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情報システム・ネットワークのディペンダビリティに関する国際会議DSN2005の報告

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Academic year: 2021

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(1)IEEE 主催(1982 年からは IEEE と IFIP の共催)でスター ト し た FTCS(International Symposium on Fault-Tolerant Computing)である.2000 年に,それまで IFIP WG 10.4 が 主 催 し て き た DCCA(Dependable Computing for Critical Applications)と FTCS が一緒になり,ネットワー クを主体とするコンピューティングに重心を移した新しい DSN シリーズがスタートした.今回がその 6 回目である.  DSN は,独立のプログラム委員会を組織して論文選定, プログラム編成を行う 2 つのメイン・シンポジウム DCCS (Dependable Computing and Communications Symposium). 会議レポート 情報システム・ネットワークの ディペンダビリティに関する 国際会議 DSN2005の報告. と PDS(Performance and Dependability Symposium) を 柱とし,これに加えて,その都度テーマとオーガナイ ザを公募するいくつかの Workshop,Tutorial,さらに, Student Forum,Industry Session,Fast Abstracts な ど か ら 構成される,いわゆるアンブレラ・カンファレンスである.  今回,DCCS では投稿数 205 件の中から 54 件(26.3%) の論文が採択され,PDS では投稿数 95 件の中から 27 件.  2005 年 6 月 28 日から 7 月 1 日まで横浜市のパシフ. (28.4%)の論文が採択された.また,DCCS,PDS 合同. ィコ横浜で,情報システム・ネットワークのディペンダ. の パ ネ ル Dependability Benchmarking of Computing. ビリティに関する国際会議 DSN2005(The International. Systems が行われた.さらに,DCCS,PDS と並行して 3 日. Conference on Dependable Systems and Networks) が. 間,3 つのワークショップで合計 27 件の論文が発表された.. IEEE Computer Society と IFIP TC 10 の共催で開催された..  本会議への参加者は 350 名で,その内訳は,海外から. IFIP(International Federation for Information Processing,. 218 名(62%) ,国内から 132 名(38%)であった.この. http://www.ifip.or.at/)は各国の情報関連学会を会員と. 「350 名 」 は,2000 年 か ら の DSN シ リ ー ズ で は 最 多,. する連合組織で,日本では情報処理学会が会員である.. 1971 年からの FTCS シリーズを通じても 3 番目になり,世. TC 10(Computer Systems Technology)は全部で 13 ある. 界の日本への関心が薄れていると言われる中で「安心・安. Technical Committee の 1 つで,ドイツの Franz Rammig. 全」への関心の深さを示していると考えられる.海外から. が Chair, 筆 者 が Vice Chair を 務 め て お り, そ の 中 の. の参加者はアメリカ 104 名, フランス 11 名, イタリア 11 名,. WG 10.4 Dependable Computing and Fault Tolerance が. 韓国 10 名,ポルトガル 10 名,ドイツ 9 名,イギリス 7 名,. IFIP 側の担当 WG である.IEEE 側の担当 TC は Computer. スウェーデン 6 名,中国,台湾,ブラジル,イスラエル各. Society の TC on Fault Tolerant Computing である. 「安心・. 4 名などである.参加者の所属機関別の割合は,大学か. 安全で質の高い生活のできる国」を目指すべき国の姿と. らの参加者が約 70%,企業からが約 25%,政府機関が. して科学技術を推進する我が国での時宜を得た開催であ. 3%, その他が 2% であった.この傾向は例年と変わらない.. り,その情報基盤実現に向けた研究推進の中核であるべ.  会議では,毎年,アプリケーション,ミドルウェア,. き本会での周知は有意義なので,速報性はやや薄れてい. OS,ネットワーク,プロセッサ,VLSI などあらゆるシ. るが,この場を借りて DSN2005 の概要を報告する.. ステム階層におけるディペンダビリティの設計,評価.  ディペンダビリティ(dependability)とは,その字義. に関する話題が議論される.その中でも,特にネット. のとおり「提供されるサービスが正確で信頼がおける」. ワーク社会の安心・安全にかかわる重要テーマである. というコンピューティングシステムの性質であり,国. security,intrusion detection,information assurance and. 家,企業,個人のあらゆる活動が情報システムに依存す. survivability,critical infrastructures protection などの分. るネットワーク社会の「安心・安全」を担保するため. 野の論文が増えていることが DSN シリーズがスタート. の基本的な技術概念である.国際的には,25 年前に IFIP. してからの顕著な傾向であり,今回はさらにその傾向. WG 10.4(http://www.dependability.org/wg10.4/)で,. が強まった.シンポジウム論文は IEEE から予稿集(約. 偶然あるいは過失によるフォールトに対して安心・安全. 800 ページ)として出版されている.会議の詳細は,. を確保するフォールトトレランス(fault tolerance)と,. http://2005.dsn.org/ を参照していただきたい.. 意図的あるいは悪意による侵入や破壊に対するセキュリ.  2006 年は米国フィラデルフィア,2007 年は英国エジ. ティ(security)の概念を統合する情報システムの性質と. ンバラ,2008 年はアラスカ・アンカレッジで開催され. して定義されている.DSN シリーズの前身は,1971 年に. る予定である.. (南谷 崇/東京大学). IPSJ Magazine Vol.47 No.1 Jan. 2006. 81.

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