1.はじめに
環境省は,森里川海の恵み(きれいな空気,豊かな水, 食料や資材,自然が持つ防災・減災機能,自然の上に成り 立つ生活文化やレクリエーションなど)を将来にわたって 享受し,安全で豊かな国づくりを行うため,2014年12月よ り「つなげよう,支えよう森里川海」プロジェクトを実施 している。これは,自然を象徴する「森」「里」「川」「海」が, 本来,互いにつながり,影響し合っているにもかかわらず, 行き過ぎた開発や,利用・管理の不足などによって,その つながりが絶たれたり,それぞれの質が下がってしまった りしているという問題意識にもとづいている [1]。森・里・ 川・海のつながりの確保は,21世紀環境立国戦略(2007年) や,第三次生物多様性国家戦略(2007年)/生物多様性国家 戦略2010(2010年)でも掲げられている。また,都市計画 の分野でも,川の上流から下流,そして海までを含めた流 域圏全体の管理が,自然共生型の都市・地域の再生という 観点からこれまで提示されてきた[2, 3など]。 海・川・森のつながり,またそれら自然環境と人間活動 とのつながりについては,2003年度に農林水産省(水産庁, 林野庁)と国土交通省(河川局)によって国土総合開発事 業「森・川・海のつながりを重視した豊かな漁場海域環境 創出方策検討調査」が行われ,知見の整理と今後の調査研 究の必要性が述べられている[4]が,体系的具体的につな がりを明らかにし,政策の根拠として用いるには更なる調 査研究が必要である。また,海・川・森の流域圏全体の行 政機関・地理的範囲をまたがる統合的管理については,全 国の20の先進事例の調査により実態と課題が整理され,提 言がなされており,富山県からは庄川・小矢部川・富山湾 の海岸漂着ゴミとその対策が取り上げられている[5, 6]が,富山県の海・川・森のつながりに対する富山県民の態度
要約:海・川・森のつながりに対する富山県民の態度に関するインターネット型社会調査を実施した。海・川・森をつな ぐ地域主導の取り組み(8種),その実現に向けた仕組みづくり(4種),そして全国的なライフスタイル変革プログラム (3種)の環境省プロジェクト提案に対して,7割から8割以上の回答者が支持的であり,また海・川・森のつながりに関す る調査研究の推進と統合的管理について6割以上の回答者が支持的である。森林ボランティアへの参加意向のある回答者, また富山湾の水・栄養・生物循環に関する知識を有する回答者は,より支持的である。海・川・森のつながりを保全・創 造する地域主導の取り組みと統合的管理を富山県で推進する素地があると考えられる。 キーワード:流域圏,統合的管理,社会調査,富山県中村 秀規
(工学部環境工学科) 具体的な事業や仕組みづくりは全国的にまだ数が限られる。 富山県では水に関わる各種施策を総合的,横断的に推進 するための指針として「とやま21世紀水ビジョン」を1991 年に策定し,2001年に改定している。さらに2013年には 「健全な水循環系の構築においてのモデル県を目指す」た め,新たに「とやま21世紀水ビジョン」を策定した[7]。「と やま21世紀水ビジョン」策定にあたって,県政モニター 148名(回答者数)を対象とした「水に関する意識調査」 が2012年に行われている(回収率78.3%)が,海・川・森 のつながりに対する態度は尋ねられていない[7]。2016年の 「水に関する意識調査」(県民モニター181名回答,回収率 91.4%)でも同様である[8]。2.目的
本稿では,海・川・森のつながりに対する富山県民の態 度を明らかにし,富山県における流域圏(海・川・森)全 体の保全・利用に関する取り組みや調査研究・統合的管理 を進める上での示唆を得ることを目的とする。3.調査の方法
富山県民の態度を尋ねるため,インターネット・パネル (楽天リサーチ)に登録する富山県民(18歳から69歳)男 女1,493人(目標1,500人)を対象とする社会調査を実施 した。県内各市町村の2015年10月の対象年齢人口[9]に比例 して,全体が1,500人となるように市町村別の割付を行っ た(富山市599人,高岡市240人,魚津市60人,氷見市66人, 滑川市47人,黒部市57人,砺波市69人,小矢部市42人,南 砺市69人,射水市130人,舟橋村4人,上市町29人,立山町37人,入善町35人,朝日町16人)。男女,年代に関する割 付は行っていない。調査票は2016年12月16~21日にかけて 配信,回収された。最終的に氷見市からは59人の回答とな り,回答数が割付人数に達しなかった。 調査票では,まず,海・川・森をつなぐ地域主導の取り 組みに関し,環境省「つなげよう,支えよう森里川海」プ ロジェクトに関する説明を行った。その上で,同プロジェ クトの「森里川海をつなぎ ,支えていくために(提言)」 で示されている,8つの地域主導の取り組み,それらを支 える4つの仕組み,そして3つの全国的なライフスタイル 変革プログラムについて活動例も含めて文章で解説し,そ れぞれについて重要度または支持度を4段階尺度で尋ねた。 また,海・川・森のつながりに関する調査研究及び統合 的管理に関し,富山における海・川・森のつながりとその 恵みについて説明した上で,富山湾への河川水や地下水を 通じた栄養の流れ込みと湾内生物の育成,海岸漂着物問題 と海岸・河川清掃「みんなできれいにせんまいけ」運動, 及び富山湾の「世界で最も美しい湾クラブ」加盟の3つに 関する知識の有無を3段階尺度で尋ねたほか,分野や行政 区画を越えて,海・川・森の管理を一体的に進めるべきか どうか,また海・川・森,そして人間活動のつながりに関 して自然科学的な調査研究をさらに進めるべきどうか,そ れぞれ5段階尺度で尋ねた。 さらに,既存調査との関係,及び個人属性と態度との関 係を分析できるように,居住環境(市街地,郊外か農山漁 村地域か),農林水産業従事状況,水と親しむ場所,水に 関するボランティア参加状況,水に関する生活の知恵,及 び森林ボランティア(ドングリ拾い,植樹,下草刈りなど) の参加経験と今後の参加意向について,一部は2012年及び 2016年の県政モニターの意識調査,並びに2015年実施県民 意識調査(無作為抽出,20歳以上の男女2,500人対象,有 効回答数1,415人(一部無回答含む),有効回答率56.6%)[1] と同じ問いと同種の選択肢で尋ねた。 調査データを用いて,海・川・森をつなぐ地域主導の取 り組み,及び海・川・森のつながりに関する調査研究及び 統合的管理に対する態度と個人属性との関係について,統 計解析を行った。
4.結果
4.1 回答者の基本属性と親水状況及び森林ボランティア参加意向 本調査への回答者の年代別,性別の度数分布,および対 応する年代の富山県全体の2015年10月の統計に基づく年代 別,性別の人口分布は表1の通りである(母集団統計で性 別不詳者がいるため,年代合計と男女合計は一致しない)。 母集団と比べて,本調査回答者は,20代,60代が5パーセ ント・ポイント以上少なく,40代,50代が5パーセント・ ポイント以上多い。また男性が10パーセント・ポイント以 上多い。なお,本調査は無作為抽出による社会調査でない ため,本調査における回答の分布は,母集団における分布 を反映しない。また回答数が割付人数に達しなかった氷見 市については他の市町村と比較して10%ほど過小に反映さ れている。 続いて,水と親しむことができる場所に関する回答の分 布は,表2の通りである。2016年県民モニター調査の回答 も示してある。親しむ場所の上位に河川,公園,海岸が来 ることは同じだが回答率は本調査と県政モニター調査とは 異なる。本調査では水路の回答率が5パーセント・ポイン ト以上高い。また「特にない」と答えている回答者の比率 が15パーセント・ポイント以上高い。 表3は,水に関する生活の知恵が残っているかどうかに 関する認識を示す(本調査及び2016年県政モニター調査結 果)。県政モニター調査結果と比べて,まず分からないと する回答者が半数近くおり,35パーセント・ポイント以上 大きい。残っていると思う回答者について 表1 本調査回答者及び富山県母集団の年代別,性別分布 本調査回答者 母集団 度数 割合(%) 度数 割合(%) (年代) 18−19歳 3 0.2 19,843 3.0 20−29歳 114 7.6 86,461 12.9 30−39歳 317 21.2 118,828 17.8 40−49歳 487 32.6 150,274 22.5 50−59歳 387 25.9 125,830 18.8 60−69歳 185 12.4 167,416 25.0 計 1,493 100.0 668,652 100.0 (性別) 男 948 63.5 336,776 50.9 女 545 36.5 325,505 49.1 計 1,493 100.0 662,281 100.0 表2 水と親しむことのできる場所 本調査 県政モニター調査 度数 割合(%) 度数 割合(%) 河川 693 46.4 36 20.0 公園 663 44.4 39 21.7 海岸 593 39.7 36 19.7 水路 221 14.8 12 6.7 湧き水 180 12.1 23 12.5 渓流,滝 148 9.9 16 8.7 湖沼,池 80 5.4 5 3.0 その他 32 2.1 5 2.7 特にない 317 21.2 9 5.0 計 1,493 100.0 181 100.0表3 水に関する生活の知恵 本調査 県政モニター調査 度数 割合(%) 度数 割合(%) 残っていると思う 319 21.4 85 46.9 特に思わない 318 21.3 54 29.9 全く思わない 128 8.6 20 11.3 わからない 708 47.4 18 10.2 その他 20 1.3 3 1.7 計 1,493 100.0 181 100.0 表4 水に関する地域・ボランティア活動参加状況 本調査 県政モニター調査 度数 割合(%) 度数 割合(%) 水辺のごみ拾いな どの美化運動 167 11.2 37 20.3 水辺の花壇づくり などの緑化運動 45 3.0 8 4.3 水辺を活用した催 事やお祭り 42 2.8 17 9.2 自 主 的 な 水 質 調 査・監視活動 33 2.2 5 2.9 水源地域の森林保 全活動 29 1.9 3 1.9 水辺の生き物の保 護活動や観察会 28 1.9 10 5.8 水辺についての勉 強会や交流会 25 1.7 5 2.9 参加したことはな い 1,219 81.6 95 52.7 計 1,493 100.0 181 100.0 表5 森林ボランティアへの参加意向 本調査 県民意識調査 度数 割合(%) 度数 割合(%) 参加したことが あり,今後も積 極的に参加した い 24 1.6 19 1.5 参加したことが あり,今後もで きる範囲で参加 したい 121 8.1 98 7.5 参加したことは あるが,今後は 参加したくない 59 4.0 30 2.3 参加したことは ないが,今後は 参加してみたい 670 44.9 596 45.6 参加したことが なく,今後も参 加したくない 619 41.5 565 43.2 計 1,493 100.0 1,308 100.0 は20パーセント・ポイント以上少ない。 最近2,3年間の水に関する地域・ボランティア活動へ の参加状況は表4のとおりである(本調査及び2016年県政 モニター調査)。本調査及び県政モニター調査いずれも最 多は「参加したことがない」だが,県政モニター調査では 約半数であるのに対して本調査では8割以上となっている。 いずれの調査でも最多の参加経験がある活動は「水辺のご み拾いなどの美化運動」であある。「水辺を活用した催事 やお祭り」への参加率は県民モニター調査より本調査のほ うが5パーセント・ポイント以上低い。 表5は森林ボランティア(ドングリ拾い,植樹,下草刈 りなど)参加経験及び意向の結果を示す。本調査の分布と 2015年県民意識調査での度数分布を比較すると,同一とい える(カイ二乗独立性検定でp = 0.133,有意水準5%で判 断)。今後の参加意向を表明する者のうち約8割が未経験者 である。 本調査で,海・川・森のつながりに関して,「富山湾に 河川や地下水から栄養が流れ込んでおり,また海底からの 湧水となって,ブリなどの生物をはぐくんでいること」を 「聞いたことはあった」または「知っていた」と回答して いる者は70.9%であった。富山県の海岸漂着ごみの問題と 対策としての海岸清掃活動「みんなできれいにせんまいけ」 運動を「聞いたことはあった」または「知っていた」のは 53.9%の回答者である。そして,富山湾が2014年に「世界 で最も美しい湾クラブ」に加盟したことを「聞いたことは あった」または「知っていた」と回答したのは55.2%である。 専業または兼業で農林水産業に従事している回答者の比率 は9.6%である。 4.2 海・川・森をつなぐ地域主導の取り組みに対する態度 環境省「つなげよう,支えよう森里川海」プロジェクト の「森里川海をつなぎ ,支えていくために(提言)」で示 されている,8つの地域主導の取り組みに対する,本調査 回答者の重要度評価の分布は表6の通りとなっている(記 載順は提言における順序に従っている)。いずれの取り組 みについても70%以上の回答者が「重要である」または「ど ちらかといえば重要である」と回答しており,特に「自然 を活用したしなやかな災害対策(国土のあり方を人口減少 社会にふさわしいものに見直す。森林,河川,農地,沿岸 域の間の切れ目のない災害対策を行う。森里川海が本来持 つ力を活用することで,防止施設などの管理にかかる費用 を低減する)」及び「「江戸前」など地域産食材再生にも貢 献する豊かな水循環づくり(ウナギやアサリをはじめとす る魚介類などを持続的に利用することなどを指標にして, 森から里,川,海のつながりを見直し,水循環の改善を図
る)」の2つの取り組みについては80%以上の回答者が「重 要である」または「どちらかといえば重要である」と回答 している。 表6 海・川・森をつなぐ地域主導の取り組みの評価の度数分布 重要である ば重要である どちらかといえ ば重要でない どちらかといえ 重要でない 計 森林のメタボ解消 309 856 246 82 1,493 しなやかな災害対策 359 884 193 57 1,493 地域産食材再生 373 837 221 62 1,493 大きな鳥が舞う環境 375 809 244 65 1,493 美しい風景再生 377 797 251 68 1,493 森川海からの産業創造 322 838 260 73 1,493 鳥獣からの生活保全 354 755 305 79 1,493 自然の恵みと健康 391 799 242 61 1,493 表7 地域活動のための仕組みづくりの支持の度数分布 支持する 支持する どちらかといえば 支持しない どちらかといえば 支持しない 計 森里川海循環共生 協議会設置 180 892 331 90 1,493 地域活動用基金 213 771 372 137 1,493 経済活動の活用 230 855 314 94 1,493 人材育成 288 901 237 67 1,493 続いて表7は「森里川海をつなぎ ,支えていくために(提 言)」における,地域活動実現に向けた4つの仕組みづく りに関する支持度の分布である。回答者のおよそ8割が「人 づくりの仕組み」を「支持する」または「どちらかといえ ば支持する」と回答し,「ボトムアップで取組を進めるた めの仕組み(森里川海循環共生会議の設置など)」及び「経 済活動を活用する仕組み(環境に配慮された農林水産物の 生産・流通の拡大,消費者と生産者による新たなビジネス モデルづくりなど)」については約7割が同様に回答してい る。「資金や労力を確保するための仕組み(地域活動用基 金の設置など)」については65%以上の回答者が「支持する」 または「どちらかといえば支持する」と回答している。 表8 ライフスタイル変革プログラムの支持の度数分布 支持する 支持する どちらかといえば 支持しない どちらかといえば 支持しない 計 森里川海の中で遊ぶ 子どもの復活 373 804 236 80 1,493 森里川海とつながる ライフスタイルへの 変革 286 898 245 64 1,493 森里川海の恵みの見 える化 258 869 291 75 1,493 さらに,ライフスタイルの変革に向けた3つのプログラ ムの提案に関しては,支持度の分布は表8のようである。 いずれについても7割以上の回答者が,特に「森里川海の 中で遊ぶ子どもの復活(子どもたちが,森里川海の中で遊 んで自然を身近に感じ,その恵みを知り,ともに生きる知 恵を学ぶ機会を増やす)」や「森里川海とつながるライフ スタイルへの変革(一人ひとりが消費行動や余暇時間の過 ごし方を考えることで,森里川海を豊かに保つ)」につい てはおよそ8割の回答者が,プログラムを「支持する」ま たは「どちらかといえば支持する」と回答している。 海・川・森をつなぐ地域主導の取り組みへの評価と回答 者の個人属性との関係を調べるため,8つの事業,4つの 仕組みづくり,及び3つのライフスタイル変革プログラム それぞれについて「重要である」または「どちらかいえ ば重要である」(仕組みづくりとライフスタイル変革プロ グラムに関しては「支持する」または「どちらかといえ ば支持する」)と回答したか否かを非説明変数(ダミー変 数)とし,以下の9つの変数を説明変数とする二項ロジス ティック回帰分析を行う:⑴ 富山湾への河川水や地下水 を通じた栄養の流れ込みと湾内生物の育成について「知っ ていた」または「聞いたことはあった」か(ダミー変数), ⑵ 海岸漂着物問題と海岸・河川清掃「みんなできれいに せんまいけ」運動について「知っていた」または「聞い たことはあった」か(ダミー変数),⑶ 富山湾の「世界で 最も美しい湾クラブ」加盟について「知っていた」または 「聞いたことはあった」か(ダミー変数),⑷ 農山漁村地 域に住んでいるか(ダミー変数),⑸ 専業・兼業で農林水 産業に従事しているか(ダミー変数),⑹ 最近2-3年間で 水関連の地域・ボランティア活動に参加したか(ダミー変 数),⑺ 今後森林ボランティアに参加したいか(表5の第 1,第2または第4選択肢を選択したか否か,ダミー変数), ⑻ 女性であるか(ダミー変数),及び ⑼ 年齢。回帰分析 の結果を表9に示す。
分析の結果,8つの地域主導の取り組み,4つの実現に向 けた仕組みづくり,そして3つのライフスタイル変革プロ グラムのすべてについて,他の説明変数の影響を統制し た上で,森林ボランティア参加意向がある回答者のほうが, ない回答者よりも肯定的な重要度評価または支持度の表明 を行っている(有意水準5%で判断。以下同様)。特に,ライ フスタイル変革プログラムの全てと,人材育成に関する仕 組みづくりについて顕著である(森林ボランティアへの参 加意向を有する人は,有しない人と比べて,ライフスタイル 変革プログラムや人材育成仕組みづくりを支持する/どち らかといえば支持する人の,支持しない/どちらかといえば 支持しない人に対する割合が,2.7( = exp(1.000))倍以上)。 また,自然の恵みの見えるかを通じたライフスタイル変 革プログラムを除いた全ての取り組み,仕組みづくり,及び ライフスタイル変革プログラムで,富山湾への河川水や地 下水を通じた栄養の流れ込みと湾内生物の育成に関して 「知っていた」または「聞いたことはあった」回答者が,「知 らなかった」回答者より取り組み等をより重要と考え,ある いは支持している。富山湾の「世界で最も美しい湾クラブ」 加盟に関する知識は,ボトムアップ型仕組みづくり(森里 地域主導の取り組み 森林メタボ解消 災害対策 地域産食材 大きな鳥 美しい風景 係数 p値 係数 p値 係数 p値 係数 p値 係数 p値 定数 −0.725 0.131 −0.460 0.388 −0.239 0.637 −0.663 0.181 −0.245 0.617 富山湾循環知識 0.527* 0.001 0.432* 0.015 0.662* <0.001 0.567* 0.001 0.553* 0.001 海岸漂着物知識 −0.364* 0.021 0.099 0.565 −0.055 0.740 0.042 0.794 0.158 0.311 美しい湾クラブ知識 0.245 0.085 0.259 0.101 0.219 0.147 0.218 0.135 0.142 0.324 農山漁村 0.020 0.907 −0.054 0.773 −0.124 0.479 −0.100 0.557 −0.080 0.636 農林水産業 −0.199 0.358 −0.047 0.848 −0.110 0.638 0.012 0.957 −0.173 0.436 水地域・ボランティ ア活動参加実績 −0.226 0.186 −0.358 0.058 −0.188 0.311 −0.364* 0.038 −0.151 0.400 森林ボランティア参 加意向 0.509* <0.001 0.647* <0.001 0.607* <0.001 0.657* <0.001 0.727* <0.001 女性 0.458* 0.002 0.638* <0.001 0.329* 0.032 0.561* <0.001 0.490* 0.001 年齢 0.023* <0.001 0.013 0.051 0.016* 0.014 0.013* 0.041 0.007 0.256 サンプルサイズ 1493 1493 1493 1493 1493 対数尤度 −757.7 −643.8 −692.3 −724.6 −734.7 地域主導の取り組み 実現に向けた仕組みづくり 産業創造 鳥獣被害対策 健康と心の豊かさ ボトムアップ 資金確保 係数 p値 係数 p値 係数 p値 係数 p値 係数 p値 定数 −0.665 0.176 −0.312 0.506 −1.071 0.035 −0.412 0.362 −0.302 0.489 富山湾循環知識 0.492* 0.002 0.559* <0.001 0.407* 0.014 0.462* 0.002 0.286* 0.045 海岸漂着物知識 0.148 0.332 −0.018 0.902 0.201 0.208 −0.116 0.418 0.209 0.118 美しい湾クラブ知識 0.222 0.116 0.174 0.194 0.221 0.134 0.366* 0.005 0.284* 0.023 農山漁村 0.060 0.728 0.201 0.221 0.182 0.313 0.072 0.650 0.107 0.479 農林水産業 0.178 0.452 0.287 0.212 −0.006 0.980 −0.138 0.508 −0.046 0.819 水地域・ボランティ ア活動参加実績 −0.098 0.579 −0.306 0.061 −0.480* 0.007 −0.193 0.238 0.075 0.639 森林ボランティア参 加意向 0.529* <0.001 0.548* <0.001 0.771* <0.001 0.879* <0.001 0.885* <0.001 女性 0.663* <0.001 0.209 0.126 0.630* <0.001 0.197 0.141 −0.014 0.909 年齢 >−0.001 0.988 −0.003 0.584 0.013* 0.036 0.006 0.256 >−0.001 0.958 サンプルサイズ 1493 1493 1493 1493 1493 対数尤度 −757.3 −822.3 −710.1 −840.5 −902.5 表9 海・川・森をつなぐ地域主導の取り組みへの評価と個人属性の関係に関するロジスティック回帰分析結果 *: p < 0.05
川海循環共生協議会設置)と資金確保のための仕組みづく り(地域活動用基金)について,支持と相関している。ま た,海岸漂着物の知識については,自然の恵みの見える化 プログラムの支持について正の相関が,地域主導の取り組 みのうち森林メタボ解消の重要度評価について負の相関が 確認される。 さらに,鳥獣被害対策以外の全ての地域主導の取り組み, 人材育成の仕組みづくり,及び全てのライフスタイル変革 プログラムについて,女性は,男性よりも,重要と判断し, または支持している。地域主導の取り組みのうち,森林メ タボ解消,地域産食材再生,大きな鳥が舞う環境づくり, 及び自然の恵みを活かした健康と心の豊かさづくりについ ては,年齢が高いほど重要とする傾向が見られる。 水に関する地域・ボランティア活動参加経験は,地域主 導の取り組みのうち,大きな鳥の舞う環境づくりと自然の 恵みを活かした健康と心の豊かさづくりの重要度評価と負 の相関が認められる。農山漁村地域の居住,及び農林水産 業への従事は,その他の要因を統制した上で,地域主導の 取り組み等の重要度・支持度と相関はない。 4.3 海・川・森のつながりに関する調査研究及び統合 的管理に対する態度 海・川・森,そして人間活動のつながりに関して自然科 学的な調査研究をさらに進めるべきどうか,また分野や行 政区画を越えて,海・川・森の管理を一体的に進めるべき かどうか,に関する態度は表10のとおりである。海・川・ 森及び人間活動のつながりに関してまだ不明確な事柄を 明らかにするための調査研究について,「どちらともいえ ない」を含む5尺度選択肢において,60%以上の回答者が 「進めるべき」または「どちらかといえば進めるべき」と 回答している。また,海・川・森の統合的管理については, 65%以上の回答者が「一体的に管理すべき」または「どち らかといえば一体的に管理すべき」と回答している。 続いて,海・川・森のつながりに関する調査研究及び統 合的管理の推進に関する態度について,調査研究を「進め 実現に向けた仕組みづくり ライフスタイル変革プログラム 経済活動活用 人材育成 子ども 消費・余暇 恵みの見える化 係数 p値 係数 p値 係数 p値 係数 p値 係数 p値 定数 −0.681 0.142 0.300 0.551 −0.339 0.496 −0.470 0.352 −0.379 0.427 富山湾循環知識 0.536* <0.001 0.705* <0.001 0.339* 0.041 0.540* 0.001 0.140 0.374 海岸漂着物知識 0.030 0.834 0.035 0.831 0.049 0.758 −0.107 0.513 0.306* 0.041 美しい湾クラブ知識 0.241 0.070 0.141 0.342 0.203 0.169 0.049 0.743 0.244 0.080 農山漁村 0.140 0.389 0.076 0.671 −0.043 0.808 −0.171 0.329 −0.076 0.643 農林水産業 0.040 0.854 −0.293 0.201 −0.234 0.300 −0.125 0.589 −0.033 0.880 水地域・ボランティ ア活動参加実績 0.001 0.994 −0.077 0.684 −0.209 0.262 −0.064 0.739 −0.272 0.118 森林ボランティア参加 意向 0.936* <0.001 1.043* <0.001 1.383* <0.001 1.482* <0.001 1.189* <0.001 女性 0.205 0.131 0.332* 0.030 0.402* 0.008 0.469* 0.003 0.432* 0.003 年齢 0.005 0.431 −0.004 0.567 0.011 0.097 0.012 0.059 0.004 0.544 サンプルサイズ 1493 1493 1493 1493 1493 対数尤度 −820.0 −698.3 −700.3 −683.4 −766.8 *: p < 0.05 表9(承前) 海・川・森をつなぐ地域主導の取り組みへの評価と個人属性の関係に関するロジスティック回帰分析結果 表10 海・川・森のつながりに関する調査研究及び統合的管理に対する態度の度数分布 進めるべき どちらかといえば進めるべき どちらともいえない どちらかといえば進める必要はない 進める必要はない 計 調査研究 353 610 417 69 44 1,493 一体的に管理すべき どちらかといえば一体的に管理すべき どちらともいえない どちらかといえば個別に管理すれば よい 個別に管理すれば よい 計 統合的管理 397 590 333 106 67 1,493
るべき」または「どちらかといえば進めるべき」,および「一 体的に管理すべき」または「どちらかといえば一体的に管 理すべき」と回答しているかどうかを非説明変数(ダミー 変数)とし,4.2の地域主導の取り組みに関する評価の 個人属性等との回帰分析で用いたのと同じ説明変数を採用 したロジスティック回帰分析を行う。その結果を表11に 示す。 海・川・森のつながりに関する調査研究の推進については, 他の要因を統制した上で,森林ボランティアの参加意向が あるほど,富山湾の水・栄養・生物循環及び「世界で最も 美しい湾クラブ」加盟の知識があるほど,また年齢が高い ほど,支持的である。海・川・森の統合的管理については, 森林ボランティア参加意向があるほど,富山湾の水・栄養・ 生物循環及び「世界で最も美しい湾クラブ」加盟の知識が あるほど,また農山漁村地域在住であるほど,支持的であ る。海岸漂着物に関する知識,農林水産業従事,水に関す る地域・ボランティア参加経験,及び性別については,態 度と無相関である。年齢については,統合的管理に対する 態度と,農山漁村地域居住については,調査研究に関する 態度と,それぞれ相関がない。 5.考察 本調査はインターネット・パネル登録者を対象とするも のであり,母集団(富山県民のうち18歳から69歳までの男 女)の性別・年代分布と異なる点があり,また調査結果は 母集団の態度分布と異なる可能性があるが,森林ボラン ティア参加意向については無作為抽出型社会調査である 2015年県民意識調査(20歳以上の男女2,500人対象,有効 回答数1,415人,回収率56.6%)と同じ分布となった(表5)。 森林ボランティア参加意向の観点からは,本調査の回答者 は,県民意識調査の回答者と同様の志向性を持っていると 考えられる。一方で,県政モニターを対象とした2016年意 識調査の結果との比較からは,水に関する地域・ボランティ ア活動に参加したことがない回答者の比率が高く(表4), また水に関する古くからの生活の知恵が残っているかどう かについて,分からない回答者や,残っていないと考える 回答者が多い。これは県政モニターとなる県民が,それ以 外の県民と比して地域活動への参加状況がよく,生活環境 一般への関心が高いことを意味するのかもしれない。 4.2の結果のとおり,環境省の「つなげよう,支えよ う森里川海」プロジェクトからの海・川・森をつなぐ8つ の地域主導の取り組み,4つの実現に向けた仕組みづくり, そして3つのライフスタイル変革プログラムの提案に対し て,7割から8割以上の回答者が支持的である。提案では, 地域主導の取り組みとそれを支える仕組みづくりは地域で, ライフスタイル変革プログラムは全国で行うことが想定さ れているが,富山県においてはいずれも県民の理解や参加 が得られる可能性がある。森林ボランティア参加意向を有 する回答者は,そうでない回答者と比して,他の要因を共 通とした上で,取り組み,仕組みづくり及び変革プログラ ム全てに対する支持度が高い。森林ボランティア参加希望 者(8割は未経験)が,森林のみならず,海・川・森をつ なぐ市民参加型の活動を支えるサポーター層として重要で あると考えられる。 また,15の取り組み/仕組みづくり/プログラムのうち14 について,富山湾の水・栄養・生物循環に関する知識(「聞 いたことはある」を含めて)があるほど,支持的である。 富山県では,学校教育のほか,産学官連携の地域づくり[11], 日本海学[12],立山黒部ジオパーク[13]などでも「高度差(高 低差)4000(m)」をキーワードとして富山の自然と文化 を一体的に理解し,活用しようとしている。こうした活動 を通した知識の取得や関心の向上が,地域主導の取り組み の支持につながる可能性がある。なお,海岸漂着物の知識 については,自然の恵みの見える化プログラムの支持につ いて正の相関が見られる一方で,地域主導の取り組みのう ち森林メタボ解消の重要度評価について負の相関が示され たが,後者について合理的な理解は難しい。水に関する地 域・ボランティア活動参加経験の,地域主導の取り組みの うち,大きな鳥の舞う環境づくりと自然の恵みを活かした 健康と心の豊かさづくりの重要度評価との負の相関につい ても,合理的な説明ができない。 調査研究 統合的管理 係数 p値 係数 p値 定数 −1.000* 0.024 −0.431 0.326 富山湾循環知識 0.888* <0.001 0.773* <0.001 海岸漂着物知識 −0.152 0.272 −0.257 0.065 美しい湾クラブ知識 0.349* 0.006 0.566* <0.001 農山漁村 0.052 0.735 0.353* 0.024 農林水産業 −0.306 0.130 −0.376 0.062 水地域・ボランティ ア活動参加実績 0.088 0.589 −0.190 0.231 森林ボランティア参 加意向 1.016* <0.001 0.788* <0.001 女性 0.046 0.718 −0.125 0.326 年齢 0.012* 0.026 0.005 0.411 サンプルサイズ 1493 1493 対数尤度 −877.9 −883.2 *: p < 0.05 表11 海・ 川・森のつながりに関する調査研究及び統合的管理に関する 態度と個人属性の関係に関するロジスティック回帰分析結果
海・川・森のつながりに関する調査研究の推進と統合的 管理についてはいずれも6割以上の回答者が支持的である。 森林ボランティア参加意向を有する者,富山湾の水・栄養・ 生物循環と美しい湾クラブ加盟の知識を有する者がいずれ もより支持的である。環境保全活動への参加意欲と,海・ 川・森のつながりに関する科学的解明とつながりを前提と した管理を求める態度が相関していることが分かる。また, 統合的管理については,農山漁村地域で非都市的環境に住 む回答者が、自然環境を想起しやすく、必要性を感じやす くなるのかもしれない。 水産庁・林野庁・国土交通省河川局により実施された調 査[4]によれば,以下のような論点について更なる調査研究 が必要とされており,別な論点も含めた調査の拡充が,政 策の根拠や効果を把握する上で可能と考えられる:⑴ 森 林・河川から供給される栄養塩類の海域の生産への寄与, ⑵ 森林・河川から供給された微量元素類の海域の生産へ の寄与,⑶ 森林・河川から供給された有機物の海域の生 産への寄与,⑷ 森林・河川から流出する水量が安定する ことの健全な海域生態系の維持への寄与,⑸ 森林による 土砂流出防止機能と流域からの土砂の適度な供給の健全な 海域生態系の維持への寄与,⑹ 森林・河川生態系が適切 に維持されることの海域の生産への寄与,及び ⑺ 動植物 の存在や水産資源の収穫の海域の生産への寄与。 富山県では庄川・小矢部川・富山湾の海岸漂着ゴミ問題 とその対策(「みんなできれいにせんまいけ」運動)があり, 県以外に富山大学(張勁教授),国土交通省北陸地方整備 局富山河川国道事務所,及び環日本海環境協力センターが 問題の現状・背景及び対策について知見を提供する役割を 担った[5]。これを先例として,「とやま21世紀水ビジョン」 や「富山県生物多様性保全推進プラン」などの関連計画に おける海・川・森のつながりに関する調査の拡充を,関連 機関と県が連携して実施することが考えられる。 海・川・森の統合型管理については,全国の事例調査[6] から以下の7つが課題として挙げられており,富山県にお ける,海・川・森のつながりを保全・創造する活動の参考 となる(なお,富山県の調査事例については,漂流・漂着ゴ ミ対策は既に実施されており,以下⑵の水の統合型管理が 残る課題とされている):⑴ 海底ごみの流域圏一体処理の 仕組み構築と発生源対策,⑵ 河川水・地下水・湧水・伏流水・ 海水を含む水の統合型管理,⑶ ダム放流量・河川流量と 工業用水・農業用水・水道用水・内水面/海面漁業活動と の水資源利用調整,⑷ 河口域の利用調整(ゾーニングな ど),⑸ 行政区域が異なる場合の生態系保全のための関係 主体連携,⑹ ハード・ソフト両面からの陸域・海域の一 体的な防災対策,及び ⑺ 海・川・森の開発・利用・保全・ 管理に対する,森・川・海を直接利用しない,または農林水 産業に従事しない地域住民の参画(権利・義務の付与)。 6.結論 本調査では,海・川・森のつながりに対する県民の態度 を明らかにし,つながりに関する調査研究や統合的管理を 進める上での示唆を得ることを目的として,インターネッ ト型社会調査(居住市町村による人口割り付けを行った18 歳から69歳までの男女1,493人対象,氷見市については7 人割付を下回っている)を実施した。その結果,海・川・ 森をつなぐ地域主導の取り組み(8種),その実現に向け た仕組みづくり(4種),そして全国的なライフスタイル 変革プログラム(3種)の提案に対して,7割から8割以 上の回答者が支持的であり,また海・川・森のつながりに 関する調査研究の推進と統合的管理について6割以上の回 答者が支持的であることがわかった。統計解析によれば, 地域主導の取り組み/仕組みづくり/ライフスタイル変革プ ログラムの全てと,海・川・森のつながりに関する調査研 究及び統合的管理について,森林ボランティアへの参加意 向のある回答者は,より支持的である。また富山湾の水・ 栄養・生物循環に関する知識を有する回答者も,地域主導 の取り組みの1種を除き,上記全ての取り組みに対してよ り支持的である。 富山県においても海・川・森のつながりを保全・創造す る地域主導の取り組みと統合的管理を推進する素地がある と考えられる。富山の自然の恵みと生活のかかわりについ て知り,体験する機会を増やすことが,取り組みそのもの となるほか,多種多様な取り組みや仕組みの支援につなが ると考えられる。また,海・川・森の統合型管理に向けて, 支持を得て,政策・施策の根拠や効果となる科学的知見に ついて更なる調査研究を行うことができる可能性がある。 引用文献 [1] 環境省(2016):つなげよう,支えよう森里川海, http://www.env.go.jp/nature/morisatokawaumi/ index. html(2016年12月27日閲覧). [2] 丹保憲仁・ワークショップ「自然と共生した流域圏・ 都 市の再生」実行委員会(2000):自然と共生した流域圏・ 都市の再生―流域圏から都市・地域環境の再生を考える, 技報堂出版,261. [3] 石川幹子・岸由二・吉川勝秀(2005):流域圏プランニ ングの時代―自然共生型流域圏・都市の再生,技報堂 出版,307. [4] 農林水産省・国土交通省(2004):森・川・海のつなが
りを重視した豊かな漁場海域環境創出方策検討調査報 告書,農林水産省・国土交通省,399. [5] 海洋政策研究財団(2011):平成22年度森川海の一体 的な管理に関する調査研究報告書,海洋政策研究財団, 218. [6] 遠藤愛子・眞岩一幸・河津静花・寺島紘士(2011):森 川海の一体的管理に関する調査研究,日本海水学会誌, 65,4,210-222. [7] 富山県(2013):とやま21世紀水ビジョン,富山県, 89. [8] 富山県(2016):平成28年度第1回県政モニターアンケー ト結果の概要について,富山県,5. [9] 富山県(2016):平成27年富山県の人口,富山県. [10] 富山県(2016):水と緑の森づくりに関する県民意識 調査報告書,富山県,120. [11] 富山大学(2016):地域再生塾「高度差4000」, http://]www.acc.u-toyama.ac.jp/k4000/h21/ (2016年 12月28日閲覧). [12] 日本海学推進機構(2016):森里海のつながり講座, http://www.nihonkaigaku.org/library/cat190/ (2016 年12月28日閲覧). [13] 立山黒部ジオパーク協会(2016):立山黒部ジオパー クとは,http://tatekuro.jp/about/ (2016年12月28日 閲覧). 謝辞 本研究は,平成28年度富山県立大学重点領域研究遂行支 援の助成を受けた。記して感謝します。