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中部支部巡検会の報告 : 糸魚川-静岡構造線を訪ね て

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Academic year: 2022

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中部支部巡検会の報告 : 糸魚川‑静岡構造線を訪ね

著者 久保田 実

雑誌名 静岡地学

巻 73

ページ 53‑56

発行年 1996‑06‑22

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00025220

(2)

静 岡 地 学 第73号 (1996)

部支部巡検会の

糸魚、 } r ト静間構造線を訪ねて

1 .はじめに

平成?年11月四日に行われた中部支部巡検会は、 10名が興津釈に 8 を開始した。天気は快晴、雲ひとつないおだやかな秋の日であった。案内

には下見の段踏から大変お世話になり感謝しているO 52号線を富士111沿いに 1時間程のぼり、平川町に入る とすぐに早川に沿って左折するO 早川は静岡の梅ヶ島よ りも北にあるためか、 J11の両関の山々に

先に大変きれいな紅葉がみられ、一つ得をしたよう 分であった。およそ 30分で新倉(あらくら)に着いた。

久 保 田 実*

2.新倉(あらくら)の断層

2つあるトンネルの初めのトンネル ぐに右折して細い林道に入り、早川!と内河内問

、内河内Jl

I

に向かうすぐ の断層である

を横断する大断層、糸魚川 の中でも最も見映えのする

側(左側)は黒っぽい千枚質粘板岩がうすくはがれや くなっているO これは古第三系瀬戸川層群の地層で約

3000~6000 万年前の海底堆積物である O

(右側)は、断層面に沿って西側の岩体が滑り落ちたた めに露出したものであるO

られるO

出がみられ、 されるO

山堆積物であるO

この @傾斜法 220W" った。

に よ る と 、

4 5

Y

なので、

‑ 米 ・

‑53 

し、 4台の車で移動 松本仁美会

甲府

10  20  30 

臨し巡検ルートと 11 

(3)

系瀬戸J11層群の地層が東側の新しい新第三系御坂層群の地層に対して相対的に上昇したことになる逆 であるO 足元の内河内J11では両方の地層の擦が採取できるo J11にかかる橋を丁度掛け替え中でこ れからは交通の使が良くなるだろうO

3.

石空(いしうとろ)

) 1 1

まで

11 を戻り、国道 52 号線を北上して釜無}討を渡り国道 20 号線に入ると、右手に高さ 40~120 mの 七里岩台地が上流に 2km程続いているのが見えるO この七里岩台地は八ヶ岳火山の火山噴出物や安 山岩の角擦を含む火山泥流@火砕流によってできたといわれているO 麗の大小の擦を観察しているう ちに武川村に入るO 武J11村に入って初めての睦橋わきにある武川村役場を過ぎると、すぐに左折して 山道に入るo 20~25 ると り口 に着く。

4. 

(いしうとろ)

) 1 1

の断崖

を数分降りると fIに出るO 遊歩道は左側上流精進ケ滝方向に向かうが、糸 魚、J11 静悶構造線の露頭は右側下流300m

とるO

った右岸にある(写真

2) 

0 露頭前のJ11原で遅い昼食を

川沿いの谷の高さ 30m、幅数10mの崩壊部分の中に あるO 下流側の黒色の黒色け と 流側の白色の花嵐岩が断層で接しているのが確認できるO

部にあたる桃の木累層(中新世前期)であるO

けつ岩 い堆積物の下

@角閃石の斑品 が多く見られるO また、大き

のも見られるO 断層付近の花商岩

(ゼ、ノリス)や

1

~

ClTIの赤いカリ しく破砕され、粘土化を受けて鉱物が緑泥石化し

に変わったものが見られるO 破砕帯は上流100m位まで続いているO 断層の走向は 200W 位である (田中によると

N

130

W

610

W)

ので、上流の鳳嵐山花寵岩が下流の桃の木累躍に乗り上げた逆断層 であるO 下流部100m位で行われていた砂防夕、ム工事で露出した河床を観察する機会を得たが、河床 擦の下部の露出部分は黒色けつ岩であったので、破砕帯は砂防夕、ムの左側から遊歩橋の左側を通って

いると推定できるO この延長上にケルンコノレ@ケルンバットと思われる小山を確認できるO

の上流へはl.2 kn1の遊歩道が続き、標高l.000m~ l. 700 m の間に精進ケ滝をはじめ大小7 個の滝があるO これらの滝は糸魚川一静岡構造線の度重なる活動により花向岩類に断層が生じ、これ が渓流の浸食によって上流に後退しでできたと考えられているO

帰りに近くの国指定天然記念物、山高e実相寺の神代桜を見学した。春になって、高さ 30m、幹の 20mの巨木に桜が咲くところを見たいものだと話ながら帰路に着いた。

参考文献 収 (1987):

r

山梨県地学のガイドムコロナ社

(1992)  : 

r

山梨県武川村の糸魚川一静間構造線をたずねてム 山梨県治山協会 (1962)

r

山梨県地質図

J

65 

(4)

静 悶 地 学 73号(1996)

糸魚川

回 回

目 第 由 紀 火 山 岩 国 火 山 性 新 第 三 系 国 新 第 三 系

~古第三系

臨 中 古 生 界

白 花 時

iく符3

2  った地域の地質諜絡

‑55 

(5)

左の人がいるところ誌古第三系瀬戸J 者の黒っぽいところは新第三系御坂層群

!の断層

人のいるところが断属線の佐寵 ところ

右の白つほいところは鳳恩山花開岩

参照

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