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教員採用試験 問題研 究 2000-2006

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(1)

教員採用試験 問題研 究

2 0 0 0‑2 0 0 6年 の一般教養 ・教職教養 ・専 門教養問題

鈴木そ よ子,石川里奈,柿沼重幸,加藤麻 由子,木下理抄,鯉捌一輝, 佐藤亜希子,芝佑紀,三瓶麻実,鈴木貴大,高原正彦,徳永大輔, 松本瑛右,丸 山斐子,三山耕,山中陽平

は じめに

近年 の教 員採用試験 の内容 は多様 化 してい る。筆記試験,集団面接,集団討論,個人面接, 小論文,模擬授業, ロールプ レイグな どが,1 次試験 と 2次試験 に分 け られ,多様 な角度か ら 教員 としての適性 をみる もの となっている。

これ らの試験 内容 の うち,受験者が もっとも 準備期 間を要する ものが, 1次試験 の うちの筆 記試験である。多 くの県では一般教養 ・教職教 養 ・専 門教養の各分野 について, また,い くつ かの県では, この うちの 2分野 について試験 を 実施 している。解答形式 はマークシー ト,穴埋 め,記述等で試験 を行 う。教員の基礎教養 とし て求め られている知識が この筆記試験 の内容 に 示 されている。受験者 はこれに沿 って準備 を進 めるので,おのず と教職希望者の知識の質 を規 定 してい くことにもなる。

本共同研究では,実際 に どの ような問題が出 題 されてい るのか を,都道府県別 に分析 した。

本学の湘南 ひらつかキ ャンパス教職課程指導室 では教員採用試験問題 の復元問題 を収集 してお

り, これ らを資料 として用いた。

対象 としたの は,青森県 ,福 島県 ,茨城県, 千葉県,東京都 ,神奈 川県 ,静 岡県 ,大 阪府, 広 島県の 1都 1府7県である。分析対象の都道 府県 は,共同研究参加者の受験 したい ところ と い う基準で選択 した。そのため,複数の メンバ

‑が 同一県 について調査 してい る場合 もあ る。

学校種 によって,問題 を選択す る県 もあるので, 同一県の同一分野で も分析 内容が異 なる場合が あるため,全員の分析結果 を提示す る。

分析作業 として, まず試験 問題 1間ずつ につ いて,分析 シー トの 「問題番号」

,

「解答形式」,

「問題 内容 ・題材上 「備考 (メモ

)

」欄 に記入 し ていった。

次 に,数年分の分析 シー トを通 してみて,一 般教養,教職教養,専 門教養の分野別 に,問題 の傾向や特徴 をまとめた。2000年か ら2005年 に 実施 された試験 が主 な分析対象 となってい る。

分野 ごとに分析す る観点 は,分析者 自身が これ か ら試験勉強 を進めてい く上で,役 に立つ観点 か ら行 うとい う共通条件 もの とで,具体的な方 法 は各 自が選 んだ。

以上の作業 を完了 した後,検討会 を2度行 い, 内容 の確認や修正 を行 って,本研究の原稿 に仕 上げた。

近年の教員採用試験研 究 をみ ると,試験問題 に踏み込 んで分析 している先行研究 として,時 事通信 出版局 と筑波大学附属学校教育局の産学 連携 による 『試験問題 か ら見 る教員採用の現状 と課題 一教員採用試験 にお ける "良問 ・悪 問"

とは何 か ?‑』 (時事 通信 出版局,2005年)が ある。専 門教養が中心 になっているが,教職教 養 ・一般教養問題 について も出題傾 向の問題性 と 「良問 と思 われ る出題例

「疑 問のあ る出題

(2)

例」が示 されてお り,参考 になった。

本共 同研究 は,同書で指摘 されている問題点 を3分野同 じバ ランスで検証することになった。

求め られる暗記量の多 さに庄倒 される。しか も, 短時間で解答 を選択 しなければ,時間が足 りな

くなって しまう。一般教養 ・教職教養 にこの傾 向は強い。専 門教養の解答形式 は記述方式が多 くて,問題 内容 は指導方法 を中心 にお く県 もあ れば,大学 ・大学院 レベルの高度 な専 門的知識 を求める県 もある。

教員採用の方法 として本 当に必要 な内容 を教 員養成の立場か ら問い直 し, よ り有効 な試験の あ り方 をつ くり出すために,各県の分析 内容 と ともに

,「 4.

まとめ」が示唆 に富 んでいる。

*********************

【都道府県】 青森県

【学校種 ・教科】 中学校 ・理科

【分析著名】 生物科学科 三山 耕 1 一般教養

(対象 とする試験実施年)2000‑2005年 青森県で実施 されている一般教養問題 は教職 教養問題 と一体 になってお り,両方 の問題で合 計

6 0

分の解答時間 しか与 え られていない。その ためか両方 とも記号選択の問題が主体 になって いて,記述問題 も語句や数字の解答のみであ り, 文章問題 は見 られない。

今 回調査 した年度 において実施 された一般教 養問題 は,中学校 で学習す る主要5教科,す な わち国語,数学,理科,社会,英語がそれぞれ 出題 され,総合的な知識が要求 される試験 とし てバ ランスの とれた構成 になっている。大間は 5‑ 7間ほ どで難易度 としてはそれほ ど高 くは な く,中学校修了程度の知識や計算力が要求 さ れる内容 になっている。以下 に内容 を簡単 に示

してい く。

1‑ 1 国語

国語 は,主 に漢字の読み書 きと四字熟語の穴 埋 めがセ ッ トになった形で出題 されてお り,文

章の読み取 り問題 や聞 き取 り問題 は時 間の関係 上 ない。難解 な読みや高度 な四字熟語 は出題 さ れないが,基本的な漢字 についての知識 をどれ だけ持 っているかが重要 になる問題である。

1‑ 2 数学

数学 は,一次及び二次方程式 や図形の面積 に ついて,答 えとなる数字や記号 を空欄 に解答す る穴埋 め形式で出題 される。高度 な計算 を必要 とす るような問題 はないが,その分 ケア レス ミ スを少 な くして正答率 を高 くす ることが重要。

1‑ 3 理科

理科 は,化学,物理,生物 ,地学の各分野か ら1つ ない し2つの分野 に関わる問題が ラ ンダ ムに出題 されている。 中学校教科書ではこれ ら の分野 は明確 に分 け られてはいないが,中には 高校教科書程度の知識が要求 される問題がある ので,教科書の読み直 しと復習が必要 になるだ ろう。

1‑ 4 社会

社会 は,歴史,公民,地理の各分野がそれぞ れ出題 されている。歴 史についての知識 (人名 や事件)や地理や公民 における資料 の読み取 り 問題が主であるが,2003年 には りんご栽培 の歴 史について出題 されるな ど,単純 に教科書 を読 んだだけでは答 えられない問題 もある。

1‑ 5 英語

英語 は,ほぼ記号選択 の形式で出題 されてい て,問題 に示 された場面 と会話 にふ さわ しい文 を選択肢 か ら選 んで解 答 す る とい う もので あ る。特別 な英会話能力 は必要 とせず,場面の読 み取 りが出来れば十分解答可能 な問題である。

1‑ 6 対策

以上 の ように,青森県で実施 されている一般 教養 問題 は シ ンプル な構 成 と出題 になってお り,難易度 はあ ま り高 くない。 しか し,中学校

‑ 100‑

(3)

や高校 の復 習が出来 ている ことが前提 であ り, それがで きていなければ手 も足 も出ない問題 も ある。 また,難易度が高 くない とい うことは受 験者の平均点が高 くなる とい うことであ り,莱 観視 は出来ない。

2 教職教養

(対象 とする試験実施年)2000‑2005年

2‑1

出題形式

一般教 養 と共 に1つ の試験 にな って い るか ら,出題及び解答形式 は似 てお り,記号選択 問 題 と空欄穴埋 め問題が主体 となっている。大間 は5間程度。

2‑ 2 出題 される問題の レベル と範囲

出題 される問題 は,教育法規,学習指導要領, 教育心理 な どであ り,調査 した試験実施年では

日本 国憲法,教育基本法,学習指導要領,障害 児教育が出題 されていた。 しか し,ある程度 は 出題範囲が特定 されてはいるものの,毎年異 な る法規や条例 などがテーマ になってお り, さら にそれ らの事柄 をきちん と理解 しておかなけれ ば解答出来 ない。特 に教育学 に関係 した人物名 (ピアジェな ど)やそれ らの人物 の学説, 中央 教育審議会 (中教審)の答 申等 については資料 の読み直 しを行 い,その知識 を身に付 ける必要 がある

2‑ 3 対策

これ らの問題 は普通の教科では学習 しない内 容であ り,闇雲 に参考書 を買い漁 って勉強 して ち,その特殊性か ら広 く浅い知識 となって しま う可能性が高い。そこで,本学で開講 されてい る 「教育心理学」 の授業で配付 される資料 を活 用す る とよいだろ う。 この資料 は教員採用試験 を意識 して作成 されてお り,前述の分野 におい て重要な事柄 を押 えている。 これに学習指導要 領 と教育法規の復習 を合 わせれば,教職教養の 勉強 としては十分だろう。

教員採用試験問題研究

教職教養 の問題 は一般教養 の問題 に比べ て,

‑か ら覚 えて勉 強 しなければな らない ものが多 い。 しか も解答時 間が限 られているか ら問題 を 解 くス ピー ドも要求 される。 ひ とつ ひ とつの知 識 を正確 に把握 し,試験 に反映 され るように し

なければな らない。

3

専門教養

<対象 とする試験実施年 > 2002‑2005年 3‑ 1 出題形式

専 門教養問題 は,そのほ とん どが記述問題で 占め られてお り,学習指導要領 に基づ く生徒へ の具体 的な指導方法 についての設問 も用意 され ている。今 回調査 した教科 は理科 であ ったが, 主 に実験時の注意点や指導方法 な どについての 設問が用意 されている。そのためか, この間題 には90分の解答時間が与 えられている。

3‑ 2 出題 される問題の レベル と範囲 今 回調査 したのは中学校理科 の専 門教養問題 であるが,一般教養問題 では触 れ られない, ち っと難易度の高い問題が出題 されている。 レベ ル としてはセ ンター試験 や私大入試 といった も ので,出題形式 は記述問題 がほ とん どで記号選 択問題 はその補助 として使 われる程度である。

範囲は高校理科の化学,物理,生物,地学の 4分 野 のす べ て で あ り, これ らが 大 間11問 (2003年 まで),あるいは9問 (2004年か ら)程 度で出題 され,特 に化学反応,物体の状態変化, 物体の運動,光の性質,電気の性 質,生物体の 仕組み,生殖,光合成,天体の運行,地殻変動, 天候の移 り変わ りな どがテーマ とされる。また,

「この場合 の生徒‑ の指導方法 を,学習指導要 領 を参考 に して解答せ よ」 といった,実際の指 導 に関す る設問 もあ り,実験 や通常授業時 にど

ういった行動 をとれば よいか とい うことも問題 を通 して採点 される。

(4)

3‑ 3 対策

以上 の よ うに,青森県 で実施 されてい る中学 校 理科 の専 門教 養 問題 で は,大 き く分 けて 自分 自身が どれだけ教科 につ いて知識 を持 ってい る か とい うこ とと,指 導 す る上 での注意点 や指 導 方法 を どれ だけ理解 してい るか とい うこ との

2

つ の要素が要求 され る。 これ らに対応 す るため には,高校修 了程度 の理科 につ いての知識 を復 習 す る こ と,学習指 導要領 を研 究 して教科指導 につ いての重要点 を見 つ け る こ とが重要 になっ て くる

4

ま とめ

4‑ 1 基礎知識 について

各試験 問題 を総評 的 に紹 介 して きたが , これ らに共通 してい るこ とは, まず教科 書 の知識 が 必 要 になる とい うこ とであ る。 「教 員採用試験」

であ るの だか ら当然 の こ となの だが , 中学校 や 高校 で学習 した こ とは全 ての知識 の基本 となる ものであ り,他 の受験 者 もこれ らの復 習 を行 っ て試験 に臨 んでい るこ とは想像 に難 くない。基 礎 を しっか り行 わ なけれ ば同 じ土俵 にの ぼ る こ

とも出来 ないだろ う。

4‑ 2 応用知識 につ いて

次 に,学習指導 要領 の研 究 を中心 と した応用 知識 の充 実 で あ る。 「教 育 学」 に関 す る授 業 は 普通 ,教 職 課程 の講 義 に も組 み込 まれ てい る。

本学 で は 「教育原論」 や 「教 育心理学」が それ に あ た る

。「 2

教 職 教 養 」 の項 で も示 した が , これ らの授 業 で紹介 された,教育 に関す る法規 や問題 点 ,特筆 すべ き事柄 の復 習 をす るだけで も試験勉 強 になる。 また, これで は不 十分 だ と 感 じれば,書 店 に行 って採 用試験 の参考 書 を買 い求 め る こ ともで きる。 こ うい った身近 にあ る もの を利 用 しない手 はないので,積極 的 に活用 す るべ きであ る。

******* ****** ********

【都 道府 県名 】福 島県

【学校種 ・教科 】中学校 ・理科

【分析 著名】生物科学科 三瓶麻実

1 教職教養

(対象 とす る試験 実施年)2001‑2005年 試験 時 間は50分 となってい る。大体 の大 間の 数 は10題 か らなってお り,選択 と記述 の両方 の 形で 出題 されてい るが,記述 の ほ うが多 いため, 十分 な理解 が必 要で あ る。大 間1題 の 中で も記 述 と選 択 の両 方 が 入 って い る とい う もの もあ る。 また記述 とい った形 で も,論 述 で は な く, 穴埋 めや正誤解 答 を し,訂正 す る とい う問題 も 多 い。解答形式 が記述 で説 明 とい うもの は年 々 少 な くな り,2004年 と2005年 で は出題 されてい

ない。

分野 と しては,学 習指導 要領 (原理) と教 育 法規 (法規) か らなる。大間10題 の内訳 と して は,学習指 導 要領 ,教育 時事 ,道徳 教 育,特別 活動 ,生徒 指導 ,教 育法規 が毎 年 出題 され てい る。年 を経 る につ れ, 出題 され な くなった もの 早,逆 に出題 され る ようにな った問題が あ る。

1 教職教 養 の 出題 分野

2001 2002 2003 2004 2005 学 習指 導要領 1 3 3 3 3

学 習指導 2 ‑ ‑ ‑ ‑

教育 時事 1 1 1 ‑

道徳教 育 1 1 1 1 1

特 別活動 1 1 1 1 1

生徒指 導 2 1 1 1 1

教 育法規 2 3 3 2 3

人権 ‑ ‑ ‑ 1

‑ ‑ ‑ 1

表1にあ る よ うに,2001年 の もので は 「学習 指導」 が 出題 されてい るが ,問題数 を合 わせ て 考 える と2002年以 降で は,学習指導 は学習指導 要 領 と併 せ た形 で の 出題 に な った と考 え られ る。 また,2003年施 まで 出題 されてい た教育 時 事 もそ れ以 降 は出題 されず,2004年 で は

,

「人

‑ 102‑

(5)

権」

,2 0 0 5

年 で は 「総 合」 が 出題 され てい る。

また5年 間 を通 して,養護教育 を除 き, どの校 種 で も教育心理 は出題 されていない。問題 を全 体 的 に見 る と,学習指導要領 と教 育法規が大半 を占め,道徳 や特別活動 も含 め学習指導要領 の 原理が中心 に出題 されている

1‑ 1 法規

教育法規 の出題形式 は記述 の場合 ,空欄補充 や事例 の法規名判断 ・法規名 の記述が多 く,請 述式 とい う形式 は調べ た範 囲で は1題 しか出題 されていない。特 に法令 の条文 またはその一部 を提 示 し, その文 中の空欄補充 とい う形式 は, 調べ た範囲では毎年 出題 されていた。

毎年 出 されてい る法令 は,教育基本法,学校 教 育法 (学校教 育法施行 規則含 む),学校保健 法 ,教育公務員特例 法,地方公務員法で,時 に は そ の 頃 の 時事 に合 わせ た法 律 も出題 され ,

2 0 0 5

年 には個 人情報 の保護 に関す る法律 ,教科 書 の発行 に関す る臨時措置法が出題 された。 こ の中で は特 に,教育公務員特例法,地方公務員 法が多 く出題 されている。

教 育公 務員特例 法 で は第

1 9‑2 1

条 の 中か ら 出題 されてお り, ここ近年 では,研修 について 述べ ている第

2 1

条が よ く出題 されている。地方 公務 員 法 で は第

2 0‑4 0

条 の 中か ら出題 され , 特 に服務 の根本基準 を述べ ている第

3 0

条 は よ く 出題 されてい る。 この教育公務員特例法 の第

2 1

条第1項 と地方公務員法第

3 0

条の二つ は,条文 が よ く出題 されている。

1‑2

原理

出題形式 としては, もとは論述式 も多 か った が減少 し

,2 0 0 3

年か らは出題 されてい ない。そ れ に加 え,選択式 と穴埋 め式 は同 じくらいの問 題数であ ったが,選択式 は減少 し穴埋 め式 は増 加 している。 また

,2 0 0 3

年 までは,小 学校受験 者 か 中学校 受験 者 か で選択 す る問題 が あ った が

,2 0 0 4

年以降は出題 されていない。

分野 としては,道徳 や特別活動 を含 め,学習

教 員採用試験 問題研 究

指導要領 か らよ く出題 されてい る。 また,中央 教育審議 会や教育課程審議会 に よる答 申,文部 科学省 か らの通知 も時 々出題 されてい る

。2 0 0 4

年 はその年 の1月 に出 された文科省 の通達 よ り 出題 していた。

学習指導要領 か らは毎年 「総合」 に関す る問 題 が 出題 され てお り, 「第3総合 的 な学 習 の時 間の取扱 い」 は

2 0 0 4

年 まで出題 され

,2 0 0 5

年 に は指導要領解説総則編第3章第3節が 出題 され た。

それ に加 え,幼稚 園指導要領 も毎年 出題 され てい る。幼稚 園は小 学校 の前段 階の学習機 関 と い うこ とで,幼稚 園指導要領 か らの出題が あ る と考 える。幼稚 園指導 要領 か らは第1章総則 , 第3章指導計 画作 成上 の留 意事 項 が 出題 され, どの年 も選択式 の解答様式 となっている

。2 0 0 2

・2 0 0 4

年 では第

1

章総則 の

「1

幼稚 園教育 の 基本」,第

3

章指導計画作成上 の留意事項 の

「1

一般 的 な留意事項」 の部分 か ら殆 ど同 じ形式 で 出題 されていた。

2

専 門教養

(対 象 とす る試験実施年 )

2 0 0 4

・2 0 0 5

年 専 門教養 の過去 問は,募集 が無 か ったか非公 開のため

,2 0 0 4

・2 0 0 5

年実施 の もの しか なか った。

2 2 0 0 4

年実施分の大間の種類

1 2 3

物理 総合 物体 の運動 電気 回路 化学 実験(1) 熱化学 方程 式 生物 蒸散 壮青 植物 の生態系

3 2 0 0 5

年実施分の大間の種類

1 2 3

物理 ミリカ ンの実験 物体 の運動 化 学 総 合 実験(2) 実験 (3) 生物 循 環器 光 合成 植物 の生態系

(6)

試験 時間は120分,大間数 は物理 ・化学 ・生 物 ・地学の4分野それぞれ3題ずつ,計12題 出 題 されている。解答 の形式 は

,2 0 0 4

年では計算 と記述 はほぼ半分ずつであったが

,2 0 0 5

年では 記述 のほ うが多 く,計算 と記述 はほぼ2:1の割 合で出題 されていた。記述式の ものでは,穴埋 めや術語の記述 よ りも,理 由や術語の説明 をす る形式のほ うが多か った。 また,分野 ごとに出 題 された もの を

,2 0 0 4

年実施分 を表

2「 2 0 0 4

年 実施分の大間の種類」 に

,2 0 0 5

年実施分 を表

3

「 2 0 0 5

年実施分の大間の種類」 にまとめた。

2‑ 1 物理

表2と表3よ り,物体 の運動 (運動 と力)は

2

年 とも出題 されている。 また

,2 0 0 4

年の ミリ カンの実験 とは,油滴 を用 いて電子 の電荷量の 大 きさを規定す る実験であ り

,2 0 0 5

年 には電気 回路が出題 されているので,電界 と電流 か ら2 年 とも出題 されていた。大間 1は全体 的に出題

されてお り,波動 と,電界 と電流か らは2年 と も出題 されていた。

以上 よ り2年分 は,全体か ら出題 される総合, 運動 と力 (一部 エ ネルギー含 む),電界 と電流 か らの出題 によ り構成 されていた。

また,解答形式 としては計算が殆 どで,あ と は説明であった。

2‑2

化学

表2の実験(1)は電気分解,表3の実験(2)は 水酸化 カルシウム と塩化 アンモニ ウムか らアン モニ ア を得 る実験 ,実験(3)は陽 イオ ンの分離 操作 を取 り扱 った ものである。

大間 1はわ りあい全体的に出題 されているが,

2 0 0 4

年 は物質の構造か ら

,2 0 0 5

年 は物質の変化 か らの 出題 が 目立 った。残 りの大 間 二 つ は,

2 0 0 4

年 は物質の変化

,2 0 0 5

年は無機物質の性質 の章か ら出題 されていた。

また,解答形式 としては

2 0 0 4

年 は計算が多 く,

2 0 0 5

年 は分子の構造の説明などの論述が多かっ た。

2‑3 生物

2

と表3よ り

,2 0 0 4

年の大間

2

の排浬器 に ついての問題 と

,2 0 0 5

年実施の大間 1の循環器 についての問題 は動物 の恒常性 と調節か ら出題 され,大間 3は 2年 とも生物群系 と生態系 か ら 出題 されてお り

,2 0 0 5

年 の大間3の生態系 の出 題 では,福 島県の月平均気温 に関す る問題 も出 題 された

。2 0 0 4

年の大間 1の蒸散 は植物 の反応 と調節

,2 0 0 5

年の大

間2

の光合成 は同化か ら出 題 された。 しか し

,2 0 0 5

年の大間

2

の光合成 は 植物 についての光合成 なので, どち らも植物 に 関す る出題 と見 ることもで きる。

以上 よ り2年分 は,植物の反応,動物の恒常 性 と調節,生態系か らの出題 によ り構成 されて いた。

また,解答形式 と しては2年 とも計算 と記述 が大体半々になっている。特 に計算 はグラフや 表 をもとにす る形式であった。

2‑4

地学

表2よ り火山が,表 3よ り火成岩が出題 され ている。火山は地球の構成 と地球の活動の歴史 の2分野か らの出題 で,火成岩 は地球 の構成か らの出題 と出題部位 は異 なるが

,2 0 0 4

年実施の 大間3では小 間で火成岩 についての出題 もされ てお り,両者 は地殻の構成 ・変動 に関す る出題 とも言 える。 また

,2 0 0 4

年 の気象 と

2 0 0 5

年の大 気 の運動 も, それぞ れ大気 ・海水 の運動 ,気 象 ・大気 の現象か らの出題 と,出題部位 は異 な るが どち らも地球表層 における大気 の運動 によ る現象 に関す る出題 ともとれる。表

2

の大間 1 は主 に地殻 と天体 か ら出題 され,特 に太陽 に関 する出題が多 く, また,表3の大間 1では恒星 の位置やその距離の測 り方 に関す る ものが出題

されていた。

以上 よ り2年分 は,地殻の構成 ・変動,大気 の運動 による現象,天体 (恒星)か らの出題 に より構成 されていた。

また,解答形式 と しては計算 よ りも記述,特

‑ 104‑

(7)

に術語の説明などの論述が多かった。

3 まとめ

教職教養では,地方公務員法や幼稚 園指導要 領 といった,一見,教職教養や中学校教育 とは あ ま り関係 の無い ような ものか らも出題 されて いるのが意外 であった。今 まで殆 ど触 れた事 の 無 い分 野 なので,早 く対 策 を立 て る必 要が あ る。

専 門教養では,特 に生物や地学では専 門性が 高い もの も出題 されてお り,気 を抜 かず に取 り 組 まなければならない。 また問題数 も意外 に多

く,時間配分 にも気 を配 る必要がある。

今 回,採用試験 を分析す ることがで きて よか った。個 人でや る として も問題 を解 くだけで, 分析 まで には至 らなかった と思 う。実際 にどん な出題があるのか, どの ような形式で解答 をす るのか とい うことを,資料 を集め分析 し, まと めることで どの ような勉強 をすればいいのかの 対策が立てやす くな り, とて も参考 になった。

*********************

【都道府県名】茨城県

【学校種 ・教科】中等学校 ・数学

【分析者名】情報科学科 鯉捌一輝

2007年度茨城県教員採用試験の 日程 は,1次 試験が2006年7月9日に行 われた。茨城県の教 員採用試験 は 1次試験が筆記試験 で2次試験が 論作文 と面接試験 ,適性検査 となっている。筆 記試験 は一般教養,教職教養,専 門教養 にわか れている。面接試験 は集団討論 と個 人面接 であ る。 ここでは2001年か ら2005年 に行 われた 1次 試験 (筆記試験) についての分析結果 について 述べ てい きたい と思 う。分析 に当たって,難易 度 を明記 している。 これは,現在の 自分 を基準

として判断 した ものであることを付言す る

1 一般教養

<対象 とする試験実施年 > 2001‑2005年 2001年の採用試験 の問題では大間16題,2002

教員採用試験問題研究

年 は大間6題 で第 3問の社会,時事 の問題 と第 6間の理科の問題が小 間 8題 で成 り立 っている が,2003年か ら2005年 の過去3年の採用試験 で は大間 2進で小間9‑10題で成 り立 っている。

1‑ 1 2001年実施問題

2001年の問題 は国語 の問題が2題,社会が5 題で地理,歴史,公民 と満遍 な く出 されている

数学が2題 ,理科が 5題 で物理,化学 ,生物 , 地学 と幅広 く出題 されている。そ して環境 問題 についての問題が 1題 となっている。難易度 と しては,国語の ことわ ざは知 っていればで きる 問題 である と思 うが,歌集の問題 についてはや や難 しい問題である。社会 は,人名 を問 う問題 である。特 に歴史の文永 の役 ・弘安の役 に関す る問題 は内容が深 い ところまで出 されてい る。

数学 は,速度 を求める問題 と食塩水濃度の問題。

理科 も問題 は易 しい。最後の環境 問題 も常識 的 な問題 であるが,記述で うま く説明す ることが 難 しい。

1‑2 2002年実施問題

2002年の問題 は国語が 1題,芸術 が 1題,社 会,時事 の問題が小間 8題,数学が 2題,理科 が小間8題 で成 り立 っている。国語 は過去 の茨 城県出身の作家 を答 える問題 であるが 自分 は知 らなか った。芸術 は3原色 に関す る問題である。

社会 は各領域か ら出題 されているが どれ も難 し い。歴史は現代 史のみの出題 となっている。数 学 は基本 的な国数分解 の問題 と素数の問題。理 科 は物理 の問題 は出題 されて な く,電磁誘導, 血液,光合成 な ど,化学反応式や計算 問題 な ど の記述 もあるので正確 に書 けるように したい。

1‑3 2003年実施問題

2003年の問題 は,大間1が理科 と数学の問題 で,全体 的には易 しい と言 える。数学の問題 は 関数 と図形 の基礎 的な問題。理科の問題で少 々 難 しい問題 も数問出題 されている。大間 2は社 会,環境,時事が出題 されている。社会の公民

(8)

分 野 の 問題 で は, 円高 ・円安 , 日本 国憲法3原 則 な ど,基礎 的 な問題 と言 える。 時事 問題 は幅 広 く出題 されていて, 日頃か らニ ュース を見 て い ない と解答 す る こ とは難 しい。全体 に基礎 的 な問題 で はあ るが ,記述 が多 いので,正確 に書 けるか どうかが ポイ ン トだ。

1‑4 2004年実施 問題

2004年 の問題 は,大間1が環境 ,理科 ,数学 の問題 で,理科 は各分野か ら出題 されてい るが,

どれ も基礎 的 な問題 と言 える。環境 はオゾ ン層 , 数学 は確 率 ,図形 の面積 の問題 で 同 じ く基礎 的 な問題 と言 える。大

間2

は社 会 ,情報 通信 ,時 辛 ,環境 か らの出題 にな ってい る。社 会 は親 の 権 利 義 務 , オ ンブス マ ン制度 ,住 基 ネ ッ ト他 。 時事 の問題 は,幅広 く出題 されてい る。環境 の 問題 は基礎 的 な問題 であ るが,情報通信 の問題 は情 報 関係 の知識 が ない と難 しい。 大 間2は, 完答 は難 しいだろ う。

1‑5 2005年実施 問題

2005年 の問題 は,大 間 1は環境 ,理科 ,数学 が 出題 されてい る。理科 は各分 野 か ら出題 され てい るが , ほ とん どが基 礎 的 な問題 と言 える。

しか し,環境 をか らめた葉状性 地衣類 の問題 は 解答 が 困難 だろ う。数学 は定価 の計算 , ルー ト の計算 , 図形 の3題 で,基礎 的 な問題 。大間 2 は社 会 ,時事 ,環 境 , ロー カルか らの 問題 で, 社 会 は ボ ラ ンテ ィア民 間組織,OECD等 ,公民

と地理 か らの 出題 だが ,時事 的要素 が強 い。時 辛 ,環 境 の問題 で は幅広 い知識 が 求 め られ る。

ロー カルの問題 と して 「茨城県青少年 のための 環境整備条例」 が 出題 されてい る。

1‑6 一般教養問題 ま とめ

一般 教 養 の過去5年分 の問題 を ま とめ る と, 時事 的要素 を含 んだ社 会 の問題 と自然分野 中心 の 出題 と言 える。数学が基礎 的 な問題 が数 問出 題 され,理科 がその2倍 以上 の 出題 数 で,基礎 的 な問題 であ るが ,環境 が らみの問題 が必 ず 出

題 され てい る。 時事 ,環境 の問題 で は幅広 い知 識 が求 め られ るの で, 日頃か らニ ュース な どを こ まめ にチ ェ ック してお く必 要が あ る。 国語 の 問題 は2003年 の問題 以 降 には出 され てお らず , 歴 史 の問題 も減少 した と考 え られ るが , ロー カ ルの問題 や,芸術 の問題 が 出 され た りしてい る ので,何 か しらの分 野が数 問 出 るこ とは考 えて お くべ きであ る。 また,選択 よ りも記述式 の解 答 が ほ とん どの た め , 正 確 な知 識 が 要 求 され る。

2

教職教養

<対 象 とす る試験実施年 >2001‑2005年

2001年 の問題 で は大 間8題,2002年 は大間 7 題,2003年 は大 間5題,2004年 は大間 6題 , 2005年が大 間6題 の 出題 とな ってい る。大 間数

はそれぞれで違 うが,問題 数 は2001年 の問題 が 55題 で,2002年 以降の4年 間は,60題 で問題 数 が 同 じであ るこ とが分 か る。

2‑ 1 2001年 実施 問題

2001年 の問題 は, 日本教育 史 ,教 育時事 ,敬 育心理 ,教 育法規 の問題 が 出題 されてい る。教 育 史 の問題 は, 日本教 育 史 の師範 学校令 に関す る問題 であ る と言 える。教 育 時事 は, 中央教 育 審議 会 や教 育課程 審議 会 な どの答 申文 を引用 し た問題 で分量 も多 い。審議 会 の答 申や協 力者会 議 とい った教 育 の最新 動 向 に注意 してい ない と 解 け ない問題 で あ る。教育心 理 は,刷 り込 み に 関す る基本 的 な問題 で,教 育法規 も基本 的 な問 題 で あ る。教 育法規 は, 7つ の条文 の空欄補 充 問題 が 出題 されてい る。

2‑2 2002年実施 問題

2002年 の問題 は,教 育 時事 ,教 育 時事 (障害 児 教 育 ),教 育 法 規 の 問題 が 出題 され て い る。

教 育 時事 は, 中央教 育審議 会 や教 育課程 審議 会 な どの答 申文 や報告書 を引用 した問題 が多 く出 題 されてい る。難易度 は高 い。 障害児教 育 に関 す る問題 も,教 育課程 審議 会答 申 を引用 した間

ー 106‑

(9)

題が出題 されている。教育法規 の問題 は,基本 的な条文の空欄補充問題で,比較的易 しい問題 である。

2‑ 3 2 00 3

年実施問題

2 0 0 3

年の問題 は,教育心理,教育時事 ,教育 法規,教育時事 (障害児教育)か らの出題 であ る。教育時事 か らの出題が多 く,分量 も多 い。

中央教育審議会や教育課程審議会 な どの答 申を 引用 した問題が出題 されている。教育心理のア イデ ンテ ィテ ィー に関す る問題 は難易 度 が高 い。完答 は難 しいだろ う。教育法規 は,基本的 な条文の空欄補充問題が出題 されている。障害 児教育では,特別支援教育の在 り方 に関す る調 査研究協力者会議か ら出 された最終報告の一部 を引用 した問題が出題 されている。選択問題の 空欄補充であるが,難易度 は高い。

2‑4 2 0 0 4

年実施問題

2 0 0 4

年の問題 は,教育心理,教育時事,教育 法規,学習指導要領か ら出題 されている。教育 心理の カウンセ リングに関す る問題 は,空欄捕 充問題で記述式であ り,難易度 は高い。教育時 事 は,過去3年分の問題 と同様 に,中央教育審 議会や教育課程審議会 な どの答 申を引用 した問 題が 出題 されていて,耗易度 は高 い。や は り, 審議会の答 申や協力者会議 といった教育の動向 に細心の注意 を払 っていない といけない。教育 法規 の問題 も過去3年分の問題 と同様 に,基本 的な条文の空欄補充問題が出題 されている。学 習指導要領 に関す る問題では,学習指導要領 の 一部改正の問題が,選択式の空欄補充問題で出 題 されている。 これ も審議会の答 申な ど教育の 動 向 に注意 してい ない と解 けない問題 である。

しか し,内容 としてはそ こまで難 しい問題 では ない。

2‑5 20 0 5

年実施問題

2 0 0 5

年 の問題 は,教育心理,教育法規,教育 時事,学習指導要領か ら出題 されてい る。教育

教員採用試験問題研究

心理の問題 は,選択式 の空欄補充問題 だが,難 易度 は若干高い。教育時事 は,過去4年分 の問 題 と同様 に,中央教育審議会や教育課程審議会 な どの答 申文 を引用 した問題 が 出題 され てい て,難易度 は高 い。審議会の答 申や協力者会議 といった教育の動 向に細心の注意 を払 ってい く ことが望 ま しい。教育法規の問題 は,過去4年 分 の問題 と同様 に,基本 的な条文 の空欄補充問 題が出題 されている。 さらにこの年では,個人 情報 の保護 に関す る法律 の一部 を引用 した基本 的な問題 も出題 されている。完答 も難 しくない。

学習指導要領 に関す る問題では,小学校 か ら高 校 ,盲学校,聾学校,養護学校等 の学習指導要 領の一部改正 された内容が出題 されている。空 欄補充問題だが,難易度 は高い。

2‑ 6 教職教養問題 まとめ

教職教養 の過去5年分 の問題 をまとめ る と, 教育時事 か らの出題が圧倒 的 に多いのが特徴 で ある と言 える。 中央教育審議会や文部科学省 の 調査研究協力者会議 な どの最新の答 申や報告書 を引用 した問題 が必 ず 出題 され分量 も多 いの で,教育 の動 向 には要注意 しない といけない。

また,教育法規の問題 で,基本的な条文 の空欄 補充問題が毎 回出題 されてい るの も特徴 の一つ と言 えるだろう。その他 に, ここ5年 間では教 育史,学習指導要領,障害児教育,教育心理 な どか らの出題が見 られ,特 に学習指導要領 に関 す る問題 は,2年連続 で出題 されているので, 学習指導要領 の新 旧の比較 は よ く見 てお く必要 がある。

3

専 門教養

<対象 とす る試験実施年 >

2 0 0 0

,2 0 0 1

,2 0 0 3‑2 0 0 5

ここでは

,2 0 0 2

年 に実施 された問題が手 に入 らなか ったので

,2 0 0 3

年か ら

2 0 0 5

年 までの

3

年 間 と

,2 0 0 0

年 と

2 0 0 1

年の

2

年 間に実施 された問 題,計5年分の頻 出問題の分析結果 について述 べてい きたい と思 う。

(10)

3‑ 1 数 と式

まず,数 と式 の分野か ら,因数分解 か式 の展 開が毎年必ず間1で出題 されている。薙易度 と しては,文字数が

x

とyの

2

種 出て きた り,た す き掛 け を した りす るので簡単 とは言 えない。

しか し, ここは正確 に解 きたい ところである

3‑ 2 微分 ・積分

微分 ・積分の問題では,ある関数 に囲 まれた 図形の面積 を求める問題,曲線の長 さを求める 問題,速度 を求める問題 ,与 え られた値 を微分 す る問題,回転体 の体積 を求める問題が出題 さ れている。難易度 はその年 によって違 うが,曲 線 の長 さを求め る問題 や,速度 を求め る問題 ,

回転体 の体積 を求める問題 は中で も難易度が高 い と言 える。図形 の面積 を求める問題 や値 を微 分す る問題 は完壁 に解答 で きる ように したい。

しか し,微分 も指数関数や対数関数の微分 だっ た り,三角関数の微分だった りす るので注意が 必要だ。

3‑ 3 指数 ・対数関数

指数 ・対数関数の問題では,指数関数,対数 関数の連立方程式,異 なる実数解の個数 を求め る問題 ,不等式,最大値 を求める問題 などが出 題 されている。 どの問題 も基本 的な問題 と言 え る。中で も異 なる実数解 を求める問題 は,指数 関数 (ex‑x+a)の異なる実数解 を求める問題 で定番の問題である。

3‑4

三角関数

三角関数の問題では,与 えられた値 を求める 問題 ,最大値 を求め る問題が出題 されている。

どの問題 も三角関数の基本的な問題 である。 こ の分野では,公式 を知 っているだけで よ り簡単 に解 くことがで きるので公式 を復習 してお きた

い。

3‑ 5 確率

確率 の問題では,組み合 わせ, さい ころの問

題が出題 されている。 どの問題 も確率の基礎 的 な問題であると言 える。

3‑ 6 数列

数列の問題では,図形, ∑ (シグマ)の計算, 漸化式が出題 されている。 ∑ (シグマ)の計算, 漸化式の問題 は基礎 的なことを理解 していれば 容易 に解答で きる問題である。

3‑ 7 行列

行列の問題 では,ほ とん どが値 を求める問題 で,2001年の問題以外 はみな基本的 な問題 と言 える。極限の問題 もほ とん どが値 を求める問題 である。 この分野 の問題 は知 っていれば解 ける 問題 なので,いか に多 くの問題 を解 いたかが ポ イン トになって くるだろう。

3‑8

その他の問題

頻 出問題ではないが, ここ5年 間では,式 の 計算 (除法),双 曲線 ,複素数,軌跡 ,ベ ク ト ルの問題 も出題 されている。これ らの問題では, 式の計算以外の問題 はみな難易度が高い。

3‑9

専門教養問題 まとめ

頻 出問題 を正確 に解 き,頻 出度,難易度共 に 高い微分 ・積分 を解 いて, これ らの問題 をどれ だけ多 く正確 に解 けるかが ポイン トになるだろ

う。

また,毎年最後 に学習指導要領 (数学) に関 す る問題が出題 されているので, しっか り学習

して解答で きるように したい。

4

まとめ

教員採用試験 を高校入試,大学入試 と比較 し てみ る と,難易度 は確実 に教員採用試験 の方が 高 いだろ う。 しか し,過去問 を解いて傾 向 をつ かむ とい う点では同 じである と思 う。今 回の過 去問の分析 によ り,それぞれの問題 の傾向が分 かったので,そjtを生かせ るように したい。

また,一般教養の問題で出 される常識的な間

‑ 108‑

(11)

題 は高校入試,大学入試 にはない ものだ と思 う

普段か らニュースなどを見 て,物事 を常識的な 知識 として頭の中に入れて くよう心がけたい。

全体 的に茨城県の採用試験 の問題 は,難易度 が高い と言 えるだろ う。 けれ ども,今 回の問題 分析 によ り,少 なか らず 自分が どの ように勉強 していけばいいのか分 かった と思 う。や らない と間に合わない。 これか ら少 しずつで も勉強 し ていこうと思 う。

*********************

【都道府県名】 茨城県

【学校種 ・教科】 中学校 ・社会

【分析著名】 国際経営学科 鈴木貴大 1 ‑般教義

(対象 とす る試験実施年 )

2 0 0 0 ,2 0 0 1 ,2 0 0 3‑2 0 0 5

1‑ 1 問題形式

0 3‑0 5

年では大間が

2

問に固定 され,小間は

1 9間‑2 0

問 となっている

。0 0 ,

01年の問題 より も大間が極端 に減 っているが,問題の まとめ方 が教科 ごとにまとめ られてお り,理科,数学 な どをまとめて1間,社会分野 と時事問題 な どを あわせ て1間で大間が2問に変わっただけであ り,全体 的 な問題 の数 は18

‑2 0

間で変 わ って いない。

1‑ 2 教科の出題傾向

次 に問題 の教科の出題傾向 を細 か く見 てい き たい。5年 間に共通 して言 えることは,理科 の 分野の問題 が圧倒 的 に多 い とい うこ とであ る。

毎年 ,全体 の問題数 に対 して3分の 1以上の ウ エ イ トを占めている。

内容的には1分野,2分野 ともに広 い範囲で出 題 されているので,広 い範囲で基本的な問題 を 解けるように してお くことが必要である

また,社会科の問題 も毎年出題 されている。

社会科 は理科 と同 じように政治経済,歴史,地 理 など広 い範囲で多種多様 な基本的な問題が出

教員揮用試験 問題研究

題 されているので, よ く学習 してお くことが必 要である。

近年の傾 向 と しては,環境,時事の問題が増 加 している。環境問題 ,時事 問題ではその試験 が行 われる年の前年 に取 り上 げ られた事項 か ら の引用が多い。 日ごろか らニ ュースや新聞に関 心 を持 っていれば,解ける問題 も多 いので,社 会の動 向に しっか りと目を向けることが必要で ある。

また

,0 0 ,0 1

年 には国語や芸術 な ど人文分野 か ら出題 されていたが,近年 は出題 されていな い。出題 されていないか らといって学習 しない のではな く,今後 出題 され る可能性 もあるので

しっか りと学習 してお くべ きであろう。

1‑ 3 解答形式

主 に一間‑答形式が多 くなっている。理科や 社会 に重点が置かれてお り,広い範囲の学習 を 行 わなければいけないが,一問‑答形式 なので あい まいな知識の積み重 ねでは,問題 を解 くこ とがで きない。 しっか りと学習 を して必要 な単 語 などを覚 えてい くことが大事である。

2

教職教養

(対象 とする試験実施年

)2 0 0 0‑2 0 0 5

(12)

2‑ 1 問題形式

大 間 は5間‑ 8問 で あ る。′ト間 は40間〜60 間 と年 に よって ば らつ きが見 られ る。 しか し, 03年‑05年 は小 間 が60間 に 固定 され て い る。

どち らに して も,一般教 養 は20問程 度 の問題数 に対 して,教 職教 養 で は60問 と明 らか に この教 職教 養 に重点が置 かれ た試験 になってい るのが わか る。

2‑ 2 出題傾 向

出題傾 向 と して は教 育時事 ,教 育法規 か らの 問題 が多 くなってい る

特 に,教育 時事 か らの 出題 が圧倒 的 に多 いの が特徴 で あ る。 中央 教育審議 会や教 育 職員 養成 審議 会 ,文部科 学省 の調 査研 究協 力者 会議 な ど の最新 の新 聞や報告 書 か ら出題 され,分量 も多 いので教 育 の動 向 には注意 したい。 また, 中央 教育 審議 会 の答 申は頻 出問題 であ るの で,文部 科学省 の ホー ムペ ー ジな どで きちん と押 さえて お くことが必要 であ る。

また教 育法規 の 出題 で は, 日本 国憲 法 ,教育 基本 法 ,学校教 育法 ,教 育公務 員特例 法 ,身体 障害者福 祉 法 な どさまざまな法令等 の条文 か ら 出題 され てい る。 すべ て押 さえ る こ とは難 しい と思 われ るが ,頻 出の条文 な どは しっか りと覚 えてお くべ きであ る。

その ほか に,過去6年 間で は教 育 史,学 習指 導要領,障害 児教 育 か らの出題 が あ る。

2‑ 3 解答形式

解答 形式 は文章 が あ り, その 中 に適 す る語 を 書 いてい く穴埋 め形式 と20語 くらいの単語 か ら 該 当す る もの を選 ぶ穴埋 め形式 で 占め られ てい

る。

前 者 の場 合 そ こに当 ては まる語 を しっか り覚 えてい くこ とが必 要 な こ とは もちろん,後 者 の 場 合 で も原 文 その ものの語句 を問 われ てい る場 令 ,選択肢 に似 た よ うな単語 が並 んで い る こ と

もあ るの で しっか りと原 文 を読 み込 まない と解 答 す るの は難 しいであ ろ う。

また,一般教 養 と教 職教養合 わせ て60分 の試 験 問題 なので1間 1分 を きる速 さで問題 を解 い てい か か ナれ ば な らない。覚 えた事 柄 をす ぐに 書 き込 む こ とが で きる くらい まで暗記 してお く

こ とも必要 である。

3

専門教養

(対 象 とす る試験実施年)2003‑2005年

3‑ 1 2003年

大 間数 は8間,小 間 は66間 であ る。大間1‑

3

は歴 史 的分 野 の問題 で あ る。大間1で は,文 章 が書 かれ てお り,正 しい場 合 には○ を,誤 っ て い る場合 にはそ れ を指摘 して,正 しい語句 を 答 える問題 であ る。

い ろい ろな時代 背景 を理解 し,単 語 な ど も正 確 に覚 えてお か なけれ ば,解答 す るのが 難 しい と思 われ る。大

間 2

は江戸 時代 に関す る文 章 を 読 んで適 す る単語 を書 く問題 ,大 間3は歴史 的 資料 を読 み解答す る問題 であ る。

大間 4, 5は地理 的分 野 の問題 。時差 の問題 , 気候 の 問題 , また,環境 問題 につ いての問題 も 見 られ る。

大間 6, 7は政 治経 済 の 問題 で あ り, 日本 国 憲法 や, 国民 の三 大義務 , 国会 ,地方分権 の問 題 な どか ら構 成 され てい る。基本 的 な単語 な ど

‑ 110‑

(13)

を答 える問題 で比較的簡単 だ と思 われるので し っか りと正答 をとりたい。

大 間8は指導要領 か らの問題 で地理,歴史 , 公民の分野 と中学校社会科 目標か らの内容の抜 粋 である。記述の問題 なのでただ読 むだけでな

く,覚 える必要 もある

3‑ 2 2004年

大 間 は

1 0

題 ,小 間 は

5 3

間であ る。大

1は 中学校学習指導要領 またはその解説か ら出題 さ れている。地理,歴史,公民の分野か らそれぞ れ文章が引用 されてお り,広 い範 囲か らの出題 となっている。 また,学習指導案 の作成の部分 などか らの出題 もある。それに加 え記述 してい く問題であるので, よ く読み こんで記憶 してい くことが必要である。

また,学習指導要領 の解説 か らの問題 で は, 中学校社会の改定 に当たっての基本的な方針 の

3つが書 かれていて, もうひ とつ を書 け とい う 問題 もあるので注意 したい。

大間 2,3は政治経済の問題である。 日本の 政府 による経済援助相手 国の上位3国や政党助 成金や福祉六法 について さまざまな文章 にあて はまる語句 を解答 してい く。 また,遺産相続の 計算 などもある。

大間4,5,6は歴史的分野の問題。 こち ら で も2005年 と同様 ,あま り知 られていない と思 われる資料が使 われている。やは り,深 く学習 しておか ない と解答す るのは比較的難 しい。 こ の間題の対策 はよ く考 える必要がある。

大間7

‑1 0

は地理的分野の問題。やは り,餐 料が大量 に使 われてお り,人口,家畜の生産数, 地図の図法 に関す る問題,世界各国の平均気温 や降水量 に関する問題 な ど,セ ンター試験 な ど で も出題 される問題が多い。

3‑ 3 2005年

大間 は

8

間,小 間は

5 3

である。 これ を120分 の試験時間で解いてい くことになる。

大間1‑ 3は中学校学習指導要領の問題であ

教員採用試験 問題研究

る。こちらも2004年の問題 と同様 に地理,歴史, 公民 それぞれの分野か らの文章の引用 と指導計 画の作成 についての文章である

大間4は地理分野における時事問題である。

大 間5はある人物 の説明が書 いてあ り,その 人物名 を答 える問題である。 どち らもあ ま り聞 きなれない単語 も出て くるので よ くニュースな どを見て調べ る必要がある。

大間

6

,

7

は歴史的分野の問題 である。大間 6は穴埋 め問題で,資料 の中に適す る語 を書 い てい く問題 である。吾妻鏡 ,蔭涼軒 日録,続 日 本記 な どあ ま り聞 きなれない資料名が書 いてあ る。答 え も人物名,出来事名,法名 な ど多種多 様で答 え自体 も加賀一向一挟 ,後三条天皇 な ど の基本 的な ところか ら少 し踏み入 った ものであ るので,深 く勉強 してお く必要がある。

大間7は歴史的出来事 を年代 の古い順 に並べ てい く問題である。 こち らは よ く知 られた歴史 的出来事 ばか りなのでその出来事が起 きた年 を 覚 えていれば十分で きる問題である。

大間8は地理的分野の問題 である。/J、間は

1 0

題 あ り,すべ てに資料がある。そ こか ら読み解

いてい く問題であるので,地理の基本的な知識 があればで きる問題 である。 しか し, 日本か ら 世界 まで貿易や,人口,穀物や,乳製品の生産 国についてなどさまざまな知識が要求 される

3‑ 4 3年分の分析の まとめ

過去3年 間で は歴史,地理,公民,学習指導 要領か ら平均 的に出題 されている。

解答形式 は地理的分野 に少 し選択問題 が見 られ るだけで,ほぼ記述問題で占め られているので, どれかひ とつ に偏 る学習ではな く,すべ てをう ま く配分 して学習 してい く必要があ る。 また, 歴史的分野 は比較的難 しい問題,地理的分野 は 比較的易 しい問題,公民的分野 は平均 的な問題 が出題 されている。

また,中学校学習指導要領か らの問題 も毎年 出題 されているので こち らもうま く勉 強す るべ

きである。

(14)

4 ま とめ

教員採用試験 について調べ てみて,高校入試 や大学入試 と基本 的なことは変 わ らない ように 感 じた。 しか し,引用 されている資料 は中学校, 高校では扱 われてない ような資料であ り,学習 指導要領か ら出題 されている もの もあ り一筋縄 ではいかないであろ う。 まだ,教員採用試験の 勉強 を していないので,勉強 を してみ ない とど れだけ大変 なのかはわか らない とい うのが本音 である。

この作業 をこの時期 に行 えたことで,教員採 用試験 とい うもの を余裕 を持 って見つめること がで きたので, とて も自分 に とってためになる 作業であった。

*********************

【都道府県名】埼玉県

【学校種 ・教科】高等学校 ・公民

【分析著名】国際経営学科 柿沼重幸 1 一般教養

(対象 とす る試験実施年)2000‑2006年 1‑ 1 主 な出題傾向

2006年の一般教養 は小 ・中学校 ・養護教諭 と 高校で別の問題が出題 された。高校 は仝 34間中 9間が教職教養の問題 である。一般教養の高校 は25間で教職教養 よりも多い。 この教職教養 と 一般教養の割合 は毎年 ほぼ一定である。一般教 養 も

4

肢択一式,主要

5

教科 プラス家庭科 ,莱 術 ,音 楽,時事 問題 か らの出題 で範 囲 は広 い。

出題頻度 は次の通 りである。国語12.0% 英語 16.0% ロー カル4.0% 時事 ・情 報 ・環 境 4.0% 理科16.0% 数学12.0% 社会20.0%

芸術 ・その他16.0%となっている。

1‑2 出題傾向の詳細

国語 は漢字 につ いての書字が問 われてい る また空欄補充では,接続 的語句 の組 み合 わせ, 慣用表現 などの正誤問題が出題 されている。

英語では二つの出題傾 向がみ られる。‑つは 会話文 を読 んで前後関係 か ら空所 に最 も適切 な 語句 ,文 を選択 させ る問題である。 もう一つは 一定の長 さの文 を読 ませ,文脈 か ら空所 に共通 の最 も適切 な語 を補 わせ た り,最 も適切 な もの を組み合 わせ て答 えさせ,英文の内容 を理解 し ているか問 う問題である。

社会の地理分野 においては地形,読図,産業 な ど頻 出テーマが多い。公民の分野では例年の ように 日本の政治機構 な ど憲法の規定 に沿 った 標準 的問題が多 く出題 されている。国際的分野 では国際機構 の略称 と正式名称 を判断 させ る問 題が多 くみ られる。

時事 的分野では裁判員制度や教員 に とって必 須 のテーマである個 人情報保護法の内容 に関す る出題 もあ る。歴史においては一般教養である か ら大学入試の ような細かい出題 はない。時代 区分 を しっか り頭 に入れて歴史の大 きな流れ を 把握 してお くことが必要である。特 に時代 の変 わ り目につ い て よ く理解 す る こ とが求 め られ る。その中で,特 に江戸か ら幕末 にかけての整 理が必須で重要史料 ,代表的な名称 を整理 して お く必要がある。史料 は深 く読み,全体の流 れ をつかむ事が大切 である。 また最近 の傾向 とし て,古代か ら中世の出題 も目立 っている。

数学 は例年,式の計算や展 開 ・因数分解 ,堤 合の数,図形の面積 な どが 中心 に出題 されてい る。 また平行 四辺形 の性 質や立方体 の切 り口, 反比例 な どの基本事項 を問われる傾 向があ る 比例や1次関数の公式や2次関数の標準形への 変形 お よび最大値 と最小値 の関係 ,確立 につい ては順列組み合わせ を利用 した場合の数の計算 法, また円の性質や三平方 の定義の三角形への 利用 などの復習が必要である。

美術 では美術史 におけるルネサ ンス,印象派 と浮世絵 な ど欧米 と日本の関わ りの深 い ものな どが出題 されている。色彩 についての色の三要 素等 の基礎 的 な こ と もチ ェ ックす る必 要 が あ

る。

また埼玉県で進 め られている運動 や政策 につ

‑ 112‑

(15)

いての正誤 問題 も出題 されてお り, ローカル対 策 は必須であ る。平成

1 8

年度埼玉行政重点施策

「21世 紀 を担 うた くま し く心 豊 か な人づ く り

について,平成20年度 に埼玉で実施 さ讃1る全 国 高校体育大会 について,21世紀い きい きハ イス クー ル推 進 計 画 につ い て な どが 出題 され てい る。

2

教職教養

(対象 とす る試験実施年)2000‑2006年 2006年 の教職 ・一般教養で は小 ・中学校 ・養 護教諭 と高校 で別の問題 が出題 された。高校 は 全34間 中9問が教職教養 の問題であ る。2005年 度 と比べ る と4間減 り,時 間 も20分短縮 された。

教育心理,教育史,教育法規 が各2問ずつ,学 習指導要領 ,教育時事 , ロー カル問題 が各 1間 の仝 9間であ る。 4肢択一式 で硯学習指導要領 と前学習指導要領の変更点 を問 う問題 や埼玉県 の教育行 政重 点施策 を問 う問題 は頻 出であ る。

教 育 時事 と して 中教 審答 申の 「今 後 の教 員養 成 ・免許制度 のあ り方 について」 か ら改革の具 体 的方策の正誤問題が問われてお り,国 レベル, 県 レベ ルの教育時事 問題 のチ ェ ックは欠かせ な い。最頻 出 となるのは学習指導要領 で特 に道徳 の項 目は重点的 に勉 強 してお く必要が ある。 日 本教育 史,西洋教育 史, 中教審答 申は毎年 出題

されているので要チェ ックである

教職教養 の2000年か ら2006年 までの出題頻度 は次の通 りである。教育思想 ・教育史 21.2%, 教 育 課 程 ・学 習 指 導 要 領11,1% , 教 育 法 規 23.2%,教 育心 理 24.4%,教育 時事 ・ロー カ ル問題 20.0%。

3

専門教養

<対象 とす る試験実施年 > 2000‑2006年 埼 玉 県 の過 去7年 分 の専 門教 養 (公 民 ) は 2006年 のみ4肢択一式 であったが,2006年 を除 い て は4肢 択 一式 ,記述 式 で 出題 され てい る。

問題数 は20問か ら40問程度の出題 である

選択式 や短答式 の問題 はほ とん どが教科書程

教員採用試験 問題研 究

度 の知識 の確実 な理解 を基本 に してい る。教科 書 は出来 るだけ多 くの出版社 の もの を読 んでお くとよい と考 え られる。 また,か な り細 かい と ころ まで問 う問題 で も用語集 のみの範 囲か らの 問題 は出題 されていない。教科書 を中心 に用語 集 を併 用 し,知識 を高 め る こ とが求 め られ る

日本 国憲法 の内容 ,世界主 要各 国の政 治制度 , 地方分権政治,選挙制度,経済政策,戦後 の経 済史,経済理論 は もちろんの こ と国内外 の問題 に も日を行 き届 かせ る必 要が あ る。 また,毎年 の ように高等 学校 学習指 導 要領 の政治 ・経 済 , 倫理,現代社会の正誤 問題 ,穴埋 め問題 が 出題

されているので必須であ る

倫理 の出題 では古今東西 の思想 内容 を問 う問 題 ,政治経済であれば政治制度や政治理論 ,国 際関係 の問題 な ど専 門的 に広 く,深 く問 う出題 も見 られ る。例 えば古代 ギ リシャ思想 で は ソク ラテスや プラ トン, ア リス トテ レス な どの定番 問題 の ほか, 自然薯学 ,ヘ レニズ ム時代 のス ト ア派やエ ピクロス派の思想 な どについて も深 い 知識 が求め られ る。 中国の思想 については, 日 本 の儒学 の探 り入 れ られ方 との比較 も同時 に答 え させ る問題 もある。

経 済の問題 では実質経 済成長率 や銀行 の信 用 創造 に関す る計算 問題 , さらに比較生産費説 を 用いた計算 問題 な ど,表面 的 な理解 だけで は解 答で きない問題 もある

政治の問題 で は世相 を反映 して地方 自治や地 方分権 に関す る専 門的 な問題 も見 られた。基礎 的 な知識 を定着 させ た後 は時事 問題 も念頭 に置 きなが ら発展 的 な専 門知識 に至 るまで知識 を深 めることが望 まれ る。

4

ま とめ

今 回埼玉県 の教員採用試験 の分析 を して最 も 必 要 だ と感 じた こ とは基礎 知識 の強化 で あ る

専 門教養で も教科書 レベ ルの基礎知識が しっか りしていれば, どの問題 に も対応 で きるこ とを 実感 した。一般教養 も同様 で人文分野,社会分 野, 自然分野 か ら幅広 くバ ラ ンス よ く出題 され

(16)

ているため斑 な く幅広 い知識が求め られる。

しか しレベ ル と しては中学か ら高校 レベ ルな ので基礎 を しっか り固めれば対応 で きる。 また 必 出の ローカル問題 は様 々な形 で出題 され るの で,埼 玉県 についての知識 を持 つ と共 に統計資 料 な どに も目を通 してお きたい。

最後 に教職教養であるが教育原 理の領域 を中 心 に,教育法規,教育時事 な どか ら幅広 く出題 されてい る。埼 玉県教育行政重点施策 な どの出 題 もみ られるため,埼玉県の教 育行政 について

もよ く調べ てお く必要がある。

*********************

【都道府県】千葉県

【学校種 ・教科】中学校 ・高等学校 ・数学

【分析者名】情報科学科 佐藤亜希子

千葉県 の教員採用候補者選考試験 における一 般教養 と教職教養 は,全学校種共通 の試験 問題 であ る。 また,専 門教養 は,2004年実施試験 よ り中学校 ・高等学校 共通 の試験 問題 となったこ とに注意 したい。

1

‑般教養

(調査対象試験実施年)2002‑2006年

試験 時 間30分 , 問題数25問,解答形式 はマ ー クシー ト方式 となっている。例年 ,各教科の 出題割合 は異 なるが,全体 的 に見 る と出題割合 の約40%を社会が 占めている。次 に国語,英語, 理科,数学の順 に出題数が多い。

また, ローカル問題 も

1‑2

問出題 されてい る。 この出題形式 は さまざまであ るが,社会で あれば法律 に関連 した千葉県 の条例 な どで,県 教 育 委 員 会 が主催 す る行 事 が 問題 に な ってい

以下 は,各教科 の分析 である

1‑ 1 英語

例年5‑6聞出題 されている。2004年 までは 日本語 のある単語 な どが英文で説 明 され,それ につ い て答 え させ る ような問いが多 か ったが,

2005年 よ り名言 ・名句 ,諺 や会話 な どの空所補 充が主 となった。2006年 もこの ような形式 だっ たため,来年 もこの ような形 で出題 され るので はないだろ うか。

1‑ 2 国語

例年4‑ 6間出題 され,文学史系 の問題 が多 く見 られ る。 さ らに漢字 の画数や読 み方 を問 う 問題 ,慣用句 や四字熟語 な どの出題 も見 られ る ため,幅広 い知識 が問われているこ とは確 かで ある。 また,その年 にちなんだ (例 えば生誕50 周年 な ど)文学者 に関す る出題 があ った年 もあ るので,注意 したほ うが よい。

1‑ 3 数学

例 年2‑ 3間の出題 で,整数 問題 や確 率系 の 問いが多 く出題 されてい る。 しか しなが ら, 中 学校 ・高等学校 レベ ルの問いが多 いので,今 ま での復習が しっか りしてあれば大丈夫 で はない だろ うか。

1‑ 4 理科

例 年

2‑5

問出題 され てい る。地学 ,物理 , 生物 ,化学 の どれか1‑ 2分野 または,それぞ れか ら1‑ 2間ずつ出題 されてい る。地学 の場 合 は天文学,物理 は力学が 出題 されやす い よう だ。生物 と化学 に関 しては,環境 に関す る問題 が多 く出題 されている。 どち らか とい うと, 中 学 レベ ルの問題 や知識で解 け るような問題が多 い ように見受 け られ る。

1‑ 5 社会

一般教養 の問題 の うち約40%を占める社会 の 中で も,政 治 ・経 済分野 の問題 の割合 が高 い。

例年6‑8問出題 され,その約半分 が政治 ・経 済分野か らの出題 であ る。歴 史 に関 しては,世 界史 よ りも日本史 の出題率が高 い ようだ。地理 の問題 は,過去5年 で はほ とん ど出題 されてい ない。

‑ 114‑

(17)

1‑6

情報

例年

3‑4

聞出題 されている

。2 0 0 2

年 は ドメ イ ン名,通信速度 と通信時間

,J p EG

,ユーザー パス ワー ドに関す る出題

,2 0 0 3

年 は表計算 ソフ トの使用方法 に関連 して,計算式の入力方法 な ど

,2 0 0 4

年 は各 通信 回線 と通信 速 度 の計 算 ,

2 0 0 5

年 はwwwブラウザやサ ーチエ ンジ ン, メ

ー リング リス トに関す る問題 が 出題 され てい る。 この ように見 る と高校 レベルの問題や普段 使用 しているアプ リケーシ ョンソフ トに関す る 問題が多 いので,あ ま り心配す る必要 はないだ ろ う。 しか しなが ら

,2 0 0 6

年試験 において出題 されていなか ったので,今後 の動 向に注意 した

い。

1‑7

その他

音楽,美術 ,保健体育か らの出題 はほ とん ど ないが,時事 問題が0‑ 2間出題 されているの で注意 したい。

また, ローカル問題 に関 してだが,今 までに 千葉大学のロボ ッ ト工学 に関する問題が出題 さ れていることに注意 したい。県内の大学 (特 に 千葉大学) における様 々な領域の研究情報 は押 さえてお きたい ところである。 さらに,新 しい 法律 に関 して千葉県で決め られた条例 など,時 事問題 に関連 した千葉県の情報 は,特 に集 めて おいたほ うが よいか もしれない。

2

教職教養

(調査対象試験実施年 )

2 0 0 2‑2 0 06

試験 時 間

3 0

分,問題数

2 5

問,解答形式 はマ ークシー ト方式 となっている。例年の出題傾 向 は,教育法規,生徒指導,教育心理 な どを中心 に出題 されていることが わか った。出題割合が 高いのは教育法規で,約

5 00

/Oがそれで占め らjt ている

2‑1

教育法規

過去5年間で,教育基本法,学校教育法,也 方公務員法,教育職員免許法,学校保健法,学

教員採用試験 問題研究

校給食法,教育公務員特例法,学習指導要領 に 関連 した問題が出題 されている。他 に も,中央 教育審議会の答 申か らや地方教育行政の組織 ・ 運営 に関す る法律 ,少年法 な ど,幅広 く出題 さ れている。

また,千葉県 ・千葉市 の公立学校教員採用候 補者選考実施 要綱 か らも出題 されてい るので, 注意が必要だろう。

2‑ 2 生徒指導

児童 ・生徒 の 日常生活や児童 ・生徒等 の社会 性 の育成, 自己指導能力の育成,教育相談,不 登校,い じめな ど,様 々な分野か ら出題 されて いる。感覚 で解 けそ うな問題 が多 い ようだが, やは りしっか りとした知識 を必要 とす る ものが 多い。

2‑3

教育心理

ライフサ イクルに関す る もの,児童期 ・青年 期 に関す る もの,発達課題,動機付 けな ど様 々 な問題が出題 されているが,やは り,児童 ・生 徒 に関す る時期 の問題が多 く見 られる。人名 を 答 えさせ る ものやその人物 の行 ったことなども 問題 になっている。過去5年で関連 して出題 さ れてい るのは,エ リクソン,ハ ヴ イガ‑ス ト, ペス タロ ツチ,デューィ,大村 はま, ワイナ‑

である。特 に,エ リクソンに関 しては

,2 0 0 5

2 0 0 6

年 と連続 して出題 されているので,要注意 が必要だろう。

2‑4

その他

千葉県の教職教養 で注意 しなければな らない のは, ローカル問題 だ。教育法規 に関連 した も のや生徒指導 に関連 した ものな どが過去 に多 く 出題 されている。例 えば,千葉県の不登校対策 法 な どである。 よって,千葉県 内の教育 に関連 する情幸糾文集 を行 うべ きだ と考 える

3

専 門教養

(調査対象試験実施年 )

2 0 0 2‑2 0 0 5

表 2 ‑a 人物 表 2‑b 法規 人物 .午 2 0 01 0 2 0 3 0 4 0 5 ピアジ ェ ○ ○ ○ ヴ イ ゴ ツキ ー ○ ○ ○ パ ス カル ○ ペ ス 夕ロ ッテ ○ ○ ○ ブ ル ー ナ ‑ ○ ル ソー ○ ( ⊃ ○ コメニ ウス ○ カ ン ト ○ マ ス ロー ○ ○ レヴ イン ○ ギ ル フ ォー ド ○ フ ロイ ト ( ⊃ ○ エ レンケ イ ○ ○ コルバ ー グ ○ ○ ク レ ッチ マ ー ○ オル ポ ー ト ○ エ リク ソ ン ○ ○ ○ ア ド

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