As You Like It試論(II)
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(2) 56. did. 岡 i□ the. golden. 田. 琴. 雄. (1.1. 109-113). world.. 之を併せて見た場合,この作品の背景となっている牧歌(pastoral)的世界の特徴がうかが えるだろう。第一に過去の黄金時代を想定してそれに憧れるという牧歌の特性,第二に都 会-この場合宮廷-の生活を斥けてそこから逃れた田舎・田園の生活を美化しようとする JL、情,この二つが悪の支配する宮廷の世界から追放された公爵達の生活に重ね合わされて 表現されている訳である。このことはこの作品のプロットの展開において牧歌という様式. .が持っている意味を示唆する。つまりシェイクスピアは牧歌という様式を用いることによ って,宮廷と森(田園)という二つの別世界を設定し,宮廷との対比において田園をこの comedies 一作品の主な舞台として第2幕より登場させることによって,今迄のromantic オこおける舞台の移動とプロットの展開との関連を更に徹底したものにすると同時に,そこ 々こ一つの新しいhomogeneousな作品の世界を措く試みを行ったのだ,といえよう。. このことは必ずしも伝統的な牧歌(pastoral)の特徴をそのまま劇の世界に持ちこむこ 七を意味するものではない。この作品の「自然」というものが如何に人工的なものであ り,その点で牧歌の特徴をそのまま示していることは前に述べた2)。ただ注目すべきこと. 紘,登場する人物が牧歌的romanceとほかなり違った扱い方をされ,違った性格付けが されていて,これがシェイクスピアの他の作品との関連においても大きな特色となってい るということである。. 主な舞台となるArde□の森が牧歌特有の人工性を持っているとともに,又或る種の現 実離れしたfairy-tale. の世界と共通するものを持っており,それがTheMerchant. VeniceのBelmontなどとも共通していて,シェイクスピアほこうした面をストー1). of. 展開において,その種本(source)となったThomas. LodgeのRosalyndeよりも更に. -の. 徹底させていることは,例えば公爵を追放した,弟のFrederickが「この森の荒涼たる 近く」. (`outskirts. of. this wild. wood'5.1.159)まで来て急に改心するという筋書に見 られる。こうした,まるでこの森に何か人の心を「善導」する力があるかのような話の展. 開ほ,. Lodgeの原作にあったものでなくて,勿論シェイクスピアがこの作品の結末に際. して考え出したものであった。ただこのことはこの作品において登場する人物の作り出す 世界が現実離れしたものになることを意味するものでない。むしろArdenの森の持つ人 工性は,この作品固有の人間世界を構成する背景を与えているのであって,その世界が牧 歌的romanceの世界を源泉としながら,それとほ違った新しい性格を与えられているこ とに注目すべきであり,その特徴としてはromance的愛への感傷を排した態度,それを 可能にする現実的な平衡感覚と知的洗練(sophistication)といったものが挙げられ,それ らが具体的に現われるのは登場人物の描き方においてである。 Ardenの森に最初から住んでいた二人の羊飼い,. Silviusと. Phebeが,ルネサンスの. I:牧歌的romanceに登場する典型的なタイプ,宮廷風恋愛の伝統に忠実な男女として描か れているのは,いうまでもないことであろう。だがシェイクスピアほこの二人の登場する. 2)同上.. p.37..
(3) As. You. Like. h試論(Ⅱ). 57. 場面を先ずRosaliIldとCeli∂に見せて批評させることによって,二人の視点から生真面. 目な求愛の場面を戯画化して描いているばかりでなくて,その反面この二人の羊飼に或る 種の泥臭さを与えて,典型的romaIICeの主人公とほ別の凡庸な人物として描くことによ って,牧歌的romanceの世界に或る変化をもたらしていることが指摘できよう。これほ においてSilviusの原型であるMontanoがすばらしい美男(the. LodgeのRosalynde flower. Swaines. of all the fairest. ぬ美女(`the. in Arden'3))として,又Phebeもこの世のものとほ思われ in. Shepheardesse As. て措かれているのに対して, hand'. freestone-coloured. all Arden,.. YouLike. this. ‥. Nymph'4))とし. gorgeous. leathern. ZtのPhebeほその手が`a. hand,. (4.3, 24-25)と許されていることに見られるように,いわ. ば日常的な現実をも与えられており,又この評言がRosalindによって言われていること は,この二人の男女の羊飼いが排捻の対象として措かれているだけではなくて,彼等と. のやりとりが主人公達の生きる世界の特質を暗示する働きを持っていることを意味しよ う。 OrlandoがSilvius. Rosalindの恋人,. と同類の,初期の喜劇の登場人物と共通した 3幕2場における彼の詩とそれを木. ro皿anCe的世界の人物として描かれていることは,. に掲げる際の彼の言葉(3.2.. 1-10)に見られるが,このことほ更に,劇の終り近く,. 二組の恋人達が登場する言葉のかけ合い場面(5幕2場)において著しい。 It is to. Silvius. All. made. of. adoratioll, humbleness,. All. purity,. duty. All. so. And. Orlando.. so. And. Phebe. of wishes,. observance, and. impatience,. Phebe. I for. so so. am am. [to Rosalind].. Silvius. fantasy,. all observance;. am. Ar]d. Rosalind.. of. all made. all patience,. l for. am. and and. all trial,. Phebe.. all made. passion,. All. AIld. be. Ganymede.. I for. I for If. r]o. this be. If this. [to Phebe].. Rosalind.. be. woman. so, so,. why why. blame blame. you you. me me. to to. love. love. you? (5.2.. you?. 90-100). この場面最初の6行は初期の喜劇の主人公達, 人物達の口から発せられてもおかしくない,. Valentine,. Proteus,. Lysallder. といった. 的愛の因習に忠実な言葉であり,. romance. それに続く数行もその様式化された詩的表現であることはいうまでもないであろうが, Orlandoは目に見えないはずの相手(実際ほ変装して目の前にいる)を想い描くことに よって,この詩的な雰囲気を更に盛り上げようとする。 Toll Like. 3). As. 4). ibid. p.366. A,. The. New. VariorumEdition,. ed. byH.H.. Furness. (Dover. 1963). p.381. A.
(4) 58. Orlando.. It this be. Rosalind.. Who. Orlando.. To. do. so,. her. you. that. why. blame. speak. to,. is not. 雄. 卑. 田. 岡. `Why. here,. love. to. me. you. blame doth. nor. you? to. me. you. hear.. not. love. you?'. (101-103). それに対して水をかけるのがGanymedeに変装したRosalilldである。 Pray. no. you. of this, 'tis like bowling. more. lrisb. of. wolves. the. against. (104-105). moon.. この場面ほ情趣たっぷりの詩行から急転してRosalindのきびきびした散文に変り,物語 の結末を読者に暗示する。 変装したRosalindがこうしたいわばlove-game. の場面を楽しんでいると言えよう. が,それを可能にしたのはまさに変装という技法であり,その背景に彼女が羊飼として男 装しなければならなかったという牧歌的romanceのプロットがあったということが一応 Rosalind. 考えられよう。. とOrlandoの問にはRomeo. とJulietの場合のような場面ほ. 一つもなくて,二人が相対して話をするのはOrlandoが相手を誰と知らないで話す変装 の場面においてであり,彼女の愛情が直接的に表現されるのはCeliaとの会話においての みなのだ,というのほ他の喜劇(例えばTwelfth. Night)においても同様だ,といえる. かも知れないが,彼女の考え方において感傷的な, 拒否する姿勢があることも指摘できると思う。. 「ウエット」な,愛の「告白」などを. Orlando. is merely. 390-) ‥‥'(3.2. romance的愛の実態を冷静な目で眺めている知性が語らしめてい. との会話の場面における`Love. という言葉にしても,. madness. との会. るのだ,といえる。それに続く「恋という病をなおす」ことケこついてのOrlando 話は,逆説的な意味の複雑さを持っている。 Orlando.. I would. Rosalind.. I would. every. day. to. be. not. my. cure. cote,. youth.. cured,. if you. you,. and. woo. RosalindがOrlandoに対して`I. but. would. Rosalind,. me. call. and. come. (3.2. 414-416). me.. cure. would. you'と言っているのは,この作品の. 結末,彼と結ばれることによってその悩みを解消させることになるという結末を暗示して Orlandoを彼の非現実の世界から自分の世界へ引き戻す. いるということばかりでなくて, こと,. 的愛の幻想から現実-と目を向けさせることをも暗示しているといえよ. romance. う。その後で二人が出会う「求愛」の場面(4幕1場)での`‥.thepoorworldisalmos亡 six own. thousand. years. passion,. in all this. old, and in. videlicet,. there. time. was. not. any. maI〕. died. i□ his. love-cause‥.'(90-93)いう言葉もOrlandoにとっては. a. まさにそうした意味での「治療」の場面に他ならなかったであろう。彼女がOrlandoに 目を向けさせようとしているものに全く徹底して散文的な現実の生活があることほ注目さ れてよいことだ。 No, maids wives‥.. no, are. Orlando, May. men. wbell. I will be. more. are. they. April are. jealous. wherュ. they. maids,. but. of thee. than. December. woo,. the a. sky. Barbary. changes. when when. cock-pigeon. they they over. wed; are. his.
(5) You. As. hcn,. more. that. and. than. clamorous thou. whell. a. Like. parrot. rain‥‥I. against. inclined. art. to. 59. It試論(II). 141-3,. (4.1.. sleep,. like. laugh. will. a. hyen,. 15011). こうした現実認識ほ,その聡明さをもって讃えられている他の喜劇の女主人公達Viola,. Portiaなどとは異質のもので,むしろBeatriceに近いものであろうo Twelfth. ここで対照的に思い出されるのが,. NightのViolaである。. Rosalindと共通. 「女性」というものについて次. して,男装して自分の愛する男と対話をしている場面での,. の言葉は上のRosalindのものとまさに好一対をなしている。 Duke.. Or. Then. thy. For Being. are. Viola.And To. die,. thyself,. be工1t :. the. fair flower. whose fall. that. very. hour.. alas,. that. they. are. doth are:. than. younger. hold. roses,. they. so. so;. grow! (2.4. 37-41) Nightからの,あたかも或るSonnetsの世界を思わせるような詩行は,. even. Twelfth. この. as. displayed. once. be. callnOt. affection. women. love. let thy. to. they. when. perfection. 作品全体に及ぶ,けだるく甘美にして憂愁にみちた世界を暗示し,その後のViolaの行 動,というか運命を予告する。. ViolaがOrsinoと結ばれるようになるのは,彼女の双子 01iviaの関心がOrsi□oから離れたという,幸運な偶然によ. の兄のSebastianが現れて,. Phebe,. るのである。これに対してRosalindは自らの運命とともにSilvius,. Orlandoの3. 三人の運命を手中に持っていて,それを自らの意志で実現させることになる。この過程と 感傷性を排した,彼女の現実認識とが結びついて作品の中で描かれているといえよう。 こうした特質は,更に自己を客観視する精神の柔軟さ,洗練と結びついている。それが 最もよく現れるのはCeliaとの会話の場面である。彼女のOrla□do-の愛情が直接に語ら れるのはCelia No, of one's. that. spleen, eyes. との会話においてである。 same. and. bastard. wicked. born. because. of. his. of Venus,. are. was. blind. madness-that own. that. out-(4.1.. rascally. begot boy. of thought, that. conceived. abuses. every. 206-9). loveに この愛の神Cupid -の呼びかけは凡そrom∂nticな夢想と無縁なものであり, Labour's Lostで他の廷臣 対するcriticalな現実意識を示しており,この点ではLove's. 達の非現実的な衝いとポウズを批判しているBerowneの同様な愛の神-の呼びかけ5'と 共通するものがある。この意識はその次に続く彼女の率直な愛情の表現にも共通してい る。 -let. 5). bin. This Tbis. be. judge. how. deep. l. am. whimpled, whining, purblind, Signior Junior, giant dwarf,. Regent. of T血'anointed. (Love's. love-rhymes,. sovereign Lost" Labour's. lord of 3.1. of. sighs. ill love-Ⅰ'11. Cupid,. folded and. 178-181). b叩,. wayward Dan. arms,. groans‥. ‥. tell. thee,. Aliena,. I cannot. be.
(6) 60. 岡. out. 1.. of. the. sight. Orlando:. of. 卑. 田. Ⅰ'11 go. find. 雄. a. shadow. and. till he. sigh. (4.. come.. 209-212) I'll. これに対してCeliaは`And. sleep.'という極めて効果的で短かい言葉で水をかける のである。二人の問の会話は殆んどこうしたやりとりの交換によって進むのであり(他に も例を挙げれば3・41 28-32の会話),それを可能にしているのほ, Celiaの,すく小にこう したいわば突き放した反応をさせる,精神の知的洗練(sophistication)とこうしたwit の矢を受け入れるRosalind自身の精神の柔軟さであろう。 この意味で幕開間もない場面での二人の会話ほ興味深い。 From. Rosalind・. of falling. thiI止you wbat Celia・ Marry・ nor. earnest,. thou. no. coz,. devise. and. sports...Let. me. see-. love?. ln. prithee・. do,. further. i□ sport. in hor]our. mayst. I will,. henceforth,. to make. come. sport. than. Ⅲdtber,. off. but. withal;. love. no. safety. with. in good. man. blush. pure. of. (1.2. 22-26). again.. 阿部知二氏の『明るい「あそび」の喜劇』という評言5'ほこうした個所にもっともよく. 当てはまるかも知れない。 「恋におちる」ことを`sport(s)'と呼ぶのほ素朴さとほ違った 或る種のsopbisticatio□のあらわれに他ならないだろう。そしてこの「生」と「遊び」を 同一視する態度の背後には生きることへの強烈な閑Jbと自信があるに違いないように思わ れる7'。そしてCeliaがSilvius,. Pbebeなどに見られる愛についての感傷性から完全に 解放されている女性であることほ,彼女が01iver と会って直ちに結ばれるという筋書に おいて最もほっきりしている(5.2. 31-49)0 LodgeのRosalyndeにおいてほ彼女の原型である:11indaが如何にCeliaと違った, 01iverに相当するSaladinと. roma□ce的愛の伝統に忠実な女性として描かれていたか,. の恋のいきさつが如何に長たらしく冗漫に進んでいったか-そこに宮廷風恋愛特有の冷 酷さのポウズ8'を含めて-を見れば,シェイクスピアが牧歌(pastoral)のromance という形式を如何に自由に使いこなしているかが理解できよう。 (3) As. You. Like. Ztにおいてシェイクスピアがストー.). -の枠組みに牧歌的romanceの. 6)阿部知二訳「お気に召すまま」岩波文庫(昭和49年改訳)解乱194頁 7)この点ホイジンガが「ホモ・ルーデンス」の中で引用している(高橋英夫乱中公文庫嵐昭 和48年, p・54),プラトンの「法律」のことばとも無関心でないように思われる`And that. witbstanding us to be a. man. -. 8). in. earnest;. to be ought (Laws・ 803, Loeb. Althoughthese heardesse shee. bu皿an. :. desired. yet. Loue,. seem. serious Classical. she. were. coye made. unⅥⅦrthy. is. and也at in. words to. are. affairs. Lib・. the. this. earnest. Bury. necessity counsels is this,一也at I assert. heauenly. serious也ings, trans.. replie.'(Furness,. and op.. not. and Xl,. Plato in. harmonie. first courting,. not-. effort,. misfortune…・W血at about. R.G・. most at. our. earnest. of. to cit.. about. trifles. p.53). the. Cares. disdaine. p.373). of Loue. the shep・ howsoever.
(7) As. You. Like. 61. h試論(II). 筋書きを借り,プロットの展開にそのfairy-tale的な自由さを十分活用している一方で, そうした物語のconventionalな内容・テーマに対する批判的な考えをもって人物を措 き,その造形を試みているということがいえよう。その人物遠が牧歌の物語の展開の中で その外面的行動はいかにも現実離れしていながら,まさにその現実離れした行動の中に生 々とした人間の姿を感じさせてくれるのほ,彼等がpastoral. romaIICeの世界から抜け出. て,シェイクスピアのドラマの世界に生きているということなのだが,このことを最もよ Celia. と. く感じさせてくれるのがRosalind. の二人の女性であろうo. この作品の一つの,. 特質ば, pastoralという形式の枠を利用し,羊飼の求愛の場面やOrlandoの詩作の場面 のようにその. conve□tioI〕を取り入れながら,それに或る種の現実味を施し-Phebeの. 描き方にもこのことが見られるのほすでに述べた(p.57)一文その一方でほそれとは異. 質な新しい人物,例えば卑近な現実の生き方を実践するTouchstoneを,登場させて,こ うした人工性と卑俗性,現実の多様な局面との接触において,二人の女性登場人物を造型 Rosali□dとCelia. したということであろう。. においてシェイクスピアが描き出した特質 とほ,前述の通り,精神の柔軟さ,率直さ,高度な知的洗練といったものであったが,そ れを際立せるかのように,それと全く逆の人物として措かれているのがJaquesというこ とになろう。 You. この人物がAs. Like. Zt. の世界において特異な存在であるとして,その憂欝,略. さがしばしば注目され,時にはHamlet. との共通点が指摘される9'o. しかし彼をHamlet. とほっきり分つ相違点ほ,彼の人生に対する傍観者的,無為の姿勢であり,この点で亡霊 Jaques のお告げで悩み,行動し,闘って死を迎えるHamletとほ根本的に異なっている。 Rosalind, がこの作品に登場するのほ, Ce】iaに見られる生き方,精神のあり方に対する. 明白なコントラストをなす人物としての意味を与られているからなのである。二人の女性 達の非感傷性に対して,彼の「訊刺」というものが一面において如何に感傷的でもっとも らしい教訓を伴ったものであるかほ,第2幕1場における-貴族による描写にほっきり示 されている。 First, `poor. for. Rosalind,. As. worldlings. To. that. in. weeplng. deer,'quoth. be, do,. which. the. `tbou. too. stream; testament. a. mak'st. thy. glVlng. had. needless. sum. of. more. (2. 1. 46-49). much'.... Celiaの精神の柔軟さと対照的なものとして措かれている彼の精神の硬直性,そ. のわざとらしさほ, Jaques.. Why,. Rosalind. Jaques.. his. Why I have. musiciar]'s,. which. との対話において最もよく示されている。. 4幕1場冒頭のRosalilld 'tis good then, neither. to. be. 'tis good the. sad. and. to be. scholar's. is'fantastical;. nor. say a. nothing.. post.. melancholy, the. 9)阿部氏前掲訳書解説188頁,福原麟太郎氏著作集Ⅰ. courtier's,. which which. (1968) 191頁等. is emulation; is. proud;. nor nor. the the.
(8) 62. soldier's,. lady's, of. is. which. own,. mine. indeed. sulldry. in. me. wraps. of many. compounded. the. a. lover's,. the. nor. the. nor. ambitious;. is nice;. which. 卑. 田. 岡. lawyer's,. of. humorous. sadness.. in. travels,. my. but from. extracted. simples,. is. which. is all these:. which. colltemplation. most. 雄. which. my. it is. a. the. nor. politic;. melancholy. objects,. many. often. and. rumi□ation. (4. 1. 8-19). 極めて個人的な,主観的な憂密(melancholy)という精神状態についてこれだけの雄弁を もってもったいぶった理由づけを行うことができるというのは,彼がHamletよりほむし ろPoloniusに近い人物であることを示している。彼ほホイジンガが「遊び」との対立に おいて規定した「真面目さ」の原理に最も忠実なタイプの人間ということもできるであろ. う。そして彼が最も同情的な評価を与えられたのが十九世紀の批評においてであり10),そ の十九世紀という時代がホイジンガによれば「真面目さ」の原理が最も幅を利かせた時代 であったことを附記しておくのも決して無駄ではあるまい11)。 HeleII. Gardller. ほ,シェイクスピアの多くの喜劇に共通する特質,その明るい世界に As. 投げかけられるかすかな晴い影といったものを,. You. Like. ZtにおいてほJaquesに. 見出している12)。この点で注目すべきほ,人生を七つの舞台の場面にたとえた,恐らくこ 139-166)であろう。人々がよくそこにシェイクスピ. の作品中で最も有名な台詞(2.7.. 「人生の智慧の片鱗」を見ようというのもこの部分かも知. ア自身の「人生観」を見出し,. れない。しかしこの彼の台詞の内容をToucbstoneのことばで簡潔に言いかえれば, `And we. from. so,. rot,. hour. hour,. we. rlpe. And. ripe.. and. theロ. from. hour. hour,. to. (2.7. 25-26)ということになるだろう。つまり時間(Time)という. rot-'. and. to. ものの人間の生活にもたらす結果,誕生から成長,老衰,死へと至る過程の極めて辛殊に して的確な描写がJaquesによって示されているといえる。これはシェイクスピアの他の. 作品に見られる時間のテ-マ(Time. Theme)のヴァ1)-イションだといえなくもない。. 注意すべきことは,このJaquesの言葉には語り手の生への共感というか,積極的な関 心といったものが感じられず,ここで語られている人間の一生ほ俺には「関係ない」とい. った,突き放した考え方が見られるということである。この点に時間のテーマの扱い方に おいて他の. との違いがあるといえよう。先に引用した. comedies. romantic. Twelfth. NightのViolaの And To. にしても, How. so. they. are:. die,. even. wbell. alas,. they. that to. they. are. so;. perfection. grow!. Lysanderの □oⅥ7,. my. love!. why. is your. cheek. so. pale?. (1824)における`‥.for the 10)その一例としてSkottowe という人のLife of Shakespeare js disposition of Jaques amiable, gentle and humane,'というコメントを挙げておこう (Furness, op・ cit・ pAO9) ll). 「ホモ・ルーデソス」高橋英雄訳,中公文庫,昭和48年,. 12). L.. Lerner(ed):ShakespeaTe's. CoTnedies,. Penguin. 389-390頁 (1967)・. Books・. pp・. 259-260・.
(9) As. How. the. chance. Dream. 1.1.. You. Like. do. there. roses. 63. h試論(Ⅱ) fade. (A. fast?. so. Night's. Midsummer. 128-9). にしても,又Proteusの how. 0!. this. The. uncertain. 1.3.. 51-2). Of love. sprlIコg glory. resembleth April. an. of. day-. Two. (The. -. Gentlemen. Verona,. of. Sonnetsのあるものを思わせるそ. にしても,ドラマの中心的役割を果す人物の声として,. の拝惰性とあいまって,我々に一種の切実さを感じさせてくれたのほ確かである。そこに. シェイクスピア自身の語っている或る種の「第一の声」を聞きとることもできるかも知れ Jaquesの人生七つの舞台場面の説にシェイクス. ない。これとほ全く逆の立場において,. ピア自身の「人生観」を読みとろうとする人がいてもそれは自由であろう。しかしそのこ とと,. Jaques. のいわば人生を突き放したような視点でこの作品が統一されているように. 考えることとほ別のことであろう。シェイクスピアはこの作品において「人生観」を, 「人生の智慧」を語ろうとしているのでほないことほ明白であるといえよう。. ただ彼のこの台詞を牧歌の伝統全体において考えた場合,問題ほ複雑になる.人生の第 三の場面を措く次の言葉, like. Sighing to. Made. his. then. ‥.and. furnace,. a. with. lover,. the. ballad. woeful. (2.7. 157-9). mistr(、ss'eyebrow:. がこの作品全体におけるromance的愛の描き方と関連があることほ否定できないし,更 Shepheardes Calendarの中での老いた羊飼の例えば次のよ に言えばSper]serのThe うな詩行, So. now・. my. My. sprlng. My. harueste. And. bids. So. llOWe. So. now. draⅥ7eS. yeare lS. Spellt, 血asts. him he his. my to. clayme stormes. blustring. his. tO. latter. terme,. burnt. vp. SOmmer. stirre. with. up. winter. w-itb blast. mally eche. sterI-e,. hys. rage. rigorous a. quite:. Sturdy coste. right.. stoure,. doth. scoure.. (December,. 127-. 132) に見られる問題が,シェイクスピアにおいてほ,. Jaquesという人物の言葉において特有. の表現を与えられているというのかも知れない。牧歌(pastoral)という形式,ジャンル. とそこに含まれる内容,それがシェイクスピアの劇作品において如何に変貌し,姿を変え て活かされているかは,. TouchstoneとかCorin,. Adamといった人物達を含めて,作品. 全体の構成において,更に考察されるべき問題であろう. 〔後記〕シェイクスピアの作品からの引用,慕,場,行の数え方はすべてNewShakespeare版(Cambridge. U,P.)によった。.
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