1. 緒言
我が国のスポーツ施策の具体的な方向性を示したス ポーツ基本計画では,子どもの体力低下を鑑み,施策目 標として,子どもの体力を昭和 60 年の水準まで引き上 げることが掲げられている(スポーツ庁,2017)。しか しながら,現代の子どもの体力は,依然として当時に比 べ低く,最近の報告となる令和元年度の小学校5年生の 男子は,過去最低を記録した(スポーツ庁,2019)。こ の調査結果は,毎年,全国の小学校 5 年生と中学校 2 年 生を対象として,「全国体力・運動能力,運動習慣等調査」 として報告されている。本調査は,平成 20 年度以降悉 皆調査として実施(ただし,平成 22,24 年度は抽出調 査で,平成 23 年度は東日本大震災で実施せず)されて おり,令和元年度は全国で小学校 20,092 校(実施率 98.0%),中学校 10,655 校(実施率 95.5%)が参加する など,大規模な調査の一つである(スポーツ庁,2019)。 スポーツ庁は,小・中学生の体力・運動能力の向上に係 る施策の成果と課題を検証し,その改善を図ることを目 的として,学校や地域の現場に役立つように,「活用シー ト」や結果資料 CD を,毎年の調査結果報告書とともに 全教育委員会及び学校に提供し,体力向上への取り組み に活かすように促している。これにより,各教育委員会 は,小・中学生の体力の向上に関する継続的な検証改善全国体力・運動能力,運動習慣等調査データを用いた
地域における小・中学生の身体活動・運動の評価標準表の開発
Development of an assessment standard table for physical activity and exercise
among primary and junior high school students using data from the national
survey on physical fitness and motor ability and exercise habits
安部 孝文
1), 2)・ 岡田 真平
3), 4)・ 上田 憲嗣
5)・ 北湯口 純
2)・ 田中 千晶
6)Takafumi A
BE1), 2), Shinpei O
KADA3),4),Kenji U
ETA5)Jun K
ITAYUGUCHI2),Chiaki T
ANAKA6)Abstract
The purpose of this study was to develop an assessment standard table of physical activity and exercise among primary and junior high school students. We conducted oral surveys of thirty-five educational professionals recruited from four areas across Japan. Six researchers and educators discussed the results and created an assessment standard table by examining area-wise data from the national survey on physical fitness and motor ability and exercise habits. Ten items were adopted as the assessment standard, and the relative positioning among values representing the whole country and individual prefectures revealed the characteristics of the group. Based on this, an assessment standard table was developed to examine physical activity and exercise among students. Future studies must verify the effectiveness of the promotion of physical activity and exercise.
Keywords : physical fitness, school, children, physical activity, assessment tool
[Received April 17, 2020 ; Accepted August 5, 2020]
1) 島根大学研究・学術情報機構地域包括ケア教育研究センター Shimane University Center for community-based Healthcare research and education (CoHRE), Organization for Research and Academic Information
2) 雲南市役所身体教育医学研究所うんなん Physical Education and Medicine Research Center UNNAN
3) 公益財団法人身体教育医学研究所 Physical Education and Medicine Research Foundation
4) 東京医科大学公衆衛生学分野 Tokyo Medical University Department of Preventive Medicine and Public Health
5) 立命館大学スポーツ健康科学部 Ritsumeikan University Department of Sport and Health Science
サイクルを確立することが求められ,各学校は,各児童 生徒の体力や運動習慣,生活習慣等を把握し,学校にお ける体育・健康等に関する指導などの改善に役立てるこ とが求められている。 ところで青少年の心身の健康の増進に身体活動(運動・ スポーツ活動含む)が重要であることは広く知られてい る(Janssen et al., 2010; Biddle et al., 2011)。 し か し, 身体活動の不足は世界的な課題となっていることからも (Guthold et al., 2020),世界保健機関(WHO)は,2030 年までに青少年を含むすべての人々の身体不活動の 15% の減少を数値目標に掲げた(World Health Organization, 2019)。こうした数値目標を達成するには,子どもの身 体活動促進に寄与する指標の共通理解のプラットフォー ムの開発が重要と考えられる。子どもの身体活動を継続 的にモニタリングする“The Report Card on Physical Activity for Children and Youth”の初版が 2014 年に示 され,各国の課題を 11 の指標(日常生活全般の身体活動, 組織化されたスポーツへの参加,活動的な遊び,活動的 な移動手段,座位行動,体力,体型,家族および仲間の 影響,学校,地域社会と構築環境,政府戦略と投資)か ら明確にするプラットフォームとなっている(Tremblay et al., 2014)。 日 本 で は,2016 年 に“The 2016 Japan Report Card on Physical Activity for Children and Youth(以下,レポートカード)”が出版されており (Tanaka et al., 2016),日本の現状が報告されている。 そのうちの体型に関する指標では,肥満傾向児及び痩身 傾向児の割合が過去 10 年で横ばいもしくは増加傾向に あり(文部科学省,2019),肥満の都道府県(地域)間 の差が報告されている(瀧本,2017)。もしこの傾向が, 身体活動の地域差に起因するのであれば(Abe et al., 2019),将来の健康の地域格差につながる可能性がある (Know et al., 2015)。従って,国全体の状況を示すこと に加えて,国内の各都道府県,市町村,学校などの地域 の状況を“見える化”し,それぞれの実情に応じた具体 的な対策を講じるように促すことが必要である。また, 実際に地域のエンパワーメントをもとにそれぞれの対策 に結びつける手法として,地域参加型研究が,近年注目 を集めている(Israel et al., 2012)。これは,研究成果が 社会実装されるために,研究の過程で,研究者とステー クホルダーが対等な関係で参加し,その声を反映させる ことにより,地域のニーズや強みを活かすことができる (Garnz ら , 2018)。そこで本研究では,4 つの異なる地 域でヒアリングを行うことにより,小・中学生の身体活 動・運動に関する共通の評価項目を検討し,毎年実施さ れている全国体力・運動能力,運動習慣等調査のデータ を活用した,市町村における小・中学生の身体活動・運 動の評価標準表を開発することを目的とした。
2.方法
2.1. 調査フィールドの選定
調査フィールドの選定に際し,⑴平成 28 年度全国体 力・運動能力,運動習慣等調査(以下,平成 28 年度全 国調査)のデータ提供が可能であること(スポーツ庁 , 2016),⑵平成 28 年度全国調査データを活用した評価標 準表の開発過程で,ヒアリング調査等への協力が得られ ることを条件とした。また,調査フィールドは,都市近 郊か中山間地か,東日本か西日本かの 2 つの条件を掛け 合わせた 4 タイプでそれぞれ 1 自治体ずつを選定した。 そのうち中山間地は,東日本では長野県東御市(平成 27 年国勢調査人口 30,107 人,面積 112.4 ㎢)から,西 日本では島根県雲南市(同人口 39,032 人,面積 553.2 ㎢) から,それぞれ事前に調査協力の承諾を得た。これらの 自治体はいずれも,総務省が定める一般市(指定都市, 中核市,特例市,特別区を除く市のこと)の類型区分の 基準となる産業構造(産業別就業人口の構成比)におい て「第二次産業と第三次産業の合計が 90%未満」に該 当していた(総務省,2016)。都市近郊自治体は,この 条件に該当しない一般市の中から,関東圏,関西圏にお いて共同研究者が選定し,その結果,都市近郊は,東日 本では関東圏のM市(同人口 432,348 人,面積 71.8 ㎢) と西日本では関西圏のK市(同人口 137,247 人,面積 67.8 ㎢)からそれぞれ調査協力の承諾を得た。2.2. ヒアリング調査の実施
ヒアリング調査は,各地域において,平成 28 年度全 国調査のデータ提供の了解が得られた市教育委員会の関 係者,もしくは学校関係者を対象に実施した。ヒアリン グの内容は,以下の 2 点であった。⑴評価標準の項目に 採用することが望ましい平成 28 年度全国調査の項目と その理由,⑵評価標準表で工夫すべき点や使用上の注意 点等。 各フィールドにおけるヒアリング調査協力者は,表 1 の通りであった。4 つの地域で合計 35 名の教育・スポー ツ関係者(小・中学校長,体育主任,教育委員会事務局 関係者,学外支援者ら)の協力を得た。ヒアリング調査 は,東御市 5 回,雲南市 2 回,M 市 1 回,K 市 1 回の 合計 9 回,個人あるいは集団を対象に行われた(平均実施時間:78.3 分 / 回)。インタビュアーとして代表 1 名 が全てのヒアリング調査を行い,地域別に共同研究者が 分担して補助を行った。
2.3. 評価標準表の作成
評価標準表の作成は,評価標準項目の確定とフォー マットの確定まで 2 段階の手順で行った。第 1 に評価標 準項目の確定は,平成 28 年度全国調査の小学校・中学 校で共通する質問紙調査の 32 項目と実技に関する調査 (例:握力など 8 項目と身長および体重)から,レポー ト カ ー ド の 11 の 指 標 を 考 慮 し つ つ(Tanaka et al., 2016),ヒアリング調査によって採用することが望まし いと意見が得られた項目を抽出した。そして,以下の手 順で意見集約と合意形成を行った。具体的には,多面的 な検討を行うため専門性の異なる研究者と実践者(子ど もの身体活動の専門家,学校体育の専門家,教職経験者, 健康運動指導士)の共同研究者 6 名は,ヒアリング調査 によって抽出された項目一つ一つに対し議論を行った後 に,多数決による最終的な合意のもとで決定した。上記 に関しては,研究会議 2 回(合計 240 分)と電子メール による会議 1 回(5 通)を実施した。第 2 に評価標準表 のフォーマットは,調査フィールドの平成 28 年度全国 調査のデータを適用させた試作の評価標準表を提示した 後,ヒアリング調査協力者から得られた意見を参考にし た上で,共同研究者が議論を行った後,評価項目の確定 と同様の手続きで決定した。最終的な決定に至るまでに, 電子メール会議 1 回(19 通)による検討を行った。2.4. 倫理的配慮
本研究のデータは,平成 28 年度全国調査を元にした, 教育委員会もしくは学校単位の集計結果のみで,個人情 報は取り扱っていない。また,ヒアリング調査に関して も,協力者全員の匿名化はもとより,一部の学校名,自 治体名についても,匿名化の配慮を行った。3. 結果
3.1. 評価標準項目の検討結果
3.1.1評価標準項目に関するヒアリングの結果 平成 28 年度全国調査の項目から,レポートカードの 11 の指標に基づきながら評価標準として必要な項目と その理由について,ヒアリング調査を実施した結果,得 られた意見を要約すると次の通りであった(表 2)。 3.1.2. 確定した評価標準項目と統計量 評価項目に関するヒアリングの結果をふまえたうえ で,最終的に確定した評価標準項目は 10 項目:①運動・ スポーツが好き,②運動・遊び・スポーツ時間,③朝食 を毎日食べる,④睡眠が 8 時間以上,⑤テレビ等が 1 時 間未満,⑥登校が徒歩か自転車,⑦家族が運動を勧める, ⑧体育の授業が楽しい,⑨体力総合評価が A か B,⑩ 体型が正常範囲とした。表 3 に,確定した 10 の評価標 準項目に関して,性・学年別に,全国集計値,都道府県 別の最大値と最小値を示した。運動・遊び・スポーツ時 間(分)は,平均値(分)を示し,その他は全て該当者 の割合(%)を示した。 表 1.ヒアリング調査対象者の内訳と実施回数東日本
西日本
都市近郊
関東圏M市立小学校(1回)
・小学校長1名
・小学校の体力向上事業に対する学外支
援者(研究者等)1名
関西圏K市(1回)
・市教育委員会事務局関係者1名
・小学校の体力向上事業に対する学外支
援者(研究者等)3名
山間地
長野県東御市(5回)
・市教育委員会事務局関係者7名
・市内小中学校長2名
・各小中学校体育主任7名
・小学校学級担任3名
・小学校の体力向上事業に対する学外支
援者(スポーツ推進委員等)4名
島根県雲南市(2回)
・市教育委員会事務局関係者1名
・市内小学校長1名
・小学校の体力向上事業に対する学外支
援者(研究者等)4名
3.2. 評価標準表の検討結果
3.2.1.評価標準表に関するヒアリングの結果 10 項目による地域における小・中学生の身体活動・ 運動の評価標準表として,現場で利用されるように工夫 すべき点や使用上の注意点等について得られた意見を示 した(表 4)。 3.2.2. 確定した評価標準表 以上の意見等をふまえたうえで,地域における小・中 学生の身体活動・運動の評価標準表として作成した,「子 どもたちの元気つうしんぼ~全国体力・運動能力,運動 習慣等調査を活かしたワークシート~」を図1に示した。 平成 28 年度全国調査の各設問の集計値から 10 の評価項 目に関して自分たちの地域のデータを書き込むことに よって,それらの値が,全国集計値,47 都道府県の最 大値・最小値,そして居住する都道府県の値の中で相対 表 2.評価標準項目に関する意見 指標(Tanaka et al., 2016) 評価標準の項目案(スポーツ庁, 2016) 意見 日常生活全般の身体活動量 ふだんの1週間について聞きます。学校の体育の授業以外 で、運動(体を動かす遊びを含む)やスポーツを合計で1日お よそどのくらいの時間していますか。それぞれの曜日のらんに 記入してください。 平成28年度全国調査の中では、1週間の総運動時間が「日常生活全般の身体活動量」に最も 近い評価項目と考えられるが、本来的には、授業中の運動や、移動時の歩行なども含む、日 常生活全般の身体活動量が把握できた方がよい。できれば、小中学生の身体活動量が把握 可能な標準的な設問が、毎年行われる全国調査に採用されればよいのではないか。 レポートカードの指標「日常生活全般の身体活動量」と「活動的な遊び」に関連する設問とし て、体育の授業を除く1日の運動(体を動かす遊びを含む)やスポーツの実施時間を曜日ごと に聞いており、それを合計した1週間の総運動時間が算出・集計されている。毎年継続的に調 査されている項目でもあるので、活用することが望ましい。 組織化されたスポーツへの参加 学校の運動部や地域のスポーツクラブに入っていますか。(ス ポーツ少年団を含みます)当てはまるものを全て選んでくださ い。 【選択肢】 (1)運動部、(2)地域のスポーツクラブ、(3)入っていない 全国調査には、学校の運動部や地域のスポーツクラブに入っているか否かの設問がある。た だし現状は複数回答が可能な聞き方であり、特に中学校の場合は文化部に関する回答も含ま れるため、結果的に組織的なスポーツへの参加割合が把握できない。また、所属の有無だけ を聞いており、参加や実施の頻度に関する量的な情報がないため、「組織化されたスポーツへ の参加」の状況を把握するのであれば、今後は設問の工夫が必要と思われる。 活動的な遊び ふだんの1週間について聞きます。学校の体育の授業以外 で、運動(体を動かす遊びを含む)やスポーツを合計で1日お よそどのくらいの時間していますか。それぞれの曜日のらんに 記入してください。 レポートカードでは「活動的な遊び」が単独の指標となっていることを考慮すると、身体活動全 般、遊び、運動・スポーツ、その他の活動をどのように区分けするか、もしくはどこまで把握する かも含めて、もう少し検討が必要かもしれない。 活動的な移動手段 ふだんの登校方法について聞きます。当てはまるものを全て 選んでください。 【選択肢】 (1)徒歩、(2)自転車、(3)スクールバス、(4)路線バス・電車・自家 用車 ふだんの登校方法に関する設問が平成28年度全国調査から加わっており(平成29年度も継 続)、活用したい項目である。 登校方法の選択については、自宅と学校との物理的距離や、交通や防犯等の安全面の課 題、その他諸々の諸条件が影響するため、この評価項目に対する改善を短絡的に学校や家 庭には求めにくい。例えば、安易に自家用車での送迎が行われている地域の実情があれば、 考慮・改善すべき項目になるが、そうでなければ、この値を参考に、活動的な移動以外の日常 生活全般の中でいかに身体活動量を確保し、活動的な移動の不足を補完するか?の参考程 度に扱うのが現実的だと思われる。 座位行動 普段の平日(月~金曜日)について聞きます。1日にどれくらい の時間、テレビやビデオ・DVDを見たり、聞いたりしますか。 (テレビゲームも含みます) 【選択肢】 (1)5時間以上、(2)3時間以上5時間未満、(3)1時間以上3時間 未満、(4)1時間未満、(5)全く見たり、聞いたりしない レポートカードの指標「座位行動」に関しては、スクリーンタイム(テレビ等の視聴やPC等の使 用)に視点が置かれている。平成28年度全国調査では、テレビやビデオ・DVD等(テレビゲーム を含む)の視聴時間を聞いており、必要な項目である。 平成28年度全国調査では、テレビやビデオ・DVD等の視聴時間の回答の選択肢が、1時間未 満、1時間以上3時間未満、3時間以上…と粗い区分けであり、状況が異なる平日と休日も分け て聞いていない。一方、平成29年度の同調査は、平日と休日で設問が分かれ、かつ1時間単 位でスクリーンタイムを把握しており、望ましい方向に改善されている。いずれは、平日・休日 それぞれで、科学的根拠に基づく推奨値を考慮した状況把握ができる設問になれば良い。 体力 体型 実技に関する調査に基づく判定 (1)握力、(2)上体起こし、(3)長座体前屈、(4)反復横跳び、 (5)20mシャトルラン(持久走)、(6)50m走、(7)立ち幅跳び、(8)ソ フトボール投げ(ハンドボール投げ) 身長(cm)と体重(kg)に基づく判定 毎年度の全国調査の結果で示すことができる。ただし、体力の向上や体型の改善自体が強調 され過ぎると、逆に子どもたちの運動離れ、運動嫌いを助長する危険性もあるため、取り扱い には注意が必要である。体力や体型は、それ自体を目的に置くのではなく、身体活動・運動促 進を目的とした結果として付随する副次的な効果とするのが良いのではないか。 家族および仲間の影響 家の人から運動やスポーツを積極的に行うことをすすめられ ることがありますか。 【選択肢】 (1)よくある、(2)ときどきある、(3)あまりない、(4)全くない レポートカードの指標「家族および仲間の影響」に関しては、家族から運動やスポーツを勧めら れるかどうかの設問が毎年あり、身体活動・運動促進に影響する環境要因の一つとして評価 に活用できると思われる。 学校 地域社会と構築環境 政府戦略と投資 該当なし レポートカードの指標である「学校」、「地域社会と構築環境」、「政府戦略と投資」に関しては、 平成28年度全国調査で得られるデータはなく、現場よりも上位の課題でもあるため、評価に含 む必要はないのではないか。 その他 運動(体を動かす遊びをふくむ)やスポーツをすることは好きで すか。 【選択肢】 (1)好き、(2)やや好き、(3)ややきらい、(4)きらい 朝食は毎日食べますか。 【選択肢】 (1)毎日食べる、(2)食べない日もある、(3)食べない日が多い、 (4)食べない 毎日どのくらい寝ていますか。 【選択肢】 (1)8時間以上、(2)6時間以上8時間未満、(3)6時間未満 体育の授業は楽しいですか。 【選択肢】 (1)楽しい、(2)やや楽しい、(3)あまり楽しくない、(4)楽しくない 小中学生の身体活動・運動促進に関連して、運動・スポーツが好きかどうか、体育の授業が楽 しいかどうか、については、生涯にわたる身体活動・運動の実施に影響しうる可能性が高い項 目として重要と思われる。また、「運動やスポーツが好き」、「体育の授業が楽しい」と思える子 どもたちを増やすことは学校現場の目標としても位置づけやすく、身体活動・運動促進にも貢 献し得る可能性が高いことから、評価項目に含んだ方がよいのではないか。 小中学生の健康支援は、「身体活動・運動促進」だけでなく、「早寝早起き朝ごはん」国民運動 との関連付けも重要であることから、平成28年度全国調査だけでなく、毎年設問に含まれてい る朝食欠食の有無や睡眠時間も評価項目に含んではどうか。的にどのような位置にあるかを示す事が可能である。な お,性別・学年別で全国,都道府県のデータが異なるた め,小学校 5 年生男子,小学校 5 年生女子,中学校 2 年 生男子,中学校 2 年生女子,それぞれで別のワークシー トとした。 併せて,このワークシートをそれぞれの地域や学校現 場が自分たちのデータを用いて作成できるように,作成・ 活用ガイドを整備した(図 2)。ガイドに示した手順に 従った作業を進めることで,地域の現状に関して気づき を促すとともに,この資料を参考にして,現場で具体的 にどのような対策を講じることができるかについて議論 が深められるよう,各評価項目に関する視点も提示した。
3.3. 評価標準表活用による集団単位別評価
本研究でデータ提供の協力が得られた 4 つの調査 フィールドに関して,評価標準表による地域の特徴把握 を試みた。 表 3.指標および評価標準項目別の基礎統計量 男子 女子 男子 女子 ①運動・スポーツが好き 運動(体を動かす遊びを含む)やスポーツをすることは好きですか。 全国 73.0% 56.8% 63.2% 46.8% ⇒「好き」と回答した割合 最大~最小〈都道府県〉 79.4%~70.5%秋田 愛知 63.6%~52.5%山梨 鳥取 69.8%~59.6%秋田 岐阜 51.4%~40.6%山梨 鳥取 ②運動・遊び・スポーツ時間(分) 学校の保健体育の授業以外で、運動(体を動かす遊びを含む)やスポーツを合計で1日およそどのくらいの時間していますか。 全国 601.4 369.5 943.5 668.7 ⇒月曜から日曜までの時間を合計した1週間の総運動時間(分) 最大~最小〈都道府県〉 725.3~503.0沖縄 長野 467.0~290.9青森 長野 1107.9~810.4愛媛 東京 797.0~564.7愛媛 東京 ③朝食を毎日食べる 朝食は毎日食べますか。(学校が休みの日も含める) 全国 84.0% 84.6% 82.8% 80.2% ⇒「毎日食べる」と回答した割合 最大~最小〈都道府県〉 87.8%~79.8%長野 福岡 88.5%~79.9%東京 大阪 89.4%~77.8%石川 大阪 86.7%~73.5%石川 高知 ④睡眠が8時間以上 毎日どのくらい寝ていますか。 全国 57.8% 62.1% 21.7% 15.7% ⇒「8時間以上」と回答した割合 最大~最小〈都道府県〉 62.6%~52.3%長野 徳島 68.0%~56.6%山梨 鹿児島 29.2%~16.4%沖縄 福島 21.5%~11.4%北海道 福島 ⑤テレビ等が1時間未満 ふだんの平日について、1日にどれくらいの時間、テレビやビデオ・DVDを見たり、聞いたりしますか。(テレビゲームを含む) 全国 20.5% 27.3% 15.4% 18.6% ⇒「1時間未満」か「全く見たり、聞いたりしない」と回答した割合 最大~最小〈都道府県〉 27.9%~15.1%宮崎 新潟 33.6%~21.8%宮崎 新潟 21.9%~11.2%宮崎 三重 24.4%~14.0%宮崎 三重 ⑥登校が徒歩か自転車 ふだんの登校方法について、当てはまるものを全て選んでください。 全国 95.1% 95.0% 95.7% 95.3% ⇒「徒歩」の回答割合と「自転車」の回答割合との合計 最大~最小〈都道府県〉 99.7%~81.7%大阪 沖縄 99.7%~80.7%大阪 沖縄 103.9%~77.0%北海道 沖縄 107.4%~71.9%北海道 沖縄 ⑦家族が運動を勧める 家の人から運動やスポーツを積極的に行うことを勧められることがありますか。 全国 26.5% 16.7% 27.2% 19.4% ⇒「よくある」と回答した割合 最大~最小〈都道府県〉 30.3%~21.1%秋田 和歌山 21.2%~12.4%青森 和歌山 35.1%~23.6%沖縄 愛知 24.0%~15.6%岩手 奈良 ⑧体育の授業が楽しい 体育(保健体育)の授業が楽しいですか。 全国 73.3% 60.4% 49.9% 38.8% ⇒「楽しい」と回答した割合 最大~最小〈都道府県〉 77.3%~69.6%秋田 鳥取 67.9%~54.1%山梨 大分 64.2%~41.0%秋田 沖縄 48.5%~30.3%秋田 滋賀 ⑨体力総合評価がAかB 8つの実技に関する調査の結果を項目別得点表で換算した得点の合計について、総合評価基準表に照らして得られる5段階評価 全国 36.8% 25.1% 33.5% 60.9% ⇒「A」か「B」に該当した割合 最大~最小〈都道府県〉 54.1%~29.3%福井 愛知 30.7%~21.3%大分 愛知 49.7%~25.9%茨城 神奈川 76.2%~48.2%福井 北海道 ➉体型が正常範囲 学校保健統計調査様式で計算される肥満度(過体重度)=[実測体重(㎏)-身長別標準体重(㎏)]/身長別標準体重(㎏)×100(%) 全国 87.2% 89.5% 89.7% 89.5% ⇒「-20%超~+20%未満」に該当した割合 最大~最小〈都道府県〉 91.1%~82.4%島根 福島 92.1%~86.2%島根 福島 92.2%~85.5%石川 青森 91.4%~86.7%京都 福島 体型 体力 その他 家族および仲間の影響 活動的な移動手段 座位行動 その他 その他 日常生活全般の身体活動量 活動的な遊び その他 小学校5年生 中学2年生 項目(上段)、平成28年度全国調査の設問(中段)、数値の算出方法(下段) 指標 表 4.評価標準表に関する意見(工夫すべき点と使用上の注意点) 意見 工夫すべき点 データやコメントを入れた完成版を提供するというよりも、簡単な作業を加えることで完成するワーク シート形式にして、作成する過程で気づきを促せるものにすれば良い。 授業、学校保健委員会、学校経営に関する会議等の資料になるものが良い。 学校の先生が保護者便り等にも活用できるようなイメージが良い。 データが目に見える形の配布物になると、現場にとって受け入れやすい。 使用上の注意点 データを「見える化」することは現場のPDCAにおいても重要。ただし、明確な順位付け等をされてしまう と、数字が独り歩きしてしまう危険性があり、現場が抵抗感を感じてしまう可能性があるので注意すべ き。 現場は配布物が多いので、文字が多すぎるだけで見られない可能性が高くなる。 体育が専門ではない先生にも関心が持てるような工夫が必要。 グラフ化しても、素人には読み取りにくい場合もあるので工夫が必要。3.3.1. 東日本 M 市(東日本都市近郊自治体)の 1 小学校(小 5 男 子 60 名・女子 44 名)については(図 3),男子と女子 で状況が大きく異なり,特に男子において,運動・スポー ツ時間や朝食,睡眠,テレビ等視聴の生活面に課題があ る児童の割合が高い状況が見られた。一方で,運動・ス ポーツが好き,体育の授業が楽しい,と感じている児童 は男女とも多く,望ましい状況であった。 東御市(東日本中山間地自治体)の全小・中学校(小 5 男子 117 名・女子 132 名,中 2 男子 138 名・女子 126 名) については(図 4),テレビ等視聴が少ない児童が多い 点は望ましい状況である一方,運動・スポーツ時間が少 なく,活動的な移動手段を選択する児童生徒の割合も低 かった。 3.3.2. 西日本 K 市(西日本都市近郊自治体)の全小・中学校(小 5 男子 604 名・女子 581 名,中 2 男子 539 名・女子 523 名) については(図 5),性別学年を問わず,睡眠や登校が 徒歩か自転車,体力総合評価に関しては望ましい状況が ある一方で,テレビ等視聴が多いこと,家族からの運動 の勧めが少ないこと,そして,体育の授業が楽しい,と 感じる児童生徒が少なかった。小 5 男子を除くと,運動・ スポーツが好き,と答える割合も低かった。 雲南市(西日本中山間地自治体)の全小・中学校(小 5 男子 152 名・女子 154 名,中 2 男子 170 名・女子 144 名) については(図 6),性・学年で共通して登校が徒歩か 自転車にやや課題がある一方で,朝食,睡眠といった生 活習慣が望ましい状況にある児童生徒の割合が高く,運 動・スポーツが好き,と答える児童生徒が多い状況が見 られた。
4. 考察
本研究は,4 つの異なる地域でヒアリングを行うこと により,小・中学生の身体活動・運動に関する共通の評 価標準の項目を明らかにし,そして,毎年実施されてい る全国体力・運動能力,運動習慣等調査のデータを活用 した,市町村における小・中学生の身体活動・運動の評 価標準表を開発することを目的とした。 図 1.評価標準表4.1. 評価標準表
図 1 に示した通り,評価標準表は全国集計値,47 都 道府県の最大値・最小値が示されたワークシートに,居 住する都道府県の値,該当の学校および地域の集計値を 転記することによって位置付けが確認できるものとなっ ている。実技調査項目の「体力」,身体測定による「体型」 は,評価標準表の趣旨が体力向上や望ましい体型ではな く身体活動・運動促進であるという趣旨に従い,評価標 準表での記載は最後としている。ヒアリングの結果,「体 力=体力向上ではないこと」「体力は学力に比べると関 心が低い」というのは,現場の率直な意見であり,体力 を前面にした活用は困難であることが明らかとなった重 要な点である。 評価標準表の活用に関しては,平成 28 年度全国調査 の各設問の集計値から 10 の評価項目に関して自分たち の地域のデータを書き込むことによって,それらの値が, 全国や都道府県の値の中で相対的にどのような位置にあ るかを理解するものとした。実際に異なる 4 つの地域の 小・中学生の評価標準表を作成したところ,子どもたち の身体活動・運動促進等に関連する地域の強み(望まし い点)や課題(改善すべき点)などの特徴が把握できた。 図 2.作成・活用ガイド4 地域の各フィールドにおいて特徴があり,実際には, 性・学年の違いを考慮したり,現場で把握されている質 的な情報とも重ね合わせたりしながら,各地域の実情を よりわかりやすく解釈したり,対策を立案することに活 用できると思われる。しかしながら,小規模学校でデー タを適用する場合には,対象者数の少なさにより標本比 率の変動が大きくなる点は,課題である。項目の順序は, 評価標準表を活用する学校や地域の関係者にとって作業 の負担や障壁を少しでも減らすために,平成 28 年度全 国調査の調査票の設問の記載順に合わせている。このよ うに,実際の利用の場面を想定し,利用者の立場で評価 標準表を開発できたことは一つの強みである。いずれに しても,このワークシートの作成作業を通して得られる 情報から,どのような手立てを講じれば小・中学生の身 体活動・運動促進がより望ましい方向に展開できるかに ついて,現場で検討を深める材料を提示する評価標準表 図 4.東日本の中山間地自治体 1 市の評価標準表 図 3.東日本の都市近郊自治体 1 小学校の評価標準表
となった。以上のことから,開発した評価標準表の特徴 は大きく 3 点に集約される。1 つ目は,視覚的に 10 項 目の地域間の相対的な位置が理解できる(見える化)。2 つ目は,地域の強みや課題から関係者と目標設定ができ る(自分事化)。そして,3 つ目が,利用者の視点での 項目選定や使いやすさを考慮した(利用者の立場)。
4.2. 評価標準項目
本研究において評価標準表を作成するために,平成 28 年度の全国調査の項目からレポートカードの指標を 参考に検討を行った結果(Tanaka et al., 2016),10 の 評価標準項目が確定した。レポートカードの指標と比較 すると,評価標準表では,「運動・スポーツが好き」「運 動・遊び・スポーツ時間」「朝食を毎日食べる」「睡眠が 8 時間以上」「体育の授業が楽しい」の 5 つの項目が採 用された。 「運動・スポーツが好き」であることは,全国体力・ 運動能力,運動習慣等調査結果からも,放課後や休日に 運動やスポーツを行う機会が「よくある」の割合や体力 の高さと関連があるなど,運動の習慣化の重要な項目で あると考えられる(スポーツ庁,2017;スポーツ庁, 2018)。第 2 期スポーツ基本計画では,スポーツが「嫌い」・ 「やや嫌い」と回答した中学生を半減させること(16.4% から 8% へ)を目標としているが(スポーツ庁,2017), 最近 5 年間で減少の傾向はなく(スポーツ庁,2019), 地域や学校の取り組みとしても工夫・改善が求められる。 その児童生徒が「運動・スポーツが好き」であるために は,「体育の授業が楽しい」と感じることも一つの要因 であると考えられる(スポーツ庁,2015)。ヒアリング の結果からも,学校や地域の目標としても位置づけやす く,身体活動・運動促進にも貢献し得る可能性が高いこ とから重要な項目と考えられる。 レポートカードでは日常生活全般の身体活動の指標が 採用されている(Tanaka et al., 2016)。身体活動に関す る指標は,WHO が推奨する少なくとも 1 日あたり 60 分の中高強度の身体活動を毎日実施することを基準とし ている(World Health Organization, 2010)。先行研究 では,WHO の推奨を満たす日本の中山間地の児童生徒 の割合はわずか 20%,都市部の児童の割合は更に低く 10%である(Abe et al., 2019; Tanaka et al., 2017)。さ らに多すぎる場合も課題で,長時間のスポーツ活動は運動器疾患の危険因子である(Kamada et al., 2016)。こ のような日常生活全般の身体活動量の把握は二極化を是 正する上でも必要不可欠である。しかしながら,該当年 度の全国体力・運動能力,運動習慣等調査にはこれを評 価する設問が組み込まれていなかった。「運動・遊び・ スポーツ時間」の項目は,「体育の授業を除く1日の運 動(体を動かす遊びを含む)やスポーツの実施時間」を 曜日ごとに 1 週間の総運動時間が算出・集計できる。そ して,この総運動時間は,少ない場合は増やすための取 り組みへ,あるいは多すぎる場合には適正化へと二極化 是正に役立てられる。また,これまで毎年継続的に調査 されていることからも重要な調査項目である。 評価標準項目として採用した朝食と睡眠については, やはり青少年期に獲得した生活習慣が生涯にわたる健康 にとって重要である。朝食摂取に関する国の報告では, 「朝食を毎日食べる」児童生徒は,食べない児童生徒に 比べて,体力や学力の高さが報告されている(スポーツ 庁,2016;Sandercock et al., 2010; Rampersaud et al., 2005)。また,睡眠についても,短い睡眠時間は,子ど もの肥満や抑うつの危険性を高めることが報告されてい
る(Li et al., 2017; Ojio et al., 2016)。文部科学省では,「早 寝早起き朝ごはん」スローガン等をはじめとした規則正 しい生活習慣の獲得のための推進運動を実施しているこ とからも,学校が家庭を巻き込んで取り組む上での目標 になるものと考えられる。
4.3. 本研究の限界と今後の課題
本研究の評価標準表は,様々な地域への汎用を考え, 全国調査のデータを用いて身体活動・運動促進の視点で 作成した。しかしながら,全国調査は,実施年度によっ て設問や回答の選択肢が変更されることがある。毎年, 項目ごとに設問の確認が必要になるが,国として設問と 回答の選択を固定化できれば,継続的な評価に利用でき, 地域や学校ごとに身体活動・運動促進の取り組みの効果 を検証できると考える(岡田と渡邉,2017)。さらに, 全国調査では,児童生徒の日常生活全般の身体活動量の 実態を評価することはできなかったため,標準的な設問 として全国調査の中に組み込まれることが期待される (田中,2017)。活動的な移動手段については,登校のみ 図 6.西日本の中山間地自治体 1 市の評価標準表の聞き取りのため,下校手段の把握はできず,また時間 などの定量化(例えば 10 分以上)はされていないこと から実態を詳細に明らかにできない限界点があった。ま た,評価標準表の開発にあたっては,単年度のみの全国 調査データを用いて,4 地域に限定した試行にとどまっ ていることが課題に挙げられる。特に,同一の内容で継 続的に実施されている設問に関しては,各集団単位にお いて,年度による変動がどの程度あるかについてさらな る検討が必要である。仮に継続的にデータを用いて検討 できた場合,小規模の学校や地域では,年度(学年)ご とに状況が大きく異なることも想定され,それらの解釈 や活用上の注意も考慮した適用範囲も求められる。そし て,ヒアリング調査においては異なる地域で実施したも のの,東御市においては回数や対象人数が他よりも多く なったことで情報量の偏りが生じた可能性がある。サン プリング法やサンプル数に標準化された基準に基づくも のではないこと,また評価標準表の合意プロセスについ ては,教育関係者のヒアリングの結果を参考にしたが, 研究者 6 名という代表性に乏しい少数による検討である ため,結果の解釈に限界がある。最後に,評価標準表を 活用・普及することによって,児童生徒の生活習慣はも とより体力等の改善・向上が可能かどうかは,本研究で は明らかにできていない。しかしながら,地域において 児童生徒の身体活動・運動促進を継続的に進めていくた めには,それに関係する既存データの「見える化」が必 要であり,全国調査は,体力向上だけに重きが置かれな い形でより継続的に活用されることが期待される。
5. 結論
本研究では,「全国体力・運動能力,運動習慣等調査」 のデータを活用した市町村における小・中学生の身体活 動・運動の評価標準表の開発の検討を行った。検討を重 ねた結果,以下の結論が得られた。【1】市町村における 小・中学生の身体活動・運動を評価する項目は,項目① 運動・スポーツが好き,項目②運動・遊び・スポーツ時 間,項目③朝食を毎日食べる,項目④睡眠が 8 時間以上, 項目⑤テレビ等が 1 時間未満,項目⑥登校が徒歩か自転 車,項目⑦家族が運動を勧める,項目⑧体育の授業が楽 しい,項目⑨体力総合評価がAかB,項目⑩体型が正常 範囲であった。【2】10 項目から構成される市町村にお ける小・中学生の身体活動・運動の評価標準表が開発で きた。今後は,評価標準表を活用した身体活動・運動促 進の研究が期待される。謝辞
本研究の実施に際し,調査のご協力をいただきました 教育委員会ならびに学校関係者の皆様,身体教育医学研 究所うんなん,公益財団法人身体教育医学研究所の皆様, そして本研究に関するご指導とご助言をいただきました 武藤芳照先生(一般社団法人東京健康リハビリテーショ ン総合研究所)にこの場を借りて深く感謝の意を表しま す。付記
本研究は,「健康・体力づくり事業財団健康運動指導 研究助成事業(岡田真平)」および「2019 年度科学研究 費若手研究(安部孝文:課題番号 19K14152、上田憲嗣: 課題番号 18K02468)」の助成を受けて実施しています。 なお,本研究に関する開示すべき COI 状態はありませ ん。文献
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