特別支援学校の医療的ケアにおける協働を促進する要因 : 一般教職員・養護教諭・看護師の協働とバーンアウトに着目した分析
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(2) 種,雇用形態,看護師配置人数,医療的ケア対象 人数及び協働得点であった。「脱人格化」に有意 差がみられた変数は,職種,雇用形態,医療的ケ ア対象人数及び協働得点であった。「個人的達成 感」に有意差がみられた変数は,職種,雇用形態,. 調査時期2011年7月∼8月 詰果1(主成分分析). Cronbachのα係数を算出したところ,全体 (α=、白9),各下位因子(α:、80∼.82)にお. いて今回の調査でも十分な内的整合性が確認さ れた。また主成分分析をおこなったところ,こ の第2主成分は特に学校組織や医療的ケアのシ ステムに大きく影響を受けている成分だと考え られた。この結果は,Marti虻Roariguez,et,. 医療的ケア対象人数及び協働得点であった。2要 因分散分析で交互作用は見られなかった。 結果2(重回帰分析). 重回帰分析の結果,統計的に有意な標準回帰 係数(β)が得られた変数は養護教諭(看護師免 許あり),正規雇用,医療的ケア対象者人数10人. a1.(2005)が指摘した,多職種間の医療的ケアチ. ームにおける協働には,人的資源管理などの組 織的要因も重要な役割であるという説を支持す る結果であっただけでなく,協働を促進させる うえでは,対人関係要因よりも、組織やシステ ム要因が重要であるという新たな知見を見出す. 以上及び協働得点の4つであった。 結果3(ロジスティック回帰分析). バーンアウト得点高群について,バーンアウト得 点を従属変数としてロジスティック回帰分析を行っ. ことができた。. たところ,正規雇用の非正規雇用に対するオッズ. 結果2(分散分析・亘回帰分析). 比は2.11であった。. 性別,年齢,職種,雇用形態,医療的ケア従事 年数,医療的ケア実施形態,医療的ケア実施場所, 看護師配置人数,医療的ケアを必要とする児童・ 生徒数及び校種が協働に及ぼす影響について分 散析を行った。なお多重比較では全てTukeyの. 皿 考察及ぴ提言 本研究では,特別支援学校の医療的ケアにお ける協働について,研究1「協働尺度の作成」,研. 「協働得点」に有意差がみられた変数は,職種と. 究2r協働の促進要因と阻害要因の探索」,研究3 「協働の成否がバーンアウトに及ぼす影響」の3つ. HSl)法を用いた。. 従事年数であった。また,各下位尺度については,. の研究に取り組んだ結果,2つの重要な知見が得. 組織・システム的要因に有意差がみられた変数は,. られた。. 医療的ケア対象者人数であった。専門的対人関 係要因に有意差がみられた変数は,年齢,職種, 雇用形態及び従事年数であった。日常的対人関 係要因に有意差がみられた変数は,職種と雇用条 件であった。また看護師配置人数と医療的ケア 対象生徒人数において交互作用が有意であっ. 1つは,今回の研究によって医療的ケアにおけ. た。. 大きいという新たな知見が得られたことである。. る協働の構成要因として,「組織・システム的要因」. 「専門的対人関係要因」「日常的対人関係要因」の. 3つの要因を抽出し,特別支援学校の医療的ケア チームにおける協働の促進要因として,対人関係 要因よりも組織・システム的要因の方がより影響が もう1つは,協働はバーンアウトに大きく影響を及. [研究3]. ぼす要因であるという結果が得られたことである。. 目的. その二つの成果をふまえ特別支援学校の医療. 協働の成否がバーンアウトに及ぼす影響につ. 的ケアにおける協働について以下のように考える。. いて明らかにする。. 特別支援学校の医療的ケアにおける協働を促進さ せるには,個人の能力に頼るのではなく,組織・シ. 結果1(相関分析). バーンアウト尺度との相関分析を行った結果, Pearsonの相関係数は全体(r=一.47),各下位因 子(r=一.32∼一.49)の弱∼中程度の負の相関関. ステムとして協働をおこなう環境を整えることが最も. 係がみられた。. ンアウトを防ぐ上で重要であると考えられる。. 結果2(分散分析). 子どもたちが生き生きと輝ける学校づくりをすす. 重要である。そして,よりよい協働関係は,教育効. 果をあげるだけでなく,医療的ケア従事者のバー. 1要因の分散分析を行った結果,「バーンアウト. めていくことは,そこに働く職員が生き生きと輝ける. 得点」に有意差がみられた変数は,職種,雇用形. 職場でもあるということではないだろうか。. 態,看護師配置人数,医療的ケア対象人数及び 協働得点であった。また,各下位尺度については,. 主任指導教員 岩井圭司 指導教員 岩井圭司. r情緒的消耗感」に有意差がみられた変数は,職. 一117一.
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