カオリン粒子を含む水ガラス系注入材で改良された 土の一軸圧縮強さ
著者 山口 晶, 岡田 和成, 横井 勉, 金高 鉄次, 飛田 善雄
雑誌名 東北学院大学工学部研究報告
巻 53
号 1
ページ 3‑9
発行年 2019‑02
URL http://id.nii.ac.jp/1204/00024019/
│
│
研究論文
1 1
カオリン粒子を含む水ガラス系注入材で改良された土の 一軸圧縮強さ
Unconfined Compression S t r e n g t h o f Grouted S o i l Improved with Water G l a s s G r o u t i n g M a t e r i a l I n c l u d i n g K a o l i n Powder
山 口 晶 * 岡 田 和 成 付 横 井 勉
Ak i r a YAMAGUCHI Kazunari OKADA Tsutomu YOKOI
金 高 鉄 次 付 *T e t s u j i KANETAKA
飛 田 善 雄 *
Y o s h i o TOBITA
A b s t r a c t : 8 0 i l specimens improved with g l a s s . t y p e m a t e r i a l i n c l u d i n g k a o l i n powder were s u b j e c t e d t o u n c o n f i n e d c o m p r e s s i o n s t r e n g t h t e s t s . The specimens wer e made u s i n g a one'dimensiona l seepage a p p a r a t u s . The uniqu e r e l a t i o n s h i p between t h e u n c o n f i n e d c o m p r e s s i o n s t r e n g t h and c o n d i t i o n o f g r o u t m a t e r i a l was d e r i v e d from t h e t e s t r e s u l t s . I t was confirmed t h a t t h i s r e l a t i o n s h i p h e l p s e s t i m a t e t h e u n c o n f i n e d s t r e n g t h o f g r o u t e d s o i l .
Keywords: U n c o n f i n e d compression d i m e n s i o n a l s e e p a g e t e s t
1 はじめに
1995
年兵庫県南部地震や20 1 1
年東北地方太 平洋沖地震では大規模な液状化被害が発生した。これらの地震では,既設構造物直下においても液 状化が多数発生したことから,構造物の直下の地 盤改良の実施が,現在の重要な課題である。
既設構造物直下の地盤改良を考えた場合,現 状では浸透注入工法が一番適しているとされてい る。浸透注入の利点は,地盤自体がすでにもって いる土構造を破壊することなく土粒子同士の結び つきを強くすることができること,直上からの施工の みでなく側面から注入管を挿入しての地盤改良も 可能であることである。これにより,施工時に既設 構造物に与える影響を最小限に抑えつつ,地盤を 改良することが可能である。
浸透注入工法で用いられる注入材は大きく分け て二種類存在する。一つがセメント系注入材に代 表される懸濁液型注入材であり,もう一つが水ガラ
*東北学院大学
H 日:本基礎株式会社
*** ~曹産業株式会社
s t r e n g t h
,G r a s s . t y p e g r o u t
,Kaolin
,One
ス系注入材に代表される溶液型注入材である。
汎用的なセメント系注入材の化学組成は,
8i02
が15"'25
%,Al 2 0 3
が3 . 5
%以上,CaO
が40'"
70
%,80 3
が4 . 0
%以上で形成されている[ 1 ]
。セ メント系注入材を地盤に注入すると,セメント自体 の水和反応により,ケイ酸カノレシウム水和物が生 成し,土粒子が接着され,土中水の一部が水和物 中に固定される。また,セメントの水和反応により 生成する水酸化カルシウムは,反応性の高い粘土 鉱物とポゾラン反応を起こし,改良土の長期強度 の向上に寄与する。改良土は短期強度と長期強 度に優れるため,恒久的な地盤改良材として一般 的に用いられている。ただ、し, セメント粒子の平均 粒径は,普通セメントで20μm
,超微粒子セメント で4μm
,近年開発されている極超微粒子セメント で1.5 μm[2]
程度である。またセメント系注入材は,対象土質や配合条件により土壌環境基準を超え る六価クロムの溶出が認められる場合がある[
2 ]
。水ガラス系注入材は,主剤として水ガラス
(Na20 ・ n8i0 2
溶液)を用い, 硬化剤としてセメント などの懸濁液や酸あるいは酸性塩を用いる注入 材である。硬化剤としてセメントやベントナイトを用場合の
1 1 2
程度まで抑制できる可能性がある。た だし,この注入材を実用化するには,水ガラス系注 入材へのカオリン混合が,改良土の一軸圧縮強さ に悪影響を及ぼさないことを明らかにしておく必要 がある。そこで本研究では,水ガラス系注入材に混合し たカオリンの質量が,固結後の一軸圧縮強さにど のような影響を与えるかを調べることを目的とした。
まず,してつかの粒径のケイ砂試料を用いて供試 体を作製し,カオリン混合量や水ガラス濃度を変え た注入材の一次元浸透実験を行った。次にこの供 試体について,養生後に一軸圧縮試験を行った。
これらの一軸圧縮強さを,水ガラス濃度,カオリン 混合量,試料の粒径等をパラメータとして整理する ことにより,どのような条件ではどの程度の一軸圧 縮強さになるのか検討した。
2 . 1
実験条件使用した試料はケイ砂
4
号,ケイ砂5
号,ケイ砂 6号である。図1に試料の粒径加積曲線を示す。
全て均一な粒径となっている。表
1
に各試料の物 理特性を示した。使用した注入材は
3
号水ガラスと硫酸ナトリウム,カオリンである。カオリンは粘土鉱物(カオリナイト) であり,工業製品として広ぐ流通している。一般に は陶土として利用されることが多い。本研究で用い たカオリンは,平均粒径 1.
5μm
と通常より細かい カオリンを用いた。注入材の水ガラスの濃度は,重量パーセントで,
1 2 . 5
%,1 5 . 0
%,1 7 . 5
%,2 0 . 0
%,2 2 . 5
%と した。この水ガラス溶液1 1
当たりに対して,それぞ れカオリン混合量を,0 g
/l,1 5 g
/l,45 g / l
とした。実験条件を表
2
に示す。供試体の相対密度は 全て6 0 %
とした。2 実験
いるものを懸濁型,無機系や有機系の溶液の硬化 剤を用いるものを溶液型という。特に溶液型は懸 濁物質を含まないため,浸透性に優れ砂質土にも 注入可能であるが,強度はセメント系よりも劣る。
従来は仮設に対して使用される場合が多かったが,
近年は耐久性が確認されてきたことから,大きな強 度を必要としないような液状化対策などの恒久的 対策に使用される事例が増加している。
水ガラス系注入材の利点は,懸濁液型注入材 よりも相対的に浸透性が良いことであるが,固結時 に注入材の体積収縮が発生することが場合によっ ては問題になる。土粒子のみで形成された地盤で あれば,注入材の体積収縮により土粒子同士を引 き寄せる効果が発揮され,見かけ上有効応力が増 加することになる。しかし,杭や構造物の基礎部分 を含む地盤改良となった場合,注入材の体積収縮 により, 地盤と構造物の聞に隙聞が発生してしまい,
十分な改良効果が得られない場合がある。なお,
ホモゲノレでは体積収縮が
1 5 " " 2 5
%発生すること が分かっている[ 3
,4 ]
。著者らは,この注入材の体 積収縮を抑制する方法として,水ガラス系注入材 にカオリンを混合する方法を考案した。現在は,カ オリンの種類と混合盆が,体積収縮盆の抑制に与 える影響を検討中であるがカオリンを混合しない砂砂砂イイイケケケ号号号1
5 6
↑
十一20
0 001 60 40
ま)凶宵余同制M
明県 明
2 . 2実験手順
実験に使用した一次元浸透装置の写真を図
2
に示す。砂供試体をセットするアクリノレ管は,長さ7 0 c m
,直径5c m
である。管の内部の上下端には 直径1mm
程度の孔を複数あけた厚さ1 c m
のア クリノレ円盤を置き,フィルタとした。アクリノレ管の下 部は水槽および注入材 槽とつながっている。水と 注入材は,アクリル管下部から試料土に浸透させ 上部から排水した。上部からの排水量はメスシリン 試料の物理特性試料名 ケイ砂4号 ケイ砂5号 ケイ砂6号 土粒子の密度 2.640 2.650 2.640
(g/cm3)
最大間隙比 0.976 1.049 1.064 en抽X
最 小間隙比 0.688 0.679 0.684
合m m
平均粒径 1.141 0.600 0.353 品。(mm)
図
1
表1
表
2
実験条件実験名 書式料 水ガラス濃度 カオリン混合.
(%) (gll)
T4'125'O
。
T4・125'15 12,5 15
T4・125・45 45
T4・150・0
。
T4・150・15 15
,
0 15T4'150・45 45
T4'175・0
。
T4・175・15 ケイ砂4号 17,5 15 T4'175'45 45
T4'200'O
。
T4'200'15 20,0 15
T4・200・45 45
T4'225・0
。
T4'225'15 22,5 15 T4・225・45 <15
T5'125'O
。
T5・125・15 12,5 15
T5・125・45 45
T5'150・0
。
T5'150・15 15,0 15 T5・150・45 45
T5・175・0
ケイ砂5号
。
T5・175・15 17,5 15 T5・175・45 45
T5・200・0
。
T5・200・15 20,0 15 T5'200'45 45
T5'225・0
。
T5'225・15 22.5 15
T5・225・45 45
T6・125'0
。
T6'125'15 12.5 15 T6・125・45 45
T6・150,0
。
T6・150・15 15.0 15
T6'150・45 45
T6・175・0
。
T6'175'15 ケイ砂6号 17.5 15 T6・175'45 45
T6・200・0
。
T6・200・15 20.0 15
T6'200'45 45
T6・225・0 22.5
。
T6'225・15 15
T6'225・45 45
ダーにより計測した。
実験手順を以下に箇条書きで示す。図
3
に各ス テップの模式図を示す。1
)アクリノレ管下部に下ペデスタルと孔が空いたア クリノレ円盤を設置した後,アクリル管内に土試 料を乾燥落下法で堆積させ,側面を軽くたたく ことで密度を調整する。その後,上部に孔が空図
2
一次元浸透実験装置いたアクリル円盤を置き
0
,2 MPa
の垂直力を かける。2 )
水頭差1.2 m を保ちアク
リル管の下部から水を通水する。上部から水が流出したことを確認し,
通水を止める。
3 )
所定の濃度の注入材をアクリル管下部から注入 圧( 0
,0 5 MPa) をかけて浸透させる。
4 )
計算上試料内の水が注入材に置き換わった直 後付近で,濁りが見られるものの透明に近い注 入材が上部から流出する。5 )
さらに,継続して注入材を流し,懸濁した注入材 がアクリノレ管上部から排出してから,3 0 0ml 流
出させる。所定量に達したら注入を止める。6 )
注入材が流出しないようにアクリル管下部を非排水状態とし,
注入材の注入管をアクリル管か ら取りはずす。7 ) 上部に湿った布を被せてビ
、ニーノレで覆い,室 温25
0C
で所定の日数( 1 4日間)養生を行う。
8 ) 所 定の 日数に達したら,アクリノレ管も含めて高
さ1 2 cm
に切断する。アクリル管から試料を取り 出し, 一軸圧縮試験を行う。3 実験結果と考察
3 . 1
水ガラス濃度と一軸圧縮強さ表 2に示したそれぞれの実験条件毎に 5つの 供試体で一軸圧縮試験を行っているが,供試体の 位置により一軸圧縮強さが大きく偏るような傾向は みられなかった。そこで,これ以降は,一つの実験 条件の一軸圧強さの平均を一軸圧縮強さの実験 値
q u
,仰とし,それをもとに議論を行う。固
1)供獄体作製 百面和 3)注入材の注入
困
4)透明な注入材の流出 5)白濁した注入材の排 水
A H
‑ ‑ ‑ ‑ ‑
‑
ω'7)養生 8)一軸圧縮試験
図
3
実験手順模式図図
4
にケイ砂4
号,図5
にケイ砂5
号,図6
に ケイ砂6号の水ガラス濃度と一軸圧縮強さ q u ,
expの関係をカオリン混合量毎に示す。図中の直線は 近似直線である。一軸圧縮強さ俳句仰は水ガラス濃 度に対してほぼ直線的に増加しており,その近似 直線はx軸と0'"'‑'11%の範囲で、交わっている。な お,これらの近似直線の
x
軸との交点の平均を計 算したところ,7 . 1
%であった。この物理的意味は,砂 試 料 の 供 試 体 は 注 入 材 の 水 ガ ラ ス 濃 度 が
7 . 1
%以下の場合は自立しないため,一軸圧縮 強さを求めることができないことを示している。そこ で,図 4'"'‑'6の実験結果について,水ガラス濃度が7 . 1
%で一軸圧縮強さq u
,expがO k Pa
を通る近似 直線を求め,これを補正近似直線とした。図 4'"'‑'6 に対して補正近似直線に書き換えたものが図 7'"'‑'9
である。これらのグラフを比較すると,ケイ砂4
号 から5
号,6
号と試料の粒径が小さくなるに従い補 正近似直線の傾きが大きくなること,図 7'"'‑'9の全てにおいてカオリン混合量が多くなると近似直線 の傾きが大きくなることがわかる。
3 . 2
平 均 粒 径0
50と補正近似直線の傾き ここで,図 7'"'‑'9の補正近似直線の傾きを,カオ350 300
~ 250
色.
~ 200
0
芸
150i f
量
100 I 50水ガラス濃度(%)
図
4
ケイ砂4
号の水ガラス濃度と一軸圧 縮強さの関係300
3
帽 お~ 200
むr
引J
I畏 150
量
鍵 100350 I ̲ .. 0 0 .̲ .
一一・‑ーカオリン混合量Ogll 一企ーーカオリン混合量 15gll
‑・ー カオリン混 合 &45gll
50
0
o
5 10 15 20 25水ガラス濃度(%)
図
5
ケイ砂5
号の水ガラス濃度と一軸 圧縮強さの関係3
一一・‑ー カオリン混合量Og/l 3Q 企ーーカオリン混合量 15g/1
: ? I
→・ー カ オ リ ン混合量45gll 三 2~ 200 o‑?
拭J 額 150 if
量
100I 50
。 。
5 10 15 20 水ガラス濃度(%)25
図
6
ケイ砂6
号の水ガラス濃度と一軸 圧縮強さの関係量によって異なることが示された。その補正近似直 線の傾きをカオリン混合量で整理すると,試料の 粒径毎に図
1 0
のようになることが分かった。この関 係は,地盤の粒径,カオリン混合量,水ガラス濃度 に応じて,一軸圧縮強さqu
が一義的に定まる可能 性があることを示している。従って,この関係を用 いることにより,カオリンを混合した水ガラス注入材 で地盤を改良した場合改良体がどの程度の一軸 圧縮強さq u
になるかを推定できる可能性がある。そこで,本研究の実験結果をもとに,一軸圧縮強 さの推定値qu.estの算出方法を検討する。
ここで提案する一軸圧縮強さの推定値
qu .
削 の 算出手順は次の通りである。まず図
1 0
の関係は3
つの粒径の試料の実験結 果であるが,試料の粒径を平均粒径で代表させる ことにより,これをある範囲の任意の平均粒径に拡 張を試みる。リンの混合量に対して整理する。図 7'"'‑'9の補正近 似直線の傾きを,カオリンの混合量に対して,試料 別に整理した図が図
1 0
である。この図においても, 試料の粒径が小さくなると近似直線の傾きが大きく なること,カオリン混合量が多くなると近似直線の 傾きが大きくなることが明確に示されている。カオリ ンを混合することにより一軸圧縮強さが低下しな いこと,若干ではあるが一軸圧縮強さがカオリンの 混合量に応じて大きくなることが確認できた。一軸圧縮強さの推定
4 . 1
一軸圧縮強さ qu.estの 推 定 手 法本実験結果から,水ガラス濃度と一軸圧縮強さ
れ.eXllの関係、は補正した近似直線で表すことが可 能で,その補正近似直線の傾きは,カオリン混合
4
350 300 250 200 150 100 50 { 時 皇
)E
3
守山 刊怨 提出 事
│
一一・‑ー カオリン混合量 Ogll
‑‑i. ‑.カオリン混合量 15g11 ..・‑ー・ カオリン混合最 45g11 350
300 250 200 150 100 50
( £ ﹄
) J
拘源 岨標 凶同 事│
。 。
30 25 20 15 水ガラス濃度(%)
。 。
5水ガラス濃度(%)
ケイ砂
6
号の水ガラス濃度と一軸圧
縮強さの関係、図
9
ケイ砂4号の水ガラス濃度と一軸圧縮強さの関係 図
7
一一・一一ケイ砂4号の実験 一企一一ケイ砂5号の実験
‑・ー ケ イ 砂6号の実験 20
15
10
5 (そ
も主 )初 忌
Q索
個可 申州 市同 案 カオリン混合量 Ogll
カオリン混合量 15g11 カオリン混合量 45g11 350
300
. .
ι」祖d
p
~ 200
0・
祇J
t
匹I I l l i S
250
150 100 50
。 。
50図
1 0
粒径に対する水ガラス濃度とー 軸圧縮強さの補正近似直線の傾きカオリン混合量(凶) (%)
ケイ砂
5
号の水ガラス濃度と一軸圧 縮強さの関係水ガラス濃度
図
8
すことが可能となる。例としてカオリン混合量が
1 0 g / l
の場合の,水ガラス濃度と一軸圧縮強さの推定 値 qu.estの関係を図1 4
に示す。また,試料の平均 粒径が0 . 5 m m
だ、った場合の水ガラス濃度と一軸 圧縮強さの推定値qu.estの関係、を図1 5
に示す。本研究で得られた実験結果について,仮に近 似曲線等で補間できると考えた場合には,図
1 4
や図1 5
で示したように,ある範囲における任意の 平均粒径,水ガラス濃度,カオリン混合量の注入 材で改良した試料の一軸圧縮強さq u .
聞を算出する ことが可能となる。一一・一一平均粒径O.4m m
‑‑A ‑‑平均粒径 O.5m m
‑‑. ‑‑平均粒径 0.6mm 一一0一一平均粒径 07mm 一色一 平均粒径 08mm
‑ー口 ‑‑平均粒径 0.9mm
園 田. . . 一 平均粒径 10mm
圃・!o(‑‑平均粒径 1Imm
. . ・ .
.平均粒径1.2mm図
1 0
では,近似直線は平均粒径が小さいほど 上に位置し, 傾きも大きくなっている。そこで,試料 の平均粒径Dso
と図1 0
中の近似直線の切片と傾 きを整理することとした。平均粒径に対する図1 0
の近似直線の切片を図1 1
に, 傾きを図1 2
に示す。図
1 0
は二次曲線,図1 1
は累乗の近似曲線で結 んだ。図1 0
を見るかぎり,近似曲線で結ぶことに 問題はないと恩われるが,例えば粒度分布が広い 範囲にあるような士に対してはこの仮定が成り立た ない可能性がある。仮に図1 1
と図1 2
中の近似曲 線関係が成り立つとした場合,0 . 3 5 m m
から1.1 4 mm
の範囲の任意の平均粒径Dso
で,図1 0
に示 したような補正近似直線の傾きとカオリン混合量の 関係を示す直線を描くことができる。例として0
.4m m
から 1.2m m
までの平均粒径Dso
で,カオリ ン混合量と補正近似直線の傾きを描いたものを図1 3
に示す。この図より,図7 " " ' 9
に対応する水ガラ ス濃度と一軸圧縮強さの推定値q
叩引の関係を示(さ
£﹄ )初
s n
緩回選対
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園 田C岡 田近似直線の切片 20
10 15
文S
eS H閣 議制
カオリン混合量(g/り
図
1 3
推定した粒径に対する水ガラス濃 度と一軸圧縮強さの近似直線の傾き1.2 5
平均粒径 (mm)
図
1 0
の近似直線の切片と 平均粒径の関係図
1 1
一一・一一平均粒径 O.4mm
‑ー企ーー平均粒径 O.5mm
‑‑・‑‑平均粒径 0.6mm 一一0一一平均粒径 07mm 一企 一 平均粒径 0.8mm
‑‑ローー平均粒径 0.9mm 一一手一ー平均粒径 1.0mm
・・×ー・平均粒径 1Imm
. . ・ .
.平均粒径1.2mm150 100 50
( 問 主 ) E2 守初 鋲援 出薄
l
01
0.08
0.02 0.06
004
初回単Q議回挙制
1 .2 平均位径 (mm)
図
1 0
の近似直線の傾きと平均粒径 の関係図
1 2
ケイ砂4~号カオリン Ogll ケイ砂4号 カ オ リン 15g11 ケイ砂4号 カオリン 45g11 ケイ砂5号 カオリン Ogll ケイ砂5号 カ オ リ ン 15g11 ケイ砂5号 カオリン 45g11 ケイ砂6号 カ オリンOgll ケイ砂6号 カ オ リ ン 15g11 ケイ砂6号 カ オリン45g11
‑ & ・ o A
口V× ・
一一・‑ーカオリン量 Ogll
‑ー企ーー カオリン量 10gll . .・..カオリン量 20gl1
‑<:ト カオリン量 30gll
‑‑‑‑d.ー カオリン量‑10ダl
‑‑口ーーカオリン量50gl1
250 200
150 100 ( 側 主
) E 2
守刷 串篠 山mQ
拘線 価婚 出窓
│
150
100 50 {E
4) E2守拘鋲鍵出事│
50
一軸圧縮強さの推定値L..(kPa)
一次圧縮強さの推定値と実験値の比較 差が
100kPa
の範囲内に収まったことから,提案 した算出手法は妥当な実験結果を与えるものであ ったことが確認できた。カオリンを混合した水ガラス・注入材については,
まだ開発途中であり,実地盤に注入して強度を確 認した事例がない。今後は,実際の地盤に注入し た事例について,本推定手法を適用し,その妥当 性を確認する必要がある。また,実験データも粒 径がそろったケイ砂試料による実験結果であり,粒 径が広い範囲で分布している試料にも適用できる か等を検討する必要がある。
350
。 。
図
1 6 4 . 2
推定手法の確認ここでは前節
( 4 . 1 )
で提案した一軸圧縮強さの 推定値q u .
凶の妥当性を確認することとする。ただし,本注入材は開発途中であり実際の地盤に注入し てその効果を確認した事例がない。そこで,本研 究で行った実験について,前節
( 4 . 1 )
で示した方 法で一軸圧縮強さの推定値qu.estを算出し, 一軸 圧 縮強さの実験値qu,cxpと比較することとする。これは 近似式を求めた元データと近似式から求めた推定 データを比較することを意味し,近似の精度が高 いほど,一致した結果となる。図
1 6
に実験値と推定値の比較を示す。直線が1
対1
の関係を示している。プロットは概ね推定値 の100 kPa
以内の範囲に収まっている。結果を整 理する過程で、行なった近似における誤差の影響は少ないと言える。
参考文献
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5まとめ
本研究では、カオリンを混合した水ガラス注入 材を用いて一次元浸透実験を行い,養生後に一 軸圧縮試験を行った。カオリンを混合することによ り,一軸圧縮強さが低下するような悪い影響がない ことを確認するとともに,カオリンの混合量に応じて 一軸圧縮強さが若干ではあるが上昇することが分 かった。一軸圧縮強さ qu.expを水ガラス濃度,平均 粒径,カオリン混合量で整理することにより,任意 の平均粒径,水ガラス濃度,カオリン混合量にお ける一軸圧縮強さの推定値qu.estを算出する手法を 提案した。その手法に基づいて,本実験結果と算 出手法を用いた推定値を比較したところ,両者の