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ASt udyo ft hes o unde nvi r onme nto ft her ooms pa c ef o rt heve r ba lc ommuni c a t i o n be t we e nI nf a nt sa ndPa r e nt s .

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Academic year: 2021

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(1)

乳児と養育者 ( 親)の音声コミュニケーション行動と 家庭 内の音環境 に関する研究

ASt udyo ft hes o unde nvi r onme nto ft her ooms pa c ef o rt heve r ba lc ommuni c a t i o n be t we e nI nf a nt sa ndPa r e nt s .

志村 洋子 t * , 竹内 淳 2 , 山根 直人 3

YokoShi mur a l * ,JunTa keuchi 2 , Naot oYamane 3

1 埼玉大学 教育学部 幼児教育講座 Fa c ul t yo fEdu c a t i o n, Sa i t a maUn i v e r s i t y 2 積水化学 工業株 式会社 住宅技術研 究所

Se ki s uiCh e mi c a lCo. , Lt d Ho us i n gTe c hnol ogyl ns t i t u t e 3東京学芸大学大学院 連合学校教育学研 究料

Th eu n i t e dGr a du a t eSc hoolofEdu c a t i o n, Toky oGa kug e iUni v e r s l t y

Abs t r ac t

Th epu r pos eoft h epr e s e n ts t u dyi st oa n a l yz et h ec ha r a c t e r i s t i c soft h el i v i ngr oom s pa c et h a tp r ov i de s c omf o r t a bl e e nv ir on me n tf o rt h ei n f a nt sa n df a mi l yme mbe r sf romt h ea s pe c tofs ou n d. Thi ss t u dyf oc us e sma i nl yon t h ee v a l u a t i onoft hes ou n dc h a r a c t e r i s t i c so ft h el i v i ngs pa c et h a ts u ppo r ta ndma i n t a i nt h ede v e l o p me n tofv e r ba l c ommuni c a t i ona bi l i t yt h a tc a nbec u l t i v a t e ds i gni f i c a n t l ybyt h ei n t e r a c t i onbe t we e nt h ei n f a n t sa n dt h epa r e n t s .

I nt hi sy e a r ,wedi r e c t e dou ra t t e n t i ont ot h ei nf a n tc r y l nga n ds t u dyt h er e l a t i ons h i pbe t we e nt h el i v l ngS Pa C ea ndt h e s ou n dc h a r a c t e r i s t i c s ・Wei nv e s t i g a t e dt h ea c t u a lc on di t i onsoft h es oun dpr e s s u r el e v e l( d B)a n ds ou ndpi t c h( Hz ) i n h e r e ntt ot h ei n f a n tc r yl ng.A t o t a lo f28pa ir so fi n f a nt sa n dmo t h e r so rf a t he r s ,t womon t hst oon ey e a ra n dll mon t hsi na g e ,pa r t l C I Pa t e di nt h eme a s u r e me n t .Wer e c or de dt hei nf a ntc r y l nga tt h es i t eon eme t e ra pa r tf r om t he i n f a n t ' smou t hi na na ne c hoi cr oom.Th eme a s u r e me ntda t awe r ea na lyz e da n df ou rpa t t e r nso fs ou n dc h a r a c t e r i s t i c s we r ede t e c t e d. Th ei n f a ntc r yl ngC h a r a c t e r i z e dbyt h ehi gh‑ f r e qu e n c yc ompon e n ta n dt h el a r g ev ol u mewa sr e c ogn i z e d a sac r y l ngi n di c a t i ngl n C r e a S e de me r g e n c ya n da ppe a r e dt oh a v ec o ns i de r a bl ee f f e c t sont h es u r r ou n di ngs .I nt hi s e x pe r i me nt ,wet a k ea na ppr oa c ht or e l a t et h epa r e nt ' Spa t t e r nofh e a r i ngoft h ei n f a n tc r yl ngw it ht h es ou n d e nv i r onme n ti ns i deoft h er oom.

Th er e s ul t soft hi ss t u dyc o nt r i bu t et ot h epr o c e s so fr e mode l i n goft h el i vi ngS pa c e,a ndt os u gg e s tf わrt h er e c e n t c hi l dc a r er e l a t e dpr o bl e msi nc l u di ngo fc hi l da bus e .

Ke yWar ds:

I nf a n tc r yl ng, S Ou n dp r e s s u r el e v e l , Comf o r t a bl er oom,Sou n de nv ir o nme nt ,Ac ous t i ca na l y s t s , Mo t h e r ‑ I n f a n ti n t e r a c t i on,Ch i l da bus e

* 〒3 3 8 ‑ 8 5 7 0 さいたま市桜区下大久保 2 5 5 電話 : 0 4 8 ‑ 8 5 8 ‑ 31 7 2 FAX:0 48 ̲ 8 5 8 ̲ 31 7 3 E‑ ma i l:y o k o @p o ・ q t ・ s a i t a ma ‑ u ・ a c J P

‑ 27‑

(2)

1 . 本研究の 目的

本研究 は、乳幼児や家族が快適 に過 ごせ る居室空 間特性 を音響の視点か ら解析す ることを目的 とし、

特 に、乳幼児の音声行動が発揮 され養育者( 親)との コ ミュニケーシ ョンが確立で きる快適居室空 間、 ま た乳幼児の泣 き声 や叫び声が よ り反響す ることな く、

養育者のス トレスが低減 されるような音響特性 の居 室空間を開発す ることを目的 としている。

2 . 研究の背景

我 々が実際の泣 き声 を聞 くとき、例 えば狭い空 間 で間近 に強い調子 の泣 き声 を聞 く場合や よ く響 く室 内で何 人かの乳児が一斉 に泣いた りす る場合 に比べ、

一定の距離 をおいて聞いた場合や屋外で聞いた場合 では、 泣 き声 に心 を動か され る程度 は異 なって くる。

泣 きが持つ 「 音量」や 「 声の高 さ」 は聴取者 にス ト レスを与 える大 きな要素であ り、 とりわけ音量 はそ の聴覚的印象 を大 きく変動 させ る もの と考 え られる

現在 、増加をたどる乳幼児の虐待など養育上の問題 に は、この泣き声がその発端になることもある。

これ まで新生児や乳児の泣 きは医学分 野で多 く研 究 されて きた。 これは泣 き音声の音響分析か ら児の 病態 を探索す るためで、特 に健常乳児 と障害児の泣 きには検出可能な差があることか ら、 ダウン症の診 断や乳児突然死症候群のス クリーニ ングに活用 され ている。一方最近では、泣 きの原因を推定で きれば 育児 に有用 と考え られ、泣 き音声 の翻訳 ソフ トが開 発 されている。 しか し、泣 き声が有す るリズムパ タ ンや ピッチパ タンは、乳児間 ・月齢 間の差異が大 き く、例 えば一人の乳児 を養育す る親 に とって、他児 の泣 き声か ら自ら乳児の原因を正確 に類推す ること はなかなか難 しか った。 また、 こうしたシステムの 複雑 な音響特性処理の枠組みが十分あ きらかでない こともあわせ、実際の育児や保育の現場で活用 され てこなか った現状がある。

さて、 ー泣 き声 をどの ように捉 えるか についての心 理学的分野での先行研究では、泣 き声が持つ抑揚 と リズムパ タンの変化 といった音声特徴が主 な聴取対 象 とされて きた。つ ま り、聴取者の主観的な意味性 や泣 きの理 由を聴取対象 としている。例 えば、母親 や看護士 な ど乳児 にかかわる経験 を持つ場合では、

「 痛み」の泣 きについては 50‑8 0%の正解率である ものの、空腹 などでは低 くなるとい う結果 もある [ 1 ] 。

また、最近では乳児の泣 き声 について父親の聴取特 性 を検討 し、父親群 に比べ学生群 は泣 き声 をよ りネ ガテ ィブな もの と認知す る傾 向を明 らか に し、親発 達の指標 になることを報告 している [ 2] 。

こう した研究 においては、泣 き声 その もの 「 声 の 高 さ」 の基準 ( Hz) と 「 音量」の基準 ( d B)を定量的 に 設定 して実験す ることは困難であったため、 これ ま での聴取実験では十分 に検討 されて こなかった。 こ れは、泣 き声が どの ような室内の音響環境で録音 さ れたか、 さらには聴取す る際の室内空間が どの よう な音響環境 に設定 されたか、などを明確 にす ること が難 しい ことによる。 しか し、泣 き声の音量や高 さ によっては聴取者 にス トレスをもた らす大 きな要因 であることが養育者か らだけでな く、保育現場か ら

も指摘 されて きた。

そ こで本年度 は音源の正確 な物理量 を計測 ・解析 す ることを目的 とし、無響室 を使用す ることで、乳 児の泣 き声 その ものが有す る音量 と音高の実態 につ いて調査 を行 ったので報告す る。

3 . 本年度の研究 3‑ 1 日的

乳児の泣 き声の正確 な物理量 を計測 ・解析す るこ とを目的 とし、乳児の泣 き声が有す る音量 と音高の 実態 について明 らかにする

3 ‑ 2 測定協力児

生後 2 カ月齢か ら1歳 1 1カ月齢 までの乳幼児 とそ の保護者 2 8 組が測定 に参加 した。

3 ‑ 3 測定の方法

積水化学工業㈱ の無響室内及び埼玉県環境科学国 際セ ンター無響室内において測定が行 なわれた。乳 幼児 とその保護者 に一組ずつ入室 して もらい、 「ス トレンジシチ ュエーシ ョン」 によ り 「 他者 に抱かれ た際」の 1 分間の泣 き声 を録音 した。

Fi g. 1に無響室 内でのマ イクロフ ォンの設定状 況 を示す。録音 はマ イクロフォンを児の口元 か ら 1m の距離 を保つため、正面方向、90度方向、1 80 度方 向 、2 7 0 度方向、お よび上方向の位置 に計 5 本設置 して行 なった。 これは、児が泣 く際 に顔や体 を動か す ことが予想 され、一定距離で音声 を採録す るため である。各々のマ イクロフォンで収録 した音声 は、

デー タレコーダ ( 8ch) で同時録音 し 、4ch シグナル

‑ 2 8 ‑

(3)

アナライザーの 1 /3 オ クターブ分析機能及びサ ウン ドスペ ク トログラムを用いて解析 した。

2 70◆ 」 ‑ ‑7 ‑ ‑

‑ 日・ マ イク ロ

7

7 rン

半荘h

Fi g. 1 無 響 室 内で のマ イ クロ フォ ン設定状 況

3 ‑ 4 結果 ・考察

28名の乳児の同 じ状 況 におかれた際の泣 き声 で はあるものの 、1 分間の開始か ら実験終了時点 まで の一人の乳児の泣 き声 には、 しゃ くりあげるような 泣 き声や叫ぶ ような声、語音様音声や吐息の ような 声 など多様 な音声が観測 された。 ここでは泣 き声 の リズムパ タンや ピッチパ タンの分類が 目的ではない ため、それ らの音声 についての基礎的な分析結果 を 中心 に結果 を示す。

Fi g, 2 に 1 名の 9 カ月齢児の 1 3S ∝ か ら37s e c まで の 2 4 秒 間のサ ウン ドスペ ク トル、また Fi g. 3 に 1名 の 1 5カ月齢児の泣 き声 の 3 S ∝ か ら 23S ∝ までの 20 秒 間のサ ウン ドスペ ク トルを示す。縦軸 に示 した周 波数 ( Hz )をみ る と、口で示 した 1 0KHz までの周 波数が観測 され る音声 パ タンと、■で示 した 7‑8 KHzが上限の音声パ タンとに大 き く分類 で きた。さ

らにその音声 には、☆ に見 られる波調構造が明確 な スペ ク トル と、★で示 した ような波調構造が不明瞭 な音声が観測 された。特 に、Fi g. 2 に楕円で囲んだ★

口の特徴 をもつ泣 き声 は、Fi g. 4‑ 1 に示 した 1 /3 オク ターブ分析の結果、2KHzは 90 dBで非常 に強い調 子であることが分かった。一方、Fi g. 2 中の楕 円で囲 んだ☆■の特徴 を持つ泣 き声 は、Fi g. 4‑ 2 に示 した よ うに4K Hz が前者 に比べ 1 0dB減少す る結果であった。

これ らの聴覚印象は、前者 は緊急性が高 く拒否性 が明確 であるものの、後者は母音性の音声特徴が強

く感 じられる ものであ った。なお、この音声パ タンの 傾 向は対象児 にほぼ同様 に出現 し、年齢 の差異 はみ られなか った ものの、音圧 レベルに児の体重 による 差異がやや見 られた。

4. まとめ

無響室 を使用 し、児の口元か ら 1m とい う正確 な 距離で採録 したデー タか ら 4 パ タンの音声特徴が見 出 された。母音性の音声特徴が明瞭 な音声 に比べ、

★口で示 した特徴 の泣 き声 は高周波成分 を有 しその 音量が 9 0 dB と大 きく、とりわけ緊急性が高 く感 じら れる泣 きで、周囲への影響 も大 きい こと、 また聴取 す る ものにス トレス をもた らす泣 き声 と予想 されたO

こうした結果 を受 け、今後 は音響特性が異 なる保 育室内で泣 きが どの ように聴取 され るかについての 聴取実験 を行 い、室内の音響特性が養育者 な どの聴 取傾 向にどの ように関連す るかを探 る予定である

これは育児上のス トレス として 「 子 どもが よ く泣 く」 ことや 「 泣いている理 由が分か らない」 ことが あげ られ、 また、その対処方略 として 「その場 か ら 離 れ別室で気持 ちを整 える」 とい う行動が とられる こと [ 3 ] などが明 らか になって きたことによる。別室 で気持 ちを切 り替 えて再度育児行動 に戻 る親の姿 は、

本結果が示 した泣 き声 の音響特性 を考慮 した吸音性 の高い居室への改変が、ス トレスの緩和 に応用で き る可能性 を示 している。

本研 究が現代の親の育児方法やス トレスへの改善 に応用 されること、 また現在増加 をた どっている乳 幼児虐待 などの養育上の問題 について、家庭内の音 環境がその緩和 や防止 に役立つ よう、 さらに検討 を 重j aたい。

引用文献

[ 1 ]Wa s ∑ ‑ Hoc k e r t ,0. ,Li n°, ∫ . ,Vu o r e nk os ki ,V. ,Pa r t a ° e n , V ・ ,& Va la n ne ,E・:Th ei n f a n tc r y:A s pe c t r og r a ph i ca n d a u di t o r ya n a l ys i s ・Cl i ni c si nDe v e l o pme n t a lMe di c i ne ,2 9 , Wi l l i a mHa ine ma nnMe di c a lBooksLt d. , En g la n d. ( 1 968) . [ 2 ] 神谷曹司 :乳児の泣 き声 に対す る父親の認知.発 達心理学研究 1 3 巻 3 号. ( 2 002).

[ 3 】 斉藤哲 ・岡林秀樹 :育児ス トレス対処方略の研究 ( 1 )日本発達心理学会第 1 3 回大会発表論文集 p. 2 46.

( 2 002).

29‑

(4)

▲∴

k . ‑ ̲ 、′ヽ i I p a : ‑ I ̲ ; 冒 : I f uk, ‑孝J 1 ‑ 二 . i i. 二 三 敬 ・ / ' ゝ ノ 丁 遁昔l こ き

4k̲ 一 一 一 L J ‑ 車E 鼠 ‑ 二 敷 ・ . / j T 蒜 ∴ ̲ l E . ⊥,ン 腐乱?

Fi g. 2 9 カ月齢児の泣 き声のサ ウン ドスペ ク トル

0 see ー 20. 04658see 一 ・ ⇒

Fi g . 3 15 カ月齢児の泣 き声のサ ウン ドスペ ク トル

Fi g . 4 1 1 ★口の特徴の 1/ 3 オクターブ分析

謝辞

実験にあたり、泣き声を提供してくださった赤ちゃんとご家族、

行田市 「 子育てネットワーク」島田ユ ミ子先生に感謝 します。

30‑

2004658 ̲ s e e

Fi g . 4‑ 2 ☆tの特徴の 1/3 オクターブ分析

参照

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