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横浜 上り走行

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Academic year: 2021

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(1)

東名高速道路における現場データに基づいた 合理的な維持管理方法の提案

2020 年 3 月

川村 和将

(2)
(3)

II

概要

東名高速道路は1969年5月に東京~小牧間が全通し,2019年には供用後50年を経過した.日本の経済 発展に寄与してきた東名高速道路であるが,交通量の増大や過積載車両の影響により,道路構造物の老朽化 が進んでいる.車両の安全で快適な高速走行に必要不可欠な舗装においても,長期にわたる交通荷重による 疲労破壊や,雨水による路盤の損傷が多数確認されている.老朽化が進む舗装ストックに対し,限られた予 算の下で舗装の機能を保全するためには,点検・診断・措置・記録のメンテナンスサイクルを確立し,ライ フサイクルコストを縮減することが必要不可欠である.

NEXCOでは,舗装のメンテナンスサイクルを稼働するために,舗装マネジメントシステム(PMS)を構

築している.このPMSでは,路面性状測定車による点検を実施し,得られたデータを基に修繕の要否,修 繕区間の設定など修繕計画を策定している.PMS のデータベースは路面性状値,補修履歴,FWD たわみ 量など多くのデータベースで構成されているが,これらのデータベースの関係が複雑でこのままでは分析に 用いることが難しいため,路面性状値などのデータ以外は修繕計画の策定にほとんど用いられていない.

NEXCOでは,路面性状測定車を用いた2年に1回の点検の他に,週に4~7回点検員による日常点検(目

視点検)を実施し,舗装の損傷等を記録しているが,これらの貴重なデータ(現場の声)もまた修繕計画に 十分活かされていない.

そこで,本研究では,東名高速道路における路面性状調査やFWD調査などの定期点検結果と点検員によ る日常点検結果,すなわち現場データに基づいた維持管理方法を確立することを目的とした.まず,東名高 速道路(東京I.C.~豊川I.C.)のPMSデータベースから,路面性状値,補修履歴,FWDたわみ量,日常 点検結果を抽出した新たなデータベースを構築し,それを基に 5か所の保全・サービスセンター(HSC)

における舗装の長期供用性を明らかにした.

次に,日常点検結果が舗装の修繕計画に活かされていない理由の一つとしては,点検員によって報告され る損傷の種類・程度・位置などが点検員によって異なり信頼性が低いためと考えられることから,本研究で は,新たな日常点検マニュアルを作成し,その効果を確認するとともに,日常点検結果を取り入れた修繕計 画について論じた.また,近年,高機能舗装で問題となっている骨材飛散については点検員の目視により損 傷レベルを判断していることから,本研究では,新たな定量的な評価方法を開発するとともに,点検員によ る評価(現場の声)に基づいた修繕基準の設定を試みた.

本研究の具体的な内容は以下の通りである.

1.東名高速道路における舗装の長期供用性の評価

現在の舗装データベースは膨大なデータを蓄積する複雑なデータベース群から構成されていることから,

路面性状値,補修履歴,FWDたわみ量,日常点検結果などのデータを容易に抽出することができるデータ ベースを新たに構築した.これを基に,舗装の修繕間隔が短期(6年以下),中期(7年~15年),長期(16 年以上)の3つのグループに分け,FWDたわみ量,路面性状値,要修繕割合について分析し,5か所の保 全・サービスセンター(HSC)における舗装の長期供用性を明らかにした.

2.日常点検を取り入れた舗装の維持修繕

日常点検で損傷が確認された箇所において補修を施しても損傷が再発する場合がある.損傷の再発が多い 区間(損傷再発区間)では切削オーバーレイや打ち換えなどの修繕を行う必要があるが,現場担当者は修繕

(4)

III

区間を路面性状値のみから判断するため,損傷再発区間が修繕箇所に選定されない場合が多い.これは,点 検員によって報告される損傷の種類・程度・位置などが点検員によって異なり,一貫性が乏しいことが理由 と考えられる.そこで,データベースに蓄積された日常点検データの分析,および路面写真を用いた複数の 点検員による模擬点検によって現在の点検方法の問題点を明らかにした.それを基に新たな点検マニュアル を作成し,その効果を示すとともに,日常点検結果を考慮に入れた舗装の修繕計画について論じた.また,

高機能舗装の骨材飛散については,通常の路面性状測定によって得られる横断プロファイルデータから骨材 飛散面積を算出する方法を考案し,得られた値と点検者による損傷レベル判定から修繕基準を求めた.

(5)

IV

目次

概要 ··· Ⅱ 図のリスト ··· Ⅵ~Ⅸ 表のリスト ··· Ⅹ~XI

第1章 ··· 1

序論 ··· 1

1.1 研究の背景 ··· 1

1.1.1 舗装マネジメントシステムに関する研究経緯および課題 ··· 4

1.1.2 路面の点検方法に関する課題 ··· 7

1.2 研究の目的 ··· 9

1.3 本論文の構成 ··· 11

第2章 ··· 15

高速道路における路面点検の概要 ··· 15

2.1 NEXCO以外の機械による路面性状測定方法 ··· 15

2.2 NEXCOおける路面性状測定方法 ··· 17

2.2.1 わだち掘れ測定 ··· 17

2.2.2 ひび割れ測定 ··· 19

2.2.3 IRI測定 ··· 22

2.2.4 測定結果処理及び編集(わだち掘れ) ··· 24

2.3 FWD調査 ··· 24

2.3.1 FWDの概要 ··· 24

2.3.2 FWD測定方法 ··· 24

2.3.3 走行型路面のたわみ測定装置 ··· 25

2.4 日常点検(目視調査) ··· 26

2.5 測定結果の集計 ··· 30

第3章 ··· 32

舗装の長期供用性の評価 ··· 32

3.1 諸言 ··· 32

3.2 データベースの構成およびデータ概要 ··· 33

3.3 長期供用性に関する考察 ··· 38

3.3.1 研究データの概要 ··· 38

3.3.2 再修繕までの修繕間隔 ··· 45

3.3.3 修繕間隔の違いによるFWDデータの分析 ··· 52

3.3.4 路面性状値(ひび割れ)の分析 ··· 57

(6)

V

3.3.5 路面性状値(わだち掘れ)の分析 ··· 63

3.3.6 路面性状値(IRI)の分析 ··· 69

3.3.7 修繕必要割合の分析 ··· 75

3.4 結言 ··· 85

第4章 ··· 87

日常点検を取り入れた維持修繕の考案 ··· 87

4.1 諸言 ··· 87

4.2 目視調査の課題 ··· 90

4.2.1 変状の分類方法 ··· 90

4.2.2 フリーワードについて ··· 92

4.2.3 点検員による違いについて ··· 92

4.3 日常点検の改善策について ···100

4.3.1 複合変状の報告方法 ···100

4.3.2 概要のフリーワードの統一 ···101

4.3.3 マニュアル修正の確認 ···103

4.4 修繕計画への活用 ···106

4.5 高機能舗装の新たな骨材飛散評価方法の開発 ···109

4.6 検討箇所の路面状況 ··· 110

4.7 評価指標の検討 ··· 113

4.8 修繕基準値の検討 ··· 117

4.9 路面状態の見える化 ···120

4.10 結言 ···122

第5章 ···124

結論 ···124

謝辞 ···126

(7)

VI 図のリスト

図番号 タイトル ページ

1.1 東名高速道路位置 2

1.2 東名建設による経済波及効果 3

1.3 年度別修繕延長 4

1.4 舗装マネジメントのフロー 5

1.5 札幌市のマネジメントフロー 5

1.6 レイヤ構造のデータベース 6

1.7 路面性状平面図 6

1.8 本論文の構成 11

2.1 路面性状測定装置分類 16

2.2 わだち掘れ測定原理 18

2.3 ひび割れ測定原理 19

2.4 ひび割れ解析画面(例) 20

2.5 ひび割れ率解析凡例図 20

2.6 縦断プロファイルの測定原理 22

2.7 わだち掘れ量の定義 23

2.8 FWDの概略図と載荷状況 24

2.9 目視調査結果の例 26

2.10 目視点検報告書例 28

2.11 路面性状一覧図 30

3.1 データベースの構成 34

3.2 データマッチング例 36

3.3 日常点検報告書例 37

3.4 東名高速道路断面日交通量 39

3.5 修繕間隔ごとの区間数(全線)上り 45

3.6 修繕間隔ごとの区間数(横浜)上り 46

3.7 修繕間隔ごとの区間数(御殿場)上り 46

3.8 修繕間隔ごとの区間数(富士)上り 46

3.9 修繕間隔ごとの区間数(静岡)上り 47

3.10 修繕間隔ごとの区間数(浜松)上り 48

3.11 修繕間隔ごとの区間数(全線)下り 48

3.12 修繕間隔ごとの区間数(横浜)下り 48

3.13 修繕間隔ごとの区間数(御殿場)下り 49

(8)

VII

図番号 タイトル ページ

3.14 修繕間隔ごとの区間数(富士)下り 49

3.15 修繕間隔ごとの区間数(静岡)下り 49

3.16 修繕間隔ごとの区間数(浜松)下り 50

3.17 HSCの修繕間隔の割合(上り線) 51

3.18 D0たわみ量 短期グループ 52

3.19 D0たわみ量 中期グループ 53

3.20 D0たわみ量 長期グループ 53

3.21 グラフの凡例 53

3.22 D0(横浜上り) 54

3.23 D0(御殿場上り) 55

3.24 D0(富士上り) 55

3.25 D0(静岡上り) 56

3.26 D0(浜松上り) 56

3.27 短期グループひび割れ率(横浜上り) 58

3.28 中期グループひび割れ率(横浜上り) 58

3.29 長期グループひび割れ率(横浜上り) 58

3.30 短期グループひび割れ率(御殿場上り) 59

3.31 中期グループひび割れ率(御殿場上り) 59

3.32 長期グループひび割れ率(御殿場上り) 59

3.33 短期グループひび割れ率(富士上り) 60

3.34 中期グループひび割れ率(富士上り) 60

3.35 長期グループひび割れ率(富士上り) 60

3.36 短期グループひび割れ率(静岡上り) 61

3.37 中期グループひび割れ率(静岡上り) 61

3.38 長期グループひび割れ率(静岡上り) 61

3.39 短期グループひび割れ率(浜松上り) 62

3.40 中期グループひび割れ率(浜松上り) 62

3.41 長期グループひび割れ率(浜松上り) 62

3.42 短期グループわだち掘れ(横浜上り) 64

3.43 中期グループわだち掘れ(横浜上り) 64

3.44 長期グループわだち掘れ(横浜上り) 64

3.45 短期グループわだち掘れ(御殿場上り) 65

(9)

VIII

図番号 タイトル ページ

3.46 中期グループわだち掘れ(御殿場上り) 65

3.47 長期グループわだち掘れ(御殿場上り) 65

3.48 短期グループわだち掘れ(富士上り) 66

3.49 中期グループわだち掘れ(富士上り) 66

3.50 長期グループわだち掘れ(富士上り) 66

3.51 短期グループわだち掘れ(静岡上り) 67

3.52 中期グループわだち掘れ(静岡上り) 67

3.53 長期グループわだち掘れ(静岡上り) 67

3.54 短期グループわだち掘れ(浜松上り) 68

3.55 中期グループわだち掘れ(浜松上り) 68

3.56 長期グループわだち掘れ(浜松上り) 68

3.57 短期グループIRI(横浜上り) 70

3.58 中期グループIRI(横浜上り) 70

3.59 長期グループIRI(横浜上り) 70

3.60 短期グループIRI(御殿場上り) 71

3.61 中期グループIRI(御殿場上り) 71

3.62 長期グループIRI(御殿場上り) 71

3.63 短期グループIRI(富士上り) 72

3.64 中期グループIRI(富士上り) 72

3.65 長期グループIRI(富士上り) 72

3.66 短期グループIRI(静岡上り) 73

3.67 中期グループIRI(静岡上り) 73

3.68 長期グループIRI(静岡上り) 73

3.69 短期グループIRI(浜松上り) 74

3.70 中期グループIRI(浜松上り) 74

3.71 長期グループIRI(浜松上り) 74

3.72 要修繕箇所抽出イメージ 75

3.73 要修繕割合(ひび割れ率,横浜) 78

3.74 要修繕割合(ひび割れ率,御殿場) 78

3.75 要修繕割合(ひび割れ率,富士) 78

3.76 要修繕割合(ひび割れ率,静岡) 79

3.77 要修繕割合(ひび割れ率,浜松) 79

(10)

IX

図番号 タイトル ページ

3.78 要修繕割合(わだち掘れ,横浜) 80

3.79 要修繕割合(わだち掘れ,御殿場) 80

3.80 要修繕割合(わだち掘れ,富士) 81

3.81 要修繕割合(わだち掘れ,静岡) 81

3.82 要修繕割合(わだち掘れ,浜松) 81

3.83 要修繕割合(IRI,横浜) 82

3.84 要修繕割合(IRI,御殿場) 82

3.85 要修繕割合(IRI,富士) 83

3.86 要修繕割合(IRI,静岡) 83

3.87 要修繕割合(IRI,浜松) 83

4.1 点検報告書例 89

4.2 報告された変状件数の割合(2017年度) 90 4.3 「局部変形・くぼみ」における変状ワード数 91

4.4 「ポンピング」における変状ワード数 91

4.5 「ひび割れ」における変状ワード数 91

4.6 「ひび割れ」の状態を示すフリーワード数 93 4.7 「ポットホール」の状態を示すフリーワード数 93

4.8 ポットホールの報告事例 102

4.9 路面性状管理図にポットホールを追加した例 106

4.10 施工年度別舗装延長比 110

4.11 わだち掘れ量 111

4.12 ひび割れ率 111

4.13 IRI 112

4.14 骨材飛散断面積算出イメージ 114

4.15 縦断方向の算出イメージ 114

4.16 平均飛散断面積と区間最大わだち掘れ量の関係 116

4.17 劣化進行度別平均飛散断面積 119

4.18 劣化進行度Ⅲの骨材飛散深さ状態 120

4.19 劣化進行度Ⅳの骨材飛散深さ状態 121

4.20 劣化進行度Ⅴの骨材飛散深さ状態 121

(11)

X 表のリスト

表番号 タイトル ページ

2.1 路面性車の性能 17

2.2 わだち掘れの評価単位 23

2.3 FWD測定の実施方法 25

2.4 変状の種類 29

3.1 蓄積データ 35

3.2 路面性状データ蓄積例 36

3.3 日常点検データベース例 37

3.4 分析箇所概要 38

3.5 横浜HSCにおける舗装構成 40

3.6 御殿場HSCにおける舗装構成① 41

3.7 御殿場HSCにおける舗装構成② 42

3.8 富士HSCにける舗装構成 42

3.9 静岡HSCにおける舗装構成 43

3.10 浜松HSCにおける舗装構成 44

3.11 補修目標値および修繕判断値 75

3.12 維持修繕要否判断目標値 76

3.13 100mまたは200m評価による要修繕割合 76

4.1 報告例(模擬点検a 95

4.2 模擬点検結果(模擬点検a) 95

4.3 報告例(模擬点検b) 96

4.4 模擬点検結果(模擬点検b) 96

4.5 報告例(模擬点検c) 97

4.6 模擬点検結果(模擬点検c) 97

4.7 報告例(模擬点検d) 98

4.8 模擬点検結果(模擬点検d) 98

4.9 複合変状報告の優先度 101

4.10 確認結果(動画調査a) 103

4.11 確認結果(動画調査b) 104

4.12 確認結果(動画調査c) 104

4.13 確認結果(動画調査d 105

4.13 路面性状値と日常点検結果 108

4.15 わだち掘れ量 113

(12)

XI

表番号 タイトル ページ

4.16 わだち掘れ量と平均飛散断面積 116

4.17 点検員による路面の劣化進行度 117

4.18 点検員評価と平均飛散断面積 119

4.19 飛散断面積の色区分 121

(13)

1 第 1 章

序 論

1.1 研 究 の 背 景

我 が 国 の 道 路 延 長 は ,2018 年 度 に は 121 万 kmに 達 し て い る 1).そ の う ち 舗 装 さ れ た 道 路 が 本 格 的 に 整 備 さ れ 始 め た の は 第 二 次 世 界 大 戦 後 で あ る . 道 路 は 我 が 国 の 物 流 を 支 え , 経 済 発 展 に 大 き く 寄 与 し て き た . し か し , 高 度 成 長 期 以 降 に 集 中 的 に 整 備 さ れ た 道 路 は 今 後 一 斉 に 老 朽 化 し ,2030 年 頃 に は , 建 設 か ら 50年 以 上 経 過 す る 道 路 橋 ( 橋 長 2m 以 上 ) の 割 合 が 65%に な る 2 ). 今 後 , 道 路 の 老 朽 化 対 策 に 維 持 修 繕 予 算 を 増 大 さ せ な け れ ば な ら な い と こ ろ で あ る が ,平 成 16年 度 か ら 平 成 25 年 度 に か け て 予 算 は 2 割 減 少 し て い る . 限 り あ る 維 持 修 繕 費 用 を 効 率 良 く 活 用 し , 高 齢 化 す る 道 路 ス ト ッ ク の メ ン テ ナ ン ス 体 制 を 構 築 す る た め に ,国 土 交 通 省 は 平 成 25 年(2013 年 )を「 社 会 資 本 メ ン テ ナ ン ス 元 年 」と 位 置 づ け ,道 路 の 点 検 ・ 診 断 ・ 措 置 ・ 記 録 で 構 成 さ れ る メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル の 構 築 の 推 進 を 提 言 し た 3). こ の 提 言 を 踏 ま え , 舗 装 の 分 野 に お い て も 点 検 に 関 す る 基 本 的 な 事 項 を 示 し た 「 舗 装 点 検 要 領 」が 平 成 28 年(2016 年)10 月 に 策 定 さ れ た .そ の 要 領 に は ,路 盤 の 保 護 の 重 要 性 , 道 路 の 特 性 等 に 応 じ た 効 率 的 な 管 理 ,表 層 を 使 用 し 続 け る 目 標 年 数( 使 用 目 標 年 数 ) な ど が 記 述 さ れ て い る 4). こ の 「 舗 装 点 検 要 領 」 は 舗 装 の 維 持 管 理 に 関 す る 初 め て の 技 術 基 準 で あ る . そ の た め , 現 場 で 適 切 か つ 効 率 的 に メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル を 実 施 す る た め の 参 考 書 と し て 「 舗 装 点 検 要 領 に 基 づ く 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト 指 針 」 が 発 刊 さ れ た 5 ). こ れ ら の 基 準 や 指 針 に 基 づ き 地 方 公 共 団 体 に お い て も メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル の 構 築 に 向 け た 取 り 組 み が 進 ん で い る 6)

我 が 国 の 経 済 発 展 に 寄 与 し て き た 道 路 の 中 で も , 高 速 道 路 が 担 っ て き た 役 割 は 大 き い . 昭 和 31 年(1956 年)4 月 に 日 本 道 路 公 団 が 設 立 さ れ , そ の 年 の 5 月 に 建 設 省 の 要 請 に よ り ワ ト キ ン ス 調 査 団 が 来 日 し た .写 真 -1.1 は 第 二 次 世 界 大 戦 後 の 道 路 状 況 を 示 し た 有 名 な 写 真 で あ り ,「 日 本 の 道 路 は 信 じ が た い ほ ど 悪 い . 工 業 国 に し て ,

写 真 -1.1 戦 後 の 道 路 状 況

(14)

2

こ れ ほ ど 完 全 に そ の 道 路 網 を 無 視 し た 国 は な い 」 と 調 査 団 に 言 わ し め る ほ ど 道 路 状 況 は 劣 悪 だ っ た と 想 像 で き る .そ の 年 8 月 に 調 査 結 果 を ま と め た も の が「 名 古 屋・

神 戸 高 速 道 路 調 査 結 果 報 告 書 」 で あ る が , そ の 後 の 日 本 の 道 路 整 備 に 大 き く 影 響 を 与 え た 7). 昭 和 32 年(1957 年)に は 建 設 大 臣 か ら 施 行 命 令 が 発 せ ら れ , 高 速 道 路 の 建 設 が 始 ま っ た . 昭 和 38 年 (1963 年 ) に 名 神 高 速 道 路 ( 栗 東 ~ 尼 崎 間 ) が 開 通 し て 以 来 , 順 次 整 備 が 進 め ら れ ,2019 年 10 月 に は , 東 , 中 , 西 日 本 高 速 道 路 株 式 会 社( 以 下 ,NEXCO東 ,中 ,西 日 本 )が 管 理 し て い る 高 速 道 路 の 総 延 長 は ,約 9,600km に 達 し て い る 8 ) 9) 1 0 ).高 速 道 路 の 延 長 は 道 路 延 長 の 1% 程 度 で あ る が ,全 国 の 交 通 量 の 10%が 高 速 道 路 を 利 用 し ,大 型 貨 物 車 に つ い て は 約 30%が 高 速 道 路 を 利 用 し て い る 11 ).高 速 道 路 は 社 会 経 済 活 動 を 支 え る 重 要 な イ ン フ ラ で あ る と 同 時 に ,台 風 や 地 震 な ど の 災 害 時 に お け る 緊 急 輸 送 路 と し て も 重 要 な 役 割 を 担 っ て い る . 東 日 本 大 震 災 に お い て も , 寸 断 さ れ た 国 道 の う 回 路 や 緊 急 輸 送 路 と し て 高 速 道 路 が 利 用 さ れ た

1 2)

特 に 東 名 高 速 道 路 や 名 神 高 速 道 路 は 東 京 ~ 名 古 屋 ~ 大 阪 間 を 結 ぶ 道 路 で あ り , 日 本 の 経 済 発 展 を 支 え て き た . 東 名 ・ 名 神 は 高 規 格 幹 線 道 路 全 体 の 7% の 延 長 で あ る が , 高 規 格 全 体 を 通 過 す る 貨 物 輸 送 の 実 に 半 分 を 担 っ て い る . 東 名 高 速 道 路 は 昭 和 44 年(1969 年)5 月 に 東 京 ~ 小 牧 間 が 全 通 し ,2019 年 に は 供 用 後 50 年 を 経 過 し た . 図 -1.1 に 位 置 を 示 す . 当 初 の 利 用 台 数 は 約 14 万 台/日 で あ っ た が ,2015 年 に は 約 3 倍 に 増 加 し,国 内 総 生 産 ( 実 質 GDP) も 約 3 倍 に 増 加 し た . 東 名 高 速 道 路 が 建 設 さ れ た こ と に よ る 経 済 波 及 効 果 ( 生 産 額 変 化 額 ) も 50 年 間 で 60 兆 円 に お よ ぶ 11)

図 -1.1 東 名 高 速 道 路 位 置

東 名 新 東 名

(15)

3

こ の よ う に 日 本 の 経 済 発 展 に 寄 与 し て き た 東 名 高 速 道 路 で あ る が , 交 通 量 の 増 大 や 過 積 載 車 両 の 影 響 に よ り ,昭 和 40 年 代 後 半 に は ,橋 梁 の 床 板 縦 桁 補 強 ,鋼 板 接 着 補 強 な ど が 実 施 さ れ て い る 13 ).ま た ,開 通 か ら 19 年 経 過 し た 昭 和 63 年(1988 年 ) に は 集 中 工 事 が 始 ま っ た . 構 造 物 の 老 朽 化 対 策 , 交 通 安 全 対 策 , 沿 道 環 境 対 策 な ど 多 く の 対 策 を 実 施 す る た め に , 比 較 的 天 候 が 安 定 す る 秋 季 に 集 中 的 に 工 事 を 実 施 す る こ と に よ り 年 間 の 工 事 渋 滞 件 数 を 削 減 す る も の で あ る 1 4 ).集 中 工 事 を 利 用 し ,道 路 構 造 物 の 維 持 修 繕 を 実 施 し て き て い る が , 開 通 か ら 50 年 が 経 過 し , 橋 梁 に お い て は 交 通 荷 重 に よ る 疲 労 や 凍 結 防 止 剤 に よ る 塩 害 が 進 行 し て い る . 橋 梁 以 外 の ト ン ネ ル や 土 構 造 物 に お い て も 長 期 に わ た っ て 的 確 な 維 持 管 理 , 更 新 を 行 う た め に , NEXCO 中 日 本 は「NEXCO 中 日 本 イ ン フ ラ 長 寿 命 化 計 画( 行 動 計 画 )」を 策 定 し , 橋 梁 床 板 の 取 替 な ど を 推 進 し て い る 1 5 )1 6 )

高 速 道 路 舗 装 に お い て も , 長 期 間 に わ た る 交 通 荷 重 に よ る 疲 労 破 壊 や , 雨 水 に よ る 基 層 や 路 盤 の 損 傷 が 発 生 し て い る .雨 水 に よ る 損 傷 は ,1998 年 に 標 準 と な っ た 排 水 性 舗 装( 以 下「 高 機 能 舗 装 」)の 施 工 に よ り ,基 層 や 路 盤 へ 雨 水 の 浸 透 が 促 進 さ れ , ア ス フ ァ ル ト と 骨 材 の は く 離 が 進 ん だ こ と が 一 因 で も あ る と 考 え ら れ る 17 ) 1 8).写 真 -1.2 は 路 盤 以 上 の 層 が 損 傷 し , 土 砂 が 噴 出 し て い る 状 況 で あ る .

写 真 -1.2 路 盤 の 損 傷 状 況

図 -1.2 東 名 建 設 に よ る 経 済 波 及 効 果

(16)

4

図 -1.3 は 東 名 高 速 道 路 の 舗 装 修 繕 延 長 を 示 し た も の で あ る .縦 軸 に 修 繕 延 長 ,横 軸 は 修 繕 し た 年 度 で あ る . 平 成 15年 度 以 降 は , 1 年 間 に 約 50km・ 車 線 修 繕 し て い る が , 日 本 道 路 公 団 民 営 化 の 影 響 な ど に よ り 以 前 の 半 分 以 下 に 落 ち 込 ん で い る . 東 名 は 約 1,300km・車 線 あ る た め ,図 -1.3 の よ う な ペ ー ス で 修 繕 を 進 め て い る と ,修 繕 サ イ ク ル は 26 年 に な る 19 )

今 後 , 舗 装 の 修 繕 費 用 が 飛 躍 的 に 増 大 す る こ と は 困 難 で あ る こ と か ら , 修 繕 サ イ ク ル の 延 長 に よ っ て 舗 装 の 劣 化 が 進 行 す る こ と が 予 想 さ れ る .

1.1.1 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム に 関 す る 研 究 経 緯 お よ び 課 題

こ の よ う に 老 朽 化 が 進 む 舗 装 ス ト ッ ク に 対 し , 安 全 性 や 快 適 性 を 確 保 す る た め に 適 切 な 修 繕 を 実 施 す る 必 要 が あ る . 一 方 , 将 来 的 に は 少 子 高 齢 化 の 影 響 に よ り 経 済 力 が 低 下 し , 維 持 修 繕 費 用 の 低 減 が 予 想 さ れ る . 舗 装 の 機 能 を 永 続 的 に 確 保 す る た め に は , 橋 梁 , 土 構 造 物 , ト ン ネ ル と 同 様 に 点 検 ・ 診 断 ・ 措 置 ・ 記 録 の 維 持 修 繕 サ イ ク ル ( メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル ) を 確 立 し , ラ イ フ サ イ ク ル コ ス ト の 縮 減 が 必 要 で あ る . そ の た め に も , 舗 装 版 の メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル を 回 す シ ス テ ム で あ る 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム (PMS) が 必 要 で あ る 2 0 )

PMS の 開 発 は 1970 年 前 後 か ら カ ナ ダ や ア メ リ カ 合 衆 国 に お い て 始 ま っ た .そ の 経 緯 や PMS の 構 成 に つ い て は 笠 原 2 1)が 論 じ て い る が , 舗 装 の 損 傷 調 査 ・ 計 画 ・ 設 計 ・ 建 設 ・ 維 持 修 繕 ・ 評 価 な ど 各 種 サ ブ シ ス テ ム か ら 構 成 さ れ , そ れ ら の デ ー タ を 蓄 積 す る デ ー タ ベ ー ス が 核 に な っ て い る . 日 本 に お い て も 舗 装 ス ト ッ ク が 増 加 し て い き ,PMS の 必 要 性 が 高 く な る こ と が 予 想 さ れ た .昭 和 50 年(1975 年)代 か ら 検 討 は 始 ま り , 様 々 な 書 籍 に よ り ア メ リ カ 合 衆 国 か ら 概 念 は 導 入 さ れ た が , デ ー タ ベ ー ス の 構 築 が 始 ま っ た 段 階 で あ り 本 格 的 な 実 施 に は 程 遠 い 状 態 で あ っ た 21 ) 22 )

そ の 後 ,国 ,地 方 自 治 体 ,旧 日 本 道 路 公 団 な ど に お い て PMS の 研 究 は 続 き ,日 本 0

50 100 150 200 250

H01 H02 H03 H04 H05 H06 H07 H08 H09 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

修繕延長(

km

・車線)

修繕年

図-1.3 年度別修繕延長

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5

版 の PMS に 関 す る 報 告 が な さ れ た . 例 え ば , 渡 邉 2 3) 2 4 )は PMS の フ ロ ー に つ い て 図 -1.4 に 示 す よ う に 舗 装 の 現 状 把 握 ,健 全 度 の 評 価 ,デ ー タ ベ ー ス ,健 全 度 の 将 来 予 測 ,管 理 目 標 の 設 定・維 持 修 繕 計 画 の 策 定・実 施 と い う 構 成 に な る と 述 べ て い る .

「 舗 装 の 現 状 把 握 」 に お い て は 路 面 性 状 測 定 車 に よ る 方 法 や 目 視 に よ る 方 法 な ど が あ る . 最 近 で は ス マ ー ト フ ォ ン を 用 い る 方 法 や , 移 動 し な が ら 路 面 の た わ み を 測 定 す る 装 置 な ど 技 術 開 発 が 進 ん で い る . 舗 装 の 調 査 方 法 に つ い て は 第 2章 で 改 め て 述 べ る .

維 持 修 繕 の 優 先 箇 所 を 選 定 す る た め に は 「 供 用 性 の 評 価 」 が 必 要 に な る . 供 用 性 を 評 価 す る 指 標 と し て , わ だ ち 掘 れ な ど の 路 面 性 状 値 , 路 面 の た わ み 量 , 目 視 調 査 結 果 な ど が あ る .

デ ー タ ベ ー ス は 路 面 性 状 値 や 維 持 修 繕 工 事 の デ ー タ な ど を 蓄 積 す る も の で あ る . 蓄 積 さ れ た デ ー タ に よ り 供 用 性 の 将 来 予 測 や 維 持 修 繕 計 画 の 立 案 を 行 う .

地 方 自 治 体 に お い て も PMS の 取 組 は 進 ん で い る .例 え ば ,静 岡 市 25 )や 札 幌 市 2 6) は 「 舗 装 点 検 要 領 」 に 基 づ き 調 査 , 管 理 目 標 の 設 定 , 中 長 期 的 な 計 画 の 策 定 , 工 事 な ど を 実 施 し て い る .札 幌 市 は図 -1.5 に 示 す よ う に 点 検 や 診 断 結 果 等 を デー タ ベ ー ス に 蓄 積 し メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル を 確 立 し て い る .

図 -1.4 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト の フ ロ ー24 )

図 -1.5 札 幌 市 の マ ネ ジ メ ン ト フ ロ ー

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6

NEXCO に お け る PMS 開 発 の 取 組 は , 昭 和 55 年 頃 か ら 始 ま っ た .NEXCO の PMS も 国 や 地 方 自 治 体 の PMS 同 様 に 路 面 性 状 デ ー タ や 舗 装 工 事 デ ー タ を デ ー タ ベ ー ス に 蓄 積 し , 舗 装 の 供 用 性 評 価 を 行 い 修 繕 計 画 の 資 料 と す る も の で あ る 27 )

デ ー タ ベ ー ス は図 -1.6 の よ う に 位 置 座 標 と 各 種 デ ー タ を リ ン ク さ せ る も の で あ る . 補 修 履 歴 や 舗 装 材 料 な ど 必 要 な 情 報 は 座 標 と レ イ ヤ を 重 ね 合 わ せ て 帳 票 を 作 成 す る .

図 -1.5 札 幌 市 の 舗 装 補 修 フ ロ ー

図 -1.6 レ イ ヤ 構 造 の デ ー タ ベ ー ス

図 -1.7 路 面 性 状 平 面 図

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図 -1.7 は 路 面 性 状 値 を 表 に し た も の で あ る . 各 行 に k p ( キ ロ ポ ス ト ), 施 工 年 度 , 路 面 性 状 値 が 記 載 さ れ て い る .

NEXCOは 上 記 の デ ー タ ベ ー ス を 活 用 し , 点 検 ・ 診 断 ( 供 用 性 評 価 )・ 劣 化 予 測 ・ 維 持 修 繕 計 画 の 策 定 を 実 施 し て い る . し か し , 工 事 材 料 デ ー タ や 舗 装 構 造 デ ー タ の 未 整 備 な ど 問 題 点 が 明 ら か に な っ て い る . 舗 装 構 造 デ ー タ が 現 地 と 異 な っ て い る も の も あ っ た . こ れ ら の デ ー タ が 整 備 さ れ て い な い と , 舗 装 の 損 傷 に 対 し て 適 切 な 修 繕 計 画 を 立 案 す る こ と は で き な い .

更 に ,こ の デ ー タ ベ ー ス は ,決 め ら れ た 表 を 出 力 す る に は 簡 単 な シ ス テ ム で あ る . し か し , デ ー タ ベ ー ス が 複 雑 で あ り か つ , 現 場 の 技 術 者 が 舗 装 に 関 す る 工 学 的 な 分 析 す る た め に は ,図 -1.7 に 示 さ れ る 表 か ら 必 要 な 項 目 を 抜 き 出 し ,新 た な 表 を 作 成 す る 煩 雑 な 作 業 が 必 要 で あ っ た た め , 路 面 性 状 値 な ど の デ ー タ 以 外 は 修 繕 計 画 の 策 定 に ほ と ん ど 用 い ら れ て い な い .NEXCO で は , 路 面 性 状 測 定 車 を 用 い た 2 年 に 1 回 の 点 検 の 他 に ,週 に 4~7回 点 検 員 に よ る 日 常 点 検( 目 視 点 検 )を 実 施 し ,舗 装 の 損 傷 等 を 記 録 し て い る が , こ れ ら の 貴 重 な デ ー タ ( 現 場 の 声 ) も ま た 修 繕 計 画 に 十 分 活 か さ れ て い な い . 東 名 高 速 道 路 に お け る 路 面 性 状 デ ー タ は 平 成 14 年 度 以 降 蓄 積 さ れ て い る . 舗 装 の 構 造 的 な 供 用 性 の 評 価 に 用 い ら れ る 路 面 の た わ み 量 デ ー タ は 平 成 16 年 度 以 降 ,点 検 員 の 目 視 に よ る 日 常 点 検 デ ー タ は 平 成 13 年 度 以 降 ,舗 装 修 繕 工 事 を 実 施 し た 際 の 舗 装 修 繕 デ ー タ は 平 成 9年 度 以 降 蓄 積 さ れ て い る . 最 新 は 平 成 28 年 度 で あ る . こ の よ う に 十 数 年 分 の 貴 重 な デ ー タ が 蓄 積 さ れ て い る が , 補 修 基 準 値 以 上 の 路 面 を 選 定 す る こ と だ け に 使 用 さ れ て お り , 舗 装 の 修 繕 間 隔 と 路 面 の た わ み 量 , 修 繕 間 隔 と 路 面 性 状 , 路 面 の た わ み 量 と 路 面 性 状 , 路 面 の た わ み 量 と 要 補 修 割 合 の 関 係 な ど 舗 装 の 長 期 的 な 劣 化 予 測 の 資 料 と な る 分 析 は 行 っ て い な い . 劣 化 予 測 に つ い て は , 高 速 道 路 総 合 技 術 研 究 所 が 全 国 の 高 速 道 路 で 測 定 さ れ た デ ー タ を 使 用 し ,統 計 的 劣 化 推 計 モ デ ル を 基 に 行 っ て い る 2 8 ).し か し ,こ れ は 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト に お け る ネ ッ ト ワ ー ク レ ベ ル の 事 業 費 を 予 測 す る こ と に は 最 適 で あ る が , 東 名 高 速 道 路 に お け る プ ロ ジ ェ ク ト レ ベ ル の 供 用 性 評 価 や 劣 化 予 測 に は , 十 数 年 に わ た っ て 蓄 積 さ れ た 現 場 の デ ー タ を 用 い る こ と が よ り 適 当 で あ る と 考 え ら れ る .

1.1.2 路 面 の 点 検 方 法 に 関 す る 課 題

路 面 の 点 検 は 舗 装 の メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル の 中 で , 舗 装 の 損 傷 を 適 切 に 把 握 し 合 理 的 な 維 持 管 理 を 実 施 す る う え で 非 常 に 重 要 な 作 業 で あ る . 路 面 の 点 検 に は 路 面 性 状 測 定 車 を 用 い た 機 械 的 な 点 検 と 点 検 員 に よ る 日 常 点 検 が あ る .日 常 点 検 に お い て , 路 面 に ひ び 割 れ と 局 部 流 動 が 同 時 に 発 生 し て い る よ う な 複 合 的 な 損 傷 が あ っ た 場 合 , 点 検 員 に よ っ て 報 告 さ れ る 損 傷 名 称 が 異 な る こ と が あ る . ま た , 損 傷 の 状 態 や 位 置 な ど の 説 明 文 に つ い て も 点 検 員 に よ っ て 異 な る な ど 一 貫 性 が 乏 し い 問 題 点 が 明 ら か に な っ た . 点 検 員 に よ っ て 報 告 が 異 な る こ と は , 日 常 点 検 の 信 頼 性 が 低 下 し て い る

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と 言 え る . 日 常 点 検 は マ ニ ュ ア ル に 従 っ て 実 施 さ れ て い る が , 複 合 損 傷 の 報 告 方 法 に つ い て は 定 め ら れ て い な い こ と や , 損 傷 の 状 態 や 位 置 な ど を 説 明 す る ワ ー ド に つ い て 基 準 化 さ れ て い な い こ と が 原 因 で あ る .

舗 装 の 修 繕 計 画 は , 路 面 性 状 デ ー タ だ け で は な く , 日 常 点 検 結 果 も 考 慮 し て 立 案 さ れ る べ き も の で あ る .日 常 点 検 で 損 傷 が 確 認 さ れ た 箇 所 に お い て 維 持 を 施 し て も , ポ ッ ト ホ ー ル な ど の 損 傷 が 何 度 も 再 発 す る 場 合 が あ る . そ の 場 合 は 路 盤 か ら の 打 換 工 な ど を 実 施 す る 必 要 が あ る . し か し , 現 場 担 当 者 は 路 面 性 状 デ ー タ の 結 果 の み か ら 修 繕 計 画 を 策 定 し , そ の よ う な 場 所 が 対 象 と な ら な い 場 合 が 多 く , 現 場 の 声 が 修 繕 計 画 に 生 か さ れ て い な い . そ れ は , 路 面 性 状 デ ー タ と 日 常 点 検 デ ー タ が 連 携 さ れ ず , 各 々 出 力 さ れ る シ ス テ ム に な っ て い る た め , そ の デ ー タ の 活 用 は 現 場 担 当 者 に 依 存 し て い る か ら で あ る .

日 常 点 検 は , 路 面 性 状 測 定 車 に よ る わ だ ち 掘 れ , ひ び 割 れ , 平 坦 性 測 定 結 果 で は 評 価 で き な い ポ ッ ト ホ ー ル や 局 部 的 な 側 方 流 動 な ど の 調 査 に 適 し て い る . 東 名 高 速 道 路 の 静 岡 県 区 間 で は , 近 年 , 高 機 能 舗 装 に お け る 局 部 的 な 骨 材 飛 散 が 多 発 し て い る .写 真 -1.3 に 骨 材 飛 散 状 況 を 示 す .

そ の 区 間 に お け る 骨 材 飛 散 は , 冬 季 の タ イ ヤ チ ェ ー ン に よ る 縦 断 方 向 に 連 続 的 な 骨 材 飛 散 で は な く , バ イ ン ダ ー の 劣 化 に よ り 骨 材 が 抜 け る こ と に よ り , ポ ッ ト ホ ー ル に つ な が る 局 部 的 な く ぼ み に 進 行 し て い る 場 合 が 多 い . 従 来 , 路 面 の く ぼ み は , 評 価 区 間 に お い て 間 隔 で 測 定 し た わ だ ち 掘 れ 量 の 平 均 値 で 評 価 し て き た . し か し , こ の 方 法 で は 局 部 的 な く ぼ み は 評 価 区 間 内 で 平 均 化 さ れ 適 当 で は な い . 現 在 は 点 検 員 に よ る 目 視 調 査 に よ り 損 傷 レ ベ ル を 判 断 し て い る が , 長 期 的 な 修 繕 計 画 を 策 定 す る た め に は , 骨 材 飛 散 量 や 進 行 速 度 の 把 握 , 修 繕 基 準 値 の 設 定 な ど が 必 要 で あ る . し か し , 点 検 員 に よ る 目 視 調 査 で は , 飛 散 量 を 正 確 に 把 握 す る こ と は

写 真 -1.3 骨 材 飛 散 状 況

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9

難 し い . さ ら に 修 繕 に つ い て も , 走 行 車 両 が 安 全 か 危 険 か と い う 点 検 員 の 感 覚 に よ っ て 行 っ て い る . 点 検 員 に よ る 主 観 的 な 判 断 で は な く 定 量 的 な 新 た な 評 価 方 法 の 開 発 , 修 繕 基 準 を 策 定 す る 必 要 が あ る .

1.2 研 究 の 目 的

本 研 究 は 東 名 高 速 道 路 の デ ー タ が 蓄 積 さ れ て い る PMS の デ ー タ ベ ー ス の 改 善 , 舗 装 の 長 期 的 な 供 用 性 の 評 価 ,舗 装 の 適 切 な 現 状 把 握 の 方 法 を 開 発 す る も の で あ る . 研 究 手 法 は 二 つ に 大 別 さ れ る .

一 つ は , 東 名 高 速 道 路 の 長 期 供 用 性 を 評 価 す る こ と で あ る .

供 用 性 と は 経 時 的 な 舗 装 の 性 能 の 低 下 程 度 の こ と で あ る . こ の 供 用 性 の 把 握 は 長 期 的 な 維 持 修 繕 計 画 の 策 定 に 不 可 欠 で あ る . 舗 装 の 長 期 供 用 性 の 評 価 に は , デ ー タ ベ ー ス に 蓄 積 さ れ た デ ー タ 分 析 が 欠 か せ な い が , 現 在 の デ ー タ ベ ー ス で は 現 場 担 当 者 が デ ー タ ベ ー ス か ら 必 要 な デ ー タ を 抽 出 す る 必 要 が あ る . 煩 雑 な 作 業 が 必 要 で あ る た め , 作 業 が 容 易 に な る デ ー タ ベ ー ス を 新 た に 構 築 し た .

そ の デ ー タ ベ ー ス を 活 用 し , 東 名 高 速 道 路 の 東 京 支 社 管 内 を 管 理 し て い る 5 か 所 の 保 全・サ ー ビ ス セ ン タ ー(HSC)ご と に 長 期 供 用 性 の 評 価 を 実 施 し た .な お ,2019 年 3 月 か ら は 6 か 所 の HSC が 管 理 し て い る が , 分 析 し た デ ー タ は そ れ 以 前 で あ る た め , 5 か 所 の HSC で 分 析 し た .HSC ご と に 分 析 し た の は , 舗 装 の 修 繕 予 算 は 各 HSC に 配 布 し ,各 HSC が 工 事 を 実 施 し て い る か ら で あ る .な お ,各 HSC の 交 通 量 や 舗 装 構 造 の デ ー タ も 考 慮 し , そ の 違 い に よ る 供 用 性 の 傾 向 に つ い て も 分 析 し た . 分 析 方 法 は , 東 名 高 速 道 路 全 体 の 舗 装 の 修 繕 間 隔 を 短 期 (6 年 以 下 ), 中 期 (7 年 ~ 15 年 ), 長 期 (16 年 以 上 ) に 分 け , そ れ ぞ れ の 舗 装 の FWD(Falling Weight Deflectometer) に よ る 路 面 た わ み 量 を 分 析 し た . そ の 後 , 各 HSC に お け る 各 修 繕 間 隔 グ ル ー プ と 路 面 性 状 値 と の 関 係 や NEXCOの 補 修 目 標 値 を 超 え て い る 舗 装 路 面 の 割 合 な ど を 整 理 し た . こ れ に よ り , 舗 装 の た わ み 量 と 修 繕 間 隔 , 路 面 性 状 の 関 係 を 示 し た . 交 通 量 , 路 盤 種 類 , 舗 装 構 成 に よ っ て 供 用 性 が 異 な る こ と も 分 か り , 他 の 道 路 に お け る 供 用 性 予 測 の 参 考 に な る と 考 え ら れ る .

評 価 期 間 に つ い て は , 高 速 道 路 に 現 存 す る ア ス フ ァ ル ト 混 合 物 を 材 料 と し た 表 層 の 供 用 期 間 と し た . 長 い も の は 20 年 程 度 の 長 期 間 供 用 し て い る .

二 つ 目 は , 日 常 点 検 ( 現 場 の 声 ) を 取 り 入 れ た 舗 装 の 維 持 修 繕 の 考 案 で あ る . 点 検 員 の 現 場 の 声 を 修 繕 計 画 に 取 り 入 れ る た め に は , 日 常 点 検 の 信 頼 性 を 向 上 さ せ , 現 場 担 当 者 が 路 面 性 状 と 日 常 点 検 結 果 両 方 を 容 易 に 考 慮 す る こ と が で き る 帳 票 の 作 成 が 必 要 で あ る .

最 初 に , 日 常 点 検 の 信 頼 性 を 向 上 さ せ る た め , デ ー タ ベ ー ス に 蓄 積 さ れ た 日 常 点 検 デ ー タ か ら 現 状 の 問 題 点 を 整 理 し た . さ ら に , 路 面 写 真 を 活 用 し た 点 検 員 に よ る

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模 擬 点 検 を 行 い 点 検 員 に よ る 違 い を 把 握 し た . そ れ ら の 結 果 か ら マ ニ ュ ア ル の 改 善 策 を 提 案 し た . ま た , 改 善 策 の 効 果 も 模 擬 点 検 を 実 施 し 検 証 し た .

現 場 の 声 を 舗 装 の 修 繕 計 画 に 反 映 さ せ る た め に ,現 場 担 当 者 が 担 当 区 間 の 10m 毎 の 路 面 性 状 値 と 日 常 点 検 結 果 を 同 時 に 確 認 可 能 な 帳 票 を 作 成 し た . さ ら に , 日 常 点 検 結 果 の 判 定 レ ベ ル 毎 の 件 数 を 確 認 で き る よ う に し た .

静 岡 県 区 間 に お け る 表 層 の 局 部 的 な 骨 材 飛 散 は , 路 面 性 状 測 定 で は 評 価 で き な い こ と か ら , 現 在 は 点 検 員 に よ る 日 常 点 検 に よ り 損 傷 レ ベ ル を 判 断 し て い る . 長 期 的 な 修 繕 計 画 を 策 定 す る た め に , 点 検 員 に よ る 主 観 的 な 判 断 で は な く 新 た な 定 量 的 な 評 価 方 法 を 開 発 し た .

骨 材 飛 散 の 評 価 の た め に 改 め て 路 面 性 状 を 測 定 せ ず , 通 常 の 路 面 性 状 測 定 に お け る 成 果 物 で あ る 横 断 プ ロ フ ァ イ ル デ ー タ を 使 用 す る こ と に し た . こ れ に よ り , 測 定 手 間 を 省 く こ と が で き る .新 た な 評 価 方 法 は ,縦 断 方 向 0.5m ピ ッ チ ,横 断 方 向 0.1m ピ ッ チ に 測 定 し た 横 断 プ ロ フ ァ イ ル の 端 部 と 端 部 を 結 ぶ 基 準 線 か ら 下 側 の 面 積 を 合 計 し , そ れ ら の 測 定 箇 所 数 で 割 る も の で あ る . こ れ に よ り , 飛 散 し た 個 所 の み の 平 均 的 な 飛 散 面 積 を 算 出 で き る . そ の 飛 散 面 積 値 と 点 検 者 に よ る 損 傷 レ ベ ル 判 定 か ら 修 繕 基 準 を 求 め た .

ま た , 測 定 箇 所 の 飛 散 面 積 を 平 面 図 に 色 分 け す る こ と で , 平 面 的 な 凹 凸 が イ メ ー ジ で き , 机 上 で 維 持 修 繕 計 画 の 策 定 が 可 能 と な っ た .

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11 1.3 本 論 文 の 構 成

本 論 文 の 構 成 を図 -1.8 に 示 す . 第 1 章は 研 究 の 背 景 , 目 的 を 述 べ る .

第 2 章で は ,NEXCO だ け で は な く , 国 や 地 方 自 治 体 が 行 っ て い る 路 面 性 状 の 測 定 方 法 や , 開 発 段 階 で は あ る が 新 し い 点 検 方 法 の 概 要 を 述 べ た . 点 検 方 法 に は , 路 面 性 状 測 定 車 を 用 い た 路 面 の 損 傷 状 態 を 調 査 す る 方 法 ,FWD(Falling Weight Deflectometer)を 用 い た 路 面 の た わ み 量 か ら 構 造 的 な 供 用 性 を 評 価 す る 方 法 ,点 検 員 に よ る 目 視 調 査 の 3 種 類 あ る .

第 3 章で は 東 京 支 社 の デ ー タ ベ ー ス 構 成 の 改 善 案 を 提 案 し , 現 場 デ ー タ か ら 東 名 高 速 道 路 の 長 期 的 な 供 用 性 を 評 価 し た . 舗 装 の 修 繕 か ら 再 修 繕 ま で の 期 間 を 修 繕 間 隔 と 呼 び , そ れ を 短 期 グ ル ー プ (6 年 以 下 ), 中 期 グ ル ー プ (7 年 ~15 年 ), 長 期 グ ル ー プ(16 年 以 上 )に 分 け た .そ し て ,東 名 高 速 道 路 の 舗 装 を そ れ ぞ れ の グ ル ー プ に 分 類 し , そ こ の た わ み 量 を 分 析 し た . そ の 結 果 , 中 , 長 期 的 に 健 全 な 舗 装 の た わ み 量 は お お よ そ 0.2mm 以 下 で あ る と 考 え ら れ た . ま た , 路 面 性 状 デ ー タ を 東 名 高 速 道 路 を 管 理 す る HSC ご と , 修 繕 間 隔 グ ル ー プ ご と に 整 理 し , 修 繕 が 必 要 な 舗 装 区 間 の 割 合 を 示 し た .

第 4 章 は, 日 常 点 検 ( 現 場 の 声 ) を 取 り 入 れ た 修 繕 計 画 の 策 定 方 法 に つ い て 述 べ た .

点 検 員 に よ る 舗 装 の 日 常 点 検 の 課 題 を 抽 出 し , 改 善 策 を 提 案 し た . 特 に 複 数 の 変 状 が 発 生 し て い る 場 合 , 日 常 点 検 の 報 告 内 容 が , 点 検 員 に よ っ て 内 容 が 異 な っ て い

図 -1.8 本 論 文 の 構 成

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る 状 況 で あ っ た . そ こ で , 点 検 員 に よ る ば ら つ き を 少 な く す る た め に , 報 告 書 の 記 入 マ ニ ュ ア ル の 改 善 策 を 提 案 し た . さ ら に , 動 画 を 用 い た 模 擬 点 検 を 行 い 改 善 策 の 検 証 を 行 っ た . 一 方 , 舗 装 の 切 削 オ ー バ ー レ イ 工 事 な ど の 修 繕 計 画 に 日 常 点 検 の 報 告 結 果 を 反 映 さ せ る シ ス テ ム が な い た め , 日 常 点 検 結 果 が 有 効 に 使 用 さ れ て い な か っ た . 日 常 点 検 結 果 の 有 効 活 用 の た め に , そ れ が 考 慮 可 能 な 帳 票 案 を 考 案 し た .

ま た , ア ス フ ァ ル ト の 劣 化 に よ る 骨 材 飛 散 を 評 価 す る 新 た な 方 法 を 提 案 し た . 静 岡 県 区 間 に お け る 表 層 の 局 部 的 な 骨 材 飛 散 は , 路 面 性 状 測 定 で は 評 価 で き な い こ と か ら , 現 在 は 点 検 員 に よ る 目 視 調 査 に よ り 損 傷 レ ベ ル を 判 断 し て い る . 長 期 的 な 修 繕 計 画 を 策 定 す る た め に , 新 た な 定 量 的 な 評 価 方 法 を 開 発 し た . そ の 評 価 値 と 点 検 員 に よ る 主 観 評 価 と 照 合 し , 修 繕 基 準 値 を 作 成 し た .

第 5 章で は 本 研 究 の 成 果 に つ い て 述 べ た .

成 果 を 次 に 示 す ,① 舗 装 の 修 繕 間 隔 と た わ み 量 の 関 係 を 示 し た .ま た ,各 HSC の 舗 装 の 修 繕 間 隔 ご と の 修 繕 が 必 要 な 舗 装 の 割 合 を 示 し た . ② 日 常 点 検 に お け る 変 状 の 報 告 方 法 や 変 状 概 要 を 説 明 す る 言 葉 を 統 一 し た . こ れ に よ り 点 検 員 に よ る ば ら つ き が 少 な く な っ た . ③ 日 常 点 検 結 果 を 考 慮 し た 修 繕 計 画 の 策 定 方 法 に つ い て 提 案 し た . ④ 横 断 プ ロ フ ァ イ ル か ら 骨 材 飛 散 が 原 因 で あ る く ぼ み の 平 均 面 積 を 算 出 す る 方 法 を 開 発 し , 点 検 員 に よ る 損 傷 レ ベ ル 判 定 か ら 修 繕 基 準 値 を 作 成 し た .

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13 参 考 文 献

1)国 土 交 通 省 : 道 路 統 計 年 報 2018

2)イ ン フ ラ 老 朽 化 対 策 の 推 進 に 関 す る 関 係 省 庁 連 絡 会 議 : イ ン フ ラ 長 寿 命 化 基 本 計 画,2013年 11 月

3)社 会 資 本 整 備 審 議 会 道 路 分 科 会:道 路 の 老 朽 化 の 本 格 実 施 に 関 す る 提 言 ,2014 年 4 月

4)国 土 交 通 省 : 舗 装 点 検 要 領,2016年 10 月

5)日 本 道 路 協 会 : 舗 装 点 検 要 領 に 基 づ く 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト 指 針,2018 年 9 月

6)尾 崎 弘 明,硲 真 悠,津 曲 渉,竹 内 康:舗 装 メ ン テ ナ ン ス サ イ ク ル 構 築 に 向 け た 取 組 み, 第 33 回 日 本 道 路 会 議 論 文 集,2019年 11 月

7)日 本 道 路 公 団 : 日 本 道 路 公 団 三 十 年 史,昭 和 61 年 4 月

8)東 日 本 高 速 道 路 会 社:https://www.e-nexco.co.jp/company/overview/outline.html 9)日 本 高 速 道 路 株 式 会 社 :https://www.c-

nexco.co.jp/corporate/company/overview/area/

10)西 日 本 高 速 道 路 株 式 会 社 :https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/company/

11)中 日 本 高 速 道 路 株 式 会 社 : 高 速 道 路 の ス ト ッ ク 効 果 ,https://www.c- nexco.co.jp/corporate/operation/stock_effect/

12)国 土 交 通 省 : 国 土 交 通 白 書 2012

13)濃 添 元 宏,高 橋 文 雄 : 東 名 20年 の 変 遷,高 速 道 路 と 自 動 車,第 32 巻,第 6 号,1986 14)千 田 洋 一 : 東 名 高 速 道 路 の 21 世 紀 の 維 持 管 理,橋 梁 & 都 市 PROJECT,2001 15)中 日 本 高 速 道 路 :NEXCO 中 日 本 イ ン フ ラ 長 寿 命 化 計 画 ( 行 動 計 画 ),2015 16)真 田 修,清 水 章 一 : 高 速 道 路 リ ニ ュ ー ア ル プ ロ ジ ェ ク ト に お け る 既 存 道 路 空 間 を 有 効 活 用 し た 対 面 通 行 規 制 の 取 り 組 み-東 名 高 速 道 路 用 宗 高 架 橋 床 板 取 替 工 事 -,NEXCO 技 術 情 報,第 33 号,2017

17)高 橋 文 雄 : 東 名 高 速 道 路 ・ 進 化 の 歴 史,土 木 技 術,67 巻,1 号,2012

18) 高 橋 茂 樹,小 野 義 道,佐 藤 正 和 : 高 速 道 路 に お け る ア ス フ ァ ル ト 舗 装 の 「 解 体 新 書 」 プ ロ ジ ェ ク ト , 土 木 学 会 論 文 集 E1,Vol71,No.3,2015

19) 川 村 和 将 亀 山 修 一 ,伊 倉 雄 弘:東 名 高 速 道 路 に お け る 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト に 関 す る 研 究 , 土 木 学 会 論 文 集 Ⅴ l7

20)日 本 道 路 協 会 : 舗 装 の 維 持 修 繕 ガ イ ド ブ ッ ク,2013

21)笠 原 篤 : 研 究 展 望 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム,土 木 学 会 論 文 集,No.478/V- 21,pp1-12,1993

22)姫 野 賢 治 : 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム,舗 装,28-11,1993

23)渡 邉 一 弘 : 舗 装 の マ ネ ジ メ ン ト の 取 組 に 関 す る 一 考 察,土 木 技 術,65 巻 1 号,2010 24)渡 邉 一 弘 : 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム-透 明 性 の あ る , 効 率 的 な 舗 装 管 理 に 向 け

(26)

14 て-,土 木 施 工,VOL.53,No.5,2012

25)城 内 佐 知 夫:静 岡 県 の 舗 装 マ ネ ジ メ ン ト( 予 防 保 全 管 理 )へ の 取 組,第 32回 日 本 道 路 会 議,2017

26)札 幌 市 建 設 局 土 木 部 道 路 維 持 課 : 札 幌 市 幹 線 道 路 等 舗 装 補 修 計 画,2018

27)熊 田 一 彦,神 谷 恵 三,佐 藤 正 和:舗 装 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム の 構 築 概 要,日 本 道 路 公 団 試 験 研 究 所 報 告,vol.40,2003

28)高 橋 茂 樹 , 江 口 利 幸 :NEXCO に お け る 舗 装 の 損 傷 深 層 化 と PMS の 取 組 み , 舗 装,51-4,2016

29)亀 山 修 一,金 森 弘 晃,井 上 昌 幸,浅 田 拓 海,川 端 伸 一 郎 : 舗 装 路 面 の 目 視 点 検 の 精 度 に 関 す る 研 究,Vol71,No.3,I_25-I_30,2015

30) 江 口 利 幸 , 川 村 彰 , 富 山 和 也 , 高 橋 茂 樹 , 遠 藤 慶 三 : 横 断 プ ロ フ ァ イ ル の 次 元 デ ー タ 化 に よ る 路 面 の 変 状 に 関 す る 基 礎 的 研 究 , 土 木 学 会 論 文 集 Vol

(27)

15 第 2 章

高 速 道 路 に お け る 路 面 点 検 の 概 要

舗 装 マ ネ ジ メ ン ト 確 実 に 実 施 す る た め に は , 舗 装 の 損 傷 を 適 切 に 把 握 す る 必 要 が あ る . 損 傷 調 査 の 方 法 に は 路 面 性 状 の 調 査 や 舗 装 構 造 の 調 査 が あ る . 路 面 の 調 査 に は 路 面 性 状 測 定 車 を 用 い た 方 法 , 点 検 員 に よ る 目 視 調 査 が あ る . ど の 方 法 を 用 い る か は 道 路 管 理 者 が 道 路 の 重 要 度 や 予 算 な ど 考 慮 し て 選 定 す べ き で あ る .

NEXCO は , 高 速 道 路 構 造 物 の 点 検 を ① 安 全 な 道 路 交 通 を 確 保 す る と と も に , 第 三 者 被 害 を 未 然 に 防 ぐ た め に , 構 造 物 の 変 状 を 早 期 に 発 見 し , 適 切 な 措 置 を 行 う た め , ② 構 造 物 を 良 好 な 状 態 に 保 つ た め に , 維 持 修 繕 計 画 の 策 定 に 向 け , 構 造 物 の 現 状 の 把 握 , 変 状 の 進 行 状 況 , 供 用 性 の 判 定 を 行 う た め に 実 施 し て い る 1

な お , 変 状 と は , 初 期 欠 陥 , 損 傷 , 劣 化 な ど の 総 称 で あ る .

点 検 に は , 構 造 物 の 供 用 前 に 実 施 す る 初 期 点 検 ,2 週 間 に 4 回 か ら 7 回 の 頻 度 で 実 施 す る 日 常 点 検 , 年 に 1 回 程 度 実 施 す る 定 期 点 検 が あ る .

舗 装 に 関 し て は , 路 面 性 状 測 定 車 を 用 い 数 年 に 1 回 行 う 路 面 性 状 調 査 , 日 常 点 検 時 に 車 上 か ら 実 施 す る 目 視 調 査 が あ る . 目 視 調 査 は , 主 に 本 線 内 か ら 確 認 で き る 範 囲 で 目 視 と 車 上 感 覚 に よ り 変 状 を 調 査 す る も の で あ る .

東 京 支 社 は 上 記 に 加 え ,FWD を 使 用 し た 舗 装 の 構 造 的 な 供 用 性 評 価 も 行 っ て い る .

路 面 性 状 を 測 定 す る 方 法 は 多 数 あ る た め , 現 在 , 国 や 地 方 自 治 体 に お い て 一 般 的 に 用 い ら れ て い る 方 法 , 開 発 途 上 で は あ る が 新 し い 方 法 ,NEXCO の 方 法 な ど に つ い て 概 要 を 述 べ る .

2.1 NEXCO 以 外 の 機 械 に よ る 路 面 性 状 測 定 方 法

我 が 国 の 道 路 イ ン フ ラ の 増 大 に 伴 い , 舗 装 を 適 切 に 維 持 管 理 す る た め に は , 定 期 的 に 路 面 性 状 を 測 定 す る 必 要 が あ る .そ の た め .路 面 の 調 査 技 術 は 昭 和 40 年(1965 年 ) 代 か ら 検 討 さ れ 始 め た 2 ). 路 面 の 損 傷 は 主 に わ だ ち 掘 れ , ひ び 割 れ , 平 坦 性 の 3 要 素 に 大 別 さ れ る . こ の 損 傷 を 自 動 的 に 高 速 度 で 測 定 可 能 な こ と が 要 求 さ れ る . 測 定 装 置 に は 様 々 な 方 式 が あ り ,分 類 す る と図 -2.1に な る 3).こ れ ら の 装 置 を 車 両 に 搭 載 し 高 速 で 路 面 性 状 を 測 定 す る .写 真 -2.14 )に 一 般 的 な 路 面 性 状 測 定 車 の 概 観 を 示 す . こ の よ う な 車 両 は 舗 装 コ ン サ ル タ ン ト 会 社 等 が 所 有 し て お り , 精 度 検 証 の た め に 年 1回 ,土 木 研 究 セ ン タ ー に お い て 精 度 確 認 試 験 を 受 け 精 度 を 担 保 し て い る . こ の よ う な 車 両 は 測 定 精 度 は 高 い も の の , 費 用 が 高 く 高 頻 度 で は 測 定 で き な い . 最 近 は , 画 像 を 用 い 路 面 を 評 価 す る 方 法 な ど が 試 み ら れ て い る 5). こ の 方 法 の 特 徴 は 路 面 性 状 測 定 車 よ り も 比 較 的 簡 易 に 測 定 で き る こ と で あ る . し か し , 画 像 で は 平 坦

(28)

16

性 が 測 定 で き な い な ど デ メ リ ッ ト も あ る . ま た , ス マ ー ト フ ォ ン に よ っ て 平 坦 性 を 簡 易 に 測 定 す る 方 法 が 試 行 さ れ て い る 6 ) 7 )8 ).こ れ は ス マ ー ト フ ォ ン の 加 速 度 セ ン サ ー を 用 い て 車 両 の 振 動 か ら 平 坦 性 を 評 価 す る も の で あ る . ス マ ー ト フ ォ ン の 時 計 機 能 や GPS 機 能 を 用 い る こ と で 時 間 , 位 置 情 報 も 同 時 に 取 得 す る こ と が 可 能 で あ り , 非 常 に 簡 易 に 路 面 性 状 が 測 定 で き る .

図 -2.1 路 面 性 状 測 定 装 置 分 類

写 真 -2.1 路 面 性 状 測 定 車 概 観

(29)

17 2.2 NEXCO に お け る 路 面 性 状 測 定 方 法

NEXCO中 日 本 は写 真 -2.2 に 示 す 路 面 性 状 測 定 車 を 用 い て ,東 名 高 速 道 路 の 路 面 性 状 に つ い て ,2 年 に 1 回 の 頻 度 で 調 査 し て い る .

調 査 項 目 は ,わ だ ち 掘 れ ,ひ び 割 れ ,IRI で あ る .路 面 性 状 測 定 車 の 性 能 を表 -2.1 に 示 す .

2.2.1 わ だ ち 掘 れ 測 定

わ だ ち 掘 れ 測 定 は ,NEXCO 試 験 法 247-2011「 路 面 性 状 測 定 車 に よ る 路 面 の わ だ ち 掘 れ 測 定 方 法 」9 )に 基 づ き , 横 断 方 向 約 10 ㎝ 間 隔 ( 測 定 間 隔 は 路 面 形 状 に よ り 若 干 異 な る ) 縦 断 方 向 0.5m 間 隔 で 測 定 す る .

写 真 -2.2 路 面 性 状 測 定 車 の 外 観

表 -2.1 路 面 性 状 測 定 車 の 性 能

(30)

18

【 わ だ ち 掘 れ 自 動 測 定 装 置 の 概 要 】

わ だ ち 掘 れ 測 定 シ ス テ ム は , 車 両 前 部 の レ ー ザ ス リ ッ ト 投 光 器 , ラ イ ン セ ン サ カ メ ラ お よ び レ ー ン マ ー ク ラ イ ン セ ン サ カ メ ラ に て 構 成 さ れ , レ ー ザ ス リ ッ ト 投 光 器 よ り 横 断 方 向 に 100m ピ ッ チ 計 54 本 の レ ー ザ を 路 面 に 投 影 し , そ の レ ー ザ ス リ ッ ト 位 置 を 上 部 の ラ イ ン セ ン サ カ メ ラ に て 検 出 す る と 同 時 に , レ ー ン マ ー ク ラ イ ン セ ン サ カ メ ラ に て レ ー ン マ ー ク 位 置 を 検 出 す る こ と で 路 面 の わ だ ち 掘 れ 量 を 算 出 す る こ と が 出 来 る .(写 真 2.3~写 真 2.4,図 - 2.2)

ま た , タ イ ミ ン グ コ ン ト ロ ー ラ に よ り 速 度 デ ー タ を 累 積 し 距 離 デ ー タ と し て 捉 え て い る た め , 縦 断 方 向 に は 0.5mご と に サ ン プ リ ン グ し て い る .

tan( θ 1) ・ Y1-tan( θ 2) ・ Yc+X -Xc tan(θ1)-tan(θ2)

路 面

レ ー ザ ス リ ッ ト 投 光 器 投 光 中 心 座 標

投 光 線

観 測 線 投 光 角

θ1

観 測 角 θ2

ラ イ ン セ ン サ カ メ レ ン ズ 中 心 座 標

( X c , Y c )

ス リ ッ ト 光 座 ( X s , Y s )

Ys=

Xs= -tan( 1) ・ (Ys- 写 真 -2.3 レ ー ザ ス リ ッ ト 灯 光 器 の 照

図 -2.2 わ だ ち 掘 れ 測 定 原 理

写 真 -2.4 ラ イ ン セ ン サ カ メ ラ( 右:拡 大 図 )

(31)

19 2.2.2 ひ び 割 れ 測 定

ひ び 割 れ 測 定 は ,NEXCO 試 験 法 226-2011「 路 面 の ひ び 割 れ 測 定 方 法 」4.ひ び 割 れ 測 定 車 に よ る ひ び 割 れ 測 定 方 法 に 基 づ き ,路 面 の ひ び 割 れ 状 況 を 連 続 で 撮 影 し た .

【 ひ び 割 れ 自 動 測 定 装 置 の 概 要 】

車 両 後 部 に 取 り 付 け た ひ び 割 れ 測 定 用 L E D ラ イ ト で 路 面 を 均 一 に 照 射 し , 後 方 上 部 の 電 子 ス ト リ ー ク カ メ ラ カ メ ラ で 路 面 を 撮 影 し た .(写 真 -2.5,写 真 -2.6)

ス ト リ ー ク カ メ ラ と は 1 次 元 画 像 情 報 を 時 間 走 査 や 空 間 走 査 す る こ と で 2 次 元 画 像 を 生 成 す る カ メ ラ の 総 称 で あ り ,撮 影 部 は 電 動 ア イ リ ス 付 き レ ン ズ と そ の 制 御 器 , 画 像 を 収 集 す る ラ イ ン ス キ ャ ン カ メ ラ と で 構 成 さ れ て い る .

ラ イ ン ス キ ャ ン カ メ ラ は 1次 元 画 像 を 撮 影 す る カ メ ラ で あ り , 直 交 す る 方 向 の 車 両 速 度 に 合 わ せ て ス キ ャ ン レ ー ト を 変 化 さ せ る こ と で 路 面 を も れ な く 撮 影 す る . こ れ ら に よ っ て ス キ ャ ン し た 路 面 画 像 に 隙 間 や 重 な り を 無 く し , 一 定 の 明 る さ で 撮 影 す る こ と が で き る .図 -2.3 に 路 面 を ス キ ャ ン す る 電 子 ス ト リ ー ク カ メ ラ の 概 念 を 示 す .

計測車の進行方向

撮影範囲 ラインスキャンカメラ

図 -2.3 ひ び 割 れ 測 定 原 理

写 真 -2.6 電 子 ス ト リ ー ク カ メ ラ 写 真 -2.5 L E D ラ イ ト

(32)

20

NEXCO試 験 法 226-2011「 路 面 の ひ び 割 れ 測 定 方 法 3.ス ケ ッ チ に よ る ひ び 割 れ 測 定 方 法 」

例 ) 調 査 対 象 区 間 が 8m ×3.5mの 場 合 の ひ び 割 れ 判 読 と ひ び 割 れ 率 の 算 定

○ ひ び 割 れ の 分 類

○ ひ び 割 れ 率 の 算 出

レ ー ン マー ク

1 . 0 m

1 / 4 車 線 0 . 8 75 m

3.5m

セ ン タ ー ラ イ ン 側 8 . 0 m

レ ー ン マー ク 図 -2.5 ひ び 割 れ 率 解 析 凡 例 図

面 状 ひ び 割 れ : 1 メ ッ シ ュ 内 に 2 本 以 上 の ひ び 割 れ が 入 っ た も の .

線 状 ひ び 割 れ ( 縦 ) : 1 メ ッ シ ュ 内 に 1 本 以 上 だ け ひ び 割 れ が 入 り , そ の 方 向 が 相 対 的 に 延 長 方 向 で あ る も の .

線 状 ひ び 割 れ ( 横 ) : 1 メ ッ シ ュ 内 に 1 本 以 上 だ け ひ び 割 れ が 入 り , そ の 方 向 が 相 対 的 に 横 断 方 向 で あ る も の .

パ ッ チ ン グ : パ ッ チ ン グ は 1 箇 所 1 0 0 ㎡ 以 下 の も の と し , そ の 中 で も 大 規 模 な 打 換 え や 段 差 修 正 部 は 除 き 実 面 積 と す る . 大 規 模 な 打 換 と は ,『 舗 装 調 査 ・ 試 験 法 便 覧 _ 第 1 分 冊 ( 社 団 法 人 日 本 道 路 協 会 出 版 ) 舗 装 路 面 の ひ び 割 れ 測 定 方 法 』 に 記 載 さ れ て い る 注 意 事 項 を 準 用 し 車 線 幅 員 × 3 m と し て い る .

図 -2.4 ひ び 割 れ 解 析 画 面 ( 例 )

(33)

21

( 3)IRI 測 定

面 状 ひ び 割 れ メ ッ シ ュ 数 : 4 メ ッ シ ュ → 0. 8 7 5 ㎡ × 4 メ ッ シ ュ = 3 . 5 ㎡ 線 状 ひ び 割 れ ( 縦 ) メ ッ シ ュ 数 : 3 メ ッ シ ュ → 0. 8 7 5 ㎡ × 3 メ ッ シ ュ =2 . 6 2 5 ㎡ 線 状 ひ び 割 れ ( 横 ) メ ッ シ ュ 数 : 3 メ ッ シ ュ → 0 . 8 7 5 ㎡ × 3 メ ッ シ ュ = 2 .6 2 5 ㎡ パ ッ チ ン グ 面 積 : 1 . 5 ㎡ → 1. 5 ㎡

ひ び 割 れ 率 ( % ) = ( 面 状 ひ び 割 れ の 入 っ た メ ッ シ ュ 面 積 ( ㎡ ) + 線 状 ひ び 割 れ の 入 っ た メ ッ シ ュ 面 積 ( ㎡ ) × 0 .3+ パ ッ チ ン グ 面 積 ( ㎡ )) / 調 査 対 象 面 積 ( ㎡ )

( 3.5+ ( 2 . 6 2 5+ 2 .6 2 5) × 0. 3+ 1. 5) / 28 .0 = 0. 2 35 → 23 .5 %

図 -2.10   目 視 点 検 報 告 書 例
図 -3.9  修 繕 間 隔 ご と の 区 間 数 ( 静 岡 ) 上 り
図 -3.77   要 修 繕 割 合 ( ひ び 割 れ 率 , 浜 松 )
図 -3.81  要 修 繕 割 合 ( わ だ ち 掘 れ , 静 岡 )
+3

参照

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