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短期入院で計画手術を受けた子どもの入院 日と退院後の思い

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Academic year: 2021

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看護

子どもへの採血、静脈注射留置時の疼痛緩 和〜外用局所麻酔剤導入のマニュアル化に ついて〜

西川 恵利、谷川 佳央梨、吉丸 美鈴、

小川 えりか、石毛 美夏、小金澤 京子、

渕上 達夫

日本大学病院

P2-043

【背景】

子どもは採血や静脈注射留置の際、過去の経験による痛み に対するトラウマや、馴染みのない環境下で行う処置に対 して拒否を示すことがある。処置室に恐がり入れない、親 の不安が解消されないなどから外来時間の延長や診療の遅 れ、また今後の採血への予期不安となることがある。近年 子どもの権利の主張やプレパレーション方法の向上など子 どもへのケアに関して関心が高まっているが、採血時の外 用局所麻酔剤使用に関する研究報告は少ない。今回どの医 療者が介助に当たる際にも統一された方法で関わりが出来 るよう、エムラクリーム使用手順をマニュアル化する必要 があった。

【目的】

子どもがトラウマ体験となりやすい侵襲を伴う採血や静脈 注射留置時の痛みを外用麻酔剤の使用により緩和・無痛化 する。方法をマニュアル化することで介助者の経験値によ る差がないようにする。

【方法】

研究デザイン:実践報告対象:平成28年8月から平成29年 2月 代謝外来定期受診時に採血を必要とする患児(男女1 歳から6歳)エムラクリーム塗布から採血終了までを、人形 をモデルとしてまとめたプレパレーションブックを作成し、

運用方法についての手順をマニュアル化した。採血当日 までに医師による家族と患児へのエムラクリーム使用の説 明・同意をし、採血予定時間までには担当医師もしくは看 護師にてエムラクリーム塗布から採血までの手順の説明を 行なった。

【結果】

外来受診までにエムラクリーム使用患者(予定者含む)を看 護師が把握し、マニュアル化して統一したプレパレーショ ンツールを使用して説明することで医療者からの説明内容 が統一化された。

【結語】

外用局所麻酔剤導入をマニュアル化することで、説明者に 差がなく処置は定着した。

短期入院で計画手術を受けた子どもの入院 日と退院後の思い

森 浩美1、板東 利枝1、佐々木 俊子2

1旭川医科大学医学部 看護学科、

2名寄市立大学 保健福祉学部看護学科

P2-044

【目的】

本研究の目的は、短期入院で計画手術を受けた子ども(以 下、子ども)の思いを明らかにすることである。

【方法】

子どもは知的発達が年齢相応、初回手術で悪性腫瘍や後遺 症が残る場合は対象外とした。入院日と退院後初外来日に 半構成化面接を行い、逐語録から入院・手術に関する思い について解釈し、特徴を記述した。本研究は病院看護管理 者と診療科医師、研究者所属機関の倫理委員会の承認を得 て実施した。

【結果】

症例1:6歳男性。入院する理由は「中耳炎、鼻がつまって いる」、手術については「何か、採る」と理解し、「パパは来 る」「入院の場所にいるまで(入院中)、おじいちゃん、おば あちゃんは妹のところにいる」と家族について話していた。

そして、「妹も寂しいって言ったけど頑張るから、僕も頑張 る」「心臓ドキドキする」「我慢はしないで、凄く痛くなっ たら言う」と思いつつ手術に臨んでいた。退院後は「寝てい たからすぐ終わって、痛くなかった」と振り返り、「ちょっ と痛かったけど頑張ってできた」「口からゲボ、血が出た のを我慢した」「泣いていないと思う」「うがい、やったら できた」と嫌なことにも取り組んだ様子について語ってい た。加えて、「もう治っている」と手術の効果や回復を実感し、

「(入院中に)友達できた」「嫌だって言ったけど、楽しかっ た」とも思っていた。

症例2:12歳女性。頑張ろうと思うことは「特にない」と述 べていた。そして、入院・手術について分からないことは

「あまりない」と答えつつ、医療者には「もうちょっと話し かけて欲しい」「手術するから大丈夫だよとか(言って欲し い)」と思っていた。そして、退院後には「ちょっと辛かっ た」「立つのがいつもより大変だった」と振り返りながら、

「友達できたから楽しかった」「治っていくから嬉しい」「(手 術を)する前は緊張していたけど、終わってから、もう終 わったみたいな感じ」と安堵していた。

【考察】

子どもは子どもなりに入院・手術の目的や必要性を理解し、

頑張ろうと思っていても、不安を完全に解消することはで きない。看護師には子どもの不安や緊張を少しでも解すよ うに支援する役割があると考える。そして、入院・手術は 子どもにとって辛い体験である。看護師は子どもが自分の 頑張った姿も含めて、入院中の楽しかった出来事も想起で きるようにしつつ、手術後の回復や効果について子どもと 共有することが重要と考える。

The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health 233

一般演題・ポスター7

1日㊏

Presented by Medical*Online

参照

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