<研究ノート>国連SNAの改訂について
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(2) 34 (34). 横浜経営研究. 第 1 号 (1992). 第㎜巻. CO. 払 (Payments). 支 4,000. n. 財貨・サービスの 販売 個人 (Pe,sons) へ (ca2) 公共当局へ (da2). E. ㏄ 円疋 ・ 血. ・ 業A d. O. us. B. 取侭 eceipts). 受. 財貨・サービスに 対する支払 (Payments forgoods and. (Pubhc authorities). servIces) 個人へ (ac2). 企業 (Bu,in. 企業へ (aa2). 175. 。 ,,。 ,) へ. 収益勘定で (aa2) 40,000 (ReVenUe aCCoUnt) 50 資本勘定で (ba2). 間接税 (ad l). Ⅹ. (Saving (lransferred. capial@account)) ム. 100. (Loansfrom persons) 貯蓄 (処分勘定から 移転 ) (ab l) 250. ム ロ. ︶ S。 c 皿宙. Se. ONRev. Cl. ︵ a. 音圧︵. 支 300. 350. ー十 一 一 口. 取. 個人からの贈与 (ccl) (Giftsfrom persons). 払. 財貨・サービスに 対する支払 個人へ (bc2) 150 企業へ (ba2) 50 公共当局への 借款 (bd3) 150. 350 メ " クモ. 受. 又. 個人. 消り. "十. 。ount). 支. 取. 個人からの借款 (cb3). ム. 250. 44,250. -十. 一一一口. (b)企業資本勘定 (Bu,ine,,CapitalAc 受. to. 25. 44,250. p. 舌十. 1,000. 貯蓄 (資本勘定へ移転 ) (abl). (Capital@account) 補助金 (Sub,jdie,) (da l) ノ ロ. 3,000 40,000. 払. 個人への贈与 (ccl) (Gifts@to@persons). 300. 公共当局からの 移転支払 (dcl). 経常的射・サービス (。 、i2). (Transferpaymenlsfrom. (Currentgoods and. pu6@@ authorities) 550 業務または財産からの 稼 7 分 (Earningsfrom work or. servlces) 4,000 500 直接税 貯蓄 (すべて企業に 貸付I-)(cb3). property) 企業収入から (ac2). (Saving (alllentto bus. 3,000. nesses)). 100. (From businessrevenue) 企業資本から (bC2) 150 (From businesscapitaI) 公共当局から (dc2) 900 (From publicauthorities) ム ロ. き 口十. 4,900. ム ロ. "十 口. 4,900.
(3) 国連 SNA. の改訂について. 消 ・. d). 文. 公共当局収入勘定 (Pub. 受. は. 。. (Lu 下. 者 Autho,. 正毅 ). (続 ) 田 eSR. 35) 35 A. 。v 。nue. 支. 取. 個人からの直接税 (cd l). 500. (Direct@taxes@from@persons) 間接税 (ad l) 企業からの借款 (bd3). 1.000 150. (Loans@from@businesses). 。 。ount). 払. 財貨・サービスに 対する支払. (Payments@for@goods@and services) 個人へ (dc 鋤 企業へ (da2). 補助金 (d"l) 個人への移転支払 (dcl) ム ロ. 1.650. 。十 口. (Ye㏄Ⅰぁ ook ,ダ 瓜ねf.,n れ ㎡ Acco 力, f, 位 功田た回 』を刊行す るに至っている. 之 又. 900 175 25 550 1.650. 吉寸 口. につく. この討議の後・. SNA. 改訂の最終草案 "P,oposa ㎏. for@the@ Revision@of@the@SNA". 2, f6R年 SNA. (新 SNA ),.の成立-. 1967 がまとめられた・. 1964 年 12 月,ニューヨークの国連本部において , 53 年 SNA. の改訂を目的として 国民会計専門家会議が 開. 催された・議長はリチャード・スト. @Rd. オークルスト ヒックス. @ Hcks), ・. 一. ン. 。 構成委員は. フェラン @. Aukrust),. Ferra Ⅲ ,. ・. ヤッ ジ (Georee Jaszi), マイ. (J.D. M4ayer), マッカ一 -ン一 @4.D. McCarth ド. (M. Mod),. オ ー メンス. @ A. Oomens), ・. エ. Ⅵ,モッ ティワ. リ. (S.G. Ⅲ war りであ った・スト一 ンが 用意した改訂 革 案を題材として 数次の会合・ 討議が行われた. 後, "A. , E/CN. , 3/356 , August. この原稿は国連統計局が 用意し. たが,それにスト 一 ンが 大幅な修正を 加えて草案とな っ たものであ. る・この草案の 特徴としては ,上記65 年,. 66 年文書について 述べたことのほかに ,つぎのような 点があ. る・. a. , 価格指数・数量指数の 体系が概俳. レームワークの 中で明確な位置を 与えられた. b) 所 SNA 独特の産業連関表の 背後に仮定されている 技術 構造が,商品技術仮設,産業技術仮設,混合技術仮設 という三つの 仮設によってはっきり 説明された. c) 所得の発生・ 受取 ・再分配の相互関係が ,所得の制度. System@ of@ National@ Accounts@ (Proposals@ for@ the@ Re. 部門別発生勘定,制度部門別受取勘定の. vision@ of@ SNA , 1952)" , E/CN. より明確に示されるようになった.. という文書が 同じくスト一. ン. ・. 3/320 , February@. 1965. 教授によって 取りまとめ. られた・ここには ,産業連関表,資金循環 表 ,国民貸. フ. 設定によって. そのほか金融取引. 勘定 @資金循環 表 ,, 貸借対照表,等を表示するにあ た. って制度都門利勘定が 導入された.. Ⅲ新しく定めら. 借 対照表・部門別貸借対照表を 国民所得勘定体系と 接. れた ISIC 個際 標準産業分類 ) に則して経済活動利分. 合した大規模な 国民会計システムが 行列形式で提示さ. 類 が行われた. ]968 年 2 月の第 15 回国連統計委員会は ,. れている. 1966 年 1n. 月. 。. 第 14 回国連統計委員会において. 統計局に よ る修正草案 "P,oposaIsforRe SNA,. 1952", E/lCN.. この草案は ,. 3 ソ 345, June. 先の E/CN.3/320. l966. ,国連. ㎡ sing. Ihe. ループでの検討を 行 い ,. その結果,. く. もう - ,度 専門家 グ. それにもとづ. (新 SNA) のテキストの 作成等, SNA. が討議された. の基本線を受け 継. 案を討議の議題とした.. この最終 芹. い. て改訂 SNA. 改訂の最終的作. 業 に人ることが 決定されたのであ った.その後,1968. ものではあ るが,。 1 標準勘定と補助表の 概念・定義. 年 12 月のジュネーブにおける 専門家会議を 経て,最終. 分類が詳細化されたこと ,。2 樋 常の営利的な 生産活動. 稿 が完成した・われわれが 現在,国連・ 刊行物 AS. な行. ,,,,, げ. う. ,産業と総称される諸部門のほかに ,非市場性. サービス,つまり 政府サービス ,民間非 冥利サービス を 生塵する政府サービス. 仝-種者と対家計民間非営利. サービス生産者という 活動部門が設けられだことが. 目. Ⅳ"tin". ㎡. A. ㏄ o",,. ・. 、s. 田 経済企画庁経済研究所国民. 所得部 訳 「新国民経済計算の 体系一国際連合の 新しい 国際基準一Ⅲとして. 人手- できるのはこの. 一般的には 新 SNA. と呼ばれるが ,. 文書であ. る. 制定からぬ ヰ- を不毛-.
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(5) (Lu下. 国連 SNAA の改訂について 発展途上国のメンバー 構成上ヒは コア・メンバー. と. 同じ. つ して都合 、. 7 回の専門家会合が 開かれた. つ ぎの. SNA 月,. ジュネ. 一. から数回の会合が 開かれており ,. (1987 年 3 月 (1987 年-8 月 -. 家計部門についての 専門家会合.. 改訂草案の執筆は ,. ヴァ ノ. (1988 年 1 月。 ワ ジントン ) 生産勘定と投入産出表. ヴァノ ーリ. ノミストも関与したが ,特に記しておくべきは倉林義. (産業連関表. は ついて. コ. 正 - 橋 大学教授. @. 時 ) の貢献であ る.氏は1983 年 5. 月から 86 年 8 月まで国際連合統計局長として 国連の統 計 関係会議の議長をつとめるとともに , 前記の SN,A. の専門家会合.. (1988 年 3 月, ウィーン ). 文言下ワーキンググ、 ループ会合の 84 年 1 月 ( ワーンントン. 金融フローと 資産についての 専門家会合. 己. 85 年 8 月 ( ソルトウィカーフウト. ワシントⅠ. 月・. ーリが 受け持つことになっている.. 以上の改訂プロセスにわが 日本の研究者や 官庁エコ. 一般政府 (公的部 制 は ついての専門家会合. (1988 年 9. 大部分の章をピーター・ヒル. は フランス語版にも 責任を持つⅢ.. 9 月, フローレンス ). 7.. その経過は国連続計 -. (T. Peler Hill)( ィギリ 刀が 押-生するが,三つの章は. 4 月, ワシントⅠ. 6.. EC 統計. 局に報告されている.. 対外取引についての 専門家会合.. 5.. 国連地域委員会, 国連専門機関, OECD,. 局など個々の 組織,機関においてもそれぞれ年 2, 3 回. ブ). (1986 年 11 月 , ルクセンブルク ). 4.. の編成・日程作成。 資金調達と運用. など多方面にわ. (1986 年 6. の構造についての 専門家会合.. 2. 価格・数量の 比較についての 専門家会合 3.. に関する地域委員会あ るいは専門家会合. たって重要な 役割を果たしている.. 通りであ る 田. 1. 訂 作業計画の策定・ 調整,改訂草案とハンドブックの 作成, SNA. になっている 8,. (37) 37. 正毅 ). ネ一. 1989 年初頭から「専門家バループ」はⅡ. SNA. 調整. フ)の. 3 回の議長もつとめた.. ), 8f 年 6 月 ( ジュ これらのワーキン. ググルーブ会合において 改訂作業のスケジュールが 固. 専門家グループ」へと 名称、と人的構成が 変更された.. まったこと, 倉林教授の強い 意向で改訂案の 執筆者と. このグループには 第一フェーズから 残った (専門家グ. してヒルが指名された「米国人の 研究者でなかったこ. ループの ). との意味が大きいⅠことを 指摘すれば,今回の改訂に. 5. 名のほかに, エヴエ. ア・. ァヴオ. ン. ド. リ. ケ ;. (Evea Avondoelio) (アルゼンチン ), ジャ,ク ・ベイ ム (Jack Bame ( イギリス ) 。 ウマ ・ダッ タ ・ロイ・チ ャウ ド U (Uma Datta Rov, ChoudhuIv@ ( インド ). モ Ⅰ. ・. ・ニョ ニ. (Moffat Nvoni) ( ジンバブエ ),. ベティバルー @Co ⅡrnPetUgrew). リ、 /. ネ、. ト. ラ コトブ (Ren. さ. ( イギリス ), ル. Rakotobe Ⅱ国連アフリカ ) が 参加. した. 同年 7 月からはアドリアン・ブルーム 別 oem. SNA. @d,lan. 各国の国民経済計算 押, 当 機関に配布されている. (United NaIions[18]). 上に書いたような 委員会, 諸 機関における 検討を経て,最終草案は1993 年初めの国 連統計委員会で 採択される予定であ る・行論の中にま だ配布されていないものもあ るが,改訂草案の章と付 論の タイトルをつぎに 示す.. Ⅱオランダ ) が加わった.. 調整専門家会合を 予定のものも 含めて列挙す. ると, 1989 年 7 月に ョ. コ. 改訂案の第一次草案は 大部分の章が 書かれ。 すでに. ユー. 改訂 SNA. ヨーク ), 回ヰ,9 月 (ニュー. 序. ファッ. おける同教授の 役割が理解されるであ ろう.. 一列, 1990 年 12 月 ( ワシントン, 未解決問題の 検. 討 ), 1991 年 4 月 (国連地域委員会,国連統計委員会で. 第 1章 第 2 章. となっているⅢ.. (Introduction). 体系の展望. (An. of the. 制度単位と居住者概俳. (Ins血 utional Unils. Svslem). の各種見解の 再検討 ), 1992 年早期 (SNA 改訂草案の 再検 ; 明 ,. 草案目次. 第 3 章. and Residence). そのほか実質的な 意味において ,国民勘定事務局間 ワーキンググループ (IWGNA: Inter-Secret",i"t Working G roup on National Accounts) (国連統計局,. 第 4 章. IMF,. 第5章. 生産勘定 (The Production Accounts). 第6 章. 最終支出 (FinalExpenditures. Subseclors). こ. OECD,. 国連地域委員会, EC 統計 は , 世界銀. 行の代表者によって 構成される作業組織 ) が, SNA. 改. 制度部門と下位制度部門 (SecIors and. Ⅰ.
(6) 38 (38). 横浜経営研究. 第 ㎜巻. 産業別生産勘定と 産業連関表 (P,odu 。tion. 第 7 章. Accounts fo, Indust,ies. 要素所得と財産所得 (Factor Incomes and. Property@Incomes) 資本勘定・金融勘定 (Capit、land Financial. 第 11 章. 貸借対照表と 正味資産 (Balance Sheets. Accounts). 価格と数量の Measu,es). Circumstances. 尺度 (P,i。e "nd VoIum. F,amewo,k. to. Various. andNeeds). 竹輪. 2 5. 在庫変動と資産保有利得. 竹輪. 6. 設備リースおよび 建物の賃貸借. 竹輪. 。. サテライト勘定 (SatelliteAccounts). 第 14 章. 必要とするもの ,. 政府財政統計と SNA. d. 実際には発生しないがあ たかも. の関係 (資本利得 ). り. ルーテ. (rerouting) のような仮想的取引,の 4 つに. ン刀. 類別する "'. 12) 部門分割 現行 SNA. では勘定によって 部門分類の基準が 異な. る.生産勘定は活動 別 分類を基準とする 部門 (活動部 門 ) に対して作成され ,消費勘定,蓄積勘定,等は 制 度部門を対象として 作成されている. これに対して 改 訂 SNA では生産勘定を 含めすべての 勘定が制度部門 別に推計されることになっている.事業所を 出発点と する活動部門別生産勘定. (産業連関表 ). も引き続き作成. されるので,交差分類生産勘定も 可能であ る.. 3. 改訂の概要 さて改訂 SNA. 同じく帰属計算を. 担金の企業部門から 家計部門への 振り替えて イ. 統合フレームワークの 応用 (Application of Integ,ated. c. 物々交換のような ,. 行われたかのように 記録される, たとえば社会保障負. andNetWorth). 第 13 章. で, 帰属. (imputation)によってその 価額を計算しなければなら ないもの,. 第 10 章. 第 12 章. b. 農産物の自. 家消費 (および自家消費用の 生産 ) のように, 同一主体 内で実際に行われている 活動 (取引. OtherT,ansfe,s) 第 9 章. 取引を, a. 貨幣的取引 : 貨幣によって 遂行され, 価額が貨幣タームで 明示されるもの ,. 租税およびその 他の移転 (TaXes and. 第 8 章. 。 1, 取引の類別. and the Input-. OutputTables). 第 1 号 (1992). 改訂 SNA. そのものの内容はどのようになって. では制度部門の 民間非営利団体は 家計部. 門 に統合され, 小 勘定において 非営利団体と 家計が区. いるのであ ろうか, ヴァノ ーリ (Vano Ⅱ 19]), ハリス. 別される.. ン (Harrison[l]),. 一般政府の部門分割としては ,社会保障基金を含め た政府機関を 中央政府, 州 ・地方政府に 分けて小部門 とするやり方と ,社会保障基金を他の政府機関と 別個. 国連統計委員会 (United Nations. (StatisticalCommission). [18]), 等の論文, 報告を拠 り所として紹介することにしよう. 科学技術・生産技術の 発展,政治体制の変動,人口 の増大,等は経済活動を変容させ ,その規模を拡大さ. せてきた・. これに対応して 経済構造はいっそう 複雑化. しっつあ る・われわれを 取り囲む社会環境と 自然環境 は改善される 一方で,劣悪化と 破壊が進んでいる.各. の小部門とするやり 方とが考えられている.. 金融法人企業は. (,伸夫銀行,Ⅱその他の預金機関. (預金通貨機関,その 他 ) (保険会社,年金基金を. @ その他の金融仲介機関. 除く ), iv@ 融 補助機関, (")ィ呆. 険 会社,年金基金,の 五つの小部門に 分けられる. 国はこうした 経済の変貌が 推計値に反映される よう に,. 経済単位や取引の 定義を変えたり ,推計の方法を改め る等のやり方で 対処してきた.ただ,現行の国民会計. (3) 所得概念, 3) GDP. は改訂 SNA. においても依然として 主要な集. 0 基本的枠組 (68年 SNA) まで変更されることはなか. 計値であ るが, GNP. った・今回の 改訂は,経済社会の変動から生まれてく. Gross National Inc0me) として中枢勘定体系の 中で 陽. る諸問題により 根本的に対応するために. フレーム. 表 的に表示される.. る. 改訂. 末法人化企業の 営業余剰は企業主の 労働報酬と企業 家収益とを含んでいる. この二つを一緒にした 所得概 念として, 混合所得 (mixed income) というものが 定 義される. これは家計部門勘定と 統合勘定の中の 生産. ワークの再構築を 行ったということでもあ. SNA. ,. において改められたり ,新たに加えられたこと. がらは以下の 通りであ る. が形を変えて 国民総所得 (GNI:.
(7) 国連 sNA. @. の改訂について. 下. 正毅 ). (39@ 39. 保有利得・損失には , 同一種の財の 価格が全体にわ. 第一次所得 (primary income)は総付加価値の 分配 (第一次分配 ) の結果であ るが,生産要素の寄与分に対. たって変動することによって 生ずるものと ,特定銘柄. して経済諸主体が 受け取るものと ,生産活動または圭-. の財価格のみの 変動から生ずるものとがあ る.前者は. 産物に対する 徴税権 によって政府が 受け取るものとが. 勘定にあ らわれる.. 現行 SNA. においても調整勘定であ つかわれているが ,. あ る. 居住者の第一次所得の 合計は国民総生産と 金額. 改訂 SNA. では後者も調整勘定 (再評価勘定 ) で表示す. の上では同じになるけれども ,第一次所得合計は総付. ることが勧告されることになろ. う. .. 加価値の合計として 求められるわけではないので , 改. 訂 SNA. (4, 最終消費概念 (最終消費支出と 現実最終消費 ). come:. 教育や保健・ 医療サービスの 消費とこれらのサービ. では前者を国民総所得 (gross national inGNl). と呼ぶ.. 第一次所得はさまざまな 形で再分配されるが ,. 第二. 出においては ,支出の主体とサービスを 享受する主体. 所得は第二次分配の 結果でてくるもので , 移転として. が必ずしも同一ではない. これを家計の 消費とするか. は貨幣による 移転しか含まない. これに現物再分配で. 一般政府の消費とするかは ,国によって違いがあ る.. あ る現物社会移転を 加えると調整 済 可処分所得. 国と国の間だけでなく 一国の内部においても ,部門ご. (adjusteddisposable Ⅱ ncome) が得られる 1: 、. ・. スに対する支出,社会保障給付と 社会保障負担金の 支. 次分配と現物再分配という 二つの段階があ る. 可処分. との支出と上記サービスの 消費とのあ い だにアンバラ. ンスがあ る (支出に上 ヒ倒 してサービスが 消費されてい. 。 6) 資本概念の修正. ない ).. 総固定資本形成としてどのような. こうした消費概念の 処理の違 い からくる不都合をな くすために, 改訂 SNA. では最終消費支出 田 nal con-. sumption expenditure)と 現実最終消費 (ac;tualfinal consumplion)という二つの 消費概念が導入されるゆ・ 最終消費支出は ,各部門について,その部門が究極. かという問題は , 何を資本. 取引を計上すべき. 個 走査 利. とみなすかと. いう問題と同等であ る. 改訂 SNA ではまず, 家計の耐久消費財は 現行 と同じく資本とみなさないことになった. した. SNA. がって耐久消費財の 購入は家計の 最終消費支出に 算人. 的にその費用を 負担している 消費分を表わす. たとえ. される.. ば社会保障基金が 負担する保健・. これを利用した 家計内の家事作業や 自家用車による 通. 医療支出は一般政府. もし耐久消費財を 資本に算入するとすれば ,. の最終消費支出であ って, 家計のそれではない. これ. 勤・旅行は, 生産活動とみなされることになるであ. に対して現実最終消費は ,各制度部門が資金をどのよ. 、つ 軍事用の耐久 貯 は, 同類の財が民間の 生産において. うにしてどこから 調達するかに 関係なく, その部門が. 使用されているとか , その 財 自体が日用目的にも 利. 実際に利用あ るいは消費する 財貨・サービスの 価額を. も. カバーする.. 用されるならば ,. 一般政府の最終消費支出は ,受益者特定可能最終消. ろ. 固定資本とみなされる. 空港,港湾,. 兵員・貨物の 輸送機・輸送船,電子計算機,兵舎,学. 費支出 (実際の消費者を 識別できるもの ) と , 集合的消. 校,病院がそれである. 軍人家族用官舎は 現行 SNA. 費支出 (受益者を特定できないもの. でも有形資産であ. ). とに分けられる.. ィ. り, その建設は固定資本形成であ. 前者としては 教育支出,保健・ 医療支出, などがあ る. る . ) これに対し破壊的兵器と ,それを発射,投下する. 現実最終消費を 計算する場合は ,. ための機器・. これらは受益者の 所. 施設 (戦闘機, 爆撃機, 戦艦・航空母艦. 属部門であ る家計の現実最終消費となる. したがって. 等の戦闘用船舶,戦闘車両。砲台,発射台 ) は消費財. 一般政府の現実最終消費は 集合的消費のみとなる.. であ り,その購入は 消費支出であ る 冊. ・. 今回の改訂において 資本概念 (資本形成概念 ) の修正 (5, 所得の第 - 次分配と第二次分配 現行 68 年 SNA. ほ ついての議論が 集中したのは 無形投資,. が, 経済の生産技術を 把握するとい. 研究開発 (R&D),. b. 鉱物・石油探査,. とくに, c. a. . ソフトウ. う視点に立って 生産プロセスに 重点を置くのに 対して。. ェア, d. 文学・芸術的創作,であ った・ ただし人的. 改訂 SNA. 資本 (humancapilal) の間 題は SNA. は, 当該経済の住民が 生産変動から 受ける. 影響を知るために 雇用と所得分配・. 再分配を重視する. の中枢体系の 根本. に 関わるので保留された. そのほか商業ネットワーク.
(8) 40@ (40). 横浜経営研究. (流通網 ) の形成や広告費のような 企業の無形投資は , 資本形成に算入するには 機が執していないと 判断され た. 68 年 SNA. までの考え方と 異なり今回の 改訂作業の. 過程で,建築プラン,. ソフトウェア 開発,技術開発フ。. ロジェクト, コンサルタント・サービス ,旅行会社の ッ ア一計画策定, 等 ,. あ る種のサービスは ( 1 期を超. える ) 長期の生産プロセスをもっことが したがってサービスの 仕掛 T 事 ,. 認められた. ストック変動という. ものもあ り得るわけであ る. また大抵の場合そうであ るが,できあがった資産 ( ソフトウェア ,技術, プロ. ク. 第 ㎜巻. 第 1 号 (1992). しかるにこの 2,. 3 年来,環境劣化と対自然課徴金. 伯然 対策費用 を考慮して調整を 加えた集計 値 (GDP, 国民所得,等) への関心が高まり , これを SNA. に組み入れることが 論じられるようになった. 現在,全体の 趨勢は,「改訂 SNA. の中枢体系でこれ. を 扱うことは無理であ. るが,サテライト 勘定によって この問題を処理することは 可能であ り,望ましい」と. いう考え方になっている・サテライト 勘定は改訂 SNA の第 14 章で扱われることになっているが ,環境 問題への適用例を 含む後半部分を 除いて草稿がすでに 完成している , 8).. ジ ト, 等 ) は 数 期間 (冬期間 ) にわたって使用され る. ・. このことから 上記四つの無形投資のうちの 二つを. 固定資本形成に 含めることについて ,広範な合意が得. (8) 体制移行過程の 国家の問題 計画経済制諸国は 固有の国民経済計算システムであ る MPS(Material. られた. ソフトウェアは 市販用も,内部利用のためのものも 固定資本であ る・故にソフトウェア 開発は固定資本影 成 とみなす・文学・. 芸術作品の制作 (書籍の著述・ 編. 集 ,作曲,映画製作 ) を資本形成とするかどうかにつ いてはなお検討中であ る.鉱物探査・ 石油探査はそれ が 不成功に終った 場合も含めて 探査・試掘等費用の 総. 額を資本形成とする・その 際,探査・開発費の資本 還 元値と埋蔵 資源の評価額とが 二重計算にならないよう にする. 研究開発 (R&D). 支出を固定資本形成に 含めるか 否. かという問題については ,激しい議論が行われた. 結. ProductSystem/. (物的生産システム. 物射生産システム. 刀を使用してきた.最近ではSNA. の集計 値 との比較のために ,本来の物的集計値 のほか に住民総消費や 住民総所得,丼物射サービスを 表示す る補完的バランス 表を設けるようになっている. 80 年. 代 後半になると 東ヨーロッパの 多くの国が, とくに SNA 概念による GDP を MPS と並行的に推計するよ うになった・ 89 年以降東ヨーロッパにおいて ,西欧的 民主主義政体・ 市場経済体制を 目指す改革を 行 う 国が 相次ぎ, MPS を放棄して SNA を採用する国が 増大 しつつあ る. しかし SNA( 改訂 SNA). をこうした移行過程国家に. 局 , 1990 年 12 月の専門家委員会において ,前年(89年 ). 適用するのは 必ずしも簡単ではない.経済姉体 (制度. 委員会の「すべての 研究開発費を 固定資本形成に 算入. 単位 ) の性格が市場経済におけるそれの. する」という 方向は否定され ,「一切の研究開発費は これまで通り 中間消費または 要素費用として 処理され. とか, SNA におけるあ る種の制度単位,たとえば営 利法人企業 (市場性生産者 コが殆 んどあ るいは全く存 在しない,企業や金融機関は国家の 強い統制を受けて. る 」という正反対の 結論が出されたⅢ. 性格と異なる. いる, というような 問題はひとつの 例であ る. こうい. (7) 環境問題 環境問題一般,経済と 自然の相互関係を 国民会計で 扱うということについては ,仝回の改訂作業において 最近まであ まり問題にされなかった.環境勘定の 開 発が SNA とは別個に進められていたことも ,その理 も. 由 のひとっであ. ろう.環境勘定の作成作業は世界銀行. の指導のもとに 進められているが ,. 持続可能所得. う場合,制度単位を 分類して部門を 立てる場合に 困難 を 生ずる.. 改訂 SNA の中では, 自由経済体制移行過程の 国家 における SNA の適用の問題に 言及されることはない と思われる. SNA. に関するハンドブックのシリーズ. がすでに何冊 か 編纂 中 であ り,いずれこの 問題を扱う 巻が 出されることになろ. う. (sustainabIeincome), 持続可能 GDP 等の概念が一 般の関心を呼ぶようになっている.国連から 刊行予定 の 「統合環境,経済勘定ハンドブック 一一般概念」の 初めの部分の 草稿はすでに 完成している. 以上,改訂の内容のいくつかを 紹介したが勘定体系 そのものの紹介と 検討はつぎの 機会に行いたい..
(9) 国連 SNA. (Un下. の改訂について. 8. United@ Nations@ L hapter@ 14] ,. Vanoli@ [19,. pp. 38-43] 文. 献. 14. 考. 2. hes. 参. m 引. こ sc レ 大/ リ 刀 ,zⅠ e Ib s ノD e と S aⅡL. ーし の報告より少くとも 数カ月前 ク ) ものであ. る. Ⅰ. B授 W 俺 n田 m メ fl, f. コ s㏄ , eS,. ノ. 田 / ep o. ゾ 0 r 絞 0・ 1eh m 鮭 ﹁ n首 a. ァ. 3 1. 定資本形成に 含めるべきであ るということで , 全. 体としての賛同を 得ておくべきだった」と 述べて いる (VanoIi [1g, p. 21]). Harrison [ l], Uniled Nations [16] では, R&D を資本形成に 含 める方向で検討中と 書かれているが , これらは ヴ. 4. り. ㏄ 要 ㎎ 主 の. 展る. l. 7. ヴァ ノーリは 悔恨の念をこめて , 「まず88 年の専. 門家 委員会で,少くともある種の研究開発費は 固. Ⅰ. 店議 書会 波家 岩門 山事. ⅠⅠ2 1 l. 第 2 次大戦. 立 な. l1. ,. 発ぐ とめ. 11. は必ずしも明確でなかったとしても. 後における一般的思考を 示すものとして ,意義あ ることと述べている (Vanoli [1g,p.18]).. 0 l. Ⅰ. ︶︶. 軍事支出のほとんどを 生産的なもの (資本形成 ) と 認、めず消費に算入した 旧 SNA, 68 年 SNA の考 え方を, ヴァノ ー Ⅲ Vano 田は,理論的な裏 付け. 成訂. ). 11. United@Nations@[16] Vanol@ Hlg] Harrison [l,p.337] Harrison [l,pp.343-4] Vanol@ [1g, pp. l0-111 , United N ations [18, C hapter2,seclions l51, 152] H arrison [l,p.337J, Vanoli] l. [1g,pp.13-1印. 9. ・. AA. ・. (4 の改. そ一正. 正正 義義 林林 会合. 5D6789012. 7 8. 4. ︶︶︶Ⅰ︶︶. を使用した・. ]]. [[. 23. [6], 私雨 [2], vanoli [19]. Vanoli@ [19 , p 4] United@Nations@ [13], J&ft@ [@5@] W@ [2, pp 171@&@179] , Vanoli@ [19] vanol@ [l9]。 倉林 [3] [5] Vanoli@ [19], United@Nations@[14]@ [15]@ [16]. 自 Ⅱ り6. 主 、 、 ,. ヰⅠ l. ︶︶︶. 本 項は倉林・作間 [71 倉木木 [5] を参考にした Stone [l0, PP.29-30] 本 項の記述にあ たっては, 倉林・作間 [7], 倉 林 [5], vanolL [l9] を参考にした・ 本 項の参考資料として , 倉林 [3] [4] [51. 正毅 ). mE. 4. dcnyfn. 5 1. 3.
(10) 横浜経営研究. 42 (42). 第 ℡巻. CN.3/1989/4, 3 October l988( 吉川 百合子 (訳 ). 「. SNA. 薫 ・寺山 改訂事業の進展 一 第 25 回国連. 統計委員会事務総長提出報告. 一 」経済企画庁経. 済研究所『季刊国民経済計算 J No.82, 平成元 年第 3 号, 1989). [16] United NationsStatistical Com ㎞ ssion, "NalionAccounts and Ba nces: System of Nation3 8. Ⅰ. Accounts@. (SNA. Ⅰ. Progress@. Report@. on@ the@ Re Ⅴ -. n@of@the@System@of@Nati n8@ Accounts@(SNA) /@ Report@ of@ the@ Secretary, Gener@@ /@ Statistica si. Cmmissi. n@. 26th@ Sessi. n,. 4-13@ February@. 1991" ,. E/CN.3/ 1991/5, 8 November lg90 (浜田浩 児 (訳 ) SNA 改訂事業の進展 一 第 26 回国連統計委 「. 員会事務総長提出報告 一 」経済企画庁経済研究. 所. 丁. 季刊国民経済計算』. No.91, 平成 3 年 11 月,. 1991). [17] United Nations Statistical Office, A め梯ク 0ダ Natio" 刀 A ㏄。囲ね , Studies in Methods, Se,ies F, No.2, R 。".3, United Nations, 1968( 経済企画 庁経済研究所国民所得部 訳 [新国民経済計算の. 第. 1. 号 (1992). 体系一国際連合の 新しい国際基準Ⅱ経済企画 庁, 1974). [18] United Nations Statistical Office, R vtS 材 S ノケ 比笏 o/ N 乙 ,rto穏 I AcCn@oぴれ尽 D 竹刀 C 材力兜だ a れ メ A れれ ば ㏄, Provisional ST/ESA/ STAT/SER.F/ 2/Rev.4, United Nations Secretariat, 1990 (,r 乍 召. 間通雄 (訳 ) f改訂国民経済計算体系 (草案 )J 経 済企画庁経済研究所国民所得部, 1992). (第 2 章「体系の概観」のみは「季刊国民経済計算」 No.91, No.92 にも掲載. ) [19] VanoIi,Andr. 芭. , "Larevisiondusyst. さ. medecom,. ptabilite nationale des Nations,unies(SCN), Rapport au 4 。 Colloque nationale de l,Associatjon. de de. comptabilite comptabilit l991.(1991年 3 月,第4. も. nationale (ACN), mars 回フランス国民会計学会 (ACNH における SNA 改訂作業経過報告, Suppl 台 mentau. ㏄ ぴ mifr ゐ$. statistiqu㏄, N0 58-59, octobre lg91 として 刊 ・. ,-. ). ( やました. せいき. 横浜国立大学経営学部教授. コ. " ワ.
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