• 検索結果がありません。

自然教育園における2010年代前半の生息鳥類について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "自然教育園における2010年代前半の生息鳥類について"

Copied!
24
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

③  自然教育園における 2010 年代前半の 生息鳥類について

川内 博

・大塚 豊

**

・丹羽和夫

**

・川内桂子

A bird census study in the Institute for Nature Study by 2010s, Tokyo Hiroshi Kawachi, Yutaka Otsuka**, Kazuo Niwa**, Keiko Kawachi

は じ め に

 自然教育園における鳥類の生息状況については,開園当時(1949 年)から継続的に調査記録が報 告され,東京都心の緑地での実態を知る重要な資料となっている。本稿では,2010 年代の状況を記 録するため,2012 年 11 月〜 2015 年 10 月の 3 年間,月 1 回のロードサイドセンサスをベースとして 行った調査結果を報告する。途中での成果は,本報告第 44 号に「自然教育園における 2010 年代の鳥 類調査開始時の状況と今後の展開」,第 45 号に「自然教育園におけるシジュウカラの繁殖期の個体数 について(2013 年度)」,第 46 号に「自然教育園における繁殖鳥の状況」として発表している。

 今回は,3 年間にわたるロードサイドセンサス結果を報告するとともに,1998 〜 2000 年に実施さ れた調査との比較を通して,本園における鳥相の推移を検証してみたい。

調 査 方 法

 本調査は,2012 年(平成 24 年)11 月から,森林などの環境で一般的に行われているロードサイド センサス(ラインセンサスともいう)で行った。開始にあたっては,調査とともに調査員の育成とい うことで,奇数月に「自然教育園・野鳥調査会」(野鳥調査会)として,日本野鳥の会東京の会員へ の参加呼びかけを行った(川内ほか,2013)。参加者のために複数の調査班をつくり,別々のコース 順での調査なども実施したが,本稿の記録として使用したものは,執筆者である大塚豊が責任者とな った班のデータである。また,隔月調査では記録性に不備が生じるので,執筆者である川内博・川内 桂子で,偶数月にも同様の調査を実施した。さらに,同園での状況を把握するため,上記のセンサス 調査時間後,午前中に園内を探索し,センサス以外に確認した鳥の種類と個体数を追加した。

 その他,定期的な調査以外にも園内を巡回し,生息状況を把握するとともに,職員の方から情報を 得たり,園内で野鳥の撮影をしている来園者に声をかけ,状況把握に努めた。

都市鳥研究会,Urban-Bird Society of Japan

**

日本野鳥の会東京,Tokyo Chapter Wild Bird Society of Japan

(2)

 メインの調査としたロードサイドセンサスは,午前 8 時 40 分ごろから,午前 10 時 40 分前後まで の約 2 時間で,所定のコース(2.2km・図 1 参照)を,時速 1.5km を基準として回り,左右 25 m(幅 50 m),上方は樹冠上 10 m程度で出現した鳥を記録した。確認は目視および鳴声で,必要に応じて 写真撮影をした。ただし,種類や数の確認のため,同じ場所に数分間留まる場合もあり,厳密なセン サス記録とはいえない精度となった。また,都合により,2012 年 12 月と 2013 年 4 月にはセンサス 調査を実施していない。なお,鳥類の配列順序は『日本鳥類目録改訂第 7 版』(日本鳥学会,2012)

に準拠した。

調 査 結 果

1.自然教育園におけるセンサスルートおよび概要

 本調査は,地図(図 1)に示したルートを順番に回り,出現鳥類の種類と個体数を記録した。ルー ト全体の距離は約 2.2km で,実線は一般公開地区〈A〉で,入園者の園路と同じである。破線は立ち 入り禁止地区〈B〉で,許可を得て踏査した。調査は地図上に示した数字順通りで,[1]正門〜路傍 植物園〜[2]三叉路〜ひょうたん池〜[3]森の小道〔写真 1〕〜[4]〜武蔵野植物園〜[5]〜い

ᅗ ⮬↛ᩍ⫱ᅬ࡟࠾ࡅࡿࢭࣥࢧࢫ࣮ࣝࢺ࡜ࢥ࣮ࢫ㡰 図 1 自然教育園におけるセンサスルートとコース順

〔実線:一般公開地区ルート,破線:一般立入り禁止地区ルート〕

(3)

もりの池〜[6]水鳥の沼〜館跡〜(三叉路)[7]〜[8]シイ並木〜[9]サンショウウオ沢〔写真 2〕。

その後,水生植物園〈A〉,カワセミ池・インセクタリウム一帯〈B〉を踏査した。なお,ルートが交 差した場所では,二重カウントにならないように配慮した。

2.センサス調査実施日の状況

 センサス調査は,奇数月の第 2 土曜日の午前中に野鳥調査会として実施し,偶数月も,その日もし くは近くの日で行った。調査開始は,自然教育園の開園時刻(9 時)より早く入園し,人の影響の少 ない状態での鳥たちの状況を調べることができた。センサス実施日の調査時間・天候・気温(開始時

/終了時)を下記に示した。〔表 1〕

3.ロードサイドセンサス調査結果表

 今回の調査は,ロードサイドセンサスを基本とし,午前 8 時 40 分ごろから開始し,2 時間程度で 終了するように実施した。しかし,前述のように,厳密なセンサス調査が行えなかったことと,過去 の調査と比べ調査回数が少ないということで,センサス調査後の午前中に,ルートに入っていない水 生植物園,立ち入り禁止地区のカワセミ池・インセクタリウム一帯を探索した。そのとき出現した鳥 で,センサスでの記録がない鳥の種類と数を加え,1 年間ごとの表とした。〔表 2 〜 4〕

写真 1 森の小道での調査風景 写真 2 サンショウウオ沢での調査風景

表 1 センサス調査実施日・時間・天候・気温一覧表

(4)

⾲㸰ձ ᖺ ᭶㹼 ᖺ ᭶ࡢㄪᰝグ㘓

㻝㻝᭶ 㻝㻞᭶ 㻝᭶ 㻞᭶ 㻟᭶ 䠐᭶ 㻡᭶ 㻢᭶ 㻣᭶ 㻤᭶ 㻥᭶ 㻝㻜᭶

䉰 ✀䚷䚷ྡ

㻝㻜᪥ 䠉䠉 㻝㻞᪥ 㻝㻠᪥ 㻥᪥ 䠉䠉 㻝㻝᪥ 㻤᪥ 㻝㻟᪥ 㻝㻜᪥ 㻣᪥ 㻠᪥

ฟ⌧

ᅇᩘ ಶయᩘ

㻝 䝬䜺䝰 㻝 㻝 㻞 㻞

㻞 䜹䝹䜺䝰 㻡 㻝 㻠 㻤 㻠 㻝㻤

㻟 䝩䝅䝝䝆䝻

㻠 䜹䜲䝒䝤䝸 㻞 㻣 㻟 㻟 㻝㻞

㻡 䜻䝆䝞䝖 㻟 㻡 㻝㻥 㻝㻝 㻠 㻞 㻝 㻣 㻠㻡

䞉 䝝䝖㢮 㻞 㻝 㻞

㻢 䜹䝽䜴 㻣 䝭䝌䝂䜲

㻤 䝂䜲䝃䜼 㻝 㻝 㻝

㻥 䜰䜸䝃䜼 㻟 㻝 㻝 㻟 㻡

㻝㻜 䝎䜲䝃䜼

㻝㻝 䝁䝃䜼 㻝 㻝 㻝

㻝㻞 䝠䝯䜰䝬䝒䝞䝯 㻝㻟 䝖䝡

㻝㻠 䝒䝭 㻝 㻝 㻝

㻝㻡 䝝䜲䝍䜹

㻝㻢 䜸䜸䝍䜹 㻝 㻝 㻝

㻝㻣 䝜䝇䝸 䞉 䝽䝅䝍䜹㢮

㻝㻤 䜹䝽䝉䝭 㻝 㻝 㻝

㻝㻥 䝁䝀䝷 㻝 㻝 㻤 㻝 㻤 㻝㻜 㻢 㻝 㻞 㻡 㻝㻜 㻠㻟

㻞㻜 䜰䜹䝀䝷 㻝 㻝 㻞 㻞

㻞㻝 䜰䜸䝀䝷 䞉 ୰ᆺ䜻䝒䝒䜻

㻞㻞 䝰䝈 㻝 㻝 㻝

㻞㻟 䜹䜿䝇 㻞 㻝 㻞

㻞㻠 䜸䝘䜺

㻞㻡 䝝䝅䝤䝖䜺䝷䝇 㻝㻣 㻝㻝 㻞㻜 㻝㻤 㻝㻡 㻝㻣 㻞㻝 㻞㻝 㻝㻜 㻝㻠 㻝㻜 㻝㻢㻠

㻞㻢 䜻䜽䜲䝍䝎䜻 㻟 㻝 㻞 㻠

㻞㻣 䝲䝬䜺䝷 㻢 㻢 㻝 㻢 㻝 㻡 㻞㻜

㻞㻤 䝠䜺䝷 㻝 㻟 㻞 㻠

㻞㻥 䝅䝆䝳䜴䜹䝷 㻝㻝 㻝㻟 㻡 㻝㻞 㻢 㻞㻞 㻝㻣 㻟 㻠㻟 㻞㻡 㻝㻜 㻝㻡㻣

㻟㻜 䝒䝞䝯 㻝 㻝 㻞 㻞

㻟㻝 䝠䝶䝗䝸 㻢㻜 㻟㻞 㻞㻢 㻞㻠 㻝㻝 㻟 㻤 㻣 㻝 㻟 㻝㻜 㻝㻣㻡

㻟㻞 䜴䜾䜲䝇 㻞 㻟 㻞 㻟 㻠 㻝㻜

㻟㻟 䜶䝘䜺 㻟 㻝 㻟

㻟㻠 䝯䝪䝋䝮䝅䜽䜲 㻞 㻝 㻞

㻟㻡 䝉䞁䝎䜲䝮䝅䜽䜲

䞉 䝮䝅䜽䜲㢮 㻝 㻝 㻝

㻟㻢 䝯䝆䝻 㻝㻢 㻞㻤 㻝㻝 㻝㻜 㻣 㻝㻣 㻡㻣 㻞㻜 㻞㻢 㻝㻥 㻝㻜 㻞㻝㻝

㻟㻣 䝠䝺䞁䝆䝱䜽 㻟㻤 䝭䝋䝃䝄䜲

㻟㻥 䝮䜽䝗䝸 㻠㻥 㻝 㻠㻥

㻠㻜 䝬䝭䝏䝱䝆䝘䜲 㻝 㻝 㻝

㻠㻝 䝅䝻䝝䝷 㻞 㻞 㻝 㻟 㻡

㻠㻞 䝒䜾䝭 㻠 㻝 㻠

䞉 ኱ᆺ䝠䝍䜻㢮

㻠㻟 䝹䝸䝡䝍䜻 㻝 㻝 㻝

㻠㻠 䝆䝵䜴䝡䝍䜻 㻝 㻝 㻝 㻟 㻟

㻠㻡 䜻䝡䝍䜻 㻠㻢 䜸䜸䝹䝸 㻠㻣 䝃䝯䝡䝍䜻

䞉 ᑠᆺ䝠䝍䜻㢮 㻟 㻝 㻟

㻠㻤 䝇䝈䝯 㻤 㻞 㻝 㻞㻡 㻟㻡 㻢㻤 㻢 㻝 㻤 㻝㻠㻢

㻠㻥 䜻䝉䜻䝺䜲 㻝 㻝 㻝

㻡㻜 䝝䜽䝉䜻䝺䜲 㻝 㻞 㻟 㻟 㻢

㻡㻝 䜹䝽䝷䝠䝽 㻡 㻝 㻞 㻢

㻡㻞 䜴䝋 㻞 㻟 㻞 㻡

㻡㻟 䝅䝯 㻞 㻣 㻣 㻠 㻠 㻞㻜

㻡㻠 䜰䜸䝆 㻡 㻤 㻡 㻣 㻠 㻡 㻞㻥

㻡㻡 䜽䝻䝆 㻝 㻝 㻝

㻖㻝 䝩䞁䝉䜲䜲䞁䝁

㻖㻞 䜹䝽䝷䝞䝖䠄䝗䝞䝖䠅 㻞 㻝 㻞 㻟

䞉 ୙᫂ 㻝 㻝 㻞 㻞

㻭 ฟ⌧✀ᩘ䠄 ✀䠅 㻞㻜 䠉 㻞㻝 㻝㻟 㻞㻡 䠉 㻝㻝 㻥 㻝㻞 㻣 㻥 㻥 㻠 㻠 㻠 㻮 ฟ⌧ಶయᩘ䠄 ⩚䠅 㻝㻠㻡 䠉 㻝㻟㻥 㻝㻝㻜 㻝㻝㻥 䠉 㻥㻞 㻝㻜㻥 㻞㻟㻟 㻢㻡 㻤㻥 㻣㻠 㻝 㻝 㻝 㻣 㻡

㻞㻜㻝㻞ᖺ 㻞㻜㻝㻟ᖺ 㻞㻜㻝㻞ᖺ㻝㻝᭶䡚

㻞㻜㻝㻟ᖺ㻝㻜᭶

䝉䞁䝃䝇 グ㘓䐟

表 2 ① 2012 年 11 月〜 2013 年 10 月の調査記録

(5)

表 3 ② 2013 年 11 月〜 2014 年 10 月の調査記録

⾲㸱ղ ᖺ ᭶㹼 ᖺ ᭶ࡢㄪᰝグ㘓

㻝㻝᭶ 㻝㻞᭶ 㻝᭶ 㻞᭶ 㻟᭶ 㻠᭶ 㻡᭶ 㻢᭶ 㻣᭶ 㻤᭶ 㻥᭶ 㻝㻜᭶

䉰 ✀䚷䚷ྡ 㻥᪥ 㻢᪥ 㻝㻝᪥ 㻣᪥ 㻤᪥ 㻝㻝᪥ 㻝㻜᪥ 㻝㻣᪥ 㻝㻞᪥ 㻤᪥ 㻝㻟᪥ 㻝㻜᪥ ฟ⌧

ᅇᩘ ಶయᩘ

㻝 䝬䜺䝰

㻞 䜹䝹䜺䝰 㻞 㻢 㻝 㻞 㻠 㻝㻝

㻟 䝩䝅䝝䝆䝻 㻠 䜹䜲䝒䝤䝸

㻡 䜻䝆䝞䝖 㻝㻠 㻤 㻝㻠 㻝㻢 㻠 㻞 㻞 㻣 㻢㻜

䞉 䝝䝖㢮 㻝 㻝 㻝

㻢 䜹䝽䜴 㻝 㻝 㻝

㻣 䝭䝌䝂䜲 㻤 䝂䜲䝃䜼

㻥 䜰䜸䝃䜼 㻝 㻝 㻝 㻝 㻠 㻠

㻝㻜 䝎䜲䝃䜼 㻝 㻝 㻞 㻞

㻝㻝 䝁䝃䜼 㻜 㻜

㻝㻞 䝠䝯䜰䝬䝒䝞䝯 㻝㻟 䝖䝡 㻝㻠 䝒䝭

㻝㻡 䝝䜲䝍䜹 㻝 㻝 㻞 㻞

㻝㻢 䜸䜸䝍䜹 㻝 㻝 㻝 㻝 㻠 㻠

㻝㻣 䝜䝇䝸 㻝 㻝 㻝

䞉 䝽䝅䝍䜹㢮 㻝 㻝 㻝

㻝㻤 䜹䝽䝉䝭 㻝 㻝 㻞 㻞

㻝㻥 䝁䝀䝷 㻝 㻤 㻡 㻥 㻠 㻠 㻥 㻥 㻠 㻞 㻝 㻡 㻝㻞 㻢㻝

㻞㻜 䜰䜹䝀䝷

㻞㻝 䜰䜸䝀䝷 㻞 㻝 㻝 㻟 㻠

䞉 ୰ᆺ䜻䝒䝒䜻 㻝 㻝 㻝

㻞㻞 䝰䝈 㻞 㻝 㻝 㻟 㻠

㻞㻟 䜹䜿䝇 㻝 㻝 㻝

㻞㻠 䜸䝘䜺 㻡 㻝 㻡

㻞㻡 䝝䝅䝤䝖䜺䝷䝇 㻞㻢 㻟㻠 㻞㻠 㻝㻜 㻝㻜 㻢㻞 㻢㻝 㻞㻟 㻞㻢 㻡㻢 㻞㻣 㻞㻥 㻝㻞 㻟㻤㻤 㻞㻢 䜻䜽䜲䝍䝎䜻

㻞㻣 䝲䝬䜺䝷 㻞 㻝 㻢 㻟 㻥

㻞㻤 䝠䜺䝷

㻞㻥 䝅䝆䝳䜴䜹䝷 㻤 㻞㻢 㻞㻝 㻥 㻝㻜 㻝㻥 㻝㻟 㻝㻞 㻤 㻞㻞 㻝㻝 㻞㻟 㻝㻞 㻝㻤㻞

㻟㻜 䝒䝞䝯 㻟 㻢 㻞 㻟 㻞 㻡 㻝㻢

㻟㻝 䝠䝶䝗䝸 㻝㻝㻡 㻝㻣㻥 㻝㻤㻝 㻞㻜㻝 㻝㻜㻞 㻟㻤 㻥 㻢 㻝㻤 㻝㻢 㻟 㻥㻣 㻝㻞 㻥㻢㻡

㻟㻞 䜴䜾䜲䝇 㻞 㻟 㻞 㻠 㻟 㻡 㻝㻠

㻟㻟 䜶䝘䜺 㻝㻟 㻝 㻝 㻝 㻝 㻝㻟 㻞 㻡 㻤 㻟㻣

㻟㻠 䝯䝪䝋䝮䝅䜽䜲

㻟㻡 䝉䞁䝎䜲䝮䝅䜽䜲 㻞 㻝 㻞

䞉 䝮䝅䜽䜲㢮

㻟㻢 䝯䝆䝻 㻡 㻞㻥 㻞㻡 㻝㻣 㻞㻣 㻝㻢 㻝㻞 㻞㻝 㻝㻜㻞 㻝㻡 㻤 㻝㻣 㻝㻞 㻞㻥㻠

㻟㻣 䝠䝺䞁䝆䝱䜽 㻟㻤 䝭䝋䝃䝄䜲 㻟㻥 䝮䜽䝗䝸 㻠㻜 䝬䝭䝏䝱䝆䝘䜲

㻠㻝 䝅䝻䝝䝷 㻞 㻠 㻤 㻣 㻠 㻞㻝

㻠㻞 䝒䜾䝭 㻣 㻠㻟 㻝㻣 㻢 㻞 㻡 㻣㻡

䞉 ኱ᆺ䝠䝍䜻㢮 㻞 㻟 㻠 㻟 㻥

㻠㻟 䝹䝸䝡䝍䜻 㻝 㻝 㻝

㻠㻠 䝆䝵䜴䝡䝍䜻 㻝 㻝 㻝

㻠㻡 䜻䝡䝍䜻 㻠 㻞 㻞 㻢

㻠㻢 䜸䜸䝹䝸

㻠㻣 䝃䝯䝡䝍䜻 㻝 㻝 㻝

䞉 ᑠᆺ䝠䝍䜻㢮 㻝 㻝 㻝

㻠㻤 䝇䝈䝯 㻟㻤 㻞㻜 㻠㻜 㻟㻝 㻠 㻝㻞㻥

㻠㻥 䜻䝉䜻䝺䜲 㻝 㻝 㻝 㻟 㻟

㻡㻜 䝝䜽䝉䜻䝺䜲 㻞 㻝 㻞

㻡㻝 䜹䝽䝷䝠䝽 㻠 㻞㻜 㻝㻣 㻞㻝 㻝 㻡 㻢㻟

㻡㻞 䜴䝋 㻝 㻝 㻝

㻡㻟 䝅䝯 㻝 㻞 㻟 㻞 㻞 㻡 㻝㻜

㻡㻠 䜰䜸䝆 㻡 㻝㻟 㻢 㻥 㻟 㻤 㻢 㻠㻠

㻡㻡 䜽䝻䝆 㻝 㻝 㻝

㻖㻝 䝩䞁䝉䜲䜲䞁䝁 㻞 㻢 㻞 㻤

㻖㻞 䜹䝽䝷䝞䝖䠄䝗䝞䝖䠅 㻝 㻞㻢 㻞 㻟 㻞㻥

䞉 ୙᫂ 㻠 㻟 㻞 㻞 㻝 㻡 㻝㻞

㻭 ฟ⌧✀ᩘ䠄 ✀䠅 㻝㻞 㻝㻣 㻞㻟 㻝㻢 㻝㻥 㻝㻡 㻝㻟 㻥 㻝㻝 㻥 㻥 㻝㻝 㻠 㻠 㻢 㻮 ฟ⌧ಶయᩘ䠄 ⩚䠅 㻝㻣㻤 㻟㻠㻟 㻟㻣㻞 㻟㻞㻥 㻞㻝㻞 㻝㻤㻣 㻝㻢㻝 㻝㻜㻣 㻞㻜㻤 㻝㻠㻥 㻡㻡 㻝㻤㻤 㻞 㻞 㻠 㻤 㻥

㻞㻜㻝㻟ᖺ 㻞㻜㻝㻠 㻞㻜㻝㻟ᖺ㻝㻝᭶䡚

㻞㻜㻝㻠ᖺ㻝㻜᭶

䝉䞁䝃䝇 グ㘓䐠 2014年

4 5

(6)

⾲㸲ճ ᖺ ᭶㹼 ᖺ ᭶ࡢㄪᰝグ㘓

㻝㻝᭶ 㻝㻞᭶ 㻝᭶ 㻞᭶ 㻟᭶ 㻠᭶ 㻡᭶ 㻢᭶ 㻣᭶ 㻤᭶ 㻥᭶ 㻝㻜᭶

䉰 ✀䚷䚷ྡ 㻤᪥ 㻝㻞᪥ 㻝㻜᪥ 㻢᪥ 㻝㻠᪥ 㻥᪥ 㻥᪥ 㻝㻟᪥ 㻝㻝᪥ 㻤᪥ 㻝㻞᪥ 㻝㻜᪥ ฟ⌧

ᅇᩘ ಶయᩘ

㻝 䝬䜺䝰 㻝 㻝 㻝

㻞 䜹䝹䜺䝰 㻞 㻟 㻞 㻞 㻠 㻥

㻟 䝩䝅䝝䝆䝻 㻝 㻝 㻝

㻠 䜹䜲䝒䝤䝸 㻝 㻝 㻝

㻡 䜻䝆䝞䝖 㻟 㻝㻞 㻝㻢 㻝㻡 㻝㻠 㻣 㻝 㻞 㻤 㻣㻜

䞉 䝝䝖㢮

㻢 䜹䝽䜴 㻝 㻝 㻝 㻞 㻠 㻡

㻣 䝭䝌䝂䜲 㻝 㻝 㻝

㻤 䝂䜲䝃䜼

㻥 䜰䜸䝃䜼 㻝 㻝 㻞 㻝 㻝 㻡 㻢

㻝㻜 䝎䜲䝃䜼 㻝 㻝 㻝

㻝㻝 䝁䝃䜼 㻝 㻝 㻝

㻝㻞 䝠䝯䜰䝬䝒䝞䝯 㻞 㻝 㻞

㻝㻟 䝖䝡 㻝 㻝 㻝

㻝㻠 䝒䝭 㻝 㻝 㻝

㻝㻡 䝝䜲䝍䜹 㻝㻢 䜸䜸䝍䜹

㻝㻣 䝜䝇䝸 㻝 㻝 㻝

䞉 䝽䝅䝍䜹㢮 㻝 㻝 㻞 㻞

㻝㻤 䜹䝽䝉䝭 㻝 㻝 㻝

㻝㻥 䝁䝀䝷 㻞 㻠 㻤 㻡 㻢 㻡 㻞 㻡 㻥 㻡 㻝 㻡 㻝㻞 㻡㻣

㻞㻜 䜰䜹䝀䝷 㻝 㻞 㻝 㻟 㻠

㻞㻝 䜰䜸䝀䝷 㻝 㻝 㻝 㻝 㻞 㻡 㻢

䞉 ୰ᆺ䜻䝒䝒䜻 㻝 㻝 㻝

㻞㻞 䝰䝈 㻝 㻝 㻝 㻝 㻠 㻠

㻞㻟 䜹䜿䝇 㻟 㻞 㻝 㻡 㻝 㻡 㻝㻞

㻞㻠 䜸䝘䜺 㻟 㻞 㻟 㻝㻡 㻝 㻡 㻞㻠

㻞㻡 䝝䝅䝤䝖䜺䝷䝇 㻞㻞 㻝㻜㻜 㻝㻡 㻞㻝 㻟㻝 㻠㻡 㻞㻝 㻞㻝 㻟㻝 㻝㻢 㻟㻜 㻟㻣 㻝㻞 㻟㻥㻜 㻞㻢 䜻䜽䜲䝍䝎䜻

㻞㻣 䝲䝬䜺䝷 㻞 㻝 㻞 㻠 㻝 㻞 㻞 㻣 㻝㻠

㻞㻤 䝠䜺䝷

㻞㻥 䝅䝆䝳䜴䜹䝷 㻝㻜 㻥 㻝㻝 㻝㻥 㻣 㻝㻝 㻢 㻞㻞 㻞㻢 㻠 㻝㻟 㻞㻜 㻝㻞 㻝㻡㻤

㻟㻜 䝒䝞䝯 㻝 㻝 㻞 㻝 㻝 㻡 㻢

㻟㻝 䝠䝶䝗䝸 㻝㻤㻠 㻡㻣 㻟㻝 㻟㻥 㻢㻟 㻡㻟 㻤 㻣 㻝㻢 㻢 㻢 㻤㻥 㻝㻞 㻡㻡㻥

㻟㻞 䜴䜾䜲䝇 㻝 㻢 㻢 㻞 㻡 㻝 㻢 㻞㻝

㻟㻟 䜶䝘䜺 㻢 㻞 㻝 㻟 㻢 㻝㻜 㻝 㻣 㻞㻥

㻟㻠 䝯䝪䝋䝮䝅䜽䜲

㻟㻡 䝉䞁䝎䜲䝮䝅䜽䜲 㻝 㻝 㻝

䞉 䝮䝅䜽䜲㢮

㻟㻢 䝯䝆䝻 㻞㻝 㻞㻝 㻟㻝 㻟㻠 㻝㻡 㻝㻢 㻝㻜 㻝㻢 㻝㻝㻡 㻠㻤 㻝㻤 㻞㻝 㻝㻞 㻟㻢㻢

㻟㻣 䝠䝺䞁䝆䝱䜽 㻞 㻝 㻞

㻟㻤 䝭䝋䝃䝄䜲 㻝 㻝 㻝 㻟 㻟

㻟㻥 䝮䜽䝗䝸 㻝 㻝 㻞 㻟 㻠

㻠㻜 䝬䝭䝏䝱䝆䝘䜲

㻠㻝 䝅䝻䝝䝷 㻥 㻝 㻠 㻞 㻠 㻝㻢

㻠㻞 䝒䜾䝭 㻝 㻝 㻝 㻝 㻝 㻞 㻢 㻣

䞉 ኱ᆺ䝠䝍䜻㢮 㻤 㻞 㻞 㻢 㻠 㻟 㻢 㻞㻡

㻠㻟 䝹䝸䝡䝍䜻

㻠㻠 䝆䝵䜴䝡䝍䜻 㻝 㻝 㻝 㻝 㻠 㻠

㻠㻡 䜻䝡䝍䜻 㻝 㻝 㻝

㻠㻢 䜸䜸䝹䝸 㻝 㻝 㻝

㻠㻣 䝃䝯䝡䝍䜻

䞉 ᑠᆺ䝠䝍䜻㢮 㻝 㻝 㻝

㻠㻤 䝇䝈䝯 㻝 㻟 㻠㻢 㻝㻥 㻢㻝 㻝㻟 㻟 㻠 㻤 㻝㻡㻜

㻠㻥 䜻䝉䜻䝺䜲

㻡㻜 䝝䜽䝉䜻䝺䜲 㻝 㻝 㻞 㻞

㻡㻝 䜹䝽䝷䝠䝽 㻟 㻝 㻞 㻠

㻡㻞 䜴䝋

㻡㻟 䝅䝯 㻝 㻠 㻝 㻞 㻞 㻡 㻝㻜

㻡㻠 䜰䜸䝆 㻣 㻥 㻤 㻝㻝 㻟 㻢 㻢 㻠㻠

㻡㻡 䜽䝻䝆 㻟 㻞 㻞 㻡

㻖㻝 䝩䞁䝉䜲䜲䞁䝁 㻝 㻝 㻞 㻞

㻖㻞 䜹䝽䝷䝞䝖䠄䝗䝞䝖䠅 㻞 㻝 㻞

䞉 ୙᫂ 㻞 㻝 㻝 㻞 㻠 㻢

㻭 ฟ⌧✀ᩘ䠄 ✀䠅 㻝㻣 㻞㻝 㻞㻡 㻝㻤 㻞㻢 㻞㻝 㻝㻤 㻝㻜 㻝㻠 㻣 㻣 㻝㻞 㻡 㻡 㻝

㻮 ฟ⌧ಶయᩘ䠄 ⩚䠅 㻞㻣㻜 㻞㻡㻝 㻝㻡㻢 㻝㻣㻠 㻝㻤㻡 㻝㻢㻥 㻝㻝㻞 㻥㻣 㻞㻣㻥 㻥㻠 㻣㻟 㻝㻤㻡 㻞 㻞 㻜 㻠 㻡

㻞㻜㻝㻠ᖺ 㻞㻜㻝㻡ᖺ 㻞㻜㻝㻠ᖺ㻝㻝᭶䡚

㻞㻜㻝㻡ᖺ㻝㻜᭶

䝉 䞁䝃䝇 グ㘓䐡

表 4 ③ 2014 年 11 月〜 2015 年 10 月の調査記録

(7)

4.出現種の概要

 2012 年 11 月から 2015 年 10 月まで 3 年間の調査中に記録した鳥類は,外来種 2 目 2 科 2 種を含め て合計 11 目 28 科 57 種であった。以下にそれぞれの鳥類について生息状況の概要を記す。また,園 内における繁殖状況を種名の後に略号で記した。〔繁殖状況〕【B】は繁殖を確認した種,【B ?】は 確認できなかったが,繁殖はほぼ確実な種を示している。

 なお,本調査期間中に観察した鳥類は,すべてこれまでに記録されていて,新規に自然教育園産と して登録する種はいなかった。

カモ目 ANSERIFORMES  カモ科 ANATIDAE

 (1)マガモ Anas platyrhynchos

   11 月〜 4 月の間に,散発的に 3 回だけ各 1 羽を記録した。

 (2)カルガモ Anas zonorhyncha  【B】

    不定期に 1 〜 8 羽を,ひょうたん池や水鳥の沼,水生植物園,いもりの池で記録したが,全く 記録されない月も多くあった。2013 年 5 月には水生植物園で営巣し,ヒナ 11 羽が生まれた。し かし,外敵により全て捕食され,巣立ちには至らなかった(岩出,2014)。

 (3)ホシハジロ Aythya ferina

   2014 年 12 月に,水生植物園で 1 羽を記録した。

カイツブリ目 PODICIPEDIFORMES  カイツブリ科 PODICIPEDIDAE

 (4)カイツブリ Tachybaptus ruficollis  【B】

    2013 年 7 月に水生植物園で 1 番いの営巣があり,8 月にはヒナ 5 羽が生まれた。その後ヒナ 2 羽が 10 月 3 日まで観察された(川内ほか,2015)。また ,  2015 年 7 月には,水生植物園で成鳥 1 羽を記録した。

ハト目 COLUMBIFORMES  ハト科 COLUMBIDAE

 (5)キジバト Streptopelia orientalis  【B?】

    ほぼ周年園内全域に生息しているが,12 月から 4 月は 7 〜 19 羽と比較的個体数が多く,5 月 から 11 月は 4 羽以下で,全く確認されない月もあった。冬期は 10 羽前後の群れで,林床で採食 しているのをよく見かけた。また,地面に本種の羽毛が散乱しているのをしばしば見た。猛禽類 に捕食された跡と思われる。調査期間中は園内で巣等は見かけなかったが,生息状況から繁殖し ている可能性があると考えられる。〔図 2〕

カツオドリ目 SULIFORMES  ウ科 PHALACROCORACIDAE  (6)カワウ Phalacrocorax carbo

    不定期に 1 〜 2 羽を記録した。園内に降りることはほとんどなく,上空を通過する個体をよく 見かけた。

ペリカン目 PELECANIFORMES

 サギ科 ARDEIDAE

(8)

 (7)ミゾゴイ Gorsachius goisagi

    2014 年 12 月に,サンショウウオ沢で 1 羽を記録した。渡り途中での立ち寄りと推測される。

絶滅危惧種Ⅱ類〔東京都・環境省〕の稀少種で,本園では,2007 年 5 月に本種の左翼が拾得さ れたことがある(濱尾,2008)。

 (8)ゴイサギ Nycticorax nycticorax

    2013 年 5 月に湿地で 1 羽を記録した。他に,2013 年 9 〜 11 月にも写真撮影されている(渡邊,

2014)。

 (9)アオサギ Ardea cinerea

    3 月から 10 月の間に,不定期に 1 〜 3 羽を水生植物園や湿地で記録した。2013 年 2 月にも写 真撮影されている(渡邊,2014)。若い個体を見ることが多かった。

 (10)ダイサギ Ardea alba

    2014 年 3 月・4 月,2015 年 4 月にいずれも水生植物園で 1 羽を記録した。2013 年 11・12 月に も写真撮影されている(渡邊,2014)。

 (11)コサギ Egretta garzetta

    2013 年 7 月に湿地,2015 年 3 月に水生植物園で 1 羽を記録した。2013 年 3・4・11 月にも写 真撮影されている(渡邊,2014)。

アマツバメ目 APODIFORMES  アマツバメ科 APODIDAE

 (12)ヒメアマツバメ Apus nipalensis

    2015 年 5 月に上空を飛翔する 2 羽を記録した。都心近辺では,千代田区神田駿河台の高層ビ ルで集団営巣しているので,その一部が飛来した可能性が考えられる。

タカ目 ACCIPITRIFORMES  タカ科 ACCIPITRIDAE  (13)トビ Milvus migrans

   2015 年 2 月に,水生植物園で 1 羽を記録した。

ᅗ㸰 ࢟ࢪࣂࢺࡢ᭶ูಶయᩘࡢ᥎⛣

0 5 10 15 20

Nov Dec Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct

2012-2013 2013-2014 2014-2015 Av.

図 2 キジバトの月別個体数の推移

(9)

 (14)ツミ Accipiter gularis

    2013 年 3 月と 2015 年 5 月に各 1 羽を記録した。いずれも通過個体と思われる。なお,本調査 以外にも,2014 年 4 月 6 日にカワセミ調査用の VTR に 1 羽映っていて記録された。

 (15)ハイタカ Accipiter nisus

    2014 年 1 月に,ひょうたん池の奥で水浴びをする 1 羽と,同年 3 月にサンショウウオ沢で各 1 羽を記録した。

 (16)オオタカ Accipiter gentilis

    2013 年 3 月・2014 年 1 月〜 4 月に各 1 羽を記録した。また,2013 年 2 月にも写真撮影されて いる(渡邊,2014)。いずれも冬期間の記録で繁殖やその兆候は観察していない。ハシブトガラ スによくモビングされていた。

 (17)ノスリ Buteo buteo

    2014 年 1 月に館跡付近上空で 1 羽を記録した。また,2015 年 1 月に 1 羽が水生植物園上空で,

ハシブトガラス数羽と争うのを観察した。〔写真 3〕

ブッポウソウ目 CORACIIFORMES  カワセミ科 ALCEDINIDAE  (18)カワセミ Alcedo atthis

    秋期および冬期に 1 羽ずつを記録した。その他の時期にも写真撮影されている(渡邊,2014)。

1988 年から園内で繁殖が記録されているが(矢野,2009),今調査中には,カワセミ池の巣穴で 出入りすることはあったが,営巣はしなかった。

キツツキ目  PICIFORMES  キツツキ科  PICIDAE

 (19)コゲラ Dendrocopos kizuki  【B】

    周年全域に生息し,個体数は 1 〜 10 羽の範囲で不規則な変動を繰り返していた。営巣中の巣 穴は未確認であったが,古巣や親子連れを観察しているので,園内で繁殖していると思われる。

なお,コゲラの採食木を対象として,2014 年 4 月〜 12 月にかけて行われた調査報告には,営巣

写真 3 ハシブトガラスにモビングされるノスリ〔撮影:川内 博〕

(10)

に関しての記載はない(青木,2015)。

 (20)アカゲラ Dendrocopos major

    2013 年 1 月・3 月,2014 年 11 月・12 月,2015 年 1 月の,いずれも冬期に 1 〜 2 羽を記録した。

 (21)アオゲラ Picus awokera

    2014 年 8 月〜 12 月・2015 年 4 月〜 7 月に 1 〜 2 羽を観察した。2015 年は繁殖期に雌雄で生 息していたので,繁殖の可能性を探ったが,巣穴や繁殖の兆候などは見られなかった。

スズメ目 PASSERIFORMES  モズ科 LANIIDAE  (22)モズ Lanius bucephalus

   11 月〜 3 月にかけて 1 〜 2 羽を記録した。繁殖はしていない。

 カラス科 CORVIDAE

 (23)カケス Garrulus glandarius

   2013 年 1 月に 2 羽,2014 年 10 月〜 2015 年 3 月の秋冬期に 1 〜 5 羽を記録した。

 (24)オナガ Cyanopica cyanus

    2013 年 11 月に 5 羽,2014 年 12 月〜 2015 年 5 月に 1 〜 15 羽を認めた。都区内では周年生息 し繁殖している留鳥だが,本園内部の林に入ることは少なく,繁殖は確認されていない(川内ほ か,2015)。

 (25)ハシブトガラス Corvus macrorhynchos  【B】

    周年多数生息し,繁殖も確認されている。本園は夜間の集団ねぐら地となっているが,日中に 園内に滞留する個体数は不規則な変動をしている。季節変化などは特に認められないが,2014 年は特に変動幅が大きく,2 月に最少の 10 羽を,また 12 月に最多の 100 羽を記録した。〔図 3〕

    なお,園内でカラスの羽毛が散乱しているのをよく見かける。状況から猛禽類(オオタカ・ノ スリ)に襲われた可能性が高く,実際,園内で野鳥撮影している方から,オオタカがカラスを抑 え込んで食べている写真を見せてもらった。

ᅗ㸱ࣁࢩࣈࢺ࢞ࣛࢫࡢ᭶ูಶయᩘ᥎⛣

0 20 40 60 80 100 120

Nov Dec Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct

2012-2013 2013-2014 2014-2015 Av

図 3 ハシブトガラスの月別個体数推移

(11)

 キクイタダキ科 REGULIDAE  (26)キクイタダキ Regulus regulus

    2013 年 1 月に 3 羽・3 月に 1 羽をマツ林で記録した。渡来する年としない年がある。

 シジュウカラ科 PARIDAE  (27)ヤマガラ Poecile varius

    1 〜 6 羽を不定期に記録した。2015 年は 1 月〜 10 月まで毎月のように生息を記録し,最大 4 羽の生息を認めたが,繁殖に関する観察・情報は得られなかった。

 (28)ヒガラ Periparus ater

    2012 年 11 月に 1 羽,2013 年 3 月に 3 羽を記録した。冬期の出現に限られ,年によって渡来の 有無に波があることは,キクイタダキと同様である。

 (29)シジュウカラ Parus minor   【B】

    周年ふつうに生息し,園内各所で親子連れを確認している。ただし,巣自体は発見できていな い。センサス結果では 3 〜 43 羽の範囲で不規則な変動が見られた。群れでの採食行動が多いため,

群れが調査コース内に入っているか否かにより大きな差が出る。繁殖つがい数については,2013 年春にテリトリーマッピング法で調査を実施し,34 個のテリトリーを確認し,その結果を発表 している(川内ほか,2014)。なお,園内に巣箱は設置されていない。

 ツバメ科 HIRUNDINIDAE  (30)ツバメ Hirundo rustica

    4 月から 8 月にかけて 1 〜 6 羽をおもに水生植物園一帯で観察した。園内での繁殖はなく,飛 翔性昆虫類を捕食するために上空に飛来するだけである。本園周辺のマンションの駐車場などで 営巣している。

 ヒヨドリ科 PYCNONOTIDAE

 (31)ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis  【B?】

    周年生息し,5 月〜 9 月は数羽〜 10 数羽程度と比較的少数であるが,10 月〜 4 月は最大 200 羽程度に増加する。初夏から夏に繁殖した個体群は南方に渡去し,それと入れ換わって,晩秋か ら春は北方から渡来した個体群が越冬しているものと推測される。なお,園内で親子連れを観察 しているが,繁殖行動や古巣などは見ることができなかった。〔図 4〕

 ウグイス科 CETTIIDAE  (32)ウグイス Cettia diphone

    11 月から 4 月にかけての秋期〜春期に,冬鳥として 1 〜 6 羽を記録した。

 エナガ科 AEGITHALIDAE

 (33)エナガ Aegithalos caudatus  【B】

    本種は東京都心部で生息分布を広げているので注目していたところ,2013 年 3 月に 3 羽を認め,

4 月にはシジュウカラ調査時に,巣材らしきものをくわえているのを観察した。2014 年 6 月には 親子連れも確認した(川内ほか,2015)。2015 年 5 月には園内で巣が発見され,11 羽のヒナの巣 立ちが確認された。〔詳細は後述〕

 ムシクイ科 PHYLLOSCOPIDAE

 (34)メボソムシクイ Phylloscopus xanthodryas

   2013 年 9 月に 2 羽を観察した。秋期の渡り途中の記録である。

(12)

 (35)センダイムシクイ Phylloscopus coronatus

   2014 年 5 月に 2 羽,2015 年 10 月に 1 羽を観察した。春期・秋期の渡り途中の記録である。

 メジロ科 ZOSTEROPIDAE

 (36)メジロ Zosterops japonicas  【B】

    周年生息し,古巣が発見され,繁殖も確認されている(川内ほか,2015)。個体数の季節変化 は顕著であり,7 月は親子連れの群れが多く,57 〜 115 羽を記録した。その他の季節は数羽〜

30 羽程度でほぼ安定している。〔図 5〕

 レンジャク科  BOMBYCILLIDAE  (37)ヒレンジャク Bombycilla japonica

    2015 年 3 月に 2 羽を記録した。越冬期を終えた渡り途中と思われ,サンショウウオ沢沿いで,

ᅗ㸲ࣄࣚࢻࣜࡢ᭶ูಶయᩘ᥎⛣

0 50 100 150 200 250

Nov Dec Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct

2012-2013 2013-2014 2014-2015 Av.

図 4 ヒヨドリの月別個体数推移

ᅗ㸳 ࣓ࢪࣟࡢ᭶ูಶయᩘ᥎⛣

0 20 40 60 80 100 120 140

Nov Dec Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct

2012-2013 2013-2014 2014-2015 Av.

図 5 メジロの月別個体数推移

(13)

キヅタの実を採食する様子を観察した。〔写真 4〕なお,サンショウウオ沢では 2009 年 2 月 26 日 に,バンディング調査時に雌 1 羽が捕獲されている(濱尾,2010)。

 ミソサザイ科 TROGLODYTIDAE  (38)ミソサザイ Troglodytes troglodytes

   2015 年 1 月〜 4 月に,サンショウウオ沢で 1 羽を記録した。

 ムクドリ科 STURNIDAE

 (39)ムクドリ Spodiopsar cineraceus

    2013 年 7 月に 49 羽,2015 年 3 月〜 6 月に 1 〜 2 羽を記録した。東京都内ではふつうの留鳥で あるが,本園での記録は少なく,繁殖も確認されていない。

 ヒタキ科 MUSCICAPIDAE

 (40)マミチャジナイ Turdus obscurus

   2012 年 11 月に,シイの並木付近で 1 羽を記録した。

 (41)シロハラ Turdus pallidus

    11 月から 3 月にかけて 1 羽〜 9 羽を記録した。渡来時期は年によって若干異なり,2013 年は 11 月であったが,2012 年と 2014 年は年を越した翌年 1 月であった。

 (42)ツグミ Turdus naumanni

    11 月〜 4 月の秋期から春期にかけて記録した。個体数や出現頻度は年によって異なり,2013 年は 1 月に 4 羽,2013 年 12 月〜 4 月は 5 回で最多 43 羽,2014 年 11 月〜 2015 年 4 月は 6 回で 最多 2 羽であった。

 (43)ルリビタキ Tarsiger cyanurus

   2013 年 2 月に 1 羽,2014 年 3 月に水鳥の沼付近や水生植物園などで 1 羽を記録した。

 (44)ジョウビタキ Phoenicurus auroreus

   越冬期の 11 月〜 3 月に,正門付近や水生植物園などで 1 羽を毎年記録した。

 (45)キビタキ Ficedula narcissina

    2014 年 5 月に 4 羽,2014 年 10 月に 2 羽,2015 年 10 月に 1 羽,いずれも本種の渡りの時期に

写真 4 キヅタの実を食べるヒレンジャク〔撮影:川内 博〕

(14)

記録した。

 (46)オオルリ Cyanoptila cyanomelana

   2015 年 4 月に,水生植物園付近で雄 1 羽を記録し撮影した。 〔写真 5〕渡りの途中の出現である。

 (47)サメビタキ Muscicapa sibirica

   2014 年 9 月に 1 羽を記録した。渡りの途中の出現である。

 スズメ科 PASSERIDAE  (48)スズメ Passer montanus

    園内での繁殖は未確認であるが,周辺で繁殖した家族群が採食に集まり,5 月〜 8 月に個体数が 増加する。その他の時期は数羽以下で全く確認されない月もあり,季節変化が顕著である。 〔図 6〕

写真 5 水生植物園で姿を見せたオオルリの雄〔撮影:川内 博〕

ᅗ㸴ࢫࢬ࣓ࡢ᭶ูಶయᩘ᥎⛣

0 20 40 60 80

Nov Dec Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct

2012-2013 2013-2014 2014-2015 Av.

図 6 スズメの月別個体数推移

(15)

 セキレイ科 MOTACILLIDAE  (49)キセキレイ Motacilla cinerea

   11 月から 3 月にかけて 4 回,サンショウウオ沢で各 1 羽を記録した。

 (50)ハクセキレイ Motacilla alba

    主として 10 月〜 12 月に 1 〜 3 羽を記録したが,2013 年 7 月には 2 羽を観察した。園外の建 造物などで営巣している可能性が考えられる。

 アトリ科 FRINGILLIDAE  (51)カワラヒワ Chloris sinica

    1 月〜 5 月に 1 〜 21 羽を記録したが,これは越冬個体群と推測される。東京都内の公園や街 路樹などで亜種コカワラヒワが普通に営巣しているが,園内での繁殖は確認していない。

 (52)ウソ Pyrrhula pyrrhula

   2012 年 11 月に 2 羽,2013 年 1 月に 3 羽,2014 年 1 月に 1 羽を記録した。

 (53)シメ Coccothraustes coccothraustes

    冬期に 1 羽〜 7 羽を記録した。渡来〜渡去の時期については,2012 〜 2013 年の冬は 11 月〜 3 月,2013 〜 2014 年の冬は 12 月〜 4 月,2014 〜 2015 年の冬は 11 月〜 4 月と,年によって 1 か 月程のずれがあった。

 ホオジロ科 EMBERIZIDAE  (54)アオジ Emberiza spodocephala

    11 月から 5 月にかけて,園内各地の茂みで 3 〜 13 羽を記録した。小さな群れで行動していて,

園路に降りて採食することもよくあった。

 (55)クロジ Emberiza variabilis

    11 月から 3 月にかけて 1 〜 3 羽を記録した。茂みの中にいることが多く,また,アオジと姿・

声が似ているので確認がしにくかったので見落としもあることが考えられる。この件については,

本園で標識調査を実施している濱尾章二氏が検証をしている(濱尾,2011)。

〈外来種〉

インコ目 PSITTACIFORMES  インコ科 PSITTACIDAE

 (* 1)ホンセイインコ Psittacula krameri

    11 月から 1 月にかけて 1 〜 6 羽を記録した。東京都内各地で繁殖していて,本園内でも営巣 可能な大木の樹洞はあるが,今のところ繁殖は確認されていない。

ハト目 COLUMBIFORMES  ハト科 COLUMBIDAE

 (* 2)カワラバト(ドバト) Columba livia

    本園ではまれに 1 〜 2 羽程度が記録されるが,2014 年 1 月には 26 羽を記録した。本園の北東

側に隣接する,港区立白金台どんぐり児童遊園に定着している 50 羽程度の群れの一部が,一時

的に飛来したものと考えられる。

(16)

〈参考記録〉

 本調査以外で,期間中に下記の記録があった。提供者は本園名誉研究員の矢野亮氏で,同氏のカワ セミ調査用の VTR に映っていたものである。

ハト目 COLUMBIFORMES  ハト科 COLUMBIDAE

  アオバト Treon sieboldii 2015 年 10 月 7 日 1 羽 カワセミ池 スズメ目 PASSERIFORMES

 カササギヒタキ科 MONARCHIDAE

  サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata 2015 年 9 月 27 日 1 羽 カワセミ池 結 果 分 析

1.出現状況について

 図 7 は,3 か年におけるセンサス結果から,出現種数を月ごとに,年別にグラフ化したものである。

調査開始が 11 月であったことと,春夏秋冬の季節的な状況がわかりやすいということで,11 月始ま りのグラフとした。このグラフから読み取れることは,冬期(越冬期)に種類数が多く,夏期(繁殖 期)には最低となっているということである。さらに,このグラフでわかることは,8・9 月に最低 のピークがあり,全体的に秋期が落ち込んでいることである。

 これは,従来東京都内の緑地を通過していく夏鳥が減少していることを意味していて,本園でもか つては記録されていたカッコウ・アオバズク・オオヨシキリ・カシラダカ・ホオジロなどが,今回は まったく観察されなかったことと関係している。

ᅗ㸵✀㢮ᩘࡢ᭶ู᥎⛣

0 10 20 30

Nov Dec Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct

✀ 㢮

ᩘ 咁 ✀ 咂

2012-2013 2013-2014 2014-2015 Av.

図 7 種類数の月別推移

(17)

 この傾向は 1990 年代から顕著になっていることが,渋谷区の明治神宮での調査で明らかになって いる(柳澤ほか,2013)。ただし,7 月下旬〜 8 月下旬は,セミの声が大きく,おもに鳴き声でその 存在を知ることが多い小鳥類の記録には,負の影響が大きいと思われるので,さらなる検証も必要で ある。

 なお,グラフの作成で,記録に欠損がある月(2012 年 12 月・2013 年 4 月)については,破線でつ ないでいる。

 図 8 は,本調査期間中における,記録個体数の月別・年別のグラフで,冬期が多く,夏期が少ないの は,図 7 の種類数のグラフと同じ傾向である。2013 〜 2014 年の冬期のグラフが突出しているが,こ れはヒヨドリの個体数が大きく影響している(最大羽数:2014 年 2 月,201 羽)。また,夏期のピー クが 3 か年とも 7 月にそろっているのが目につくが,これはメジロとスズメの個体数増の影響で,両 種とも,その年生まれの若鳥が加わり,それぞれその年のピークの数となっている。

2.出現率・優占度上位種

 本調査における,出現率および優占度の上位 10 種は,表 5・6 の通りである。上位 7 種はいずれも 留鳥で,その個体合計は総個体数の 83.6%を占めている。このことは,少数種による寡占状態で,多 様度が低いことを意味している。

 この傾向は,明治神宮でも同じで,明治神宮の上位 10 種は,ヒヨドリ・ハシブトガラス・スズメ・

メジロ・シジュウカラ・ヤマガラ・コゲラ・シロハラ・アオジ・キジバトの順で,全体の 92.8%を占 め,構成種もほぼ同じである(柳澤ほか,2013)。

ᅗ㸶ಶయᩘࡢ᭶ู᥎⛣

0 100 200 300 400

Nov Dec Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct ಶ

ᩘ 咁⩚ 咂

2012-2013 2013-2014 2014-2015 Av.

図 8 個体数の月別推移

(18)

3.2010 年代と 2000 年代の出現鳥状況一覧

 今回記録した全種とともに,1998 年〜 2000 年にかけて本園で実施されたセンサス調査の結果を加 えて一覧表を作成した。そして,この 10 年間に起こった変化を分析してみた。

 その結果,エナガが定着し,繁殖鳥となったことが一番の変化であり,また,カモ科鳥類が種類数 を減じていることと,ホオジロ科の種類が減少または構成種の変更が起こっていることがわかった。

さらに,大型ヒタキ類に減少傾向が見られることがわかった。〔表 7〕

表 5 出現率上位 10 種

表 6 優占度上位 10 種

⾲㸳ฟ⌧⋡ୖ఩ ✀

θ ✀ ྡ ͤ ฟ⌧⋡ ฟ⌧ᅇᩘ ಶయᩘ

ࣄࣚࢻࣜ 5 ᅇ ⩚ ࣁࢩࣈࢺ࢞ࣛࢫ 5 ࣓ࢪࣟ 5 ࢩࢪࣗ࢘࢝ࣛ 5 ࢥࢤࣛ 5 ࢟ࢪࣂࢺ 5 ࢫࢬ࣓ 5 ࢔࢜ࢪ : ࢶࢢ࣑ : ࢝࣡ࣛࣄ࣡ 5

ͤ⏕ᜥ≧ἣ㸸5㸻␃㫽 :㸻෤㫽 ࠝࠝฟ⌧⥲ಶయᩘ㸸 ⩚ࠞ

⾲㸴ඃ༨ᗘୖ఩ ✀

θ ✀ ྡ ͤ ඃ༨ᗘ ಶయᩘ ฟ⌧ᅇᩘ

ࣄࣚࢻࣜ 5 ࣁࢩࣈࢺ࢞ࣛࢫ 5 ࣓ࢪࣟ 5 ࢩࢪࣗ࢘࢝ࣛ 5 ࢫࢬ࣓ 5 ࢟ࢪࣂࢺ 5 ࢥࢤࣛ 5 ࢔࢜ࢪ : ࢶࢢ࣑ : ࢝࣡ࣛࣄ࣡ 5

ͤ⏕ᜥ≧ἣ㸸5㸻␃㫽 :㸻෤㫽

⾲㸳ฟ⌧⋡ୖ఩ ✀

ࠝฟ⌧⥲ಶయᩘ㸸 ⩚ࠞ

(19)

表 7 2010 年代と 2000 年代〔濃赤色〕の出現鳥の比較一覧

㻟㻜㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝝䝅䝤䝖䜺䝷䝇㻌 㻝㻜㻜㻌 㻣㻥㻌 㻮㻌 㻮㻌 䊻㻌

㻟㻝㻌 㻌 㻌 䜻䜽䜲䝍䝎䜻⛉㻌 䜻䜽䜲䝍䝎䜻㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻟㻞㻌 㻌 㻌 䝅䝆䝳䜴䜹䝷⛉㻌 䝲䝬䜺䝷㻌 㻢㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕧㻌

㻟㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝠䜺䝷㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻟㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝅䝆䝳䜴䜹䝷㻌 㻠㻟㻌 㻡㻥㻌 㻮㻌 㻮㻌 䊻㻌

㻟㻡㻌 㻌 㻌 䝒䝞䝯⛉㻌 䝒䝞䝯㻌 㻢㻌 㻥㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻟㻢㻌 㻌 㻌 䝠䝶䝗䝸⛉㻌 䝠䝶䝗䝸㻌 㻞㻜㻝㻌 㻤㻞㻌 㻮䠛㻌 䠄㻮䠅㻌 䊻㻌

㻟㻣㻌 㻌 㻌 䜴䜾䜲䝇⛉㻌 䜴䜾䜲䝇㻌 㻢㻌 㻤㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

⾲ ᖺ௦࡜ ᖺ௦ࠝ⃰㉥Ⰽࠞࡢฟ⌧㫽ࡢẚ㍑୍ぴ

㻌 㻌 ┠㻌 㻌 ྡ㻌 ⛉㻌 㻌 ྡ㻌 ✀㻌 㻌 ྡ㻌

᭱኱⩚ᩘ㻌 ⦾Ṫ≧ἣ㻌 ኚ໬

䛾≧

ἣ㻌

௒ ᅇ㻌

๓ ᅇ㻌

௒ ᅇ㻌

๓ ᅇ㻌

㻝㻌 䜹䝰┠㻌 䜹䝰⛉㻌 䜸䝅䝗䝸㻌 㻌 㻌 㻞㻞㻌 㻌 㻌 㻮㻌 䕰㻌

㻞㻌 㻌 㻌 䝬䜺䝰㻌 㻝㻌 㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜹䝹䜺䝰㻌 㻤㻌 㻥㻌 㻮㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝁䜺䝰㻌 㻌 㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝩䝅䝝䝆䝻㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻢㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜻䞁䜽䝻䝝䝆䝻㻌 㻌 㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻣㻌 䜹䜲䝒䝤䝸┠㻌 䜹䜲䝒䝤䝸⛉㻌 䜹䜲䝒䝤䝸㻌 㻣㻌 㻟㻌 㻮㻌 㻮㻌 䊻㻌

㻤㻌 䝝䝖┠㻌 䝝䝖⛉㻌 䜻䝆䝞䝖㻌 㻝㻥㻌 㻣㻜㻌 㻮䠛㻌 䠄㻮䠅㻌 䕱㻌

㻥㻌 䜹䝒䜸䝗䝸┠㻌 䜴⛉㻌 䜹䝽䜴㻌 㻞㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻝㻜㻌 䝨䝸䜹䞁┠㻌 䝃䜼⛉㻌 䝭䝌䝂䜲㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻝㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝂䜲䝃䜼㻌 㻝㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻝㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜰䜸䝃䜼㻌 㻟㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕧㻌

㻝㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝎䜲䝃䜼㻌 㻝㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻝㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝁䝃䜼㻌 㻝㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻝㻡㻌 䜰䝬䝒䝞䝯┠㻌 䜰䝬䝒䝞䝯⛉㻌 䝠䝯䜰䝬䝒䝞䝯㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕧㻌

㻝㻢㻌 䝏䝗䝸┠㻌 䜹䝰⛉㻌 䝴䝸䜹䝰䝯㻌 㻌 㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻝㻣㻌 䝍䜹┠㻌 䝍䜹⛉㻌 䝖䝡㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻝㻤㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝒䝭㻌 㻝㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻝㻥㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝝䜲䝍䜹㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻞㻜㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜸䜸䝍䜹㻌 㻝㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻞㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝜䝇䝸㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕧㻌

㻞㻞㻌 䝤䝑䝫䜴䝋䜴┠㻌 䜹䝽䝉䝭⛉㻌 䜹䝽䝉䝭㻌 㻝㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻮㻌 䊻㻌

㻞㻟㻌 䜻䝒䝒䜻┠㻌 䜻䝒䝒䜻⛉㻌 䝁䝀䝷㻌 㻝㻜㻌 㻣㻌 㻮㻌 㻮㻌 䕧㻌

㻞㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜰䜹䝀䝷㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻞㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜰䜸䝀䝷㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕧㻌

㻞㻢㻌 䝇䝈䝯┠㻌 䝃䞁䝅䝵䜴䜽䜲⛉㻌 䝃䞁䝅䝵䜴䜽䜲㻌 㻌 㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻞㻣㻌 䝰䝈⛉㻌 䝰䝈㻌 㻞㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻞㻤㻌 㻌 㻌 䜹䝷䝇⛉㻌 䜹䜿䝇㻌 㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻞㻥㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜸䝘䜺㻌 㻝㻡㻌 㻤㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

⾲ ᖺ௦࡜ ᖺ௦ࠝ⃰㉥Ⰽࠞࡢฟ⌧㫽ࡢẚ㍑୍ぴ

䜹䝰䝯㻌

⾲ ᖺ௦࡜ ᖺ௦ࠝ⃰㉥Ⰽࠞࡢฟ⌧㫽ࡢẚ㍑୍ぴ

⛉㻌

⾲ ᖺ௦࡜ ᖺ௦ࠝ⃰㉥Ⰽࠞࡢฟ⌧㫽ࡢẚ㍑୍ぴ

ᅇ㻌

(20)

㻟㻤㻌 㻌 㻌 䜶䝘䜺⛉㻌 䜶䝘䜺㻌 㻝㻟㻌 㻌 㻌 㻮㻌 㻌 㻌 䕦㻌

㻟㻥㻌 㻌 㻌 䝮䝅䜽䜲⛉㻌 䝯䝪䝋䝮䝅䜽䜲㻌 㻞㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻠㻜㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜶䝌䝮䝅䜽䜲㻌 㻌 㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻠㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝉䞁䝎䜲䝮䝅䜽䜲㻌 㻞㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻠㻞㻌 㻌 㻌 䝯䝆䝻⛉㻌 䝯䝆䝻㻌 㻝㻝㻡㻌 㻡㻤㻌 㻮㻌 㻮㻌 䕦㻌

㻠㻟㻌 㻌 㻌 䝶䝅䜻䝸⛉㻌 䜸䜸䝶䝅䜻䝸㻌 㻌 㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻠㻠㻌 㻌 㻌 䝺䞁䝆䝱䜽⛉㻌 䝠䝺䞁䝆䝱䜽㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻠㻡㻌 㻌 㻌 䝭䝋䝃䝄䜲⛉㻌 䝭䝋䝃䝄䜲㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻠㻢㻌 㻌 㻌 䝮䜽䝗䝸⛉㻌 䝮䜽䝗䝸㻌 㻠㻥㻌 㻞㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻠㻣㻌 㻌 㻌 䝠䝍䜻⛉㻌 䜽䝻䝒䜾䝭㻌 㻌 㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻠㻤㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝬䝭䝏䝱䝆䝘䜲㻌 㻝㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻠㻥㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝅䝻䝝䝷㻌 㻤㻌 㻝㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻜㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜰䜹䝝䝷㻌 㻌 㻌 㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻡㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝒䜾䝭㻌 㻠㻟㻌 㻡㻜㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝹䝸䝡䝍䜻㻌 㻝㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝆䝵䜴䝡䝍䜻㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜻䝡䝍䜻㻌 㻠㻌 㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜸䜸䝹䝸㻌 㻝㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻢㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝃䝯䝡䝍䜻㻌 㻝㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻡㻣㻌 㻌 㻌 䝇䝈䝯⛉㻌 䝇䝈䝯㻌 㻢㻤㻌 㻡㻥㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻤㻌 㻌 㻌 䝉䜻䝺䜲⛉㻌 䜻䝉䜻䝺䜲㻌 㻝㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻡㻥㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝝䜽䝉䜻䝺䜲㻌 㻟㻌 㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻢㻜㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝡䞁䝈䜲㻌 㻌 㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻢㻝㻌 㻌 㻌 䜰䝖䝸⛉㻌 䜹䝽䝷䝠䝽㻌 㻞㻝㻌 㻟㻥㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻢㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜴䝋㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌

㻢㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝅䝯㻌 㻣㻌 㻝㻣㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻢㻠㻌 㻌 㻌 䝩䜸䝆䝻⛉㻌 䝩䜸䝆䝻㻌 㻌 㻌 㻢㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻢㻡㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜹䝅䝷䝎䜹㻌 㻌 㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻢㻢㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜰䜸䝆㻌 㻝㻟㻌 㻞㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕱㻌

㻢㻣㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䜽䝻䝆㻌 㻟㻌 㻝㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕧㻌

㻢㻤㻌 䝝䝖┠㻌 䝝䝖⛉㻌 䜹䝽䝷䝞䝖䠄䝗䝞䝖䠅㻌 㻞㻤㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻢㻥㻌 䜲䞁䝁┠㻌 䜲䞁䝁⛉㻌 䝩䞁䝉䜲䜲䞁䝁㻌 㻢㻌 㻣㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 ྜィ䠄✀䠅㻌 㻡㻣㻌 㻡㻟㻌 㻥㻌 㻥㻌

࠙⾲୰ࡢซ౛ࠚ

㸯㸬ฟ⌧㫽㸸⃰㉥ⰍᏐࡣ๓ᅇࡢࡳฟ⌧

㸰㸬๓ᅇࡢ᭱኱⩚ᩘ㸸ᩥ⊩㸦Ṋ⸨㸪2001㸧ࡢࢢࣛࣇࡼࡾᢳฟ

㸱㸬⦾Ṫ≧ἣ㸸B㸹⦾Ṫ㸪B㸽㸹⦾Ṫࡋ࡚࠸ࡿྍ⬟ᛶ኱㸪㸦B㸧㸹ᩥ⊩㸦Ṋ⸨㸪2001㸧ࡢグ㏙

ࡼࡾ㸪⦾Ṫࡋ࡚࠸ࡿྍ⬟ᛶ኱࡜ุ᩿

㸲㸬ኚ໬ࡢ≧ἣ㸸ڸ㸹᫂ࡽ࠿࡟ቑຍࡋ࡚࠸ࡿ㸪ڹ㸹ቑຍഴྥࡀぢࡽࢀࡿ㸪ۂ㸹᫂ࡽ࠿࡟ῶ ᑡࡋ࡚࠸ࡿ㸪ۃ㸹ῶᑡഴྥࡀぢࡽࢀࡿ㸪Ѝ㸹ኚ໬ࡀ࠶ࡲࡾ࡞࠸㸪s㸹ุ᩿࡛ࡁ࡞࠸

䜲䞁䝁┠㻌 䜲䞁䝁⛉㻌 䝩䞁䝉䜲䜲䞁䝁㻌 㻢㻌 㻣㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

䝝䝖┠㻌 䝝䝖⛉㻌 䜹䝽䝷䝞䝖䠄䝗䝞䝖䠅㻌 㻞㻤㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䊻㻌

ฟ⌧

(21)

4.エナガの繁殖について

 本調査時でもっとも注目すべき変化 は,エナガの留鳥化である。本園にお ける過去のエナガの生息状況について はすでに報告した(川内ほか,2015)。

 2014 年にすでに親子連れの群れを発 見し,移動性の少ない本種では,園内 で繁殖したと考えていたが,2015 年 4 月 12 日に,本多菊太郎氏によって,

巣立った幼鳥が撮影され,4 月 17 日に は幼鳥 11 羽が確認された。また,巣 の場所も判明していたので,空になっ た巣を 4 月 16 日に採取した。

 営巣場所は,いもりの池近くで,秋 冬期にエナガの群れがよく現れていた 場所であった。来園者が通る道沿いで,

アズマネザサが生い茂っているような 環境(写真 6)で,巣はその笹の上部(地 高約 2.5m)に造られていた(写真 7)。

 巣は楕円形で,外径の高さ 14㎝・幅 10㎝× 8㎝,出入口の穴は 2.5 × 2.5㎝

であった(写真 8)。巣の外径におけ る計測数値は,巣の図鑑(柿澤ほか,

1999)とほぼ同じ値である。巣材とし ては蘚苔類やクモの卵のうなどが使わ れて,巣の中には多量の羽が詰まって いると思われる。

 巣材や内部の状況については,現在,

蘚苔類の専門家に同定の依頼中であ り,また,東京・埼玉などで複数か所 でのエナガの巣を採取しているので,

これらの分析も含めて,次号以降に報 告したい。

 なお,この件については,本号の 119 〜 122 ページに,本多氏が生態写 真を報告しているので参照されたい。

写真 6 エナガの営巣場所の環境

写真 7 エナガの造巣位置.

エナガはいろいろな環境・場所に営巣する.

写真 8 エナガの巣.

図鑑の記載例とほぼ同じサイズであった.

(22)

考     察

 当初の予定通り 3 年間の調査を終えて,今回のまとめを記す前に,調査開始半年の時点での報告(川 内,2013)を読み返した。本調査の実施にあたっては,準備期間が短く,事前の打合せが不足した感 がある。そのため,当初の基本方針に変わりはなかったが,多人数での協同調査の運営には試行錯誤 を必要とした。なかでも,出現する鳥類の数の少なさが一番のネックとなった。鳥類調査のベースは

“ バードウォッチング ” で,その「バード」に魅力がないと「調査」のモチベーションが上がらない という問題が発生したのである。

 自然教育園の調査にあたっては,調査を先導した筆者(川内 博)が 2000 年以降,あまり園内を 歩いていなかったために,10 年以上も前のイメージで臨んだため,実際調査をしてみて “ さみしい ” という感じをもった。これは筆者だけでなく,1980 年代〜 90 年代にかけて,本園で毎週のようにセ ンサス調査をされていた坂本直樹氏も,最近園内を歩かれて,同じような感想を述べられている。

 ここ 10 年でどのような変化があるかということで,1998 〜 2000 年に実施されたセンサス調査(武 藤,2001)と比較した表を提示した(表 7)。この結果,増加傾向を示した鳥 7 種に対し,減少傾向 を示した鳥 12 種であった。これは明治神宮の調査(柳澤ほか,2013)でも同様の傾向が見られ,東 京都心部の緑地では共通した傾向と思われる。

 一方,表 7 に示したように種類数はあまり変化していない(今回 57 種・前回 53 種)。しかし,種 構成を見ると変化がある。たとえば,カモ科を見ると,オシドリがまったく見られなくなったのに対 し,かつては稀だったホシハジロが冬期定着し始めている。サギ科でも,コサギがよく見られていた のが,最近はアオサギである。大型ヒタキ科では,シロハラばかりが目立つようになり,ホオジロ科 では,ホオジロ・カシラダカが姿を見せなくなったのに対し,珍しかったクロジが台頭してきている。

また,今回の調査で出現率 100%・優占度 7 位のコゲラは,かつては全く記録されず,1986 年 6 月に 初めて姿を現した鳥である。エナガがそれに続いて定着すると思われる状況である。どちらも完全な 森林性の種類である。さらに,オオタカの進入は,鳥相に大きな変化を起こすことが予想される。

お わ り に

 本稿は,当初,坂本直樹氏の未発表のセンサスデータも合わせて分析する予定(川内ほか,2013)

であったが,データ量が多いことと,時間的な関係で今回は断念した。しかし,個体数を加えての鳥 相の変化の分析は重要であり,意義のある成果が得られると思われる。また,エナガをはじめとした 森林性の鳥の進入・定着は興味深いことであり,とくに森の猛禽・オオタカの増加は現在進行形の現 象なので,日々の調査が必要である。

 今後,明治神宮や皇居,赤坂御用地など,すでに発表されている調査結果などとも,総合的に東京 における緑地での鳥類の変遷をまとめていきたい。

謝     辞

 本活動にあたっては,国立科学博物館附属自然教育園のご理解と,同園の矢野 亮名誉研究員のご

支援,また,同園の大澤陽一郎氏,久永美津子氏をはじめとして,職員の方々のご協力をいただき,

(23)

皆様にお礼を申し上げたい。

 なお,野鳥調査会への参加者は次の通りである。

 伊藤純子,今関一夫,上原陽子,大日方すみ江,大日向弘行,神谷亜弥子,金井 裕,川沢祥三,

河端宇一郎,久保賢一,倉持内武,小柴辰朗,坂本直樹,柴田絵里,篠崎雄彦,白澤俟子,曽我由美 子,田久保晴孝,谷井ちか子,丹羽俊子,中澤徳郎,成井奈緒美,畠山里美,浜口達男,原澤恵美子,

平澤三郎,福岡米三,福岡美佳子,舟本和子,松坂嘉子,水村春香,三間久豊,村澤邦彦,村澤春美,

谷津弘子(以上 35 名,50 音順・敬称略)。

引 用 文 献

青木薫乃・倉本 宣:枯れ木の量が異なる 2 つの都市緑地におけるコゲラの採食木の特徴.自然教育 園報告,(46):73-91.

濱尾章二.2008.自然教育園における鳥類の希少記録:捕獲・拾得記録の重要性.自然教育園報告, (39) : 63-69.

濱尾章二.2010.自然教育園におけるヒレンジャク Bombycilla japonica の捕獲記録.自然教育園報告,

(41):49-54.

濱尾章二.2011.鳥類の多様性を把握するための調査方法の検討:ラインセンサス法と捕獲法の比較.

自然教育園報告,(42):1-12.

柿澤亮三・小海途銀次郎.1999.日本の野鳥 巣と卵図鑑.238pp.世界文化社.東京.

川内 博・大塚 豊.2013.自然教育園における 2010 年代の鳥類調査開始時の状況と今後の展開.

自然教育園報告,(44):1-7.

川内 博・川内桂子.2014.自然教育園におけるシジュウカラの繁殖期の個体数について(2013 年度).

自然教育園報告,(45):41-46.

川内 博.2014.東京地方におけるエナガの生態変化について・1.URBAN BIRDS,31:31-35.

川内 博・大塚 豊・丹羽和夫・川内桂子.2015.自然教育園における繁殖鳥の状況.自然教育園報 告,(46):33-46.

岩出 隆.2014.自然教育園におけるカルガモの繁殖の撮影記録〈2013 年〉.自然教育園報告, (45) : 73-79.

武藤幹生.2001.自然教育園の鳥類の種構成について.自然教育園報告,(33):153-166.

武藤幹生・千羽晋示.2001.自然教育園の鳥類の季節変動について.自然教育園報告,(33):363- 377.

佐藤伸彦・市川和男・藤井千晴・曾根恵海.2011.関東地方で越冬するホオジロ類 3 種(ホオジロ・

カシラダカ・アオジ)の生息密度に与える土地利用の影響.自然教育園報告,(42):67-75.

渡邊昭廣.2014.自然教育園〈2013 年〉鳥の撮影記録.自然教育園報告,(45):81-90.

柳澤紀夫・川内 博.2013.明治神宮の鳥類 第 2 報.第二次明治神宮境内総合調査報告:166-221.

矢野 亮.2009.カワセミの子育て 自然教育園での繁殖生態と保護飼育.地人書館.218pp.東京.

(24)

表 3 ② 2013 年 11 月〜 2014 年 10 月の調査記録 ⾲㸱ղ ᖺ  ᭶㹼 ᖺ  ᭶ࡢㄪᰝグ㘓 㻝㻝᭶ 㻝㻞᭶ 㻝᭶ 㻞᭶ 㻟᭶ 㻠᭶ 㻡᭶ 㻢᭶ 㻣᭶ 㻤᭶ 㻥᭶ 㻝㻜᭶ 䉰 ✀䚷䚷ྡ 㻥᪥ 㻢᪥ 㻝㻝᪥ 㻣᪥ 㻤᪥ 㻝㻝᪥ 㻝㻜᪥ 㻝㻣᪥ 㻝㻞᪥ 㻤᪥ 㻝㻟᪥ 㻝㻜᪥ ฟ⌧ ᅇᩘ ಶయᩘ 㻝 䝬䜺䝰 㻞 䜹䝹䜺䝰 㻞 㻢 㻝 㻞 㻠 㻝㻝 㻟 䝩䝅䝝䝆䝻 㻠 䜹䜲䝒䝤䝸 㻡 䜻䝆䝞䝖 㻝㻠 㻤 㻝㻠 㻝㻢 㻠 㻞 㻞 㻣 㻢㻜 䞉 䝝䝖㢮 㻝 㻝 㻝 㻢 䜹䝽䜴 㻝 㻝 㻝 㻣 䝭䝌䝂䜲
表 7 2010 年代と 2000 年代〔濃赤色〕の出現鳥の比較一覧 㻟㻜㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝝䝅䝤䝖䜺䝷䝇㻌 㻝㻜㻜㻌 㻣㻥㻌 㻮㻌 㻮㻌 䊻㻌 㻟㻝㻌 㻌 㻌 䜻䜽䜲䝍䝎䜻⛉㻌 䜻䜽䜲䝍䝎䜻㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌 㻟㻞㻌 㻌 㻌 䝅䝆䝳䜴䜹䝷⛉㻌 䝲䝬䜺䝷㻌 㻢㻌 㻞㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䕧㻌 㻟㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝠䜺䝷㻌 㻟㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㼼㻌 㻟㻠㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 䝅䝆䝳䜴䜹䝷㻌 㻠㻟㻌 㻡㻥㻌 㻮㻌 㻮㻌 䊻㻌 㻟㻡㻌 㻌 㻌 䝒䝞䝯⛉㻌 䝒䝞䝯㻌 㻢㻌 㻥㻌 㻌

参照

関連したドキュメント

欧米におけるヒンドゥー教の密教(タントリズム)の近代的な研究のほうは、 1950 年代 以前にすでに Sir John

Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost:

 このような状況において,当年度の連結収支につきましては,年ぶ

大浜先生曰く、私が初めてスマイルクラブに来たのは保育園年長の頃だ

なお、保育所についてはもう一つの視点として、横軸を「園児一人あたりの芝生

・コナギやキクモなどの植物、トンボ類 やカエル類、ホトケドジョウなどの生 息地、鳥類の餌場になる可能性があ

泥炭ブロック等により移植した植物の活着・生育・開花状況については,移植先におい

続いて川崎医療福祉大学の田並尚恵准教授が2000 年の