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平成28年度第2回(平成28年11月10日) 障害者差別解消法の施行について|岡山市|くらし・手続き|高齢者・障害者・福祉

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全文

(1)

会議録

会議の名称 岡山市障害者差別解消支援地域協議会(平成28年度第2回) 開催日時 平成28年11月10日(木)10時00分∼11時30分

開催場所 ほっとプラザ大供3階 第3研修室 (北区大供二丁目)

出席者 委員18人(別紙のとおり) 会議内容 別添次第のとおり

会議資料 別添のとおり(次第、名簿、配席図、資料) 会議録の作成方法 要点記録

審議内容(発言者、発言内容、審議経過、結論等) 1.開会

保健福祉局審議監 澤岡 哲雄 あいさつ 2.委員紹介、事務局紹介

3.議事 傍聴なし

(1) 事例についての協議

ア 村上委員、中山委員からの事例について

(村上委員、中山委員から各事例について概要説明後、各委員が意見を述べた) ○障害福祉の各事業所が独自で取り組まれているが、事業所間で情報共有できたらい いと思う。富山市では障害者自立支援協議会に住宅部会があり、情報共有をしている。 ○不動産屋は仲介をしているだけで大家さんの意向に従うので、大家さんの理解も重 要と思う。また、隣の人にあいさつに行ったときに、ヘルパーが入るのでと言ったら、 ヘルパーが必要な人は住まないでほしいと言われたことがある。

○視覚障害は、以前は火のことでこういう事例をよく耳にしていたが、IHを使うよう になってから、あまり言われなくなった。ただ、保証人がないからと入居できないこ とはある。

○診断書まで求めることは問題があるのではないだろうか。

○障害者差別解消法の施行に合わせて、国土交通省が事業者の対応指針を定めており、 診断書の提出等は差別的対応に当たるとされている。相談窓口は中国地方整備局。 ○地道に地域でネットワークを開拓して地域を巻き込んでいくことが重要。

(2)

○この事例は、結果としては地域の方に紹介していただいた所に入居できている。法 人が借りるので保証人の問題はなかった。当事者が入居するということでの引っかか りだったが、理解していただくことができた。

○相談支援員同士が情報共有することによって解決ができた。保証人については、支 援者が係わることを理解してもらって不要にしてもらった。

イ 久世委員からの事例について

(久世委員から事例について概要説明後、各委員が意見を述べた)

○同行援護のヘルパーが一緒に行くことを知っているのに、集まりに来なくてもいい ということであったとしたら問題。同行援護に詳しくなかったのかということはある が、発言者に理解が足らなかったのかもしれない。

○町内や学区でトップに立つ人の認識が変わらないといけない。その人たちに向けて 意識改革が必要だと思う。

○ずっと前、地域でこどもの自殺があった時に、地域が何もしていなかったことを地 域が反省して目覚めたことがあった。事件がある前に気づくべきだったが、「二度と同 じことを起こしてはいけない」ということを保護者たちは強く思った。

○主催者の市から障害者が参加しやすいような情報発信が必要ではないか。

○障害者差別解消法について、一般の人はまだあまり知らないのではと思う。知って もらわなければ何にもならないと思った。

○当事者、家族と専門職が手を取り合いながらやっていきたい。

(2) その他

(弁護士会の取組について桒田委員から説明)

○合理的配慮の提供については、対話することが大変重要だと考えている。弁護士会 として、話し合いの場ができないかいくつか考えている。相手が自治体であれば行政 仲裁センター、相手方が事業者であれば仲裁センターを利用することができる。その 他にも取組を考えていきたい。

(岡山市自立支援協議会開催のフォーラムについて中山委員から説明)

○障害者差別解消法の施行から半年以上が過ぎ、今の状況をしっかりとらえてもう一 度考えてみようというテーマで開催する。差別のない岡山市にどうしていったらいい か、皆様の参加をお待ちしている。

4.閉会

(3)

平成28年度第2回岡山市障害者差別解消支援地域協議会

次第

平成28年11月10日(木)10時00分∼ (ほっとプラザ大供3階 第3研修室)

委員紹介

(1)事例についての協議

(2)その他

(4)

1

各委員からいただいた事例

(村上委員)

グループホームから地域での単身生活を希望するニーズに応えるため、サ テライト型住宅の確保のための物件探しをしていた。借主は社会福祉法人で あるにも関わらず、利用者が知的障害者、あるいは精神障害者という理由に より賃貸契約を断られる事案が発生した(平成28年7月頃)。

不動産、管理会社、大家のそれぞれが断るケースに直面し、それぞれが精 神障害、知的障害の人たちは近隣とのトラブルや火事等のリスクもあること が理由となっていた。実際に過去にそのような事実があったかどうかはわか らないが、障害者の地域生活を推進する流れの中で、民間賃貸住宅の確保は これまで以上に求められているところであり、円滑に住居の確保ができるよ う手だてを講じる必要がある。

(中山委員)

① グループホームを利用している A さん(知的障害)は、退所して一人暮 らしを希望している。A さんは、相談支援専門員とアパート探しをすること となった。

まず、何軒かの不動産屋に電話で問い合わせを行うことにした。問い合わ せるにあたり、A さんに障害があることをオープンにして問い合わせること にした。

どの不動産屋も、概ね保証人 1 名と保証人協会と通す必要がある旨の説明 を受ける。A さんには両親がおらず、他の親族の協力も難しいため、ハード ルが高いものと感じられた。

○○不動産屋(全国チェーン店)に電話で問い合わせを行ったとき、対応 した店員さんが A さんの障害について詳しく尋ねてきた。その内容は、コミ ュニケーション能力・問題行動の有無・受診状況・日常生活動作・理解力な ど細かなことであった。しかし、情報提供や斡旋は行われず、「紹介にあたっ ては、医師の診断書の提出が必要」と言われた。その理由を尋ねるが、「紹介 物件の大家さんが求めているから」という返事であった。

これらの経緯により、A さんは一人暮らしの難しさを実感して、グループ ホームでよいと思われている。

平成28年度第2回岡山市

障害者差別解消支援地域協議会

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(久世委員)

① 7月後半に視覚障害の79歳の女性から、岡山市主催の「敬老会」に参加 したい、同行援護のヘルパーさんをお願いしたいと言われた。

町内の組、班長さんより「行かれたらどうですか?」と声をかけてもらった。 以前から、とても楽しい会だと聞いている。ヘルパーさんに付き添ってもら えれば、町内の方に迷惑をかけずに行けると思う。今までに「敬老会」に行 かれた人(社協の利用者)はいますかと聞かれる。

ドームで行われる「敬老会」にヘルパーさんが同行した前例はないけれど、 これから行く人がどんどん増えるように、ここで前例を作ればいいじゃない ですかと勧める。町内の方との団体行動になるのなら、ヘルパーとは現地集 合でもよいし、動きやすいように協力・対応しますと答える。

後日、女性が町内の「婦人会の会長」さんに、行きたい旨電話をかけた。 班長さんより行かれたらどうですかと勧められたというと、「誰もそんなこと は言うとりません」と言われた。

「あそこは、ちゃんと歩けて元気な人が連れのうて行く所。あなた、ちゃ んと一人で歩けるの?ヘルパーさんと一緒と言うけれど、町内・市に届けてち ゃんとするんじゃ。何千人もの人が行くのに、ちゃんと目が見えるの?催し物 が見えるの?」と言われた。

会長さんはとてもしっかりしていて、見識の高い方である。その会長さん からそのようなことを言われ、びっくりすると同時にがっかり、幻滅した。 これでふんぎりがついたと言われる。そういう(考えの)人と一緒だと楽し くない。声をかけてくれた班長さんに迷惑をかけたくないから断った。現実 は厳しいと実感したと言われる。

障害がありながら年を重ねることは、大変なご苦労があったと思います。 市をあげて長寿を祝う会に参加するには、十分すぎる資格を持っている方で す。その人が申し込みすらできなかったのが現状です。

今は障害のある方も積極的に外出しています。しかし、当事者団体の集ま りに参加する機会はあっても、自分の住んでいる地域、町内の集まりに参加 する機会には恵まれていません。

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沢山のできる事があるということを知らなかったのでしょう。

地域の核となる人にこそ、障害のある方の生活の様子を知ってほしい。と 同時に、支援者(ヘルパーを含む)の役割の大きさに気づいてほしいと思い ます。そうすることが、「障害者差別解消」の一歩となり、障害のある方の、 本当の意味での社会参加に繋がると思います。

(中山委員)

② 通所事業所に通われているBさん(知的障害)。事業所から帰宅中、スー パーに立ち寄りフードコート周辺にてくつろいでいた。何か迷惑となる行為 をしたわけではないが、買い物客をじっと見ていたため、一般の方から不審 者として警察に通報される。

後日、通所事業所に警察から問い合わせがあり、B さん・家族・事業所職 員でスーパーへ行き、事情説明を受ける。店側も B さんのことは認識してい た。この店舗のフー ド コートは、飲食・休 憩 等で多くの方が利用 す るが、B さんが特段に迷惑な行為をしたわけでもないため、店側も問題との認識はな かった。今までにも狭い通路に立ち止まるなどをしていた時には声かけをす るなどの対応を行い、B さんを含め気持ちよく買い物ができる環境づくりを されていた。

B さんのように、日常を過ごしているだけで不審者と見られることは、本 人や家族等にとってはとてもつらいことと考える。

(久世委員)

② 自閉症の子供をもつお母さんより

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③ 発達障害の未就学児を持つお母さんより

病院…アトピーがひどく、近くの皮膚科に言ったが待ち時間が長く結局受 診することができなかった。便宜を図ってもらえるように病院側に交渉した が、「どの方にも平等にしておりますので、特別扱いはしません」と言われた。 目で見える障害者に対してはわかってもらえると思うが、内部障害や自閉症 でおとなしい子供はなかなか理解してもらえない。

④ 保育園にて

2歳児のクラスの保育士が発達障害のある疑いのある子どもに対して「グ レー」と呼ぶ。(健常と障害者のどちらかわかりにくいグレーゾーンから来て いる)他のこどもたちの面前で呼んでいた。発達障害の疑いのあるこどもに 対して泣き声がきこえない部屋に閉じ込めたり、本の角で頭をたたいたり、 おやつは与えずそこの保育士が代わりに食べたりしていた。

クラスの中で、言葉の早い子がグレーってなに?という事を聞いたことで発 覚した。

⑤ 入所施設にて たまたま施設に行って見た光景

入浴時に全裸にして整列させ軍隊のような命令口調で入浴介助をするスタ ッフがいた。(有名な施設です)

⑥ 小学校にて

自閉症の特徴で物事の見通しができないとパニックになる。よって我慢し て取り組む時間的な見通しがわかる視覚的支援(砂時計を使ったりする)が ないと学習面においてうまくこなせない。とても性格の先生にも関わらず、 そういうことが理解できず「辛抱のないお子さんですね」と評価された。

⑦ 病院にて

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⑧ 地域にて ヘルパーより

外出支援で利用者さん(肢体不自由者)と買い物に行っている時、本人と 目も合わせずヘルパーとばかり話をしようとする。しっかり利用者も店員に 話をしているのにも関わらず無視することがあった。

⑨ 最後にオリンピックで感じたこと

パラリンピックがオリンピックの後になるので、付け足しのような気がし て不公平である。先に開催してアピールした方が盛り上がるのではないだろ うか。最近はテレビで放映するようになったが、1964年当時にパラリン ピックがあったことなど、知っている人は少数なのではないでしょうか。

(山口委員)当事者会会員より聞き取り ① 福祉事務所にて

配慮が足りないと感じることがある。骨折しているにもかかわらず、面談 のため福祉事務所に来所を求められたことがある。

② 福祉事務所にて

ゴミ袋の無料配布が来所受け取りなのだが、障害のため外出がママならな いので取りには行けず、ヘルパーに購入してもらっている。

③ 話を取り合ってもらえない。話の内容を理解するのに時間がかかる。特 に早口で説明され、内容がわからないままで決断を求められると保留するし かないので、ゆっくりと話してほしい。

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(川場委員)

A 氏は、特別養護老人ホームに勤務しています。会議やミーティングなど では、よく聞こえないのでノートテイクをつけてほしいと要望したが、つけ てもらえないでいます。

勤務先での難聴者は彼ひとりです。

要望先が自分の勤務しているところなので、あまり強くは言えず困ってい る様子です。いかがしたものでしょうか。

(鷹取委員)

障害者手帳4級の母と二人暮らし。私(長女)が働きながら高齢の母を介 護していた。障害も重度になってきているが、認知症も重く、徘徊するが帰 る我が家がわからなくなったり、警察からの連絡もたびたびあり、近所から も嫌がらせの苦情が出て困っていた。

半年前にグループホームへやっと入所できたが、母が家に帰りたいと言っ て困っている。原因を聞くと、介護者へお願いしても知らんふりで介護して くれない。また、いじめにあっているらしく手や足にあざができていたこと も確認している。

私も母から今入所のグループホームへの色々と苦情は聞いているが、現在 体調を崩して夜眠れないし、頭痛がひどくて心療内科へ通院している。

母には、自宅へは帰っても介護者が誰もいないことがわかってもらえない。

(桒田委員)

弁護士会として、相談者などが障がい者の方であった場合につき行うべき 合理的配慮を記した対応要領等の策定について検討中。

障害者差別解消のため対話の促進が重要であることから、自治体と住民と の間に生じたトラブルを解決するために弁護士会が設置した紛争処理機関で ある行政仲裁センター岡山等を活用できないか検討中。

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分野 団体区分 所属区分 所属団体 役職名 氏名

行政 地方公共団体 障害者施策主管部局 保健福祉局障害福祉課 課長 近藤 雅明

人権主管部局 市民協働局人権推進課 課長補佐 吉村 裕行

福祉事務所 保健福祉局北区中央福祉事務所 生活福祉第5係長 神蛇 和惠

保健所・保健センター 保健福祉局保健所健康づくり課 精神保健担当課長 末石 富士子

教育委員会 教育委員会指導課 教育支援室長 服部 道明

学校 岡山県立岡山南支援学校 指導教諭 三宅 美穂 欠席

関係機関団体等 当事者 障害者団体・家族会 岡山市身体障害者福祉協会 会長 鷹取 清彦 欠席

岡山市視覚障害者協会 相談役 藤澤 弘一

岡山市中途失聴・難聴者協会 会長 川場 充

岡山市手をつなぐ育成会 副会長 宮﨑 良子

岡山市精神障害者団体連絡会 代表 山口 雅臣

福祉等 社会福祉協議会 岡山市社会福祉協議会 係長 久世 いずみ

相談支援事業者 旭川児童院 地域活動支援センター旭川荘 所長 村下 志保子

岡山南障がい者相談支援センター 管理者 村上 眞

社会福祉施設 浦安荘 副施設長 中山 真

岡山市手をつなぐ育成会 統括施設長 高中 美和

民生・児童委員 岡山市民生委員児童委員協議会 理事 根木 一江

医療・保健 医師 岡山県精神保健福祉センター 所長 野口 正行

法曹等 弁護士 岡山弁護士会 桒田 睦

学識経験者 川崎医療福祉大学 医療福祉学部 医療福祉学科 准教授 竹中 麻由美

計 20名

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  に関する対応要綱について ………8 6 障害者差別解消法施行に伴う北区の相談窓口について ……… 16 7 その他 ………

防災課 健康福祉課 障害福祉課

防災課 健康福祉課 障害福祉課

社会福祉士 本間奈美氏 市民後見人 後藤正夫氏 市民後見人 本間かずよ氏 市民後見人

佐和田 金井 新穂 畑野 真野 小木 羽茂