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グローバル・アドバイザリー部
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インドネシア 投資ガイド
2017年3月
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目次
1. 進出手続き 1.1 外資規制 1.2 投資優遇措置 1.3 進出形態 1.4 会社設立の流れ 2. 税制 2.1 概要 2.2 所得課税 2.3 消費課税 2.4 輸出入税 2.5 国際課税 2.6 徴収制度 3. 貿易・為替管理制度 4. 金融動向 5. 電力・通信インフラ 6. 労働事情 6.1 賃金動向 6.2 労働市場・労働条件 1 ・・・・・・・・・ P.2 ・・・・・・・・・ P.2 ・・・・・・・・・ P.7 ・・・・・・・・・ P.10 ・・・・・・・・・ P.12 ・・・・・・・・・ P.15 ・・・・・・・・・ P.15 ・・・・・・・・・ P.16 ・・・・・・・・・ P.18 ・・・・・・・・・ P.20 ・・・・・・・・・ P.21 ・・・・・・・・・ P.23 ・・・・・・・・・ P.25 ・・・・・・・・・ P.26 ・・・・・・・・・ P.27 ・・・・・・・・・ P.28 ・・・・・・・・・ P.28 ・・・・・・・・・ P.29Information Only
1.1 進出手続き「外資規制」
外資・内資ともに事業参入が禁止される分野(大統領規定2016年第44号)
大統領規定2016年第44号にて投資が禁止/規制される業種のネガティブリストが定められている。
内国企業・外国企業を問わず民間企業の事業参入が禁止されている分野として7業種15分野を指定。
分 野 事業分野(注) 農業 • 大麻の栽培 【01289】 水産業 • ワシントン条約付属書1に記載された魚類の捕獲 【10719】 • 建材/石灰/カルシウム、土産/装飾品等への天然珊瑚(死んだものも含む)の利用(採取) 【03117】 工業 • 環境を破壊しうる化学物質産業(水銀処理を行う塩素アルカリ製造産業および一部の農薬有効成分材料産業、工 業用化学材産業、オゾン破壊物質産業) 【20111、20211、20119】 • 化学兵器禁止条約で特定物質に指定されている化学産業 【20119】 • アルコールを含有する飲料産業(アルコール飲料、ワイン、麦芽を含む飲料) 【11010、11020、11031】 運輸 • 陸上旅客ターミナルの建設と運営 【52211】 • 原動機付車両計量の実施と運営 【52219】 • 船舶航行支援通信/設備と船舶交通所情報システム(VTIS) 【52221】 • 航空ナビゲーションサービスの実施 【52230】 • 原動機付車両形式試験の実施 【71203】 情報通信 • 無線周波数および衛星軌道の監視基地の管理と実施 【61300】 教育・文化 • 政府系博物館 【91021】 • 歴史・古代遺跡(寺院、王宮、石碑、遺跡、古代建造物など) 【91023】 観光・創造経済 • 賭博/カジノ 【92000】 (出所)大統領規定2016年第44号、ジェトロウェブサイトを基に作成 (注)【 】内はインドネシア標準産業分類コード(KBLI)(KBLIは国際標準産業分類(ISIC Rev4)に準拠)。Information Only
分野 規制内容 代表的な規制対象とその規制(注2) 16業種 216分野 分野に応じて以下のいずれかの 規制が適用される。 a. 中小・零細企業、協同組合の ために留保される事業分野 b. 以下の特定の条件付きで開 放されている事業分野 1)外資比率制限 2)特定の場所 3)特別許可 4)内資100% 5)アセアンの枠組みの中での資 本比率規制 農業 • 園芸作物の育苗、栽培、加工等において外資出資比率30%が上限 【01131~01134、01136、01139、01193、01194、01210、01220、01230、01240、01251、 01253、01285、01286、01301、01302、01630、10311、10313、10314、10320、10330】 エネルギー・鉱物資源 • 発電(10MW超)、送電、配電は外資出資比率95%が上限(ただし官民連携事業では最 高100%の外資出資が認められる)【35101~35103】 • 石油・ガス採掘サービスについて、陸上サービスは内資企業に制限され、海上サービ スは外資出資比率75%が上限 【09100】 工業分野 • 自動車メンテナンス・修理は外資出資比率49%が上限 【45201】 国防・警備分野 • 警備サービスは国家警察本部からの営業許可取得の上、外資出資比率49%が上限 【74909、80100、80200、85499】 商業分野 • 営業床面積1,200㎡未満のスーパーマーケットや床面積400㎡未満のコンビニエンスス トアは外資出資不可 【47111】 • 生産と関連のないディストリビューター業は外資出資比率67%が上限(生産と関連のあ る場合は外資比率100%が可能) 【00000】 運輸分野 • 港湾設備供給は外資出資比率49%が上限(ただし官民連携事業では最高95%の外資 出資が認められる) 【52221~52223】 保健 • 病院経営ビジネスは外資出資比率67%が上限 【86103】1.1 進出手続き「外資規制」
ネガティブリストにより事業参入が制限される分野が指定されており、外資出資比率などの条件が規定されている。
主要な製造業については外資100%出資が可能。
3 事業参入が制限される分野(大統領規定2016年第44号) (注1) (出所)大統領規定2016年第44号、ジェトロウェブサイトを基に作成 (注1)詳しくは大統領規定2016年第44号添付リストをご参照。 (注2) 【 】内はインドネシア標準産業分類コード(KBLI)(KBLIは国際標準産業分類(ISIC Rev4)に準拠)。Information Only
(ご参考)ネガティブリストの改定
政府は2016年5月にネガティブリストを改定。
外資規制緩和を通じて投資を呼び込み、経済成長の加速や雇用の創出を目指している。
改定されたネガティブリストの主な変更点(規制撤廃・規制緩和) (出所)大統領規定2016年第44号および大統領規定2014年第39号、ジェトロウェブサイトを基に作成 (注)【 】内はインドネシア標準産業分類コード(KBLI)(KBLIは国際標準産業分類(ISIC Rev4)に準拠)。 変化 事業分野(注) 改正前の規制 改正後の規制 規制撤廃 生産に関連したディストリビューター 【00000】 外資比率33% 規制なし コールドストレージ 【52101】 外資比率33% レストラン 【56101】 外資比率51% 映画の制作、配給、上映 【59112、59132、59140】 内資のみ 薬品原料産業 【21011】 外資比率85% 投資額が1,000億ルピア以上の電子システムを通じた商業取 引の実施(プラットフォームベースのマーケットプレイスなど) 【00000】 内資のみ 規制緩和 生産と関連のないディストリビューター 【00000】 外資比率33% 外資比率67% 倉庫業 【52101】 外資比率33% 外資比率67% 売り場面積が400㎡~2,000㎡の百貨店 【47191】 内資のみ 外資比率67%(商業省からの許可が 必要) 通信販売およびインターネットによる小売業 【47911~47914】 内資のみ 中小零細企業・協同組合とのパートナ ーシップにより外資比率100% ビリヤード場、ボーリング場、ゴルフ場 【93111~93113】 外資比率49% 外資比率67%(ASEAN加盟国の場合外資比率70%) 投資額が1,000億ルピア未満の電子システムを通じた商業取 引の実施(プラットフォームベースのマーケットプレイスなど) 【00000】 内資のみ 外資比率49% ホテル(星なし~2つ星) 【55120、55114、55115】 外資比率51% 外資比率67% ケータリングサービス 【56210】 外資比率51% 外資比率67%(ASEAN加盟国の場合外資比率70%)Information Only
(ご参考)ネガティブリストの改定
5 改定されたネガティブリストの主な変更点(規制強化) (出所)大統領規定2016年第44号および大統領規定2014年第39号、ジェトロウェブサイトを基に作成 (注)【 】内はインドネシア標準産業分類コード(KBLI)(KBLIは国際標準産業分類(ISIC Rev4)に準拠)。 変化 事業分野(注) 改正前の規制 改正後の規制 規制強化 10億ルピア超500億ルピア以下の建設サービス 【00000】 規制なし 中小零細企業・協同組合のために留 保(内資のみ) 医療機器サプライヤー 【46693】 規制なし 外資比率49%(保健省からの特別許 可が必要) 医療機器産業クラスA(綿、ナプキン、ガーゼ、生理用ナプキ ン、成人用おむつ等) 【21012】 規制なし 外資比率33%(保健省からの特別許 可が必要) 改定されたネガティブリストの主な変更点(その他詳細) 事業分野(注) 詳細 ディストリビューター 【00000】 生産に関連したディストリビューターとは、インドネシアに製造拠点がある場合(ディストリビューターが生 産系列にある場合)、親会社や当該拠点など資本関係のある会社から出資を受けているディストリビュ ーターを指す。 売り場面積が400㎡~2,000㎡の 百貨店 【47191】 インドネシア投資調整庁の説明では、百貨店の定義に関し、1ブランドのみの取り扱いでも構わない、と している。 通信販売およびインターネットに よる小売業 【47911~47914】 現地の中小零細企業または協同組合とのパートナーシップを条件に、顧客に直接販売する通信販売や インターネット販売が100%外資に開放されているが、インドネシア投資調整庁の説明では、パートナー シップの具体例として中小企業に対しての流通・配達の委託を挙げている。 (出所)ジェトロウェブサイトを基に作成 (注)【 】内はインドネシア標準産業分類コード(KBLI)(KBLIは国際標準産業分類(ISIC Rev4)に準拠)。Information Only
土地所有に関する規制
外国企業が事業を行うためには利用目的に応じて建設権(HGB)、事業権(HGU)、利用権(HP)の取得が必要。
資本金に関する規制は、国内投資は新会社法(2007年法律第40号)、外国投資は投資許認可・非許認可の指針と手
順に関する投資調整庁長官規定(2013年第5号)により規定。
1.1 進出手続き「外資規制」
(出所) 2007年法律第40号、2016年7月14日付政令2016年第29号、インドネシア投資調整庁ウェブサイト、ジェトロウェブサイトを基に作成 (注)上記の資本規制とは別に、運輸大臣規定2016年130号により外国資本企業(PMA)のフレイトフォワーダーの総投資金額を400万米ドル以上、資本金を100万米ド ル以上(総投資金額を1,000万米ドル以上、資本金を250万米ドル以上から各々、引き下げ)とされている。 規制対象 規制内容 代替となる土地利用の方法 土地所有権 土地所有権は、インドネシア国民にのみ認められて おり、外資系企業に対しては認められていない。 外資企業は、土地所有に代わるものとして、建設権(HGB)、事業権 (HGU)、利用権(HP)を利用することで土地の使用が可能となる。 資本金に関する規制 (注) 項 目 規制内容 国内投資 最低授権資本金額 会社創設者間の合意に基づき決定 最低引受資本金額 授権資本金額の25% 外国投資 最低投資額 土地建物を除く投資額の合計が100億ルピア 最低払込資本金額 25億ルピア 株主各人の最低出資額 1,000万ルピア 権 利 目 的 期 間 他人への譲渡 建設権(HGB) 土地上建物の利用のため 30年保証+20年延長可 他人への譲渡が可能 事業権(HGU) 農業、漁業、牧畜等を行うため 35年保証+25年延長可 他人への譲渡が可能 利用権(HP) 特定の目的のため 25年保証+20年延長可 政府の許可が必要 (出所)インドネシア投資調整庁ウェブサイトを基に作成Information Only
新投資法における優遇措置(2007年法律第25号)
2007年4月26日付法律第25号で、新投資法が制定された。
自由貿易地域を代表とする特定の地域では、様々な優遇措置を供与。
1.2 進出手続き「投資優遇措置」
(出所)ジェトロウェブサイトを基に作成 項 目 基 準 優遇措置内容 新投資法 以下の少なくとも1つに該当すること • 大量の雇用を創出する • 高い優先分野に含まれる • インフラ開発を含む • 技術移転を実施する • 先駆的な産業を実施する • 遠隔・未開発または必要とみなされる地域への投資 • 自然環境保護の維持を行う • 研究開発、革新活動を行う • 中小企業または協同組合とパートナーシップを締結する • 国産の資本財、機械または設備を使用する 以下の優遇措置が付与される • 一定期間内に実施した投資額に応じて、一定レベ ルまで課税所得を引き下げる • 国内で生産できない生産に必要な資本財、機械ま たは設備の輸入にかかる関税の免除または軽減 • 一定期間および一定条件において生産に必要な原 材料または補助財の関税の免除または軽減 • 国内で生産できない生産に必要な資本財、機械ま たは設備の輸入にかかる付加価値税の一定期間 内の免除または留保 • 減価償却または減耗償却の加速 • 特に特定地域に立地する特定分野に対する土地 建物税の軽減 7 地 域 項 目 優遇措置内容 自由貿易地域 (FTZ)および自由港 輸入関税、付加価値税 免除 (対象地域からインドネシア国内に持ち込まれる物品を除く) 経済統合開発地域 (KAPET) 資本財、原材料、その他機器の輸入 所得税法第22条(前払い法人所得税、PPh22)に定めた課税を免除 減価償却 償却期間の短縮を選択可能 繰越欠損 課税年度翌年から継続的に最長10年間の繰越が可能 配当金に対する所得税 50%免除 付加価値税、奢侈品販売税 製造活動に関係した資本財、その他機器の国内購入・輸入等について免 除 特定の地域における優遇措置(2007年法律第44号、大統領令2000年 第20号) 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。Information Only
1.2 進出手続き「投資優遇措置」
特定の条件を満たす企業の法人税や設備機器・部品の輸入の関税について優遇措置を供与。
法人税の一時減免措置について以前より対象業種を増やしたことで、より使いやすい制度へ移行。
対象産業 条 件 優遇措置内容 一時免税措置 (財務大臣規 定2015年第 159号) • 基礎金属産業 • 石油精製業 • 石油、ガスを資源とする基 礎有機化学産業 • 機械産業 • 通信・情報産業 • 海上輸送産業 • 農林水産品の加工業 • 経済特区内の加工業 など 以下の条件を満たすこと • 新規投資額が1兆ルピア以上であること (情報通信産業の場合は5,000億ルピアへの 減額が認められる) • 投資計画額の10%以上をインドネシアの銀 行に預金、投資実施まで引き出さないこと • 2011年8月15日以降に設立された企業であ ること • 通常5~15年間、法人税額 の10%~100%が減税とな る(財務大臣の判断により最 大20年間に延長可能) 一時減税措置 (政令2016年 第9号) 特定145業種 政令2016年第9号に優遇を受けるための条件が 業種ごとに規定されている 以下の優遇措置が付与される • 投資額の30%を課税所得か ら控除(年5%を6年間) • 減価償却期間の短縮 • 外国配当課税率の引き下げ • 欠損金繰越期間の延長(条 件により5年から10年) 法人税の一時免税措置(タックスホリデー)と一時減税措置(タックスアローワンス) 項 目 対象産業 条 件 優遇措置内容 設備機器・部品に 関する関税優遇 製造業、観光・文化 運輸・通信(公共輸送サービス) 公共医療サービス、鉱山、建設 港湾、自動車組立産業 自動車部品産業 以下のいずれかに該当すること • 国内でまだ製造されていない • 国内で製造されているが必要とする 仕様を満たしてない • 製造されているが必要とする数量 に達していない 事業開始・拡大時(注)の機械・物資・ 原材料の輸入関税を2年間免除 (機械・設備の総価額の30%以上に ついて国産機械を使用することを条 件に、4年間の生産に必要な原材料・ 部品の輸入関税を免除) 設備機器・部品の輸入に関する優遇措置(財務大臣規定2015年第188号) (出所)インドネシア投資調整庁ウェブサイトを基に作成 (注)事業拡大:同じ標準産業分類(KBLI)に属する製品の生産能力を30%以上増強すること。 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。Information Only
保税地区(財務大臣規定2013年第120号)1.2 進出手続き「投資優遇措置」
保税地区(KB)には優遇措置がある。
保税倉庫には、3つの形態があり、最長1年間の蔵置が可能。
地 域 優遇措置内容 保税地区(KB) • 物品および材料の加工に必要な資本財、設備、原材料を輸入する場合、関税、付加価値税、奢侈品販売税、お よび所得税法第22条に定めた課税(前払い法人税)を免除 • 製品を加工するために保税地区外の会社もしくは他の課税地区内の会社に課税対象品を引き渡す場合、付加 価値税および奢侈品販売税を免除 • 製品の場合は輸出実績(金額ベース)の50%まで、部品の場合は100%(金額ベース)まで保税地区外のインド ネシア国内に出荷可能(ただし関税を支払う通常のプロセスが必要) (出所)財務大臣規定2011年第143号 (注)工業会社:製造業、鉱業、重機産業、石油サービス産業。 9 項 目 蔵置可能期間 機 能 工業サポート保税倉庫 最長1年間 (輸入通関申告日から) 関税領域および保税地域内の別の場所の工業会社(注)に卸すための輸入品 の蔵置と提供の機能 免税店特別流通 センター保税倉庫 免税店向けの輸入品の蔵置と流通の機能 通過保税倉庫 関税領域外向けの輸入品の蔵置と流通の機能 保税倉庫(財務大臣規定2011年第143号) 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。 (出所)インドネシア投資調整庁ウェブサイトを基に作成Information Only
1.3 進出手続き「進出形態」
進出形態
外国企業がインドネシアへ投資する場合の事業形態は、主に現地法人・駐在員事務所の2つ。
外資企業の進出は、ほとんどの場合が現地法人の設立であり、外国投資法上、外国資本企業(PMA)に分類される。
項 目 設立の要件と特徴 非公開株式会社(PT Tertutup) • 最低株主数2人 • 最低授権資本金は会社創設者間の合意に基づき決定、最低引受資本金額と最低払込資本金額 はそれぞれ1,250万ルピア(注) 公開会社(Perseroan Publik) • 最低株主数300人 • 最低授権資本金は30億ルピア • 資本市場監督庁による規制が適用 証券市場に登録済みの会社 (Emiten) • 資本市場監督庁への登録 現地法人 支店 駐在員事務所 公開会社 非公開株式会社 進出 形態 外資企業の進出は現地法人 の形態を取ることが多い 証券市場に登録済みの会社 金融機関などの一部業種を除き 支店の進出は認められていない 外国企業駐在員事務所 商事駐在員事務所 建設駐在員事務所 駐在員事務所の場合 営業活動や投資優遇措置が 限定される (注)外国投資の場合は土地建物を除く投資額の合計が100億ルピア以上かつ引受資本と払込資本は25億ルピア以上が必要(6ページご参照)。 (出所)ジェトロウェブサイトを基に作成Information Only
(ご参考)内国・外国資本企業について
(出所) インドネシア投資調整庁ウェブサイト、ジェトロウェブサイト、各種公開情報を基に作成 11
インドネシアでは100%内国資本の場合のみ内国資本企業(PMDN)として扱われる。
内国資本企業(PMDN)へ外国資本企業(PMA)が出資した場合、外国資本企業(PMA)として扱われる。
インドネシア タイ 内国資本企業(PMDN) 株主は内国資本企業またはインドネシア人のみ 内国資本企業、タイ人の株主が過半であれば内国 資本企業となる 外国資本企業(PMA) 株主に外国資本企業、外国人が含まれている場合 は全て外国資本企業となる 外国資本企業、外国人の株主が過半であれば外 国資本企業となる 内国・外国資本企業の相違点 • 外国資本(外国資本企業または外国人からの出資)がある企業はすべて外国資本企業として扱われる。 • 外国資本企業はネガティブリストにより参入できる業種に制約があるため、どのような目的で現地法人を設立するかを明確にし、進出準備を 行う必要がある。 (ご参考)タイ国との比較 内国資本企業(PMDN) 外国資本企業(PMA) ネガティブリストによる制約 ほとんどなし 業種コード(KBLI)により参入条件異なる 最低払込資本金 1,250万ルピア 25億ルピア 最低投資金額 なし 100億ルピアInformation Only
会社設立手続き1.4 進出手続き「会社設立の流れ」
投資計画および外資設立の登録承認にあたる「投資基本許可」を得た後、主管の各省庁や地方自治体からの各種許
可をすべて揃えて「事業許可」を得る2段階の構造になっている。
BKPM (投資調整庁)へ 投資基本許可申請 [提出書類] 1. 投資基本許可申請書 2. 外国企業の会社定款(外国人個人の場合は旅券の写し) 3. 活動計画の解説 4. 管轄省庁からの推薦状(事業分野によって条件となっている場合) 会社の設立登記 外国人雇用の 許可取得 1. 労務報告について地方政府の承認を受ける 2. 外国人雇用計画書について労働移住省の承認を得る 3. 労働許可(IMTA)を労働移住省に申請 4.ビザの発給を法務人権省の出入国管理総局に申請 5. インドネシア入国後速やかに地方移民局に滞在許可を申請 資本財の 輸入許可(SP)取得 1. 輸入業者証明を申請(商業会社はAPI-U、工業会社はAPI-Pを取得(注)) 2. 通関基本番号(NIK)を財務省関税総局に申請 3. 中古資本財の輸入許可を商業省に申請 4. 資本財マスターリストを投資調整庁に申請 (注)詳細は次ページをご参照 建設・商業運転 1. 投資の進捗状況を投資調整庁および州・県/市の投資調整局に報告 2. 事業許可(IU)を投資調整庁に申請 3. 原材料マスターリストを投資調整庁に申請 4. 商業生産/活動開始 1. 会社名を予約 2. 会社定款の作成 3. 所在する地区から所在地証明を取得 4. 納税者番号(NPWP)を税務署より取得 5. 銀行の口座開設:資本金の一部払込みおよび銀行証明取得 6. 法務人権省に設立登記(SK-Kehakiman) 7.商業省からの会社登録証(TDP)取得 県・市に対する申請 1. 立地許可(IL)を管轄の市(Kotamadya)、または県(Kabupaten)の土地局に申請 2. 事業活動の内容により環境影響分析(AMDAL)、環境監視/管理方法(UKL/UPL)、環境管理誓約書(SPPL)を作成し 県/市の環境管理局の承認・推薦を受ける 3. 建設許可(IMB)を県・市の公共事業担当局に申請 (出所)ジェトロウェブサイトを基に作成 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。Information Only
必要書類1.4 進出手続き「会社設立の流れ」
会社設立の申請の段階に応じて各種書類の提出が必要。
ひとつの会社には、製造輸入業者番号(API-P)か一般輸入登録業者番号(API-U)のどちらかひとつだけ付与。
申請段階 主な必要な書類 投資基本許可申請 • 申請フォーム • 申請者の身分が証明できる書類(個人の場合旅券の写し/法人の場合定款の写し) • 活動計画、製造フローチャート(製造業の場合) • (必要な場合のみ)管轄省庁からの推薦状 外国人雇用の許可取得 • 事業許可、設立証書 • 会社所在地証明、会社組織図、納税者番号(NPWP) • 外国人労働者の見習いとなるインドネシア人労働者の指名書と見習いプログラム計画書 • インドネシア人労働者に対する教育訓練実施能力の表明書 • 労務報告(Wajib Lapor)写し • 外国人労働者が就く役職についての特定機関の推薦状(必要な場合) 事業許可の取得 • 投資登録、基本許可、投資承認書、省庁・局からの関連許可の写し • 会社設立定款証書とその変更証書の写し、各証書に対する法務人権大臣の承認書や届受理書の写し • 会社の納税者番号(NPWP)のコピー • 投資場所および/あるいは会社所在地の占有証明 • 妨害法(UUG/HO)許可、事業地許可(SITU)の写し • 環境影響管理書類(AMDAL、UKL/UPL、SPPL)の写しと環境許可 • 最新の投資活動報告(LKPM)受理書 • 管轄省庁からの推薦状(必要な場合) 輸入業者認定番号 項 目 輸入可能品目 製造輸入業者番号 (API-P) •• 生産工程を支えるための資本財、原材料、補助材、材料のうち自社使用のためのもの 他社に販売するための補完材、テストマーケティング、アフターサービスのための工業製品 一般輸入登録業者番号 (API-U) • 売買目的の特定物品(自ら加工、組立を行うことは認められない) 13 (出所)ジェトロウェブサイトを基に作成Information Only
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 進出先・進出形態の決定 物件情報収集・検討 現地視察 物件決定・賃借権契約 事業計画 投資総額決定 人事関連決定 企業登記等 本社の取締役会決議 公証人による会社定款作成 BKPMからの投資基本許可(Izin Prinsip)取得 納税番号(NPWP)・課税業者番号(PKP)取得 設立登記・設立認可証(SK-Kehakiman)取得 商業省からの会社登録証明書(TDP)取得 労働関係の申請 資本財輸入許可(SP)取得 (輸入者認定番号(API)、通関基本番号(NIK)、 マスターリスト申請等) 県・市への申請(立地許可(IL)や環境管理等) 銀行口座の開設 取引金融機関の決定 取引口座開設 資本金払い込み 工場ライセンス・建設 事業許可(IU)取得 内外装工事 什器・備品 現地社員の採用・研修 公募・採用 就業規則作成 労務関係保険 労働契約書作成 社員研修(技術者派遣) 機械設備搬入 通関書類作成 運送業者への依頼 輸送・搬入 検 収 広 報 開業(操業)日の決定 マスコミ広報活動 式典準備 開 業(操業) 設備の現地調整・試運転 本格操業(ご参考)進出手続き「主要作業チェックリスト」
(月) 進出スケジュールの目安 (注)進出形態や政治・経済状況などにより異なる。 約15ヵ月Information Only
2.1 税制「概要」
法人所得税、個人所得税が主な課税項目。
税制の概要 種類 税率 備考 所得課税 法人所得税 25% (一定の条件を満たす上場 企業は20%に減免) • 年間総売上500億ルピア以下の中小企業は、48億ルピアまでの課税所 得に対して、50%軽減された税率が適用される • 年間売上高 48億ルピア以下の企業は、毎月の売上高に対して1%の 最終課税が適用される 個人所得税 5%~30% (累進課税) •• 基礎控除額は2,430万ルピア。他に配偶者控除や扶養控除等もある 非居住者の場合はインドネシア国内源泉所得のみが対象 消費課税 付加価値税 原則10% • 政令により5%から15%の範囲で税率の増減が可能で、物品の輸出取 引の場合は免税 • 天然資源、生活必需品、医療サービスなどは非課税 奢侈品販売税 税率は物品の種類やその特 質、サイズ、価格等の要素 に基づいて10%~200%の 範囲で決定 • 特定の物品に奢侈品販売税の有無およびその税率を知るためには関 税率表を参照 輸出入税 輸入関税 従価方式 • ASEAN共通実効特恵関税(ATIGA)などの協定あり 輸出関税 一部の農産物や天然資源に従価方式で課税 • パーム製品、皮革、木材、カカオ豆、および鉱物資源の輸出が課税対象 その他 印紙税、土地・建物税など 15(出所)EY「Worldwide Corporate Tax Guide 2016」、EY「Worldwide Personal Tax Guide Income tax, social security and immigration 2015–16」、新日本監査法人編「イン ドネシアの会計・税務・法務Q&A」(税務経理協会)を基に作成
Information Only
法人への所得課税
法人所得税は原則25%の一律課税であるが、上場株式会社に対して優遇措置を供与。
2.2 税制「所得課税」
会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。
(出所)EY「Worldwide Corporate Tax Guide 2016」、新日本監査法人編「インドネシアの会計・税務・法務Q&A」(税務経理協会)を基に作成 (注)最終分離課税は日本の源泉分離課税に近い制度で、当該課税が最終の課税となり、その後は課税されない。 項目 概要 税率 【法人】 • インドネシア企業および恒久的施設(PE)を通してインドネシアで事業を行う外国企業に対して25%の均一税率で課税 • 払込資本の40%以上が証券取引所で取引されている上場企業については5%軽減 • 年間総売上500億ルピア以下の中小企業は、48億ルピアまで50%軽減された税率が適用される 【支店】 • 恒久的施設(PE)の税引後利益に対して支店税が20%課税される。2国間租税条約で軽減あり • 支店税は所得の本店への送金有無に関わらず課税される • インドネシアに再投資される場合は、免税の可能性あり 【キャピタルゲイン】 • インドネシア証券取引所で売却した上場株式の手取金の0.1%を源泉徴収して完結 • 株式公開に関連する創業者の株式の売却に対しては0.5%の追加課税が行われる。創業者株主は株式の公開後1ヵ月 以内に0.5%の税を納付しなければならない。期限までに納付を行わない場合には、キャピタルゲインに通常の所得税率 が適用される 課税対象 • インドネシアに設立された、または住所を有する企業は全世界所得が課税対象 • 外国法人の支店は、インドネシアで行った活動から得られた利益に対してのみ課税 • インドネシアに恒久的施設(PE)を有する外国企業に発生するインドネシアの所得は、その所得を生んでいる事業が当該 PEの事業と類似の性質を有する場合、当該PEの所得として課税 納税義務者 •• インドネシア国内に設立された、または住所を有する企業 インドネシアで恒久的施設(PE)を通じて事業活動を行っている外国法人 特記事項 • 年間総売上48億ルピア以下の企業は、毎月の総売上に対して1%の最終課税が適用される • 外国税については、税額控除を受けることが出来る(控除限度額あり) • 預金等の利子、宝くじの当選金、株式売却益、土地建物の売却、土地建物のレンタル等に対しては最終分離課税(注) がなされる
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2.2 税制「所得課税」
(ご参考)インドネシア居住者への所得課税 17 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。 項目 概要 税率 所得額に応じた4段階の累進課税率(5%~30%) 課税対象 主に下記の所得に課税される • 給与所得 • 事業所得 • 役員報酬 • 投資所得 納税義務者 •• インドネシア居住者(注)は全世界所得が対象 非居住者はインドネシア国内源泉所得のみが課税対象 特記事項 【所得控除】 • 正規従業員:年間600万ルピアを上限とする、総所得の5% • 従業員が支払う、財務大臣が認める年金基金および年金保険貯蓄機関への拠出金、老齢貯蓄や老齢手当の拠出金 等 • 基礎控除額 2,430万ルピア • 配偶者控除 202万5千ルピア • 一定要件を満たす妻に対する控除 2,430万ルピア • 扶養控除 202万5千ルピア(出所)EY「Worldwide Personal Tax Guide Income tax, social security and immigration 2015–16」を基に作成
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2.3 税制「消費課税」
インドネシアの付加価値税(PPN)
インドネシアの付加価値税の標準税率は10%。
生活必需品、金融、保険、人材サービスなどは非課税。
会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。 項目 概要 税率 •• 標準税率10% 輸出される課税対象物品またはサービスは0% 課税対象 • 課税事業者が通常の事業としてインドネシア関税地域において行う課税対象物品の供給および課税対象サービスの 提供 • 課税物品のインドネシアへの輸入 • 国外の事業主体によりインドネシア関税地域内において提供される課税対象サービスおよび無形の課税対象物品の 利用 • 課税事業者による課税対象物品(有形または無形)や課税対象サービスの輸出 • 個人もしくは会社による、通常の業務の範囲外で行われる自家建設活動で、自身もしくは他人の利用のために行われ るもの • 売却目的以外で取得した資産の引渡し。一部除外規定あり 納税義務者 • VAT課税対象となる物品およびサービスの供給に従事するすべての事業者(ただし、小規模事業者を除く)。また、非 居住者である事業者のインドネシア国内に所在する恒久的施設(PE)にも適用される • 物品またはサービスの供給による年間総売上が48億ルピア以下の場合、小規模事業者に該当 特記事項 課税対象外物品およびサービスの例は以下の通り • 生活必需品(米、トウモロコシなど) • ホテル、レストラン、フードコートならびにその他類似の場所などで提供され食品および飲料 • 金融サービス • 保険サービス • 人材サービス 等 • 自由貿易地域(FTZ)制度は、FTZ内での物品またはサービスの引渡し、FTZへの課税対象物品またはサービスの引 渡しに関するVATの免除を定めている。FTZとして認められた地域は、バタム島、サバン島、ビンタン島、カリムン島。Information Only
2.3 税制「消費課税」
商品 税率 加工乳、加工フルーツジュース、野菜ジュース、 ノンアルコール飲料、ソーダ、クーラー、ヒー ター、テレビ、スポーツ用品、エアコン、カメラ、ビ デオカメラ、テープレコーダー 10% クーラー、ヒーター(税率10%以外のもの)、高級 住宅、アパート、コンドミニアム、テレビ(税率 10%以外のもの)、エアコン(税率10%以外のも の)、皿洗い機、香水 20% 船舶、特定のスポーツ用品 30% アルコール飲料、皮革および人工皮革製品、 じゅうたん、靴、石製品、ガラス製品、陶磁器、パ ワーボート、飛行船、銃器類、オフィス用器具 40% 奢侈品販売税(PPnBM)の例 商品 税率 じゅうたん、自家用飛行機、特定のスポ ーツ用品、銃器類 50% アルコール飲料、貴金属、真珠、宝石、 高級クルーザー 75% 二輪・四輪 車種により10%~75% (注1)財務大臣により定められ、容量、サイズ、価格等によって税率が異な る。 (注2)付加地域において高級品を製造する企業が高級品を引き渡した時ま たは高級品を輸入した時に通常の付加価値税に加えて課税される。 19 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。 土地建物の権利取得税(BPHTB) 項目 概要 税率 • 課税標準は課税対象取得価額(NPOP)。通常は、対象となる土地建物にかかる権利の市場(取引)価額または土地 課税対象販売価格(NJOP) のいずれか高い方 • 納税額は、 (課税標準-控除可能基準額)×税率5% • 控除可能基準額は地域ごとに異なる。最大額は6,000 万ルピア。ただし、相続の場合、最大額は3億ルピア 課税対象 • 土地建物にかかる権利の譲渡 納税義務者 •• 買い手 土地建物の権利取得者 特記事項 • 適格譲渡には、売買取引、下取取引、贈与、相続、会社への出資、権利の分割、競売での買い手の指定、判決の強 制執行などを含む • 事業上の事由でない特定の譲渡における土地建物にかかる権利の取得については、BPHTB が免除される • BPHTB が納付されるまで、権利移転証書に公証人の署名が行われないInformation Only
2.4 税制「輸出入税」
名称 対象国 概要 締結状況 基本輸入税率(BM) すべての国 関税率を以下の4グループに分類し、それぞれ 「最必需品」:0%~10%、「必需品」:10%~40%、 「一般品」:50%~70%、「奢侈品」:~200%の輸入関税を賦課。 - ASEAN物品貿易協定 (ATIGA) ASEAN加盟国 従来のAFTAの共通効果特恵関税(CEPT)協定(1993年発効)に代 わって、ASEAN域内の更なる貿易自由化を進める。 2010年に発効 WTO情報技術協定税率 すべての国 情報・通信機器の輸入に関しての関税を撤廃。 1997年に成立 ASEAN中国自由貿易協定 (ACFTA) 中国 ASEANと中国の自由貿易地域を目指して関税の撤廃を推進してい る。 2005年に発効 ASEAN韓国自由貿易協定 (AKFTA) 韓国 ASEANと韓国の自由貿易地域を目指して関税の撤廃を推進してい る。 2007年に発効 日本インドネシア経済連携 協定(JIEPA) 日本 貿易および投資の自由化および円滑化、自然人の移動、エネルギ ーおよび鉱物資源、知的財産、ビジネス環境の整備等の幅広い分 野での協力等について推進している。 2008年に発効 ASEANインド自由貿易協定 (AIFTA) インド ASEANとインドの自由貿易地域を目指して関税の撤廃を推進して いる。 2010年に発効 ASEAN豪州・ニュージーラン ド自由貿易協定(AANZFTA) オーストラリア ニュージーランド ASEANとオーストラリア、ニュージーランドの間での自由貿易地域 を目指して関税の撤廃を推進している。 2012年に発効 インドネシア・パキスタン 特恵貿易協定 パキスタン パキスタンとの間の特恵貿易協定。今後のFTA締結も視野に入れ ている。 2013年に発効 輸入関税
国際的な貿易自由化の流れを反映して、FTAやEPAの締結を推進。
国内需要が大きい特定商品については、市場安定化のために輸出関税を賦課。
輸出関税 • 基本的には輸出に関税はかからない。 • 天然資源や農産物などインドネシア国内で原材料として必要とされる商品の保護と価格安定化を目的に、特定の品目に輸出関税を賦課。 • 対象品目や税率など詳細は財務省関税総局のサイト(www.beacukai.go.id)などで確認できる。 (出所)ジェトロウェブサイトを基に作成 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。Information Only
2.5 税制「国際課税」
租税条約 日本とインドネシアとの間では租税条約が締結されており、二重課税を防止。
移転価格税制は、OECDガイドラインに準拠。
21 配当 利息 ロイヤルティ PEの法人税引後利益 ポートフォリオ投資の 場合に適用される税率 大株主(substantial holdings)の場合に適用さ れる税率 源泉税率 15% 10% 10% / 0% (注) 10% 10% • 日本とインドネシアとの間では二国間租税条約を締結。二重課税を防止。 • 日本側の課す所得税と法人税、インドネシア側の課す法人所得税、個人所得税、および利子・配当・使用料に対する税が対象。 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。(出所)EY「Worldwide Corporate Tax Guide 2016」、EY「Worldwide Personal Tax Guide Income tax, social security and immigration 2015–16」を基に作成
(注)10%は指定された特定の産業に属する企業に支払われる利息、または一定の債券の利息に適用され、0%は、利息の実質的権利者が政府である場合に適用さ れる。
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国際的租税回避行動に対する対応2.5 税制「国際課税」
会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。 項目 概 要 移転価格税制 税法が規定する移転価格算定方法は以下の通り。 • 独立価格比準法 • 再販売価格基準法 • 原価基準法 • 利益分割法 • 取引単位営業利益法 • インドネシア税務当局は、関連者取引または関係会社との取引が、「商業的に妥当な方法(commercially justifiable way)」で、かつ独立企業間基準に基づいて行われることを要求している • 納税者は、関連者取引が独立企業間基準で行われていることを証明する文書を作成し、10年間保存しなければなら ない • インドネシア税務当局は、関連者間の取引を規定し、将来における国税総局長に対する移転価格論争を低減させる ため、事前確認(APA)を用いている。APAとは、関連者間の取引において許容される価格の決定に関する企業と国 税総局長との間の事前確認である • APAでは、製造した物品の販売価格、ロイヤルティの金額およびその他の事項について合意する • APAは、国税総局長との間(一国)で受けるか、または国税総局長および外国の税務当局との間(二国間)で受けるこ とができる 過少資本税制 • 負債資本比率は4:1 • 過少資本税制の適用を受ける企業は、インドネシアの内国法人、すなわちインドネシア国内で設立された、あるいは 本店を有する法人である。恒久的施設に対しては適用されない。また、一定の納税者にも適用されない • 規定の負債資本比率を超過して借入を行った納税者に対し、国税総局長は納税者の借入金利息の損金算入額を調 整する権限を有する。資本の額がゼロまたはマイナスの場合、借入金にかかるすべてのコストについて法人税法上 損金算入が認められない • 外国からの借入については国税総局長に報告しなければならず、これを怠った場合には、利息の損金算入の権利を 失う • 関連企業とのローン契約の利息は、独立企業間原則に合致していなければならないInformation Only
インドネシアでは確実な徴税のために、様々な源泉徴収、予定納税が行われている。
支払い側に徴収義務が発生するため、対価の支払い時に徴収漏れがないか注意が必要。
2.6 徴収制度
23 会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。 (出所)新日本監査法人編「インドネシアの会計・税務・法務Q&A」(税務経理協会)を基に作成 (注1)納税者番号を取得していない場合、当該税額の100%が加算される。 (注2)日本はインドネシアと租税条約を締結しているため、利息、配当、ロイヤルティについては軽減税率が適用される。詳細はP.21をご参照。 内 容 税 率 (注1) CIF価格と輸入関税合計 2.5%(輸入ライセンスがない場合は7.5%) 国営企業への商品販売 販売価格の1.5% 輸入の際の源泉所得税(PPH22) • 主に物品を輸入する場合に、法人所得税の「前払」として納税。 国内居住者へのサービスに対する源泉税(PPH23) • 内国法人、PEを有する外国法人、駐在員事務所、指定された個人は、他の国内の居住者への特定の所得の支払いをする際に源泉徴収す る義務がある。 • 源泉徴収金額は、源泉徴収された居住者の法人税もしくは所得税の一部前払いとして税額控除可能。 内 容 税 率 (注2) 配当、利子、ロイヤルティ、懸賞金および賞金 15% 土地・建物以外のレンタル、テクニカル・マネジメントサービス、コン サルティングサービス、デザインサービス、記帳代行、備え付けサ ービス等 2% 土地・建物の賃借料 10%の源泉分離Information Only
2.6 徴収制度
会計・税務面につきましては、会計士・税理士等の専門家と十分にご相談下さいますようお願い致します。 (出所)新日本監査法人編「インドネシアの会計・税務・法務Q&A」(税務経理協会)を基に作成 (注)日本はインドネシアと租税条約を締結しているため、PEの法人税引後利益については軽減税率が適用される。詳細はP.21をご参照。 法人所得税の月次予納制度(PPH25) • 月次の予定納税額は下記の通り計算される。 海外非居住者へのサービスに対する源泉税(PPH26) • 内国法人、PEを有する外国法人、駐在員事務所、指定された個人は、他の非居住者への特定の所得を支払いする際に、受益者に代わって 源泉税を徴収する義務がある。 • 非居住者による未上場株式の売却には、譲渡価格の5%が源泉徴収される。 2015年度 税務上利益額 ― 2015年度中に 偶発的に発生 した損益 + 2015年度中に 発生した為替 差損差益 = 修正2015年度 利益額X
X
× 税率 =Y
Y
― 2015年度中に支払ったPPH22 + 2015年度中に源泉されたPPH23 = みなし2015年 度法人所得税Z
Z
÷ 12 = 2016年度法人所得税予納月額①
③
②
④
内 容 税 率 (注) ・配当 ・ロイヤルティ、資産使用に関するレンタル料およびその他の収入 ・懸賞金および賞金 ・スワップ、その他のヘッジ取引 ・PEの法人税引後利益 ・プレミアム、割引、ローン保証料を含む利子 ・サービス等に対する報酬 ・年金およびその他の定期的な支払 ・債務免除益 20% 未上場株式の売却 5%Information Only
3. 貿易・為替管理制度
一部の品目について輸出入の禁止などの規制。
貿易・為替管理制度 分類 大項目 小項目 概要 貿 易 管 理 輸入 規制 輸入品目規制 • 免許の取得や輸入承認の取得が必要な輸入制限品目が存在 • 中古機械の設備を輸入するには、輸入可能品目リストに掲載されていて、かつスクラップでな いことを証明するなどの条件を満たすことが必要。日本では、代行検査機関2社が船積前検 査を行っている 輸入業者登録 •• 輸入業務を行うものは輸入業者認定番号(API)と通関基本番号(NIK)の取得が必要 一部の繊維製品、電気製品、履物類、玩具等の輸入を行うには特別輸入業者登録番号 (NPIK)が必要 インドネシア国家 規格の遵守義務 • インドネシア国家規格(SNI)の遵守が義務づけられた製品については、輸入業者がSNI証明 (SPPT-SNI)を取得することが義務づけられる 輸出 規制 輸出品目規制 • インドネシア標準ゴム(SIR)規格外のゴムや文化財など7品目が輸出禁止品目に指定されて いる • コーヒーや石油・ガス、採掘品など輸出制限品目に指定されている品目は認定の取得などが 必要 輸出許可 • 輸出業務について、事業活動許可(SIUP)と通関基本番号(NIK)の保有が必要 インドネシア国家 規格の遵守義務 • 輸出されるインドネシア標準ゴム(SIR)は、該当するインドネシア国家規格(SNI)に従うことが義務づけられる 原産地証明の発行 • 州・県・市などの地方政府が原産地証明を発行する 輸出標準価格 • パーム油やパーム関連品目、木材類、カカオ豆などの輸出には輸出標準価格を設定 為 替 管 理 為替相場 • 変動相場制 貿易取引 • 日本を含む62ヵ国からの輸入取引では、一般的な取引決済であるL/C、D/P・D/A、前払金、 委託販売方式などが可能 貿易外取引 • 2015年7月1日より国内決済におけるルピア使用が原則義務化 資本取引 • 外貨の持ち込み、持ち出しは、通貨、金額にかかわらず自由。ただし、非居住者との受払い および国内での外貨の受払いが1万米ドル以上の場合は、中央銀行への報告が必要 その他 • 企業の外貨建て海外借入について、ヘッジ・流動性管理・格付け義務が課される 25 (出所)ジェトロウェブサイトを基に作成Information Only
4. 金融動向
金融機関
国営銀行と民間商業銀行が主要な金融機関。
大口融資規制以外の大きな規制はなく、日本企業の多くは銀行からの借入により資金を調達。通貨変動リスク管理強
化の観点から、外貨建て借入の際は原則外貨での返済原資が求められる。
形態 役割・特徴 中央銀行 インドネシア中央銀行は、通貨の発行、外国為替管理、金融機関の監督業務を行うと同時に、公開市場操 作や金利操作、預金準備率操作の金融政策を行い、経済の安定成長の維持に努めている 商業銀行 国営銀行 かつては1968年特別法に基づき政策金融機関として特定産業向けの金融を担っていたが、1992年の新銀 行法により各設置法が廃止され、現在は通常の銀行と同じ業務を遂行 民間商業銀行 有力企業の経理機能から発展したものが多く、一部を除けば小規模な銀行が多い。アジア通貨危機後の 再編・淘汰で数が大幅に減少 地方開発銀行 ほぼすべての州に1行が設置され、地域経済の振興のための中小企業向け融資が主業務 外国銀行支店 ・合弁銀行 1988年の規制緩和によって地場銀行との合弁銀行設立などが認められて急増 銀行借入 • 日本企業の現地での資金調達の中心• 銀行の1企業グループあたりの大口融資規制(Legal Lending Limit:LLL)がある。同一グループ向けの貸出は資本金の 25%以内、同一企業向けでは同20%以内にしなければならない 株式市場 • インドネシア証券取引所が中心的な市場 • 資本市場の監視は、金融サービス庁(OJK)が実施 債券市場 • 2001年頃はルピア建て国債に対して社債は5%程度の規模しかなかったが、近年は社債の割合も増加 国内市場における資金調達 (出所)インドネシア銀行ウェブサイトを基に作成 (出所)各種報道を基に作成