の強化をすれば、在宅医療を推し進めることが出 来るのではないかと思っている。在宅医療に関しての住民意識の根底を探って、解決の手法をどう構築するのか、 あり方とともに深めることとした。 2 目 的 医療機関が充実し、便利で暮らしやすい町であれば、在宅医療への取り組みは円滑に進むのだが、医療過疎 で衰退している香春町においては、在宅医療移行への取り組みへの理解度は深まっていない。本研究を行う前 の 2017 年 2 月の第 1 回のシンポジウムで、医療過疎を解決する手立ての一つとして、まずは住民が自ら在宅医 療の必要性を理解し、受け入れ、かつ、能動的に対応する基盤を整えることが必要と訴えた。 今回の研究では、住民の在宅医療に関する意識改革が核となると考えている。しかも、住民意識の根底にある 世話をする家族の負担、家族の健康の維持、家庭の孤立などの不安などを払拭することを具体的にわかりやすく、 かつ、便利にできる仕組みを提示することが必要と考えている。また、住民に香春町が在宅医療でおかれている 現状と課題をわかりやすく提起し、高齢者の生活と医療に関する意識を調査し、なるべく多くの意見を集約して確 実性、信頼度を高めることとする。この意識調査の分析結果をもとに、住民が推進・支援する香春町の在宅医療 の道標となるモデルを示すこととし、この可能性を見いだすことを研究目的にしたテーマ『在宅医療への住民意識 改善プログラムの探求』と定めた。 基本としているのは、データに裏打ちされた香春町を取り巻く在宅医療の進展状況を分析、課題点を整理、解 決のための方策の意義づけを行うことにする。 そこで、5 つの柱を基盤にして調査研究を行うこととした。 ① 住民へ香春町がおかれている在宅医療の現状について提起する。 ② 高齢者に様々な観点から捉えた住民意識調査を行う。 ③ 先進的な事例となる地域や団体を探して調査を行い、香春町へのフィードバックを目指す。 ④ 調査した結果を基に、直接住民とのワークショップ形式の意見交換会を行う。 ⑤ 課題を整理し報告書にまとめ、シンポジウム形式の報告会を行う。 この②の調査においては、調査対象が高齢者(65 歳以上)となっているものの、これからの町の将来を考えて、 5 年後には高齢者となる 60 歳以上の住民も対象にし、今後の展開に役立つようにした。 ちなみに 60 歳以上の香春町の人口動態は、図 2 の左図のとおり。(2018 年 8 月 31 日現在の住民基本台帳に よる。外国人登録を含む。)今回、行った調査対象者の回収結果の人口動態は、右図のとおり。 60歳以上の調査対象者の人口動態. 香春町60歳以上の人口動態 1200. 1400 1200 1000 800 600 400. 861. 920 449 471. 571 629 419 442. 779. 200 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0. 694 495. 460 319. 439 255. 200. 340 155. 242 193 49. 77 11. 9 66. 0 9. 0. 177 150 119 104 75. 91. 73 59. 44. 101 53 48. 64 42 22. 38 29 9. 12 66. 3 03. ~64 ~69 ~74 ~79 ~84 ~89 ~94 ~99 凡例. 年齢区分別の男女合計. 男性. 図 2 香春町の 60 歳以上の人口動態. 4. 女性.

(6) 3 手 法 在宅医療についての知識を住民へ喚起するために、最初にシンポジウムを行い、住民の反応を分析して、住民 への調査内容についての方向性を定める。また、参考となる町村や施設を視察し、香春町における在宅医療へ の取り組みのあり方をまとめる。さらに、住民意識の調査を行うとともに住民の声を反映する意見交換を行い、町 の在宅医療の方向性について報告書に取りまとめる。その結果を住民に周知してもらうための報告会を行う。 (1) 現状の把握と分析 自分たちが住んでいる福岡県や香春町において、在宅医療の取り組みがどの程度進捗しているのか、どの ような課題を抱えているのか、分析を行う必要がある。そこで、厚生労働省の全国医療施設調査(2015 年 10 月 1 日調査)及び在宅医療にかかる地域別データ集(2016 年版)を活用した。 特に地域別データ集の在宅療養支援病院と在宅療養支援診療所、自宅死の割合を重要視し、全国都道府 県別の人口割合や県内市町村での割合を算出して、取り組みの割合を図表にして視覚で捉えるようにした。 また、香春町と人口規模が類似する町村で在宅医療の取り組みが、先進的であるとされた自治体とその地 域の病院・診療機関への調査を行うこととした。本データから分析した全国の自宅死平均に対する県別割合を 図 3 に、前ページの図1は全国の県在宅医療支援(病院&診療所)分布を示している。 さらに、分析した地域別データ集から本町と類似した自治体の中でも、在宅医療の進捗度合いと考えられる 看取りの高い自治体を表1で表し、全国看取りによる先進的自治体とした。図4には在宅医療に係る地域差(出 典:厚生労働省 2013 年度介護給付費実態調査)として示している。これをベースに視察先を決めることとした。 表1の上から順に、新潟県阿賀町、山梨県身延町、長野県小布施町、岐阜県関ケ原町、滋賀県竜王町、鹿 児島県徳之島町の 6 町が看取り割合が高い自治体となっている。診療所では竜王町、他は病院が町に存在し ている。そこで、小規模多機能型居宅支援施設を開所した小布施町と、診療所の医師が積極的に在宅医療に 取り組み、医師不足が解消されたモデルとなっている竜王町を視察先に決めた。. 滋賀県 福岡県. 長野県. 福岡県. 図 3 全国の自宅死平均に対する県別割合. 図 4 在宅医療に係る地域差. 表1 全国看取りによる先進的自治体. 5.

(7) (2)シンポジウムの開催 在宅医療問題を住民に対し喚起するため 2018 年 6 月 8 日(土曜日)に香春町町民センター・ホール にて、シンポジウム「待ったなしの在宅医療、あなたはどうする?!生き残りのための処方箋 3」(写 真 2)を開催し、約 80 名程度が参加した。福岡県立大学神谷英二教授の進行により、香春町の課題に ついて丸田宏幸が在宅医療の指標ともいえる自宅での看取りのデータ、在宅医療を行っている医療施 設が福岡県、香春町では全国的にはどのような位置にあるのか、在宅医療に向かって国はどのような 政策展開を行っているのかなどを、データや図表を使い在宅医療問題を提起した。 (写真 2・3) さらに、香春町の医療の実態を知ってもらうことが必要なことから、田川医師会の協力を得て医師 の偏在、住民の在宅医療の知識不足等の課題点等について町内の江本達志医師が、併せて訪問薬剤に ついて今里啓二薬剤師がパネリストとして参加した。参加した住民からのアンケートの意見では、住 んでいる地域で在宅医療の取り組みが行われていないので、在宅医療の実態についてイメージが湧か ない等。一方で、全国的には在宅医療が進みつつあることについては、理解と関心を得たと思われる。 シンポジウムの開催ポスターとシンポジウムの状況の写真、並びにアンケートの結果は参考資料 1 の とおり。. 写真 2 シンポジウムポスター. 写真 3 シンポジウムの状況. 写真 4 シンポジウムの状況. (3)先進地視察 (ア)RESAS アプリコンテスト優秀作品立指数分析システム 品川区 調査日 2018 年 6 月 2 日 グループ「首都DEぼっち」は、LINE ビーコンを活用して孤立世帯を地域の住民が見守るアプリ の開発を目指している。代表の鈴木則子氏が、薬剤師として訪問薬剤の困難さを痛感し、今後増え る高齢世帯、特に世帯の孤立化が進むと見守りなどが厳しくなるため、地域の住民が IoT を活用し て気軽に手助けできるアプリを、専門家を交えて開発するという内容となっている。これが内閣府 主催のコンテストの優秀作品として選ばれた。訪問薬剤を行う中で、大都市では急速に高齢家庭が 増え、この家庭が周囲と疎遠になることから、少しでも周りの人の中でお手伝いできる人が見守る ことが出来れば、この高齢家庭の孤立化を防げる手立てとなる。これを、人の動きのビッグデータ を活用することによって対応策を考えていきたいとのことであった。 今回の私たちの研究のテーマに、地域の住民が手伝う手段として、SNS を活用したシステムが地 方の高齢者にも受け入れる素地があるのか、その可能性を調査することとしている。そこで、今後 の動向や取り組みの課題等についてヒヤリングを行った。代表の鈴木則子氏は、IoT の企業などに打 診を行っているが、アプリを開発する費用対効果等、山積する課題解決へのステップを一歩ずつ進 めているということであった。. 写真 5 RESASアプリコンテスト. 写真 6 首都DEぼっちメンバー. 6.

(8) 考察でも述べるが、都会では医療機関も多く、人材も豊富と思っていたが、人口増大地域故に高 齢者の数も圧倒的に多くなり、超高齢化の波に対応できる在宅医療を真剣に考えていることに圧倒 された思いがある。過疎地域に住む私たちにとって、急激に進む情報社会に取り残されないように、 社会変化に敏感となって、情報収集や行動を早めるなど、精力的に努める必要性を大きく感じた。 このことからも香春町において IoT モデルの事業が組み立てることが出来ないのか、高齢者の社 会参加や、モバイル端末などの利用を調査して、可能性を探ることが早急に必要である。 (イ) 長野県小布施町 調査日 2018 年 6 月 4 日 小布施町の概要は、人口 11,004 人、高齢化率 32.8%、就業者数 6,012 人、財政規模(一般会計歳 入 52 億 1,003 万円、歳出 47 億 7,945 万円)、医療機関 1 病院 7 診療所という町の規模である。 ① 小布施町における在宅医療 小布施町役場健康福祉課健康係 課長補佐永井芳夫氏にヒヤリングを行った。 町での在宅医療の位置づけは、特定医療法人新生病院が、主体的に動いていて、町はそれを支援 する役割となっている。新生病院からの申し入れにより、2018 年度に小規模多機能型居宅介護施 設を町が建設し、昨日落成式を迎えパウル会(新生病院はカナダのキリスト教法人が設置した病院 の歴史がある。)が運営委託を受けることとなった。 永井課長補佐より看護小規模多機能型施設の財源措置について説明を受けた。 この建設費用は表 2 の小布施町事業別予算説明資料より 1 億 6,188 万円、内訳は下記。 看護小規模多機能型居宅介護施設建設等負担金 1 億 1,560 万円 認知症対応型共同生活介護施設建設費等負担金 4,628 万円 財源内訳 県の負担(長野県地域医療介護総合確保基金事業補助金) 8,387 万円 町の負担(大規模建設事業資金積立基金繰入金) 7,800 万円 町の負担(一般財源) 1 万円 小布施町平成 29 年度. 写真 7 小布施町役場. 表 2 小布施町事業別予算説明資料. ② 特定医療法人新生病院 長野県の地域医療構想において急性期病院の効率化に伴い病床の社会的集約化が一段と進み、 在宅医療サービスの需要がますます高まる状況に推移することから、在宅で生活する高齢者の対策 が急務となっている。特定医療法人新生病院は、病院の中長期計画において在宅医療サービスの需 要増に対応するため、在宅療養支援病院として充実を図ることを組織的に検討してきた。病院の理 念は、開設以来「すべての人に仕える病院」 「癒しと看取りの医療」を基本に、 「ありのまま」を受 け止め「全人医療」 、 「患者参加の医療」を実践することとしている。このことに熱い思いを抱いて いる大生定義院長、経営管理部長後藤孝志氏、看護部長兼地域連携室長坂井明恵氏、訪問看護統括 ステーション長荒井千惠氏からこれまでの経緯並びに展開について次のような説明を受けた。 ア)在宅での看護需要の増加 ⇒ 訪問看護ステーションの強化 イ)急性期からの早期退院患者・在宅での緩和ケアの増加 ⇒ 看護小規模多機能の整備 ウ)疾病を抱えた認知症 ⇒ グループホームの整備 以上の計画を推進するには、これまで展開してきた訪問看護ステーションを集約化して効率化 を図る必要がある。その背景には、 7.

(9) ・緊急対応時の増加 ・広範囲での事業展開 ・高度な医療措置技術が求められる ・看護師を確保できる実力(処遇、研修体制) ・単独小規模ステーションではニーズに対応できない (採算が取れない・スタッフが集まらない・利用者も集まらない). 大規模で良質なサービス提供ができるステーションしか残れない 以上の計画を構築して、町に理解を促すために 2013 年 10 月に意思表明を行い、2015 年 3 月に は町の介護保険事業策定計画の中に位置づけることが出来た。2017 年に予算措置し 2018 年 6 月 に完成、6 月 3 日開所。機能強化型看護ステーションを中心に 9 床を備えた「通い・泊り・訪問看 護・介護」ができる看護小規模多機能型居宅介護施設と同時に併設された認知症対応のグループ ホームがあり機能的にサービスが行えるようになっている。さらに、近隣の看護ステーションと 連携を図り、地域全体で活用していく仕組みを構築しようとしている。. 写真 8 特定医療法人新生病院. 写真 11 看護小規模多機能型居宅施設. 写真 9. 新生病院大生院長と. 写真 10 看護ステーションのスタッフと. 写真 12 施設内部(ホール). 写真 13 施設内部(居室). (ウ)滋賀県竜王町 医療法人社団弓削メディカルクリニック「滋賀家庭医学センター」 調査日 2018 年 12 月 6 日・7 日 5 頁の図4の在宅医療に係る地域差のグラフ(厚生労働省が訪問看護利用状況と自宅死の割合は正 の相関関係があるとし、地域の差が大きいことを現わしている。 )縦軸が訪問看護利用者数、横軸が 自宅での看取り割合で、右上の枠に入っているのは都市部である東京・大阪・兵庫・京都に次いで 滋賀県は高い位置にある。この滋賀県でも診療所の医師が積極的に在宅医療に取り組み、医師不足 が解消されたモデルとなっている竜王町で行われている試みを調査した。 竜王町で在宅医療を主に担っているのは、医療法人社団弓削メディカルクリニックの雨森正記院 長で、院長は家庭医という概念を具現化し、この地域で在宅医療を推進して来た。 雨森院長の経歴は自治医科大学を経て、1989 年に地域での医療を目指すために竜王町国民健康保 険診療所に赴任。所長と二人で診療を行っていたが、間もなく院長は定年退職し、町には雨森医師 の一人体制となってしまった。それでも、往診に出かけ、家庭医の理念を貫き 1999 年に弓削メディ 8.

(10) カルクリニックを開設、すると家庭医を目指す若い医師たちが勉強に来るようになった。さらに、 家庭医を育成するために、2010 年にこれを実践する滋賀家庭医学センターを院長自らが開設し、医 師たちを育てている。そこで、ネットワークを組んでいる近隣の診療所、自治体にも取材を行った。. 写真 14 弓削メディカルクリニック. 写真 15 滋賀家庭医学センター. ①近隣自治体の支援 (a) 竜王町 町の規模は、人口 12,083 人とほぼ香春町と変わらない人口規模、高齢化率は 24%、一方、就業 者数は 12,619 人で、産業別人口数でも製造業が 56%と活力ある町であることがうかがわれる。財 政規模は歳入 64 億 8,317 万円、歳出 62 億 2,399 万円、医療機関は5診療所、医師数は 11 人とな っている。竜王町の状況を見ると、近江市、東近江市に隣接し、田畑の中に工場がいくつも点在 している町で、この弓削メディカルクリニックも周囲が田畑に囲まれている。竜王町福祉課地域 包括支援センター木下和子課長補佐、奥村佳代係長に町の在宅医療への関りについて伺うと、弓 削クリニックが主体となって竜王町を中心に近隣の市や町の在宅を行ってお入り、この影響が、 町内の他の診療機関にも在宅を行うことが当たり前となっている。町としては非常に助かってい るとのことであった。 (b)東近江市 市の規模は、人口 114,000 人、高齢化率 25.8%、面積 388 ㎢(香春町 44 ㎢田川市 54 ㎢)と広 範囲な市である。視察の計画段階では、東近江市の永源寺診療所の花戸医師が、地域住民と連携 して在宅医療を展開していることを調査する予定にしていたが、花戸医師との日程がどうしても 合わず、東近江市健康福祉部地域医療政策課沢田美亮課長、中島昌之係長が対応してくれた。 当日の朝 9 時ごろ永源寺診療所を訪ねたが、既に 20 人程の患者が待合室にあふれていて、医療 スタッフが忙しく走り回っていた。この永源寺地区は、近畿圏では有名な紅葉の里で、山間の農 村地帯であるため、地域住民のつながりが強いところで、香春町で言うと採銅所地区のような地 域である。. 写真 16 永源寺診療所. 写真 17 蒲生医療センター. 写真 18 職員との打ち合わせ. 沢田課長より、永源寺の地域医療福祉連携「チーム永源寺」が滋賀県知事と対談した広報誌を頂 き、県民と知事との対話資料(滋賀県知事室「こんにちは!三日月です」2017 年 10 月)を元に紹 介すると、高齢化が進む中、永源寺地区では病院・薬局の医療機関、介護施設、行政・郵便局、ボ 9.

(11) ランティア団体が協力しあって、医療や介護を必要とする人が安心して暮らせる地域づくりを行っ ている。永源寺地区の人口は 5,400 人、高齢化率が 34%、永源寺には 3 つの診療所が存在するが、 常駐の診療所は 2 院である。東近江市には病院を含め 50 の医療機関があるが、24 の施設が訪問医 療の表示をしている。範囲の広い自治体なので、地域により訪問診療対応機関には偏りがある。永 源寺地区で在宅医療を行っている患者は 80 人、この方たちを世話するには、医療介護の共助、行 政等の公助では限界があり、制度以外の支えが必要で、それを地域で行うということであった。 月例会で地域の人たちが集まり、様々な話し合いを行う。そこからできることを探り出し、50 代 から 80 代の人が、生活支援サポーターとして約 25 人が活動している。地域の特性を見極め、そこ に合ったふさわしいやり方で行う必要がある。それぞれの特性を活かし、 「専門は永源寺」という自 負と誇りが、地域を強くする。この月例の会議には、沢田課長も地区外であるが、参加していて、 花戸先生や薬剤師の先生に圧倒的パワーを頂いている。これからは他の地域にも波及することを、 目指していきたいとのことであった。さらに、東近江市では、医療再編にあたり、国立病院を充実 させて、蒲生にある市民病院のベッド数を大幅に減らして 19 床とし、地域の医療センターとして 在宅医療に対応できるよう取り組みを始めている。また、弓削メディカルクリニックに近接してい る地域では、市民の患者にも在宅医療の提供を受けている。雨森院長の素晴らしい理念のもと、東 近江市の医師たちも在宅医療の質が向上していくことを期待している。 ②. 弓削メディカルクリニック 町の診療所ではあるが、診察室は 8 室、常勤の医師 7 人が 24 時間 365 日体制で対応している。在宅 医療には、地域医療のスペシャリストの医師が診療にあたり、その対応のために 6 名が当番シフトを 組み、緊急時にいつでも対応できる仕組みが構築されている。診療所とは言え、小さな病院並みの診 察室と医療機器が整備されていて、おしゃれで綺麗、清潔感があふれる診療所となっている。. 写真 19 診療所受付. 写真 20 診察室 1 番から 8 番. 写真 21 研修の案内. 2 階には、訪問医療の看護師と介護福祉士、リハビリ療法士のスタッフルームがあり、多職種連携の 下、医師を中心とした在宅医療チームが構築されている。毎日午後からスタッフ全員が集まって、患 者の情報共有を行う会議を行うとともに、症状について問題点などカンファレンスを行い、若手の医 師への適切なアドバイスを含めた打ち合わせ会議を行い、患者の情報を全員で共有している。 その後、医師と看護師が訪問医療の 7 つ道具を携えて在宅患者が待つ家庭に向かう。. 写真 22 訪問医療スタッフルーム. 10. 写真 23 訪問医療カンファレンス.

(12) 在宅医療を行っている家庭に同行し、90 歳の母親を看てもらっている利用者の声を聴くと、時間を 掛けて診察と治療を受け、生活面などの相談に乗ってもらっている 。ご主人から「叔父が施設にいる が、寂しそうだし、親身に看てもらっているとは言えない。その点、母は幸せだと思う。 」と言ってい たが、奥さんは「何を言っているの、大変だよ。 」と言っていましが、「でも、世話をできている幸せ には代えがたい。 」と微笑みながら私たちを送ってくれたのが印象的であった。. 写真 24 中村医師準備チェック. 写真 25 訪問医療巡回車. 写真 26 訪問医療患者宅. ③. 滋賀家庭医学センター この滋賀家庭医学センターは、総合診療専門医を育てることが、地域医療に役立つという観点から、 2010 年に開設された。雨森院長によると、全国で様々な文化で学んだ複数の家庭医療専門医と現地で 長い間地域医療を経た指導医が教える側に立ち、多職種の共同の下で学び合うシステムで「家庭医療 学」 「多職種/多科/他施設連携」の多様な学びを実践できるセンターとなっている。そして、診療所 ベースでグループ・プラクティスに力を入れて取り組んでいる。その過程は次のようになっている。 (a) 研修コーディネート ・研修の主な内容は、1 年目は小病院・診療所内で家庭医・総合診療医のアイデンティティを確立。 ・2 年目は中核病院で能力(内科・小児科・救急等)の視野を広げ、診療所では診療の継続・往診。 ・3 年目は研修の集大成として、各専攻医に合わせて、病院・診療所研修で臨床における総合力構築。 (b) 評価方法 評価方法は、アウトカム・ベース・カリキュラム形式で研修目標が達成しているかを評価。 それぞれの目標に対する評価法を明示し、定期的に指導医と複数の評価法を対比しながら形成的 に積み重ねる。 (c) 研修コンテンツ ・レジデントディ;毎週定時に「レジデントディ」専攻医・担当指導医が臨床業務から解放され、 必要な学習教育する時間を確保。 ・レジデント・ポートフォリオ発表会;毎月 1 回専攻医は研修成果をポートフォリオとして発表し、 評価を受ける。 ・レジデント・レクチャーシリーズ;レジデントディにおいて、各指導医やコメディカル、ゲスト 講師により、家庭医、総合診療医として必要なコンテンツの学習会を開催。 以上が家庭医学センターの概要である。視察した日は、このレジデント・ポートフォリオ発表会の 日で、13 時には発表者が発表準備に取り掛かっているところであった。教育部門担当指導医/診療部 長の中村琢弥医師の進行の下、始まり、時間とともに診療や訪問、研修病院先から医師が続々と戻っ てきて、会議室は 10 数名でいっぱいに埋まった。スライドによる症例などの発表が終わると、指導医 からの鋭い質問、また、他の医師の助言、雨森院長の優しいフォローなどによって、中身の濃いカン ファレンスが休むことなく続き、終了したのが 19 時をとうに過ぎ、その後、自主勉強に打ち込んでい た。(取り組みの様子は、写真 27・28・29) また、このプログラムに参加している医師の中には、 開業前・他科転向研修専攻医プログラムを実施している医師もいて、現在 3 名が研修を行っていると のことであった。 11.

(13) この研修は 2 年間で、研修目標は次のとおりである。 ・家庭医に特徴づける応力を身につけ実践する。 ・診療所外来で頻繁に遭遇する問題を診断・治療できる。 ・診療所外来で頻繁に遭遇する問題の適切な入院適応、また適切な専門医に紹介する技術について習熟 する。 ・介護保険を含めた社会制度を理解し、地域の多職種と連携し患者家族の治療に活かすことができる診 療所の業務、経営のマネージメントができる。 このように、在宅医療を推進する医師を育てている雨森院長は、スタッフに聞くと、いつ休みを取 るのか、超人的な方だとのことであった。いずれにしても、このような地域に若い医者が集まって在 宅医療の中核となる家庭医として勉強に来ることを聞いてはいたが、このように熱意をもって若い医 師が集まっていることに驚くとともに感動した。医師不足に悩む私たちの地域で、このような信念を もって地域医療を目指す医師が来てくれたらとつくづくと思った. 写真 27 発表準備の医師. 写真 28 指導医の打ち合わせ. 写真 29 ポートフォリオ発表会. (4)住民への意識調査 当初、高齢者への意識調査は、説明が必要などの観点からヒヤリング形式で 30~50 人を対象に行う こととしていたが、対象者が偏りそうなこと、シンポジウムでの参加が伸びなかったことから、広く 意見を徴し、調査精度を上げるために 60 歳以上の住民を対象に 300 人程度に配布することとした。対 象者の抽出については、質問が 38 問と多いこと、SNS などの新しい内容で補足説明が必要なため、配 布については諸団体や知り合いを通じて手渡しで配布することとした。 記入日. 整理番号. 年. 月. 日. 香春町の高齢者の生活環境・在宅医療に関する意識調査. 平成 30 年 9 月 1 日から 9 月 30 日. 調査期間. 香春町在住の 60 歳以上の方. 調査対象者. 調査主体. LLPチーム香春藩研究代表. 福岡県立大学. 丸田宏幸. 教授. 神谷英二. 調査協力(後援). 香. 春. 町. 配布先で回収、もしくは「なごみの杜かわら」の地域包 回収方法 括支援センターに設置している回収箱 本調査は無記名ですので、お名前を記入される必要はありません。 ご回答は、お一人様それぞれ 1 通です。同封の調査票にご本人様が ご記入ください。ご本人様が回答できない場合は、ご家族の方がご自 身の立場でご回答ください。. 問い合わせ. 丸田. 0947-32-3168. 写真 30 調査票の表紙と回収した調査表. この「香春町の高齢者の生活環境・在宅医療に関する意識調査」の配布を始めると調査協力の申し出 が多く、増刷し 850 部(60 歳以上が 5,277 人に対し 16.1%の配布率)を配布することとなった。配布及 び回収の期間は 2018 年 9 月 1 日から 10 月 1 日までの1か月間とし、644 部(75.8%)を回収し、一定 の成果を得ることが出来た。 (写真 30) また、調査内容については、総務省などの全国規模で行ったも のや大分県で行った調査内容と容易に比較できるよう、設問内容をなるべく変えない質問を用意した。 また、香春町の実情から独自の内容の質問とで構成された設問もある。 質問の内容については、下記の調査事例を参考にした。 12.

(14) ・「内閣府;高齢者の経済・生活環境に関する調査結果 2016 年」 ・「大分県;北部圏域在宅医療・介護に関する市民意識調査結果(2016 年)」 ・「総務省;社会課題解決のための新たな ICT サービス・技術への人々の意識に関する調査研究 2015 年」 ・「福岡市 ICT を活用した地域包括ケアの構築 2017 年」 (5)意見交換会(ワークショップ形式) 住民から直接意見を聞き取る場として、ワークショップ形式の意見交換会を 2018 年 11 月 17 日・ 12 月 15 日の 2 回のシリーズで開催した。 (ア)第 1 回ワークショップ 第 1 回(2018 年 11 月 17 日)は 20 名弱の参加で、ブレインストーミング形式で課題点についてグル ープ討議。課題を付箋紙に記載し、グループ発表を行った。6 名から 7 名のグループに分け、医療環境、 在宅医療介護、生活の不便さ、地域コミュニティの在り方、困っていることなどを付箋紙に書き上げて、 グループ間で討議し、まとめの作業を行った。参加者が、香春町における在宅医療の遅れ、医師不足、 将来の町への不安等について、積極的に意見を出し、交通・医療弱者への課題などが浮き彫りとなった。 第1回目の意見集約は参考資料(別添資料 3)に掲載。. 写真 31・32. 第 1 回ワークショップの状況(渡邉智子准教授). (イ)第 2 回ワークショップ 第 2 回目(2018 年 12 月 15 日)は、第 1 回目で抽出された課題、グループ別のまとめの報告書を作成 し、参加予定者に第 2 回開催の 1 週間前に送付した。第 2 回の参加人員 18 名は、この 1 回目の結果を受 けて、全体討議を行い、意見の集約を行った。そのなかでも、在宅医療に移行することは理解できるが、 医師が少ない町で暮らすことの心配が大きく浮き彫りにされた。また、公共交通機関が乏しく、不便な ダイヤ、タクシーでさえ予約できない状況に追い込まれていることに、町民が実感していない点等の指 摘があった。この交通機関の確保については、本研究の内容ではないが、調査結果の問 8 の中にも、買 い物の手段の問において自分で自動車やバイクを運転する割合が、同設問 3 の回答において 65.5%(全 国では 55.6%)と 10 ポイントも高く、車なしでは生活していくことが今後さらに厳しくなることが予測 される。このことを受けて、当 LLP では、高齢者の足を確保することが、在宅医療の手助けの一つの方 法であるという観点から、認可型白タクやコミュニティバスの運行についても、交通弱者や買い物難民、 病院難民に対応するための新たな研究を別途重ねることとする。ワークショップのまとめとしては、こ れからの香春町に高齢者が住むこと自体、一層厳しくなり、しかも行政に依存できないことから、住民 の自助を育てて、高齢者でも住めるまちづくりを目指すことの必要性が提起された。 435. 問8 買い物に行くときの手段 243. 192 26. 85 101 5. 0 男女合計 1 徒歩 4 公共交通 写真 33 第 2 回ワークショップの状況 神谷英二教授. 15 43. 21. 男性 女性 2 自転車 5 タクシー等. 図 5 調査表第 8 問の回答. 13. 70 58. 3 車・バイク 6 その他. 買い物に行くときの主な手段.

(15) 4 意識調査の結果 「香春町の高齢者の生活環境・在宅医療に関する意識調査」 は、 配布部数が 60 歳以上の対象者の 16.1%、 回収率が 78.1%、その結果 60 歳以上の 12.6%に及ぶ意見の集約でき、調査の結果の精度は非常に高く なったといえる。全ての質問 38 問のうち、問 1~問 17 までは「内閣府;高齢者の経済・生活環境に関 する意識調査(2016 年度調査) 」 (標本数 1,976)をそのまま利用したものとなっている。 問 18~問 28 までは在宅医療の意識調査で、大分県 北部圏域在宅医療・介護に関する市民意識調査結 果(2016 年度調査) (標本数 1,731)を利用、問 26・27 に関しては厚生労働省 人生の最終段階におけ る医療に関する意識調査(2018 年 3 月調査)の結果を表記し、問 19・20 を再質問している。さらに問 28 は今回の調査で独自に作成した。問 29~問 37 まではソーシャルネットワークの活用状況で、総務省 社会課題解決のための新たな ICT サービス・技術への人々の意識に関する調査研究(2015 年) 、問 35 に関しては福岡市 ICT を活用した地域包括ケアの構築(2017 年 3 月)質問の要旨を参考にして、香春町 の状況に合わせて作成した質問内容としたため比較はできない。問 38 については問 28 と同様に今回の 調査で独自に作成したものとなっている。なお、朱書きの数字は、全国もしくは大分での調査結果の数 字となっている。また、この報告書を調査に参加した高齢者が見てもわかりやすいように、質問項目ご とに、データを表示して、参考資料と見比べることが無いよう配慮した。 (1)生活環境調 36「(問 1~問 17) 問 1 性別 全国に比べ男性が 5 ポイント低く、女性は 5 ポイント高くなっている。町内の 60 歳以上の比率では 男性が 3 ポイント低く、女性は 3 ポイント高くなっている。これは、町内人口でそもそも女性比率が 高いことの結果による。 「問1. あなたの性別をお答えください。」 39.31%. 1 男性. 2. 45.65%. 60.69%. 女性. 54.35%. 問 2 年齢区分 年齢区分では、全国が前期高齢者と後期高齢者と分けて調査しているため、その区分では、1 から 2 ポイントの差で、差異は認められない。性別や年齢区分での比率は、全国と大きな差異はないと考えて よいと思われる。 「問2. あなたの年齢についてお聞きします。満年齢でおいくつですか。」 60~64. 年齢区分. 65~69. 70~74. 75~79. 80~84. 85~89. 香春町. 17.92%. 49.25%. 32.83%. 全国. 17.0%. 48.79%. 34.21%. 90~94. 95~99. 問 3 家族構成 独居と複数構成とほぼ同比率であるが、大きく違う点は、複数構成世帯の配偶者及び親との同居有り が高い数値となっており、一方、孫との世帯は、低い数値が示された。今後、老々介護世帯が増えると ともに、孫たちは外に出て行き、家族で支えていくことが難しくなる傾向が強いことをうかがわせる。 「問 3 あなたとふだん住んでいる家族構成についてお聞きします。 (1)あなたといっしょに住んでいる家族は何人ですか。」 1. 一人で住んでいる. 15.96%. 14.78%. 2. 85.38%. 複数. 82.44%. 「(2)(1)で 2 番を答えた方について、人数をお聞きします。」 1. 配偶者. 2 親 (配偶者の. 3. 親を含む). 者を含む). 子 (子の配偶. 4. 孫 (孫の配偶. 者を含む). 5 その他(親族以 外も含む). 有. 無. 75.30%. 18.25%. 11.75%. 31.93%. 7.23%. 2.11%. 38.41%. 14.78%. 2.90%. 28.29%. 12.80%. 2.78%. 14.

(16) 問 4 地区別の割合 地区別の割合については、配る地区の人口比率と配布の協力者の存在が大きく影響しているため、偏在 の傾向にある。(朱書きの数値は平成 22 年の世帯数割合) 「問 4 あなたのお住いの当該地域について、お聞きします。」 1 採銅所 18.07% 4. 2. 16.91% 高. 3. 5.63%. 5. 11.46%. 山. 8.26%. 野. 14.76%. 鏡. 春. 33.73%. 中津原. 21.39%. 香. 18.77%. 6. 42.39%. 柿. 下. 3.77%. 4.84%. 問 5 住宅の形態 持ち家の比率が全国より 6 ポイントも高いことから、高齢世帯の家が近い将来、空き家となり、町の活 性化にも大きな要因を与えていくことが予測される。 「問 5 あなたの現在のお住いの住宅はどれにあたりますか。」 1 持ち家 4. 高齢者住. 宅・施設. 93.83%. 87.10%. 0.15%. 0.10%. 2. 賃貸住宅. 戸建て 5. その他. 1.51%. 3.14%. 1.05%. 1.11%. 3. 賃貸住宅. 集合住宅. 3.16%. 8.60%. 問 6 住宅改修 高齢者に対応する住宅改修は、多くの家庭で取り組む必要があると思っている。その比率も多くが 5 ポイントから 20 ポイントも高い。しかし、改修済みが全国より大幅に下回っていることから、介護保険 などでの住宅改修事業が多くなるため、介護保険費用負担増などの影響も懸念される。 「問 6 あなたは、今後、身体の機能が低下しても、現在のお住いの住宅に引き続き住み続けるためには、どのような 改造(リフォーム)が必要だと思いますか。」 寝室やトイレの位置な. 1. 手すりを設置する. 45.48%. 32.80%. 7. 2. 床や通路面の改造. 29.52%. 20.00%. 8. 3. 引き戸などの扉に. 6.63%. 4.60%. 9. 4. 和式便所を洋式便所などへ. 5.27%. 3.30%. 10. その他. 5. 浴槽を入りやすいものへ. 25.00%. 21.00%. 11. リフォーム済み. 9.49%. 7.00%. 12. 無記入. 6. 流しや洗面台、台所のコンロを 取り換え. ど間取りの変更 浴室やトイレに暖房装 置を設置 防犯設備や緊急通報の ための装置を設置. 30.72%. 9.20%. 38.10%. 11.00%. 3.92%. 19.60%. 0%. 3.30%. 5.57%. 45.10%. 0%. 0.01%. 問 7・8・9 買い物の手段 問7・8 では自らが買い物に行く割合が高く、一方で他者に依存する割合が低い傾向がみられる。 問 9 では、過疎地故の公共交通が少ないため、自らで買い物をせざるを得ない事情が見えてくる。 さらに、設問3では、意外と元気な年寄りが多いと思われるが、遠くまで行かないと買い物ができ ない事情も反映している。 「問 7 あなたは、どのように食料品等の買い物をしていますか。」 1. 自分でお店に買いに行く. 80.42%. 75.90%. 5. 2. 移動販売等を利用している. 0.30%. 0.30%. 6. 15. 知人や・友人やご近所の 人に頼んでいる ホームヘルパーや家事代 行の人に頼んでいる. 1.05%. 6.10%. 0.45%. 0.60%.

(17) 3 4. 宅配サービスやインターネット等 の通信販売を利用している 家族・親族に頼んでいる. 3.77%. 2.60%. 7. その他. 2.41%. 0.40%. 14.31%. 20.60%. 8. 無記入. 0.9%. 0.10%. 「問 8 問7で、1の自分でお店に買いに行くを選択した方に買い物に行くときの主な手段は、なんですか。」 1. 徒歩. 3.92%. 28.40%. 5. 2. 自転車. 2.11%. 2.11%. 6. 3. 自分で自動車・バイク等を運転. 65.51%. 55.60%. 7. 4. 公共交通機関. 1.36%. 2.30%. 家族等が運転する自動車やタ. 12.80%. 7.90%. その他. 0.90%. 6.60%. 無記入. 15.21%. 0.00%. クシー. 「問 9 問 8 で 2~6 を選択した方にお聞きします。 あなたが、そのような手段で買い物をしている主な理由は何ですか」 1 2 3 4. お店までの距離が遠い、時間が かかる お店まで行く手段がない、交通 が不便 体力的に行くことが難しい 買いたいものや好みに合った ものを買うために. 49.55%. 14.90%. 5. 26.36%. 7.10%. 6. 6.78%. 29.60%. 7. 42.32%. 11.50%. 8. 気軽だから. 15.81%. 19.30%. 7.23%. 10.10%. その他. 3.16%. 28.70%. 無記入. 24.10%. 0.04%. 買い物を頼めるものが他にな い. 問 10・11 地域の利便性 この設問から見えてくることは、徒歩で日常生活用品をそろえることが難しく、しかも、出かけるに も公共交通機関が整っていないことなどから、総じて生活の不便を強いられている。しかし、公民館等 のコミュニティ施設は整っている。 「問 10 あなたが住んでいる地域で、徒歩圏内に(自宅から 500m 圏内)にある施設について、あてはまるものを、す べてあげてください。」 1. コンビニエンスストアー. 42.17%. 69.50%. 6. 公民館、集会所. 74.85%. 70.50%. 2. スーパーや商店などの商業施設. 12.05%. 62.50%. 7. 郵便局や銀行などの金融機関. 38.25%. 57.00%. 3. 医療機関. 29.07%. 59.30%. 8. 役場などの役所. 27.26%. 17.60%. 11.14%. 35.40%. 9. 徒歩圏内には上記施設はない. 8.43%. 5.10%. 20.33%. 65.90%. 10. 無記入. 3.31%. 0.00%. 4 5. 介護・医療的処置等のディサー ビスなどが利用できる福祉施設 公園. 「問 11 あなたが今後、現在お住いの地域に住み続けるとした場合、日常生活を送るうえで不便を生じる可能性がある と感じる住環境について」 日常生活に必要な都市機能(医療 1. 機関、福祉施設、商業施設)が徒. 51.82%. 17.90%. 6. 35.99%. 13.60%. 7. 4.67%. 1.40%. 8.28. 4.30%. 0.75%. 0.80%. 4.30%. 4.50%. その他. 2.71%. 3.50%. 8. 不便を感じるものはない. 10.42%. 54.10%. 9. 無記入. 6.02%. 0.01%. 歩圏内に確保されていない 2 3 4 5. 公共交通機関(鉄道、バスなど) が整っていない。 公園緑地が少ない 歩道が整備されていない。バリア フリーになっていない 治安が良くない. 16. 近隣に相談をしたり、世話し てくれる人が少ない.

(18) 問 12・13 社会的活動 問 12 の設問 2.3.4 で見て取れるように社会的な活動、ボランティアなどに係る活動は、全国の値よ り大幅に低くなっている。これは問 13 の設問 5 から推察すると自らの意思で社会的活動する面は、弱い 地域であるといえる。しかも、自治会の役割が高くなっているが、その役割も決められた固定的な役割、 必ず受けなければならない役割となっていて、問 13 設問 4 に示されるように、自己決定による参加とな っていないため、総じて社会活動には無関心、避けていることが見て取れる。 「問 12 あなたは現在、何らかの社会的な活動を行っていますか。また、その活動における役割はどのようなものですか。」. 1 2 3 4 5 6 7. 世話役等の. 会計等の. 固定的な. リーダ. 事務. 役割なし. その他. 無記入. 8.58%. 68.22%. 自治会、町内会などの自治. 27.56%. 18.07%. 6.33%. 3.16%. 組織の活動. 18.90%. 35.60%. 12.00%. 52.10%. まちづくりや地域安全など. 8.89%. 6.48%. 1.81%. 0.60%. の活動. 3.50%. 41.40%. 4.30%. 54.30%. 趣味やスポーツを通じたボ. 20.19%. 14.01%. 4.37%. 1.81%. ランティア・社会福祉活動. 11.00%. 37.30%. 6.50%. 55.80%. 伝統工芸・工芸技術などを. 3.31%. 2.26%. 0.75%. 0.30%. 伝承する活動. 1.20%. 33.30%. 13.50%. 53.30%. 生活の支援・子育て支援な. 2.70%. 2.26%. 0.45%. 0.00%. どの活動. 1.50%. 33.30%. 13.30%. 53.30%. 54.07%. 53.92%. 0%. 0.15%. 69.90%. -. -. -. -. 2.90%. 31.60%. 1.80%. 64.80%. 17.47%. 特に活動はしていない その他(. 8. ). 無記入. 31.78% 3.92%. 80.12% 19.88%. 7.53%. 72.14% 29.86%. 1.66%. 84.34% 15.66%. 1.66%. 10.24%. 84.49% 15.66%. 0%. 34.34%. -. 「問 13 あなたが、行っている社会的な活動を始めたきっかけは、なんですか。」 1. 友人、仲間のすすめ. 10.99%. 20.80%. 4. 2. 家族のすすめ. 0.90%. 3.40%. 5. 1.66%. 2.40%. 6. 3. 町の広報誌やホームページ等 からの情報. 自治会、町内会の誘い 個人の意思(問題意識や解決し たい課題をもつこと) 無記入. 11.06%. 53.90%. 10.69%. 15.60%. 65.06%. 3.90%. 問 14・15・16 社会的活動の成果 問 14 の設問 2・4・7においてかなり低い値となっているのは、前問で考えられるように、自らの 意思で活動しているという意識が乏しいことを受けてと考えられる。また問 15 の設問 4・5 に見られる ように、活動する時間や体力はあるようである。 「問 14 あなたが、現在、社会的な活動をしてよかったと思うことについて」 1 2. 家族の生活を支えている 地域に安心して生活するための、つなが りができた. 3.31%. 3.20%. 7. 12.80%. 50.60%. 8. 3. 家族との関係が良くなった. 2.11%. 5.50%. 9. 4. 新しい友人を得ることができた. 15.36%. 56.80%. 10. 5. 日常生活にリズムができた. 6.78%. 24.00%. 11. 6. 経済的にゆとりある生活ができている. 1.51%. 2.00%. 17. 社会的に貢献しているこ とに充実感がある 健康維持や身だしなみに 留意するようになった その他 生活に与えている効用は ない 無記入. 10.54%. 38.20%. 9.04%. 32.80%. 4.67%. 1.80%. 5.72%. 8.10%. 57.08%. 0.20%.

(19) 「問 15 あなたが、現在、社会的な活動をしていない理由について」 1. 活動する仲間がいない. 4.07%. 6.40%. 6. 2. 活動の誘いがない. 5.27%. 7.50%. 7. 3. 精神的な負担が大きい. 6.02%. 7.40%. 8. 4. 時間的な余裕がない. 23.80%. 28.30%. 5. 体力的に難しい. 23.04%. 38.30%. 活動に関する情報がない. 7.98%. 7.90%. 2.86%. 6.20%. その他. 6.17%. 9.10%. 9. 活動する意思がない. 18.67%. 27.40%. 10. 無記入. 36.75%. -. 活動を行っている団体がない、入 りたいと思う団体がない. 「問 16 あなたが、今よりもっと活躍するために、60 代になる前からやっておけば、よかったと思うことについて」 1. 一緒に活動する仲間を作ること. 11.60%. 9.50%. 7. 2. 指導者・リーダを見つけること. 1.81%. 2.10%. 8. 3. 4 5 6. 社会活動・地域行事に参加する こと 自治会・町内会の自治組織に参 加すること 知識・技能を習得すること 社会的な活動の情報を収集する こと. 趣味などに力を入れるための資 金を貯めておくこと 家事の役割分担をするなどして 自由になる時間を確保すること. 10.69%. 11.80%. 5.87%. 3.10%. 24.10%. 18.80%. 5.12%. 3.60%. 22.14%. 52.60%. 22.14%. -. 健康保持のための食生活への配 10.69%. 6.50%. 9. 慮や、体力づくりのための運動を すること. 4.67%. 4.80%. 10. 17.32%. 15.80%. 11. 6.93%. 4.10%. 12. その他 やっておけばよかったと思うこ とはない 無記入. 問 17 社会的活動への対価 社会的活動に対して、無償よりも何らかの対価を支払うべきとの考え方に立っていて、前問でもある ように、自らの意志によらない観点等から、業務という判断によるものと考えられる。 「問 17 あなたが、行っている社会的な活動について、その費用は、あなたは支払われるべきと思いますか。その場合 どれくらいが妥当と思われますか。」 1. 交通費に謝礼を加えた程度の謝金. 7.38%. 9.10%. 5. 完全に無償. 20.33%. 77.60%. 2. 交通費程度の謝金. 18.07%. 12.90%. 6. 無記入. 53.91%. 0.30%. (2)健康及び在宅医療調査(問 18~問 28) 問 18 健康状態 病院への依存度は、大分県の調査に比べかなり高いことがうかがえる。 「問 18 あなたの健康の状態についてお聞きします。」 1. 医療を受けていない. 21.84%. 50.60%. 4. 病院、診療所に入院している. 0.90%. 0.90%. 2. 在宅で往診・訪問診療を行けている. 0.75%. 0.60%. 5. その他. 1.66%. 0.30%. 3. 病院、診療所に定期的に通院している. 72.29%. 46.90%. 6. 無記入. 3.31%. 0.70%. 問 19・20 終末期の療養(1) 終末期を最後どこで迎えたいのかということについては、大分県が行った調査結果とほぼ同じ傾向が みられる。問 26・27 で再質問しているので、そこで再分析を行う。 18.

(20) 「問 19 あなたは、自分が治る見込みがなく、6 か月程度か、それより短い余命であると告げられた場合、療養生活は最 後までどこで送りたいと思いますか。」 1 2 3 4 5. なるべく早く、今まで通った医療 機関に入院したい なるべく早く、緩和ケア―病棟に 入院したい 自宅で療養して、必要になればそ れまでの医療機関に入院したい 自宅で療養して、必要になれば緩 和ケア病棟に入院したい 自宅で最期まで療養したい. 6.63%. 7.90%. 6. 7.38%. 9.00%. 7. 25.75%. 25.40%. 8. 21.39%. 24.30%. 14.91%. 13.80%. 専門的医療機関で積極的に治療. 6.33%. 5.50%. 3.77%. 1.30%. その他. 1.96%. 0.70%. 9. わからない. 11.14%. 6.50%. 10. 無記入. 2.56%. -. をしたい 老人ホームなどの施設に入所し たい. 「問 20 家族の負担並びに経済的な負担を含めた場合、自分が治る見込みがなく 6 か月程度か、それより短い余命である と告げられたら、療養生活は最後までどこで送りたいと思いますか。」 1 2 3 4 5. なるべく早く、今まで通った医療 機関に入院したい なるべく早く、緩和ケア―病棟に 入院したい 自宅で療養して、必要になればそ れまでの医療機関に入院したい 自宅で療養して、必要になれば緩 和ケア病棟に入院したい 自宅で最期まで療養したい. 7.53%. 9.10%. 6. 7.68%. 12.50%. 7. 25.45%. 24.00%. 8. 21.39%. 21.60%. 12.95%. 12.40%. 専門的医療機関で積極的に治療. 5.42%. 3.70%. 3.77%. 2.10%. その他. 1.36%. 1.70%. 9. わからない. 12.35%. 7.20%. 10. 無記入. 3.31%. 5.70%. をしたい 老人ホームなどの施設に入所し たい. 問 21 終末期の療養(2) 問 19 と問 12 の回答の違いの理由を問うもので、大分県の調査結果と大きく違うのが、無記入が多い ことにある。これは、設問 6・7 に見受けられるように、香春町での在宅医療の概念が乏しいことや、理 由的な差異がないということからこのような数字となっていると考えられる。 また、設問 1・2 で見受けられるように医療機関が少なく在宅医療が身近でないことが反映されている。 「問 21 問 19 と問 20 の回答が異なる方は、異なる回答となった具体的な理由はどのようなことでしょうか。」 1. 2. 3 4. 往診してくれるかかりつけ医師がい ない 訪問看護による看護師の体制が整っ ていない 訪問介護のヘルパーの体制が整って いない 24 時間相談にのってくれるところ がない. 病状が急に悪くなったと 5.12%. 3.40%. 7. きの対応に自分も家族も. 10.54%. 16.20%. 8.43%. 10.90%. 不安である 病状が急に悪くなったと 1.36%. 2.90%. 8. きに、すぐ病院に入院でき るか不安である. 0.45%. 2.20%. 9. 居住環境が整っていない. 0.75%. 2.20%. 0.90%. 3.80%. 10. 経済的負担が大きい. 8.13%. 13.80%. 5. 介護してくれる家族がいない. 4.07%. 4.30%. 11. その他. 3.92%. 1.20%. 6. 介護してくれる家族に負担がかかる. 12.50%. 33.60%. 12. 無記入. 69.28%. 5.30%. 19.

(21) 問 22 在宅医療等の認知度 介護関係のサービス事業については、本地域は事業者も多いことから、認知度は高いといえる。しか し、在宅看護を含める在宅医療の認知度は、サービスが展開されていないことから、低い傾向にあるが、 一方、在宅介護は高齢者にとって切実な問題であることから、周知度は高い傾向にあるといえる。 「問 22 あなたは、以下のような在宅医療・介護サービスをご存知ですか。」 知っている. 知らない. ア. 訪問診療. (医師の訪問). 76.51%. 72.40%. 17.92%. 19.80%. イ. 訪問看護. (看護師などの訪問). 75.75%. 73.90%. 18.67%. 18.20%. ウ. 訪問リハビリテーション. 51.36%. 45.10%. 43.07%. 45.70%. エ. 訪問薬剤管理指導. 23.34%. 15.80%. 70.78%. 74.30%. オ. 訪問歯科診療. (歯科医師の訪問). 37.95%. 41.20%. 56.02%. 47.30%. カ. 訪問介護. (ホームヘルパーの訪問). 84.04%. 85.00%. 10.39%. 6.90%. キ. 定期巡回・随時対応型訪問看護介護 ※1. 25.75%. 35.70%. 68.52%. 54.60%. ク. 在宅療養支援診療所 ※2. 18.52%. 22.00%. 75.90%. 68.60%. ケ. 看護小規模多機能型居宅介護. 14.46%. -. 79.67%. -. (リハビリ専門職の訪問). (薬剤師の訪問). ※3. 無記入. 5.72%. -. 問 23・24 医療介護を受ける場所 問 23・24 は、病気し、後遺症が生じ、リハビリや介護などの治療が必要となった場合の場所を問うも ので、前述のように大分県と比較すると病院への依存率が高い。これは本地域の病院ベッド数が高いこ とから、病院での治療が継続的に行われている事実を反映しているものと思われる。しかし、今後の在 宅への医療改革に伴い、ベッド数が大幅に減ることから、この考え方は、近い将来多く変わることとな る。しかし、経済的な負担が大きくなると、自宅では費用が高くなるという観点が働き、施設や病院で の対応を望んでいる。このことから、病院、施設、在宅医療介護と費用面や労力などを含んだコストが どう違ってくるのか、細かな情報提供が必要となってくる。 「問 23 あなたが病気の後遺症などで、医療や介護が必要となったとき、主にどこで過ごしたいですか。」 1 2 3. 自宅 有料老人ホーム、サービス付き高齢 者向け住宅 特別養護老人ホームなどの介護施設. 31.33%. 33.60%. 4. 病院で入院を継続. 31.78%. 24.40%. 12.80%. 13.90%. 5. その他. 3.61%. 1.30%. 16.11%. 22.00%. 6. 無記入. 4.52%. 4.80%. 「問 24 家族の負担並びに経済的な負担を含めた場合、あなたが病気の後遺症などで、医療や介護が必要となったとき、 主にどこで過ごしたいですか。」 1 2 3. 自宅 有料老人ホーム、サービス付き高齢 者向け住宅 特別養護老人ホームなどの介護施設. 25.75%. 20.30%. 4. 病院で入院を継続. 32.98%. 28.00%. 12.80%. 10.30%. 5. その他. 4.07%. 4.30%. 21.23%. 32.30%. 6. 無記入. 3.77%. 11.40%. 問 25 在宅医療に対するイメージ 20.

(22) 大分県で調査と同一傾向にあり、多くの項目で在宅医療・介護に対する情報不足がうかがえる。 「問 25 あなたは、在宅医療・介護を受けることについて、どのようなイメージをお持ちですか。」 とてもそう 思う. まったく. わからな. わない. 思わない. い. 32.08%. 15.51%. 3.92%. 20.03%. 39.30%. 30.40%. 12.50%. 1.80%. 16.10%. 17.17%. 39.16%. 21.54%. 5.57%. 15.96%. 18.40%. 41.20%. 21.70%. 6.10%. 12.60%. 16.72%. 39.16%. 21.23%. 5.42%. 16.72%. 18.40%. 41.20%. 21.70%. 6.10%. 12.60%. 今ではガン末期でも痛みのコントロールをしなが. 12.65%. 33.13%. 18.83%. 7.68%. 26.96%. ら在宅で過ごすことができる. 12.90%. 29.40%. 22.30%. 6.40%. 29.00%. 30.72%. 32.83%. 14.16%. 2.11%. 19.13%. 37.00%. 33.60%. 11.30%. 2.60%. 16.00%. 31.93%. 31.93%. 12.80%. 3.77%. 18.98%. 38.60%. 32.40%. 11.50%. 1.70%. 15.80%. 22.44%. 36.75%. 19.73%. 4.37%. 16.11%. 24.50%. 40.10%. 18.00%. 4.00%. 33.00%. 56.17%. 22.74%. 5.72%. 0.75%. 13.86%. 61.60%. 21.80%. 3.70%. 1.70%. 11.80%. 療養できる部屋や風呂・トイレなど住環境が整っ. 56.48%. 20.78%. 7.38%. 1.05%. 13.55%. ている必要がある. 62.50%. 21.60%. 3.60%. 3.30%. 7.60%. 45.03%. 25.00%. 9.34%. 0.45%. 19.43%. 47.10%. 26.30%. 9.30%. 0.80%. 16.50%. 15.81%. 28.61%. 20.93%. 4.37%. 29.82%. 15.60%. 29.90%. 21.30%. 4.20%. 29.00%. 家族や友人と過ごすことができる. イ. 在宅でどのような医療を受けれるかわからない. ウ. 在宅でどのような介護を受けれるかわからない. オ. 急に病状が変わったときの対応ができない. カ. 訪問診療をしてくれる医師を見つけるのは難しい. キ. 訪問看護でどんなことができるかわからない. ク. 家族に負担がかかる. ケ. あまり思. 28.01%. ア. エ. やや思う. コ. 費用が高額になる. サ. 満足の行く最期が迎えられる 無記入. 0.60%. -. 問 26・27 医療職の在宅医療の考え方 これまで回答したことによる在宅医療の知識と、厚生労働省が 2018 年 3 月に報告された「人生の最終 段階における医療に関する意識調査」の調査結果を参考にして、医療関係職が答えた内容に対する設問 を基に、問 19・20 と同じ設問を行い在宅医療への考え方が深まるのかについて調査した。 設問は、末期がんで、食事や呼吸が不自由であるが、痛みはなく、意識や判断力は健康な時と同様な場合. ≪もしあな. たの患者が以下のようになった場合は、どのような医療を進めますか。症状は末期がんと診断され、状態は悪化し、今は 食事がとりにくい、呼吸が苦しいといった状態です。しかし、痛みはなく、意識や判断力は健康な時と同様に保たれてい ます。医療上の判断は「回復の見込みはなく、およそ1年以内に徐々にあるいは急に死に至る。」とのことです。≫. 表3 介護職員(n=752). 医療職に聞くすすめる医療の場所. 25.7. 28.5. 43.8. 2.1. 看護師(n=1854) 医師(n=1039) 0. 20.8. 9.3. 20.2. 12.8 20 医療機関. 5.1. 64.8 61.7 40 介護施設. 21. 60 自宅. 5.5 80 無回答. 100.

(23) 表4 介護職員(n=752) 看護師(n=1854 医師(n=1039). 医療職がすすめる人生の最終段階を向かえる場所. 24.2 23.4 28.4. 0. 18.9 7 10.4. 20. 医療機関. 表5 介護職員(n=335). 22.7. 看護師(n=1100). 20.5. 一般人(n=504). 40 介護施設. 自宅. 7 7.8 80. 100. 無回答. 医療職が迎えたい場所 69.3. 5.7. 3. 68. 6.4. 69.4. 6.7. 3.5 1.4. 18.8 0. 62.7 53.4 60. 3.2. 2.4. 22.6. 医師(n=751). 53.9. 20 医療機関. 10.5. 69.2 40 介護施設. 60 自宅. 80 無回答. 100. 問 26 問 19・20 の再質問 この再度同一内容で質問を行った結果、わからないが大きく減少し、自宅で最期まで治療したいが増 加している。 (問 19.20 の赤数字は、今回の調査数字) 「問 26 あなたは、自分が治る見込みがなく、6 か月程度かそれより短い余命であると告げられた場合、療養生活は最 後までどこで送りたいと思いますか。」 1 2 3 4 5. なるべく早く、今まで通った医療 機関に入院したい なるべく早く、緩和ケア―病棟に 入院したい 自宅で療養して、必要になればそ れまでの医療機関に入院したい 自宅で療養して、必要になれば緩 和ケア病棟に入院したい 自宅で最期まで療養したい. 9.79%. 6.63%. 6. 9.34%. 7.38%. 7. 26.96%. 25.75%. 8. 19.43%. 21.39%. 16.27%. 14.91%. 専門的医療機関で積極的に. 4.07%. 6.33%. 2.86%. 3.77%. その他. 0.60%. 1.96%. 9. わからない. 7.38%. 11.14%. 10. 無記入. 4.22%. 2.56%. 治療をしたい 老人ホームなどの施設に入 所したい. 問 27 問 26 と同様な結果が得られていて、医療機関で積極的に医療を受けるより、自宅で最期までと いう考え方が増える傾向にあるのではないかと思われる。 「問 27 家族の負担並びに経済的な負担を含めた場合、自分が治る見込みがなく 6 か月程度かそれより短い余命である と告げられたら、療養生活は最後までどこで送りたいと思いますか。」 1 2 3 4 5. なるべく早く、今まで通った医療 機関に入院したい なるべく早く、緩和ケア―病棟に 入院したい 自宅で療養して、必要になればそ れまでの医療機関に入院したい 自宅で療養して、必要になれば緩 和ケア病棟に入院したい 自宅で最期まで療養したい. 9.19%. 7.53%. 6. 10.69%. 7.68%. 7. 27.26%. 25.45%. 8. 18.07%. 21.39%. 14.76%. 12.95%. 22. 専門的医療機関で積極的に. 3.61%. 5.42%. 2.56%. 3.77%. その他. 0.60%. 1.36%. 9. わからない. 8.43%. 12.35%. 10. 無記入. 治療をしたい 老人ホームなどの施設に入 所したい. 3.31%.

(24) 問 28 複合型小規模多機能型について 医療機関が少なく、今後、減少人口に歯止めがきかず医師が増加する要素が乏しい香春町において 在宅医療を進める柱考えられるのは、訪問看護を総合的に行う複合型小規多機能型の施設の設置が考え られる。そこで、現在、香春町の小中学校の統廃合後(小学校 4 校、中学校 2 校を小中一貫の義務教育 学校とし 2020 年 4 月に開校)の廃校の利用策として、地域のコミュニティを兼ね備えた医療・介護の総 合施設として各小学校校区に誘致する手立てが求められるのではないかということを、住民に問うこと とした。モデルを示して質問したところ、必要であるが 65.5%と高い数値となった。. 図 6 小規模多機能型供託介護施設のイメージ 「問 28 訪問看護を総合的に行う複合型小規模多機能型施設をご存知でしょうか。その説明は、下記の図1のとおり です。これに訪問看護ステーションの機能強化型を組み合わせて、在宅医療の中核的な役割を持たせようと国は考えて います。過疎地域では、このような施設を、廃校となった小中学校の校舎を改築するなどの考え方が進捗し、地方で医 師が不足する中、近隣の病院や診療機関と連携していく仕組みも始まっています。そこで、あなたにお伺いします。医 療機関が少ない香春町において、在宅医療の核となる複合型小規模多機能型居宅介護施設は、必要と思いますか。」 1. 必要である。(. ). 65.51%. 2. 必要でない。(. ). 2.26%. 3. わからない。(. 4. 無記入. ). 23.04% 9.04%. (3)高齢者のソーシャルネットワークサービスの実態(問 29~問 37) 高齢者が通信機器を使っている実態を把握するため、いわゆるソーシャルネットワークサービスの活 用実態を調べたものとなっている。問 12 から問 17 にかけて社会的活動の状況を質問し、その社会的活 動状況について調べた。その上で社会的活動の情報手段ついて高齢者にも情報機器を活用して、社会活 動することの可能性を探ることとした。設問内容が輻輳しているのは、高齢者が対象なことから繰り返 すことによって調査精度を上げることとした。 問 29 利用機器 多くが固定電話以外の携帯端末やパソコンを保有していることがうかがえるとともに、設問 6 にある ように、持っている人はインターネットやメールなどの情報を得るために使っていることがわかる。 「問 29 あなたは、情報通信機器として、どのようなものを利用していますか。」. 23.

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