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〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景

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113 〈資 料〉

オフィス・コンピューータの特徴と普及の背景

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はじめに オフコンの機能と用途に関する特徴 オフコンのハードウェア規摸とソフトウェア オフコン業界の動向と今後の課題 唱 は じ め に  中小企業における経営業務のEDP化には,資金や労力を要する他に幾多の難問がある にもかかわらず,毎年着実に進んでいる。これは,経営環境の変化への対応策のユつとし て,コンピュータを利用し.経営業務の合理化をはかろうとすることの現われであろう。  近年,特に中小企業のEDP化が促進つつあるがその主な理由には次のような2つが考 えられる。ユつは,コンピュータの効用に対する理解が深まり,経営業務への適用技術が 一般化してきたことである。比較的簡単で.他社との共通的なデーダ処理プログラムは, メーカー・?ディーラーに既存のものがかなり蓄積されており,それを利用すれば,ユーザ ー側はEDP化にあたっての煩雑なシステムの設計やプログラミングに関する事前準備作 業を,それ程必要としないことである。  他の1っの理由は,197!年にインテル社がプPグラマブルな処理能力を1個のLSIに 組み込むというユニークな,マイクロ・プロセッサーを世界ではじめて開発して以来,急 速にハードウェア技術が向上した。これにより,コスト・ダウン,機能向上,操作の容易 さ,コンパクト化の傾向がますます強まり,利用範囲も拡大したことにある。  ところで,現在の市場には,通産省やJECC(日本電子計算機株式会社)が用いる概 念で一般的に汎用コンピュータと呼ばれるものの他に,オフィス・コンビ=一タ,ミニ・ コンピュータ,パーソナル・コンピュータ.マイクロ・コンピュータと称するものが販売 されている。価格はさまざまで,数万円で購入できるものから,数干万円するものまであ

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り,機能も電卓程度から,汎用コンピュータの中型機に匹敵するものまである。  これらの安価なコンピュータを経営活動に取り入れて,経済的,効果的に用いること は誰しも望むところであり,利用の可能性を考えることは,非常に興味深い。しかしなが ら,安価だからと言って簡単にコンピュータを購入し,経営業務のEDP化に即活用でき るかといえば,そうではない。小さなコンピュータであっても,経営に利用する場合の基 本的な立場の考え方は,大きなコンピュータと変りはない。  現に,中小企業に導入されているコンピュータのすべてが効果的に利用され,経営活動 の合理化に寄与しているか否かは疑問である。ここで言う効果的とは,コンピュータが中 核となる経営情報システムを設計し,それを稼動させて十分差機能を発揮させると同時 に.経営組織から見て,その目的に合致した運用がなされているかどうかである。  中小企業における経営活動は,大企業と異なり,各種の制約事項をもつことが多いとい       1) われているが,コンピュータの運用についても同様のことが指摘できる。一般の中小企業 において,EDP化を実現する場合には,限られた予算と人材の中で,複雑な情報システ ムを設計・開発しなければならないということが.最も大きな制約事項であり,問題点 でもある。したがって,中小企業のEDP化には,それらの制約事項を克服することから 善耳三丁かレ干勉みヂナρ広弄1、 ’日 づ  L.’ い・ノ ・Vv・い・σ、.ノ’OSぜ O  ところが,最近注目を集めて実用に供しているオフィス・コンピュータ (Office Com・ puter:以下ではオフコンと略称する)は,高性能,低価格であって,7∼8年前の小型な いしは超小型コンピュータやミニ・コンビュー・一タとは異なる。オフコンの起源は,1962年 に超小型電子計算機が市場へ送り出されたころから始まり,計算タイプライタや電子会計 機として製品化されてぎた。その後の技術進歩により,汎用計算機および各種の端末装置 の使用技術を応用して出来たオフコンは,ハードウェアの構成を一体化もしくはそれに近 い形にまとめているのが特徴である。今日のオフコンは,経営業務のEDP化にあたって の制約事項のいくつかを克服する要素を含んでいると思われる。つまり,小規模な経営情 報システムを運用するための技術的な配慮がなされており,特別なコンビュー一一小室を設け なくても一般のオフィスへ手軽に設置して使用できる。このように手軽に使用できる種類 の事務用計算機を総称して,オフコンと呼ぶようになった。さらに,オフコンという用 語は社団法人・日本電子工業振興協会(昭和54年度現在で,オフコン・メ・・一・カー21社が加 1)出稿,中小企業におけるコンピュータ利用の問題点,IIT,1977・3 一NalO,日本情報処理  開発協会・情報処理研修センター。

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盟,以下電子協と略称する)が昭和50年に,また同年に通産省が特定電子工業および特定 機械工業振興臨時措置法にもとつく高度化計画の見直しをはかった際に用いたのが最初で ある。電子協は,新たなオフコンの言葉を用いるについて,「当協会が昭和50年に超小型 電子計算機を,ユーザーに対してよりわかりやすくするために,範囲を定めて定義した名    2) 称である」としている。  上記の規準は,一部が昭和55年度に改定されており,対象機種を小型もしくは超小型電 子計算機であるとし,価格条件も最終ユーザーの買取り価格が,標準構成で2千万円未満       3) であったものを3千万円未満にしている。なおJECCでは,汎用コンピュータのランク 付けをおこなう規準として,現在も買取価格1千万円以上,4千万円未満のものを小型機 とし,同価格が1千万円未満のものを超小型機として分類している。この価格範囲からい えば,電子協の定義するオフコンは,超小型機と小型機に属することになる。  一般にはマイクロ・コンピュータ,パーソナル・コンピュータ,ミニ・コンピュータ, オフコン,汎用小型電子計算機などさまざまの名称が使用されているが,いつれも明確な 定義や区分は存在しない。したがって,これらをランク付けして子別に分類するときに は,しばしば混乱をまねくことがある。  同様のことは,欧米諸国でもいえる。欧米諸国では,1965年ごろからアカウンティン グ・コンピュータやビリング・コンピュータが市場に発表され,その後種々の機種が出る に至ったが,1975年ごろから,これらを総称して,スモール・ビジネス・コンピュータ (Small Business Computer以下ではSBCと略称する)と呼ぶようになった。つまり 現在,わが国でいう超小型,小型コンピュータや,ミニ・コンピュータ,オフコンなどが それにあたる。  また,欧米ではマイクロ・コンビ=一斗やパーソナル・コンピュータのようにマイクロ・ プロセッサ・ベースのものをディスク1・ップ・コンピュータ(Disk top Computer)と呼 んでいる。SBCやディスクトップ・コンピュータを使用した小規模な経営情報システノ、 をスモール・ビジネス・システム(Small Business System以下ではSBSと略称する) と呼び,情報処理の一分野を構成するに至った。 2) (社)日本電子工業振興協会,オフィス・コソピ=.・・一指に関する市場調査一出荷状況一,p1,  昭和53年8月。 3)(社)日本電子工業振興協会,オフィス・コンピュータに関する市場調査報告書一出荷状況一,  p.1,昭和55年7月。

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      〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  117  上記のSBCに対する明確な定義は,必ずしも存在しないが,米国の調査会社IDC       4) (lnternationa1 Data Corp.)ではおおよその範囲を規定した定義をおこなっているので, 参考までに注記しておこう。  ところで,上記のような新しいニュアンスをもったオフコンという言葉は,多様化した コンピュータの概念を分類するための困惑とは別に,新鮮なイメーシをもってたちまち流 行語のようになって広がる結果となった。しかしながら,多様化した小型コンピュータが さまざまな名称で呼ばれていることは,コンピュータに関係しない一般の人々や分野外の 研究者にとって,何がどのような規模でどんな機能をもっているのか理解できない。  そこで本稿ではとりあえず,多様化したコンピュータの中でいかなる機能を有し,どの ような用途の範ちゅうにあるものをオフコンと呼ぶのかということを理解するために,そ の特質を一般的に概観し,次いで,ハードウウェア規摸,ソフトウェアの機能と限界につ いて考察してみよう。さらには,中小企業の事務処理にオフコンを1台ないしは復数台の ワーク・ステーションをもったスタンドアロン型で適用するという観点から,=・一ザー・ ニーズにどの程度対応し得るものであるかを検討してみるL 2 オフコンの機能と用途に関する特徴  オフコンの起源と名称については,先に述べたとおりである。ここでは,オフコンかい かなる性能や機能を有し,どのような用途に使われるものであるかを,通産省および電子 協の資料を用いて検討してみよう。  まず,1975年に通産省が示した「計数型電子計算機製造業高度化計画の中で,オフコン        r)) の性能または品質についてつぎのように規定している。 〔1)プリンタの印字速度がドット・インパクト方式にあっては毎秒40字以上であり,かっ  4) SBCの定義  ① 最低4KBのメモリ容量があり,ユーザー・プログラマブルであること。  ②アカウンティング・マシンやカルキュレータではなく,データおよびインストラクションを   内臓したコソピュ’一タであること。  ③必要な周辺装置およびアプリケーショソズ・ソフトを備えていること。   ④ 購入価格は,5,000ドルから100, 000ドルの範囲に入っていること。  ⑤ビジネス関連アプリケーションをねらったシステムであること。   (財)日本情報処理開発協会編,世界コソピ=一団年鑑’79,p.76−7711979,コンピュータ・  エイジ社。  5)(財)日本情報処理開発協会編,コンピュータ白書’75,P,340−342,1975,コンピュータ・エ   イジ社。

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 自動タブレーショソ機能をもち,プラテン分割又は,多重帳票制御機構を有し,元帳処  理が可能なこと。 (2)騒音は,一般事務所内で許容される範囲内であること。 (3)ターミナル・コンピュータとしての機能を有すること。 (4)論理演算装置の平均故障間隔が6,000時間以上であること。 (5)周辺機器の機械機構部の平均故障間隔が800時間以上であること。  上記の規定は,オフコンのメーカーに対しておこなった告示であるが,細部にわたる範 囲は何ら規定していない。たとえば,主記憶装置のサイクル・アクセス時問や最小記憶容 量などの性能,品質については,何も示していない。上記の内容で主として取りあげられ ているものは,プリンター関係に関する印字速度や騒音についてであり,この告示から は,オフコンと称するものがいかなる機能や規模をもつものであるかは判断できない。  さらに同計画では,オフコンに関係する周辺装置の性能と品質を,第1表のごとく示し ている。この規準は.汎用コンピュータの周辺装置に比し,全体的に性能を低くしてあ る。たとえば,汎用コンピュータの磁気ディスクでは,記憶容量10メガバイト未満のもの についての位置決め時間が150ミリ秒以下,容量が10メガバイト以上のものについては. 同時間が25ミリ秒以下である。磁気テープについては,記録密度が1ミリメートル当たり 62ビット以上,読書き速度が毎秒100キロバイト以上である。  磁気ディスク,磁気テープともにオフコン関係のものは,汎用コンビ=一タの下位クラ スのものと同じ性能になっているようである.ただし,第1表に示すオフコン関係の性能 は,昭和52年度に達成されるべき目標値であり,今日の製品については,この品質よりか なり向上しているものと思われる。  ところで,前記のような性能および品質を製品化したメーカーの集まりである電子協で は,オフコンをユーザーに対してより理解されやすくするために,機能面と用途面からの       6) 範囲を定めて,以下のような内容をもつ電子計算機であると定義している。 (1)事務処理を主業務とする小型あるいは超小型電子計算機である。 (2)オペレータが直接操作することができ,伝票発行から元帳処理,作表などのあと処理  までできる。 (3)基本構成として,入出力機器,ファイル装置を有し,必要に応じて,オンラインもし  くはインライン処理を行うことができる。  6) (社)日本電子工業振興協会,前掲書,p.1,昭和55年7月。

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〈資料〉オフィス・コソビュー一一タの特徴と普及の背景 119 第1表 計数型電子計算機製造業高度化計画によるオフコンの性能または品質 品

性 倉ヒb 又 は 品 種 磁気ドラム装置及び 固定ヘッド磁気ディ スク装置 磁気ディスク装置 (ディスクが取り替 え可能な方式のもの) 磁気テープ装置(カ セット型のものを除 く) 平均アクセス時間が10ミリ秒以下であって,かつ,平均故障間隔が6,000 時間以上であること。 記憶容量が1メガバイト以上,位置決め時間が150ミリ以下であって,か つ,均平故障間隔が1,000時間以上であること。 記憶密度が1ミリメートル当たり32ビット以上,読書き速度が毎秒6キロ バイト以上であって,かつ,平均故障間隔が1,800時間以上であること。 多難ト型磁気テー属離臨漏敵憲続鏡32ビ・ト以上であ・て・hsD・ ■F均故障 カー ド読取機 カードせん孔機

紙テープ読取機

紙テープせん孔機 シリアル・プリンタ (1)低速用のものについては,読取り速度が毎分15枚以上であって,かつ  平均故障間隔が500時間以上であること。 (2)   高速用のものecついては,読取り速度が毎分300枚以上であって,か  つ,平均故障間隔が500時間以上であること。 (1)低速用のものについては,せん孔速度が毎分15枚以上であって,かつ  平均故障間隔が40G時間以上であること。 (2)   高速用のものについては,せん孔速度が毎分100枚以上であって,か  つ,平均故障間隔が400時間以上であること。 (1)低速用のものについては,読取り速度が毎秒10字以上であって,かつ  平均故障間隔が3,000時間以上であること。 (2)高速用のものについては,読取り速度が毎秒300字以上であって,か  つ,平均故障間隔が500時間以上であることQ (1)低速用のものについては,せん孔速度が毎秒10字以上であって,かつ  平均故障間隔が3,000時間以上であること。 (2)高速用のものについては,せん孔速度が毎秒100字以上であって,か  つ,平均故障間隔が400時間以上であること。  印刷速度がインパクト方式では毎分1,000字以上,ノソインパクト方式 では毎分1,800字以上であって,かつ,平均故障間隔が1,000時間以上であ ること。 ライン・プリンタ  印刷速度(英数字,記号及びカナ文字を印刷する速度)が毎分100行以上であって,かつ,平均故障間隔が500時間以上であること。

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光学・F t一一・読取綱平爺鹸齢鑛譲議:冨霧萢聾読み取るものであ・(・ 「b“D

文字表示装置

(1)パネル型のものについては,表示できる文字の種類が36種以上,画面 の表示文字数が64字以上であって,かつ,平均故障間隔が1,000時間以  上であること。 (2)パネル型以外のものについては,表示できる文字の種類が96種類以上,  画面の表示文字数が1, OOO字以上であって,かつ,平均故障間隔が2,500  時間以上であること。

端末糊羅1、運覇謳平蔵罧面癖1繧重きる制御難であ・て・

POS端末装置

銀行窓口用端末装置

現金自動支払機

座席子約用端末装置 データ収集装置(生 産管理等に使用する もの)  金銭登録機に媒体作成機器を付加したものであって,少なくとも入力部 にキーボード,出力部にディスプレイ,プリンタ及び演算制御部を備え, かつ,平均故障間隔が2,000時間以上であること。  標準化された預金通帳に印字する機能を有するものであって,少なくと も入力部にキーボード,出力部にディスプレイ又はプリンタを備え,かっ 平均故障間隔が1,000ee間以上であること。  磁気カー一一 F’の入力により即座に現金を払い出す機能を有するものであっ て,少なくとも入力部にキーボード,出力部にディスプレイ又はプリンタ を備え,かつ,平均故障間隔が1,000時間以上であること。 平均故障間隔が1,000時間以上であること。 少なくとも入力部にキーボードを持ち,出力部にディスプレイ又はプリ ンタを備え,かつ,平均故障間隔が1,00G時間以上であること。 (財)目本清報処理開発協会編コソピ=一タ白書’75,p.340−342,1975,コンピュータ・エイジ社。

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(4)専任のプログラマー不在でも利用でぎ,また,必要に応じて容易に業務処理プログラ  ムの作成ができるように事務処理用言語を装備している。 (5)運用条件として,通常の事務室で一般の事務機と同様に使用でき,必ずしも専門のオ  ベレータを置く必要はない。また,デザインやスペース(占有面積)についても,利用  環境を十分に配慮している。 (6)価格条件としては「標準構成で3,000万円未満」とする。  上記の6つの内容をもつ定義は,昭和53年度に新定義案として作成され.54年度にオフ ィスコンピュータ業務委員会で最終承認を得たものである。オフコンをさらにわかりやす くするために同定義に関する解説が記されているので引用しておこう。 ① この定義は.用途面からオフィス・コンピュータの定義を行ったものであり,通常汎  用コンピュータおよびミニ・コンピュータと呼ばれるものは除くこととする。 ② 「小型」 「超小型」の分類は,通産省の分類(価格分類)による。 ③「入出力機器」とは,キーボード,CRTディスプレイ装置,プリンタなどの基本的  な入出力装置およびオフィス・コンピュータの特長的な装置(コードレス入力装置な  ど)類の中で,業務処理のために接続されている機器をいう。 ④ 「ファイル装置」とは,プPグラムあるいはデータを格納するための補助(外部)記  憶装置(磁気ディスク装置,フロッピー・ディスク装置,磁気テープ装置など)のこと  である。 ⑤ 「事務処理用語」とは,簡易言語,COBOL, RPGなど事務処理を対象に設計された  言語であり,FORTRANやアセンブラ言語などはこの範ちゅうに属さない。 ⑥ 「標準構成」とは,当該機種のうち最も数多く販売されたシステム構成あるいは,  販売されるシステム構成をさす。また,定義(6)の3,000万円はハードウエアと基本ソフ  トウエアの購入価格を含み,L一ザー個有のアプケーション・ソフトウェア価格や保守  料金は含まれない。 ⑦インテリジェント・ターミナルやパーソナル・コンピューータなども「オフィス・コ  ンピュ一等の定義」を満たす機種については,「オフィス・コンピュータ」の対象とす  る。  この基準から見れば,オフコンといっても従来の汎用コンピュータと何ら変わる所はな い。ただ,小規模な情報処理機器であっても,従来の超小型機とは異なり,機能が拡大さ れ,用途が広くなって,簡単にオフィスへ持ち込むことができるようになった点が特長的

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      〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  121 である。したがって,今日のオフコンを二二づけるとすればX定義①のように,事務処理 中心の機器であり,その能力は単純な伝票発行の作業から,通信制御装置を有した大型機 の端末機になり得るまでの巾広い機能を備えている訳である。  さて,上記のような内容を備えたものがオフコンであると規定してきたが,その特徴は 大,中堅コンピュータに比べ,非常に対照的である。大・中型コンピュータでは,デー タ・エントリー,つまりデータ作成のための専用機を何台か設置して,その機器で作成し たデータを収集し,本体であと処理をおこなう。これに対しオフコンでは,データ作成の 専用機を用いず,本体もしくはそれに接続された複数台のワーク・ステーションによって データの作成からあと処理までを,直接処理する形態をとっているのである。  ここで,前記の定義を中小企業のユーザー側からの要求に合わせて考察してみよう。つ まりオフコンは,下記のような諸条件が満足されねぽならない。伝票発行からあと処理ま でを1台のマシンでおこなうためにはチータを蓄積するためのファイルと,それにともな う基本ソフトウエア(オペレーティング・システム)に,データ管理機能や分類,併合の ユーティリティ・プログラムが必要である。また,処理効率をあげるための機能として, マルチ処理や,オンライン処理を実現するには,相当のCPUメモリーと,アクセス・タ イムの速い補助記憶装置が要求される。  オフコンの操作要員は,1人の人によってすべて運用されることを前挺としているが, 中小企業でもその要員の確保は1∼2名が限度である。したがって,業務処理の主体は1 人のオペレータであり,その人が伝票発行からあと処理までの操作を簡単におこなえるよ うに設計されていなければならない。また,直接,操作をおこなうために,キーボードや 入出力機器の配置は,きわめて使いやすくされていることが利用上のポイントになる。  一方,業務処理の手順を簡単にプログラム化するためには,プログラミングの容易な言 語を用いることが重要である。ハードウエアの特徴を生かして.その機能を十分に発揮で

きるような簡易言語やパッケージ・プPグラム,およびCOBOL, FORTRANとい

った,他機種との共通性の高い高級言語が準備されていることが望ましい。  現状のオフコンに用いられている簡易言語の大半は,特定の機種に依存する要素が大き い機械語やアセンブラ言語に類似するもの℃各社各様の様式をとってい器ししたがっ て,それらの簡易言語は他機種との共通性が全くないといっても過言ではない。しかしな 7)拙稿,中小企業におけるオフィス・コンピュータ利用の一考察,彦根論叢第203号,p.49,昭  和55年。

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がら,今日の技術から見て,既にCOBOLやFORTRANのコンパイラを1個のRO

M(read only memory)に組み込んで市販する時代になっている。  わが国のパーソナル・コンピュータ業界では,1977年頃から各種の言語のコンパイラ が,ROMボードになっており,1言語あたり15万円一一30万円で提供されている。したが って,オフコンにそれらを取り入れた製品が,安価に出回るようになるのもここ1一一2年 で実現するであろう。高級言語のコンパイラをファームウエア化した製品が実用に供され るようになれば,前記したプログラム言語の問題も解決することになる。  ところで今日のオフコンは,中小企業のユーザーがもっている要求をどの程度満足させ ているか,あるいは,その要求が技術的に可能であるか否かについて述べてみよう。  まず,最近のオフコンの入出力媒体は,周辺装置にカード・ベースまたは,紙テープ・ ベースを用いるものが少なくなっている。これは,媒体の取り扱いや保管に困難性があ り,消耗品費の節約をするという考えからでもある。その代替機器として,キーボードか らダイレクトにフロッピー・ディスクや磁気ディスクまたは,磁気テープに入力する方式 が主流をなしている。したがって.上位機種へのデータの受渡しも比較的スムーズにおこ なえる。  つぎに,伝票発行と業務処理の関係である。オフコンは,ワンマシンと呼ばれるよう に,1人の人が1台の機械を専有して使用するのが通常である。この場合,伝票発行や作 表のほかに,内部での計算処理やファイル処理をおこなうための,異なった業務処理の使 用時間が問題になる。つまり,前者のデータ作成に時間が占有されれば,あと処理の時間 が少なくなり,複:雑な各種の分析や業務処理をおこなう余融時間が無くなることになる。  両者の作業を効率的におこなうためには,マルチ処理の可能な機種と,アクセス・タイ ムの早い外部記憶装置を備えているものが都合よい。業務処理とデータ入力をマルチ処理 して,さらに稼動時間を効率化するには,ワーク・ステーション(CRTディスプレイと キーボード,またはシリア・ルプリンタをインラインあるいはオンラインで本体に接続し たもの)を用いて,データ・エントリー時間を節約するシステム構成も採用できる。  つまり,処理業務の量によって,周辺機器を増設する方法がとれる機種は,自社の作業 に処理能力を合わせたシステム構成が可能である。この点では,最近の機種は周辺機器の 種類も豊富であり,拡張性も比較的容易なため便利である。  ところで,一般のオフコンは,一応,汎用的にいつれの業務でもこなせる機種が多い。 しかしながら,かつてはその一部に専用の目的で使用されるものを含めた時もある。たと

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    〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  123 図  オフィス・コンピュータの出荷台数・金額推移

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出荷台数 Pt一一一一一帰o荷金額 3,541   ” t’ 8,238 (第1次普及期)         8,190     7,879

   7246

       6,963  6,301 4,877 20,828      12,668 (第3次普及期)  (第2次普及期)9・607   8,632        ’      7,614     !        ノノ       1’      6,996       0t          ’66,813          !ノ         ノ   52,638    ノ   ,へ /も1,780   ノ   \    ノ         ノ  〆!      \・■  ノ  !     42,747 /35803       ノ          eX/        ノ’ノ25,981        t  16,164   ’ゲ  .一.:’一一: [.一一’ 19,948 12,994 14,996  146,267

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第2表 オフィス・コンピュータのクラス別出荷台数および金額       (籔離謂鼎比%)

簿

;   .  . x 300万円  未満 500万円  未満 750万円  未満 1,000万円   未満 1,500万円   未満 2, OOO万円   未満 3, OOO万円   未満 合  計 (昭和54年現在) 象種数 対機総 ︻[ メカ数 12社 15社 18社 16社 9社 8社 4社 18 27 50 22 15 9 5 146 50年 上段台数 下段金額 2, 050台 2, 915 1,596台 6, 386 1,350台 9, 157 1,036台 9, 009  789台 11, 595  182台 3, 679 6, 996台 42, 744 数び 台伸率 51年 上段台数台数     伸び 下段金額率    ’ 52年 上段台数 下段金額 数び 台伸率 53年 1,540台 3, 105 1,451台 6, 070 1,934台 12, 337 一25.61,110台    2, 214 一9.1 2,616台 11, 945 43.33,201台   19, 471 上段台数 下段金額 数び 台伸率 一27. 9 80. 3 65. 5 1,447台 2, 980 2,813台 11, 740 5,565台 34, 581 30. 4 7. 5 73. 9 54年 1, 754台 15, 802  731台 10, 908  204台 3, 554 7,614台 51, 780 69.31,338台   11, 762 一 7.4 12. 1  993台 14, 55e  349台 6, 871 8. 89,607台  66, 813 上段台数 下段金額 一23. 7 一35. 8 71. 1 26. 2 1,032台 9, 155 1, 287台 17, 526  524台 10, 147 12, 668台 86, 129 1,785台 4, 050 4,448台 16, 918 8, 694台 49, 585 一23. 9 2,503台    20, 751 29. 6 50. 1 31. 9 2,271台 29, 515  960台 17, 492  167台 4, 086 20, 828台 146, 267 数び 台伸率 23. 4 58.1 56. 2 142. 5 76. 5 83. 2 64. 4 注出荷金額は,メーカー直販や代販を含むメーカー出荷金額であり,市場価格に換算する場合  は,系数1.3を乗じたものと推定される。 出典 社団法人,日本電子工業振興協会,オフィスコンピュータに関する市場調査一出荷状況一,  昭和54年7月,p.2, p.8および同協会,オフィスコンピュータに関する市場調査報告書一出  荷状況一,昭和55年7月,p.4, p.11を参照。 えば,データ・エントリー時にチェックや集計をおこなう専用のマシンや,在庫管理機, 給与計算機といった種類の機器である。一般に特定の業務処理に使われる専用機は,周辺 機器の増設や上位機種との互換性に欠けている機種が多い。したがって,中小企業でこれ らの専用機を用いる場合には,業務の処理量に比した価格の面でも得策となることが少な い。  つぎに,オフコンのオンライン化について検討してみよう。先にも述べたように,オフ コンは独自にデータ処理ができるのと同時に,大型機の端末機としての役割りを果すこと も可能である。これは,オフコンに通信回線制御装置を組み込むことにより,オンライン 処理が可能になる。

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      〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  125  この場合,最も重要なことは,斡こハードウエア的に通信回線を通して大型機と連動す るというだけでは済まされず,データの受け渡しの処理をおこなうための言語が完備して いるかどうかである。オンライン・プログラムの作成に時間を要するマシン語の通信言語 ならば,ほとんどの機種が持ち合わせているが,これではユーザーの立場からは,機械を 使いやすくするのに効果的ではない。しかし,現在のオフコンには通信用の簡易言語,も しくは高級言語に組み込まれた言語のあるものはまだ少いようである。  以上において,オフコンの機能面と用途面についての特徴を述べ中小企業のユーザーが もつニーズとの対応について検討した。一般的に見て,コンピュータの機能や特徴を述べ る場合,同一のCPUであっても,周辺機器の構成によって,かなりその様態が変わって くるものである。オフコンの特徴をさらに追求するため,つぎに価格別に見たハードウェ ア・ンステムの構成と,性能の違いを検討してみよう。 3 ハt・一ドウエア規模とソフトウエア  ここでは,オフコンのハードウエア機器の構成がいかなる規模であり,またその違いに よってシステムの機能やソフトウエアの繰締がどのように異なるのかを検討してみる。 一般的にコンピュータの主記憶装置の容量や辺装置の規模と買取価格は比例的関係にある が,その機能やソフトウエアの充実面からは必ずしもそうではない。  これは,個々のメーカーがそれぞれの機種についての特徴を出すために,主記憶容量を 多くして,周辺機器を少なくしたり,逆に周辺機器を多く付加して,利用上の便宜をはか るからである。同様のことは,ユーザー側の立場からもいえる訳で,利用目的に合わせ て,その主記億装置の容量や周辺機器を決めるからである。つまり,中央処理装置が変わ ればOS(オペレーティング・システム)も変わり,機能やソフトウエア面の充実が考え られるが,周辺装置を増設しただけでは,全体としての処理効率はアップしても,機能や ソフトウェア面での充実があるとは必ずしも言えないからである。  さらには,買取価格の中にソフトウエア面でのサービス,SEサポート,ユーザー教育 費などの諸費用を値引した形で含める場合と,値引せず別途に請求する揚合があり,一概 に価格の面から他機種との比較をすることは困難である。  現在市販されているオフコンを.クラス別に,メーカー数対象機種数を一覧表にした ものが.前項の第2表である。また,詳細なオフコンのメーカー別,価格,性能一覧を末 尾に付記した。ここでは.300万円未満から3, OOO万円未満までの機種を,ハードウエアの

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機器構成 C  P U LSI 16KB−64KB 第2図オフコンの小規模システム       ソフトウェア体系 フ器ヲ 256KB 制御プログラム ソフトウェア  !ステム モニタ・プログラム 入出力制御プログラム 7アイル管理プログラム 事冠芳用BASIC 簡 易 言 語 デハ/ク  ノール デ一食操作プログラム ソート・プロクラム サフ・ン7sアム パノケーノ・プログラム ユーサ・オリエンテ/t・     プログラム 各極・亨用プログラム 規模から3つのグループに分類し,それぞれの特徴を述べることにする。  まず,第2図に示した最小規模のオフコンのシステム構成と特徴について検討してみよ う。価格の目安としては,ほぼ500万円未満にあたる。機器は,中央処理装置(主記億装 置16KB一一64KB, CRTディスプレイ,キーボード,シリアル・プリンタ,フロッピー・ ディスクの構成が標準である。  昭和40年代の後半に紙テープ・システムの伝票発行と簡単な集計業務をこなしていた機 種が今日では用いられなくなり,このクラスに入れ代ったものである。つまり,紙テープ の取り扱いの繁雑さや,保存の困難さから,その種の機器の需要が減少し,紙テープに替 わるものとして,カセット磁気テープやフロッピー・ディスクが採用されるようになった。  フロッピー・ディスクは,記憶容量が256KBまたは1MBの8インチのものが使用さ れており,かなりのデータが記録できる。通常は,2デッキがセットになって本体に組み 込まれている。  主記憶装置は,昭和50年頃まで磁気コアで4KB以下のものが主流であったが,現在で

はICやLSIまたはMOS化されたものに替わりつつあり,1バイト当りの単価も年々

低下して容量が増加する傾向にある。  表示装置は,光電管によるCRTディスプレイで,原理的には家庭用のTVと同様であ る。色はグリーン表示とカーラー表示があるが,コストの安い前者のキャラクタ式のもの が多く採用されている。このクラスには,一画面80文字∼960文字と比較的少量の出力文

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      〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  127 字数のものが多い。  キーボードは,JISの標準配列で,英数字,カナ,記号,テンキー,カーソル制御キ ーなどが用意されているものが多い。  プリンタは,ドット式のシリアル・プリンタが多く用いられている。片方向に印字する ものと,両方向に印字するものがあり,機種によって印字速度の違いがある。  つぎに,ソフトウエアの特徴について述べてみよう。この最小システムのオフコンで は,一般の汎用プログラミング言語の使用可能なものがあまりない。あえて取りあげれ ば,事務用BASICを取り入れているものがあるが,その仕様は各メーカーともまちま ちで,供通性が低い。  さらに.簡易言語は,手続き型のものとパラメータ型のものがある。メーカーが簡易言 語と呼ぶものには,さまざまなものが含まれており,機械語やアセンブラ言語に属するも のもあり,「簡易」の言葉とはほど遠いものがあるので,利用者は注意する必要がある。  システム・プログラムは,一応コンパクトにまとめた形で整っているが,主記憶および 補助記憶の容量が少ない関係から,あまり大なものを常駐させることができない。したが って基本的な管理プPグラムしかなく,大・中型コンピュータからは想像もつかないプP グラムをコーディングしなければならない時がある。  たとえば,MELCOM 80一モデル8ではアプリケーション・プログラムの中へ, C R T ディスプレイの面画制御やフロッピー・ディスクへのREAD, WRITE時におけるブ ロック制御のマクロ命令をアセンブラ言語でコーディングして,挿入しなければならな い。  利用面からこの規模のオフコンを見た場合,上述したようにハードウエア的にもソフト ウエア的にも制約されている面が多く,単純な集計の能力は有しているが,複雑なあと処 理の業務をこなす能力には限界がある。このクラスのオフコンは,汎用機としての需要は 年々減少の傾向にあり,プログラムをパッケージー化して業種別,業務別専用オフコンと しての機能に変わって普及しつつある。たとえば,データ・エントリー機や,病院のカル テ管理機,自動車修理工場の修理業務管理機などである。  ところで,主記憶に磁気コアを使用せず,LSI,1チップのマイクロ・プロセッサー を本体に組み込んだ,tパーソナル・コンビ=一タがこの規模のオフコンの領域に参入して 販売されている場合がある。この場合は,極端に格安である。たとえば,iBEX7101の

ようにCPUにZ−80のマイコンを用い,主記憶装置32KBのRAM,ミニ・フロッピ

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一・ fィスク(256KB×2台),CRTディスプレイ,キーボードの構成で,買取価格150 万円のものが市販されている。

 ソフトウエアはBASIC言語があり,オプションとししてCOBOL, FORTRA

Nの汎用言語が使用可能である。一般にパーソナル・コンピュータの場合には,アフター サービスなしで売り切りのケースが多く,実務に取り入れて利用する場合には,ハードの 保守面やソフトのサポート体制に問題がある。しかしながらその両面の体制が充実し,使 用実績が蓄積されれば,オフコン業界に一つの変革を与えるであろう。  ここでは,オフコンを中心に取りあげて述べているので,パーソナル・コンピュータの 詳細については,稿を改めて述べることにする。  つぎは,第3図に示した中規模のオフコンのシステム構成と特について検討してみよ う。価格の目安としては,ほぼ500万円以上1,500万円未満のものにあたる。  ・・一ドゥェアの構成は,CPUにLSI, ICなどのMOS化されたものが多く用いら れており,主記憶容量は,最低が32KBまたは64KBが標準になっている。主記li意容量 は,他の周辺機器の構成によっても異なるが,最大は,160KB∼512KBまで拡張可能な ものがある。   へへ  よレコロロ     ロゆ   あ   リ      ノロ      ヘ ヘ    マ っ   ロ   ヒ  ロ   め     ぴノ ハ ドマロ     け       しノ      ユ      ロ  周辺磯番の構威は,元に赴へた最小墨俣の機番の氾に,吸気ティスク,ライン・プリン タが基本構成で付加されている。CRTディスプレイは,一画面1,920文字∼2,000交響の 出力可能なものが標準になっており,種々の面で利用しやすくなっているのが特徴であ る。        ee 3図 オフコンの中規模システム

機器構成      ソフトウェア体系      

1        スーパーバイザー MOS LSI 32KB−   160KB フロ ピー ディスク 10MB 磁気 ティスク  CRT キーボード シリアル プリンター  [  タ  ン ンリ ィプ ラ 締}・・グラ・ アプリケーンヨン   プログラム ノヨプ管理プログラム データ管理プログラム ライブラリ管理プログラム オンライン制御プログラム

COBOL

RPG 事務用BASIC

FORTRAN

簡易言語 ソート/マーン・プログラム ンステム・ユーティリティ データ・エントリー一・ユーティリティ アプリケーンヨン・ユーティリティ 移行用プログラム バ/ケーゾ・プログラム ユーザー・オリエンテ!ド・      プログラム 各種専用プログラム

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      〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  129  さらに,基本構成だけで1, 500万円に近いクラスの機種は,マルチ処理機能や,通信回 線用チャネルを取り付けてオンライン機能を備えたものもあり,カード読取機やマーク・ シート読取機,磁気テープと言った他の周辺機器の増設も容易な機種が多い。小規模シス テムと比較すれば,かなりの差が各種の面に見られ,単純な業務であれば十分にこなせる 能力を備えている。  ソフトウエア面では,メーカーにより低級なOSしか備えていない機種から,ディス ク・ベースの本格的なDOSを用いる機種まで,まちまちである。低級なものは,ソート やマージのユーティリティ・プログラムと,簡易言語,事務用BASIC言語,若干のア プリケーション・プログラムを用意するにとどまる。

 高級なOSを完備している機種は, COBOL, FORTRAN, PL/1,と言った

高級コンパイラ言語が使用可能である。また,単にバッチ処理的な業務をこなす能力を持 つのみではなくワーク・ステーションを複数台設置して1.5・一21cm程度離れた構内の事務所 や工場からのインライン処理をおこなえる機種もある。  一様にこの中規模のシステムでは,画面制御のユーティリティeプPグラムやマルチ・ ワーク・システム,ファイル処理機能など.各種ののソフトウエアが開発され.提供され ているので,かなりL一ザーにとっては使いやすく考慮されているというのが大ぎな:特徴 である。  以上で述べた中規模のシステムは,現在のオフコンを代表するものであり,近年の出荷 利用台数も多くなっている。出荷利用台数が多くなった要因は,下位クラスのコンピュー タが機能アップして,業務の利用範囲を広げたことと,上位クラスのものが格安になり, その利用者を集中させた向きがある。このクラスのオフコンは,中小企業向けのメイン・ コンピュータとしても,大企業向けのワーク・ステーション型の利用としても,価格的, 機能的に一応満足できるものであり,今後も両者からの需要は増えると思われる。  さて,オフコンでは大規模システムに属する,第4図のシステム構成と特徴について検 討してみよう。価格は,/,500万円以上3,000万円未満のものがこのクラスに該当する。  ハードウエアの特徴は,主記憶容量が,最低64KBから.最高は2MBまで拡張可能な 機種もあり,全体的に容量が大きくなっている。また,フロッピー・ディスクや磁気ディ スクの記録密度を高くし,容量を大きくした装置が付加されている。たとえば,1枚のフ ロッピー・ディスク・シーbの容量は,最低が243KBであるが,最高は2MBのものま である。磁気ディスクでは,1スピンドルあたり最低2MBから最:高2285MBまである。

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第4図 オフコンの大規模システム 機 器 構 成 MOS LSI 64KB一 CRT フロ  ヒー デ{スク キーボート 「一一一一一一「 1/リアル 1 11 プリノター 1 F 」 磁気 し    !’ 一アイスク 30MB︸ 一ブイン 130MB アリ/ター ’    、 Y      、 /磁気\ ! 一    . P丁一フ A呂ou 1600 _ BP【ノ \ 、 _4 _ __ 、︸

  C Lーボ

   @ム モテ cH’r  !リアル  プリ/ター ワーノ XT一一ゾ 1 / スーパーバイザー ンヨプ管理プログラム チータ管理プログラム 通信管理プログラム チータ・へ一ス管理プロクラム メノセーノ管理プログラム

COBOL

RPC 事・務用BASic FORTRANa 簡易言語 !スアム・ユー丁イリティ データ・エントリー一 ユーアィリティ データ・へ一ス・ユーティリァィ 分散処理 ユーティリティ データ変換アログラム 保守用プログラム パノケー/ プログラム ユーサー一 オリエンテノト      プログラム 各種専用プログラム  市販されているこの規模のオフコンの半数以上の機種は,構内インライン用の通信装置 や,外部の遠隔地のコンピュータと交信ができるような回線制御装置を備えている。つま り,2,000万円未満クラスのオフコンで,回線制御の可能な機種が増えているのは,分散 処理を指向した情報システムの需要目的に対応するため,特にオンライン機能を充実させ たものと思われる。  下位クラスの機種に比し,ハードウエア面では各種の機能を充実し,多種類の周辺機器 を容易に増設できる機種が多い。  一方,ソフトウエア面では,大半の機種がDOSをもっており,高級コンパイラ言語が 使用可能である。また,汎用コンピュータの中型機で用いるデータ・ベース・システム も,このクラスのオフコンで稼動するものもある。ユーティリティやアプリケーション関 係のプログラムも,比較的豊富に準備されており,ユーザーがこのクラスのオフコンを利 用する場合には,ソフトウエア面での制約をそれ程受けない。  たとえば,TSS用ソフ】・ウエア・システムを開発して,対話形式にそれぞれのワー ク・ステーションから各種の業務を自由なスケジュールで処理することも可能である。さ らには,このクラスのオフコンがホスト・コンピュータとなって,問合せ用の端末機を複

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      〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  !31 数台設置して,マルチ・ステーション構成を取るものや,大型機のワーク・ステーション となって,オンライン処理をおこなう様々のシステム形態を取ることも可能である。  近年,上述のオフコンの大規模なシステムに関する出荷台数の上昇は,それ程多くはな いが,下位クラスのレベルアップと汎用コンピュータの中J小型機からの代替に,このク ラスを選ぶ傾向が出てくるものと思われる。  ところで,最近オフィス・オートメーションという言葉が使われ出して以来,ワード・ プロセッサーと呼ばれるコンピュータが製品化され販売されるようになってきた。これら の問題については,稿を改めて述べることにするが,注目すべきは,それらの販売と同時 に,本稿で取りあげた通常のオフコ呂こも,漢字やひら仮名の取り扱い可能な機種があ る。オフコンで漢宇システムが利用可能になったことは,一一般の人々にもコンピュータを 一層興味深くさせるのみでなく,さらにその利用範囲を広げることにもなる。  現在,漢字システムの利用が可能な機種は,オフコンの大規模システムに多いが,今後 1,2年の問に中規摸システムでも容易に利用できるものと思われる。漢字の入力処理は 直接入力,カナ漢宇変換,画面によるメニュウ選択など多種多様で,それぞれの機種によ って特長がある。一般には,JIS規格の第1水準漢字集合の2,965字が多く採用されて いるが中には,∫IS第2水準(3,384字)を加えた約6,400字を扱うオフコンもある。ま た,プリンタはコンック体,または明朝体が一般的である. 4 オフコン業界の動向と今後の課題  曲項でぱ,オフコンを機器構成の面から規摸別に分けて,その機能と特徴について,ハ ードとソフトの両面から考察してきた、ここではオフコンを提供する側の立場に立った業 界の動向と,ハードウエアの発展性,およびSBSに用いる場合の問題点と課題について 述べておこう。  まず,オフコンの業界を大別すれば,バーードウエアと基本ソフトウエアを作るメーカー と,これを仕入れて顧客のニーズに合ったアプリケーション・プログラムを開発し,ハー ドウ・Lアともに提供するディーラー(販売代理)から構成されている。メーカーをさらに 細分すれば,本体を自社で作成して,周辺機器は他のメーカーのものを購入し,組み合わ せて販売する企業と,大半の機器を他のメーカーから購入し,組み立てだけ自社でおこな う企業,また,ディーラーをもたず,直販するメーカーがある。この場合,ハードウェ ア・モジュールの組み合わせには,海外のものが用いられたり,純国産のものだけでアセ

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ソブルされて,完成するものもありまちまちである。  現在,メーカーとディーラーを合わせた数は,第2表でも示したごとく,外資系の企業 を含めれば50社前後ある。顧客との関係から見れば,オフコンをリースで購入した場合, これらのメーカーやディーラーの他に,リース会社が取引に加わることになる。  ところで,顧客のニーズを満足させる状態で,オフコンを販売するには,基本ソフトウ エアの他に,その企業の適用業務に合ったアプリケーショソズ・プログラムを付けて渡す 必要がある。特に,プログラマーのいない企業へ販売する場合には,必然的にアプリケー ショソズ・プログラムが要求されることになる、  逆に言えば,前項でも述べたように,オフコンの販売については,「低価格で操作性が 容易である,専門要員は不要」のキャッチ・フレーズで売り出したために,メーカーやデ ィーラーが,アプリケーションズ・プログラムを開発しなければならなくなった。つま り,プログラマー要員の不要を宣伝し,同時にその負担を負うことになったのである。  この結果,メーカーやディーラーには,多くのプログラマー要員をかかえる必要が生じ ソフトウェア開発に画するコスト負荷が大きくかかり,人件費の高騰とともに,年々その 負担割合は多くなってきた。  アプリケーションズ・プログラムの開発には,通常,数人のチームを編成して開発する のが普通であるが,1か月以上の期間がかかるものも,めずらしくなく,人件費だけで数 十万円になる。少し複雑な注交になれば,たちまち人件費だけでも百万円以上かかること になる。  近年,ハードウエアは高性能で低価格なものが出来る時代になったにもかかわらず,ソ       8) フbウエア価格は上昇する一方である。したがって,メーカーやディーラーは,オフコン を安易に販売すればする程,ソフトウエアの開発コストがかさみ,収益を圧迫することに なってきた。  そこで,オフコン業界では,ソフトウエア価格を別建(アン・バンドリング)にして, コスト割れを防ごうとしている。しかしながら,かなり強行な姿勢を取っているにもかか わらず,他社との過当競争を前にしては,実行性が薄れているのが実状である。  販売する先のユーザー企業の何社かが,同一の業務処理手順をとっておれば,一度開発 したプPtグラムを=ピーして渡すことにより,ソフトウエア・コストも割安になる。しか 8)拙稿,前掲書,pp.46−48.

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      〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景  13卜 しながら,販売の対象となる企業の大半は中小企業であり,業務処理手順は複雑で例外処 理が多く,コピーできるプログラムは少ない。  コピーが可能なプログラムは,給料計算や一般経理,販売管理などの伝票発行業務に限 らており,他の業務はユーザーによって,処理手順の異なる場合が多い。したがって,同 じ業務であっても,個々のプログラムの細部については仕様が異なるため,新たにユーザ ーの業務に合ったプログラムを開発しなければならない。  オフコン業界では,前記のような状態を改善する方策として,販売対象の業務を絞りア プリケーションズ・プログラムをパッケーン式にして販売するか,あるいは専用機として 販売することにいきついた。しかしながら,ユーザー側の考えは,人件費を節約して従来 通りの事務処理をおこなうという意見が根強く残っており,オーダーメイド的に設計した プPtグラムを作成すると言った,従来の考え方から進展していないのが現状である。  メーカーやディーラーが.中小企業の人材不足をカバーしょうとする考えから,プログ ラム・パヅケーシや専用機の販売をおこなったとしても各種の問題が残る。特にユーザー にとっては,つぎの2点が致命的な問題となる。 ① 中小企業における特定の業務処理部門(たとえば経理部門や営業窓口)では,専用機  をフルに使いこなすほどの専用業務量がない。 ② パッケf・一一一ジ・プログラムを使用した場合には,利用面での融通性に貧しい。理想的な  パッケージ・プログラムの形体は,各種の処理機能がプPtグラム的にモジュール構成に  なっており,ユーザーからの業務処理に関する要望事項を調査し,その質問解答書にも  とついて,必要な機能だけを抽出して利用に供するという,ある程度の内容変更が可能  なものであるべきである。しかしながら,現在のオフコンに適用されているパッケー  ジ・プログラムには,そのような機能をもったものがなく,利用者は制約を受ける。  上記のような問題をかかえたままで,今日,オフコンを導入する企業の中には,自社に プPグラマーがいないため,導入時に限られた少数の業務処理プログラムだけをメーカー やディーラーに発注し,なかば,専用機のごとくに利用しているケースもある。立派なハ ードウェアを持ちながら,ソフトウエア開発料が高いために,限られた業務だけをEDP 化し.空き時問はコンピュータを寝かせいてる訳である。  ところで,オフコンとは一応.大,中型機の汎用コンピュータをコンパクトにしたもの であり,外見上の規模こそ異なるが同じ機能を有するものである。前項で述べたごとく, イソ・ライン,あるいは遠隔地に接続されたワーク・ステーションやインテリジェント・

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ターミナルを,オフコンがホストになってコントロールし,小規模なネットワーク・シス テムを構成することも可能である。  しかしながら,オフコンを用いれば何でも処理できるということではなく,そめ適用に は限界がある。その限界を今ここで一義的に決めることは困難であるが.簡単な尺度とな る有力な手掛は,業務内容にともなうデータ量にかかわることと,業務範囲や種類による 処理の複雑さと処理速度にかかわる問題であろう。  また,オフコンの最も魅力となる点は,ハードウエアの低廉iさと,スペシャリストを要 求せず誰でも簡単に操作できることであろう。換言すれば,オフコンの導入にあたって, 立ち上りの時点で,システム設計やプログラミング作業,システム運用テストなどに多く の時間と人員を要求しない点にある。しかしながら,ソフトウエアを自社で開発すれば, 当然前述のような作業が必要になる。  ところで,今後のオフコンは,今日以上に実質的な記憶素子の低価格化が実現し,2∼ 3年の間に小規模なシステム構成のものでも主記憶容量はユ00KB以上,補助記憶には, 50MB一一一100MBの磁気ディスクが接続できるのは必定である。したがって,従来のよう に特定の機種に関して固有の簡易言語やアセンブラ言語しか使えないということは解消さ れ,高級言語が標準的に使用可能になる。  小規模なオフコンに高級言語が使用可能となり,OSまたはDOSが使用可能になった としても,それを有効的に利用するか否かは,ユーザー側の問題である。従来の個別的情 報システムから,総合的なデータ・ベースを用いた情報システムに代ったとしても,ユー ザーは,オフコンの魅力を十分に発揮するように用いなければならない。  オフコンを用いるにあたってのメリットは,ソフトやハードの性能からくるものではな く,導入時の費用や運用面での投資をおさえ,情報システムを低費用で運営するところに ある。したがって,プログラムの作成には,ハードウエアをレベル・アップしても,その ままプロダラムが使える高級言語を用いるか,パッケージや汎用アプリケーション言語を 用いて,プログラミング・コストを安くすべきである。  以上の本論においては,中小企業の経営情報処をおこなうという観点からオフコンのハ ードウエアおよびソフトウエアの両面にわたって検討し,ユーザーのニーズと対応させて その機能,性能,利用面の特徴について述べてきた。コストが安く,利用操作が容易にな っていることは非常な進歩と見るべきであるが,ただ,今後,ユーザーのソフトウエア開 発の方法をどのようにおこなっていくのかという問題が残ることになる。オフコンを実用

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〈資料〉オフィス・コンピュータの特徴と普及の背景 135 的に用いる場合には,上記で指摘したソフトウエア開発の問題を中心に,それぞれのユー ザー企業で十分な検討を加え,効果的な利用方法を工夫すべきである。 参 考 文 献 (1) Balzer, R,, lmprecise Program Specification, Report ISI/RR−75−36, lnform, Sciences  Inst,, Dec. 1975. (2) Hoagland, A. S., Storage Technology, Capabilities and Limitati’ons, Computer, Vol. 12.  No, 5, pp. 1?一一18, 1979. (3) Reynolds, D. N. and Henry, G, G,, The IBM SYSTEM/38, Datamtition, pp 141−143,  Au.g 1979. (4) Engel, G. H., Groppuso J, Lowenste{n R. A, and Traub W. G., An office Communi−  cations System, IBM systems Journal, pp 402−431, Vol. 8, No 3, 1979. (5) J. Christepher Burns, The Evolution of office lnformation Systems, Datamation, pp 60  −64, April, 1977. (6) L D. Neidleman, Computer Usage by Small and Medittm Sized European firms: An  empirical study, lnformation Management, Vol 2, No, 2, pp. 67−77, 1979. (7) Special Report on Office Automation, Data Management, Vol 17, No 5, pp. 25−55, 1976. (8)渡部和,祖父江博臣,オフィス・コンピュータによる事務処理用分散処理システムの事例,情  報処理,Vo1.20, No.4, pp 343−345,情報処理学会,1979. (9)事務管理,オフィス・コンピュータ特集,Vol.18, No.10,1979. ⑩ 井藤唄一著,オフィス。コンピュータ活用ハンドブック,日刊工業,昭和52年Q

(24)

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