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第2章 計画に向けての現状と課題 1 平成24年度 第3回 国民健康保険運営協議会(12月26日開催)/寝屋川市ホームページ

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(1)

6 1 医科レセプトの分析

寝屋川市国保被保険者の健康実態や疾病特徴を明らかにするために、診療報酬明細書 (レセプト)に記載されている傷病名、初診年月日、処置内容、費用額、年齢、入院年月日 をもとに分析した。

1.1 分析対象

件数と費用額全体概要を把握するために、平成23 年5月∼平成24年4月請 求分までの1年間のレセプトを集計した。(表1)

※詳しいデータは、巻末資料1にまとめた。

表1 平成23年5月∼平成24年4月請求分の医科レセプト(0歳∼74歳)の概要 レセプト全体 生活習慣病(注釈 1) レセプト件数 費用額 レセプト件数 費用額

485,030 件 \10,135,031,870 223,862 件 \6,266,888,100

1.2 レセプトの全体概要

医科レセプトのうち、生活習慣病に関するレセプトの内訳 図1 レセプト全体に対する生活習慣病治療件数の割合

医科レセプト 485,030 件のうち生活習慣病の治療を含むレセプトは 223,862 件

で、全体の約46%あった。

223,862件 46% 261,168件

54%

生活習慣病件数の割合

生活習慣病

生活習慣病以外

(2)

7 (注釈1)

対象となる生活習慣病の病名と治療の一覧

糖尿病、インスリン療法、高血圧症、高脂血症、高尿酸血症、肝機能障害、 糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、痛風腎、高血圧性腎症、 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞、その他の脳血管疾患)、虚血性心疾患、動 脈閉塞、大動脈疾患(大動脈解離、大動脈瘤等)、人工透析

図2 レセプト全体に対する生活習慣病費用額の割合

費用額の割合でみると、生活習慣病の治療を含むレセプトは、

全体の約62%を占める。

生活習慣病の治療の費用額割合が高くなる理由としては、

①1 件当たりのレセプトが高額になるケース ②入院レセプト(中でも長期入院になるケース) ③人工透析のケース

などが考えられる。特定健診・保健指導においても、寝屋川市国保の疾患特

徴を把握する方法として、高額レセプト(200万円以上)、長期に治療が必要と

なる入院レセプトや人工透析を分析することを国で定めている。(厚生労働省

特定健診・保健指導プログラム P.141)

生活習慣病費用額の割合

生活習慣病

生活習慣病以外 ¥ 386,814,770

38%

¥ 6,266,888,100

(3)

8 2 1件当たりのレセプトが高額になるケース

高額レセプトの定義については、厚生労働省特定健診・保健指導プログラムにおいて、 高額レセプトを1件当たり200万円以上と定義している。

高額レセプトについては、巻末資料2にまとめた。

2.1 高額レセプトの特徴

図3 200万円以上のレセプトが占める割合

高額レセプトの件数は、49件で合計費用額は、約1億5000万円と総費用額の約 約2%程度となっている。

また、100万円以上を含めると458件で、合計費用額は、約6億7000万円とな り、総費用額の約7%であった。

図4 100万円以上のレセプトが占める割合 2%

98%

高額レセプト 49件

約1億5500万円

93% 7%

高額レセプト 458件

(4)

9

図5 高額レセプトの循環器系疾患の割合(件数)

高額レセプトのうち、循環器系疾患による治療件数の割合は、約59%となって いる。

図6 高額レセプトの循環器系疾患の割合(費用額)

高額レセプトのうち、循環器系疾患による治療費用額の割合は、約63%とな っており、200万円以上の中でもさらに高額な費用額がかかるケースもあり、件 よりも費用額の占める割合は大きい。

循環器系疾患 2 9 件 5 9 % その他

2 0 件 4 1 %

循環器系疾患 ¥ 98,343,790

63%

その他 ¥ 57,447,150

(5)

10 2.2 高額な生活習慣病レセプトの原因疾患

200万円以上のレセプトのうち、もっとも多いのは脳血管疾患の20件で、高額 な生活習慣病レセプト29件のうち、69%を占める。その次に高いのは、虚血性心 疾患の14件で48.3%となっている。

図7 高額な生活習慣病レセプトの内訳(並び順)

3 入院レセプトの実態分析 3.1 入院レセプトの概要

医療費が高額になる入院レセプトについて分析した。入院レセプトは、図4のよ うに件数としては、全体の約1%ほどであるが、図5に示す通り、費用額でみると、 全体の約31%に相当し、入院が高額な費用になる傾向にある。

図8 レセプト全体の入院・入院外割合(件数) 脳血管疾患

20

虚血性心疾患 14

大動脈疾患 4

動脈閉塞 4

レセプト種別(件数)

入院 入院外

478,021件

(7,078,034,220円) 99%

7,009件

(6)

11 図9 レセプト全体の入院・入院外割合(費用)

次に、入院レセプトの中でも、長期に入院が続くと、医療費を高額に押し上 げることから、長期入院の原因を詳細に分析する。

3.2 長期入院(6カ月以上)の実態

長期入院のレセプトを分析するために、平成23年6月請求分で6カ月以上入 院している者のレセプトを分析することとした。入院レセプト583件のうち、6 カ月以上の長期入院患者は、199件で、約34%にのぼる。

図10 長期入院の割合

長期入院患者のうち、最も多くを占めるのは、精神疾患の約36%であっ た。精神疾患は、生活習慣病ではないが、医療費適正化の観点では重要な課 題となる。

レセプト種別(費用)

入院 入院外

7,009件

(3,056,997,650円) 31%

478,021件

(7,078,034,220円) 69%

入院 (6カ月未満)

384件 66% 長期入院

199件 34%

(7)

12 図11 長期入院の内訳

精神科以外のレセプトのうち、生活習慣病で最も長期入院の原因疾患になって いる疾病は、脳血管疾患の36件で、精神科を除く長期入院の約3割を占める。ま た、糖尿病患者45人のうち、31人は、虚血性心疾患・脳血管疾患・動脈閉塞の何 らかの重篤な疾病を罹患している。

表2 長期入院の内容(精神科以外)

虚血性 脳血管 動脈閉塞 高血圧 糖尿病 脂質異常 高尿酸

11 36 5 35 45 16 7

上記 3 疾患あり 10 31 5 2

上記 3 疾患なし 25 14 11 5 精神科

71件 36%

精神科以外 128件

64%

(8)

13 4 人工透析の実態分析

人工透析については、日本腎臓学会が2003年に人工透析の原因となった疾患別の割 合を公表している。(図12)

図12 総透析患者の原疾患推移

図13 新規透析患者の原疾患推移

全国的には糖尿病が原因となる糖尿病性腎症が年々増加している。糖尿病性腎症 は、糖尿病と合わせて高血圧を持つことより糖尿病性腎症を悪化させると言われて いる。このことから、生活習慣病予防は人工透析患者の減少につながると言える。

64.1% 56.6% 49.6% 14.9% 20.4% 27.2%

2.6% 3.8% 5.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

1990年 1995年 2001年 総透析例の原疾患の推移

慢性腎炎 糖尿病性腎症 腎硬化症(高血圧性腎症)

46.1% 39.4% 32.4% 26.2% 31.9% 38.1%

5.4% 6.3% 7.6%

0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0% 50.0%

1990年 1995年 2001年 新規透析の原疾患の推移

(9)

14 4.1 人工透析患者の生活習慣病の状況

平成23年6月診査分の寝屋川市の医科レセプトのうち、生活習慣病をもつ人工透 析患者は200人中168人であった。これらの原疾患について分析したところ、電子 レセプトにおいて、疾病コードの記載がほとんどなく、原疾患が判明しなかった。 ただし、168件の人工透析レセプトのうち、基礎疾患に高血圧をもつものが、164

人で全体の約97%で、糖尿病を持つものが、86人で約51%となっている。

糖尿病性腎症は、糖尿病と高血圧の重なりがあることで進行がより早くなると言わ れていることから、寝屋川市においても、糖尿病性腎症の患者が多くいると推察さ れる。また、人工透析の中には、虚血性心疾患や脳血管疾患等の心血管疾患(CVD) を合併している者が多く存在する。

表3 人工透析患者と生活習慣病

4.2 人工透析と費用額

表4 人工透析の患者数と費用額

1 ヶ月の費用額 人工透析患者 年間医療費

73,034,250 168 5,216,732 ※年間医療費は概算

人工透析患者168人の1カ月の費用額は、73,034,250円であった。また、168人 の生活習慣病が起因する人工透析患者のうち、平成22年度の新規人工透析患者数(現 在死亡・転居の方を除く)は、33人である。(図10)

この新規人工透析患者の増加分だけでも、年間約 30 人×約 520 万円=1 億,5600 万円ずつ医療費が上昇することから、糖尿病性腎症の予防対策が必要である。

人工透析 糖尿病 高血圧症 虚血性心疾患 脳血管疾患 168

(100%)

86 (51.2%)

164 (97.6%)

62 (36.9%)

(10)

14-1

4. 3 年間の総医療費に占める透析医療費の割合

図15 年間の総医療費に占める透析医療費の割合(平成23年5月∼平成24年4月)

厚生労働省が発表した平成23年度の医療費の動向調査によると、全国の医療費総 額に占める透析医療費の割合は 5.3%であるのに対して、寝屋川市は 8.8%と高い水 準である。しかし、金額ベースでみてみると、全国の患者一人あたりの年間医療費

は、4,717,130円であるのに対して、寝屋川市は4,042,124円と全国よりも低い水準 であった。

次に、透析患者数について検討したところ、全国の透析患者数は人口 100 万当た り2383.4 人であるのに対して、寝屋川市は 2957.3 人となった。(大阪府は2501.5 人)

以上のことから、寝屋川市が総医療費に占める透析患者数の割合が高いのは、患

者数が多いことが理由と考えられる。

年間透析医療費

893,309,380円

透析患者数221人(年間) 医療費総額

10,135,031,870円

総医療費の

8.8%

91.2%

透析以外の医療費

(11)

15 図14 過去5年間の新規透析患者数

5 年齢別生活習慣病受療率全国比較

寝屋川市の1か月分のレセプトから受療率を計算し、H23年10月の患者調査の受療 率と比較した。(年齢・性別・疾病分類別)全国データは虚血性心疾患・糖尿病・高血 圧症・脂質異常症の4点であったのでこの4項目について比較検討をする。

注)全国の受療率は、人口割であるが今回寝屋川市分については、国保の被保険者数 割をしている。

受療率とは?

表5 受療率の全国比較【総数】 (10万人あたり)

年代

脳血管疾患 虚血性心疾患 糖尿病 高血圧症 脂質異常症

本市 全国 本市 全国 本市 全国 本市 全国 本市 全国

20 歳代以下 3 24 2 3 8 24 3 13 5 12

30 歳代 7 22 5 8 43 54 29 45 47 38 40 歳代 20 65 19 25 109 152 129 253 127 115

50 歳代 48 202 56 75 198 380 343 870 251 267

60 歳代 127 522 157 196 418 757 763 1911 554 544 70∼74 歳 288 512 357 167 708 516 1328 1478 942 354

総計 90 225 110 79 272 314 483 762 355 222 15 20 20 18 33 0 5 10 15 20 25 30 35

H18 H19 H20 H21 H22 透析開始年度

受療率=

1日の全国推計患者数

――――――――――

10 月 1 日現在総人口

(12)

16

表6 受療率の全国比較【男性】 (10万人あたり)

年代

脳血管疾患 虚血性心疾患 糖尿病 高血圧症 脂質異常症

本市 全国 本市 全国 本市 全国 本市 全国 本市 全国

20 歳代以下 4 23 2 3 5 23 4 15 4 15

30 歳代 6 25 5 11 40 66 29 60 47 57 40 歳代 22 78 23 39 128 203 155 277 145 147

50 歳代 45 253 73 111 226 464 362 875 205 177

60 歳代 151 678 186 283 484 915 794 1828 447 275 70∼74 歳 326 626 383 214 824 605 1355 1337 764 175

総計 96 281 116 110 293 379 468 732 275 141

表7 受療率の全国比較【女性】 (10万人あたり)

年代

脳血管疾患 虚血性心疾患 糖尿病 高血圧症 脂質異常症

本市 全国 本市 全国 本市 全国 本市 全国 本市 全国

20 歳代以下 2 25 2 3 11 26 3 9 8 8

30 歳代 9 18 4 4 47 42 28 32 46 19

40 歳代 19 54 14 12 86 101 97 230 104 84 50 歳代 51 152 40 38 171 295 324 865 295 355

60 歳代 108 376 135 116 366 611 738 1987 637 796

70∼74 歳 253 413 334 126 607 440 1304 1601 1099 508

総計 84 173 103 50 251 253 498 787 433 295

全国と比較して受療率の高いのは脂質異常であった。逆に少ないのは高血圧で

ある。性別でみると女性は 40 歳代と 70 歳代の脂質異常受療率がかなり高い。

また虚血性心疾患と糖尿病は60歳代までは全国より低いが、70代になると急に

(13)

17 6 年齢別生活習慣病分析

寝屋川市の 1 カ月分のレセプトから被保険者数を母数にして、生活習慣病の人数の 割合を有病率とし、また受診人数を母数とした生活習慣病の人数をレセプトの占有率 とし以下分析する。

表8 生活習慣病有病率

被保険者数 受診実人数 人数 有病率 レセプト占有率

男性 36,704 12,483 7,328 20.0% 58.7%

女性 38,027 16,432 8,702 22.9% 53.0%

合計 74,731 28,915 16,030 21.5% 55.4% 生活習慣病の有病率については、被保険者全体の約 2 割の方が生活習慣病の治療を 受けていることがわかる。(表 8)また、有病率は男性よりも女性の方が多くなってい る。

レセプト占有率で見ると男性の方が多いことから、有病率としては、表れていない 男性が多く存在していると推察される。生活習慣病は、自覚症状が表れにくいことか ら、重症化するまで受診していない可能性がある。

表9 年齢別生活習慣病全体概要

年齢 被保険者数 受診実人数

生活習慣病

人数 有病率 占有率

20 歳代以下 15,793 3,801 118 0.7% 3.1%

30 歳代 9,152 1,740 308 3.4% 17.7% 40 歳代 7,825 2,128 691 8.8% 32.5%

50 歳代 8,035 2,307 1,307 16.3% 56.7%

60 歳代 23,029 10,819 7,518 32.6% 69.5% 70∼74 歳 10,897 8,120 6,088 55.9% 75.0%

合計 74,731 28,915 16,030 21.5% 55.4% 生活習慣病人数(人)

× 100% = 有病率 被保険者数(人)

生活習慣病人数(人)

(14)

18 図15 年齢別生活習慣病有病率

年齢別の生活習慣病有病率は、40歳代から急速に伸びている。ただし40歳代につ いても8.8%と比較的少ないことから、若年層では自覚症状もなく受診につながってい ないケースもあると考えられる。

図16 年齢別生活習慣病レセプト占有率

レセプトの中の生活習慣病の占有率をみると30歳代から17.7%と急激に増加して いることから、30 歳代では自覚症状はないが、健診等で異常所見が見つかり医療機 関を受診した結果、治療につながったと考えられる。

また有病率とは異なり、40歳代の3割を超えるものが生活習慣病をもつことから、 前述したとおり、受診をすれば生活習慣病と診断されるケースも多いと考えられる。

0.7% 3.4%

8.8%

16.3%

32.6%

55.9%

20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70∼74歳 生活習慣病有病率

3.1%

17.7%

32.5%

56.7%

69.5%

75.0%

(15)

19 7 疾病別生活習慣病分析

寝屋川市の 1 カ月分のレセプトを疾病別に分析する。 図17 疾病別生活習慣病有病率

生活習慣病の有病率としては、高血圧が最も多く、2 番目に脂質異常症、3 番目に 糖尿病となっている。次に生活習慣病のレセプトを母数にして、疾病ごとの割合を 占有率として以下疾病別の傾向を分析する。

図18 疾病別占有率 (母数:生活習慣病有病人数)

生活習慣病の占有率においても、有病率と同様の傾向である。年代別に生活習慣病 レセプトにおける疾病別の占有率を確認すると次頁のようになった。

2.7% 3.3%

14.5%

10.7%

8.2%

2.6% 生活習慣病有病率

12.6% 15.3%

67.6%

49.7%

38.0%

(16)

20 7.1 年齢別の占有率の傾向

図19 20 代以下疾病別占有率 (母数:生活習慣病有病人数)

20 代では、高血圧ではなく、糖尿病の占有率が最も高くなった。高血圧は 13.6%と、 他の年代と比べ低かった。

図20 30 代疾病別占有率 (母数:生活習慣病有病人数)

30代では、糖尿病の他に脂質異常症での占有率が増加している。高血圧はまだ2割 程度である。

12.7%

7.6%

13.6%

22.0%

32.2%

20.3% 疾病別生活習慣病割合(20代以下)

6.5%

4.2%

25.6%

41.6%

38.3%

(17)

21

図21 40 代疾病別占有率 (母数:生活習慣病有病人数)

40 代から急激に高血圧症の占有率が増加した。血管変化が 40 代あたりから進行し てきていることが分かる。

図22 50 代病別占有率 (母数:生活習慣病有病人数)

50 代になると生活習慣病レセプトのうち 6 割の方が高血圧を有病している。また、 1 割の方が虚血性心疾患となっている。

6.9% 6.5%

43.8% 43.1%

37.2%

16.5% 疾病別生活習慣病割合(40代)

8.9% 10.4%

63.2%

46.4%

36.5%

(18)

22

図23 60 代疾病別占有率 (母数:生活習慣病有病人数)

60代では、高血圧が7割を超え、心・脳血管とも生活習慣病レセプトの1割を占め ている。

図24 70∼74 歳疾病別占有率 (母数:生活習慣病有病人数)

60 代と同じ傾向であるが虚血性心疾患の方が約 2 割となっている。

若年層では、糖代謝異常による糖尿病や脂質異常症を発症し、年齢とともに高血圧 を発症、血管障害に進み、虚血・脳血管等の循環器系疾患に至っている実態がわかっ た。

11.7% 14.4%

70.1%

50.9%

38.4%

11.1% 疾病別生活習慣病割合(60代)

15.4% 19.2%

71.3%

50.6%

38.0%

(19)

23 8 疾病別傾向分析

疾病別傾向分析については、特定健診・保健指導プログラムの様式 3-1∼3-7 を基に 分析した。詳しくは巻末資料 3∼7

8.1 高血圧症の分析 図25 高血圧の有病率

図26 高血圧の占有率

高血圧は、60 代あたりから急に有病者が増加するが、占有率は、50 代より高率であ る。このことから、自覚症状がないため医療機関にかかっていない高血圧有病者が、 潜在的に存在することが考えられる。

0.1% 0.9%

3.9%

10.3%

22.9%

39.8%

20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70∼74歳 高血圧罹患率

13.6%

25.6%

43.8%

63.2%

70.1% 71.3%

(20)

24 8.2 糖尿病の分析

図27 糖尿病の有病率

図28 糖尿病の占有率

糖尿病に関しては、有病率は 50 代までは低いが、占有率になるとどの年代も 3 割程 度であることがわかる。このことから若年層においても、医療機関にかかると糖尿病 が多く見つかる可能性がある。若年層である 30 代、40 代においても健診を受診するこ とが糖尿病の重症化予防につながると言える。

0.2% 1.3%

3.3%

5.9%

12.5%

21.2%

20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70∼74歳 糖尿病罹患率

32.2%

38.3% 37.2%

36.5% 38.4% 38.0%

(21)

25 図29 糖尿病性合併症の状況

糖尿病患者のうち、最も初期の合併症である神経障害の患者は 3.9%で、次に網膜症が 6.9%、糖尿病性腎症は7.5%と合併症の重症化がすすむほど、患者が多いことが分かる。

この事からも、早めの受診がされていないために、自覚症状のない糖尿病の合併症が 進行している実態が分かる。

健診の受診率を上げ、糖尿病の疑いのある方には早めの受診を呼び掛けるなど、重症 化予防を推進することが慢性腎臓病を防ぎ、人工透析を減らすこととなる。

3.9%

6.9%

7.5% 糖尿病性神経障害

糖尿病性網膜症

糖尿病性腎症

(22)

26 8.3 脂質異常症の分析

図30 脂質異常症の有病率

図31 脂質異常症の占有率

糖尿病と同様に有病率については、50 代までは低いものの、占有率は 30 代 から 4 割を超えていることから、若年層にも脂質異常症の疑いがあるものが 多くいると推察できる。

0.2% 1.4%

3.8%

7.5%

16.6%

28.3%

20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70∼74歳 脂質異常症罹患率

22.0%

41.6% 43.1%

46.4%

50.9% 50.6%

(23)

27 8.4 高尿酸血症の分析

図32 高尿酸血症の有病率

図33 高尿酸血症の占有率

高尿酸血症の有病率は、どの年代も低く、70 歳 74 歳でも 6.7%となっている。 有病率については他の疾病と同様に年齢が高くなるほど有病率は上昇している が、占有率になると若年層の方が高率になっている。高尿酸血症は、自覚症状 がでやすいため、若年層の受診動機につながりやすいことが理由として考えら れる。

0.2% 0.6%

1.5%

2.2%

3.6%

6.7%

20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70∼74歳 高尿酸血症罹患率

20.3%

17.5%

16.5%

13.3%

11.1% 12.0%

(24)

28 9 心・脳血管疾患の傾向分析

9.1 心・脳血管疾患の有病率の割合

糖尿病・脂質異常症・高血圧等の生活習慣病は、心・脳血管疾患の基礎疾患で あるが、心臓(虚血性心疾患)と脳(脳血管疾患)の割合を見ると図 29,30 のように、 虚血性心疾患を発症している割合が高い。

図34 虚血性心疾患の有病率

図35 脳血管疾患の有病率 0.1% 0.1% 0.6%

1.7%

4.7%

10.7%

20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70∼74歳 虚血性心疾患罹患率

0.1% 0.2% 0.6%

1.4%

3.8%

8.6%

(25)

29 9.2 背景となる基礎疾患について

表10 虚血性心疾患の背景となる基礎疾患(母数: 生活習慣病実人数)

表11 脳血管疾患の背景となる基礎疾患(母数: 生活習慣病実人数)

合 計

人数 割合

脳血管疾患のみ治療 286 0.9%

脳血管疾患+○ 689 2.3%

+高血圧 452 1.5%

+糖尿病 92 0.3%

+脂質異常 145 0.5%

脳血管疾患+○+○ 804 2.7%

+高血圧+糖尿病 291 1.0%

+高血圧+脂質異常 410 1.4%

+糖尿病+脂質異常 103 0.3%

脳血管疾患+高血圧+糖尿病+脂質異常 418 1.4%

心・脳血管疾患は、いずれも背景に高血圧をもっているが、中でも、高血圧 と脂質異常症との重なりがあるとより、発症リスクが上がることが分かる

合 計

人数 割合

虚血性心疾患のみ治療 235 0.8%

虚血性心疾患+○ 772 2.5%

+高血圧 492 1.6%

+糖尿病 97 0.3%

+脂質異常 183 0.6%

虚血性心疾患+○+○ 1,023 3.3% +高血圧+糖尿病 309 1.0%

+高血圧+脂質異常 548 1.8%

+糖尿病+脂質異常 166 0.5%

(26)

30 10 レセプト分析の総括

寝屋川市のレセプトのうち、生活習慣病に関するレセプトの割合は、件数ベースで 4 割、金額ベースで 6 割を超えており、予防できる疾患で多くの人が医療にかかってい る実態が分かった。

1 件当たり 200万円以上の高額レセプトは、49件で総医療費の約2%を占めている が、その約6割に当たる 29 件は循環器疾患によるものであった。金額ベースではその 割合はさらに上がる事から、生活習慣病が特に重症化している状態がうかがえる。

透析医療費においても、総医療費の 8.8%と全国に比し高い割合を占めているが、そ の要因として 100 万人あたりの透析患者数が全国に比し多いことが考えられた。透析 患者の多くは、生活習慣病を基礎疾患に持つ者が多くここでも、その重症化の実態が うかがえる。

また、若年層において受療率は全国と比較して低いものの、70 歳以上になると、虚 血性心疾患や糖尿病が全国の受療率を上回ることから、比較的軽症であるために受診 につながらず、高齢になって重症化してから受診している傾向がうかがえる。このた め、虚血性心疾患や糖尿病の受療率が 70 歳以上で上昇していると考えられる。

参照

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