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THE CHEMICAL TIMES 2013 No.1(通巻227号)

新年を迎えて

代表取締役社長

  野澤 学

 新年あけましておめでとうございます。

 ケミカルタイムズの読者の皆様、ならびにご執筆の先 生方におかれましては、さぞかし良いお正月をお迎えに なられたことと心よりお喜び申し上げます。

 昨年は、京都大学 iPS 細胞研究所長の山中伸弥教 授が、英国のジョン・ガードン博士とともにノーベル生理 学・医学賞を受賞したことは、東日本大震災からの復興 の遅れや政治の混迷が続く我が国にとって明るいニュー スとなりました。この受賞は、様々な種類の細胞に変化で きるiPS細胞(新型万能細胞)を作製したことに対するも のです。iPS細胞は、病気の原因の解明、新しい薬の開 発、細胞移植治療などの再生医療に活用できると考えら れ、日本で生まれたこの新しい技術は、世界中で評価さ れ、また患者さんからも大きな期待を集めております。今 後のiPS 細胞の研究発展においても試薬が大きな役割 を担っているものと認識し、当社におきましても気を引き締 めてサポートして参りたいと考えております。

 我が国の経済は、年末にかけての円高修正の動きが あったものの世界景気の減速によって悪化し、特にハイ テク関連を始めとする輸出企業は大きな打撃を受けまし た。これにより、今後の事業の種となる研究開発投資は 見直されているようですが、グローバル競争を勝ち抜くう えで、研究開発を軸として独自性のある事業拡大を図る ことは重要な戦略です。当社はこのような皆様をサポート

できるよう更に多岐の事業分野においてCica 試薬を供 給して参ります。具体的には、昨年4月から試薬事業の 機構改革を実施し、安心して豊かな生活を営むことに大 きな役割を果たす医薬や食品分野向けの製品、ならび に化成品関連分野の原料や中間体などの製品強化を 図っております。試薬、電子材料、ライフサイエンス分野と ともに基礎研究から応用研究に至るまで、新技術、新製

品で幅広い分野の皆様のお役に立てるよう努力を続け て参る所存であります。

 当社はCSR 活動の取り組み強化として、お茶の水女 子大学ライフワールド・ウオッチセンターの増田優教授が 中心となり開催している『知の市場』と称する社会人向 け公開講座において、『試薬論』という無料公開講座(2 時間×15 回)を昨年開講いたしました。今年はさらに一 歩進めて、各種講座を開講する開講機関としての活動 も検討中であります。今後も当社は、科学の進歩を支え る化学薬品メーカーとして、最上の品性と、最高の権威 と、最大の努力をもって業界の先駆者たる責任を再確認 し、当社にしかできないCSR 活動を通じて微力ながらも

社会に対し貢献して参りたいと考えております。何卒、こ れからも当社へのご期待、ご要望をお聞かせ頂ければ 幸いに存じます。

 皆様におかれましても、この一年が光輝に満ちた幸多 い年でありますよう祈念し、新年のご挨拶といたします。

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