1 行政評価の取組
2 評価結果
平成
28
年度 寝屋川市の行政評価
第五次総合計画実行シートを活用し、各取組の進捗管理及び評価を行った。
実行シートⅡ(計画・進捗管理)においては、平成28年度の取組計画と後期基本計画期間
(平成28年度から32年度まで)の目標数値を指標として示すとともに、実行シートⅢ(評
価)においては、総合的な視点から各取組の評価を行った。
平成28年度の評価結果については、平成29年度実行シートⅡ(計画・進捗管理)に反映す る。
なお、第五次総合計画前期基本計画の総括等を踏まえ、後期基本計画では、新たに「12 安心で きる環境衛生を確保する」「30 地域産業の活性化を推進する」「35 市域の労働力の活用を推進す る」が追加された。また、大綱3「夢を育む学びのまちづくり」において、前期基本計画の施策体系 「学校教育を充実する」から「13 就学前教育を充実する」「14 学ぶ力を育成する」「15 教育環境
の整備・充実を図る」の3つに分割された。
取組数については、前期基本計画の372取組のうち、平成27年度をもって2取組が完了、6 取組が廃止となったことに加え、後期基本計画期間の開始により、29取組が統合・廃止、22取 組が新たに追加され、全357取組となった。新規の取組は、「子どものいじめ対策の推進」「救命 救急体制の強化」「子ども読書活動の推進」「下水道施設の長寿命化」「社会保障・税番号制度の活 用」などである。
【後期基本計画における評価基準の変更点】
・ 前期基本計画の「主な構成取組の評価(Check)」を廃止 ・ 前期基本計画の「優先度」を「事業の見直し余地」に変更 ・ 前期基本計画の「市民参画度」を「市民参加の手法」に変更
・ 後期基本計画の「市関与の妥当性」「効率性」「有効性」「事業の見直し余地」を、2段階評価 から4段階評価に変更
第五次総合計画後期基本計画の施策に位置付ける357取組を対象に、「実行シートⅢ(評
1
総合評価(
Check
)
各取組における「市関与の妥当性」「効率性」「有効性」「事業の見直し余地」の項目について
それぞれ評価を行った。
対象(顧客)へのサービス提供の観点からみて、その公共性について評価を行った。
その結果、99パーセント(353取組)が「A)税金を使う必要性が高い」であった。
また、「読書活動の推進」「香里園駅周辺の整備」「大阪府事業の推進」「市のイメージアップ」の4取組で は「B)税金を使う必要性がやや高い」という評価であった。
事業の費用対効果の高さを維持しつつ、実施手順の簡素化や時間短縮などの効率化が図られているかに ついて評価を行った。
その結果、99パーセント(356取組)が「A)事業の効率性が図られている」であった。
なお、「障害児施策の推進」は、障害児療育は効率性だけでは測ることができない面もあることから「B) 事業の効率性がやや図られている」という評価であった。
市関与の妥当性
取組の実施により得られた成果が、取組目標の達成につながるものであるかについて評価を行った。 その結果、 99 パーセント( 352取組)が「A)目標達成に向けた事業の有効性は高い」であ
った。
また、「雨水対策等の支援」「子ども読書活動の推進」「読書活動の推進」「ごみ収集管理」「貸
農園の推進」の 5取組では「B)目標達成に向けた事業の有効性はやや高い」にとどまった。
事業を実施する中で、取組の手法、費用、規模等について、改善に向けた見直しをする余地がある
か
について評価を行った。
その結果、84パーセント(299取組)が「A)見直し余地なし」であった。
また、49取組では「B)見直し余地あり(手法)」であった。その内容としては、現行の手法では実施の 効果が低いとされている取組、中核市移行に向けて見直すべき取組、情報発信、PRが不足しているとされ ている取組、施設の老朽化により見直しが必要な施設管理業務などが、手法を見直す余地があるとされた。
さらに、3取組では「C)見直し余地あり(コスト)」という評価であった。その理由としては、「地域福 祉活動の仕組みの充実」は、保健福祉公社への補助金の交付の在り方等について検討する必要があること、
有効性
「競技スポーツの振興」は、大会規定で選手に着用が義務付けられる市名入りのユニフォームの提供につい て検討する必要があること、「ごみの減量・再資源化に関する啓発・市民活動への支援」は、市民の意識を 高めるためにより一層の啓発と支援が必要であることである。
「D)見直し余地あり(規模)」の評価であったものは、6取組であった。主な取組の理由としては、「地 域子育て支援の充実」は、(仮称)子育てリフレッシュ館のオープンに合わせ、子育てに関する講座やイベ
ントの整理・統合等を検討する必要があること、「確かな学力の育成」は、中学校休業日等学習支援事業に ついての対象者の拡充を図る必要があること、「ホームページ等による情報発信」は、市外の閲覧者に対し て市の魅力をPRし、定住促進につなげるため、特設サイト等の充実を図る必要があることなどである。
2
市民参加の手法
取組の実施において、どのような手法で市民の参加を図ったのかについて、集計を行った。
全ての取組のうち、153取組が「取組の性質が市民参加になじまない」であった。
それ以外の204取組のうち、58パーセント(118取組)が「市広報誌や市ホームページの活用」、37
パーセント(75取組)が「市民の参加による審議会等の開催」、12パーセント(25取組)が「市民アン
ケート」、11パーセント(23取組)が「説明会・フォーラム等の開催」、10パーセント(20取組)が 「広聴活動の実施(懇親会、意見聴取など)」、4パーセント(9取組)が「パブリック・コメント手続」
により、市民の参加を図っていた。
「その他」の手法としては、案内チラシの配布、「緑化の推進・保全」の取組における公園・緑地等植栽
サポーター制度への登録、「安全で快適な道路環境の確保」における道路清掃ボランティアへの参加、 「学校給食の運営」における給食参観・給食試食会への出席などであった。
3
今
後の
方向
性(
Innovation
)
各取組の今後の方向性について評価を行った結果、後期基本計画の初年度ということも
あり、 99 パーセントの取組が「拡大」又は「継続」となった。
方向性の主な特徴としては、「子どもを守る」「街を守る」ための施策として、関係機
関・地域と連携した防犯に関する取組や、今後想定される災害等を踏まえた防災に関する
取組など、「安全で安心できるまちづくり」の分野で「拡大」の割合が高かった。
また、小中一貫校の設置に関する取組や英語教育に関する取組、放課後の居場所の充実
に関する取組など、「夢を育む学びのまちづくり」の分野、施策の「見える化」を始めと
した「情報発信を充実する」の分野で「拡大」の割合が高かった。
「寝屋川駅前線の整備」は、寝屋川駅前線の整備後 、無電柱化に伴う宅地内の整備等、
電気・通信事業者又は個人の負担で実施する工事が残っているものの、市が行う工事は完
4 評価結果のまとめ
平成28年度は、第五次総合計画後期基本計画の開始年度に当たり、新たな評価基準を設
定し、評価を行った。
総合評価を踏まえると、本市の各種施策のうち9割以上の取組が、「市関与の妥当性」「効 率性」「有効性」においてA評価となった。
「効率性」については、大部分の取組で「A)効率性が図られている」という評価結果とな っており、平成13年度から始まった事務事業評価により、改革・改善が繰り返されている こと、また、予算編成の過程で事業の費用対効果について十分精査されていることが分かる。
また、「事業の見直し余地」では、大部分の取組で「A)見直し余地なし」という評価であ った一方で、59取組が見直す余地があるという評価であった。見直す余地がある取組につ いては、平成29年度以降の計画や施策に着実に反映させる必要がある。
「市民参加の手法」については、取組の性質が市民参加にはなじまないものを除き、大半は 「市広報誌や市ホームページの活用」や「市民の参加による審議会等の開催」に偏っていたこ
とから、今後様々な手法を検討することが重要である。
また、「今後の方向性」については、第五次総合計画後期基本計画初年度であるため、「現 状のまま継続」が大半を占めた。一方で、安全・安心、子育て・教育、情報発信の分野におけ る取組が拡大の傾向にあるという評価結果は、平成28年度市政運営方針の「安全・安心を 実感できるまち寝屋川を築く」「安心して子育て・教育ができるまち寝屋川を築く」「魅力・
品格のあるまち寝屋川を築く」という基本方針に沿うものであり、市政運営の方向性と合致
する結果となった。
景気は緩やかに回復基調が続いているものの、いまだ市民生活において実感できるまで には至っておらず、人口減少や少子高齢化の進行に加え、中核市移行に向けた取組を進める ことからも、引き続き、厳しい財政状況が懸念される。
限りある財源と人材を有効活用し、事業の選択と集中を図るため、今回の行政評価の結果 を翌年度の計画や施策へ着実に反映し、PDCIサイクルによる更なる効率的・効果的な行財
政運営を目指す。