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目次 1 第 1 章計画策定の背景と目的 1 背景と目的 2 2 計画の位置づけ 2 3 計画期間 2 4 対象施設 2~4 第 2 章組合を取り巻く現状と課題 1 人口動向 4~5 2 財政の状況 5 ⑴ 歳入 5 ⑵ 歳出 6 ⑶ 投資的経費と地方債高 7 ⑷ 健全化判断比率 ( 平成 28 年

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郡山地方広域消防組合公共施設等総合管理計画

2018 年4月

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1 目次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 第1章 計画策定の背景と目的 1 背景と目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2 計画の位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3 計画期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 4 対象施設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2~4 第2章 組合を取り巻く現状と課題 1 人口動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4~5 2 財政の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ⑴ 歳入 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ⑵ 歳出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 ⑶ 投資的経費と地方債高 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ⑷ 健全化判断比率(平成 28 年度) ・・・・・・・・・・・・ 8 第3章 公共施設等の現状と課題 1 公共施設等の現状と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 ⑴ 建築規模等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 ⑵ 建築年数・老朽化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8~9 ⑶ 耐震化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 ⑷ 狭あい化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9~10 2 同規模団体との比較 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10~11 第4章 消防施設の適正管理に関する基本方針 1 計画期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 2 適正管理に係る基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ⑴ 点検・診断等の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ⑵ 維持管理・修繕・更新等の実施 ・・・・・・・・・・・・ 12 ⑶ 安全確保の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ⑷ 耐震性等の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12~13 ⑸ 長寿命化の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 ⑹ 統合や廃止の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 ⑺ 総合的かつ計画的な管理を実現するための体制の構築 ・・ 13 3 計画の進行管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

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2 第1章 計画策定の背景と目的 1 背景と目的 本組合は 1973 年(昭和 48 年)の広域組合発足後、管内における平等な消防サ ービス提供を目的にとして消防施設を整備し、この間には高機能消防指令システ ムやデジタル無線の整備、はしご車等特殊車両を含む消防車両の更新、職員の増 員などにより、幾多の改修工事を行ってきましたが、1999 年(平成 11 年)に新 築した本部庁舎(郡山消防署併設)、2017 年(平成 29 年)に新築移転した田村消 防署庁舎を除く多くの署所は建築後 40 年以上経過し老朽化が進行しております。 今後、これらの消防庁舎が同時に更新時期を迎え、それに伴う膨大な費用負担 が予想されます。 一方で、財政面を見てみると、長期的には人口減少等による税収入の伸び悩み、 少子高齢化社会の進行に伴う扶助費の義務的経費の増大などによる組合構成市 町の財政状況の悪化が予想されることから、公共施設の維持更新費を抑制してい くかが、喫緊の課題であるといえます。 このため、本組合では適切な維持管理により公共施設の長寿命化を図るととも に、効率的な利活用を促進することで将来負担の軽減を図りつつ、計画的な消防 施設整備を進めてまいります。 こうした取組みの基本的な方向性を示すため、「郡山地方広域消防組合公共施 設等総合管理計画」(以下「総合管理計画」という。)を策定しました。 2 計画の位置づけ 総合管理計画は、本組合の「こおりやま消防安全・安心基本指針」(以下「基 本指針」という。)との整合性を図るとともに、施設面における基本的な取組み の方向性を示すものです。 3 計画期間 総合管理計画の推進には、中・長期的な視点が不可欠であり、現庁舎の更新・ 維持管理のため 2018 年度から 2047 年度までの 30 年間を対象期間とします。 なお、基本指針と整合性を図り、4年ごとに必要に応じて適宜見直すものと します。 4 対象施設 本組合が所有・管理(田村市からの借用含む)する全ての公共施設(消防本部 及び消防署所等)を対象とします。

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3 表1 対象となる施設 消防施設名 面 積(㎡) 建築年月 建物構造 備考(㎡) 敷 地 (㎡) 消防本部・郡山消防 署庁舎 6,947.31 1999 年 3 月 鉄筋コンクリート 造地下 1 階、地上 6 階 うち主訓練塔 333.64 副訓練塔 274.93 駐輪場 12.96 2450.14 大槻基幹分署庁舎 373.25 1974 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 638.15 喜久田基幹分署庁舎 409.25 1977 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 別棟車庫 36.01 1059.37 熱海分署庁舎 373.25 1975 年 11 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 792 日和田分署庁舎 395.52 1988 年 3 月 鉄筋コンクリート 造平屋建て 1258.8 田村分署庁舎 297.87 1985 年 2 月 鉄骨造一部コンクリー トブロック造平屋建て 913.5 安積分署庁舎 373.25 1975 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 811.06 湖南分署庁舎 336.75 1981 年 2 月 鉄筋コンクリート 造平屋建て うちボイラー室 8.01 1150.94 中田分署庁舎 321.16 1982 年 6 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 うちボイラー室 8.00 ポンプ室 4.42 1237.39 針生救急所庁舎 373.25 1979 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 960 田村消防署庁舎 1,701.56 2017 年 7 月 鉄筋コンクリート 造一部鉄骨造 2 階 うち訓練塔 145.95 車庫 76.72 自転車置き場 5.04 7862.14 三春分署庁舎 373.25 1974 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 1453.81 小野分署庁舎 383.92 1974 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 うち無線通信用局舎 10.68 ㎡ 1305.06 滝根分署庁舎 373.25 1977 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 1302.48 都路分署庁舎 296.30 1980 年 3 月 鉄筋コンクリート 造平屋建て うち倉庫 5.00 車庫 6.31 963.51

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4 常葉分署庁舎 373.25 1975 年 3 月 鉄筋コンクリート 造一部 2 階 1855 大越分遣所庁舎 158.99 2004 年 3 月 木造平屋建て 700.55 合 計 13861.38 26713.9 移分駐所庁舎 (田村市所有) 120.31 2014 年 1 月 木造平屋建て 1315 ※赤字は、建築後 40 年以上経過のもの。敷地面積 700 ㎡以下(構成市町協定内容以下)のもの。 第2章 組合を取り巻く現状と課題 1 人口動向 国立社会保障・人口問題研究所が、2010 年(平成 22 年)の国勢調査を基に 2013 年(平成 25 年)3 月にまとめた「日本の地域別将来推計」によると、本組合管内 人口は 2005 年(平成 17 年)の 41 万3千人をピークに徐々に減少に転じており、 2035 年には、2005 年を基準にすると 13%減の 36 万人になると見込まれています。 一方で 65 歳以上の高齢者人口は農村地帯を中心に増加し、少子高齢化が急速に 進行することが見込まれます。 表 2 郡山地方広域消防組合管内人口推移 上段:総人口(人) 下段:指数(2005 年=100) 2005 年 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 郡山市 338,834 339,481 337,319 332,681 326,065 317,707 307,691 田村市 43,253 41,200 39,047 36,756 34,500 32,350 30,239 三春町 19,194 18,316 17,403 16,423 15,443 14,459 13,429 小野町 12,105 11,580 11,026 10,443 9,870 9,310 8,742 管内合計 413,386 410,577 404,795 396,303 385,878 373,826 360,101 100.0 99.3 97.9 95.9 93.3 90.4 87.1 出典:国立社会保障・人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口(2013 年 3 月推計)

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5 図 2-1 郡山地方広域消防組合管内の人口年齢別割合推移 出典:国立社会保障・人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口(平成 25 年 3 月推計) 2 財政の状況 ⑴ 歳入 本組合の 2016 年度(平成 28 年度)における歳入総額は 51.72 億円となってお り、東日本大震災以降、災害復旧目的に国庫支出金の変動により増減し推移して います。主な収入源である組合構成市町からの分担金及び負担金については、40 億円前後で推移しています。 図 2-2 歳入決算額の推移 0% 20% 40% 60% 80% 100% 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 14.5 12.9 11.5 10.6 10.2 9.9 9.6 62.0 61.9 60.4 57.9 55.5 53.7 52.8 23.7 25.3 28.1 31.5 34.4 36.4 37.6 組合管内の人口年齢別割合推移 年少(0-14歳) 生産年齢(15-64歳) 老年(65歳以上) (2006 年度~2016 年度) 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (年) (千円)

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6 ⑵ 歳出 本組合の 2016 年度(平成 28 年度)における歳出は 49.7 億円となっており、 歳出総額に占める割合が 80%以上と高かった人件費は、団塊の世代の職員の退 職に伴い職員の平均年齢が低下したことにより、平成 23 年度をピークに減少 しています。 また、2011 年度(平成 23 年度)から 2013 年度(平成 25 年度)は東日本大 震災に伴う災害復旧事業費により支出が増加しています。 2016 年度(平成 28 年度)までの推移をみると、人件費などの義務的経費は 2012 年度(平成 24 年度)から徐々に減少しているものの、普通建設事業費な どの投資的経費は、消防庁舎老朽に伴う改修のほか、東日本大震災による施設 補修や車両・装備の強化配置により増加しています。 今後は老朽する消防署所の庁舎建替えによる財政への負担軽減のため、構成 市町と協議のうえ計画的な庁舎建設が必要と考えられます。 図 2-3 歳出決算額の推移 (2006 年度~2016 年度) 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (年) (千円)

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7 ⑶ 投資的経費と地方債高 本組合の借金にあたる地方債残高は、1999 年度(平成 11 年度)の本部庁舎 建設による返還金により地方債が増加しましたが、2013 年度(平成 25 年度) には残高約8億円まで圧縮しています。 2016 年度(平成 28 年度)からは田村消防署庁舎建設による返還金分が増加 し、2035 年度に返還完了後は地方債の減少となりますが、一方では分署等の 庁舎建替えの計画による増加が見込まれます。 2016 年度(28 年度)においての投資的経費(維持補修費含む)は 6.1 億円 となっており、東日本大震災発生以前は 1 億円以下で推移していましたが、2011 年度(平成 23 年度)から整備したデジタル無線設備の事業完了により、2013 年度(平成 25 年度)は大幅な増額となっています。 また、将来的には建築後 40 年以上経過し老朽が激しい庁舎の建替えや、2023 年度計画の無線設備更新、2027 年度計画の消防指令センター設備システム更新 による新たな設備投資が必要となります。 図 2-4 地方債残高と投資的経費の推移 32,114 18,218 84,120 69,825 160,650 156,122 704,397 1,613,749 260,304 216,388 616,927 0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000 1,400,000 1,600,000 1,800,000 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

地方債残高と投資的経費

(2006年~平成2016年) 地方債残高 投資的経費 (年) (千円)

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8 ⑷ 健全化判断比率(2016 年度) 組合構成市町ごとの、2016 年度(平成 28 年度)決算に基づく財政健全化判 断比率は、表3のとおりです。いずれの組合構成市町も、赤字額はなく実質公 債費比率は改善しており、健全な財政運営が行われています。 表 3 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 (早期健全化基準 25%) (財政再生基準 20%) (財政再生基準 30%) (財政再生基準 35%) (早期健全化基準 350%) 比率 早期健全化 基準 比 率 早期健全化基 準 3 ヵ年 平均 比率 前年度比 率(3 か月 平均) 増減率 比率 前年度 比率 増減率 郡山市 - 11.25 - 16.25 5.1 4.6 0.5 - - - 田村市 - 11.86 - 17.86 6.6 6.3 0.3 29.1 29.9 ▲0.8 三春町 - 15.00 - 20.00 7.1 7.9 ▲0.8 20.7 25.5 ▲4.8 小野町 - 15.00 - 20.00 7.1 8.3 ▲0.6 - - - 出典:福島県「県内市町村等の平成 28 年度決算に基づく健全化判断比率等の概要」 第3章 公共施設等の現状と課題 1 公共施設等の現状と課題 ⑴ 建築規模等 本組合が所有・管理する公共施設は消防施設で、1本部、2消防署、2基幹 分署、11 分署、1分遣所、1救急所、1分駐所(田村市所有)で延べ床面積は 13,982 ㎡となっています。 消防力の整備指針に基づく消防署所は、本組合整備計画により 18 署所とな っており、現状では充足率を満たしておりますが、今後は市街地の拡大などに よる地域の実情を加味した署所整備の見直しが必要です。 ⑵ 建築年数・老朽度 消防施設の建築年数及び経過年数は表4-1のとおりです。 田村消防署、移分駐所の庁舎は東日本大震災後に新築移転したものの、その 他の庁舎については建築後 30 年から 40 年以上経過しており、老朽化が進んで いる状況です。 財務省令「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」によると、鉄骨造庁舎 の耐用年数は 38 年、鉄筋コンクリート造庁舎で 50 年とされており、このこと

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9 からも耐用年数を経過した庁舎は、躯体の強度を確認し、必要に応じて建替え を行わなければなりません。 表 4-1 建物建築年月及び経過年数 (2018 年3月 31 日現在) 消防施設名 建築年月 経過年数 消防本部・郡山消防署庁舎・訓練塔 1999 年 3 月 19 年0月 大槻基幹分署庁舎 1974 年 3 月 44 年0月 喜久田基幹分署庁舎 1977 年 3 月 41 年0月 熱海分署庁舎 1975 年 11 月 42 年4月 日和田分署庁舎 1988 年 3 月 30 年0月 田村分署庁舎 1985 年 2 月 33 年1月 安積分署庁舎 1975 年 3 月 43 年0月 湖南分署庁舎 1981 年 2 月 37 年1月 中田分署庁舎 1982 年 6 月 35 年9月 針生救急所庁舎 1979 年 3 月 39 年0月 田村消防署庁舎・訓練塔 2017 年 7 月 8月 三春分署庁舎 1974 年 3 月 44 年0月 小野分署庁舎 1974 年 3 月 44 年0月 滝根分署庁舎 1977 年 3 月 41 年0月 都路分署庁舎 1980 年 3 月 38 年0月 常葉分署庁舎 1975 年 3 月 43 年0月 大越分遣所庁舎 2004 年 3 月 14 年0月 移分駐所庁舎(田村市所有) 2014 年 1 月 4年2月 ⑶ 耐震化 消防施設の耐震化状況は、2007 年度(平成 19 年度)・2008 年度(平成 20 年 度)実施の耐震診断(木造平屋建ての大越分遣所、移分駐所を除く)では、重 要施設の構造耐震指標である Is 値 0.7 以上を満たしていましたが、2011 年(平 成 23 年)に発生した東日本大震災により旧田村消防署以外は大きな被害はな ったものの、ほとんどの施設が旧耐震基準で建築されていることから、再調査 等の必要性があると考えられます。 ⑷ 狭あい化 現在の消防施設の大半が組合設立当初のものであり、当時と比べ職員数、消 防車両数の配置の増加から施設そのものが狭あい化している状況です。 また、災害の初動体制の確立のため出動準備室の設置や仮眠室の個室化、さ らには女性職員の採用による施設の改修、衛生面から救急消毒室の設置など多

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10 様的な面で職場環境の改善が求められています。 さらに、近年の災害は複雑多岐にわたることから、災害事案に対応した資機 材の配置や緊急災害物資の備蓄等の収納、訓練スペースの確保が必要ですが、 現在の消防庁舎の規模では困難な状況です。 2 同規模団体との比較 本組合の消防体制の適正を判断するため、同規模団体の消防体制と比較しまし た。(表 4-2 参照)同規模団体と比較すると、本組合の火災、救急、救助件数はい ずれも平均的な状況です。 消防署所数は、他団体と比べて多く整備されていますが、署所単位の職員数は 少なく、分署等では現在でも火災・救急業務を兼務で対応している状況です。 また、救急車 1 台あたりの救急件数は平均以下であるものの、都市部から山村 地域をカバーしている広域性から、署所での取り扱い件数に大きな隔たりがあり、 今後は署所配置の整備見直しの検討が必要と考えられます。 表 4-2 同規模団体との比較表 消防本部名 管内人口 管内面積 職員数 署数 出張 所数 ポン プ車 化学 車等 (人) 順位 (㎢) 順位 (人) 順位 (署) (所) (台) (台) 郡山地方広域消防組合 消防本部 400,862 6 1413 4 407 8 2 16 17 2 旭川消防本部 352,167 7 1937 1 405 9 4 10 16 2 青森地域広域事務組合 消防本部 311,315 10 1478 3 492 3 4 10 21 6 八戸地域広域市町村圏 事務組合消防本部 327,709 9 1346 5 414 6 5 13 24 5 秋田市消防本部 310,906 11 906 11 410 7 4 10 13 5 いわき市消防本部 327,956 8 1232 7 362 11 5 8 18 6 松本広域消防局 428,636 2 1869 2 395 10 12 4 26 2 長野市消防局 403,324 5 1117 8 472 5 6 12 26 1 駿東伊豆消防本部 433,060 1 922 9 609 1 8 10 30 4 豊田市消防本部 423,916 3 918 10 505 2 4 12 24 4 富山市消防局 417,633 4 1242 6 474 4 8 9 23 6

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11 消防本部名 はしご 車 救助工 作車 救急車 火災 件数 救助 件数 救急 件数 救急車 1 台あた りの救急件数 (台) (台) (台) (件) (件) (件) (件) 順位 郡山地方広域消防組合 消防本部 2 3 19 125 113 17071 895 8 旭川消防本部 3 2 14 62 219 16485 1178 3 青森地域広域事務組合 消防本部 2 2 13 99 189 11125 856 9 八戸地域広域市町村圏 事務組合消防本部 2 3 16 135 90 12229 765 11 秋田市消防本部 3 4 8 66 106 11645 1456 1 いわき市消防本部 3 4 13 88 176 13321 1026 7 松本広域消防局 3 3 14 120 250 17388 1242 2 長野市消防局 3 3 23 124 154 18902 822 10 駿東伊豆消防本部 4 8 20 130 260 22188 1110 5 豊田市消防本部 3 4 17 131 292 18041 1062 6 富山市消防局 4 3 16 68 206 18200 1138 4 出典:全国消防便覧(平成 29 年度) 同規模団体: 管内人口、面積が類似する団体と比較することにより、消防行 政の特徴や傾向及びサービスの状況を把握することができます。 全国の消防本部から管内人口 30 万人以上 45 万人以下かつ管轄 面積 900k㎡以上 2,000k㎡の都市部から山村部の広域をカバー する全国 10 団体を抽出しました。

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12 第4章 消防施設の適正管理に関する基本方針 1 計画期間 本組合が所有・管理する消防施設は、第3章で述べたように、東日本大震災後 移転新築した田村消防署、移分駐所などを除くほとんどの施設で老朽化を含む多 様な問題を抱えていることから、施設の目標耐用年数を鉄筋コンクリート造 50 年、鉄骨造 38 年、木造 24 年と設定し、これらを解消するために 2018 年度から 2047 年度までの 30 年間を計画期間とします。 また、施設の老朽度を考慮し、長寿命化を目的に「個別施設毎の長寿命化計画」 を早急に策定いたします。 2 適正管理に係る基本方針 ⑴ 点検・診断等の実施 点検・診断等については、劣化診断を実施し、経年劣化による劣化状況、外 的負荷(気候、使用特性等)による性能低下状況及び管理状況を把握し、総合 的な評価を行い、施設ごとの保全の優先度の判断を行います。 ⑵ 維持管理・修繕・更新等の実施 消防施設の計画的な点検や劣化診断を通じた維持管理・修繕を行うことで、 トータルコストの縮減・標準化を図ります。 更新等については、消防力の適正配置の観点を踏まえ、今後の運用効果改善 に有効な消防施設を優先していきます。 将来必要な施設については、更新して維持管理を図り、機能集約できるもの は統合するなど、効率多岐な消防サービスを提供していきます。 ⑶ 安全確保の実施 点検・診断等により消防施設に高度の危険性が認められた場合や、老朽化等 により供用廃止されかつ今後とも利用見込みのない消防施設については、供用 廃止後すみやかに解体・撤去するなど、危険性を適切に除去して施設周辺の安 全性を確保します。 ⑷ 耐震性等の実施 施設の耐震化等においては、国が「官庁施設の総合耐震計画基準」(平成 8 年 10 月 24 日付け建設省営計第 100 号)を策定し施設の種類ごとにその耐震安 全性の目標を示しており、災害応急対策拠点としての機能を適切に発揮するた め、充分な耐震性を有することとなっております。 このことから、本組合の消防署所についても、大震災等の災害において活動 拠点として十分な機能確保を図られるよう同様の目的とします。

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13 構 造 体:Ⅰ類(重要度係数 1.5) ≪耐震安全性の目標≫ 建築費構造部材:A類 建 設 設 備 :甲類 ⑸ 長寿命化の実施 2011 年(平成 23 年)に発生した東日本大震災や、2016 年(平成 28 年)に 発生した熊本地震など未曾有の自然災害が発生している現在、災害活動拠点と なる消防施設の整備は、極めて緊急かつ重要な問題となっています。 このことから、適正配置により組合管内全体の消防力の向上や運用効果の改 善につながる施設については、その効果を早期に発現させられるよう、目標年 数を経過していなくても整備を考慮することとします。それ以外の施設につい ては、目標耐用年数(鉄筋コンクリート造 50 年、鉄骨造 38 年、木造 24 年) からそれぞれ最大 15 年程度の長寿命化を行い、既存のストックを有効に活用 しながら、建設時期の標準化を図ることとします。 ⑹ 統合や廃止の推進 人口減少や財源の確保を考慮すると将来的に推進する必要がありますが、住 民の生命、身体及び財産を保護するという消防の目的を踏まえると、消防施設 の統廃合については特に慎重に判断する必要があります。 今後も、消防需要や老朽化等の状況を踏まえ、構成市町の関係施設も視野に 入れながら、地域の消防機能の維持向上を図ります。 ⑺ 総合的かつ計画的な管理を実現するための体制の構築 総合的かつ計画的な管理を実現するため、総務課を中心に全庁的に行います。 消防施設の点検管理については、必要に応じて職員研修を行うなど、今後の消 防施設の総合的な保全管理の取組みを進めていきます。 また、当組合は市町の消防事務のみを共同処理する一部事務組合であり、建 築技術者等の専門的な人材の採用や育成には限界があることから、必要な改 修・工事の実施にあたっては、構成市町の指導・協力のもと、外部機関の専門 性の高い人材を積極的に活用していきます。

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14 3 計画の進行管理 この計画の内容については、他課及び署所と連携しながら確実な実行に向け進 捗管理を行い、必要に応じて住民等への情報提供を行うこととします。 進捗管理にあっては、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを活用し て継続的な取組みを行うとともに、今後の財政状況や社会情勢の変化に応じて見 直しを行うこととし基本指針へ反映していきます。

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